JP2007209596A - 自動車用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車用シート装置を提供することである。
【解決手段】本発明による自動車用シート装置は、シートクッションと、シートバックと、該シートバックの側部に取り付けられたアームレストとを備えたシートと、前記アームレストを、前記シートバックの側部の長手方向に沿って延びるアームレスト格納位置と、ほぼ水平なアームレスト使用位置との間で回動させるためのアームレスト回動機構と、前記シートのシートベルトの装着状態を検出するシートベルト装着状態検出手段とを有し、前記アームレスト回動機構は、前記シートベルト装着状態検出手段が前記シートベルトの非装着状態を検出したときに、前記アームレストを前記アームレスト格納位置に回動させるようになっている、ことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車用シート装置に関し、特に、アームレストを備えたシート装置に関する。
車両には、乗員が快適に過すことができるようにするための装置の1つとして、乗員が腕や肘を載せておくことができるアームレストがシートに隣接して設けられる。
このアームレストには、シートの側部に設けられるタイプと、シートに隣接したドアのドアトリムに形成されるタイプとがある。ドアトリムに形成されたアームレストは、断面がL字形になるので、使用者が体をアームレスト方向にあずけても腕がアームレストの外方にずり落ちる心配がなく、安心して使えるという利点がある。
ところで、車両のドアとしては、車両幅方向外方に開くヒンジ式タイプの他、車両前後方向に摺動するスライド式タイプのものがある。そして、このスライド式タイプのドアは、詳細には、ドアを開けるとき、ドアを車幅方向外方に移動させた後、後方に移動させることになる。
従って、スライドドアにアームレストを形成すると、その分、ドアの厚みが増すことになり、スライドドアの厚みが厚くなればなるほど、車幅方向外方に移動させなければならないドアの移動量が増してしまうことになる。そして、スライドドアのこのような外方移動量が増せば増すほど、スライドドアを支持する支持開放機構の剛性を高めなければならず、このことはまた、支持開放機構、ひいては、車両全体の重量増を招いてしまうことになる。また、支持開放機構の複雑化を招くことにもなりかねない。
このような理由から、スライドドアを採用するワンボックス車やミニバンなどでは、アームレストをシート側部に設けることがある。
他方、ドアトリムに代えて、シートの車幅方向外方側部、すなわち、シートの乗降側に設けられたアームレストは乗降の邪魔になるので、かかるアームレストをばねの力で、常時、シートバック(不使用位置/退避位置)に向けて付勢しておくアームレスト構造が、例えば特許文献1から知られている。このアームレスト構造では、シート使用者は、軽い力でアームレストを退避位置に移動させることができる。
実開平5―11861号公報
しかし、引用文献1開示装置は、ばねによるアシストを提供するものの、アームレストは、通常は、アームレスト使用位置にあり、乗員の乗降の際には、乗員自らアームレストを退避位置まで移動させなければならないという煩雑さは依然として解消されていない。
アームレストを常時退避位置に位置させるようにばね力を設定することもできるけれども、ばね力をそのように設定するときには、乗員がアームレストから腕を離す度毎にアームレストは退避位置に戻ってしまい、アームレストの使用時における使い勝手が悪い。
本発明は、上述した問題を解決するために発明されたものであって、降車時にアームレストを使用位置から退避位置に自動的に移動させることができる、自動車用シート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による自動車用シート装置は、シートクッションと、シートバックと、該シートバックの側部に取り付けられたアームレストとを備えたシートと、前記アームレストを、前記シートバックの側部の長手方向に沿って延びるアームレスト格納位置と、ほぼ水平なアームレスト使用位置との間で回動させるためのアームレスト回動機構と、前記シートのシートベルトの装着状態を検出するシートベルト装着状態検出手段とを有し、前記アームレスト回動機構は、前記シートベルト装着状態検出手段が前記シートベルトの非装着状態を検出したときに、前記アームレストを前記アームレスト格納位置に回動させるようになっている、ことを特徴とする。
