JP3140263B2 - 格納式ヘッドレスト構造 - Google Patents

格納式ヘッドレスト構造

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JP3140263B2 JP05149711A JP14971193A JP3140263B2 JP 3140263 B2 JP3140263 B2 JP 3140263B2 JP 05149711 A JP05149711 A JP 05149711A JP 14971193 A JP14971193 A JP 14971193A JP 3140263 B2 JP3140263 B2 JP 3140263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前後方向への揺動の
もとで、ヘッドレストを所定の格納位置に格納可能な格
納式ヘッドレスト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車等のリヤシートに装着
されるヘッドレストとして、着座者の頭部を支持する支
持位置と、ドライバーの後部視界を確保する格納位置と
の間を揺動可能な、いわゆる格納式ヘッドレストが知ら
れている。
【0003】通常、このような格納式ヘッドレストにお
いては、シートバックの上端前部が格納位置として設定
されている。そして、リヤシートへの非着座時におけ
る、ドライバー等のスイッチ操作に連動したモータの駆
動に伴う、支持位置からの揺動によって、ヘッドレスト
が格納位置に格納可能となっている。
【0004】このような構成では、ヘッドレストの格納
によって、シートバック上端の突出物が無くなるため、
ドライバーの後方視界が十分に広く確保できる。従っ
て、ヘッドレストによって後方視界が遮られることがな
く、ヘッドレストが、安全運転遂行の妨げとなることを
防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
バックの上端前部を格納位置とする公知の構成において
は、格納されたヘッドレストが、シートバックの前部に
突出するため、リヤシート着座者の乗車の際の妨げとな
りやすい。また、リヤシートへの着座時に、ドライバー
等がスイッチを誤操作すると、格納されたヘッドレスト
がリヤシート着座者に不意に接触して、リヤシート着座
者の安全性を低下させる虞れがある。
【0006】そこで、公知の構成においては、各種セン
サ等でリヤシート着座者の有無および乗車動作等を検出
し、種々の条件に応じたモータの駆動制御によって、ヘ
ッドレストの誤動作の防止、つまりは着座者の安全性、
快適性の確保等がはかられている。しかし、このような
構成では、モータに加えて各種センサ等が更に必要とな
り、部品点数の増加、および、構成の複雑化が避けられ
ないため、格納式ヘッドレストが高価になりやすい。
【0007】特に、このようなモータの駆動制御は、た
とえば、コントローラに内蔵されたマイクロコンピュー
タ(マイコン)によって、通常行われる。そのため、公
知の格納式ヘッドレストにおいては、種々のモータを備
えた、いわゆるパワーシートでの展開のみに限定されや
すく、広範囲での格納式ヘッドレストの利用が容易には
かれない。
【0008】この発明は、格納式ヘッドレストの装着さ
れたシートへの着座者の快適性、安全性の確保をはかる
とともに、汎用性に優れた格納式ヘッドレスト構造の提
供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、回動部とロック部とをほぼ直角
に組み合わた略L形状のガイド孔を介して、ヘッドレス
トのステーが挿着されている。ロック部は、ヘッドレス
トの支持位置での回動を規制可能に形成され、ステー
は、ブラケットによる下端水平軸部の保持によって、前
後方向に回動可能かつ水平軸線に沿ってスライド可能
に、シートバックに対して取り付けられている。
【0010】そして、所定箇所に斜めに配設された1つ
の偏倚手段の偏倚力の横方向分力、下方向分力によっ
て、ステーがロック方向および格納方向にそれぞれ偏倚
され、ロック解除手段での、偏倚手段の横方向分力に抗
したロック解除方向へのステーの押圧操作によって、ヘ
ッドレストが、シートバック上端後部の格納位置に格納
可能となっている。
【0011】
【作用】この発明によれば、自動的に格納可能な格納式
ヘッドレストが、モータを使用することなく構成でき
る。そして、ヘッドレストの格納位置がシートバックの
上端後部に設定されているため、格納されたヘッドレス
