JPH07315089A - 車両用シートのペルビスサポート機構 - Google Patents
車両用シートのペルビスサポート機構Info
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- JPH07315089A JPH07315089A JP13839694A JP13839694A JPH07315089A JP H07315089 A JPH07315089 A JP H07315089A JP 13839694 A JP13839694 A JP 13839694A JP 13839694 A JP13839694 A JP 13839694A JP H07315089 A JPH07315089 A JP H07315089A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support
- seat
- vehicle seat
- pervis
- support mechanism
- Prior art date
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/2222—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable the back-rest having two or more parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 着座者のヒップポイントに合わせて座面を調
整することにより、疲れにくくする。 【構成】 シートバック３０の枠組みをサイドアーム３
３，３３とアッパーフレーム３４とで構成し、この下方
の部分で支持体４０を上端を支点として回動可能に保持
するとともに、同支持体４０のサイドプレート４１に形
成した長孔４１ａと、サイドアーム３３に軸支された偏
心カム部材４４とを係合させて角度調整機構を構成する
ことにより、シートバック３０の下方の部分のロアーバ
ック３１は腰椎の位置にあたる上端部分を支点として下
端を前後に移動可能となり、搭乗者の着座位置にかかわ
らず、シートバックの３０の座面と尻部との間の隙間を
なくしたり、窮屈感を減少させることができる。
整することにより、疲れにくくする。 【構成】 シートバック３０の枠組みをサイドアーム３
３，３３とアッパーフレーム３４とで構成し、この下方
の部分で支持体４０を上端を支点として回動可能に保持
するとともに、同支持体４０のサイドプレート４１に形
成した長孔４１ａと、サイドアーム３３に軸支された偏
心カム部材４４とを係合させて角度調整機構を構成する
ことにより、シートバック３０の下方の部分のロアーバ
ック３１は腰椎の位置にあたる上端部分を支点として下
端を前後に移動可能となり、搭乗者の着座位置にかかわ
らず、シートバックの３０の座面と尻部との間の隙間を
なくしたり、窮屈感を減少させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートにおける
シートバックの座面形状を変更させてペルビス部のサポ
ート性を向上させるペルビスサポート機構に関する。
シートバックの座面形状を変更させてペルビス部のサポ
ート性を向上させるペルビスサポート機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、シートバックの座面形状を変更さ
せることができるようにしたものとして、実開昭５７−
１４１５５０号公報に示すものが知られている。図６及
び図７は、同公報に開示された車両用シートを斜視図と
断面図とによって示している。図において、シートバッ
ク１における腰椎に対面する位置には前後に貫通する貫
通口２を形成してあり、当該貫通口２内で幅方向に配設
された回転軸３を軸心として回転可能にサポート４が支
持されている。同サポート４の断面形状は、前面と後面
とがそれぞれ異なるように形成されており、貫通口２内
で回転させるとシートバック１における腰椎部分の座面
形状が変化する。
せることができるようにしたものとして、実開昭５７−
１４１５５０号公報に示すものが知られている。図６及
び図７は、同公報に開示された車両用シートを斜視図と
断面図とによって示している。図において、シートバッ
ク１における腰椎に対面する位置には前後に貫通する貫
通口２を形成してあり、当該貫通口２内で幅方向に配設
された回転軸３を軸心として回転可能にサポート４が支
持されている。同サポート４の断面形状は、前面と後面
とがそれぞれ異なるように形成されており、貫通口２内
で回転させるとシートバック１における腰椎部分の座面
形状が変化する。
【０００３】また、同様に腰椎に対応する位置でシート
バックの座面を前後に移動させるようにしたものも知ら
れている。
バックの座面を前後に移動させるようにしたものも知ら
