JP5125618B2 - リクライニング装置のロック解除機構 - Google Patents
リクライニング装置のロック解除機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5125618B2 JP5125618B2 JP2008052110A JP2008052110A JP5125618B2 JP 5125618 B2 JP5125618 B2 JP 5125618B2 JP 2008052110 A JP2008052110 A JP 2008052110A JP 2008052110 A JP2008052110 A JP 2008052110A JP 5125618 B2 JP5125618 B2 JP 5125618B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- cam
- main body
- seat
- slide member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
この公知技術では、リクライニング装置から延びるケーブルがその配索途中で連結部材の一端に連結されており、この連結部材の他端には、2本のケーブル(二股ケーブル)が連結されている。そしてこの連結部材は、その他端側に連結した二股ケーブルのいずれを牽引したとしても、一端側のケーブル(リクライニング装置から延びるケーブル)が同時に牽引される構成である(特許文献1の明細書の段落[0092]等を参照)。
このように公知技術では、電動機構及び手動機構とは別部材である連結部材を用いて、リクライニング装置のロック解除を電動又は手動のいずれかで行うことが可能とされており、乗員にとっては使い勝手のよい構成である。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、部品点数を極力削減したシンプルな構成により、リクライニング装置のロック解除を電動又は手動にて行うことにある。
そして本発明では、リクライニング装置のロックを電動(ケーブルを電動牽引する電動機構)又は手動(ケーブルを手動牽引する手動機構)にて解除するのであるが、その構成は部品点数が極力少なく且つシンプルであることが望ましい。
そして電動機構では、電源操作部の操作によりモータを回転させて、このモータ軸部の回転によりギア部材を従動回転させる。そしてこのギア部材の従動回転に対応してスライド部材を押圧するカム部材によって、スライド部材を牽引方向にスライド移動させる構成とした。
このように本発明のロック解除機構によれば、スライド部材を用いて電動機構と手動機構の双方を構成することにより、ロック解除機構の部品点数を極力削減して(例えば公知技術の連結部材を省いて)シンプルな構成とすることができる。
そして上述の他のケーブルを、本体部内において、モータ軸部(例えばモータ軸本体やモータ軸に連結のウォーム)の配設位置とは異なる位置に配索してスライド部材に連結する構成とした。こうすることでモータ軸部に塗布の潤滑剤が、他のケーブルに付着することを防止又は低減することができる。
この図1に示すシートは、車室内の二列目等に配置される三人掛け用のシートである。そしてこの図1に示すシート状態を基本としてシート方向を定めるものとし、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DU、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号Bを各図に適宜付すこととする。
そして本実施例では、向かって右側に配置するシート(シートクッション4とシートバック6とヘッドレスト8を備えるシートであり、以下、車両用シート2と呼ぶ)を例示して、本実施例のロック解除機構について説明する。
本実施例の車両用シート2は、図1を参照して、リクライニング装置Rと、同装置のロックを解除する本体部30と、シートバック6肩口のレバー部材20と、車室壁面(2W)に配設の電源操作部10を有する(いずれの部材も詳細構成は後述する)。
この本体部30は、リクライニング装置Rの上方に位置して、シートバック6内部のフレームに固定されている。そしてこの本体部30下部には、リクライニング装置Rからシート上方に延びる第1ケーブルCA1が連結されている。また本体部30上部には、第2ケーブルCA2(他のケーブル)及び電源コードECが連結されている。
そしてリクライニング装置Rは、後述するように、第1ケーブルCA1をシート上方に牽引することでロックが解除されて、シートクッション4に対してシートバック6が相対回動自在となる構成である。
