JP2008213397A - 樹脂成形用金型及び光学素子並びに光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高NA値であっても良好な面精度が確保できる樹脂成形用金型及び、高NA値の良好な面精度の光学素子を得る。
【解決手段】金型部のフランジ部を形成する部分に、金型部を合わせた際に型内の空気を抜くための空隙部を設け、フランジ部を形成する部分と接する空隙部の光軸方向の寸法が、0.001mm〜0.1mmに形成されている樹脂成形用金型とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学素子を製造する樹脂成形用金型及び光学素子並びに該光学素子を備えた光ピックアップ装置に関するものである。
従来より、CD、DVD等の光情報記録媒体への記録、又は再生用の光ピックアップ装置用の光学素子である対物レンズは、樹脂成形されたプラスチックレンズが使用されている。
プラスチックレンズはガラスモールドレンズに比べ、比重が小さくこのため軽量化が可能である。このため、対物レンズを駆動するアクチュエータへの負荷を軽減でき、且つ慣性モーメントが小さいため、その応答性を向上させることが容易である利点を有している。
このような樹脂成形による光ピックアップ装置用の対物レンズとして、光学機能面の外周にフランジ部を設け、基準面側のフランジ面を基準となる面と段差をつけた低い面の2つの面に形成し、入子と入子が挿入される周辺部の金型の嵌合する位置を、段差をつけた低い面又は外周に位置させたプラスチックレンズが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−131802号公報
近年、BDやHDなどの、青紫色レーザを使用する、より高密度な光情報記録媒体が市場に出てきている。このような光ディスクの高密度化に伴い、レンズのNA(開口数)も高NA化が求められている。高密度光情報記録媒体用の光ピックアップ装置に用いられる高いNAを必要とする対物レンズは、光源側に面した光学機能面の曲率は非常に大きくなり、大きく突出した形状となる。このような光学素子を成形する場合、樹脂を金型内に注入した際に型の全体に樹脂が行き渡りにくくなり、金型内に残留する空気が空気溜まりを形成し、転写性に悪影響を与えるという問題がある。
本発明は上記問題に鑑み、高いNAの値であっても良好な面精度が確保できる樹脂成形用金型及び光学素子を得、鏡枠に取り付ける際に光学素子にも組み立て上の障害が生じない光ピックアップ装置を得ることを目的とする。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.光学機能部と該光学機能部の周辺にフランジ部を有し、前記光学機能部のNA値が0.7以上であって、前記光学機能部は、互いに向かい合う第1の光学機能面と第2の光学機能面とを有し、前記第1の光学機能面のほうが前記第2の光学機能面よりも曲率が小さい光学素子を製造する樹脂成形用金型において、前記樹脂成形用金型は、前記第1の光学機能面を形成する第1の金型部と、前記第2の光学機能面を形成する第2の金型部とを有し、前記第1の金型部又は前記第2の金型部の前記フランジ部を形成する部分に、前記第1の金型部と前記第2の金型部を合わせた際に型内の空気を抜くための空隙部が設けられており、前記フランジ部を形成する部分と接する前記空隙部の光軸方向の寸法が、0.001mm〜0.1mmに形成されていることを特徴とする樹脂成形用金型。
2.前記光学素子は型開き状態で前記第1の金型部に残ることを特徴とする1に記載の樹脂成形用金型。
3.前記光学素子は型開き状態で前記第2の金型部に残ることを特徴とする1に記載の樹脂成形用金型。
4.前記空隙部は前記第1の金型部の前記フランジ部を形成する部位に設けられていることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の樹脂成形用金型。
5.前記空隙部は前記第2の金型部の前記フランジ部を形成する部位に設けられていることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の樹脂成形用金型。
6.前記空隙部は、前記樹脂成形用金型に樹脂を注入するための樹脂注入部に対向して設けられていることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の樹脂成形用金型。