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両用シー
トの設計ではヒップポイントはシートクッションとシー
トバックとの連結部分に近い位置としてあるが、着座者
は設計上のヒップポイントよりも前方に着座することが
あり、このときにはシートバックと尻部との間に隙間が
できる。すると、腰椎部分で体を支えることになり、脊
椎が不安定な状態となって、長時間座れなかったり疲れ
やすくなったりする。しかるに、上述した従来の車両用
シートにおいては、いずれも腰椎の支持面を調整するだ
けであるので、腰椎だけは支持できるようになっても、
シートバックと尻部との間に生じる隙間をなくすること
はできなかった。
トの設計ではヒップポイントはシートクッションとシー
トバックとの連結部分に近い位置としてあるが、着座者
は設計上のヒップポイントよりも前方に着座することが
あり、このときにはシートバックと尻部との間に隙間が
できる。すると、腰椎部分で体を支えることになり、脊
椎が不安定な状態となって、長時間座れなかったり疲れ
やすくなったりする。しかるに、上述した従来の車両用
シートにおいては、いずれも腰椎の支持面を調整するだ
けであるので、腰椎だけは支持できるようになっても、
シートバックと尻部との間に生じる隙間をなくすること
はできなかった。
【０００５】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、着座者のヒップポイントに合わせて座面を調整
することにより、疲れにくくすることが可能な車両用シ
ートのペルビスサポート機構の提供を目的とする。
もので、着座者のヒップポイントに合わせて座面を調整
することにより、疲れにくくすることが可能な車両用シ
ートのペルビスサポート機構の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１にかかる発明は、シートクッションの後端
からシートバックを起立させて構成される車両用シート
において、シートバック内には、上下方向に幅を有する
支持体を、その下端が概ね上記シートクッションに達す
る位置となるようにその上端が着座者の腰椎支持位置に
対応する高さで回動可能に支持するとともに、この支持
体の揺動角度を調整する角度調整機構を備えた構成とし
てある。
め、請求項１にかかる発明は、シートクッションの後端
からシートバックを起立させて構成される車両用シート
において、シートバック内には、上下方向に幅を有する
支持体を、その下端が概ね上記シートクッションに達す
る位置となるようにその上端が着座者の腰椎支持位置に
対応する高さで回動可能に支持するとともに、この支持
体の揺動角度を調整する角度調整機構を備えた構成とし
てある。
【０００７】また、請求項２にかかる発明は、請求項１
に記載の車両用シートのペルビスサポート機構におい
て、上記シートバックは上記支持体の周囲に配設されて
当該支持体を回動可能に支持する枠状のフレームを備え
るとともに、当該支持体に係合して所望の角度に回動さ
せるカム機構を備えた構成としてある。さらに、請求項
３にかかる発明は、請求項２に記載の車両用シートのペ
ルビスサポート機構において、上記支持体の側面には長
孔を形成するとともに、上記シートバックのフレームに
は当該長孔内に挿入されて偏心軸を支点として回動可能
に支持されたカム部材と、このカム部材の偏心軸に接続
されて当該シートバック外部に突出する回転ハンドルと
を備えた構成としてある。
に記載の車両用シートのペルビスサポート機構におい
て、上記シートバックは上記支持体の周囲に配設されて
当該支持体を回動可能に支持する枠状のフレームを備え
るとともに、当該支持体に係合して所望の角度に回動さ
せるカム機構を備えた構成としてある。さらに、請求項
３にかかる発明は、請求項２に記載の車両用シートのペ
ルビスサポート機構において、上記支持体の側面には長
孔を形成するとともに、上記シートバックのフレームに
は当該長孔内に挿入されて偏心軸を支点として回動可能
に支持されたカム部材と、このカム部材の偏心軸に接続
されて当該シートバック外部に突出する回転ハンドルと
を備えた構成としてある。
【０００８】さらに、請求項４にかかる発明は、請求項
３に記載の車両用シートのペルビスサポート機構におい
て、上記長孔は、上記カム部材の回動角度を規制して前
後への揺動を所定範囲内とするように形成されている。
さらに、請求項５にかかる発明は、請求項１〜請求項４
に記載の車両用シートのペルビスサポート機構におい
て、上記シートバックの内蔵パッドは、上記支持体が内
蔵されるロアーバック部と、このロアーバック部よりも
上方のアッパーバック部とに分離された構成としてあ
る。さらに、請求項６にかかる発明は、請求項１〜請求
項５に記載の車両用シートのペルビスサポート機構にお
いて、上記支持体は、その上端が着座者の腰椎支持位置