そこで本実施例では、後述するように、ロック解除機構の部品点数を極力削減してシンプルな構成としたものである。以下、各構成要素について説明する。
本実施例のリクライニング装置Rは、図1を参照して、シート幅方向に橋渡されたリクライニング軸S一端に設けられている。
このリクライニング装置Rは、図2を参照して、シートバック6下部に固定のラチェット50rと、シートクッション4後部に固定のガイド10rと、装置Rのロック状態を解除する第1ケーブルCA1を備える。そしてこれらガイド10r及びラチェット50r間には各構成(後述するヒンジカム20r、スライドカム30r及びポール40r)が配設されている。
そして本実施例では、シートクッション4(ポール40r)に対するシートバック6(ラチェット50r)の後傾姿勢から自立姿勢時において、内歯部56rがシート上下に位置する配置とされている(図3を参照)。
このポール案内溝14rに、後述するポール40rが縦方向(シート上下)に進退可能に嵌合し、カム案内溝16rに、後述するスライドカム30rが横方向(シート前後)に進退可能に嵌合することとなる。
そしてこれらガイド10rとラチェット50rを互いに対向状に嵌め合わせたのち、リクライニング軸Sに挿設状態として、ラチェット50r側からリング部材60rを組付ける。そしてガイド10r及びラチェット50rの外周部をリング部材60rにてカシメ付けることで、ガイド10rに対してラチェット50rをリクライニング軸S回りに相対回転自在とする。
そしてガイド10rとラチェット50rの間には、図2を参照して、ヒンジカム20rとスライドカム30rと一対のポール40r,40rが配置する。そしてこれら各部材は、リクライニング軸Sに支持されて、後述するように各々ガイド10rに組付けられる。
そして各部材の中間に配置するスライドカム30r(正面視略長方形)は、その中心の挿入孔32rと、この挿入孔32rの外周一部をシート上下に切欠いて形成の一対のアーム溝34r,34rが設けてある。またスライドカム30rの外周には、シート上下に突出する略L字状の一対の係合突部36r,36rが設けてある。そして係合突部36rの両側外周には一対のカム面38r,38r(部分的に凹状)が形成されている。
このヒンジカム20rの軸部22rをガイド10r(中心孔12r)に挿入する。そしてヒンジカム20rのアーム部24rをスライドカム30rのアーム溝34rに挿設しつつ、スライドカム30rをカム案内溝16r(横方向に延びる溝)に嵌合する。
そして図2及び図3を参照して、ガイド10r外側に突出するヒンジカム20r(軸部22r)にロックスプリング9r(渦巻きバネ)を嵌装する。これによりガイド10rに対してヒンジカム20rをシート前方(反時計周り)に回転するよう付勢しておく。
そしてこのガイド10r外側に突出したヒンジカム20r(軸部22r)に第1ケーブルCA1を連結する。そしてこの第1ケーブルCA1をシート上方に牽引することにより、ロックスプリング9rの付勢力に抗してヒンジカム20rをシート後方(時計周り)に回転させる構成とする。なお第1ケーブルCA1は、上述のロックスプリング9rの付勢力により常にシート下方に付勢された状態とされる。
これら一対のポール40r,40rを、スライドカム30rの上下に各々配置してポール案内溝14r(縦方向に延びる溝)に嵌合する。このとき図3を参照して、ポール40rの脚部44rがカム面38r(凹状部分とは異なる部位)に当接するときは、外歯部42rがガイド10rの内周面に当接する設定としておく。
こうすることで一対のポール40r,40rが、シート上下に位置するラチェット50rの内歯部56rに噛合い状態となる。このポール40rとラチェット50rの噛合いにより、ガイド10rとラチェット50rとの相対的な回転が阻止される(リクライニング装置Rがロック状態に保持される)。
このように第1ケーブルCA1を牽引することにより、ポール40rとラチェット50rが離間して互いの噛合いが解除される。こうすることでガイド10rとラチェット50rの相対的な回転が可能となる(リクライニング装置Rがロック解除状態となる)。
この状態では、第1ケーブルCA1を緩めてもポール40rがラチェット50r(平滑部58r)に噛合うことはない。このため、ガイド10rとラチェット50rとの相対的な回転が可能な状態(ロック不能な状態)とされる。
一方、シートバック6が自立姿勢を超えて前倒し姿勢となる間(フリーゾーンFZ、シート上下に平滑部58rが位置する間)は、シートクッション4に対してシートバック6をロックできない構成とされている。