7.前記空隙部の周方向の幅をHとし、金型の前記光学素子の外形に対応する部位において、光軸方向から見た際の光軸を中心とした距離において最小の寸法をDとしたとき、
0.01D≦H≦D
を満たすことを特徴とする1〜6のいずれかに記載の樹脂成形用金型。
8.互いに向かい合う第1の光学機能面と第2の光学機能面とを有し、NA値が0.7以上の光学機能部と、該光学機能部の周辺にフランジ部と、を有する光学素子であって、前記第1の光学機能面のほうが前記第2の光学機能面よりも曲率が小さく、前記フランジ部に光軸と直交する方向に突出した凸部を有し、前記凸部の前記フランジ部と接する部位の光軸方向の厚みが、0.001mm〜0.1mmに形成されていることを特徴とする光学素子。
9.前記凸部は、樹脂を注入するための樹脂注入部に対向して設けられていることを特徴とする8に記載の光学素子。
10.前記凸部の周方向の幅をHとし、前記光学素子の外形において、光軸方向から見た際の光軸を中心とした距離において最小の寸法をDとしたとき、
0.01D≦H≦D
を満たすことを特徴とする8又は9に記載の光学素子。
11.前記凸部の位置は、前記フランジ部の光軸方向における中点よりも前記第2の光学機能面側にあることを特徴とする8〜10のいずれかに記載の光学素子。
12.前記凸部の位置は、前記フランジ部の光軸方向における中点よりも前記第1の光学機能面側にあることを特徴とする8〜10のいずれかに記載の光学素子。
13.8〜12のいずれかに記載の光学素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
14.前記光学素子を保持するホルダは、前記光学素子の凸部に対応する位置に逃げが形成されていることを特徴とする13に記載の光ピックアップ装置。
15.前記凸部を覆い、前記第1の光学機能面の面頂点よりも光軸方向の高さが高いプロテクタを固着したことを特徴とする13又は14に記載の光ピックアップ装置。
本発明によれば、高NA値であっても良好な面精度が確保できる樹脂成形用金型及び光学素子を得ることが可能となり、鏡枠に取り付ける際に組み立て上の障害が生じない光ピックアップ装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る光学素子である光ピックアップ装置用対物レンズの一例を示す側面図である。
同図に示す光ピックアップ装置用対物レンズ1(以下、対物レンズとも称す)は、光学機能部である光学機能面1aと光学機能面1b及びこの光学機能面の周辺に形成された鍔状のフランジ部1fを有している。なお、以下で、円形の光学機能面及び円形のフランジ部を有するもので説明するが、フランジ部1fが部分的に形成されたものや外形が矩形状のものであってもよい。また、光学機能面1a、1bの少なくとも一方に輪帯状の段差を有する回折面等の光路差付与構造が形成されたものであってもよい。
同図に示す対物レンズ1は、光ピックアップ装置においては、光学機能面1bが光ディスク側に面し、光学機能面1aが光源側に面するように配置されることが好ましい。なお、本実施の形態においては、光ディスク側に面する光学機能面1bが第1の光学機能面に相当し、光源側に面する光学機能面1aが第2の光学機能面に相当する。
同図に示すように、光源側に面する第2の光学機能面(光学機能面1a)は、光ディスク側に面する第1の光学機能面(光学機能面1b)より曲率が大きく、更に、有効径は第2の光学機能面(光学機能面1a)が第1の光学機能面(光学機能面1b)より大きいことが好ましい。また、第2の光学機能面の有効径は0.3mm以上7mm以下であることが好ましく、0.5mm以上4mm以下であればより好ましい。
また、フランジ部1fに、光軸と直交する方向に凸部15が形成されている。
図2は、図1に示す対物レンズ1を製造するための樹脂成形用金型の概略構成を示す断面図である。なお、以下の図においては、説明の重複を避けるため、同機能部材には同符号を付与して説明する。
同図に示す樹脂成形用金型は、パーティングラインPLを境にして第1の金型部である金型部11と第2の金型部である金型部12及び金型部16で構成されている。また、金型部11が可動側、金型部12及び金型部16が固定側の金型に相当する。