に対応する高さで回動可能に支持された構成としてあ
る。
３に記載の車両用シートのペルビスサポート機構におい
て、上記長孔は、上記カム部材の回動角度を規制して前
後への揺動を所定範囲内とするように形成されている。
さらに、請求項５にかかる発明は、請求項１〜請求項４
に記載の車両用シートのペルビスサポート機構におい
て、上記シートバックの内蔵パッドは、上記支持体が内
蔵されるロアーバック部と、このロアーバック部よりも
上方のアッパーバック部とに分離された構成としてあ
る。さらに、請求項６にかかる発明は、請求項１〜請求
項５に記載の車両用シートのペルビスサポート機構にお
いて、上記支持体は、その上端が着座者の腰椎支持位置
に対応する高さで回動可能に支持された構成としてあ
る。
【０００９】
【作用】上記のように構成した請求項１にかかる発明に
おいては、シートバック内には上下方向に幅を有する支
持体が支持されており、角度調整機構にて当該支持体を
その上端を支点として揺動させると、概ねシートクッシ
ョンとの連続部分に達する支持体の下端が前後に移動す
るため、着座者の尻部とシートバックとの間の隙間を解
消する。また、上記のように構成した請求項２にかかる
発明においては、周囲を取り囲む枠状のフレーム内で支
持体は回動可能に支持されており、カム機構がフレーム
と支持体とを連結させて所望の角度に保持する。さら
に、上記のように構成した請求項３にかかる発明におい
ては、シートバック外部に突出する回転ハンドルを回転
させるとフレーム内のカム部材は軸心を支点として偏心
して回転する。支持体の側面に形成された長孔内にて偏
心して回転するので、当該支持体は上端を支点として下
端が前後に揺動するように回動する。
おいては、シートバック内には上下方向に幅を有する支
持体が支持されており、角度調整機構にて当該支持体を
その上端を支点として揺動させると、概ねシートクッシ
ョンとの連続部分に達する支持体の下端が前後に移動す
るため、着座者の尻部とシートバックとの間の隙間を解
消する。また、上記のように構成した請求項２にかかる
発明においては、周囲を取り囲む枠状のフレーム内で支
持体は回動可能に支持されており、カム機構がフレーム
と支持体とを連結させて所望の角度に保持する。さら
に、上記のように構成した請求項３にかかる発明におい
ては、シートバック外部に突出する回転ハンドルを回転
させるとフレーム内のカム部材は軸心を支点として偏心
して回転する。支持体の側面に形成された長孔内にて偏
心して回転するので、当該支持体は上端を支点として下
端が前後に揺動するように回動する。
【００１０】さらに、上記のように構成した請求項４に
かかる発明においては、長孔の形状によってカム部材の
回動角度を規制しているので、支持体の前後への揺動を
所定範囲内とし、極端に変位することを防止している。
さらに、上記のように構成した請求項５にかかる発明に
おいては、上記シートバックの内蔵パッドが、上記支持
体が内蔵されるロアーバック部と、このロアーバック部
よりも上方のアッパーバック部とに分離されているの
で、支持体の回動が上部の内蔵パッドに規制されず、回
動しやすくなる。そして、上記のように構成した請求項
６にかかる発明においては、回動する支持体の上端が着
座者の腰椎支持位置に対応する高さで支持されているた
め、回動させても腰椎の支持面が前後に移動しにくく、
隙間の生じやすい空間だけを有効に調整する。
かかる発明においては、長孔の形状によってカム部材の
回動角度を規制しているので、支持体の前後への揺動を
所定範囲内とし、極端に変位することを防止している。
さらに、上記のように構成した請求項５にかかる発明に
おいては、上記シートバックの内蔵パッドが、上記支持
体が内蔵されるロアーバック部と、このロアーバック部
よりも上方のアッパーバック部とに分離されているの
で、支持体の回動が上部の内蔵パッドに規制されず、回
動しやすくなる。そして、上記のように構成した請求項
６にかかる発明においては、回動する支持体の上端が着
座者の腰椎支持位置に対応する高さで支持されているた
め、回動させても腰椎の支持面が前後に移動しにくく、
隙間の生じやすい空間だけを有効に調整する。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シートク
ッションとシートバックとの連続部分に近い部分でシー
トバックの座面を前後に調整することができるので、座
面を着座者のヒップポイントに合わせて適当な位置にす
ることができ、疲れにくくすることが可能な車両用シー
トのペルビスサポート機構を提供することができる。ま
た、請求項２にかかる発明によれば、簡易なカム機構に
よって角度を調整でき、構成をシンプルにすることがで
きる。さらに、請求項３にかかる発明によれば、偏心カ
ムを長孔内で回転させるだけの極めて簡易な構成とする
ことができる。
ッションとシートバックとの連続部分に近い部分でシー
トバックの座面を前後に調整することができるので、座
