JP2010234671A - 成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子 - Google Patents

成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2010234671A
JP2010234671A JP2009085711A JP2009085711A JP2010234671A JP 2010234671 A JP2010234671 A JP 2010234671A JP 2009085711 A JP2009085711 A JP 2009085711A JP 2009085711 A JP2009085711 A JP 2009085711A JP 2010234671 A JP2010234671 A JP 2010234671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
optical element
molding
gate
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009085711A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Ikuta
和也 生田
Koji Minami
功治 南
Akira Yoshida
陽 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009085711A priority Critical patent/JP2010234671A/ja
Publication of JP2010234671A publication Critical patent/JP2010234671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】エジェクターピンや突き出し機構部といった駆動機構を用いることなく、離型時の光学素子の変形を抑制し、光学素子の形状精度を向上させる。
【解決手段】樹脂を充填して光学素子を成形する金型であって、金型によって形成されるキャビティ4は、ゲート部2とこのゲート部2に連通する光学素子成形部1とを備え、光学素子成形部1は、光学効果を有する光学有効面成形部1aと非光学面であるフランジ成形部1bとからなり、フランジ成形部1bには、ゲート部2に対向するフランジ成形部1bの位置に、外周端側に向かうに従ってフランジ厚みが減少するような傾斜面12aが設けられている。また、ゲート部2は、フランジ成形部1bに向かうに従って断面積が大きくなるような形状に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子に関する。
従来、射出成形にて光学素子を成形する工程は、まず金型のキャビティに樹脂を流し込んで冷却固化する工程と、金型から成形品(光学素子)を取り出すために型開きを行う工程と、型開きと平行な方向にエジェクターピンにて成形品を突き出す工程と、によって行われている(これを従来技術1という。)。しかしながら、このような成形工程では、エジェクターピンにて突き出す際に、突き出し跡が成形品の光学的有効径内の光学面に局部的に残るため、光学性能上好ましくないといった問題があった。
そのため、このような問題を解決するものとして、特許文献1に記載の光学素子の製造方法が提案されている。
図14ないし図16は、特許文献1に記載の製造方法に用いられる金型の構造を示している。ただし、図14は、金型に樹脂を射出した状態を示す断面図、図15は、金型の型開きを示す断面図、図16は、突き出し機構の作動状態を示す断面図である。
この金型は、光学素子としてプラスチックレンズを製造するものであり、成形品を離型させる突き出し機構110を備える金型111と、突き出し機構を備えない金型112とを有し、金型111が型開き状態で成形品が残る金型を構成し、金型112が型開き状態で成形品が離型する金型を構成している。すなわち、金型112は固定され、金型111が移動する構造であり、光学素子としてのプラスチックレンズ101を射出成形する。
突き出し機構110を備える金型111は、光学素子の光学機能部101aの外周のフランジ部101bを形成する型面111aを有し、突き出し機構110は、光学素子の光学機能部101aを形成する型面110aと、この光学機能部101aの外周に形成されるフランジ部101bとの接続部101cを形成する型面110bを有し、このフランジ部101bとの接続部101cを形成する型面110bは、突き出し機構110を備える金型111のフランジ部101bを形成する型面111aより突出しており、型内に樹脂を射出した後に型開きを行ない、突き出し機構110を作動させて成形品を突き出し離型するようになっている。
すなわち、樹脂注入は、金型111の樹脂注入流路であるランナー111bからゲート部111b1を通じて行い、冷却の後に、図15に示すように、突き出し機構110を備える金型111を移動して型開きを行い、図16に示すように、突き出し機構110を作動させてプラスチックレンズ101の成形品を突き出し離型させるようになっている。
なお、形成されたフランジ部101bは、レンズを鏡筒に組み込む際にレンズを径方向あるいは軸方向に位置決めしたり、鏡筒に保持させたりするために利用されるものである。
この従来技術によれば、光学素子の光学機能部101aを形成する突き出し機構110の型面110aでプラスチックレンズ101を突き出して離型することで、離型による変形を抑制することができる。
しかし、上記特許文献1の技術では、突き出し機構110が動くため、成形サイクル毎に突き出し機構110の光軸中心がばらつく可能性があり、レンズの精度面において課題を有している。
また、硬化性の樹脂を成形材料として用いた場合、初期状態が液状であり、低粘度のものが多い。そのため、上記従来技術1のようなエジェクターピンや、上記特許文献1のような突き出し機構110などの駆動機構を設けた場合、この駆動機構用のクリアランス部(上記特許文献1の技術で言えば、突き出し機構110と金型111との隙間)に樹脂が浸入して、エジェクターピンや突き出し機構110の駆動不良を起こすといった問題があった。
この問題を解決するためには、エジェクターピンや突き出し機構110などの駆動機構部を設けずに、金型の型開きの際、固定側金型、もしくは可動側金型のいずれか一方に成形品が残るようにし、型開き後、または型開き動作中に成形品を離型して取り出すなどの方法をとればよい。
例えば、ランナー部に成形品を食い付かせるような突起を設けて離型する。これにより、金型にエジェクターピンや突き出し機構110などの駆動機構を設ける必要がなく、成形サイクル毎に成形品である光学素子の光軸中心がばらつくことはない。
特開2002−200654号公報
しかし、上記のように成形したプラスチックレンズを片方の金型に食い付かせて離型し、次に、この金型からプラスチックレンズを離型する場合、図17に示すように、このプラスチックレンズ(以下、単にレンズともいう。)120に連続するゲート形成部121の連続点121aを力点とし、レンズ光軸中心Rを通るゲート対向側の端部121bを支点として、上方に回動(図17(a)参照)するように離型される。因みに、図17は、離型する際に成形品に働く力を説明する図である。このとき、レンズ120は、力点である連続点121aから支点であるレンズ端部121bに向かって、金型131からの剥離が徐々に生じ、最後には完全に離型されることになる。この剥離の間、レンズ120には離型に伴う応力による変形が生じ、これによりレンズ形状精度を悪化させるといった問題があった。
ここで、離型に伴う応力による変形について具体的に説明する。
離型に際して、支点及び力点は、離型による力が大きく加わる部分である。そして、離型の際、キャビティ内で成型されたレンズ120には、金型の型開き方向(パーティング面と略垂直方向)に力が加わることになる。この場合、図17に示すように、支点となるレンズ端部121bの端面形状が、金型の型開き方向に略平行な垂直面であった場合、図18(a)に示すように、離型の力f0が、レンズ端部121bの端面とキャビティ側面132bとの摩擦力(離型に伴う応力)として、レンズ端部121bにそのまま加わることになる。
一方、図18(b)に示すように、金型131のキャビティ側面132b及びレンズ120のレンズ端部121bの端面を傾斜面に形成すると、離型の力f0は、キャビティ側面132bの傾斜面に沿う力f1と、キャビティ側面132bの法線方向の力f2とに分散されることになる。すなわち、レンズ端部121bの端面とキャビティ側面132bとの摩擦力はf1(<f0)となるため、この摩擦力(離型に伴う応力)f1による変形も抑制されることになる。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、エジェクターピンや突き出し機構部といった駆動機構を用いることなく、離型時の光学素子の変形を抑制し、光学素子の形状精度を向上させることができる成形金型、及びこの成形金型によって成形される光学素子を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の成形金型は、樹脂を充填して光学素子を成形する金型であり、前記金型によって形成されるキャビティは、ゲート部とこのゲート部に連通する光学素子成形部とを有し、前記光学素子成形部は、光学効果を有する光学有効面成形部と非光学面であるフランジ成形部とを有している。上記構成において、本発明では、前記フランジ成形部に、外周端側に向かうに従ってフランジ厚みが減少するように傾斜面を設けた構成としている。
このような成形金型によって成形される光学素子は、光学効果を有する光学有効面と、非光学面であるフランジ部とからなり、前記フランジ部には、外周端側に向かってフランジ厚みが減少するように傾斜面が形成された形状となる。なお、この傾斜面は、平面であっても曲面であってもよい。
ここで、成形品である光学素子(プラスチックレンズ)に働く力は、光学素子に連続するゲート形成部の連続部分が力点となり、レンズ光軸を通るゲート対向側のフランジ端部が支点となる。そして、ゲート形成部を持ち上げるようにして金型から離すと、光学素子には離型に伴う応力が加わり、特に、支点となる位置は最後に剥離されるため、この支点の剥離が容易に行えない場合には、光学素子全体が離型の力によって曲げられ、変形することになる。従って、この支点部分のフランジ部のフランジ厚みを外周端側に向かうに従って減少するように構成する。これにより、このような成形金型によって成形される光学素子は、非光学面であるフランジ部のゲート形成部に対して光学有効面の光軸を挟んだ対向側のフランジ位置(支点部分)に傾斜面が形成された形状となる。すなわち、この支点部分のフランジ部のフランジ厚みを外周端側に向かうに従って減少するように傾斜面を形成することで、この傾斜面のフランジ部分での離型に伴う摩擦力を小さくすることができる。すなわち、上記図18(b)で説明したように、支点となるフランジ部分に局所的に加わる力f0の向きを変える(すなわち、力f0をf1とf2に分散させる)ことで、レンズの変形を抑制することができる。
また、金型に形成される前記傾斜面は、前記ゲート部の流れ方向と直交する方向のフランジ成形部にも設けてもよい。このような成形金型によって成形される光学素子は、非光学面であるフランジ部のゲート形成部と光学有効面の光軸とを結ぶ直線に対して直交する方向のフランジ位置にそれぞれ傾斜面が形成された形状となる。また、金型に形成される前記傾斜面は、前記ゲート部と前記光学素子成形部との間のフランジ成形部に設けてもよい。
また、本発明では、前記ゲート部は、前記フランジ成形部に向かうに従って断面積が大きくなるような形状としてもよい。より具体的に説明すると、前記ゲート部は、樹脂の流れ方向と直交する方向の断面形状が、下辺と、下辺の左右両端部からそれぞれ上方に延設された側辺と、各側辺の上端部からそれぞれ斜め外方に延設された傾斜辺と、これら傾斜辺の上端部同士を連接する上辺とからなる六角形状であり、前記傾斜辺が、前記フランジ成形部に向かうに従って長くなるように形成されている。すなわち、傾斜辺の長さがフランジ成形部に向かうに従って長くなる結果、この傾斜辺の上端部同士を連接する上辺の長さもフランジ成形部に向かうに従って長くなるように形成されている。
ここで、このような形状のゲート部のゲート幅は、前記光学素子成形部の外径寸法をL、前記光学有効面成形部の光学有効径寸法をl、ゲート部の最大幅をdとしたとき、
d≦(L2−l21/2 ・・・(1)
の関係を満たすように設定すればよい。このゲート部の最大幅dは、上記断面形状で言えば上辺の長さに相当する。ゲート部の最大幅をこのように設定することで、その後のゲートカット工程で、ゲート形成部を光学素子のフランジ部分で直線的にカットしても、そのカットラインが内側の光学有効面に掛かることがない。
本発明は上記のように構成したので、エジェクターピンや突き出し機構部といった駆動機構を用いることなく、金型から光学素子を離型する場合において、離型時の光学素子の変形を抑制することができ、光学素子の形状精度を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る成形金型の構造を示す断面図である。 (a)は上金型のパーティング面の正面図、(b)は下金型のパーティング面の正面図である。 (a)は下金型のゲート部の斜視図、(b)は、(a)のA−A線断面図である。 実施形態1の成形金型によって成形された光学素子であるプラスチックレンズを示しており、(a)は断面図、(b)は上面図、(c)はゲート形成部側から見た側面図である。 (a)は、下金型から成形品を離型するときの力の働きを説明する図、(b)は、支点部分に働く力の関係を説明する図である。 ゲート形成部を含む成形品の形状を示す平面図である。 (a)は成形品である光学素子の形状を示す断面図、(b)は平面図である。 本発明の実施形態2に係る成形金型の構造を示しており、(a)は断面図、(b)は下金型のパーティング面の正面図である。 本発明の実施形態2に係る成形金型によって成形された光学素子の形状を示しており、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明の実施形態3に係る成形金型の構造を示しており、(a)は断面図、(b)は下金型のパーティング面の正面図である。 実施形態3に係る成形金型によって成形された光学素子の形状を示しており、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)はゲート形成部側から見た側面図である。 成形品を金型から離型する際に成形品に働く力を説明する図であり、(a)は、下金型のキャビティ部に樹脂充填された状態のパーティング面の正面図、(b)は、同図(a)のD1−D1線に沿う断面図、(c)は、同図(a)のD2−D2線に沿う断面図である。 傾斜角度の説明図である。 従来の成形金型に樹脂を射出した状態を示す断面図である。 従来の成形金型の型開きを示す断面図である。 従来の成形金型の突き出し機構の作動状態を示す断面図である。 従来の成形金型からプラスチックレンズを離型する際に働く力を説明する図であり、(a)は樹脂充填された成形金型のキャビティ部分の断面図、(b)は下金型に充填されたプラスチックレンズの正面図である。 離型時に支点に働く力の関係を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲が以下の実施形態及び図面に限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る成形金型の断面構造を示している。また、図2(a)は上金型のパーティング面の正面図、同図(b)は下金型のパーティング面の正面図であり、光学素子成形部(キャビティ)、ゲート部、及びランナー部の一部の構造を示している。また、図3(a)は下金型のゲート部の斜視図、同図(b)は、同図(a)のA−A線断面図である。また、図4は、本実施形態1の成形金型によって成形された光学素子であるプラスチックレンズを示しており、(a)は断面図、(b)は上面図、(c)はゲート形成部側から見た側面図である。ただし、(c)ではランナー部を切除した状態(ゲート部が見える状態)で図示している。また、図5(a)は、下金型から成形品を離型するときの力の働きを説明する図、同図(b)は、支点部分に働く力の関係を説明する図、図6は、ゲート形成部を含む成形品の形状を示す平面図、図7(a)は、成形品である光学素子の形状を示す断面図、同図(b)は平面図である。
本実施形態1の成形金型は、光学素子としてプラスチックレンズを製造するものであり、上金型10と下金型11を合せることによってキャビティ4を形成する。このキャビティ4は、光学素子成形部1と、これに連通するゲート部2と、さらにゲート部2と連通するランナー部3とから構成されている。
光学素子成形部1は、光学効果を有する平面視円形状に形成された光学有効面成形部1aと、この光学有効面成形部1aの外周を取り囲むようにして平面視リング状に形成された光学効果を有さない非光学面であるフランジ成形部1bとで構成されている。また、下金型11のフランジ成形部1bには、レンズ光軸中心Rを介してゲート部2とは反対側に、フランジ成形部1bの外周端側に向かうに従ってフランジ厚みが減少するように(すなわち、斜め上方に向かって傾斜した)傾斜面12aが設けられている。この傾斜面12aは、フランジ成形部1bが平面視リング状であることから、フランジ成形部1bの外周端側に向かうに従って幅も減少するようになっている。なお、この傾斜面12aは、図面では平面を成すテーパ面として形成しているが、緩やかな曲面であってもよい。
一方、ゲート部2は、ランナー部3から光学素子成形部1のフランジ成形部1bに向かうに従って断面積が大きくなるような形状に形成されている。具体的には、主に図3(a)に示すように、ゲート部2は、下面21と、下面21の左右両側辺からそれぞれ上方に延設された側面22,23と、各側面22,23の上端辺からそれぞれ斜め外方に延設された傾斜面24,25とで構成され、ゲート部2の上面は型合わせをしたときに上金型10によって構成されるようになっている。また、傾斜面24,25は、ランナー部3から光学素子成形部1のフランジ成形部1bに向かってその幅が次第に広くなるような略三角形状に形成されている。
このようなゲート部2の形状を、樹脂の流れ方向Xと直交する方向Yの断面形状で見ると、図3(b)に示すように、ゲート部2は、下辺21aと、下辺21aの左右両端部からそれぞれ上方に延設された側辺22b,23bと、各側辺22b,23bの上端部からそれぞれ斜め外方に延設された傾斜辺24c,25cと、これら傾斜辺24c,25cの上端部同士を連接する上辺26d(ただし、この上辺26dは上金型10によって形成される。)とからなる六角形状(いわゆる盃形状)であり、この両傾斜辺24c,25cが、フランジ成形部1bに向かうに従って次第に長くなるように形成されている。
このように、傾斜面24,25の幅が次第に広く(すなわち、傾斜辺24c,25cの長さが次第に長く)なるように形成することで、ゲート部2は、ランナー部3から光学素子成形部1のフランジ成形部1bに向かうに従って断面積が次第に大きくなっている。
次に、上記構成の成形金型を用いてレンズを製造する工程を説明する。
上金型10と下金型11が形成するキャビティ4(図1参照)にレンズの材料となる樹脂を充填する。ここで、使用する樹脂は特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂であって良いし、硬化性樹脂であっても良い。
この樹脂充填は、ランナー部3から行う。すなわち、ランナー部3からゲート部2を通り、光学素子成形部1まで充填される。この時点で成形品は、図4に示すように、光学素子成形部1の光学有効面成形部1a及びフランジ成形部1bによって成形されたレンズ部51及びフランジ部52と、フランジ部52の一部に連通するゲート形成部53及びランナー形成部54とが一体的に形成されている。なお、ゲート形成部53とランナー形成部54とは、後のゲートカット工程で切断される。
このように樹脂を充填後、固化または硬化を行う。固化または硬化工程(以下、単に硬化と統一して呼ぶ)では、使用する樹脂に適した成形手段を用いればよいが、硬化のための手段は従来周知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。そして、この硬化の後に、上金型10と下金型11を互いに離間させて型開きを行う。この際、一般的に接触面積が大きい金型側に成形品が残る。本実施形態1では、成形品は下金型11側に残ることになる。
次に、レンズ部51及びフランジ部52を下金型11から離型させる。このとき、ゲート形成部53を力点として利用して、ランナー形成部54側からレンズ部51及びフランジ部52を回動させるように離型を行う。この回動を行うための手段としては、特に限定されるものではなく、例えば、型開き後に下金型11側に残された成形品の一部をロボットハンドなどにより掴んで離型しても良いし、予め上金型10側のランナー部3を構成する金型面に成形樹脂を食い付かせるような突起などを設けておき、型開き動作に伴い、上金型10に引っ張られるようにして離型させてもよい。
この際、レンズ部51及びフランジ部52に働く力は、図5(a)に示すように、ゲート形成部53が力点aとなり、レンズ光軸中心Rを通りゲート形成部53と対向するフランジ部52の位置がおおよそ支点bとなる。この離型の際、従来技術でも説明したように、レンズ部51及びフランジ部52には離型に伴う応力が加わり、レンズ部51及びフランジ部52の形状を変形させる要因となる。特に、支点bとなる位置は最後に金型から剥離されるため、この支点b部分での剥離が容易に行えない場合、レンズ部51及びフランジ部52の全体が離型に伴う応力によって曲げられ、変形が大きくなってしまう。
そこで、本実施形態1の成形金型では、上記したように、下金型11のフランジ成形部1bにおいて、レンズ光軸中心Rを介してゲート部2とは反対側に、フランジ成形部1bの外周端側に向かうに従ってフランジ厚み及びフランジ幅が減少するように傾斜面12aを設けている。従って、この成形金型によって成形される成形品のフランジ部52には、外周端側に向かってフランジ厚み及びフランジ幅が減少する傾斜面52aが形成された形状となる。すなわち、支点bとなる部分のフランジ部52は、外周端側に向かうに従ってフランジ厚み及びフランジ幅が減少するようになっている。そのため、この傾斜面52aが形成されたフランジ部52での離型に伴う応力(摩擦力)を小さくできる。すなわち、上記図18(b)でも説明したが、図5(b)に示すように、支点bとなるフランジ部52の端面を傾斜面52aに形成すると、離型の力f0は、フランジ成形部1bの傾斜面12aに沿う力f1と、フランジ成形部1bの傾斜面12aの法線方向の力f2とに分散されることになる。すなわち、成形品であるフランジ部52の傾斜面52aと、下金型11のフランジ成形部1bの傾斜面12aとの摩擦力はf1(<f0)となるため、この摩擦力(離型に伴う応力)f1による変形も抑制されることになる。従って、傾斜面52aの傾斜角度αは、型開きする方向(図5(b)では垂直方向)に対して、レンズ部51に掛からない範囲内で、できるだけ傾斜させておくのがよい。
このように、本実施形態1では、フランジ部52に、外周端側に向かってフランジ厚み及びフランジ幅が減少する傾斜面52aを形成することで、支点bとなるフランジ部52に局所的に加わる力を分散できるため、従来技術の場合に比べて、レンズの変形を抑制することができる。
一方、力点aとして働くゲート形成部53においても離型の力がフランジ部52に伝えられるために変形を起こし易い。
そこで、本実施形態1では、上記したように、下金型11のゲート部2の形状をいわゆる断面盃形状とし、かつ図3(a)に示すように、傾斜面24,25の幅がフランジ成形部1bに向かって次第に広くなるように形成している。すなわち、このゲート部2を通して樹脂を充填することで、充填樹脂によるゲート形成部53の形状も、図4(b)に示すように、ランナー形成部54側からフランジ部52に向かうに従って次第に幅広となるように形成される。このように、ゲート形成部53の幅を大きくしてフランジ部52へ伝わる力を分散させる構造とすることで、ゲート形成部53付近の変形も小さくすることができる。
また、本実施形態1では、図4(c)に示すように、ゲート形成部53自体を断面盃形状に形成し、上面53aの左右両側に傾斜面53b,53bを形成している。すなわち、ゲート形成部53の幅を大きくすることに加え、ゲート形成部53自体も離型し易いように側面に傾斜面53b,53bを持たせた構造とすることで、上記図5(b)で説明したのと同様の理由で、ゲート形成部53の離型を容易に行うことができる。従って、力点a部分の離型によるその後のゲート形成部53及びフランジ部52の変形を抑制することができる。
このように、本実施形態1では、レンズ部51及びフランジ部52に働く力が大きく加わる、力点a部分及び支点b部分での下金型11からの成形品の剥離が行い易くなり、その結果、レンズ部51及びフランジ部52の変形を抑制することができる。
ここで、成形品のゲート形成部53の幅(すなわち、下金型11で言えばゲート部2の幅)について図6に示す成形品の平面図を参照して説明する。
フランジ部52に連通するゲート形成部53の幅は大きい程、力点aでの力を分散させることができるが、大きくし過ぎた場合、ゲートカット時に弊害を生じる可能性がある。例えば、ゲート形成部53のカット残りを無くすように直線的にカットする場合、光学有効面であるレンズ部51にこのカット面が掛かる可能性がある。そのため、光学有効面であるレンズ部51に掛からずにゲート形成部53のカット残りを無くすためには、フランジ部52の外周に沿って直線的に複数回のカットを行うか、若しくはフランジ部52の外周径に沿って曲線的にカットする必要があり、ゲートカット工程が煩雑になる。このような弊害を無くすためには、図6に示すように、レンズ部51を含むフランジ部52の外径をL、レンズ部51の光学有効径をl、ゲート形成部53のゲート幅(すなわち、フランジ部52に接続されている部分のゲート形成部53の幅)をd、レンズ部51のレンズ光軸中心Rからフランジ部52に接続されているゲート形成部53の両端点S,Sまでを結んだ2本の直線の間の角度の1/2の角度をθとした場合、次の関係式(1)を満たす範囲でゲート幅dを設ければよい。
d≦(L2−l21/2 ・・・(1)
ここで、上記(1)式について説明する。
図6の直角三角形RSUの部分について考える。
ここで、光学有効径lをカットしない条件は、図6の直角三角形RSUの底辺の長さRU(=L・cosθ/2)が光学有効径lの半径(l/2)以上になることである。
つまり、L・cosθ/2≧l/2、すなわち、L・cosθ≧lの条件を満たすことである。
この条件は、変形すると下式(1−1)のようになる。
cosθ≧l/L ・・・(1−1)
また、上記直角三角形のsinθは、
sinθ=d/l ・・・(1−2)
となり、この(1−2)式と、sin2θ+cos2θ=1の関係から、次式(1−3)を導くことができる。
cosθ=(1−(d/L)21/2 ・・・(1−3)
そして、(1−3)式と(1−1)式とにより、上記(1)式を得ることができる。
すなわち、上記(1)式は、図6の直角三角形RSUの底辺の長さRU(=L・cosθ/2)が光学有効径lの半径(l/2)以上になる条件を定めた式となっています。
上述の工程により、図4に示すような、レンズ部51と、フランジ部52と、このフランジ部52に連通するゲート形成部53と、ランナー形成部54とが一体的に形成された成形品を得ることができる。この成形品から、ゲート形成部53とフランジ部52とを切り離すように所望の位置で切断することで、最終形状の成形品である光学素子を得ることができる。
ここで、ゲートカット位置は、特に限定されるものではなく、図4中のM−M線で切断しても良いし、N−N線で切断しても良いが、ゲート形成部53のカット残りがある場合(例えば、M−M線で切断した場合)には、その後、光学素子を図示しないホルダなどに組み込む場合に配置の妨げとなるため、N−N線で切断する方がより好ましい。
以上のようにして製造された光学素子は、図7に示すように、光学有効面であるレンズ部51と、フランジ部52と、フランジ部52のゲートカット面55と、レンズ光軸中心Rを介してゲートカット面55と対向する側のフランジ部52に、フランジ部52の外周端側に向かうに従ってフランジ厚みが減少するように形成された傾斜面52aとを有する形状となる。なお、本実施形態1では、レンズ部51は曲面を有する円形のレンズであるが、これに限定されず、板状のレンズや回折格子などでもよい。
<実施形態2>
図8は、本発明の実施形態2に係る成形金型の構造を示しており、(a)は断面図、(b)は下金型のパーティング面の正面図である。また、図9は、本実施形態2の成形金型によって成形された成形品(光学素子)の形状を示しており、(a)は断面図、(b)は平面図である。
本実施形態2に係る成形金型は、図8に示す通り、ゲート部2と連通する部分のフランジ成形部1bの端面が、樹脂の流方向Xに対して直交する方向に平行であって、かつ、レンズ光軸方向Rを含む平面と平行な平面13に形成された、いわゆるDカットの形状を成している点が上記実施形態1と異なっている。なお、その他の構成は上記実施形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
ここで、この平面(Dカット面)13について説明する。
Dカット面13のカット幅d′は、図6に示すように、レンズ成形部1aを含むフランジ成形部1bの外径をL、レンズ成形部1aの光学有効径をlとした場合、次の関係式(2)を満たす範囲で設けられる。
d′≦(L2−l21/2 ・・・(2)
上記(2)式の右辺の項は上記(1)式で説明した通りである。
この範囲内で、Dカット面13を形成することで、Dカット面13がレンズ成形部1aの光学有効径lに掛かることがない。
次に、上記構成の成形金型を用いて光学素子を製造する工程を説明するが、ここでは、上記実施形態1と異なる点であるゲートカット工程についてのみ説明する。
本実施形態2では、Dカット面13にゲート部2が連通する構造となっている。このため、フランジ成形部1bとゲート部2とを連通する部分は、フランジ成形部1bの外径L内のDカット面13に位置している。従って、ゲートカットを実施する場合、フランジ成形部1bの外径L以内で行えば、ゲートカット残りがあったとしても、成形後の光学素子をホルダ等に組み込む際に邪魔になることはない。すなわち、上記実施形態1では、フランジ部52を含めてカットする必要があったが、本実施形態2では、ゲート形成部53のみをカットするだけよく、カットする位置にも余裕を持たせることが可能となる。また、上記実施形態1に比べて、ゲートカットする幅を小さくすることができるため、ゲートカットを容易に行うことができる。
この他の工程は上記実施形態1と同様であるため説明を省略するが、これにより得られる光学素子(プラスチックレンズ)は、図9に示すように、光学有効面であるレンズ部51と、Dカット面13を含むフランジ部52及び図示しないゲートカット残り部と、レンズ光軸中心Rを介してDカット面13と対向する側のフランジ部52に、フランジ部52の外周端側に向かうに従ってフランジ厚み及びフランジ幅が減少するように形成された傾斜面52aとを有する形状となる。なお、本実施形態2でも、レンズ部51は曲面を有する円形のレンズであるが、これに限定されず、板状のレンズや回折格子などでもよい。
<実施形態3>
図10は、本発明の実施形態3に係る成形金型の構造を示しており、(a)は断面図、(b)は下金型のパーティング面の正面図である。
本実施形態3に係る成形金型は、図10(b)に示す通り、下金型11のフランジ成形部1bにおいて、レンズ光軸中心Rを介してゲート部2とは反対側に、フランジ成形部1bの外周端側に向かうに従ってフランジ厚み及びフランジ幅が減少するように(すなわち、斜め上方に向かって傾斜した)傾斜面12aが設けられている。この傾斜面12aは、上記実施形態1,2においても同様に設けられている。本実施形態3では、さらに、ゲート部2と対向する側に、フランジ成形部1bの外周端側(すなわち、ゲート2側)に向かうに従ってフランジ厚み及びフランジ幅が減少するように(すなわち、斜め上方に向かって傾斜した)傾斜面12bが設けられ、また、ゲート部2の中心とレンズ光軸中心Rとを結ぶ直線(すなわち、ゲート2の樹脂流れ方向)Xに対して直交する左右両方向のフランジ成形部1bに、フランジ成形部1bの外周端側に向かうに従ってフランジ厚み及びフランジ幅が減少するように(すなわち、斜め上方に向かって傾斜した)傾斜面12c,12dがそれぞれ設けられている。なお、この傾斜面12c,12dは、その面が樹脂の流れ方向Xに平行になるように形成されており、充填された樹脂の流れを妨げないようになっている。すなわち、各傾斜面12a〜12dは、レンズ光軸中心Rを中心として水平方向に略90度の角度を保って形成されている。
図11は、上記構成の成形金型によって成形された光学素子(ただし、ゲート形成部も含む)の形状を示しており、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)はゲート部側から見た側面図である。
本実施形態3の成形金型によって成形される成形品(光学素子)は、フランジ部52に、外周端側に向かってフランジ厚み及びフランジ幅が減少する4つの傾斜面52a〜52dが、レンズ光軸中心Rを中心として水平方向に略90度の角度を保って形成された形状(図11(b)参照)となる。その他の形状は、上記実施形態1の形状と同様である。なお、本実施形態3でも、レンズ部51は曲面を有する円形のレンズであるが、これに限定されず、板状のレンズや回折格子などでもよい。
本実施形態3によれば、上記のような金型構造にすることで、上記実施形態1,2に比べて、離型に伴う応力による変形をさらに抑制することができる。
図12は、成形品を金型から離型する際に成形品に働く力を説明する図であり、(a)は、下金型のキャビティ部に樹脂充填された状態のパーティング面の正面図、(b)は、同図(a)のD1−D1線に沿う断面図、(c)は、同図(a)のD2−D2線に沿う断面図である。
すなわち、レンズ部51及びフランジ部52に働く力は、図12に示すように、フランジ部52に傾斜面52bが形成されたゲート形成部53の位置が力点a、レンズ光軸中心Rを通りゲート形成部53と対向するフランジ部52に形成された傾斜面52aの位置が支点b、ゲート形成部53の中心とレンズ光軸中心Rとを結ぶ直線に対して直交する左右両方向のフランジ部52に形成された傾斜面52c,52dの位置が作用点cとなる。そして、本実施形態3では、この各力が働く点に傾斜面52a〜52dを形成したことで、成形品の離型がより行い易い構造となっている。
すなわち、力点a、支点b、作用点cとなる部分のフランジ部52には、外周端側に向かうに従ってフランジ厚み及びフランジ幅が減少する傾斜面52a〜52dが形成されている。そのため、上記図5(b)で説明した理由により、これら各点に形成された傾斜面52a〜52dでの離型に伴う摩擦力を小さくできる。例えば、力点aの近傍のフランジ部52に上記のような傾斜面52bを設けることにより、離型初期にレンズ部51及びフランジ部52に加わる応力を低減することができる。
(傾斜面52a〜52dの傾斜角度についての説明)
最後に上記実施形態1〜3において設けられている各傾斜面52a〜52dの傾斜角度について、図13を参照して説明する。なお、図13は、傾斜角度の説明図である。
フランジ部52の外形寸法をL、レンズ部51の光学有効径寸法をl、フランジ部52の厚みをTとし、これらレンズ部51及びフランジ部52を離型する方向を上方向とした場合、フランジ部52の上面と傾斜面52a(ただし、他の傾斜面52b〜52dも同様)とのなす角度βは、次の式(3)で表される。
tanβ≧2T/(L−l) ・・・(3)
この関係式は、傾斜面が平面である時に成り立つ関係式であり、曲面である場合にはこれに限定されるものではない。
なお、上記説明では、支点、力点、作用点という表現で力の働く部位を表記しているが、上記説明からも分かるように、ここで言う支点、力点、作用点はピンポイントの点を指しているのではなく、その周辺部も含めた一定の範囲を含んで支点、力点、作用点と表現している。
また、上記説明では、成形品が光学素子であるプラスチックレンズの場合について説明しているが、離型時の成形品の変形を防止するという観点からすれば、離型時に少なくとも力点及び支点となる部分、さらには作用点となる部分に傾斜面を形成できる形状の成形品であれば、本発明を適用することが可能である。
1 光学素子成形部
1a 光学有効面成形部(レンズ成形部)
1b フランジ成形部
2 ゲート部
3 ランナー部
4 キャビティ
10 上金型
11 下金型
12a〜12d 傾斜面
21 下面
21a下辺
22,23 側面
22b,23b 側辺
24,25 傾斜面
24c,25c 傾斜辺
26d 上辺
51 レンズ部
52 フランジ部
52a〜52d 傾斜面
53 ゲート形成部
53a 上面
53b 傾斜面
54 ランナー形成部

Claims (11)

  1. 樹脂を充填して光学素子を成形する金型において、
    前記金型によって形成されるキャビティは、ゲート部とこのゲート部に連通する光学素子成形部とを備え、
    前記光学素子成形部は、光学効果を有する光学有効面成形部と非光学面であるフランジ成形部とからなり、
    前記フランジ成形部には、外周端側に向かうに従ってフランジ厚みが減少するように傾斜面が設けられていることを特徴とする成形金型。
  2. 請求項1に記載の成形金型において、
    前記傾斜面は、前記ゲート部に対向するフランジ成形部に設けられていることを特徴とする成形金型。
  3. 請求項2に記載の成形金型において、
    前記傾斜面は、前記ゲート部の流れ方向と直行する方向のフランジ成形部に設けられていることを特徴とする成形金型。
  4. 請求項2または請求項3に記載の成形金型において、
    前記傾斜面は、前記ゲート部と前記光学素子成形部との間のフランジ成形部に設けられていることを特徴とする成形金型。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の成形金型において、
    前記ゲート部は、前記フランジ成形部に向かうに従って断面積が大きくなるような形状であることを特徴とする成形金型。
  6. 請求項5に記載の成形金型において、
    前記ゲート部は、樹脂の流れ方向と直交する方向の断面形状が、下辺と、下辺の左右両端部からそれぞれ上方に延設された側辺と、各側辺の上端部からそれぞれ斜め外方に延設された傾斜辺と、これら傾斜辺の上端部同士を連接する上辺とからなる六角形状であり、前記傾斜辺が、前記フランジ成形部に向かうに従って長くなるように形成されていることを特徴とする成形金型。
  7. 請求項5または請求項6に記載の成形金型において、
    前記ゲート部は、前記光学素子成形部の外径寸法をL、前記光学有効面成形部の光学有効径寸法をl、前記ゲートの最大幅をdとしたとき、
    d≦2×(L−l2/L)
    の関係を満たすことを特徴とする成形金型。
  8. 成形により製造される光学素子であって、
    前記光学素子は、光学効果を有する光学有効面と、非光学面であるフランジ部とからなり、前記フランジ部には、外周端側に向かってフランジ厚みが減少する傾斜面が形成されていることを特徴する光学素子。
  9. 請求項8に記載の光学素子において、
    前記フランジ部にはゲートカット面が形成されており、前記傾斜面は、前記ゲートカット面に対して前記光学有効面の光軸を挟んだ対向側のフランジ位置に形成されていることを特徴する光学素子。
  10. 請求項9に記載の光学素子において、
    前記傾斜面は、前記ゲートカット面と前記光学有効面の光軸とを結ぶ直線に対して直交する方向のフランジ位置に形成されていることを特徴する光学素子。
  11. 請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の光学素子において、
    前記傾斜面が平面または曲面であることを特徴とする光学素子。
JP2009085711A 2009-03-31 2009-03-31 成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子 Pending JP2010234671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085711A JP2010234671A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085711A JP2010234671A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010234671A true JP2010234671A (ja) 2010-10-21

Family

ID=43089479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009085711A Pending JP2010234671A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010234671A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012105692A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び対物レンズの製造方法並びに成形金型
WO2012105693A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び対物レンズの製造方法並びに成形金型

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012105692A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び対物レンズの製造方法並びに成形金型
WO2012105693A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び対物レンズの製造方法並びに成形金型

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5836610B2 (ja) プラスチック光学部材及びその製造方法
EP1177084B1 (en) Mould and method for the manufacture of a fan having a hub and a plurality of helical blades extending from the hub
JP5275707B2 (ja) 射出成形装置および成形品取出方法
JP2010194780A (ja) 射出成形物
JP2010234671A (ja) 成形金型及びその成形金型によって成形された光学素子
JP4043560B2 (ja) 光学レンズ
JP4737480B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP5361173B2 (ja) レンズ、光学系、樹脂成形金型、レンズ製造装置、及びレンズ製造方法
US7133223B2 (en) Optical element, method of molding optical element, and mold
JP2004122751A (ja) 光学素子及び光学素子成形品およびその成形用金型及び射出成形方法
JP5333986B2 (ja) 光学面に微細パターンを有するプラスチック光学素子
JP5835473B2 (ja) 光学部品の製造方法
JP4369381B2 (ja) ディスク基板の成形金型およびディスク基板の成形方法
JP2010269532A (ja) 樹脂レンズ成形方法および樹脂レンズ金型
JP4986270B2 (ja) 光ピックアップ装置用の光学素子
JP2006272748A (ja) 成形品の型抜き方法及び射出成形金型装置
JP6775107B2 (ja) 反射型表示装置、射出成形金型、及び反射型表示装置の製造方法
JP2020183121A (ja) 金型及びそのエジェクタ構造並びにファンの製造方法
JP4883331B2 (ja) 光ピックアップ装置用の光学素子の製造方法及び光ピックアップ装置用の光学素子の製造装置
JP2007261142A (ja) 光学レンズ射出成形用金型
JP6730039B2 (ja) 成形用金型
WO2017126398A1 (ja) 樹脂製インペラ
JPH11170315A (ja) 樹脂成形レンズとその金型
JP2022026394A (ja) 射出成形用金型、樹脂成形体の製造方法、および、樹脂成形体
JP2011177925A (ja) 光学素子の成形装置