金型部11には、対物レンズ1の光学機能面1b(第1の光学機能面)を形成するための形状11bが形成されている。更に、対物レンズ1のフランジ部1fの位置には突き出し部13が、例えば円周上の4箇所に、設けられている。この突き出し部13は、金型部11に対し相対的にフランジ部1f側に移動可能とされている。この突き出し部13と金型部11は、直径のクリアランス0.001〜0.06mmで嵌合しており、更に図示の如く、金型部11内部では、突き出し部13と金型部11との間には大きな隙間が形成されている。
金型部12及び金型部16からなる固定側の金型は、対物レンズ1の光学機能部のうち大きい曲率を有する光学機能面である光学機能面1a(第2の光学機能面)を形成するための形状12aを有する入れ子の金型部12と、フランジ部1fの第2の光学機能面側の面の中で最外周の段差部を形成する金型部16とが、別部材により形成されている。また、1gは樹脂注入部であるゲートであり、ここから溶融した樹脂材料が注入される。
また図示の如く、可動側の金型部11のフランジ部1fの周辺の一部には、ゲート1gに対向して、金型内に残留する空気を排気する為の、例えば溝状の空隙部14(以下、エアベントと称す)が光軸に直交する方向に形成されている。この空隙部であるエアベント14のフランジ部と接する部位の光軸方向の寸法tは、0.001mm〜0.1mmに形成されている。なお、エアベントは、固定側の金型部16に設けてもよい。
この空隙部であるエアベント14の光軸方向の寸法tは、0.01mm〜0.1mmであることが好ましい。さらに、0.02mm〜0.1mmに形成するとより好ましく、0.02〜0.07mmが更に好ましく、0.04mm〜0.07mmに形成すると更に好ましい。
図3は、図2に示す樹脂成形用金型の型開き状態及び突き出し部の作動状態を示す図である。同図(a)は型開き状態を示し、同図(b)は突き出し部の作動状態を示している。
以下、図2及び図3を用いて対物レンズ1の成形工程を説明する。
まず、図2に示す状態で、ゲート1gから溶融状態の樹脂材料が注入される。この時、エアベント14から、金型内部の気体を流出させる。この金型内部の脱気に関しては、真空ポンプ等の吸気する機器及びOリング等を用いた金型内部密封機構を設け、金型に溶融された樹脂材料が注入される前に吸引して事前に脱気しておく方法、金型に溶融された樹脂材料の注入中に吸引を行って脱気する方法、金型に溶融された樹脂材料が注入される前より吸引を開始し、注入中も吸引を行って脱気する方法等が用いられるとより好ましく、このようにすることにより、金型の形状の対物レンズ1への転写性がより向上し、より高精度の光学機能面1a、1bを形成することが可能となる。
なお、このとき、エアベント14にも溶融状態の樹脂材料が入り込み、凸部15が形成される。
次いで、図3(a)に示すように、金型部11が金型部12及び金型部16から離間するよう移動する。この時、対物レンズ1は、金型部11側に残った状態となる。この構成を採用すると、凸部15は、第1の光学機能面よりも第2の光学機能面に近い側に形成されることになる。
この後、図3(b)に示すように、金型11からフランジ部1fに相当する位置に配置された突き出し部13を図示矢印方向に突出させて対物レンズ1を離型させることで、ゲート1gが付いた状態の対物レンズ1となる。この突き出し部13は、複数箇所に設けられており、それぞれの突き出し部13の作動は同時もしくは異なったとしても突き出しタイミングの差が0.5秒以内に収まって、全ての突き出しが完了するようになっていることが、対物レンズ1の変形を防止する上で好ましい。
なお、上述の実施例においては、光学素子が型開き状態で第1の金型部に残り、その後、複数の突き出し部を突出させることで、第1の金型部から光学素子を離型する例を説明した。しかしながら、本発明を適用することができる態様は上述の態様に限られるものではない。例えば、光学素子が型開き状態で第2の金型部に残るような態様でも本発明は適用可能である。また、光学素子が型開き状態で第2の金型部に残る態様の場合、複数の突き出し部を用いずに、第2の金型部をコア部(光学機能面を形成する中心側の金型部分)とキャビ部(フランジ部を形成する周辺側の金型部分)に分割し、コア部を突出させることにより、光学素子を離型するようにしてもよい。
図4は、図2及び図3に示す樹脂成形用金型で成形された、ゲート1gが付いた状態の対物レンズ1の一例を示す図である。同図(a)は対物レンズ1を突き出し部側から見た平面図、同図(b)は側面図である。