面を着座者のヒップポイントに合わせて適当な位置にす
ることができ、疲れにくくすることが可能な車両用シー
トのペルビスサポート機構を提供することができる。ま
た、請求項２にかかる発明によれば、簡易なカム機構に
よって角度を調整でき、構成をシンプルにすることがで
きる。さらに、請求項３にかかる発明によれば、偏心カ
ムを長孔内で回転させるだけの極めて簡易な構成とする
ことができる。
【００１２】さらに、請求項４にかかる発明によれば、
長孔の形状によって偏心カムの回動範囲を規制でき、座
面を前後動させる調整が容易になる。さらに、請求項５
にかかる発明によれば、内蔵パッドを分離したので、支
持体の動きがスムーズになる。そして、請求項６にかか
る発明によれば、腰椎の位置を変動させないで調整でき
るので、調整が単独で行なえ、調整の煩わしさを排除す
ることができる。
長孔の形状によって偏心カムの回動範囲を規制でき、座
面を前後動させる調整が容易になる。さらに、請求項５
にかかる発明によれば、内蔵パッドを分離したので、支
持体の動きがスムーズになる。そして、請求項６にかか
る発明によれば、腰椎の位置を変動させないで調整でき
るので、調整が単独で行なえ、調整の煩わしさを排除す
ることができる。
【００１３】
【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図１は本発明の一実施例にかかるペルビスサポ
ート機構を内蔵した車両用シートを外観斜視図により示
しており、図２は内部の支持構造物を分解斜視図により
示しており、図３は内部の支持構造物の組付状態を側面
図により示している。図において、本実施例の車両用シ
ート１０は、車両のフロントシートに適用されるもので
あり、略水平の座面を形成するシートクッション２０
と、このシートクッション２０の後端から起立されて図
示しないリクライニングアジャスタにて傾斜角度を調整
可能に支持されたシートバック３０とから構成されてい
る。また、シートバック３０は、腰椎の高さを基準とし
て下方のロアーバック３１と上方のアッパーバック３２
とが連結した状態で構成されている。
明する。図１は本発明の一実施例にかかるペルビスサポ
ート機構を内蔵した車両用シートを外観斜視図により示
しており、図２は内部の支持構造物を分解斜視図により
示しており、図３は内部の支持構造物の組付状態を側面
図により示している。図において、本実施例の車両用シ
ート１０は、車両のフロントシートに適用されるもので
あり、略水平の座面を形成するシートクッション２０
と、このシートクッション２０の後端から起立されて図
示しないリクライニングアジャスタにて傾斜角度を調整
可能に支持されたシートバック３０とから構成されてい
る。また、シートバック３０は、腰椎の高さを基準とし
て下方のロアーバック３１と上方のアッパーバック３２
とが連結した状態で構成されている。
【００１４】シートバック３０の内部では、図２に示す
ように、シートクッション２０における後端部の両側端
からリクライニングアジャスタのサイドアーム３３が上
方に突出して支持されており、このサイドアーム３３の
上端は腰椎支持位置よりも少しだけ高い位置まで延出さ
れている。両サイドアーム３３，３３の上端にはパイプ
材をコの字状に屈曲して形成されたアッパーフレーム３
４が端部のブラケット３５，３５を介してボルト止めさ
れており、サイドアーム３３とともに概ね枠状のフレー
ムを形成している。なお、アッパーフレーム３４の両下
端を連結するようにシートバック後方に湾曲したロアパ
イプ３６が熔接接続され、また、ロアパイプ３６よりも
上方にはスプリングハンガー３７，３７を介してＳバネ
３８を張架してある。
ように、シートクッション２０における後端部の両側端
からリクライニングアジャスタのサイドアーム３３が上
方に突出して支持されており、このサイドアーム３３の
上端は腰椎支持位置よりも少しだけ高い位置まで延出さ
れている。両サイドアーム３３，３３の上端にはパイプ
材をコの字状に屈曲して形成されたアッパーフレーム３
４が端部のブラケット３５，３５を介してボルト止めさ
れており、サイドアーム３３とともに概ね枠状のフレー
ムを形成している。なお、アッパーフレーム３４の両下
端を連結するようにシートバック後方に湾曲したロアパ
イプ３６が熔接接続され、また、ロアパイプ３６よりも
上方にはスプリングハンガー３７，３７を介してＳバネ
３８を張架してある。
【００１５】両サイドアーム３３の間には支持体４０が
保持されている。支持体４０は、上下方向に配設された
板材からなるサイドプレート４１，４１と、このサイド
プレート４１，４１の上下端にて左右方向に接続するア
ッパパイプ４２とロアパイプ４３とによって枠状に形成
されている。アッパパイプ４２はサイドプレート４１，
４１を貫通するとともに、サイドアーム３３，３３の上
端付近に形成された軸孔３３ａ，３３ａを貫通し、サイ
