JPWO2011111242A1 - 樹脂成形品の製造方法と、樹脂成形品と、内視鏡用の樹脂成形品と、樹脂成形品を用いた内視鏡およびその樹脂成形品の製造装置 - Google Patents

樹脂成形品の製造方法と、樹脂成形品と、内視鏡用の樹脂成形品と、樹脂成形品を用いた内視鏡およびその樹脂成形品の製造装置 Download PDF

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Abstract

光透過材料により、光学素子(1)および光学素子(1)から突出する突出部(2)を有する一次成形体(3)を成形する一次成形工程と、一次成形体(3)の成形材料とは異なる材料により、一次成形体(3)を支持する支持部材(4)を成形し、一次成形体(3)と支持部材(4)を一体化させる二次成形工程と、を具備し、突出部(2)は、支持部材(4)側に突出するように成形され、一次成形工程では、一次成形体(3)の成形材料は、一次成形体(3)の成形型のピンポイントゲート(24a)から突出部(2)用の成形空間(2A)を介して光学素子(1)用の成形空間(1A)に供給されることにより、一次成形体(3)の成形型の一次キャビティ(34)内に供給されるようにした樹脂成形品の製造方法である。

Description

本発明は、内視鏡の観察光学系、及び、またはカメラの撮像光学系等に用いられる光学素子と、この光学素子を支持する支持部材とを一体化して成形する樹脂成形品の製造方法と、樹脂成形品と、内視鏡用の樹脂成形品と、樹脂成形品を用いた内視鏡およびその樹脂成形品の製造装置に関する。
例えば、レンズなどの光学素子と、この光学素子を支持する支持部材とを樹脂材料で一体に成形する方法として、二色成形技術を利用する方法が知られている。二色成形による一般的な方法は、次の通りである。まず、一次成形としてたとえば、一次成形用の溶融樹脂材料が光学素子の形状のキャビティを有する金型に充填され、光学素子(一次成形品)が成形される。その後、二次成形として、二次成形用の溶融樹脂材料が支持部材の形状のキャビティを有する金型に充填され、支持部材が形成される。このとき、二次成形用の金型のキャビティ内には、一次成形された光学素子が予めセットされる。そして、支持部材(二次成形品)が一次成形した光学素子の上から二次成形されることで、光学素子と支持部材とが一体となった二色成形体が得られる。
このような二色成形方法において、二次成形を行う前に、一次成形した光学素子は、ゲートから切り離す必要がある。このゲートは、一次成形用の金型に形成された溶融樹脂材料の供給通路の一部である。このゲートの切り離し作業時には、光学素子の表面にゲート痕が残る。ゲート痕の凹凸は、光学素子の表面で光を散乱させるため、光学素子の光学機能に悪影響を及ぼす可能性がある。
また、特許文献1には、筒体と、この筒体内に組み付けられる凸レンズや凹レンズなどの光学素子と、をそれぞれ別の樹脂材料で多色成形する多色成形用の金型が開示されている。光学素子の面上の光学有効径の外側には、光学素子とゲートとの連結部が設けられている。光学素子は、このように成形されている。これにより、光学有効径内ではゲート痕による光学機能の低下が起こらない構成になっている。
特開平3−248823号公報
一般に、光学素子の製品設計上、光学素子の径にほぼ等しい光学有効径を有する光学素子が成形される場合、光学有効径の外側の面積が非常に小さくなる。そのため、従来の技術では、連結部が光学機能に影響をあたえないように、光学素子の面上の光学有効径の外側に連結部の配置位置を確保することが困難である。
また、ゲートを設けるために、光学素子の径を大きくすると、光学素子の製品自体が大きくなる。そのため、光学素子が特に内視鏡用のレンズなどの光学部品に適用された場合、内視鏡の挿入部の径が太くなり、挿入部の挿入性等が犠牲になる。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、光学素子の光学有効径が光学素子の径にほぼ等しい場合にも光学素子を成形するためのゲートを設ける位置を確保でき、光学素子と支持部材とが一体となった樹脂成形品の製造方法と、樹脂成形品と、内視鏡用の樹脂成形品と、樹脂成形品を用いた内視鏡およびその樹脂成形品の製造装置を提供することにある。
本発明に係る第1の態様は、樹脂成形品の製造方法において、光透過性の成形材料により、光学素子および該光学素子から突出する突出部を備える一次成形体を成形する一次成形工程と、前記一次成形体の成形材料とは異なる成形材料により、前記一次成形体を支持する二次成形体を成形し、前記一次成形体と前記二次成形体を一体化させる二次成形工程と、を有し、前記突出部は、前記二次成形体側に突出するように成形され、前記一次成形工程では、前記一次成形体の成形材料は、前記一次成形体の成形型のゲートから前記突出部用の成形空間を介して前記光学素子用の成形空間に供給されることにより、前記一次成形体の成形型のキャビティ内に供給される、樹脂成形品の製造方法である。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態の二色成形品を示す上面図である。 図1Bは、図1Aの1B−1B線断面図である。 図1Cは、図1Aの1C−1C線断面図である。 図1Dは、図1Cの1D−1D線断面図である。 図2は、第1の実施の形態の2色成形用金型の全体の縦断面図である。 図3は、第1の実施の形態の一次成形用金型の縦断面図である。 図4は、図3のIV−IV線断面図である。 図5は、図3のV−V線断面図である。 図6は、第1の実施の形態の二次成形用金型の縦断面図である。 図7は、第1の実施の形態の一次成形用金型を型開きした状態を示す縦断面図である。 図8は、第1の実施の形態の一次成形用金型の一次成形スプルーからピンポイントゲートを通して溶融樹脂材料が突出部の成形面内に供給される状態を説明するための縦断面図である。 図9は、第1の実施の形態の一次成形用金型の一次成形スプルーからピンポイントゲートを通して溶融樹脂材料が突出部の成形面内に供給される状態を説明するための横断面図である。 図10は、第1の実施の形態の二次成形用金型を型開きした状態を示す縦断面図である。 図11は、第1の実施の形態の二次成形用金型を型締めした際に形成される二次キャビティを示す縦断面図である。 図12は、第1の実施の形態の2色成形用金型の全体を型開きした状態を示す縦断面図である。 図13は、第1の実施の形態の二次成形用金型を型開きした際の一次成形体の突出部と一次成形スプルーとの切り離し部分を示す縦断面図である。 図14は、第1の実施の形態の一次成形体の突出部のゲート痕を示す縦断面図である。 図15は、第1の実施の形態の2色成形用金型の全体を閉じて型締めした状態を示す縦断面図である。 図16は、第1の実施の形態の二次成形用金型の可動側型板上に載った一次成形体の光学機能面と、固定側型板の成形面との間の間隔を示す二次成形用金型の縦断面図である。 図17は、第1の実施の形態の二次成形用金型の可動側型板上の一次成形体の光学機能面と、固定側型板の成形面との間が密着した状態を示す二次成形用金型の縦断面図である。 図18は、第1の実施の形態の二次成形用金型の二次キャビティに着色した樹脂を充填した状態を示す二次成形用金型の縦断面図である。 図19は、第1の実施の形態の二次成形用金型の型開き状態を示す二次成形用金型の縦断面図である。 図20は、本発明の第2の実施の形態の一次成形体の突出部を示す平面図である。 図21は、図20の21−21線断面図である。 図22は、第2の実施の形態の二色成形品の変形例を示す縦断面図である。 図23は、図22の23−23線断面図である。 図24は、本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡全体の構成を示す側面図である。 図25Aは、第3の実施の形態に係る内視鏡の先端部の正面図である。 図25Bは、第3の実施の形態に係る内視鏡の先端部の側面図である。 図26は、図25Aの26−26線断面図である。 図27、図25Aの27−27線断面図である。 図28は、図25Bの28−28線断面図である。 図29は、第3の実施の形態に係る内視鏡の先端部の二色成形品を示す縦断面図である。 図30は、第3の実施の形態に係る内視鏡の先端部の二色成形品の変形例を示す横断面図である。 図31は、本発明の第4の実施の形態に係る内視鏡全体の構成を示す側面図である。 図32Aは、第4の実施の形態に係る内視鏡の先端部の正面図である。 図32Bは、第4の実施の形態に係る内視鏡の先端部の側面図である。 図33は、図32Aの33−33線断面図である。 図34は、図32Bの34−34線断面図である。 図35は、図32Aの35−35線断面図である。 図36は、図32Aの36−36線断面図であり、第4の実施の形態に係る内視鏡の先端部の二色成形品を示す縦断面図である。 図37Aは、内視鏡用レンズの固定方法の変形例1を示す要部の縦断面図である。 図37Bは、内視鏡用レンズの固定方法の変形例2を示す要部の縦断面図である。 図37Cは、は内視鏡用レンズの固定方法の変形例3を示す要部の縦断面図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1Aと図1Bと図1Cと図1Dと図2乃至図19とは、本発明の第1の実施の形態を示す。図1Aは、本実施の形態の樹脂成形品である二色成形品5の上面図である。図1Bは図1Aの1B−1B線断面図、図1Cは図1Aの1C−1C線断面図、図1Dは図1Cの1D−1D線断面図である。また、図2は二色成形品5を成型する二色成形金型(成形型)28の全体の縦断面図である。
