JP2007094335A - 投写レンズ及びプロジェクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェルドラインが発生したレンズを用いながらも、画像光の投映に支障をきたすことがない投写レンズを提供する。
【解決手段】投写レンズはリア方式のプロジェクタに備えられる。投写レンズには第1レンズ33が組み込まれている。第1レンズ33は、1点のゲート37を用いた射出成形によって形成されたプラスチックレンズであり、厚肉部33aにウェルドライン35が発生している。ゲート跡36は矩形パターン40の長辺40aに対向するようにされる。これにより、ウェルドライン35が矩形パターン40の外部に配置されることとなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、射出成形によって形成されたプラスチックレンズを有する投写レンズ、及びこの投写レンズを用いたプロジェクタ装置に関する。
画像表示素子によって照明光を変調して画像光とし、この画像光を投写レンズを介してスクリーンに拡大投映するプロジェクタが知られている。プロジェクタは小型化が要求されており、狭い筐体の中に投写レンズを収めるために、投写レンズには製造難易度が高い非球面形状のレンズが用いられる。
製造難易度が高い非球面形状のレンズには、比較的容易且つ安価に製造することができるプラスチックレンズが用いられることが多い。このプラスチックレンズは、溶融プラスチックを金型に流し込む射出成形によって製造されるのが一般的である。しかし、この射出成形では溶融プラスチックを流し込むゲートが必要であり、このゲート近傍では溶融プラスチックの流れが急激に変化することから、成形後のプラスチックレンズにおいてゲート跡近傍で泡、脈理などの欠陥が発生することがあった。このようなプラスチックレンズを投写レンズに用いるとゲート跡近傍で画質が劣化してしまう。
そこで、特許文献1に記載の投写レンズでは、プラスチックレンズのゲート跡を画像光の光学的使用領域外に配置することが提案されている。ここで、画像光の光学的使用領域とは画像光が通過する領域である。
特開2004−361620号公報
ところが、最近の射出成形技術の改良に伴い、ゲート跡付近に生じやすい光学的な欠陥はかなり軽減されてきている反面、ゲート跡に対向する側での光学的な欠陥が光学性能に影響をもつことが認識されつつある。特に、プロジェクタ用投写レンズの前玉には、画角を大きく広げることができるように外径が大きく、レンズ中央部の肉厚に対してレンズ周辺部の肉厚がかなり大きなメニスカス凹レンズを用いることが多いが、このような形状のレンズではゲート跡に対向する側に生じるウェルドラインがレンズ面まで延びてくる場合があることが分かった。
ウェルドラインは、ゲートから金型内に射出された溶融プラスチックが金型内で一旦分流し、再び合流したときに生じる線状の欠陥であるが、上記のような形状のレンズではレンズ周辺部の肉厚がレンズ中央部の肉厚よりも大きく、特にその肉厚比が2倍程度を超えるようになると、溶融プラスチックがレンズ中央部に充填される前に流動抵抗が小さいレンズ周辺部に沿って分流した後、ゲートと対向する側で合流するようになり、レンズ周辺部からレンズ中央部に向かってレンズ面上にまで延びてしまうことが多い。このようなウェルドラインは、プラスチック材料の選定や、その溶融温度、金型温度、射出速度などの成形条件を変えることによって軽減することができるが、レンズに要求される光学性能を保ち、またゲート跡近傍の欠陥を抑えるなどの要求からおのずと成形条件は限られてしまい、これらの要求を満たそうとするとウェルドラインまで抑えることは非常に困難であるのが実情である。
本発明は、上記背景を考慮してなされたもので、その目的は、成形条件だけでは軽減することが困難なウェルドライン欠陥をもつレンズを用いながらも、画像光の投映に支障をきたすことがないようにした投写レンズ及びこの投写レンズを用いたプロジェクタ装置を提供することにある。
本発明は、外周の一か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズに関し、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの一方の長辺が前記ゲート跡に対向するようにプラスチックレンズを位置決めすることにより、他方の長辺が前記ゲート跡の反対側に生じるウェルドラインに対向するようにしたことを特徴とする。前記画像光の矩形状パターンの中心が投写レンズの中心から外れた軸外し光学系に用いられる場合には、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの中心に、前記ゲート跡側が寄るように前記プラスチックレンズを位置決めすることが好ましい。