同図(a)は、突き出し部が略90度間隔でフランジ部1f上の13nで示す4箇所に配置された場合を示している。この突き出し部による、突き出し部跡は、その後の光ヘッド部への組み込み時に、光学機能面1aと1bの判別をする指標となり、組み込みをより容易にする効果をも有している。
同図(a)、(b)に示すように、空隙部に流入した樹脂は、フランジ部1fから突出した凸部15として形成される。この凸部15は、金型での空隙部の光軸方向の寸法が0.001〜0.10mm程度の場合、図示Aの寸法は0.01〜0.4mm程度に形成される。0.1〜0.4mmであればより好ましい。また、図示していない空隙部の周方向の幅寸法が1.0〜2.5mm程度の場合、凸部15の幅、図示Hの寸法が1.0〜2.5mm程度に形成される。この凸部は、光ヘッド部への組み込み時に、光軸を中心とした対物レンズの回転位置を判別する際に指標となり、即ち、回転角度基準として用いることができ、組み込みをより容易にする効果も有している。
また、凸部15のフランジ部1fと接する部位の光軸方向の厚みtは、0.001mm〜0.1mmに形成される。この凸部15の厚みtは、0.01mm〜0.1mmに形成されるとより好ましい。0.02mm〜0.1mmに形成されるとより好ましく、0.02mm〜0.07mmに形成されると更に好ましく、0.04mm〜0.07に形成されると更に好ましい。
更に、凸部15の周方向の幅Hは、対物レンズ1が円形の場合、最外径の寸法をDとすると、0.01D≦H≦Dを満足するように形成されていることが好ましい。より好ましくは、0.2D≦H≦Dであり、0.4D≦H≦Dであればより好ましく、0.4D≦H≦0.8Dとなるように形成されていると更に好ましい。
図5は、ゲート1gが除去された完成品の対物レンズ1の一例を示す図である。同図(a)は対物レンズ1を突き出し部側から見た平面図、同図(b)は側面図である。
同図に示すように、図4に示すゲート1g及び凸部15が付いた状態の対物レンズ1から、ゲート1gが除去されて光ピックアップ装置に用いられる形の光学素子となる。
なお、図1〜図5においては、フランジ部1fの第2の光学機能面(光学機能面1a)側の面が階段状に形成されるもので説明したが、これに限るものでなく、フランジ部1fが略等厚に形成されたものであってもよいのは勿論である。
図6は、光学素子である対物レンズ1の外形が円形でない場合の、外形と凸部15の幅の好ましい形態を示す図である。同図(a)、(b)は光学機能部が円形で、フランジ部が円形でない小判状の場合を示し、同図(c)、(d)は光学機能部及びフランジ部が円形でない小判状の場合を示している。
同図(a)、(b)に示すように、対物レンズ1の外形が円形でない場合には、対物レンズ1の外形の最小部の寸法をDとして、凸部15の周方向の幅Hが、0.01D≦H≦Dを満足するように形成されていることが好ましい。さらに、0.2D≦H≦Dを満足するように形成されていることが好ましい。この場合も、0.4D≦H≦Dであればより好ましく、0.4D≦H≦0.8Dとなるように形成されていると更に好ましい。
なお、図4に示した対物レンズ1では、凸部15は、ゲート1gと光軸Oを繋ぐ線の延長線上に配置されている例で説明したが、以下のような配置であってもよい。
図7は、対物レンズ1のゲート1gと凸部15の配置例を示す図である。
同図に示すように、凸部15の幅方向の中点Aと光軸Oを繋ぐ線と、ゲート1gと光軸Oを繋ぐ線とがある角度θをなすように配置されていてもよく、θが略30度以内で対向して配置されていることが好ましい。
図8は、凸部15の光軸方向での位置を示す図である。
同図(a)に示すように、凸部15の光軸方向での位置を、フランジ部1fの光軸方向における中点Cよりも第2の光学機能面1a側とすることにより、対物レンズ1を型開き状態で、曲率の小さい第1の光学機能面1b側を形成する第1の金型部に残らせることが容易になる点で好ましい。
また、同図(b)に示すように、凸部15の光軸方向での位置は、フランジ部1fの光軸方向における中点Cよりも第1の光学機能面1b側とすることにより、対物レンズ1をピックアップ装置に組み付ける際に凸部15が取り付け面と干渉する危険度を低減することができる点で好ましい。特に好ましくは、ボビンに対物レンズを取り付ける際に、凸部がボビンの取り付け基準面から一段高くなった面よりも高い位置に存在するような位置に凸部が存在することである。