(本体部)
本実施例の本体部30(一端側が三角状とされた略矩形状)は、図4を参照して、後述するスライド部材70及び電動機構が収納される部材であり、その開口を覆う平板状の蓋部材40を備える。
この蓋部材40は、その内面31(本体部30を臨む面)にシート上下に延びる一対のガイド部42,42(平板状)が形成されている。そしてこれら一対のガイド部42,42に、後述するスライド部材70が摺動可能に嵌装されることとなる。
この本体部30の下部(三角状の頂部)の周壁部32は一部略U字状に切欠かれており(第一導通部34が形成されており)、この第一導通部34に後述の第1ケーブルCA1が配索される。また本体部30上部の周壁部32は、一端側寄りで一部切欠かれており(第二導通部35が形成されており)、この第二導通部35に後述の第2ケーブルCA2が配索される。
また本体部内面31上側は、その一端側が凹状とされている(第一収納部37が形成されている)。この第一収納部37に、後述するモータ50(軸部とは異なる本体)を位置決めして嵌込むことで、本体部30の一端側にモータ50を配置することとなる。
なお第一収納部37の深さ寸法は、モータ50を嵌装した状態でモータ50上面と蓋部材40材との間に第2ケーブルCA2を配索可能な程度の隙間(離間寸法D)が形成されるよう設定しておく。
そして電動機構は、図4を参照して、モータ50と、このモータ50軸部の回転により従動回転するギア部材54を備える。このギア部材54には、後述するカム部56(カム部材)が一体的に形成されている。
そしてモータ50(略矩形状)は、その軸本体にウォーム52(モータ軸部)が連結されており、上述した電源コードECにより電源供給を受けて回転する(図1を参照)。このモータ50を、正面視でウォーム52が他端側に位置する配置で、上述の本体部30上側の第一収納部37に嵌込み固定する。
本実施例のギア部材54は、図4を参照して、後述するピン部材80を挿設可能な中心孔53が設けてあり、その外周面に複数の歯部を有する。このギア部材54の一面には、正面視略扇状のカム部56(カム部材の一例)が突出して一体に設けられている。
このギア部材54を、その一面(カム部56)が表側を向く配置として、上述の本体部30下側の第二収納部38に設けた図示しないボス上に配置する。
このときカム部56を、正面視でギア部材54のシート下方に配置して、後述するギア部材54の従動回転に対応してシート上方に移動する構成としておく。
具体的にはモータ50のウォーム52下方に、第一ギア58a(ウォームホイールとしての第一ギア58a)を噛合い状態で本体部30内に軸支する。この第一ギア58a下方に、第一ギア58aに噛合う第二ギア58bを軸支する。そしてギア部材54を、この第二ギア58b下方に噛合い状態で配置しておく。
そしてスライド部材70は、図4を参照して正面視で略矩形状の平板部材であり、その中央に、シート上下に延びる縦長状のスライド孔72が設けてある。そしてスライド部材70一面の両側には、上述のガイド部42に摺動可能に嵌合する一対のガイド溝74,74が穿設されている。
またスライド部材70一面の下部中央には、第1ケーブルCA1を取付け可能な第一取付け部76が設けてあり、スライド部材70上部には、第2ケーブルCA2を取付け可能な第二取付け部77が設けてある。この第二取付け部77は、スライド部材70の一端側寄りに形成されており、スライド部材70を本体部30に組付けることで本体部30の第二導通部35を臨むように配置することとなる。
またスライド部材70他面側は、図5を参照して、上部側が縦断面クランク状をなしており、垂直に屈曲状の壁部78が形成されている。この壁部78は、スライド部材70を本体部30に組付けた状態で、ギア部材54のカム部56に臨むように(カム部56よりもシート上方に)配置される。
そして本体部30の第一導通部34より第1ケーブルCA1を導き通して、スライド部材70の第一取付け部76に取付ける。この第1ケーブルCA1は、上述のロックスプリング9rの付勢力によりシート下方に付勢された状態である(図2及び図3を参照)。このためスライド部材70は、この第1ケーブルCA1によりシート下方に付勢されて、スライド部材70のスライド孔72上端にピン部材80の頭部82が係合して支持されることとなる。
このように第1ケーブルCA1(ブラケットCAB)を第一導通部34にて支持する構成としておけば、第1ケーブルCA1の下方向きの付勢によって、スライド部材70がシート下方に過度に引っ張られることを防止又は低減することができる。