図1Aと図1Bと図1Cと図1Dとに示すように、二色成形品5は、光学素子1と光学素子1の外周に突設した突出部2とを有する一次成形体3と、光学素子1を支持する円筒状の支持部材(二次成形体)4とを具備している。光学素子1は、光透過性の樹脂材料により形成された例えば平凹レンズなどである。例えば光学素子1の片面は、平面である。つまり一次成形体3は、光透過性の成形材料によって成形される。図1Bと図1Cとに示すように、光学素子1は、上下に向かい合う2面と、上述した外周である周壁面1cとを有している。これら2面は、それぞれ光学機能面1a,1bとなる。図1Bと図1Cとに示すこの2面において、上側の面が平面状の光学機能面1aであり、下側の面が凹曲面状の光学機能面1bである。周壁面1c(外周)からは、突出部2が外向きに突出されている。このように突出部2は、一次成形体3の機能部である光学機能面1a,1b以外の場所に設けられている。突出部2の厚さは、周壁面1cの厚さよりも小さい。支持部材4は、光学素子1が図示しない鏡筒に取り付けられる際、鏡筒内での位置決めに用いられるレンズ枠である。支持部材4の成形材料は、一次成形体3の成形材料とは異なる。支持部材4は周壁面1cを囲む周壁部4aを有しており、光学素子1は周壁部4a間に支持されている。
本実施の形態は、図1Cと図1Dとに示すように、光学素子1の外周に突出部2を設けたことを特徴とする。突出部2は、支持部材4側に突出するように成形される。光学素子1の成形材料は、溶融材料である。この溶融材料は、一次成形用金型29(図2参照)の一次キャビティ34内に、供給用のピンポイントゲート24a(図3参照)によって供給される。一次成形用金型29は、一次成形体3の成形型である。突出部2は、ピンポイントゲート24aと連結するために十分な大きさを有する。
光学素子1において、図1Bに示すように光学素子1の直径D1よりも光学素子1の光学有効径D2が若干小さくなっている。そして、突出部2は、光学有効径D2の範囲以外の位置である光学素子1の外周に配置されている。そのため、この突出部2によって、光学素子1の光学機能は妨げられない。
また、一次成形体3が成形された後、二次成形体である支持部材4が二次成形される際に、突出部2が支持部材4に埋め込まれる状態で、支持部材4は光学素子1と一体に成形される。さらに、本実施の形態では光学素子1の形状は、例えば平凹レンズであるが、これに限らない。
次に、図2を参照して二色成形金型28の構成を説明する。本実施の形態の二色成形金型28は、一次成形用金型(一次成形型)29と二次成形用金型(二次成形型)30とからなる。これらの一次成形用金型29と二次成形用金型30とは、後述する射出成形機の可動側プラテン32上に配置されている。
一次成形用金型29は、パーティングライン(以下PLと呼ぶ)を挟んで対向配置された一次固定側金型13aと可動側金型14とを有している。可動側金型14は、一次固定側金型13aに対して型開閉方向(図2中で上下方向)に移動可能に配置されている。また、二次成形用金型30は、PLを挟んで対向配置された二次固定側金型13bと可動側金型14とを有している。可動側金型14は、二次固定側金型13bに対して型開閉方向(図2中で上下方向)に移動可能に配置されている。
一次成形用金型29と二次成形用金型30とにおいて、一次固定側金型13aの構成と二次固定側金型13bの構成とは異なり、可動側金型の構成は一次側と二次側とで同一である。このため可動側金型の構成部材の呼称は一次用と二次用とで区別せずに以下、可動側金型14とする。
成形時には、一次成形用金型29が光学素子1を含む一次成形体3を一次成形した後に、二次成形用金型30が支持部材4を二次成形する。支持部材4が二次成形されると同時に、一次成形体3と支持部材4とは一体化する。
図3に示すように一次固定側金型13aは、一次固定側取付板6aと、一次固定側落下板7aと、一次固定側型板8aとを有する。一次固定側型板8aには固定入子31aが嵌挿されている。
一次固定側金型13aは、可動側金型14に対向する。可動側金型14は、可動側型板9と、可動側受け板10と、スペーサーブロック11と、可動側取付板12とを有する。スペーサーブロック11の内側には、突出し機構を構成するエジェクタプレート15が設けられている。このエジェクタプレート15には、図5に示すように4本のエジェクタピン16および1つの可動入子17が取付けられている。可動入子17は、固定入子31aと距離を開けて対向するように配置されている。
図6に示すように二次固定側金型13bは、二次固定側取付板6bと、二次固定側落下板7bと、二次固定側型板8bとを有する。二次固定側型板8bには、固定入子31bが嵌挿されている。この二次固定側金型13bは、可動側金型14に対向する。この可動側金型14は、前述した一次固定側金型13aに対向する可動側金型14と同じ構成である。
一次成形用金型29の可動側取付板12と、二次成形用金型30の可動側取付板12とは同一の射出成形機の可動側プラテン32に固定されている。この可動側プラテン32は、型開き方向に可動する。可動側プラテン32の中央の位置には、型開き方向に平行な回転軸33が設けられている。可動側プラテン32は、この回転軸33を中心として回転可能となっている。さらに、一次成形用金型29の一次固定側取付板6aと、二次成形用金型30の二次固定側取付板6bとは、図示しない射出成形機の固定側プラテンに固定されている。
次に、一次成形用金型29の詳細な機構について説明する。図7は、一次成形用金型29を型開きした状態を示す。図7に示すように一次固定側金型13aの一次固定側型板8aにおいて、固定入子31aの略中央には、PL側に対し平坦な成形面20a1が形成されている。この平坦な成形面20a1は、光学素子1の平面状の光学機能面1aを成形する。さらに、一次固定側型板8aには、凹陥状の成形面20a2が形成されている。成形面20a2は、PL上に一次成形体3の突出部2を成形する。この成形面20a2は、固定入子31aの平坦な成形面20a1の外周側、且つ成形面20a1よりも可動側型板9側に配置されている。
可動側型板9は、一次固定側型板8aに対向する。可動側型板9には、平坦な成形面20a1と離間し、且つ成形面20a1に対向するように可動入子17が配置されている。可動入子17上には、凸曲面状の成形面21aが形成されている。凸曲面状の成形面21aは、光学素子1の凹曲面状の光学機能面1bを成形する。
そして、一次成形用金型29の一次固定側金型13aと可動側金型14との型締め時(図3参照)において、一次固定側金型13aと可動側金型14との間には、平坦な成形面20a1と平坦な成形面20a2と成形面21aとによって一次キャビティ34が構成される。一次キャビティ34は、一次成形体3の成形に必要となる。成形面21aは、凸曲面状を有している。成形面21aは、成形面20a1と成形面20a2とから離間して対向している。この一次キャビティ34には、突出部2用の成形空間2Aと、光学素子1用の成形空間1Aとが含まれている。一次成形体3の成形時には、成形空間1Aを形成する一次固定側金型13aの成形面20a1によって光学素子1の光学機能面1aが形成され、成形空間1Aを形成する可動側金型14の凸曲面状の成形面21aによって光学素子1の光学機能面1bが形成される。これと同時に、突出部2用の成形空間2Aを形成する一次固定側金型13aの成形面20a2によって突出部2の表面の一部が形成される。
また、一次固定側金型13aの一次固定側取付板6aの中央位置と、一次固定側落下板7aの中央位置とには、一次成形体3の成形材料である溶融材料を型開き方向に供給する供給路6a1,7a1がそれぞれ形成されている。さらに、一次固定側型板8aには、一次成形スプルー24と、一次成形体3の成形材料である樹脂(溶融材料)を一次成形体3の成形型の一次キャビティ34に充填(供給)するためのピンポイントゲート24aとが設けられている。ピンポイントゲート24aは、支持部材4側に突出した成形面20a2上(表面)に設けられている。固定入子31aの上面には、一次固定側落下板7aの供給路7a1と一次固定側型板8aの一次成形スプルー24との間を連通する連通路31a1が形成されている。
そして、一次成形体3の成形時には、一次成形体3の成形材料である溶融材料は、一次固定側取付板6aと一次固定側落下板7aとの供給路6a1,7a1から固定入子31aの連通路31a1を経て一次固定側型板8aの一次成形スプルー24に供給される。さらに、溶融材料は、図8と図9とに示すようにこの一次成形スプルー24からピンポイントゲート24aを通して突出部2の成形面20a2内に供給され、この突出部2の成形面20a2内を経て一次成形体3の一次キャビティ34内に充填される。
また、一次固定側型板8aには、図4に示すように温調管18aが配設されている。温調管18aは、一次固定側型板8aにおいて、一次キャビティ34の周壁状に配設されている。この温調管18a内には、成形時に水や油などの温調媒体が常時流れている状態で収容されている。
可動側型板9には、図5に示すように温調管19が配設されている。この温調管19内には、一次固定側型板8aの温調管18aと同様に成形時に水や油などの温調媒体が常時流れている状態で収容されている。