図9は、本実施の形態に係る光学素子である対物レンズ1を有した光ピックアップ装置100の一例を示す斜視図である。同図は、ワイヤにより支持されたホルダに、対物レンズ1が組み付けられたものの例を示している。
同図に示すように、光ピックアップ装置100は、光学系ユニット30、反射部材40、対物レンズ1が組み付けられたホルダ20で構成されている。なお、不図示であるが光ディスクは対物レンズ1の上方に位置している。
光学系ユニット30は、対物レンズ1にレーザ光を出射するレーザ光源と光ディスクから戻ってきた光を受光する受光部と、これらの光路を構成する光学部材で構成されている。反射部材40は、光学系ユニット30から出射された光束を対物レンズ1に入射させると共に、該光束の光ディスクからの反射光を光学系ユニット30に導くものである。
ホルダ20は支持部材27から延びる4本の可撓性のワイヤ26により支持され、ワイヤ26をサスペンションとして光軸方向(フォーカシング方向)及び光軸直交方向(トラッキング方向)の所定範囲の移動が可能となっている。また、不図示であるが、ホルダ20には、フォーカス駆動用コイル、トラッキング駆動用コイル、マグネット、外ヨーク、内ヨークによる磁気回路が構成されている。これらフォーカス駆動用コイル、トラッキング駆動用コイルに給電することにより、ホルダ20を対物レンズ1の光軸方向(フォーカシング方向)及び光軸直交方向(トラッキング方向)に揺動可能となっている。また、これらのコイルには、ワイヤ26を介して電源が供給されるようになっている。
更に、不図示であるが、光学系ユニット30、反射部材40、ホルダ20を一体的に光ディスクの半径方向に移動させる移動機構が設けられている。
図10は、ホルダ20の対物レンズ1が組み付けられる部位の概略を示す図である。同図(a)は平面図、同図(b)は断面図であり、凸部15がフランジ部1fの光軸方向における中点Cよりも第2の光学機能面1a側の端面にある対物レンズの場合を示している。
同図に示すように、ホルダ20にはフランジ部1fの第2の光学機能面1a側の面を受ける受け面が形成されている。一方、凸部15近傍は、逃げが形成されホルダと当接しないように形成されている。
更に同図(b)に示すように、フランジ部1fの第1の光学機能面1b側の面にはプロテクタ21が組み付けられる。このプロテクタ21の光ディスク側の高さは、図示の如く、第1の光学機能面1bの面頂点よりも高いものである。これにより、例え凸部が折れ曲がった時でも、レンズやディスクに凸部が接触する事を防止できる。尚、プロテクタを、ホルダに組み付けてもよいし、ホルダに貼り付けてもよい。
以上説明したように、フランジ部を有した光学素子である対物レンズを成形する金型の、エアベントの空隙部の光軸方向の寸法を、0.01mm〜0.1mmとすることにより、金型内に残留する空気の排気を充分に行うことができ、転写性を良好にでき、光学素子が高NA値の対物レンズの場合であっても面精度の確保が可能な樹脂成形用金型を得ることができる。
また、フランジ部の光軸と直交する方向に、フランジ部と接する部位の光軸方向の厚みが、0.01mm〜0.1mmの凸部が形成されるようにすることにより、良好な面精度の確保された高NA値の対物レンズを得ることが可能となる。
本実施の形態に係る光学素子である光ピックアップ装置用対物レンズの一例を示す側面図である。 図1に示す対物レンズを製造するための樹脂成形用金型の概略構成を示す断面図である。 図2に示す樹脂成形用金型の型開き状態及び突き出し部の作動状態を示す図である。 図2及び図3に示す樹脂成形用金型で成形された、ゲートが付いた状態の対物レンズの一例を示す図である。 ゲートが除去された完成品の対物レンズの一例を示す図である。 光学素子である対物レンズの外形が円形でない場合の、外形と凸部の幅の好ましい形態を示す図である。 対物レンズのゲートと凸部の配置例を示す図である。 凸部の光軸方向での位置を示す図である。 本実施の形態に係る光学素子である対物レンズを有した光ピックアップ装置の一例を示す斜視図である。 ホルダの対物レンズが組み付けられる部位の概略を示す図である。
符号の説明
1 対物レンズ(光学素子)
1a 第2の光学機能面
1b 第1の光学機能面
1f フランジ部
1g ゲート
11 金型部(第1の金型部)
12 金型部(第2の金型部)
13 突き出し部
14 エアベント
15 凸部
16 金型部(第2の金型部)

Claims (15)