トによる、着座者等への妨害が確実に防止できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0013】図1に示すように、この発明に係る格納式
ヘッドレスト構造10においては、ヘッドレストのステー
12が、下端に水平軸部12a を有して折曲成形されてい
る。そして、ステー12は、ガイド孔14を遊挿して配設さ
れ、一対のブラケット16、17 による水平軸部12a の保持
によって、前後方向に回動可能かつ水平軸線に沿ってス
ライド可能に、たとえば、シートバックフレーム20に取
り付けられている。
【0014】図2を見るとわかるように、ヘッドレスト
22は、たとえば、ステー12の上端に固着され、ステーと
ともに前後方向に揺動可能に、スリット24を介してリヤ
シートのシートバック26の上端に装着されている。そし
て、格納式の構成においては、着座者の頭部を支持する
支持位置と、たとえば、ドライバーの後方視界下限より
下方に設定された格納位置との間を揺動可能に、ヘッド
レスト22が構成されている。
【0015】ここで、この発明においては、図2に実線
で示す支持位置に対して、ヘッドレスト22の格納位置
は、一点鎖線で示すように、シートバック26の上端後部
に設定されている。つまり、ヘッドレスト22は、支持位
置から後方の所定範囲で、前後方向に揺動可能となって
いる。
【0016】図1を見るとわかるように、ガイド孔14
は、たとえば、ステー12の遊挿可能な幅の長孔として、
シートバックフレーム20のブラケット28に穿設されてい
る。ガイド孔14は、たとえば、ロック部14a 、回動部14
b をほぼ直角に組み合わせた略L形状に形成され、ステ
ー12がロック部、回動部間を連続して移動可能に構成さ
れている。
【0017】ガイド孔のロック部14a は、ヘッドレスト
22の支持位置においてのみ、ステー12のスライド、つま
りは水平軸線方向への移動を保障するように、回動部14
b に対して設けられている。このような構成では、ガイ
ド孔のロック部14a への進入によって、ステー12が回動
方向でロック部周縁に係合されるため、支持位置におけ
る、格納方向へのヘッドレスト22の揺動が阻止される。
つまり、ヘッドレスト22は、支持位置でロック可能に構
成されている。
【0018】ここで、図1に加えて図3、図4を見ると
わかるように、この発明においては、ステー12が、1つ
の偏倚手段30によってロック方向、格納方向の双方にそ
れぞれ偏倚されている。偏倚手段30として、たとえば、
偏倚力F0を横方向分力Fx、下方向分力Fyに分割して付与
可能に、ステー12とシートバックフレーム20の所定位置
との間に斜めに張設された引張コイルばねが利用でき
る。
【0019】図1、図3に示すように、ステーの水平軸
部12a とシートバックフレーム20の水平部材とに、一対
の係止片32、33 がそれぞれ固着されている。ここでは、
係止片32が、たとえば、ブラケット16、17 の図中右方に
配置され、係止片33が係止片32より図中左方となる位置
に配置されている。
【0020】そして、係止片32、33 への各端末の係止に
よって、偏倚手段(引張コイルばね)30が、ステーの水
平軸部12a 、シートバックフレーム20の水平部材間で斜
めに張設されている。このような構成では、偏倚手段30
の横方向分力Fxが、ステー12をロック方向に偏倚する偏
倚力として、ステーに付与される。
【0021】また、図1、図4を見るとわかるように、
係止片32、33 は、ステーの水平軸部12a 、シートバック
フレーム20より後方、つまりは図4の右方に突設されて
いる。このような構成では、下方への偏倚手段30の偏倚
力が、下方向分力Fyとしてステー12に作用される。
【0022】つまり、上記のように、左右方向にずれた
位置で後方に突設された係止片32、33 間に、偏倚手段30
を張設すれば、1本の引張コイルばねからなる偏倚手段
により、ロック方向、格納方向双方への偏倚力が同時に
得られる。
【0023】そして、この発明においては、ロック解除
手段36によって、支持位置におけるステー12、つまりは
ヘッドレスト22のロックが解除可能となっている。ロッ
ク解除手段36は、たとえば、ステー12をロック解除方向
に押圧可能な押圧片38を具備して構成され、ワイヤー40
によって連結された操作レバー(図示しない)の牽引操
作のもとで解除動作可能に構成されている。
【0024】図1、図3に示すように、押圧片38は、た
とえば、ステーの水平軸部12a にロック方向で隣接した
位置に、枢支ピン42によってブラケット28に枢着され、