さらに、可動側型板9には、空間22が形成されている。空間22は、凸曲面状の成形面21aの外周部でPLに面する側に形成され、且つ型軸中心と同心状に二色成形品5の支持部材4の二次成形体用キャビティの一部を形成する。そして、この空間22の底面(PL面の反対側)には、底面に接するように4本のエジェクタピン16が配置されている(図5参照)。
次に、二次成形用金型30の詳細な機構について説明する。図10は、二次成形用金型30を型開きした状態を示す。図10に示すように、二次固定側金型13bの二次固定側型板8bにおいて、固定入子31bの嵌合部分には、二次成形体用キャビティを形成するための凹部23が形成されている。この凹部23において、固定入子31bの中央部分には、PL側と対向する平坦な成形面20b1が形成されている。
また、二次固定側金型13bの二次固定側取付板6bの中央位置および二次固定側落下板7bの中央位置には、二次成形体の成形材料である溶融材料を型開き方向に供給する供給路6b1,7b1がそれぞれ形成されている。さらに、二次固定側型板8bには、二次成形スプルー24bと、一次キャビティ34に樹脂を充填するためのピンポイントゲート24b1とが設けられている。ピンポイントゲート24b1は、成形面20b1の外周側に配置された固定入子31bの外周縁部に設けられている。固定入子31aの上面には、二次固定側落下板7bの供給路7b1と、二次固定側型板8bの二次成形スプルー24bとの間を連通する連通路31b1が形成されている。
二次成形用金型30の二次固定側金型13bと可動側金型14との型締め時において、二次固定側金型13bと可動側金型14との間に一次成形体3が予めセットされる。そして、図11に示すように二次固定側金型13bと可動側金型14との間において、一次成形体3の周囲には、二次キャビティ35が構成される。二次キャビティ35は、二次固定側金型13bの凹部23と空間22とに連通している。空間22は、可動側金型14の可動側型板9側に配置され、凹部23に対してPLを挟んで対向配置されている。この二次キャビティ35に樹脂が充填されることで、支持部材4が二次成形される。
次に、二色成形品5の製造方法について説明する。本実施の形態の樹脂成形品である二色成形品5が製造される際、図2に示す二色成形金型28が使用される。図2に示す二色成形金型28において、一次成形用金型29が一次成形体3を成形し(一次成形工程)、同時に二次成形用金型30が二次成形体である支持部材4を二次成形(二次成形工程)する。
一次成形用金型29が一次成形体3を成形する(一次成形工程)際、まず、溶融材料は、図示しない樹脂射出ユニットにて、一次固定側取付板6aと一次固定側落下板7aとの供給路6a1,7a1から固定入子31aの連通路31a1を経て一次固定側型板8aの一次成形スプルー24に供給される。溶融材料は、一次成形体3の成形材料であり、透明な樹脂である。この溶融材料は、一次成形スプルー24からピンポイントゲート24aを通り、突出部2の成形面20a2を経て、突出部2用の成形空間2Aを介して光学素子1用の成形空間1Aに供給される。これにより溶融材料は、一次成形体3の一次キャビティ34内に供給され、充填される。なお、一次キャビティ34に射出される一次成形体3の成形用の樹脂は、例えばPC(ポリカーボネート)など一般的な透明樹脂材料から選ばれる。
次いで、一次キャビティ34内に充填された樹脂は、所定の圧力で所定の時間だけ保圧状態を維持される。続いて、一次キャビティ34内に充填された樹脂が冷却されることで、光学素子1および突出部2からなる一次成形体3が得られる。
その後、可動側金型14は、図12に示すように一次固定側金型13a及び二次固定側金型13bに対し離れる方向に移動し、型開きが行われる。このとき、図13に示すように一次成形体3は、可動側型板9の上に残るように設計されている。型開きが行われると同時に、一次成形体3と一次成形スプルー25とはピンポイントゲート24aの位置で切り離される。ピンポイントゲート24aは、支持部材4側に突出した突出部2上の成形面20a2(表面)に設けられている。そのため、一次成形体3と一次成形スプルー25とが切り離される際、一次成形体3の突出部2において、ピンポイントゲート24aの痕であるゲート痕41がピンポイントゲート24aの位置に残る(図14参照)。
次に、一次成形体3が可動側型板9の上に残ったまま、回転軸33を中心として成形機の可動側プラテン32が180°回転する。これにより一次成形体3が載った可動側金型14と二次固定側金型13bとが対向して配置され、一次成形体3が載っていない可動側金型14と一次固定側金型13aが対向して配置される。この状態で金型が閉じられる(図15参照)。
このとき、図16に示すように可動側型板9上に載った一次成形体3の光学機能面1aと、二次固定側型板8bが有する平坦な成形面20b1との間には、間隔d1が空くように構成されている。この状態で、エジェクタプレート15が成形機の突き出し機構(図示せず)によって間隔d1だけ突き出され、光学機能面1aと平坦な成形面20b1とが密着した状態になるように、エジェクタプレート15は光学機能面1a側を成形面20b1に向けて押圧する。このとき、図17に示すように突出部2は可動側型板9から離れ、突出部2の周囲に二次成形の樹脂が入り込む隙間が形成される。
続いて、二次成形工程が次の通り行われる。図18に示すように二次成形用金型30の二次キャビティ35には、着色した樹脂が充填される。樹脂は、所定の圧力で所定の時間だけ保圧状態を維持される。次いで充填した樹脂が冷却されることで、一次成形体3を支持する支持部材4が得られる(二次成形される)。このときに一次成形体3と支持部材4とは一体となるとともに、一次成形体3の一部である突出部2は支持部材4の中に埋没する(二次成形工程では、支持部材4は、突出部2を埋没させるように成形される)。なお、二次キャビティ35に充填される樹脂は、例えば黒色に着色されたポリカーボネートなど一般的な着色樹脂材料を用いる。なお、この二次成形用金型30による二次成形時には、一次成形用金型29では上述した一次成形体3の一次成形が同時に行われている。
次いで、図19に示すように二次成形用金型30の可動側金型14が開く。このとき、ピンポイントゲート24b1において、二色成形品5が二次成形スプルー26から切り離され、可動入子17及びエジェクタピン16が図示しない成形機の突き出し機構により突き出されことで、二次成形用金型30の可動側型板9にある二色成形品5が取り出される。
なお、この二次成形用金型30の型開き時には、一次成形用金型29でも同時に型開きが行われ、一次成形体3が一次成形用金型29側の可動側型板9の上に成形された状態で保持されている。続いて、上述した一連の一次成形工程と、二次成形工程とが繰り返される。
(作用)
本実施の形態では、光透過性の成形材料により、光学素子1及び突出部2を有する一次成形体3を一次成形する成形時(一次成形工程)には、一次成形体3に二次成形体側に突出する突出部2が成形される。そして、一次成形体3の一次成形時において、成形材料である溶融材料が一次成形体3の一次成形用金型29の一次キャビティ34内に供給される溶融材料の供給時には、一次成形体3の一次成形用金型29のピンポイントゲート24aから溶融材料が突出部2を経て一次成形体3の一次成形用金型29の一次キャビティ34内に供給される。これによりピンポイントゲート24aが二次成形を行う前に一次成形した光学素子1から切り離されることで、一次成形体3の突出部2にゲート痕41が形成される。なおピンポイントゲート24aは、一次成形用金型29に形成された溶融樹脂材料の供給通路である。一次成形体3が成形され、一次成形体3を支持する支持部材4(二次成形体)が一次成形体3に隣接する二次成形時(二次成形工程)時において、このゲート痕41は、二色成形金型28の二次キャビティ35内に供給される溶融材料中に突出部2と一緒に埋設される。そのため、二次成形後の二色成形品5の光学素子1の光学機能面1a,1bにはゲート痕41が残るおそれがない。よって、光学素子1の直径D1と光学素子1の光学有効径D2とがほぼ同じ程度に非常に近い場合、光学素子1の機能を損なうことなく光学素子1とその支持部材4とを一体成形することができる。
また、突出部2は、光学素子1を支持部材4に一層、確実に保持する機能も有しているため、光学素子1と支持部材4との密着性が向上する。その結果、光学素子1の直径D1と光学素子1の光学有効径D2とがほぼ等しい場合にも、光学素子1を成形するためのピンポイントゲート24aを設ける位置を確保でき、かつ一次成形体3と前記支持部材4を一体化させた二次成形体を製造することができる。
(効果)
本実施の形態によれば、一次成形体3の光学素子1の直径D1の外に突出部2を形成したことにより、ピンポイントゲート24aを構成するための成形面20a2を、光学素子1の光学有効径D2の外に配置することができ、かつ一次成形体3の周囲の二次キャビティ35と対応する部位に配置することができる。これにより、突出部2に形成されたゲート痕41を次の二次成形の工程で二次成形される支持部材4の中に埋設させることができるので、一次成形体3の光学素子1の直径D1内にゲート痕41が残らない。したがって、光学素子1の直径D1と光学素子1の光学有効径D2とがほぼ同じような光学素子1を支持部材4と一体で得られる。