そして図4及び図6を参照して、スライド部材70の第二取付け部77に第2ケーブルCA2を取付けて、本体部30の第二導通部35に導き通したのち、シートバック6肩口のレバー部材20に連結する(図1を参照)。このように第2ケーブルCA2を、本体部30内において、モータ50のウォーム52(モータ軸部)とは反対側の一端側寄りに配索する。こうすることで、モータ50のウォーム52に塗布したグリース等の潤滑剤が、第2ケーブルCA2に付着することを防止又は低減することができる。
そしてレバー部材20(棒状)は、図1を参照して、その下方がシートバック6肩口に回動自在に軸支されており、その上部側を持ってシート下方に回動することにより第2ケーブルCA2をシート上方に牽引可能な構成である。
このような両持ち状態であると、一端側寄りの第2ケーブルCA2を牽引したとしても、スライド部材70の他端側が本体部30から浮き上がりにくくなり、安定的に第2ケーブルCA2を牽引することができる。
このようにしてスライド部材70が、蓋部材40のガイド部42に嵌装されて、本体部30内でスライド移動自在に組付けられる。そして本体部30のフランジ部33(締結孔)と蓋部材40材の締結孔に、図示しない締結部材を挿通して、スライド部材70を収納の本体部30をバックフレーム6rに固定する(スライド部材70を車両用シート2に対して間接的に取付ける)。
そして図1及び図6を参照して、本体部30上部のプラグ39に電源コードEC一端を接続したのち、電源コードEC他端を、電源操作部10(電源)に連結する。
つぎに図7(a)及び(b)を参照して、電源操作部10の操作によりモータ50(ウォーム52)を回転させてギア部材54を従動回転させる。そしてギア部材54の従動回転に対応してカム部56が上部に移動してスライド部材70(壁部78)を押圧する。このカム部56の押圧によって、スライド部材70をシート上方(牽引方向)にスライド移動させて、スライド部材70の第1ケーブルCA1をシート上方に牽引する。
このように本実施例によれば、電源操作部10を操作して本体部30に電力を供給することで、スライド部材70がシート上方にスライド移動して、リクライニング装置Rのロックを電動で解除することができる。
このように本実施例によれば、レバー部材20の手動操作にて第2ケーブルCA2を牽引することで、スライド部材70がシート上方にスライド移動して、リクライニング装置Rのロックを手動で解除することができる。
また第2ケーブルCA2には、モータ50軸部(ウォーム52)の潤滑剤が付着しにくい構成であることから、手動機構の動作状態をより良好に維持することができる。
そして手動によるロック解除は、ギア部材54の従動回転を伴うことなくなされるため、ギア部材54の従動回転によるモータ50の逆回転が極力生じない構成である。このため本実施例の構成によれば、モータ50の逆回転に伴う逆起電力対策を施す必要がなく、逆起電力防止用の部材を省略してシンプルな構成とすることができる。
実施例2のロック解除機構の基本構造は、実施例1のロック解除機構とほぼ同一であるため、共通の構造等は対応する符号を付すことで詳細な説明を省略する。
そして図8を参照して、本実施例のギア部材54は、その一面側にカム部56と、その他面側に凹部位55を備える。この凹部位55は、ギア部材54他面側の外周面が、ギア部材54の径方向内方に凹状とされた部位である。
そしてリミットスイッチ12は、電源操作部10(プッシュボタン式)に並列して設けられた自動操作機構であり、後述するようにギア部材54の従動回転に対応して電通・非電通を繰返す構成である。
そして本実施例の構成は、上述のリクライニング装置Rにおいて、シートバック6を前倒しする際には好適な構成である。すなわち図3を参照して、電源操作部10を一度操作すれば、シートバック6をロックゾーンRZからフリーゾーンFZに回動するまでの間(典型的には3〜4秒程度)、リミットスイッチ12によってロック解除状態が保持されることとなる。
またウォーム52の進み角(歯の傾き)は、ロック解除の維持時間を考慮して、モータ50に対してギア部材54を十分減速可能な設定であることが好ましい。例えばウォーム52の進み角が45°よりも小さくなるほどセルフロックで止まり減速しやすい。なおウォーム52の進み角が45°に近づくほど十分な減速効果が得られない傾向にある。
実施例3のロック解除機構の基本構造は、実施例1又は実施例2のロック解除機構とほぼ同一であるため、共通の構造等は対応する符号を付すことで詳細な説明を省略する。