時計方向への回動に伴う押圧のもとで、ステー12をロッ
ク解除方向に移動させるように設けられている。ワイヤ
ー40の一端は、たとえば、枢支ピン42から上方に連結さ
れている。
【0025】なお、操作レバーは、操作者、たとえば、
ドライバーの操作可能な位置で牽引操作可能に設けられ
る。
【0026】このような構成においては、操作レバーの
牽引操作のもとでワイヤー40が一体的に牽引され、牽引
に伴う押圧片38の回動のもとで、ステー12のロックが解
除される。
【0027】なお、参照符号44は、押圧片38との接触面
確保のためにステー12に固着されたブラケットである。
このようなブラケット44をステー12の折曲端に設けるこ
とによって、押圧片38によるステーの安定した押圧が容
易に行える。
【0028】また、図3を見るとわかるように、押圧片
38は、たとえば、リターンばね46によって、押圧解除方
向に偏倚されている。リターンばね46として、たとえ
ば、押圧片38の自由端、ブラケット28間に張設された引
張コイルばねが利用できる。
【0029】たとえば、図2に実線で示す支持位置をヘ
ッドレスト22の初期位置と仮定する。図3に示すよう
に、ヘッドレスト22の支持位置においては、ステー12
が、偏倚手段30の横方向分力Fxのもとでロック方向、つ
まりは図中左方に偏倚されて、ガイド孔のロック部14b
に進入、保持されている。
【0030】そして、この状態から、操作レバーの操作
のもとでワイヤー40を牽引すると、枢支ピン42を中心と
する時計方向への押圧片38の回動によって、ステー12
が、偏倚手段30の横方向分力Fxに抗して、ロック解除位
置、つまりはガイド孔の回動部14b に押し出される。
【0031】図5を見るとわかるように、ヘッドレスト
22の支持位置において、ステー12が回動部14b に押し出
されると、回動方向に対してはステーがフリーとなるた
め、図4に示す下方向分力Fyにより、水平軸線を中心と
して図中時計方向、つまりはシートバック26の後方に偏
倚されて、シートバック上端後部の格納位置に自動的に
格納される(図2の一点鎖線および図6参照)。
【0032】ここで、ヘッドレスト22の格納位置におい
ては、図6に示すように、偏倚手段30の下方向分力Fy
が、ステー12を更に下方に偏倚する力として、係止片32
を介してステーに作用するため、格納位置における、ス
テー、つまりはヘッドレスト22のガタつきが十分に抑制
される。
【0033】そして、ヘッドレスト22を格納位置から支
持位置に復帰させる場合においては、リヤシート着座者
等による、支持位置方向へのヘッドレスト22の直接的な
揺動操作のもとで行われる。ヘッドレスト22が支持位置
方向に押圧または牽引されると、図6に示すように、ス
テー12が、偏倚手段30の下方向分力Fyに抗して、ヘッド
レスト22の支持位置まで、ガイド孔の回動部14b に沿っ
て図中反時計方向に一体的に回動する。
【0034】そして、図5に示すように、ヘッドレスト
22、つまりはステー12が支持位置まで戻されると、ステ
ーはロック方向に対してフリーとなるため、偏倚手段の
横方向分力Fxのもとでロック方向に偏倚され、ロック部
14a での係合により、再度、ステーが支持位置に保持さ
れる。
【0035】つまり、このような構成では、偏倚手段30
の下方向分力Fyに抗して、ヘッドレスト22を支持位置ま
で揺動させれば、横方向分力Fxのもとで、ステー12が自
動的にロックされる。
【0036】上記のように、この発明の格納式ヘッドレ
スト構造10によれば、リヤシートへの非着座時等におけ
る操作レバーの牽引操作によって、リヤシートのヘッド
レスト22が、偏倚手段30の下方向分力Fyのもとで自動的
に格納される。そのため、ドライバーの後方視界が十分
広く確保でき、ヘッドレストがドライバーの安全運転の
遂行の妨げになることもなく、安全性が向上される。
【0037】そして、1本の引張コイルばねからなる偏
倚手段30のもとで、ロック方向、格納方向の双方へのス
テー12の偏倚が得られるため、構成が複雑化しない。
【0038】また、ヘッドレストをシートバック上端前
部に格納する公知の構成と異なり、この発明において
は、図2に一点鎖線で示すように、ヘッドレスト22がシ
ートバック26の上端後部に格納されるため、シートバッ
クの着座面方向に、格納状態のヘッドレストが突出しな
い。そのため、格納位置でのヘッドレスト22によって、
リヤシート着座者の乗車が妨害されることもなく、乗車
時における着座者の安全性、快適性が確実に向上され
る。
【0039】そして、ヘッドレスト22の格納状態におい