また、本実施の形態によれば、一次成形体3の突出部2が二次成形される支持部材4の中に埋没する。これにより、突出部2を介して支持部材4と一次成形体3とを従来よりも広い面積で密着させることができる。さらに、光学素子1に厚み方向からの外力がかかった場合に支持部材4の中に埋没された突出部2によって抜け止めとしての効果が得られる。そのため、一次成形体3と二次成形される支持部材4との接合強度を高めることができる。
なお、突出部2はピンポイントゲート24aを構成するにあたり十分な大きさをもち、その形状は矩形、半球状など適宜変更することができ、第1の実施の形態の突出部2の形状に限定されるものではなく、必要に応じて任意の形状に変更することができる。
さらに、本実施の形態では、突出部2およびピンポイントゲート24aがそれぞれ1つの形態を例にあげているが、これに限らない。例えば、突出部2およびピンポイントゲート24aがそれぞれ1つでは、光学素子1の成形する際の樹脂の充填性が足りずに光学素子1の面精度が確保できない場合、突出部2およびピンポイントゲート24aをそれぞれ2つ以上設け、樹脂の充填性および光学素子1の面精度を確保しても構わない。
また本実施の形態では、突出部2の厚さを周壁面1cの厚さよりも小さくすることで、光学素子1の機能を損なうことなく光学素子1および該光学素子1から突出する突出部2を有する一次成形体3とその支持部材4である二次成形体である二色成形品5とを一体成形することができる。
また本実施の形態では、一次成形体3の機能部である光学機能面1a,1b以外の場所に突出部2を設けたことにより、光学素子1の機能を損なうことなく光学素子1とその支持部材4とを一体成形することができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図20および図21は、本発明の第2の実施の形態を示す。第1の実施の形態では、一次成形体3の光学素子1の外周面の一部には、1つの突出部2が設けられている。本実施の形態は、一次成形体3の光学素子1の外周面には、2つの突出部2a,2bが設けられている。2つの突出部2a,2bは、光学素子1の周方向に互いに180°離れて配置されている。また、2つの突出部2a,2bは、一次成形体3を成形するために必要なピンポイントゲート24aを設けるために十分な幅をそれぞれ有している。なお、2つの突出部2a,2bは、同じ大きさでもよく、また大きさが異なるものでもよい。
2つの突出部2a,2bの厚みは、光学素子1の厚み方向に対して二次成形体である支持部材4のうち光学素子1と隣接する部分の厚みよりも小さい。そして、第1の実施の形態と同様に二次成形体である支持部材4が二次成形される際に、2つの突出部2a,2bは、二次成形体である支持部材4の中に埋没する状態で、光学素子1と一体に成形される。
また、二色成形金型28の一次成形用金型29には、一次固定側型板8aに一次成形体3の2つの突出部2a,2bを成形する図示しない2つの凹陥状の成形面20a2と、2つの一次成形スプルー24とが形成されている。そして、各成形面20a2上には、ピンポイントゲート24aがそれぞれ形成されている。
(効果・作用)
本実施の形態によれば、一次成形体3の光学素子1の外周面に2つの突出部2a,2bが設けられることにより、2つの突出部2a,2bと支持部材4との接触面積を第1の実施の形態よりも大きくすることができる。そのため、一次成形体3と支持部材4との密着性を強固にできる。さらに、2つの突出部2a,2bは、光学素子1の周方向に互いに180°離れて配置されている。よって光学素子1に対し厚み方向の外力が働いた場合、2つの突出部2a,2bは、支持部材4に対する光学素子1の抜けにくさを高めることができる。
なお、一次成形体3の突出部2は、1つの場合(第1の実施の形態)や、2つの場合(第2の実施の形態)に限定されるものではなく、3以上の複数設けられてもよい。
[第2の実施の形態の変形例]
図22および図23は、第2の実施の形態の変形例を示す。本変形例において、一次成形体3の光学素子1の外周面の全周に渡って、1つのフランジ状の突出部2cが設けられている。また、突出部2cは、一次成形体3を成形するために必要なピンポイントゲート24aを設けるために十分な幅を有している。さらに、突出部2cの厚みは、厚み方向に対して支持部材4のうち光学素子1と隣接する部分の厚みよりも小さい。そして、第1の実施の形態と同様に二次成形体である支持部材4が二次成形される際に、フランジ状の突出部2cは、支持部材4の中に埋没する。
また、二色成形金型28の一次成形用金型29には、一次固定側型板8aに一次成形体3の1つのフランジ状の突出部2cを成形する図示しない1つの凹陥状の成形面20a2と、1つの一次成形スプルー24とが形成されている。そして、成形面20a2上には、1つのピンポイントゲート24aが形成されている。なお、一次成形スプルー24やピンポイントゲート24aは、必ずしも1つに限定されるものではなく、複数、設けられてもよい。
(効果・作用)
本実施の形態によれば、一次成形体3の光学素子1の外周面の全周に渡って1つのフランジ状の突出部2cが設けられたことにより、一次成形体3と支持部材4とが第1の実施の形態および第2の実施の形態よりもより広い面積で接触する。これにより第1の実施の形態の効果に加えて、一次成形体3と支持部材4との密着性をさらに強固にできる。また、第1の実施の形態および第2の実施の形態のように、一次成形体3の光学素子1の外周面に、突出部2が設けられた部分と突出部2が設けられていない部分とで外力に対する抜けにくさにむらが生じるおそれもない。
[第3の実施の形態]
(構成)
図24と図25Aと図25Bと図26と図27と図28と図29とは、本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は、本発明を内視鏡301の先端部306に適用したものである。図24は、体腔内を観察し、診断、治療等を行う内視鏡301の全体の構成を示す。内視鏡301は、患者の体腔内に挿入される細長で可撓性を有する挿入部305を有する。挿入部305の先端には、硬性の先端部306が配設され、挿入部305の基端には操作部307が設けられている。
挿入部305は、細長い可撓管部305aと、この可撓管部305aの先端に連結されている湾曲部305bとを有している。この湾曲部305bの先端には、先端部306が連結されている。湾曲部305bにおいて、例えば、図示しない複数の湾曲駒が挿入部305の中心軸の方向(長手軸方向)に沿って一列に並べて配置され、隣接する湾曲駒は軸部材によって上下方向に回動するように枢着ている。これにより、湾曲部305bは、上下の2方向へのみ湾曲できる形式になっている。湾曲部305bは、上下のみならず、左右の方向にも湾曲可能な4方向に湾曲できる形式にしてもよい。
操作部307は、把持部307aと、湾曲機構部307bとを有する。なお、イメージガイドを使用するファイバースコープの場合、操作部307の末端部に図示しない接眼部が設けられている。湾曲機構部307bには、レバー式の湾曲操作ノブ307b1が設けられている。湾曲部305bは、操作部307の湾曲操作ノブ307b1が回動することにより、上下方向へのみ強制的に湾曲させられ、先端部306の向きを変えるようになっている。さらに、把持部307aには、チャンネル口金307dが設けられている。
湾曲機構部307bの側面には、ユニバーサルコード307eの一端が連結されている。このユニバーサルコード307eの他端には、図示しないスコープコネクタが設けられている。内視鏡301は、このスコープコネクタを介して光源装置302及び信号処理装置303に接続されている。信号処理装置303には、観察モニタ304が接続されている。
図26及び図27に示すように、挿入部305の先端部306は、単一部品である先端部本体(先端構成部)306aを備える。この先端部本体306aは、樹脂により一体にモールド成型される。先端部本体306aを形成する材料の樹脂は、光学的に不透明な、例えば黒色の樹脂、例えばPC(ポリカーボネート)である。先端部本体306aは、後述する照明レンズ(光学素子)312の成形材料とは異なる成形材料により成形され、照明レンズ312を支持し照明レンズ312と一体化している。先端部本体306aは、内視鏡301の先端部306を構成する。先端部本体306aを形成する材料の樹脂は、光学的に不透明な、例えば黒色の樹脂である。そのため、先端部本体306aは、光の透過を遮る遮光部材である。
図25Aに示すように、先端部本体306aの先端面には、照明光を出射するための2つの照明窓部51a,51bと、1つの観察窓部52(光学素子)と、1つの処置具挿通用のチャンネル308の先端開口部308aとが設けられている。本実施の形態では、図25Aに示すように、先端部本体306aの先端面の中心位置Oに対して上側に先端開口部308aが配置され、中心位置Oに対して下側に観察窓部52が配置されている。また先端開口部308aの中心線O1と、観察窓部52の中心線O2とを結ぶ基準線を、基準線L1とする。基準線L1を中心に左右対称となるように2つの照明窓部51a,51bが配置されている。