ドアーム３３，３３の外側に位置するように形成された
環状の溝４２ａ，４２ａにはＥリング３３ｂ，３３ｂを
係合させて抜け止めを図っている。また、サイドプレー
ト４１，４１の前端にはスプリングハンガー部４１ｂを
それぞれ二箇所ずつ計四箇所形成してあり、Ｓバネ４
５，４５を張架してある。なお、アッパパイプ４２とロ
アパイプ４３は両サイドプレート４１，４１に接続され
る両端を除いて後方側に湾曲されている。
保持されている。支持体４０は、上下方向に配設された
板材からなるサイドプレート４１，４１と、このサイド
プレート４１，４１の上下端にて左右方向に接続するア
ッパパイプ４２とロアパイプ４３とによって枠状に形成
されている。アッパパイプ４２はサイドプレート４１，
４１を貫通するとともに、サイドアーム３３，３３の上
端付近に形成された軸孔３３ａ，３３ａを貫通し、サイ
ドアーム３３，３３の外側に位置するように形成された
環状の溝４２ａ，４２ａにはＥリング３３ｂ，３３ｂを
係合させて抜け止めを図っている。また、サイドプレー
ト４１，４１の前端にはスプリングハンガー部４１ｂを
それぞれ二箇所ずつ計四箇所形成してあり、Ｓバネ４
５，４５を張架してある。なお、アッパパイプ４２とロ
アパイプ４３は両サイドプレート４１，４１に接続され
る両端を除いて後方側に湾曲されている。
【００１６】車両前方に向かって左側のサイドプレート
４１における上記アッパパイプ４２のやや下方には上下
方向に長目とした長孔４１ａを形成してあり、この長孔
４１ａ内には外側から偏心カム部材４４を挿入してあ
る。偏心カム部材４４は、上記長孔４１ａ内に挿入され
る略円柱状のカム部４４ａと、サイドプレート４１に当
接するようにカム部４４ａの端部に形成されたフランジ
部４４ｂと、カム部４４ａの中心から偏心させた位置に
立設される偏心軸４４ｃとから構成されている。同偏心
軸４４ｃは、サイドプレート４１の軸孔３３ａ，３３ａ
よりも下方に形成したカム軸孔３３ｃを貫通しており、
サイドプレート４１の反対の側から回転ハンドル４４ｄ
を固定している。なお、偏心軸４４ｃの端部にはスプラ
インを形成してあり、回転ハンドル４４ｄの軸孔内に形
成したスプラインとともに自由回転を規制するととも
に、スナップリング４４ｅにて抜け止めを図っている。
スナップリング４４ｅにて回転ハンドル４４ｄと偏心軸
４４ｃを固定することにより、偏心カム部材４４がサイ
ドアーム３３から外れてしまうのを防止し、フランジ部
４４ｂをサイドプレート４１とサイドアーム３３との間
に挟み込むように支持してカム部４４ａが長孔４１ａか
ら抜け出てしまうのを防止している。
４１における上記アッパパイプ４２のやや下方には上下
方向に長目とした長孔４１ａを形成してあり、この長孔
４１ａ内には外側から偏心カム部材４４を挿入してあ
る。偏心カム部材４４は、上記長孔４１ａ内に挿入され
る略円柱状のカム部４４ａと、サイドプレート４１に当
接するようにカム部４４ａの端部に形成されたフランジ
部４４ｂと、カム部４４ａの中心から偏心させた位置に
立設される偏心軸４４ｃとから構成されている。同偏心
軸４４ｃは、サイドプレート４１の軸孔３３ａ，３３ａ
よりも下方に形成したカム軸孔３３ｃを貫通しており、
サイドプレート４１の反対の側から回転ハンドル４４ｄ
を固定している。なお、偏心軸４４ｃの端部にはスプラ
インを形成してあり、回転ハンドル４４ｄの軸孔内に形
成したスプラインとともに自由回転を規制するととも
に、スナップリング４４ｅにて抜け止めを図っている。
スナップリング４４ｅにて回転ハンドル４４ｄと偏心軸
４４ｃを固定することにより、偏心カム部材４４がサイ
ドアーム３３から外れてしまうのを防止し、フランジ部
４４ｂをサイドプレート４１とサイドアーム３３との間
に挟み込むように支持してカム部４４ａが長孔４１ａか
ら抜け出てしまうのを防止している。
【００１７】右側のサイドプレート４１とサイドアーム
３３についてはこれらの偏心カム部材４４を保持するよ
うにしていない点を除いて左側のサイドプレート４１と
サイドアーム３３と概ね同じように構成してある。シー
トバック３０の内蔵パッドは、ロアーバック３１とアッ
パーバック３２とで分離されて形成されており、ロアー
バック３１については支持体４０に支持されて、アッパ
ーバック３２と個別に移動可能となっている。次に、上
記構成からなる本実施例の動作を説明する。まず、搭乗
者はリクライニングアジャスタにて腰椎から上の部分が
自分にとって適度な角度となるように調整する。この角
度調整によってアッパーバック３２が腰椎より上の背中
の部分にフィットする。
３３についてはこれらの偏心カム部材４４を保持するよ
うにしていない点を除いて左側のサイドプレート４１と
サイドアーム３３と概ね同じように構成してある。シー
トバック３０の内蔵パッドは、ロアーバック３１とアッ
パーバック３２とで分離されて形成されており、ロアー
バック３１については支持体４０に支持されて、アッパ