本発明の構成では、シートベルト装着状態検出手段がシートベルトの非装着状態を検出したときにアームレストをアームレスト格納位置に回動させるので、降車に備えてシートベルトを外すとアームレストが自動的に格納され、よって、使用者は降車の際の、煩わしいアームレスト格納作業から解放される。
本発明では、前記アームレスト回動機構が、前記アームレストを前記アームレスト格納位置に向けて付勢する付勢手段と、前記アームレストを前記アームレスト格納位置と前記アームレスト使用位置との間の任意の位置に保持するためのラチェット機構とを備え、該ラチェット機構が、前記アームレストに設けられたラチェット歯と、前記シートバックに設けられ、前記ラチェット歯に係合されるラチェット爪を備えるラチェット爪部材とを有し、前記シートベルト装着状態検出手段が前記シートベルトの非装着状態を検出したときに、前記ラチェット爪と前記ラチェット歯との係合を解くように前記ラチェット爪部材を駆動するアクチュエータを有する、のが好ましい。
この構成によれば、アームレストの使用時にはアームレストを所望位置に保持しながら、降車時にはアームレストをアームレスト格納位置に自動的に退避させることができる。
また、前記アームレストの遠位端部に設けられた手動解放スイッチと、該手動解放スイッチと前記ラチェット爪部材との間に延びる操作ロッドとを備える、前記ラチェット爪と前記ラチェット歯との係合を解くための手動式ラチェット解放機構を有する、のが好ましい。
この構成によれば、手動解放スイッチの操作により、シートベルを外す以外のときにも、任意にアームレストをアームレスト格納位置に格納し、或いは、アームレストを別の位置に移動させることができる。
更に、前記ラチェット爪部材の少なくとも一部を、常時、下方から支持するための、前記シートバックに設けられた支持受け部材を有するのが好ましい。
この構成によれば、支持受け部材がラチェット爪部材をしっかり支持するので、アームレスト支持剛性が高まり、アームレスト操作時の重厚感を向上させることができる。
更にまた、前記アームレストがスライドドアに隣接して配置されるのが好ましい。
この構成によれば、開閉機構上、それ自体にアームレストを形成するのが実際上困難であるスライドドアに隣接してアームレストを提供することができる。
前記アームレストが、前記アームレスト使用位置にあるときに前記スライドドアのトリムに近接するのが好ましい。
この構成によれば、アームレストに載せた腕(肘)がアームレストから車外方向にずり落ちるのをスライドドアのトリムによって防ぐことができるので、アームレストの利便性を向上させることができる。
本発明によれば、降車時にアームレストを使用位置から退避位置に自動的に移動させることができる、自動車用シート装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明による、自動車用シート装置を説明する。
図1を参照すると、全体的に参照番号1で示されたシート装置が車両Vの室内に設けられている。
シート装置1は、車両VのフロアFに設けられたシートクッション2と、シートクッション2に回動自在に、すなわち、リクライニング可能に取り付けられたシートバック3とを有する。
シート装置1はまたシートベルト機構を備える。本実施形態では、シートベルト機構のリトラクタ(図示せず)はシートバック3に内蔵され、シートベルト4は、このリトラクタからシートバック3の上部に形成されたベルト開口部(図示せず)を通って延び、フロアFに固定されたフロアアンカ(図示せず)に取り付けられる。シートベルト4には、シートバック3のベルト開口部(図示せず)とフロアアンカ(図示せず)との間で、フック部材5が取り付けられ、フック部材5は、バックル6に解放自在に係止されるようになっている。バックル6は、固定ベルト7を介してフロアFに固定され、バックル6へのフック部材5の係止を検出するためのセンサ(図示せず)を備え、当該センサの検出信号は電線Cを介して制御装置(図示せず)に送信されるようになっている。
シートバック3の、車幅方向外方側(スライドドアSDに近い側)の側部には、アームレスト10がアームレスト回動機構20を介して取り付けられている。
図3乃至図5に示すように、アームレスト回動機構20は、シートバック3に内蔵されたシートバックフレーム(図示せず)に固定された支持プレート21を有する。支持プレート21は、ほぼ垂直に配置され、車外側支持面21Aと、この車外側支持面21Aと対向する車内側支持面21Bとを備える。車外側支持面21Aには支持シャフト22が固定され、支持シャフト22は、支持プレート21に対してほぼ垂直に、スライドドアSDに向って延びる。