さらに、図25Bに示すように、先端部本体306aの上面側(先端開口部308a側)の外周面には、先端側に向かって細くなる先細状の傾斜面306bが形成されている。これにより、先端部本体306aの先端面は、横に長く上下に扁平な形状になっている。言い換えると先端部本体306aの先端面は、例えば、上下方向を短軸とし、左右方向を長軸とした略楕円形状のへら状部になっている。先端部本体306aの外周面は、滑らかである。先端部本体306aの外周面には、先端面の縁から先端部本体306aの後端部外周まで急激な角や激しい凹凸がない。具体的には、先端部本体306aの外周面全体は、略楕円形の先端面の縁から先端部本体306aの後半基端部の略円形外周面に移行するまで、連続した曲面となっている。先端部本体306aの外周面は、略楕円形の先端面の縁から先端部306の後端に隣接して設置される略円形断面の湾曲部305bに至るまでの間において略楕円形から略円形に移行する滑らかな曲面である。
図26に示すように、先端部本体306aの上面側の傾斜面306bは、湾曲部305bが湾曲する方向、ここでは、先端部306が起上する向き側に配置されている。先端部本体306aの先端面の周縁や先端部本体306aの外に露出する角部分には、いずれも丸みのある縁が形成されている。
図25Aに示すように、先端部本体306aの内部には、挿入部305の軸方向と平行に4つの孔(306a1,306a2,306a3,306a4)が形成されている。第1の孔306a1には、チャンネル308の先端開口部308aが形成されている。第2の孔306a2と第3の孔306a3とには、照明用光学系の組付け部材を設置する左右一対の照明用収納孔が形成されている。第4の孔306a4には、観察用光学系の組付け部材を設置する観察用孔が形成されている。
チャンネル308の先端開口部308aを形成する第1の孔(チャンネル孔)306a1の内端には、図示しないチャンネルチューブが接続口金を介して接続されている。このチャンネルチューブの手元側部分は、湾曲部305b内および可撓管部305a内を通じて操作部307まで導かれ、チャンネル口金307dに接続されている。そして、チャンネルチューブは、チャンネル口金307dから先端部306の先端開口部308aまで貫通するチャンネル308を形成している。このチャンネル308は、処置具の挿通に使用する他に送気・送水等に使用される。
図26に示すように、観察用光学系の組付け部材を設置する第4の孔(観察用孔)306a4には、最先端位置に光学素子である観察窓部52を形成する第1レンズ314aが配設されている。第1レンズ314aは、カバーガラスであってもよい。この第1レンズ314aの後方には、第2レンズ314bと第3レンズ314cと第4レンズ314dとが順次配設されている。これらレンズによって、観察光学系314が形成されている。この観察光学系314は、先端部本体306aの第4の孔306a4の内周壁面に、例えば接着剤によって固定されている。観察光学系314の結像位置には、CCD等の撮像素子を有する撮像素子部315が配置されている。
そして、観察光学系314によって結像された観察像は、撮像素子部315によって電気信号に変換されて図示しない信号ケーブルを介して信号処理装置303に伝送される。そして観察像は、信号処理装置303によって映像信号に変換されて観察モニタ304に出力される。
この場合、図26に示すように、観察窓52は、撮像素子部315の入射端面315aよりも先端側に配置される。突出部320は、撮像素子部315の基端315bよりも基端側に配置されている。突出部320と観察窓52とは、孔306a4から一次成形用金型29による一次成形工程によって光学部品321として一体に形成されている。
なお、撮像素子部315に代えてイメージガイドファイバ3151の先端が固定される構成にしてもよい。この場合は、観察光学系314によって結像された観察像は、イメージガイドファイバ3151を通して接眼部307cに導かれ、接眼部307cによって観察される。
この場合、図26に示すように、観察窓52は、イメージガイドファイバ3151の入射端面3151aよりも先端側に配置される。突出部320は、イメージガイド3151の基端3151bよりも基端側に配置されている。
図27に示すように先端部本体306aの第2の孔(照明用収納孔)306a2と第3の孔(照明用収納孔)306a3とには、最先端位置に照明窓部51a,51bを形成する照明レンズ(光学素子)312が配設されている。照明レンズ312は、光透過性の成形材料により成形され、光学素子である。照明レンズ312は、支持部材316によって支持されている。支持部材316は、先端部本体306aであり、二次成形体である。本実施の形態では、照明レンズ312と先端部本体306a(支持部材316)とが二色成形によって一体に形成されることで、二色成形品313(樹脂成形品)が形成されている。照明レンズ312には、ライトガイド311の先端部が連結されている。
本実施の形態の二色成形品313において、照明レンズ312は、光学部品用の樹脂であり、光学的に透明な樹脂、例えばPC(ポリカーボネート)である。また、支持部材316である先端部本体306aは、光学的に不透明な、例えば黒色の樹脂、例えばPC(ポリカーボネート)である。そして、照明レンズ312と先端部本体306aとは2色成形による射出成形、すなわち照明レンズ312が一次成形された後、先端部本体306aが二次成形される2つの成形工程によって、照明レンズ312と先端部本体306aとは一体に形成される。支持部材316である先端部本体306aは、光学的に不透明であるため、照明レンズ312の外周部から不要な光が散乱することを防止する。
また、図27と図28とに示すように本実施の形態では、照明レンズ312の外周面の一部には、突出部320が設けられている。そして、照明レンズ312と突出部320とは、一次成形用金型29による一次成形工程によって光学部品321として一体に形成されている。光学部品321は、一次成形体である。突出部320は、照明レンズ312の成形材料を照明レンズ312の成形型のキャビティ内に供給する一次成形ピンポイントゲート322aを設けるために、照明レンズ312から先端部本体306a側に突出して設けられている。
突出部320は、図28に示すように二色成形品313の先端部本体306aの他の穴(第1の孔(チャンネル孔)306a1および第4の孔306a4)に干渉しない位置に位置し、かつ、図27に示すように光学素子である照明レンズ312の光学有効範囲r1以外の場所に配置されている。すなわち、突出部320は、照明レンズ312の光学有効範囲r1で示す領域(範囲)の後方側に延設されている。照明レンズ312の光学有効範囲r1は、先端部本体306aの軸方向に沿って配置されている。ここで、照明レンズ312の光学有効範囲r1は、ライトガイド311の出射端面311aよりも先端側に配置される部分である。これにより、突出部320に光が入ることによる乱反射を防ぎ、この突出部320により二色成形品313の光学性能が失われることはない。
二色成形品313の製造方法に関しては、基本的に第1の実施の形態とほぼ同じである。以下、主として第1の実施の形態との相違点について説明する。
本実施の形態では、2つの照明レンズ312と突出部320とは、光学部品321として一次成形にて一体に成形される必要がある。そのため、2つの照明レンズ312のそれぞれにおける突出部320は、図28に示すように2つの照明レンズ312のそれぞれの中心線O3,O4間を結んだ線L2に対して、図28中で下向きに垂直に延出されている。そして、一次成形用金型の一次固定側金型には、図27に示すような、一次成形スプルー322と、一次成形ピンポイントゲート322aとが配設されている。一次成形スプルー322と一次成形ピンポイントゲート322aとは、光学部品321の各突出部320の延出端部と対応する位置に配設される。
このような構成により、一次成形用金型による一次成形において、照明レンズ312が成形された後、第1の実施の形態と同様に一次成形用金型の型開きの動作により一次成形ピンポイントゲート322aと突出部320とが切り離される。一次成形ピンポイントゲート322aが突出部320から切り離された際、突出部320において、微小な凹凸のゲート痕53が一次成形ピンポイントゲート322aの位置に残る(図28参照)。このゲート痕53は、2次成形において支持部材316である先端部本体306aが形成される際に、先端部本体306aの内部に埋設されて隠れる。図29は、2次成形において支持部材316である先端部本体306aが形成される際に、光学部品321の各突出部320のゲート痕53が支持部材316である先端部本体306aの内部に埋設されて隠れた状態を示す。このため、光学部品321の各突出部320のゲート痕53が製品機能上の影響を及ぼさない。
次いで、第1の実施の形態と同様に照明レンズ312と突出部320とを一体成形した光学部品321が図示しない可動側金型によって保持されたまま、図示しない射出成形機は、回転軸を回転させ、図示しない可動プラテンを180°回転させる。これにより、光学部品321が載った可動側金型14と二次成形用金型30の二次固定金型13bとが対向して配置される。この状態で、二次成形金型30により、光学部品321の照明レンズ312の周りに、支持部材316である先端部本体306aが二次成形されると同時に、照明レンズ312と支持部材316である先端部本体306aとが一体化し、図29に示すように二色成形品313が得られる。
なお、本実施の形態においては、照明レンズ312と支持部材316である先端部本体306aとは二色成形品313として一体成形されているが、これに限らない。例えば、観察光学系314の第1レンズ314aと支持部材316である先端部本体306aとが二色成形で一体成形されてもよい。または、照明レンズ312と、観察光学系314の第1レンズ314aとの両方と、支持部材316である先端部本体306aとが二色成形で一体成形されても構わない。