そして本実施例では、図9を参照して、本体部内面31にガイド部42が設けてあり、スライド部材70の裏面側にガイド溝74が設けてある。そしてスライド孔72から、比較的大きな頭部82aを備える第二ピン部材80aを挿入してギア部材54を軸支するとともに、ギア部材54に対してスライド部材70を摺動可能に取付ける。
こうすることで第二ピン部材80aの頭部82aによって、スライド部材70が片持ち状態で本体部30に組付けられる。このため本実施例によれば、蓋部材を省略したシンプルな構成とすることができる。
そしてギア部材54の従動回転により、上方にカム部56aを移動させて壁部78aを押圧する。このようにカム部56aや壁部78aは、互いに当接可能である限り、各種形状を適宜選択して用いることができる。
そしてスライド部材70のスライド移動により、これら第一端子部14と第二端子部15が接触して、ギア部材54が一回転する間、モータ50に電力を供給するための電気回路を自動的に電通状態とする。そしてスライド部材70下部に延びる第一取付け部76aにて第1ケーブルCA1をシート上方に牽引する。このように電源操作部10(自動操作機構)は、ギア部材54とは異なる本体部30とバックフレーム6rで構成してもよい。
(1)本実施例では、ロックゾーンとフリーゾーンを設定したリクライニング装置Rの例を説明した。本実施例のリクライニング装置Rは、シートクッション4に対してシートバック6を所望の姿勢でロック可能な構成(ラチェット50r内周全周に内歯部56rを形成した構成)であってもよい。また電源操作部10は、乗員の手元や荷室に設けてもよい。
また本実施例では、シートバック6内に本体部30を配設して、リクライニング装置Rから延びる第1ケーブルCA1をシート上方に牽引する例を説明した。この第1ケーブルCA1の牽引方向は、ヒンジカムを回転可能であればどのような方向でもよく、例えば、シートクッション4内に本体部30を配設して、リクライニング装置Rから延びる第1ケーブルCA1をシート前方に牽引する構成としてもよい。
(3)また本実施例では、ギア部材54の一面にカム部56を一体的に設けた例を説明した。これとは異なり、カム部材とギア部材54を別体として両部材を直接又は間接的に連結する構成としてもよい。例えばカム部材を板カム構成(その基礎円半径と、一部突出部分の最大半径を異ならせる構成)としてもよい。そしてスライド部材70(壁部78)を、常にカム部材の外周面に当接させる構成としておく。
(4)また本実施例では、正面視略扇状のカム部56(実施例1)及び円弧形状のカム部56(実施例3)をカム形状として例示した。カム部56の形状は、スライド部材70を押圧してスライド移動可能であればよく、例えば単に円形や多角形状の突出軸状として構成してもよい。
(6)また本実施例では、第2ケーブルCA2を、モータ50軸部の配設位置とは異なる位置に配索する例(手動機構の動作状態をより良好に維持する配索例)を説明した。これとは異なり、第2ケーブルCA2がモータ50軸部(ウォーム52)を横切るように配置されていてもよい。こうすればモータ50を第一収納部37に収納する必要がないため、本体部内面31を平面状とする(シンプルな構成とする)ことができる。また第2ケーブルCA2を、第1ケーブルCA1と同一線状に配索することもできる。
(7)また本実施例では、スライド部材70を本体部30に収納してシートバック6フレームに取付ける(間接的に取付ける)例を説明した。これとは異なりスライド部材70を直接的にバックフレーム6rに取付ける構成としてもよい。
(8)また本実施例では、第1ケーブルCA1(ロックスプリング9r)の付勢力によりスライド部材70をシート下方に付勢する例を説明した。これとは異なり、本体部に対してスライド部材70を、バネ部材やゴム部材などの弾性手段によってシート下方に引張して付勢する構成(補助的な付勢構成)を用いることができる。
(9)またレバー部材20は、第2ケーブルCA2を手動で牽引可能であればよく各種構成を採用できる。
また本実施例では、端子部13の押圧により作動するリミットスイッチ12の例を説明した。これとは異なり、端子部13が押圧状態にある時には作動せず、端子部13の押圧が解除されたときに作動するリミットスイッチを用いてもよい。この場合には、ギア部材の他面側に突出部を設けて、この突出部によりリミットスイッチの端子部を押圧する構成とする。なおリミットスイッチを複数設けて上記構成を実現してもよい。
(11)なお本実施例では、実施例1〜実施例3で、各種部材の構成及び変形例を説明した。これら部材の構成及び変形例は、各実施例において適宜選択して使用することができる。
CA2 第2ケーブル
EC 電源コード
2 車両用シート