本発明は、光軸を挟んで対向し合う外周の二か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズに関し、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの各々の短辺が前記ゲート跡のそれぞれに対向するようにプラスチックレンズを位置決めすることにより、各々の長辺を前記ゲート跡間に生じる2本のウェルドラインのそれぞれに対向するようにしたことを特徴とする。
本発明は、外周の一か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズに関し、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの長辺が、前記ゲート跡の反対側に生じるウェルドラインに対向するようにプラスチックレンズを位置決めしたことを特徴とする。前記画像光の矩形状パターンの中心が投写レンズの中心から外れる軸外し光学系に用いられる場合には、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの中心から前記ウェルドラインが離れるようにして前記プラスチックレンズを位置決めすることが好ましい。
本発明は、光軸を挟んで対向し合う外周の二か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズに関し、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの各々の長辺が、前記ゲート跡間に生じる2本のウェルドラインのそれぞれに対向するようにプラスチックレンズを位置決めすることを特徴とする。
前記プラスチックレンズが変倍又はフォーカスのために光軸を中心に回転自在にするとき、この回動範囲を、前記ウェルドラインが前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンに侵入しないような範囲にすることが好ましい。特に、投写レンズが前記画像光の矩形状パターンの中心が投写レンズの中心から外れる軸外し光学系に用いられる場合には、前記ゲート跡に対向する長辺の両端が、前記ゲート跡を超えないような範囲とすることが好ましい。
本発明のプロジェクタ装置は、上記した投写レンズを用いてスクリーン上に画像光を投写することを特徴としている。
本発明の投写レンズでは、プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの長辺がウェルドラインに対向するようにプラスチックレンズを位置決めするので、ウェルドラインは矩形状パターンの外部に配置されることとなるから、投映画像の画質劣化を防ぐことができる。また、画像光の矩形状パターンの中心にゲート跡が寄るようにプラスチックを位置決めする場合には、ウェルドラインは矩形状パターンからより離れることとなり、より確実に投映画像の画質劣化を防ぐことができる。プラスチックレンズが回転自在である場合には、プラスチックレンズの回動範囲をウェルドラインが画像光の矩形状パターンに侵入しないような範囲にすることにより、投映画像の画質劣化を防ぐことができる。
本発明の投写レンズはプロジェクタ装置に用いることが有効である。プロジェクタ装置は、画像光の矩形状パターンのアスペクト比が大きく(例えば16:9)されている製品が多く、投写レンズのレンズ面上で使用しない領域が広くなることから、ウェルドラインを画像光の矩形状パターンの外部に配置しやすくなる。また、本発明の投写レンズはリア方式のプロジェクタ装置に用いることが有効である。リア方式のプロジェクタ装置では、投写レンズがプロジェクタ装置内部に組み込まれるため、プラスチックレンズにウェルドラインがあっても美観上問題がない。
[第1実施形態]
図1に示すように、プロジェクタ2は、光源部3と、画像形成部4と、投写レンズ5と、スクリーン6とから構成される。このプロジェクタ2は、スクリーン6の背面6aに画像光を投映させ、スクリーン6の前面6bから画像が眺められるリア方式のものである。
光源部3は、白色の照明光を発する光源10と、リフレクタ11とから構成される。光源10からの白色の照明光はリフレクタ11で反射され、ダイクロイックミラー12に照射される。
画像形成部4は、ダイクロイックミラー12,13と、反射鏡14,15,16と、液晶パネル17R,17G,17Bと、ダイクロイックプリズム18とから構成される。ダイクロイックミラー12は、白色光に含まれる赤色光(R光)を透過し、緑色光及び青色光(G光及びB光)を反射する。ダイクロイックミラー13は、G光を反射し、B光を透過する。R光は反射鏡14を介して液晶パネル17Rに照射され、G光は液晶パネル17Gに照射され、B光は反射鏡15,16を介して液晶パネル17Bに照射される。