(作用・効果)
本実施の形態によれば、内視鏡301の先端部306において、照明レンズ312の光学有効径外、かつ支持部材316やその他の部材と干渉することがないように、照明レンズ312の外周面の一部に突出部320が設けられている。ここで、突出部320は、ライトガイド311の出射端面311aよりもライトガイド311の基端側に配置されている。またライトガイド311の出射端面311aは、照明レンズ312よりも基端側に配置される。これにより、ライトガイド311の出射光が突出部320に散乱することなく、良好な照明光が得られ、内視鏡301の先端部306の機能を損なうことなく、2つの照明レンズ312とその支持部材316である先端部本体306aとを一体に成形でき、製造コストを抑制することができる。さらに、2つの照明レンズ312と支持部材316である先端部本体306aとが二色成形で一体成形されることにより、内視鏡301の先端部306の全体の小型化を図ることができる。
また、一次成形時の一次成形ピンポイントゲート322aのゲート痕53は、2次成形において支持部材316が形成される際に、支持部材316の内部に埋設されて隠れるため、二色成形品313の先端部306の外観面にゲート痕53が露出することがない。また、2つの照明レンズ312とその支持部材316である先端部本体306aとが二色成形で一体成形されることは、2つの照明レンズ312と先端部本体306aとの密着性を高めることができる。さらに、光学部品321の突出部320は、照明レンズ312を先端部本体306aに一層、確実に保持する機能も有している。よって先端部本体306aと照明レンズ312との密着性が向上する。
このように本実施形態では、照明レンズ312と、突出部320と、光学部品321と、先端部本体306aと、支持部材316と、二色成形品313とは、図1Aと図1Bと図1Cと図1Dと図2乃至図19とに示す方法で形成される。
また本実施形態では、内視鏡301の先端部306を構成する先端部本体(先端構成部)306aである内視鏡301用の二色成形品313(樹脂成形品)の製造時に、照明レンズ312に設けられている突出部320に、溶融材料の供給用の一次成形ピンポイントゲート322aを連結させる。これにより本実施形態では、照明レンズ312の成形時に、照明レンズ312の成形材料である溶融材料を一次成形ピンポイントゲート322aから突出部320を介して照明レンズ312の成形型のキャビティ内に供給できる。
また本実施形態では、突出部320を照明レンズ312の光学有効範囲(r1)外の場所に設けることで、内視鏡301用の光学部品321の機能を損なうことなく照明レンズ312および照明レンズ312から突出する突出部320を有する光学部品321とその支持部材316である先端構成部306aとを一体成形することができる。
また本実施形態では、突出部320を、ライトガイド311の出射端面311aよりもライトガイド311の基端側に配置することで、ライトガイド311から出射される照明光が照明レンズ312の突出部320の部分で乱反射するおそれがない。そのため本実施形態では、照明レンズ312の機能を損なうことなく照明レンズ312および照明レンズ312から突出する突出部320を有する光学部品321とその支持部材316である先端構成部306aとを一体成形することができる。
また本実施形態では、イメージガイドファイバ3151の入射端面3151aを観察窓52よりも基端側に配置し、突出部320をイメージガイドファイバ3151の基端3151b側に配置する。これにより本実施形態では、観察窓52からイメージガイドファイバ3151に入射される入射光(内視鏡像)が観察窓52の突出部320の部分で乱反射などの悪影響を受けるおそれがない。そのため本実施形態では、観察窓52の機能を損なうことなく観察窓52および観察窓52から突出する突出部320を有する光学部品321とその支持部材316である先端構成部306aとを一体成形することができる。
また本実施形態では、撮像部である撮像素子部315の入射端面315aを観察窓52よりも基端側に配置し、突出部320を撮像素子部315の基端315b側に配置する。これにより本実施形態では、観察窓52から撮像部である撮像素子部315に入射される入射光(内視鏡像)が光学素子の突出部の部分で乱反射などの悪影響を受けるおそれがない。そのため本実施形態では、観察窓52の機能を損なうことなく観察窓52および観察窓52から突出する突出部320を有する光学部品321とその支持部材316である先端構成部306aとを一体成形することができる。
また本実施形態では、先端部本体306aを、照明レンズ(光学素子)312とは異なる成形材料により成形し、遮光部材とすることで、光の散乱を防止することができる。
[第3の実施の形態の変形例]
図30は、第3の実施の形態の変形例を示す。本変形例は、光学部品321として一体に一次成形される照明レンズ312と突出部320との配置を第3の実施の形態とは変更したものである。すなわち、本変形例では、図30に示すように同図中で下側の観察光学系314の組付け部材を設置する第4の孔(観察用孔)306a4の口径が、同図中で上側のチャンネル308の先端開口部308aの口径よりも大きい。この場合は、照明レンズ312の突出部320の一方は、2つの照明レンズ312のそれぞれの中心線O3,O4間を結んだ線L2に対して、図30中で上向きに垂直に延出されている。照明レンズ312の突出部320の他方は、例えば照明レンズ312の支持部材316である先端部本体306aの中心線位置に向けて延出されている。各突出部320において、一次成形ピンポイントゲート322aが突出部320から切り離された際に、微小な凹凸のゲート痕53が一次成形ピンポイントゲート322aの位置に残る(図30参照)。このゲート痕53は、2次成形において支持部材316である先端部本体306aが形成される際に、支持部材316である先端部本体306aの内部に埋設されて隠れるため、製品機能上の影響を及ぼさない。
このように本変形例では、第3の実施の形態に係る内視鏡301の先端部306の二色成形品313の各構成要素の配置状態に応じて、照明レンズ312と突出部320とを適正に配置してもよい。また本変形例では、複数の突出部320を照明レンズ312の周囲に設けたり、さらに突出部320を全周に設けてもよい。さらに、突出部320は、図30中に仮想線で示すように先端部本体306aの外周の形状に沿って周方向に延出させてもよい。
[第4の実施の形態]
(構成)
図31と図32Aと図32Bと図33と図34と図35と図36とは、本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態において、第3の実施の形態の内視鏡301の先端部306には、単一部品の直視型の先端部本体351が設けられている。なお、先端部本体351以外の部分は第3の実施の形態の内視鏡301と同一構成になっており、第1の実施の形態の内視鏡301と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
図32Aと図32Bとに示すように本実施の形態の直視型の先端部本体351の先端面352は、挿入部305の軸方向と直交する平面に形成されている。この先端面352には、先端面352の中心位置Oに対して上側に観察窓部52が配置され、中心位置Oに対して下側に処置具挿通用のチャンネル308の先端開口部308aが配置されている。さらに、先端開口部308aの中心線O2と観察窓部52の中心線O1との間を結ぶ基準線L1を中心に左右対称位置となるように2つの照明窓部51a,51bがそれぞれ配置されている。
図32Aに示すように、先端部本体351の内部には、挿入部305の軸方向と平行に4つの孔(306a1,306a2,306a3,306a4)が形成されている。第1の孔306a1には、チャンネル308の先端開口部308aが形成されている。第2の孔306a2と第3の孔306a3とには、照明用光学系の組付け部材を設置する左右一対の照明用収納孔が形成されている。第4の孔306a4には、観察用光学系の組付け部材を設置する観察用孔が形成されている。
チャンネル308の先端開口部308aを形成する第1の孔(チャンネル孔)306a1の内端には、図示しないチャンネルチューブが接続口金を介して接続されている。このチャンネルチューブの手元側部分は、湾曲部305b内および可撓管部305a内を通じて操作部307まで導かれ、チャンネル口金307dに接続されている。そして、チャンネルチューブは、チャンネル口金307dから先端部306の先端開口部308aまで貫通するチャンネル308を形成している。このチャンネル308は、処置具の挿通に使用する他に送気・送水等に使用される。
図33に示すように、観察用光学系の組付け部材を設置する第4の孔(観察用孔)306a4には、最先端位置に観察窓部52を形成する第1レンズ314aが配設されている。第1レンズ314aは、カバーガラスであってもよい。この第1レンズ314aの後方には、第2レンズ314bと第3レンズ314cと第4レンズ314dとが順次配設されている。これらレンズによって、観察光学系314が形成されている。この観察光学系314は、先端部本体351の第4の孔306a4の内周壁面に、例えば接着剤によって固定されている。観察光学系314の結像位置には、CCD等の撮像素子を有する撮像素子部315が配置されている。