アームレスト10は内部にアームレストフレーム(図示せず)を有し、このアームレストフレーム(図示せず)の一部が軸受け(図示せず)を介して支持シャフト22に回動自在に取り付けられている。アームレスト10は、アームレストフレーム(図示せず)の回りにクッション材11を備え、クッション材11は表皮(図示せず)によって覆われている。
アームレスト回動機構20はまた、アームレスト10の内部に設けられた内歯爪車23を有する。内歯爪車23は、アームレストフレーム(図示せず)に固定され、支持シャフト22に回転自在に支持されたプレート状回転部23Aと、このプレート状回転部23Aの外周部からシートバック3の支持プレート21に向って延びるウェブ部23Bと、このウェブ部23Bの外縁部内面に形成された複数のラチェット歯23Cとを備える。
支持シャフト22にはまた、支持シャフト22の半径方向外方に延びるプレート状支持部材24が固定されている。プレート状支持部材24は、その外端部から支持プレート21に向って延びるバネ押さえ部24Aと、バネ押さえ部24Aよりも半径方向内方の位置から支持プレート21に向って延びるピボットピン24Bとを有する。
このピボットピン24Bにはラチェット爪部材25が回動自在に取り付けられる。ラチェット爪部材25は、爪車23のラチェット歯23Cに係合可能なラチェット爪25Aと、プレート状支持部材24に向って延びる当接ピン25Bとを有する。
ピボットピン24Bにはまた、捩りばね26が取り付けられている。捩りばね26は、その一方端がプレート状支持部材24のバネ押さえ部24Aに、また、他方端が、ラチェット爪部材25の当接ピン25Bに、夫々、当接するように配置され、そのばね力は、ラチェット爪部材25のラチェット爪25Aを爪車23のラチェット歯23Cに係合させるように、ラチェット爪部材25の当接ピン25Bに常時作用するように、初期設定されている。
尚、ラチェット爪部材25がピボットピン24Bに加える負荷を軽減するため、ラチェット爪部材25の一部を、常時(ラチェット爪部材25がいずれの回動位置にあろうとも)、下方から支持するための支持受け部材29が、支持プレート21に設けられている。
内歯爪車23のプレート状回転部23Aと、プレート状支持部材24との間で、支持シャフト22のまわりに、渦巻きばね27が配置され、その内方端は支持シャフト22に、また、外方端は内歯爪車23のウェブ部23Bの内面に、夫々、固定されている。渦巻きばね27は、図2に示すように、アームレスト10がシートバック3とほぼ整合された(アームレストが使用されていない)アームレスト不使用位置、すなわち、アームレスト初期位置にあるときに、いずれの方向にもそのばね力が作用しないように初期設定されている。
従って、アームレスト10が図2のアームレスト初期位置からシート前方へ回動されると、すなわち、図3で見たとき内歯爪車23が支持シャフト22に対して時計方向に回転されると、渦巻きばね27は巻き上げられ、かくして生じたばね力は、内歯爪車23を図3で見たとき反時計方向に回転させる(アームレスト10をアームレスト初期位置に戻す)ように作用する。
ところで、上述したラチェット歯23C及びラチェット爪25Aは、これらが係合しているときには、シート前方に回動されたアームレスト10がアームレスト初期位置に戻る方向にのみ回動することを許容するように構成されている、すなわち、爪車23が図3で見たときに反時計方向にのみ回転することを許容するように構成されている。
上述したように、捩りばね26はラチェット爪25Aをラチェット歯23Cに係合させるように常時付勢しているが、アームレスト回動機構20は、この捩りばね26の付勢力に抗して、ラチェット爪25Aをラチェット歯23Cとの係合から解くためのラチェット解放機構を2つ備える。
これらのラチェット解放機構のうちの1つである第1ラチェット解放機構は手動式である。この第1ラチェット解放機構は、図4で良く分かるように、アームレスト10の遠位端部に設けられ、一部がアームレスト10の長手方向に突出する手動解放スイッチ30と、アームレスト10(クッション材11)の内部に形成されたトンネル部32に配置された操作ロッド31とからなる。操作ロッド31は、遠位端部が手動解放スイッチ30に連結され、近位端部31Aがラチェット爪部材25に、ピボットピン24Bと平行に延びる軸線を中心に回動自在に取り付けられ、かくして、手動解放スイッチ30を押すと、操作ロッド31を介してラチェット爪部材25が捩りばね26に抗して図3で見たときピボットピン24Bを中心に時計方向に回動され、ラチェット爪25Aがラチェット歯23Cとの係合を解かれる。