各液晶パネル17R,17G,17Bは、液晶を挟んだ素子であり、偏光板と組み合わせることで画素毎の透過率を変えて画像光を生成するものである。R光、G光、B光は、それぞれ対応する液晶パネルを透過して各色の画像光になり、ダイクロイックプリズム18に入射する。ダイクロイックプリズム18では各色の画像光が合成され、この合成された画像光は投写レンズ5に入射する。投写レンズ5に入射した画像光は、拡大されてスクリーン6の背面6aに投写される。ユーザは、スクリーン6の前面6bから投映画像を眺めることができる。
図2に示すように、投写レンズ5は、レンズ鏡筒30内に、前レンズ群31と、後レンズ群32とを組み込んでいる。前レンズ群31は第1レンズ33及び第2レンズ34から構成され、これらのうち第1レンズ33はプラスチックレンズである。第1レンズ33は凹メニスカスレンズであり、両面が非球面になっている。第1レンズ33は周辺部が厚肉部33aとされ、中央部が薄肉部33bとされている。厚肉部33aと薄肉部33bとの肉厚比は3倍程度になっている。第2レンズ34は両凹レンズである。後レンズ群32は、複数のレンズから構成され、これらはガラスレンズである。投写レンズ5は、固定焦点である。光源部3、画像形成部4、投写レンズ5からなるプロジェクタエンジンは、プロジェクタ2の筐体にセットされた後、製造ばらつきなどを吸収するためにフォーカスを微調整される。フォーカスの微調整にはいくつかの典型的な方法があるが、第1レンズ群31を光軸方向にヘリコイドネジを用いて移動させる方法は最も一般的なものの一つである。このとき、第1レンズ群31は回転操作される。ヘリコイドネジは、必要な光軸方向の移動量を確保しつつ、ウェルドライン35(図3参照)が矩形パターン40に侵入しない回転角に収まるように、適切なリードで設計されている。また、焦点深度が充分あるなどの理由によりフォーカス調整が必要ない場合は、ウェルドライン35は矩形パターン40から最も離れるように、矩形パターン40の長辺40bの中央に対向して配置されるのが望ましい。
第1レンズ33は、溶融プラスチックを金型に流し込む射出成形によって形成されている。図3に示すように、第1レンズ33は、1点のゲート37を用いた射出成形によって形成されている。ゲート37は成形後にカットされ、このゲート37をカットした跡を本実施形態ではゲート跡36と称している。
第1レンズ33にはウェルドライン35が発生している。このウェルドライン35は、ゲート37から金型内に射出された溶融プラスチックが金型内で一旦分流し、再び合流したときに生じる線状の欠陥である。第1レンズ33のような形状のレンズでは、溶融プラスチックが薄肉部33bに充填される前に流動抵抗が小さい厚肉部33aにおいて分流した後、ゲート37の反対側で合流するようになって、レンズ縁部から中央部に向かってウェルドライン35が発生する。ウェルドライン35は、ゲート跡36の反対側に位置することとなる。
投写レンズ5は、定められた位置及び姿勢でプロジェクタ2に取り付けられる。取り付けられた投写レンズ5には画像形成部4からの画像光が通過し、この画像光はスクリーン6上で矩形パターンとなる。第1レンズ33のレンズ面においては、画像光の矩形パターン40は、アスペクト比が16:9であり、矩形パターン40の中心部が第1レンズ33の中心部にほぼ一致している。ここで、第1レンズ33のゲート跡36が、画像光の矩形パターン40の長辺40aに対向するようにされている。これにより、ウェルドライン35が矩形パターン40の長辺40bに対向することとなり、ウェルドライン35が矩形パターン40の外部に配置される。なお、矩形パターン40のアスペクト比は上記に限定されるものではない。
なお、ウェルドライン35が延びる方向が矩形パターン40の長辺40a,40bに略直交させるのが最も好ましいが、ウェルドライン35が矩形パターン40に侵入しない範囲であれば、ウェルドライン35が延びる方向が矩形パターン40の長辺40a,40bに対して傾斜していてもよい。
画像形成部4からの画像光は、後レンズ群32、第2レンズ34、及び第1レンズ33を順に透過し、スクリーン6に拡大投映される。本発明の投写レンズ5では、第1レンズ33にウェルドライン35が発生しているが、このウェルドライン35は矩形パターン40の外部に配置されるので、ウェルドライン35によって画質が劣化することがない。また、投写レンズ5はリア方式のプロジェクタ2に用いられ、第1レンズ33が回転操作されてもウェルドライン35が矩形パターン40内に侵入することがなく、画質が低下することがない。さらに、リア方式のプロジェクタ2であれば、投写レンズ5が内部に組み込まれることから、ウェルドライン35が発生したプラスチックレンズを使用しても美観上問題がない。