そして、観察光学系314によって結像された観察像は、撮像素子部315によって電気信号に変換されて図示しない信号ケーブルを介して信号処理装置303に伝送される。そして観察像は、信号処理装置303によって映像信号に変換されて観察モニタ304に出力される。なお、撮像素子部315に代えてイメージガイドファイバの先端が固定される構成にしてもよい。この場合は、観察光学系314によって結像された観察像は、イメージガイドファイバを通して接眼部307cに導かれ、接眼部307cによって観察像が観察される。
なお図34に示すように、本実施の形態では、第3の実施形態と同様に、照明レンズ312と先端部本体351(支持部材316)とが二色成形によって一体に形成されることで、二色成形品313(樹脂成形品)が形成されている。図34は、図32Bの34−34線断面図である。
図35に示すように先端部本体351の第2の孔(照明用収納孔)306a2と第3の孔(照明用収納孔)306a3とには、最先端位置に照明窓部51a,51bを形成する照明レンズ312が配設されている。照明レンズ312は、光学素子である。照明レンズ312は、支持部材316によって支持されている。支持部材316は、先端部本体351であり、二次成形体である。本実施の形態では、照明レンズ312と先端部本体351とが一体に形成されることで、二色成形品353(樹脂成形品)が形成されている。
本実施の形態の二色成形品353において、照明レンズ312は、光学部品用の樹脂であり、光学的に透明な樹脂、例えばPC(ポリカーボネート)である。また、支持部材316は、光学的に不透明な、例えば黒色の樹脂、例えばPC(ポリカーボネート)である。そして、照明レンズ312と先端部本体351とは2色成形による射出成形、すなわち照明レンズ312が一次成形された後、支持部材316である先端部本体351が二次成形される成形工程によって、照明レンズ312と先端部本体351とは一体に形成されている。支持部材316は、光学的に不透明であるため、照明レンズ312の外周部から不要な光が散乱することを防止する。
また、図35と図36とに示すように本実施の形態では、照明レンズ312の外周面の一部には、突出部320が設けられている。そして、照明レンズ312と突出部320とは、一次成形用金型29による一次成形工程によって光学部品321として一体に形成されている。光学部品321は、一次成形体である。
突出部320は、図36に示すように二色成形品353の先端部本体351の他の穴(第1の孔(チャンネル孔)306a1および第4の孔306a4)に干渉しない位置に位置し、かつ、図36に示すように照明レンズ312の光学有効範囲r1以外の場所に配置してある。すなわち突出部320は、照明レンズ312の光学有効範囲r1の後方側に延設されている。照明レンズ312の光学有効範囲r1は、先端部本体351の軸方向に沿って配置されている。これにより、この突出部320により二色成形品353の機能が失われることはない。
二色成形品353の製造方法に関しては、第3の実施の形態と同じである。
(作用・効果)
本実施の形態によれば、内視鏡301の直視型の先端部306において、照明レンズ312の光学有効径外、かつ支持部材316やその他の部材と干渉することないように、突出部320が設けられている。またこの突出部320は、照明レンズ312の外周面の一部に設けられている。これにより、第3の実施の形態と同様に、内視鏡301の先端部306の機能を損なうことなく、2つの照明レンズ312と支持部材316である先端部本体351とを一体に成形でき、製造コストを抑制することができる。さらに、2つの照明レンズ312と支持部材316である先端部本体351とが二色成形で一体成形されることにより、内視鏡301の先端部306の全体の小型化を図ることができる。
また、一次成形時の一次成形ピンポイントゲート322aのゲート痕53は、2次成形において支持部材316が形成される際に、支持部材316の内部に埋設されて隠れるため、二色成形品353の先端部306の外観面にゲート痕53が露出することがない。一次成形時のゲート痕53による外表面の凹凸を無くすことができるため、ゲート痕53を後処理で削るような作業などを不要にすることができる。また、光学部品321の突出部320は、照明レンズ312の抜け防止としての機能も有しているため、先端部本体351に照明レンズ312を確実に保持させることができる。
このように本実施形態では、照明レンズ312と、突出部320と、光学部品321と、先端部本体351と、支持部材316と、二色成形品313とは、図1Aと図1Bと図1Cと図1Dと図2乃至図19とに示す方法で形成される。
[変形例1]
図37Aは、例えば照明レンズと対物レンズとを含む内視鏡用レンズ401を固定する固定方法の変形例1を示す。例えば図31に示す内視鏡301の先端部306には、先端カバー402が配設されている。この先端カバー402には、内視鏡用レンズ401を装着する装着穴403が設けられている。
さらに、内視鏡用レンズ401は、透明な樹脂レンズによって形成されている。この内視鏡用レンズ401の先端部外周面には、外側に突出する突出部404が設けられている。突出部404は、内視鏡用レンズ401の先端部外周面全体にリング状に形成されている。ゲート痕441は、例えば突出部404の突出方向の端面404a上に形成される。なお、図37Aは、内視鏡用レンズ401を照明レンズに適用した例を示す。この内視鏡用レンズ401には、ライトガイド405の先端部が連結されている。
先端カバー402は、光学的に不透明な、例えば黒色の樹脂、例えばPC(ポリカーボネート)にて一体にモールド成型される。
本変形例では、内視鏡用レンズ401と先端カバー402とは、樹脂成形品である二色成形品によって一体成形されている。ここで、内視鏡用レンズ401は、二色成形用金型の一次成形用金型によって一次成形される。その後、一次成形体である内視鏡用レンズ401の周囲には、先端カバー402が二色成形用金型の二次成形用金型によって二次成形される。
そして、本変形例では、先端カバー402が二色成形用金型の二次成形用金型によって二次成形される際に、内視鏡用レンズ401の周縁部位が先端カバー402の装着穴403の周壁に熱溶着により一体化されて二色成形される。このとき、内視鏡用レンズ401の突出部404の体積(熱容量)は、内視鏡用レンズ401の本体部分の体積(熱容量)よりもが小さい。よって、突出部404は突出部404の表面だけではなく内部まで溶解し易い、場合によっては突出部404全体が溶解し易い。内視鏡用レンズ401の突出部404は、溶解することにより、他の部分よりも先端カバー402の装着穴403の周壁部分と熱溶着される。すなわち2つの材料が溶け合う層の厚さが増す。そのため、先端カバー402の装着穴403に内視鏡用レンズ401を確実に固定することができ、水密性を確保し易くすることができる。これにより、内視鏡用レンズ401のレンズ外周全体(1周)に確実な水密部を設けることができる。
これに対し、従来において、内視鏡用レンズ401は先端カバー402の装着穴403に接着または半田によって固定される。内視鏡用レンズ401が接着によって固定される場合、水密性を確保するために作業を確実に行う必要があり、手間がかかるうえ、内視鏡の滅菌処理に対し、内視鏡用レンズ401が劣化し易い。また、内視鏡用レンズ401が半田によって固定される場合は、作業工程がかかるため、価格が高くなる。
したがって、本変形例のように内視鏡用レンズ401の周縁部位が先端カバー402の装着穴403の周壁に熱溶着により一体化されて二色成形されることにより、従来に比べて先端カバー402の装着穴403に内視鏡用レンズ401を安価且つ確実に固定することができ、水密性を確保し易くすることができる。さらに、内視鏡用レンズ401の突出部404が先端カバー402の先端面に設けられているため、突出部404が溶解しやすい。溶解すると2色成形の隙間が閉じる。溶解部分が先端カバー402の先端面に配置するので、不必要な隙間が生じない。従って、内視鏡の滅菌処理に対する耐久性を向上させることができる。
なお、上記変形例1では、内視鏡用レンズ401の先端部外周面に突出部404が設けられているが、内視鏡用レンズ401の後端部外周面に突出部404が設けられてもよい。このように突出部404の設置場所は、内視鏡用レンズ401の設計に応じて好適に選択されてもよい。この場合は、突出部404が先端カバー402に対する内視鏡用レンズ401の抜け止めの機能を有するため、先端カバー402に内視鏡用レンズ401を確実に保持させることができる。
[変形例2]
図37Bは、内視鏡用レンズの固定方法の変形例2を示す。本変形例は、内視鏡用レンズ411の先端部外周面に、先細円錐状のテーパー面412が設けられている。
そして、本変形例では、先端カバー402が二色成形用金型の二次成形用金型によって二次成形される際に、内視鏡用レンズ411の周縁部位が先端カバー402の装着穴403の周壁に熱溶着により一体化されて二色成形される。このとき、テーパー面412の後端部の角のエッジの部分412aの熱容量が小さいため、内視鏡用レンズ411は溶解し易い。そのため、先端カバー402の装着穴403に内視鏡用レンズ411を確実に固定することができ、水密性を確保し易くすることができる。