ーバック３２と個別に移動可能となっている。次に、上
記構成からなる本実施例の動作を説明する。まず、搭乗
者はリクライニングアジャスタにて腰椎から上の部分が
自分にとって適度な角度となるように調整する。この角
度調整によってアッパーバック３２が腰椎より上の背中
の部分にフィットする。
【００１８】このとき、ロアーバック３１と支持体４０
は図４に二点鎖線で示す位置にあり、サイドプレート４
１の長孔４１ａにおいてはカム部４４ａが長孔４１ａの
上端縁に接している。この状態は設計上におけるヒップ
ポイントに対応してロアーバック３１が位置した状態で
ある。しかし、搭乗者が設計上のヒップポイントよりも
前に座ったとすると、ロアーバック３１の下端と尻部と
の間に隙間が生じるので、回転ハンドル４４ｄを図示反
時計周り方向に回転させる。すると、偏心軸４４ｃを介
してカム部４４ａが長孔４１ａ内で回転し、当該長孔４
１ａを介してサイドプレート４１を前方に押し出す。こ
の結果、支持体４０にて支持されているロアーバック３
１は上端のアッパパイプ４２を支点として実線に示す状
態となるまで下端が前方に揺動し、ロアーバック３１の
下端と尻部との間の隙間がなくなる。ロアーバック３１
はアッパーバック３２と独立しているので、このような
移動もスムーズに行なわれる。
は図４に二点鎖線で示す位置にあり、サイドプレート４
１の長孔４１ａにおいてはカム部４４ａが長孔４１ａの
上端縁に接している。この状態は設計上におけるヒップ
ポイントに対応してロアーバック３１が位置した状態で
ある。しかし、搭乗者が設計上のヒップポイントよりも
前に座ったとすると、ロアーバック３１の下端と尻部と
の間に隙間が生じるので、回転ハンドル４４ｄを図示反
時計周り方向に回転させる。すると、偏心軸４４ｃを介
してカム部４４ａが長孔４１ａ内で回転し、当該長孔４
１ａを介してサイドプレート４１を前方に押し出す。こ
の結果、支持体４０にて支持されているロアーバック３
１は上端のアッパパイプ４２を支点として実線に示す状
態となるまで下端が前方に揺動し、ロアーバック３１の
下端と尻部との間の隙間がなくなる。ロアーバック３１
はアッパーバック３２と独立しているので、このような
移動もスムーズに行なわれる。
【００１９】なお、回転ハンドル４４ｄを回転させると
カム部４４ａは長孔４１ａ内で回転しつつ下方に移動し
ていき、ロアーバック３１が最も前方に移動した付近で
長孔４１ａの下縁の端部に当接する。回転ハンドル４４
ｄがこれ以上回転したとすると、ロアーバック３１は後
退し始めてしまうので、かかる位置で回転ハンドル４４
ｄの回転を規制することにより、他の構造のストッパー
を別に設けることなく回転ハンドル４４ｄを反時計周り
方向に回転させるとロアーバック３１が前方に移動する
という構造とすることができる。一方、搭乗者が設計上
のヒップポイントよりも後に座りたいときには図５に示
すように回転ハンドル４４ｄを図示時計周り方向に回転
させる。すると、ロアーバック３１は設計上のヒップポ
イントに対応した二点鎖線に示す位置から実線に示す位
置へと後退する。これにより、ロアーバック３１の下端
と尻部との間にゆとりができ、窮屈な感じがなくなる。
なお、このときにも回転ハンドル４４ｄを回転させると
カム部４４ａは長孔４１ａ内で回転しつつ下方に移動し
ていき、ロアーバック３１が最も後退した付近で長孔４
１ａの下縁の端部に当接するようにしてある。すなわ
ち、ロアーバック３１が前進し始める前にかかる位置で
回転ハンドル４４ｄの回転を規制し、他の構造のストッ
パーを別に設けることなく回転ハンドル４４ｄの回転方
向とロアーバック３１の移動方向とを一致させた構造と
することができる。
カム部４４ａは長孔４１ａ内で回転しつつ下方に移動し
ていき、ロアーバック３１が最も前方に移動した付近で
長孔４１ａの下縁の端部に当接する。回転ハンドル４４
ｄがこれ以上回転したとすると、ロアーバック３１は後
退し始めてしまうので、かかる位置で回転ハンドル４４
ｄの回転を規制することにより、他の構造のストッパー
を別に設けることなく回転ハンドル４４ｄを反時計周り
方向に回転させるとロアーバック３１が前方に移動する
という構造とすることができる。一方、搭乗者が設計上
のヒップポイントよりも後に座りたいときには図５に示
すように回転ハンドル４４ｄを図示時計周り方向に回転
させる。すると、ロアーバック３１は設計上のヒップポ
イントに対応した二点鎖線に示す位置から実線に示す位
置へと後退する。これにより、ロアーバック３１の下端
と尻部との間にゆとりができ、窮屈な感じがなくなる。
なお、このときにも回転ハンドル４４ｄを回転させると
カム部４４ａは長孔４１ａ内で回転しつつ下方に移動し
ていき、ロアーバック３１が最も後退した付近で長孔４
１ａの下縁の端部に当接するようにしてある。すなわ
ち、ロアーバック３１が前進し始める前にかかる位置で
回転ハンドル４４ｄの回転を規制し、他の構造のストッ