上記実施形態では、第1レンズがゲートを1点だけ用いた射出成形によって形成されたが、ゲートを複数用いた射出成形によって形成されていてもよい。例えば、図4に示すように、互いに対向し合う2点のゲート70,71を用いた射出成形によって形成した第1レンズ72を使用してもよい。第1レンズ72は、第1レンズ33と同じ形状であり、周辺部が厚肉部72aとされ、中央部が薄肉部72bとされている。第1レンズ72には、ゲート跡76とゲート跡77との間において、互いに対向するようにして2本のウェルドライン73,74が発生している。ここで、第1レンズ72のゲート跡76が画像光の矩形パターン75の短辺75cに対向するように、また、ゲート跡77が短辺75dに対向するようにされている。これにより、ウェルドライン73が長辺75aに対向し、ウェルドライン74が長辺75bに対向して、ウェルドライン73,74が矩形パターン75の外部に配置されることとなる。この場合にも投映画像の画質劣化を防ぐことができる。第1レンズ72が回転自在にされた場合にも、ウェルドライン73,74が矩形パターン75に侵入しない回転角に収まるようにされている。
[第2実施形態]
第1実施形態では投写レンズをリア方式のプロジェクタに用いたが、第2実施形態では投写レンズをフロント方式のプロジェクタに用いている。第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成のものに関しては同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、プロジェクタ100は、光源部3と、画像形成部4と、投写レンズ101と、投写レンズシフト機構102とから構成される。このプロジェクタ100は、スクリーン120の投写面120aに画像光を投映させ、スクリーン120の投写面側から投映画像が眺められるフロント方式である。光源部3からの照明光は、画像形成部4で3色の画像光が合成された画像光となり、投写レンズ101に入射する。
図6に示すように、投写レンズ101は、移動筒103と固定筒104とからなるレンズ鏡筒105を有しており、移動筒103内に前レンズ群31を組み込み、固定筒104内に後レンズ群32を組み込んでいる。移動筒103を固定筒104に対して回転させると、移動筒103を光軸方向に移動させることができる。この移動により、変倍やフォーカスが行われる。移動筒103は、固定筒104に対して所定の回転量だけ回転可能にされている。前レンズ群31は第1レンズ33及び第2レンズ34から構成されており、これらは第1実施形態のときと同様のレンズである。後レンズ群32は、複数のレンズから構成されている。
投写レンズ101は定められた初期位置及び定められた姿勢でプロジェクタ100に取り付けられ、この位置及び姿勢においては、投写レンズ101の光軸106が基準中心線107(図5参照)に一致する。ここで、基準中心線107とは、画像形成部4を出射してから投写レンズ101に入射するまでの画像光の光路の中心を表した線である。
図5に示すように、投写レンズシフト機構102は、投写レンズ101を上方にシフトさせるものである。投写レンズ101は、投写レンズ101の光軸106が画像光の基準中心線107に平行な状態を保ったままシフトする(光軸106が基準中心線107から外れることとなる)。投写レンズ101が上方にシフトしたときには、投写レンズ101に入射する画像光は、後レンズ群32(図6参照)の下部を透過した後、第2レンズ34を透過し、第1レンズ33の上部を透過してスクリーン120に投映される。すなわち、投写レンズ101が上方にシフトしたときには、これに合わせて、投映画像がスクリーン120上で上方にシフトすることとなる。
投写レンズ101は、通常は、投写レンズシフト機構102によって上方にシフトさせて使用される。取り付けられた投写レンズ101には画像形成部4からの画像光が通過し、この画像光はスクリーン120の投写面120a上で矩形パターンとなる。投写レンズ101がシフトしているとき、第1レンズ33のレンズ面上においては、図7に示すように、矩形パターン110はアスペクト比が16:9であり、矩形パターン110の中心がレンズ面の中心に対して上方に(ゲート跡36側に)シフトする。ここで、第1レンズ33のゲート跡36が画像光の矩形パターン110の長辺110aに対向するようにされている。これにより、ウェルドライン35は矩形パターン110の外部に配置される。なお、矩形パターン110のアスペクト比は上記に限定されるものではない。
前述したように、投写レンズ101の移動筒103は固定筒104に対して所定の回転量だけ回転可能であり、この移動筒103の回転とともに第1レンズ33も回転する。前面側から見たときに、第1レンズ33は図8(A)に示す位置(反時計回りに回転するときの最大回転位置)から、図8(B)に示す位置(時計回りに回転するときの最大回転位置)まで回転することができる。図8(A)に示す位置は、矩形パターン110の長辺110aの一端部がゲート跡36を超えないような位置であり、ウェルドライン35の先端が矩形パターン110の長辺110bに最も近づくが侵入しない位置である。また、図8(B)に示す位置は、矩形パターン110の長辺110aの他端部がゲート跡36を超えないような位置であり、ウェルドライン35の先端が矩形パターン110の長辺110bに最も近づくが侵入しない位置である。