さらに、本変形例では、先端カバー402の装着穴403において、先端部開口部側が小径、後端開口部側が大径になっている。そのため装着穴403が先端カバー402に対する内視鏡用レンズ411の抜け止めの機能を有することとなり、先端カバー402に内視鏡用レンズ411を確実に保持させることができる。内視鏡用レンズ411の先端部外周面に、先細円錐状のテーパー面412が設けられているので、成形時の型抜き性能、内視鏡301の先端部306の小型化にも貢献する。さらに、本変形例では型成形の観点では難しくなる突出部が不要になるため、製造コストが下がる。
[変形例3]
図37Cは、内視鏡用レンズの固定方法の変形例3を示す。本変形例において、内視鏡用レンズ421の先端部外周面には、先細円錐状の前側テーパー面422と、先細円錐状の後ろ側テーパー面423とが設けられている。このように内視鏡用レンズ421の先端部外周面には、2段のテーパー面が設けられている。前側テーパー面422の後端は、内視鏡用レンズ421の照明レンズの光学的なレンズ有効領域r2よりも後端側に配置されている。
そして、本変形例では、先端カバー402が二色成形用金型の二次成形用金型によって二次成形される際に、内視鏡用レンズ421の周縁部位が先端カバー402の装着穴403の周壁に熱溶着により一体化されて二色成形される。このとき、前側テーパー面422の後端部の角のエッジの部分422aの熱容量と、後ろ側テーパー面423の後端部の角のエッジの部分423aとの熱容量とは小さいため、内視鏡用レンズ421は溶解し易い。そのため、先端カバー402の装着穴403に内視鏡用レンズ421を確実に固定することができ、水密性を確保し易くすることができる。
さらに、本変形例では、先端カバー402の装着穴403において、先端部開口部側が小径、後端開口部側が大径になっている。そのため装着穴403は、先端カバー402に対する内視鏡用レンズ421の抜け止めの機能を有することとなり、先端カバー402に内視鏡用レンズ421を確実に保持させることができる。
さらに、前側テーパー面422の後端は、内視鏡用レンズ421の照明レンズの光学的なレンズ有効領域r2よりも後端側に配置されている。そのため、先端カバー402が二次成形される際に、前側テーパー面422の後端部の角のエッジの部分422aと、後ろ側テーパー面423の後端部の角のエッジの部分423aとにおける溶解部分が先端カバー402の部分の材料と混合することはなく、この混合による内視鏡用レンズ421の光学的な影響がない。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
本発明は、例えば、レンズなどの光学素子と、レンズ枠などの支持部材とを別々の樹脂材料で一体的に成形する多色成形品などの樹脂成形品の製造方法と、樹脂成形品と、内視鏡用の樹脂成形品およびその樹脂成形品の製造装置の技術分野に有効である。

Claims (15)

  1. 樹脂成形品(5,313,353)の製造方法において、
    光透過性の成形材料により、光学素子(1,312,52)および該光学素子(1,312,52)から突出する突出部(2,320)を有する一次成形体(3,321)を成形する一次成形工程と、
    前記一次成形体(3,321)の成形材料とは異なる成形材料により、前記一次成形体(3,321)を支持する二次成形体(4,306a,316,351)を成形し、前記一次成形体(3,321)と前記二次成形体(4,306a,316,351)とを一体化させる二次成形工程と、
    を具備し、
    前記突出部(2,320)は、前記二次成形体(4,306a,316,351)側に突出するように成形され、
    前記一次成形工程では、前記一次成形体(3,321)の成形材料は、前記一次成形体(3,321)の成形型(29)のゲート(24a,322a)から前記突出部(2,320)用の成形空間(2A)を介して前記光学素子(1,312,52)用の成形空間(1A)に供給されることにより、前記一次成形体(3,321)の成形型(29)のキャビティ(34)内に供給される、樹脂成形品(5,313,353)の製造方法。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形品(5)の製造方法において、
    前記二次成形工程では、前記二次成形体(4)は、前記突出部(2)を埋没させるように成形される、樹脂成形品(5)の製造方法。
  3. 前記二次成形体(4)側に突出した前記突出部(2)の表面(20a2)上に設けられ、前記一次成形体(3)の成形材料を前記一次成形体(3)の成形型(29)のキャビティ(34)内に供給するためのゲート(24a)の痕であるゲート痕(41)と、
    をさらに有する請求項1に記載される樹脂成形品(5)の製造方法によって形成される樹脂成形品(5)。
  4. 請求項3に記載の樹脂成形品(5)において、
    前記突出部(2)は、前記二次成形体(4)に埋没されている、樹脂成形品(5)。
  5. 請求項3に記載の樹脂成形品(5)において、
    前記光学素子(1)は、向かい合う2面(1a,1b)および周壁面(1c)を有し、
    前記突出部(2)は、前記周壁面(1c)から外向きに突出され、
    前記二次成形体(4)は、前記光学素子(1)の前記周壁面(1c)を囲む周壁部(4a)を有し、
    前記光学素子(1)は、前記周壁部(4a)間に支持されている、樹脂成形品(5)。
  6. 請求項5に記載の樹脂成形品(5)において、
    前記突出部(2)の厚さは、前記一次成形体(3)の前記周壁面(1c)の厚さよりも小さい、樹脂成形品(5)。
  7. 請求項3に記載の樹脂成形品(5)において、
    前記突出部(2)は、前記一次成形体(3)の機能部(1a,1b)以外の場所に設けられている、樹脂成形品(5)。
  8. 請求項1に記載される樹脂成形品(5)の製造方法によって形成される内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)。
  9. 請求項8に記載の内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)において、
    前記突出部(320)は、前記光学素子(312)の光学有効範囲(r1)外の場所に設けられている、内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)。
  10. 請求項8に記載の内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)において、
    前記光学素子(312)は、内視鏡(301)の照明レンズ(312)であり、
    前記照明レンズ(312)は、ライトガイド(311)の出射端面(311a)よりも先端側に配置され、
    前記突出部(320)は、前記出射端面(311a)よりも前記ライトガイド(311)の基端側に配置されている、内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)。
  11. 請求項8に記載の内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)において、
    前記光学素子(52)は、内視鏡(301)の観察窓(52)を含み、
    前記観察窓(52)は、イメージガイド(3151)の入射端面(3151a)よりも先端側に配置され、
    前記突出部(320)は、前記イメージガイド(3151)よりも基端側に配置されている、内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)。
  12. 請求項8に記載の内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)において、
    前記光学素子(52)は、内視鏡(301)の観察窓(52)を含み、
    前記観察窓(52)は、撮像部(315)の入射端面(315a)よりも先端側に配置され、
    前記突出部(320)は、前記撮像部(315)よりも基端側に配置されている、内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)。
  13. 請求項8に記載の内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)において、
    前記二次成形体(306a,316,351)は、前記光学素子(312,52)の成形材料とは異なる成形材料により成形され、前記光学素子(312,52)を支持し該光学素子(312,52)と一体化している、内視鏡(301)の先端部(306)を構成するための先端構成部(306a,316,351)であり、
    前記先端構成部(306a,316,351)は、光の透過を遮る遮光部材からなる、内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)。
  14. 前記請求項8に記載の内視鏡(301)用の樹脂成形品(313,353)を用いたことを特徴とする内視鏡(301)。
  15. 請求項1に記載される樹脂成形品(5)の製造方法によって製造される樹脂成形品(5,313,353)の製造装置。
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