ても、ヘッドレストに妨げられることなく、リヤシート
に着座できる。つまり、リヤシート着座者の有無に拘ら
ず、ヘッドレストの使用位置、格納位置が任意に選択で
きるため、特に、子供をリヤシートに着座させた際の後
方視界の確保が容易にはかられる。
【0040】更に、リヤシートへの着座時における、操
作レバーの誤操作等により、ヘッドレスト22が不意に格
納されても、ヘッドレストは後方に倒れるにすぎない。
そのため、リヤシート着座者のある場合においても、格
納されたヘッドレスト22が当該着座者に接触することも
なく、操作レバーの誤操作に対する安全性が十分に確保
できる。
【0041】また、この発明においては、モータを利用
しないとともに、モータおよび着座者保護のための安全
対策に種々のセンサ等を要しないため、構成が簡単化で
き、格納式ヘッドレスト構造10の低価格化が十分にはか
られる。つまり、格納式ヘッドレストの装着対象が高級
車等のパワーシートに限定されず、モータを持たない通
常のシートに広く展開できるため、汎用性に優れた格納
式ヘッドレスト構造10が提供できる。
【0042】ここで、実施例において、ステー12は、左
右連続した略U形状に形成されているが、下端に水平軸
部12a を有する形状であれば足りるため、これに限定さ
れず、たとえば、略L形状の左右一対のステーを向かい
合わせて配設し、水平軸部を個別に保持する構成として
もよい。
【0043】しかしながら、連続した水平軸部12a を下
端に有する略U形状に、ステー12を形成すれば、左右の
ステー間の捩じれが確実に防止できるため、ステー、つ
まりはヘッドレスト22の円滑な揺動が確保される。
【0044】また、実施例においては、ステー12、シー
トバックフレーム20の後方で、係止片32、33 を介して斜
めに張設された1本の引張コイルばねが、ステー12に横
方向分力Fx、下方向分力Fyの双方を付与可能な偏倚手段
30として具体化されている。しかし、偏倚手段30は、ス
テー12に横方向分力Fx、下方向分力Fyの双方を付与可能
であれば足りるため、図示の位置に限定されず、他の位
置に設けてもよい。
【0045】更に、ロック解除手段36は、操作レバーの
牽引操作に連動して押圧片38によるステー12のロック解
除の可能な構成として具体化されているが、ドライバー
等の操作者が容易にロック解除の行える構成であれば足
りるため、これに限定されない。しかし、操作レバーと
押圧片38とをワイヤー40で連動可能に連結したロック解
除手段36によれば、操作レバーの牽引操作が押圧片のロ
ック解除動作に確実に変換されるため、簡単な構成にも
拘らず、ロック解除手段36の的確なロック解除動作が十
分に確保できる。
【0046】なお、ここでは、図2でリヤシートのシー
トバックを例示して、リヤシートの格納式ヘッドレスト
構造において具体的に説明しているが、リヤシートに限
定されず、たとえば、アシスタントシートに装着される
ヘッドレストに、この発明を応用してもよい。この場
合、ヘッドレストの格納位置は、リヤシート着座者の前
方視界下限より下方に設定される。
【0047】また、この発明の格納式ヘッドレスト構造
は、自動車用シートに適するとはいえ、これに限定され
ず、たとえば、電車、飛行機、船舶等の他のシートに、
この発明を応用してもよい。
【0048】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る格納式ヘ
ッドレスト構造によれば、1つの偏倚手段の偏倚力のも
とで、ロック方向、格納方向の双方へのステーの偏倚が
得られるため、構成が確実に簡単化される。
【0050】そして、モータ等を利用しないため、安価
に構成できるとともに、装着対象がパワーシートに限定
されることなく、モータを持たない通常のシートに広く
展開できる。そのため、汎用性に優れた格納式ヘッドレ
スト構造が提供できる。
【0051】また、ヘッドレストがシートバックの上端
後部に格納されるため、格納位置でのヘッドレストによ
って、リヤシートへの乗車、着座等が妨害されることも
なく、リヤシート着座者の安全性、快適性が確実に向上
される。
【0052】そして、左右方向に離反した位置の係止片
を介して、ステーの水平軸部より後方で水平軸部、シー
トバックフレームの水平部材間に斜めに張設された1本
の引張コイルばねから、偏倚手段を形成すれば、この発
明の格納式ヘッドレスト構造に適したロック方向、格納
方向の双方の偏倚力、つまりはステーに付与される横方
向分力、下方向分力が確実に得られる。
【0053】更に、操作レバーと押圧片とをワイヤーで