第2のラチェット解放機構である第2ラチェット解放機構は、図5及び図6に示すように、支持プレート21よりもシート幅方向内方でシートバックフレーム(図示せず)に固定されたアクチュエータ40を有する。アクチュエータ40は支持プレート21に向って延びる出力軸Sを有し、出力軸Sの先端部には偏心カムプレート41が固定されている。偏心カムプレート41の先端部にはワイヤ42が取り付けられ、このワイヤ42は、支持プレート21に形成された貫通孔43を通って延び、ラチェット爪部材25に取り付けられている。従って、アクチュエータ40が作動され、偏心カムプレート41が出力軸Sを中心に図6で見たとき時計方向に回動されると、ラチェット爪部材25は、ワイヤ42を介して、捩りばね26に抗して図6で見たときピボットピン24Bを中心に反時計方向に(図3で見たときピボットピン24Bを中心に時計方向に)回動され、ラチェット爪25Aがラチェット歯23Cとの係合を解かれる。
次に、第2ラチェット解放機構のアクチュエータ40が備える電気回路50を図7を参照して説明する。
電気回路50は常開スイッチであるイグニッションスイッチ51を有し、イグニッションスイッチ51は、車両Vのイグニッションキーが所謂ACC位置まで回されたときに(或いは、スマートエントリーシステムの採用により、所定の条件の下、ACC電源がオンになったとき)、閉じるようになっている。
52は、シートベルトウォーニングランプWL用の常閉リレーを示し、接点52Aを閉じているリレープレート52Bが、コイル52Cが通電されたときにだけ接点52Aを開くように構成されている。
53は、アクチュエータ40のモータM用の常閉リレーを示し、リレープレート53Aが、コイル53Bが通電されたときにだけ接点53Cを開くように構成されている。
54は、常開スイッチであるシートベルトスイッチであり、シートベルト機構のフック部材5がバックル6に係止されたことを示す検出信号をセンサ(図示せず)が送信し、これを制御装置(図示せず)が受信したときに、閉じるようになっている。
55は、車両Vのバッテリーを示す。
次に、シート装置1の作動について説明する。尚、ここでは、シート装置1が運転席用のものとして説明する。
先ず、乗車時について説明すると、シート装置1に着座した運転手がイグニッションキーをACC位置まで回すと、電気回路50のイグニッションスイッチ51が閉じて、シートベルトウォーニングランプWLが点灯すると共に、アクチュエータ40のモータMが駆動される。
アクチュエータ40のモータMが駆動されると、アクチュエータ40の出力軸Sが偏心カムプレート41を図6で見たとき時計方向に回動し、カムプレート41のワイヤ42がラチェット爪部材25を捩りばね26に抗して、図6で見たときピボットピン24Bを中心に反時計方向に(図3で見たときピボットピン24Bを中心に時計方向に)回動させ、ラチェット爪25Aとラチェット歯23Cとの係合を解く。
次いで、運転手がシートベルト機構のフック部材5をバックル6に係止すると(図1)、バックル6に設けられたセンサ(図示せず)からの検出信号を制御装置(図示せず)が受信し、電気回路50のシートベルトスイッチ54が閉じられる(図7)。すると、常閉リレー52のコイル52Cが通電されてリレープレート52Bが接点52Aを開け、これにより、シートベルトウォーニングランプWLは消灯すると共に、常閉リレー53のコイル53Bが通電されてリレープレート53Aが接点53Cを開け、これにより、アクチュエータ40のモータMが消勢され、かくして、ラチェット爪部材25は捩りばね26によって付勢され、ラチェット爪25Aはラチェット歯23Cに係合される。このラチェット爪25Aとラチェット歯23Cとの係合により、アームレスト10をアームレスト初期位置(図2)からシート前方へ回動させることはできない。