パーを別に設けることなく回転ハンドル４４ｄの回転方
向とロアーバック３１の移動方向とを一致させた構造と
することができる。
【００２０】このように、シートバック３０の枠組みを
サイドアーム３３，３３とアッパーフレーム３４とで構
成し、この下方の部分で支持体４０を上端を支点として
回動可能に保持するとともに、同支持体４０のサイドプ
レート４１に形成した長孔４１ａと、サイドアーム３３
に軸支された偏心カム部材４４とを係合させて角度調整
機構を構成することにより、シートバック３０の下方の
部分のロアーバック３１は腰椎の位置にあたる上端部分
を支点として下端を前後に移動可能となり、搭乗者の着
座位置にかかわらず、シートバックの３０の座面と尻部
との間の隙間をなくしたり、窮屈感を減少させることが
できる。
サイドアーム３３，３３とアッパーフレーム３４とで構
成し、この下方の部分で支持体４０を上端を支点として
回動可能に保持するとともに、同支持体４０のサイドプ
レート４１に形成した長孔４１ａと、サイドアーム３３
に軸支された偏心カム部材４４とを係合させて角度調整
機構を構成することにより、シートバック３０の下方の
部分のロアーバック３１は腰椎の位置にあたる上端部分
を支点として下端を前後に移動可能となり、搭乗者の着
座位置にかかわらず、シートバックの３０の座面と尻部
との間の隙間をなくしたり、窮屈感を減少させることが
できる。
【００２１】なお、上述した実施例においては、角度調
整機構をサイドプレート４１の長孔４１ａと偏心カム部
材４４とによって構成しているが、揺動角度を変更でき
れば他の構造とすることもできる。また、手動による変
更の他、電動で揺動角度を調整したり、油圧で調整する
ようにしてもよい。
整機構をサイドプレート４１の長孔４１ａと偏心カム部
材４４とによって構成しているが、揺動角度を変更でき
れば他の構造とすることもできる。また、手動による変
更の他、電動で揺動角度を調整したり、油圧で調整する
ようにしてもよい。
【図１】本発明の一実施例にかかるペルビスサポート機
構を内蔵した車両用シートの外観斜視図である。
構を内蔵した車両用シートの外観斜視図である。
【図２】同車両用シート内部の支持構造物の分解斜視図
である。
である。
【図３】同車両用シート内部の支持構造物の組付状態を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図４】同車両用シート内部の支持構造物の概略構成図
である。
である。
【図５】同車両用シート内部の支持構造物の概略構成図
である。
である。
【図６】従来の車両用シートの斜視図である。
【図７】従来の車両用シートの概略断面図である。
１０…車両用シート ２０…シートクッション ３０…シートバック ３１…ロアーバック ３２…アッパーバック ３３…サイドアーム ３４…アッパーフレーム ４０…支持体 ４１…サイドプレート ４１ａ…長孔 ４４…偏心カム部材 ４４ａ…カム部材 ４４ｃ…偏心軸 ４４ｄ…回転ハンドル
Claims (6)
- 【請求項１】 シートクッションの後端からシートバッ
クを起立させて構成される車両用シートにおいて、 シートバック内にて、上下方向に幅を有する支持体を、
その下端が概ね上記シートクッションに達する位置とな
るようにその上端にて回動可能に支持するとともに、こ
の支持体の揺動角度を調整する角度調整機構を備えたこ
とを特徴とする車両用シートのペルビスサポート機構。 - 【請求項２】 上記請求項１に記載の車両用シートのペ
ルビスサポート機構において、上記シートバックは上記
支持体の周囲に配設されて当該支持体を回動可能に支持
する枠状のフレームを備えるとともに、当該支持体に係
合して所望の角度に回動させるカム機構を備えたことを
特徴とする車両用シートのペルビスサポート機構。 - 【請求項３】 上記請求項２に記載の車両用シートのペ
ルビスサポート機構において、上記支持体の側面には長
孔を形成するとともに、上記シートバックのフレームに
は当該長孔内に挿入されて偏心軸を支点として回動可能
に支持されたカム部材と、このカム部材の偏心軸に接続
されて当該シートバック外部に突出する回転ハンドルと
を備えたことを特徴とする車両用シートのペルビスサポ
ート機構。 - 【請求項４】 上記請求項３に記載の車両用シートのペ
ルビスサポート機構において、上記長孔は、上記カム部
材の回動角度を規制して前後への揺動を所定範囲内とす
るように形成されていることを特徴とする車両用シート
のペルビスサポート機構。 - 【請求項５】 上記請求項１〜請求項４に記載の車両用
シートのペルビスサポート機構において、上記シートバ
ックの内蔵パッドは、上記支持体が内蔵されるロアーバ
ック部と、このロアーバック部よりも上方のアッパーバ
ック部とに分離されて構成されていることを特徴とする
車両用シートのペルビスサポート機構。 - 【請求項６】 上記請求項１〜請求項５に記載の車両用