10 電源操作部
12 リミットスイッチ
20 レバー部材
30 本体部
39 プラグ
40 蓋部材
42 ガイド部
50 モータ
52 ウォーム
54 ギア部材
55 凹部位
56 カム部
70 スライド部材
72 スライド孔
74 ガイド溝
76 第一取付け部
77 第二取付け部
78 壁部
80 ピン部材
S リクライニング軸
R リクライニング装置
9r ロックスプリング
10r ガイド
20r ヒンジカム
30r スライドカム
40r ポール
50r ラチェット
60r リング部材
Claims (2)
- 車両用シートのリクライニング装置から延びるケーブルを、電動又は手動にて牽引して同装置のロックを解除することにより、シートクッションに対してシートバックを相対回動可能とするリクライニング装置のロック解除機構において、
前記ロック解除機構が、前記ケーブルと連結するスライド部材を、前記ケーブルの牽引方向にスライド移動自在として前記車両用シートに対して直接的又は間接的に取付けて構成されるとともに、
前記ケーブルを電動で牽引する電動機構が、電源操作部の操作により回転するモータと、前記モータ軸部の回転により従動回転するギア部材と、前記ギア部材の従動回転に対応して、前記スライド部材を牽引方向に押圧してスライド移動させるカム部材を備え、
前記ケーブルを手動で牽引する手動機構が、前記ケーブルとは異なる他のケーブルを前記スライド部材に連結して、前記他のケーブルに連結するレバー部材の手動操作により、前記他のケーブルを牽引して前記スライド部材を牽引方向にスライド移動させる構成であるリクライニング装置のロック解除機構。 - 前記ロック解除機構は、前記スライド部材及び前記電動機構を備える本体部を有し、
前記他のケーブルを、前記本体部内において、前記モータ軸部の配設位置とは異なる位置に配索して、前記スライド部材に連結させる構成とした請求項1に記載のリクライニング装置のロック解除機構。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008052110A JP5125618B2 (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | リクライニング装置のロック解除機構 |
PCT/JP2008/062468 WO2009011275A1 (ja) | 2007-07-13 | 2008-07-10 | ロック解除機構 |
US12/602,193 US8584542B2 (en) | 2007-07-13 | 2008-07-10 | Lock releasing mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008052110A JP5125618B2 (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | リクライニング装置のロック解除機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009208555A JP2009208555A (ja) | 2009-09-17 |
JP5125618B2 true JP5125618B2 (ja) | 2013-01-23 |
Family
ID=41182138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008052110A Expired - Fee Related JP5125618B2 (ja) | 2007-07-13 | 2008-03-03 | リクライニング装置のロック解除機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5125618B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148753A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-08-09 | Imasen Electric Ind Co Ltd | 車両用パワーシート装置 |
CN102765339B (zh) * | 2012-07-31 | 2014-06-25 | 长城汽车股份有限公司 | 解锁限制机构 |
US10065530B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-09-04 | Leggett & Platt Canada Co. | System and method for sensorless remote release actuating system |