画像形成部4からの画像光は、後レンズ群32、第2レンズ34、及び第1レンズ33を順に透過し、スクリーン120に拡大投映される。本発明の投写レンズ101では、第1レンズ33にウェルドライン35が発生しているが、このウェルドライン35は矩形パターン110に侵入することがないので、ウェルドライン35によって画質が劣化することがない。
上記第1及び第2実施形態では、投写レンズに用いられるプラスチックレンズの形状は凹メニスカスレンズであったが、形状はこれに限られるものではなく任意でよい。また、プラスチックレンズにおける厚肉部と薄肉部との肉厚比も上記実施形態に限定されるものではない。
リア方式のプロジェクタの概略構成図である。 投写レンズの概略断面図である。 第1レンズが1点ゲートのプラスチックレンズであるときに、矩形パターンとウェルドラインとの位置関係を説明する説明図である。 第1レンズが2点ゲートのプラスチックレンズであるときに、矩形パターンとウェルドラインとの位置関係を説明する説明図である。 フロント方式のプロジェクタの概略構成図である。 投写レンズの概略断面図である。 レンズシフト時において、第1レンズ面上での矩形パターンの位置を説明する説明図である。 第1レンズが回転可能な範囲を説明する説明図である。
符号の説明
2,100 プロジェクタ
5,101 投写レンズ
33 前レンズ群
35,73,74 ウェルドライン
36,76,77 ゲート跡
37,70,71 ゲート
40,75,110 矩形パターン




Claims (8)

  1. 外周の一か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズにおいて、
    前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの一方の長辺が前記ゲート跡に対向するようにプラスチックレンズを位置決めすることにより、他方の長辺が前記ゲート跡の反対側に生じるウェルドラインに対向するようにしたことを特徴とする投写レンズ。
  2. 前記画像光の矩形状パターンの中心が投写レンズの中心から外れる軸外し光学系に用いられる場合に、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの中心に、前記ゲート跡側が寄るように前記プラスチックレンズを位置決めしたことを特徴とする請求項1記載の投写レンズ。
  3. 光軸を挟んで対向し合う外周の二か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズにおいて、
    前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの各々の短辺が前記ゲート跡のそれぞれに対向するようにプラスチックレンズを位置決めすることにより、各々の長辺が前記ゲート跡間に生じる2本のウェルドラインのそれぞれに対向するようにしたことを特徴とする投写レンズ。
  4. 外周の一か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズにおいて、
    前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの長辺が、前記ゲート跡の反対側に生じるウェルドラインに対向するようにプラスチックレンズを位置決めしたことを特徴とする投写レンズ。
  5. 前記画像光の矩形状パターンの中心が投写レンズの中心から外れる軸外し光学系に用いられる場合に、前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの中心から前記ウェルドラインが離れるようにして前記プラスチックレンズを位置決めしたことを特徴とする請求項4記載の投写レンズ。
  6. 光軸を挟んで対向し合う外周の二か所に射出成形時のゲート跡がある円形のプラスチックレンズを含み、スクリーン上で矩形状パターンとなる画像光を投写する投写レンズにおいて、
    前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンの各々の長辺が、前記ゲート跡間に生じる2本のウェルドラインのそれぞれに対向するようにプラスチックレンズを位置決めしたことを特徴とする投写レンズ。
  7. 前記プラスチックレンズが変倍又はフォーカスのために光軸を中心に回転自在であり、この回動範囲を、前記ウェルドラインが前記プラスチックレンズを通過する画像光の矩形状パターンに侵入しないような範囲にしたことを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の投写レンズ。
  8. 請求項1ないし7いずれか1項記載の投写レンズを用いてスクリーン上に画像光を投写することを特徴とするプロジェクタ装置。

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