シートのペルビスサポート機構において、上記支持体
は、その上端が着座者の腰椎支持位置に対応する高さで
回動可能に支持されていることを特徴とする車両用シー
トのペルビスサポート機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13839694A JPH07315089A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 車両用シートのペルビスサポート機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13839694A JPH07315089A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 車両用シートのペルビスサポート機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07315089A true JPH07315089A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15220974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13839694A Pending JPH07315089A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 車両用シートのペルビスサポート機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07315089A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100444678B1 (ko) * | 2002-04-29 | 2004-08-21 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 럼버서포트 장치 |
| EP2423041A2 (en) | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423043A2 (en) | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423042A2 (en) * | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423044A2 (en) | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13839694A patent/JPH07315089A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100444678B1 (ko) * | 2002-04-29 | 2004-08-21 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 럼버서포트 장치 |
| EP2423041A2 (en) | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423043A2 (en) | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423042A2 (en) * | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423044A2 (en) | 2010-08-25 | 2012-02-29 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423041A3 (en) * | 2010-08-25 | 2012-05-02 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423043A3 (en) * | 2010-08-25 | 2012-05-23 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423042A3 (en) * | 2010-08-25 | 2012-05-23 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
| EP2423044A3 (en) * | 2010-08-25 | 2012-06-13 | Denso Corporation | Seat device having a function of retaining person's seated position |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040224 |