EP2835280A1 (en) * | 2013-08-07 | 2015-02-11 | Schukra Gerätebau GmbH | Latch release actuator and method of actuating a seat latch |
KR102494887B1 (ko) | 2021-03-22 | 2023-02-06 | 주식회사 디에스시동탄 | 리클라이너용 구동장치 |
KR102425635B1 (ko) * | 2021-03-22 | 2022-07-28 | 주식회사 디에스시동탄 | 리클라이너용 록킹부 및 이를 포함하는 리클라이너용 구동장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001000266A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-09 | Fuji Kiko Co Ltd | 車両用シートのシートリクライニング装置 |
US7500719B2 (en) * | 2005-05-31 | 2009-03-10 | Imasen Denki Seisakusho, K.K. | Seat apparatus |
-
2008
- 2008-03-03 JP JP2008052110A patent/JP5125618B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009208555A (ja) | 2009-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5125618B2 (ja) | リクライニング装置のロック解除機構 | |
KR102576172B1 (ko) | 차량용 시트 스위블 장치 | |
JP7280280B2 (ja) | 回転機構 | |
US7963607B2 (en) | Reclining device for seats in vehicles | |
US10576846B2 (en) | Release actuator for vehicle seat | |
US9050910B2 (en) | Cup holder tray for armrest of automobile | |
KR101987006B1 (ko) | 자동차의 전동식 슬라이딩 콘솔 | |
US9642755B2 (en) | Mounting device for object to be mounted | |
CN102482898A (zh) | 用于车辆的锁定设备 | |
JP6211647B2 (ja) | 完全なウォークイン装置 | |
JP4467061B2 (ja) | スライドシート給電装置 | |
KR101280363B1 (ko) | 휠체어용 전동/수동 겸용 모듈 및 이를 채용한 휠체어 | |
KR102039609B1 (ko) | 폴딩 시트용 전동 액츄에이터 | |
JP2005185492A (ja) | 車椅子 | |
KR101499994B1 (ko) | 차량용 리어시트 폴딩 장치 | |
JP5900230B2 (ja) | スライド装置 | |
JPH0834288A (ja) | 車両用後写鏡装置 | |
JP2005014843A (ja) | シート装置 | |
JP2006335093A (ja) | パワーウォークインシート | |
CN221272680U (zh) | 汽车座椅和具有其的车辆 | |
JP2006021606A (ja) | 電動スライド装置 | |
KR101092255B1 (ko) | 차량용 멀티 소켓 | |
KR100534257B1 (ko) | 자동차용 보관형시트 홀더 | |
KR960008807B1 (ko) | 자동차 안전벨트 바클의 자동 해정장치 | |
JP2004345463A (ja) | ヘッドレスト支持構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121002 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121015 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |