JP2010201760A - 光学素子の製造方法及び光学素子 - Google Patents

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廉季 目黒
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Abstract

【課題】光学素子の品質を高めると共に、エアベントを有効活用できる光学素子の製造方法及び光学素子を提供する。
【解決手段】可動保持部35が、エアベントMAに対して光軸方向にシフトしているため、可動保持部35の接近動作により、エアベントMAが破損することがなく、エアベントMAの破片で光学面OPが傷つくなどの不具合を抑制できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学素子の製造方法及び光学素子に関する。
光学素子は、樹脂の射出成形により形成されることが多く、それにより高精度な形状を有する光学素子を大量生産できるというメリットがある。射出成形は、一般的に複数の金型を型締めした後、これらの金型間に形成される空間(キャビティ)内に、ゲート部を介して溶融した樹脂を充填し、加熱加圧を行って固化させるものである。しかるに、ゲート部を含む通路内の樹脂(ゲートという)も同時に固化するので、金型を離型させた後には、ゲート部に対応したゲートを光学素子からカットする必要があるが、その切断部の取り扱いが問題となる。これに対し特許文献1には、ゲートを光学素子からカットした後、リーマを用いてフランジ部周面を加工する技術が開示されている。
特開2005−161564号公報
ところで、溶融した樹脂を圧送して射出成形等を行う場合、キャビティ内の空気が残存し、そのまま樹脂が固化した際に成形品の形状を損ねる恐れがある。更に、近年において開発が急速に進んだ、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDとする)用の光ピックアップ装置においては、通常NA0.75以上の対物レンズを用いているが、このような高NAの光学素子において、キャビティ内の空気が残存し易いという問題が特に顕著になる。
これに対し、溶融した樹脂を供給するゲート部以外にキャビティに連通した空気逃げ路(エアベント部)を設け、射出成形時に不要な空気を逃がすようにした成形技術も開発されている。しかしながら、キャビティに連通してエアベント部を設けると、ゲート部と同様にエアベント部にも樹脂が侵入して固化するため、エアベント部内で固化した樹脂(エアベントという)の取り扱いが問題となる。特に、上述したようにゲートをカットする際には、成形品を固定保持する必要があるが、保持具によってエアベントが押し潰されると、その破片が飛散して光学面を傷付けたり、或いは光学面上に付着したりして、光学素子の光学性能を損なう恐れがある。
一方、光学素子の光学特性は光軸に対して完全に点対称ではなく、固化する前の樹脂の流れに応じて微妙な偏りが存在することが知られている。この樹脂の流れに起因した光学特性の偏りは、ゲートの位置から推定して光学機器に組み付ける際の角度位相を変えたりすることで、ある程度補正することができるが、特許文献1に開示された技術によりゲートを綺麗にカットしてしまうと、光学機器に組み付ける際の角度位相の目安を失うという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、光学素子の品質を高めると共に、エアベントを有効活用できる光学素子の製造方法及び光学素子を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光学素子の製造方法は、
キャビティと、前記キャビティに連通するエアベント部及びゲート部を、内部に形成するようにして複数の金型を型締めするステップと、
前記キャビティ内に、前記ゲート部を介して素材を充填するステップと、
充填した前記素材が固化した後に前記金型を離型させて、成形品を取り出すステップと、
前記成形品を、前記エアベント部に対応するエアベント及び前記ゲート部に対応するゲートを避けて保持するステップと、
前記ゲートをカットするステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記成形品を、前記エアベント部に対応するエアベント及び前記ゲート部に対応するゲートを避けて保持し、前記ゲートをカットするので、エアベントを破損することがなく、光学素子の光学面の傷付きや汚染を抑制することができる。また、エアベントを削除することなく残すことにより、残されたエアベントを目印として、成形された光学素子の組み付け時の角度位相等を最適に調整することができる。
請求項2に記載の光学素子の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記成形品の周囲を、固定保持部と、前記固定保持部に対して可動する可動保持部とで保持するようになっており、前記可動保持部は前記光学素子の光軸に対して前記ゲートより遠い側に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の光学素子の製造方法は、請求項2に記載の発明において、前記可動保持部は、前記エアベントに対して光軸方向にシフトした当接部を有し、前記当接部が前記成形品に当接することを特徴とする。
請求項4に記載の光学素子の製造方法は、請求項2又は3に記載の発明において、前記可動保持部は、前記エアベントを回避する回避部を有することを特徴とする。
請求項5に記載の光学素子の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記成形品の周囲を、固定保持部と、前記固定保持部に対して可動する可動保持部とで保持するようになっており、前記可動保持部は前記光学素子の光軸に対して前記ゲートに近い側に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の光学素子の製造方法は、請求項5に記載の発明において、前記固定保持部は、前記エアベントに対して光軸方向にシフトした当接部を有し、前記当接部が前記成形品に当接することを特徴とする。
請求項7に記載の光学素子の製造方法は、請求項5又は6に記載の発明において、前記可動保持部は、前記エアベントを回避する回避部を有することを特徴とする。
請求項8に記載の光学素子は、光学面と、前記光学面の周囲に形成されたフランジ部とを有する光学素子において、
前記光学素子は、前記光学面及び前記フランジ部に対応したキャビティと、前記キャビティに連通するエアベント部及びゲート部を、内部に形成するようにして型締めされた複数の金型内に、前記ゲート部を介して素材を充填することで成形され、
前記エアベント部に対応するエアベントを残し、前記ゲート部に対応するゲートをカットしたことを特徴とする。
本発明によれば、前記エアベント部に対応するエアベントを残し、前記ゲート部に対応するゲートをカットしたので、残されたエアベントを目印として、成形された光学素子の組み付け時の角度位相等を最適に調整することができる。
本発明によれば、光学素子の品質を高めると共に、エアベントを有効活用できる光学素子の製造方法及び光学素子を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、光学素子としてのレンズを、成形金型を用いて成形する工程を示す図である。成形金型は、第1の型10と第2の型20とを含む。尚、図1におけるキャビティ形状は概略的である。
図1に示すように、第1の型10には、レンズの第1光学面を転写形成するための光学面転写面11aと、レンズの第1フランジ面を転写形成するためのフランジ面転写面11bと、フランジ面転写面11bにつながるゲート溝11cと、ゲート溝11cに連通するランナー溝12が形成されている。
第2の型20には、レンズの第2光学面を転写形成するための光学面転写面21aと、レンズの第2フランジ面を転写形成するためのフランジ面転写面21bと、フランジ面転写面21bに連通するゲート溝21cと、光軸を挟んでゲート溝21cと反対側でフランジ面転写面11bにつながる薄い溝状のエアベント部21dと、ゲート溝21cに連通するランナー溝22が形成されている。
第1の型10と第2の型20とが対向して突き合わされ、型締めされた状態で、光学面転写面11a及びフランジ面転写面11bと、光学面転写面21a及びフランジ面転写面21bとで囲う空間によりキャビティCBを形成するようになっている。また、ゲート溝11cとゲート溝21cとで囲う空間が、キャビティCBに連通するゲート部GTとなり、ランナー溝12とランナー溝22とで囲う空間が、ゲート部GTに連通するランナー部SPとなり、第1の型10の対向面とエアベント21dとで囲う空間が、キャビティCBに連通するエアベント部ABとなる。
次に、レンズの成形方法について説明する。まず、図1(a)に示すように、第2の型20に対向するようにして第1の型10をセットする。その後、図1(b)に示すように、第2の型20に対して第1の型10を相対的に接近させ密着させて、所定の保圧にて型締めを行う。
更に第1の型10と第2の型20とを不図示のヒータにより加熱することにより、型締め時点での光学面転写面11a、21aを所定温度まで加熱した後、不図示のノズルからランナー22及びゲートGTを介して任意の圧力に加圧された状態で樹脂を供給する(図1(c)参照)。このとき、エアベント部ABからキャビティCB内に残存している空気が抜けるので、キャビティCB内にエア溜まりが形成されることが抑制され、光学面転写面11a、21aに樹脂が精度良く密着することができる。
次に、溶融した樹脂が光学面転写面11a、21a,フランジ面転写面11b、21bの形状を転写した状態で固化した後、樹脂を冷却して固化させる。
その後、第1の型10と第2の型20とを相対的に移動させて型開き(離型)を行うと、レンズLS、ゲート部GTに対応するゲートMG、ランナー部SPに対応したランナーMS、エアベント部ABに対応したエアベントMAが一体的に連結された成形品Mが、第2の型20に貼り付いた状態で露出する。その後、成形品Mを第2の型20から剥がし、取り出して次工程へと送ることができる。本実施の形態では、角柱状のゲートMGと薄板状のエアベントMAとは、光軸を中心として180度位相で形成されているが、別な角度で形成されていても良い。またレンズLSは、光学面OPとフランジ部FLを有している。
図2は、成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第1の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。図3は、図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。図4は、成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第1比較例にかかる保持部と共に示す図である。図5は、図4の構成をV-V線で切断して矢印方向に見た図である。但し、図3,5では支持部材と抑え部材は省略している。図3において、レンズLSの下側が第1光学面と第1フランジ面であり、上側が第2光学面と第2フランジ面であるものとする。なお、図4,5に示す第1比較例は、図2,3に示す実施の形態に対して、可動保持部の光軸方向位置のみが異なる。
図2,3に示す本実施の形態において、互いに尖端を向けるようにして間隔をあけて配置された固定保持部31,32は、テーパ状の保持面31a、32a(フランジ部FLの外周と同じ曲率を有すると好ましい)を有している。後述するゲートカットを考慮して、固定保持部31,32(後述する支持部材33、抑え部材34も同じ)のランナーMS側の端面は、フランジ部FLのゲートMGとの接合部より光軸X側に後退させている。
ゲートカットの前工程として、成形品Mは、固定保持部31,32の間にゲートMGを挿入するようにして、レンズLSの光軸方向から挿入され、フランジ部FLの周面が、テーパ状の保持面31a、32aに対向するように位置決めする。このとき、図3に示すように、レンズLSの下方には支持部材33が配置されており、挿入されたレンズLSのフランジ部FLの下端面を支持するようになっている。
かかる状態で、レンズLSの光軸Xを挟んでゲートMGと反対側に配置された棒状の可動保持部35を、レンズLSの半径方向に沿って移動させ、当接部であるその先端面でレンズLSのフランジ部周面を押圧する。その押圧力により、レンズLSのフランジ部FLの周面は、テーパ状の保持面31a、32aに当接する。それによりレンズLSのフランジ部FLの周面は、エアベントMAとゲートMGを避けるようにして、固定保持部31,32と可動保持部35とにより確実に保持されることとなる。又、レンズLSのフランジ部FLの両端面は、下降してきた抑え部材34と支持部材33との間で支持される。
ここで、図5に示す第1比較例によれば、可動保持部35がエアベントMAに対して光軸方向にシフトしていないので、可動保持部35の接近動作により、その端面でエアベントMAが押し潰され、その破片が光学面OPに飛散して付着したり、光学面OPを傷つけたりする恐れがある。これに対し本実施の形態によれば、図3に示すように、可動保持部35が、エアベントMAに対して光軸方向にシフトしているため、可動保持部35の接近動作により、エアベントMAが破損することがなく、エアベントMAの破片で光学面OPが傷つくなどの不具合を抑制できる。なお、可動保持部35に加えて、固定保持部31,32を光軸直交方向に可動させるようにしても良い。
図2,3に示すように、レンズLSを確実に保持した後、図6に示すように、ニッパNPを用いて、ゲートMGをカットする。このとき、図3に示す抑え部材34と支持部材33(図6,7では図示を省略)によりレンズLSのフランジ部FLの両端面が保持されているので、カット時におけるレンズLSの暴れを有効に抑制できる。尚、ニッパに限らずカットソウで切断しても良い。
更に、図7に示すように、回転するリーマRMをレンズLSに接近させ、残ったゲートMGを切除する。このとき、リーマRMをフランジ部FLの周面に沿って円弧状に移動させることで、切除したゲートMGの跡が目立たないように加工できる。なお、エアベントMAは残したままとする。
その後、図3の抑え部材34及び可動保持部35を、保持前の位置に退却させることで、加工後のレンズLSを取り出すことができる。このようにして形成されたレンズLSは、外見上ゲートの跡がわからないが、残ったエアベントMAを基準とすることにより、光軸を挟んで180度位相でゲートがあったことがわかる。よって、レンズLSを不図示の光学機器に組み付ける際に、エアベントMAをレンズLSの角度位相の目安とすることができる。
このような観点からは、エアベントMAは、不用意な接触で折損を回避できる程度に厚くすると良いが、あまり厚くすると可動保持部35に干渉する恐れがある。そこで図8に示すように、一様な厚さとする代わりに、エアベントMAの両側のみを厚くして略コ字状の断面を持つようにしても良い。このエアベントMAでは、厚い両側部Ma、Maの間に薄い中央部Mbを有し、両側部Ma、Maの間隔W1は、可動保持部35の幅W2より大きく(W1>W2)なっている。これにより、両側部Ma、Maの厚さに関わらず、可動保持部35は中央部Mbに接近でき、フランジ部FLの周面を押す際にエアベントMAとの干渉を回避できる。なお、エアベントMAは単一の片側部Maと中央部Mbから構成しても良い。
図9は、成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第2の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。図10は、図9の構成をX-X線で切断して矢印方向に見た図であるが、支持部材と抑え部材は省略している。本実施の形態の可動保持部35は、図10に示すように、エアベントMAに対して光軸方向にシフトしていないが、その先細状の先端下面に回避部としてのテーパ面35aを形成している。
本実施の形態によれば、可動保持部35が、エアベントMAに対して光軸方向にシフトしていないが、エアベントMAに対応してテーパ面35aを形成しているので、可動保持部35の接近動作時に、エアベントMAとの干渉がテーパ面35aにより回避される。なお、テーパ面35aの代わりに可動保持部35に凹部を形成しても良い。
図11は、成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第3の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。図12は、図11の構成をXII-XII線で切断して矢印方向に見た図である。図13は、成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第2比較例にかかる保持部と共に示す図である。図14は、図13の構成をXIV-XIV線で切断して矢印方向に見た図であるが、支持部材と抑え部材は省略している。なお、図13,14に示す第2比較例は、図11,12に示す実施の形態に対して、固定保持部の形状のみが異なる。
図11,12において、固定保持部41は、部分環状の内周面41aと、内周面41aに交差する円錐状面(テーパ部ともいう)41bとを有している。内周面41aの内径は、レンズLSのフランジ部FLの周面の外径にほぼ一致している。また、内周面41aがフランジ部FLの周面に接した状態で、円錐状面41bは、エアベントMAに接しない傾斜角度及び寸法を有しており、即ち固定保持部41の円錐状面41bは、エアベントMAに対して光軸方向にシフトしている。
図11,12に示す本実施の形態において、成形品MのレンズLSを保持する場合、レンズLSのフランジ部FLのエアベントMA側の周面を、固定保持部41の内周面41aに当接させる。このとき、レンズLSの下方には支持部材33が配置されており、レンズLSのフランジ部FLの下端面を支持するようになっている。
その後、ゲートMGを挟んで対向配置した可動保持部31’,32’を、光軸方向外方よりゲートMG付近に向かって近接させ、当接部であるそのテーパ状の保持面31a’、32a’をフランジ部FLに当接させると、保持面31a’、32a’により図11,12で右方に押されたレンズLSは、固定保持部41の内周面41aに向かって付勢される。それによりレンズLSのフランジ部FLの周面は、エアベントMAとゲートMGを避けるようにして、固定保持部41と可動保持部31’,32’により確実に保持されることとなる。又、レンズLSのフランジ部FLの両端面は、下降してきた抑え部材34と支持部材33との間で支持される。
ここで、図14に示す第2比較例によれば、固定保持部41の内周面41aがエアベントMAに当接するので、可動保持部31’,32’により押されたとき、内周面41aに接近することによりエアベントMAが押し潰され、その破片が光学面OPに飛散して付着したり、光学面OPを傷つけたりする恐れがある。これに対し本実施の形態によれば、図12に示すように、回避部としての固定保持部41の円錐状面41bが、エアベントMAに干渉しない傾斜角度及び寸法を有しているため、可動保持部31’,32’の接近動作によりレンズLSが固定保持部41に押し付けられても、エアベントMAが破損することがなく、エアベントMAの破片で光学面OPが傷つくなどの不具合を抑制できる。本実施の形態によれば、円錐状面41bが比較的広範囲に形成されているので、エアベントMAの形状に関わらず、これとの干渉を回避できるというメリットがある。それ以外の構成及び後工程については、上述した実施の形態と同様であるため説明を省略する。
図15は、成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第4の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。図16は、図15の構成をXVI-XVI線で切断して矢印方向に見た図であるが、支持部材と抑え部材は省略している。本実施の形態の固定保持部41は、図15に示すように、内周面41aに回避部としての半円筒状の凹部41cを形成している。
本実施の形態によれば、固定保持部41が、エアベントMAに対向して凹部41cを設けているので、可動保持部31’,32’の接近動作によりレンズLSが固定保持部41に押し付けられても、エアベントMAが凹部41c内に入り込むことで、その干渉が回避される。
本発明は、特にNA0.75以上の高NAのレンズである光学素子の製造方法に好適であるが、それ以下の低NAのレンズ等の光学素子の製造方法にも勿論適用可能である。
光学素子としてのレンズを、成形金型を用いて成形する工程を示す図である。 成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第1の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。 図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。 成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第1比較例にかかる保持部と共に示す図である。 図4の構成をV-V線で切断して矢印方向に見た図である。 ゲートをカットする状態を示す斜視図であるが、保持部等は省略している。 カットしたゲートの残りをリーマで削除する状態を示す斜視図であるが、保持部等は省略している。 エアベントの変形例を示す斜視図である。 成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第2の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。 図9の構成をX-X線で切断して矢印方向に見た図である。 成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第3の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。 図11の構成をXII-XII線で切断して矢印方向に見た図である。 成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第2比較例にかかる保持部と共に示す図である。 図13の構成をXIV-XIV線で切断して矢印方向に見た図である。 成形品Mの一部をレンズLSの光軸方向に見て、第4の実施の形態にかかる保持部と共に示す図である。 図15の構成をXVI-XVI線で切断して矢印方向に見た図である。
10 第1の型
11a 光学面転写面
11b フランジ面転写面
11c ゲート溝
12 ランナー溝
20 第2の型
21a 光学面転写面
21b フランジ面転写面
21c ゲート溝
21d エアベント部
22 ランナー溝
31、32 固定保持部
31a、32a 保持面
31’、32’ 可動保持部
31a’、32a’ 保持面
33 支持部材
34 抑え部材
35 可動保持部
35a テーパ面
41 固定保持部
41a 内周面
41b 円錐状面
41c 凹部
AB エアベント部
CB キャビティ
FL フランジ部
GT ゲート部
LS レンズ
M 成形品
MA エアベント
MG ゲート
MS ランナー
Ma 側部
Mb 中央部
NP ニッパ
OP 光学面
RM リーマ
SP スプルー部

Claims (8)

  1. 光学素子の製造方法であって、
    キャビティと、前記キャビティに連通するエアベント部及びゲート部を、内部に形成するようにして複数の金型を型締めするステップと、
    前記キャビティ内に、前記ゲート部を介して素材を充填するステップと、
    充填した前記素材が固化した後に前記金型を離型させて、成形品を取り出すステップと、
    前記成形品を、前記エアベント部に対応するエアベント及び前記ゲート部に対応するゲートを避けて保持するステップと、
    前記ゲートをカットするステップと、を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記成形品の周囲を、固定保持部と、前記固定保持部に対して可動する可動保持部とで保持するようになっており、前記可動保持部は前記光学素子の光軸に対して前記ゲートより遠い側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記可動保持部は、前記エアベントに対して光軸方向にシフトした当接部を有し、前記当接部が前記成形品に当接することを特徴とする請求項2に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記可動保持部は、前記エアベントを回避する回避部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記成形品の周囲を、固定保持部と、前記固定保持部に対して可動する可動保持部とで保持するようになっており、前記可動保持部は前記光学素子の光軸に対して前記ゲートに近い側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記固定保持部は、前記エアベントに対して光軸方向にシフトした当接部を有し、前記当接部が前記成形品に当接することを特徴とする請求項5に記載の光学素子の製造方法。
  7. 前記可動保持部は、前記エアベントを回避する回避部を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の光学素子の製造方法。
  8. 光学面と、前記光学面の周囲に形成されたフランジ部とを有する光学素子において、
    前記光学素子は、前記光学面及び前記フランジ部に対応したキャビティと、前記キャビティに連通するエアベント部及びゲート部を、内部に形成するようにして型締めされた複数の金型内に、前記ゲート部を介して素材を充填することで成形され、
    前記エアベント部に対応するエアベントを残し、前記ゲート部に対応するゲートをカットしたことを特徴とする光学素子。
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