  1. 光学機能部と該光学機能部の周辺にフランジ部を有し、前記光学機能部のNA値が0.7以上であって、前記光学機能部は、互いに向かい合う第1の光学機能面と第2の光学機能面とを有し、前記第1の光学機能面のほうが前記第2の光学機能面よりも曲率が小さい光学素子を製造する樹脂成形用金型において、
    前記樹脂成形用金型は、前記第1の光学機能面を形成する第1の金型部と、前記第2の光学機能面を形成する第2の金型部とを有し、
    前記第1の金型部又は前記第2の金型部の前記フランジ部を形成する部分に、前記第1の金型部と前記第2の金型部を合わせた際に型内の空気を抜くための空隙部が設けられており、
    前記フランジ部を形成する部分と接する前記空隙部の光軸方向の寸法が、0.001mm〜0.1mmに形成されていることを特徴とする樹脂成形用金型。
  2. 前記光学素子は型開き状態で前記第1の金型部に残ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形用金型。
  3. 前記光学素子は型開き状態で前記第2の金型部に残ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形用金型。
  4. 前記空隙部は前記第1の金型部の前記フランジ部を形成する部位に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂成形用金型。
  5. 前記空隙部は前記第2の金型部の前記フランジ部を形成する部位に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂成形用金型。
  6. 前記空隙部は、前記樹脂成形用金型に樹脂を注入するための樹脂注入部に対向して設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂成形用金型。
  7. 前記空隙部の周方向の幅をHとし、金型の前記光学素子の外形に対応する部位において、光軸方向から見た際の光軸を中心とした距離において最小の寸法をDとしたとき、
    0.01D≦H≦D
    を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂成形用金型。
  8. 互いに向かい合う第1の光学機能面と第2の光学機能面とを有し、NA値が0.7以上の光学機能部と、該光学機能部の周辺にフランジ部と、を有する光学素子であって、
    前記第1の光学機能面のほうが前記第2の光学機能面よりも曲率が小さく、
    前記フランジ部に光軸と直交する方向に突出した凸部を有し、
    前記凸部の前記フランジ部と接する部位の光軸方向の厚みが、0.001mm〜0.1mmに形成されていることを特徴とする光学素子。
  9. 前記凸部は、樹脂を注入するための樹脂注入部に対向して設けられていることを特徴とする請求項8に記載の光学素子。
  10. 前記凸部の周方向の幅をHとし、前記光学素子の外形において、光軸方向から見た際の光軸を中心とした距離において最小の寸法をDとしたとき、
    0.01D≦H≦D
    を満たすことを特徴とする請求項8又は9に記載の光学素子。
  11. 前記凸部の位置は、前記フランジ部の光軸方向における中点よりも前記第2の光学機能面側にあることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の光学素子。
  12. 前記凸部の位置は、前記フランジ部の光軸方向における中点よりも前記第1の光学機能面側にあることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の光学素子。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の光学素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  14. 前記光学素子を保持するホルダは、前記光学素子の凸部に対応する位置に逃げが形成されていることを特徴とする請求項13に記載の光ピックアップ装置。
  15. 前記凸部を覆い、前記第1の光学機能面の面頂点よりも光軸方向の高さが高いプロテクタを固着したことを特徴とする請求項13又は14に記載の光ピックアップ装置。
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