アームレスト10を使用するためには、第1ラチェット解放機構の手動解放スイッチ30を押して、操作ロッド31を介してラチェット爪部材25を捩りばね26に抗して図3で見たときピボットピン24Bを中心に時計方向に回動させ、ラチェット爪25Aとラチェット歯23Cとの係合を解いたまま(手動解放スイッチ30を押したまま)、アームレスト10を、渦巻きばね27に抗して、アームレスト初期位置(図2)からシート前方へ回動させる。アームレスト10を所望の使用位置(例えば図8に示す水平使用位置)まで回動させたところで手動解放スイッチ30から手を離す。すると、捩りばね26の作用によりラチェット爪部材25のラチェット爪25Aはラチェット歯23Cに再び係合され、この結果、運転手がアームレスト10に腕(肘)を載せてもアームレスト10が更に下方に回動してしまうことはない。
尚、アームレスト10が使用位置(例えば図8に示す水平使用位置、図1に破線で示す位置)にあるとき、アームレスト10は、スライドドアSDのトリムに近接するように寸法形状決めされている。この構成により、アームレスト10に載せた腕(肘)がアームレスト10から車外方向にずり落ちるのをスライドドアのトリムによって防ぐことができ、アームレスト10の利便性を向上させることができる。
次に、降車時について説明する。シート装置1に着座している運転手が降車するため、シートベルト機構のバックル6からフック部材5を外すと、バックル6のセンサ(図示せず)は制御装置(図示せず)に検出信号を送信するのを止め、これにより、常閉リレー52のコイル52Cには通電されなくなるのでリレープレート52Bは接点52Aを閉じ、これにより、シートベルトウォーニングランプWLが点灯すると共に、常閉リレー53のコイル53Bにも通電されなくなり、リレープレート53Aは接点53Cを閉じ、これにより、アクチュエータ40のモータMが励磁され、ラチェット爪部材25のラチェット爪25Aはラチェット歯23Cから係合を解かれる。すると、アームレスト10のシート前方へ回動により巻き上げられた渦巻きばね27のばね力により、アームレスト10はアームレスト初期位置(図2)まで戻される。これにより、運転手は、使用位置にあるアームレスト10を自らアームレスト初期位置(図2)まで戻す必要なしに、降車することができる。
励磁され続けているアクチュエータ40のモータMは、イグニッションキーをキーシリンダーから抜くなどしてイグニッションスイッチ51を開かせることによって、消勢され、ラチェット爪部材25のラチェット爪25Aは、捩りばね26によって、再び、ラチェット歯23Cに係合される(シート装置1は乗車時の状態に復帰する)。
尚、任意の使用位置にあるアームレスト10を、所望により、より上方の使用位置乃至アームレスト初期位置(図2)まで戻したいときには、これは手動解放スイッチ30を押すことによって達成することができる。また、図9に示すように、シートバック3をシートクッション2に対して後方にリクライニングさせた状態であっても、アームレスト10をシート前方へ回動させることができる。
最後に、上述した構成のシート装置1を、運転席以外のシート(例えば後席シート、以下、便宜上「後席シート」という)に適用したシート装置の変形実施形態を概略的に説明する。この変形実施形態のシート装置は、上述したシート装置1の構成とほぼ同一であり、主たる相違点は、本実施形態のシート装置が、乗員が後席シートに着座したことを検出するためのシート着座センサを更に有することに過ぎない。
よって、ここでは、相違点に関連する構成、作動についてのみ説明することとする。また、シート装置1の構成要素と同じ構成要素には、説明の便宜上、同じ参照番号を用いる。
本実施形態のシート装置は、シートクッション2に、乗員がシートに着座したことを検出するためのシート着座センサ(図示せず)を備え、当該センサは、検出信号を前述した制御装置(図示せず)に送信されるようになっている。
そして、本実施形態のシート装置の電気回路50には、図10に示すように、イグニッションスイッチ51と常閉リレー52との間に、常開スイッチであるシート着座スイッチ60が設けられている。そして、このシート着座スイッチ60は、乗員が後席シートに着座したこと示す検出信号をシート着座センサ(図示せず)が送信し、これを制御装置(図示せず)が受信したときに、閉じられるようになっている。
従って、この実施形態では、イグニッションスイッチ51が閉じられても、後席シートに誰も着座せず、シート着座センサ(図示せず)からの検出信号を制御装置(図示せず)が受信しないときには、シート着座スイッチ60は閉じられず、当該後席シート用のシートベルトウォーニングランプWLは点灯せず、アクチュエータ40のモータMも励磁されない。他方、イグニッションスイッチ51が閉じられ、しかも、制御装置(図示せず)がシート着座センサ(図示せず)からの検出信号を受信したときには、当該後席シート用のシートベルトウォーニングランプWLは点灯し、アクチュエータ40のモータMが駆動され、次いで、当該後席シートのシートベルト機構のフック部材5がバックル6に係止されると、点灯したシートベルトウォーニングランプWLが消灯され、アクチュエータ40のモータMが消磁されることになる。