連動可能に連結したロック解除手段によれば、操作レバ
ーの牽引操作が押圧片のロック解除動作に確実に変換さ
れるため、簡単な構成にも拘らず、ロック解除手段の的
確なロック解除動作が十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る格納式ヘッドレスト構造の、シ
ートバックの後方から見た概略斜視図である。
【図2】格納式ヘッドレストの装着されたシートバック
の概略斜視図である。
【図3】ロック状態における、格納式ヘッドレスト構造
の概略正面図である。
【図4】ヘッドレストの格納位置における、図3の線A
−Aに沿った格納式ヘッドレスト構造の縦断面図であ
る。
【図5】ロック解除状態における、格納式ヘッドレスト
構造の概略正面図である。
【図6】ヘッドレストの格納位置における、図4に類似
した格納式ヘッドレスト構造の縦断面図である。
【符号の説明】
10 格納式ヘッドレスト構造 12 ステー 12a ステーの水平軸部 14 ガイド孔 14a ガイド孔のロック部 14b ガイド孔の回動部 20 シートバックフレーム 22 ヘッドレスト 26 シートバック 30 偏倚手段(引張コイルばね) 32、33 係止片 36 ロック解除手段 38 押圧片 40 ワイヤー 42 枢支ピン 46 リターンばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/38 B60N 2/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の頭部を支持する支持位置と、視
    界下限より下方に設定された格納位置との間を揺動可能
    な格納式ヘッドレストにおいて、 支持位置、格納位置間での回動を保障する回動部と;支
    持位置での回動を規制可能なロック部と;をほぼ直角に
    組み合わせた略L形状のガイド孔に遊挿したヘッドレス
    トのステーが、ブラケットによる下端水平軸部の保持に
    よって、前後方向に回動可能かつ水平軸線に沿ってスラ
    イド可能に、シートバックに対して取り付けられるとと
    もに、 ロック部でのロック方向に偏倚する横方向分力、およ
    び、格納方向に偏倚する下方向分力の双方をステーに付
    与可能に、1つの偏倚手段が所定箇所に斜めに配設さ
    れ、 ヘッドレストの支持位置における、ロック解除手段によ
    る解除動作のもとでの、偏倚手段の横方向分力に抗した
    ロック解除方向へのステーの押圧によって、ステーをガ
    イド孔のロック部から回動部に押し出し、偏倚手段の下
    方向分力のもとで、ヘッドレストをシートバック上端後
    部の格納位置に格納可能としたことを特徴とする格納式
    ヘッドレスト構造。
  2. 【請求項2】 一方の係止片がステーの水平軸部で後方
    に突設して固着されるとともに、対応する他方の係止片
    が、ステーの係止片からロック方向に離反した位置で、
    ステーより下方のシートバックフレームの水平部材に固
    着され、 1本の引張コイルばねが、偏倚手段として、左右にずれ
    た一対の係止片間に斜めに張設された請求項1記載の格
    納式ヘッドレスト構造。
  3. 【請求項3】 ロック解除手段が、操作者となる者の操
    作可能な位置に設けられた操作レバーと;ステーをロッ
    ク解除方向に押圧可能に枢着された押圧片と;操作レバ
    ー、押圧片間を連動可能に連結し、操作レバーの牽引操
    作のもとで押圧片をロック解除方向に回動させるワイヤ
    ーと;押圧片を押圧解除方向に偏倚するリターンばね
    と;を具備し、 リターンばねの偏倚力に抗した操作レバーの牽引操作に
    伴う、偏倚手段の横方向分力に抗したステーの押圧によ
    って、ステーをロック解除方向に強制的にスライドさせ
    る請求項1または2記載の格納式ヘッドレスト構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101545175B1 (ko) 2013-07-03 2015-08-18 현대다이모스(주) 헤드레스트용 폴딩장치

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KR101545175B1 (ko) 2013-07-03 2015-08-18 현대다이모스(주) 헤드레스트용 폴딩장치

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