上記構成により、誰も着座しない後席シート用のシートベルトウォーニングランプWLが点灯し続けてしまうのを阻止することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく以下のような種々の変更が可能である。
例えば、上記変形実施形態では、乗員が後席シートに着座したことを検出するためのシート着座センサがシートクッション2に設けられ、シートクッション2に対する荷重変化によって着座の有無を検出していたけれども、これに代えて、既存の任意のセンサを用いることができ、例えば、受光センサや電波センサを設けて受光、電波受信が遮られたときに着座したと判断しても良い。
本発明の実施形態による自動車用シート装置を備える車両の部分拡大概略斜視図である。 図1の自動車用シート装置の概略側面図である。 図5のIII−III線における概略矢視図である。 図2のIV−IV線における概略矢視図である。 図4のV−V線における概略矢視図である。 図1の自動車用シート装置のアームレスト回動機構の概略斜視図である。 図1の自動車用シート装置の電気回路である。 アームレストを使用位置で示す、図1の自動車用シート装置の概略側面図である。 シートバックを後方にリクライニングさせ、アームレストを使用位置で示す、図1の自動車用シート装置の概略側面図である。 変形実施形態の自動車用シート装置の電気回路である。
符号の説明
1 シート装置(自動車用シート装置)
2 シートクッション
3 シートバック
10 アームレスト
20 アームレスト回動機構

Claims (6)

  1. 自動車用シート装置であって、
    シートクッションと、シートバックと、該シートバックの側部に取り付けられたアームレストとを備えたシートと、
    前記アームレストを、前記シートバックの側部の長手方向に沿って延びるアームレスト格納位置と、ほぼ水平なアームレスト使用位置との間で回動させるためのアームレスト回動機構と、
    前記シートのシートベルトの装着状態を検出するシートベルト装着状態検出手段とを有し、
    前記アームレスト回動機構は、前記シートベルト装着状態検出手段が前記シートベルトの非装着状態を検出したときに、前記アームレストを前記アームレスト格納位置に回動させるようになっている、
    自動車用シート装置。
  2. 前記アームレスト回動機構が、
    前記アームレストを前記アームレスト格納位置に向けて付勢する付勢手段と、
    前記アームレストを前記アームレスト格納位置と前記アームレスト使用位置との間の任意の位置に保持するためのラチェット機構とを備え、該ラチェット機構が、前記アームレストに設けられたラチェット歯と、前記シートバックに設けられ、前記ラチェット歯に係合されるラチェット爪を備えるラチェット爪部材とを有し、
    前記シートベルト装着状態検出手段が前記シートベルトの非装着状態を検出したときに、前記ラチェット爪と前記ラチェット歯との係合を解くように前記ラチェット爪部材を駆動するアクチュエータを有する、
    請求項1記載のシート装置。
  3. 前記アームレストの遠位端部に設けられた手動解放スイッチと、該手動解放スイッチと前記ラチェット爪部材との間に延びる操作ロッドとを備える、前記ラチェット爪と前記ラチェット歯との係合を解くための手動式ラチェット解放機構を有する、請求項2記載のシート装置。
  4. 前記ラチェット爪部材の少なくとも一部を、常時、下方から支持するための、前記シートバックに設けられた支持受け部材を有する、請求項2又は請求項3記載のシート装置。
  5. 前記アームレストがスライドドアに隣接して配置された、請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載のシート装置。
  6. 前記アームレストが、前記アームレスト使用位置にあるときに前記スライドドアのトリムに近接する、請求項5記載のシート装置。
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