JP6179522B2 - 成形金型、光学素子の製造方法、及び光学素子 - Google Patents

成形金型、光学素子の製造方法、及び光学素子 Download PDF

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Description

本発明は、微小な光学素子を成形するための成形金型、当該成形金型を用いた光学素子の製造方法、及び当該成形金型を用いて製造される光学素子に関する。
製品部である光学素子を含む成形品を成形金型から離型する方法として、金型に付加したエジェクターピン又は製品部を形成するためのコア部を対向する金型側に突き出して、製品部をこの製品部に付随するゲート部やランナー部とともに離型する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の方法では、製品部が微小な場合、エジェクターピンを設けるスペースを確保することが難しい。また、製品部を形成するコア部を突き出す構成にしても、製品部に合わせてコア部を細く又は小さくすることに限界があり加工が難しい。また、このようなコア部を加工できたとしても、コア部の剛性を確保できず、製品部を突き出しつつ再現性良く成形することが難しい。
また、製品部である光学素子のうち光学面以外のフランジ部やゲート部の反対側のフランジ部分に形成された突起部を突き出す方法もある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の方法では、製品部が微小な場合、フランジ部も微小であり、突き出し部を設けることが難しい。また、ゲート部の反対側に突出部を設ける場合、微小な製品部では、突起部への樹脂の充填後、この樹脂が瞬時に冷却固化するため、当該突出部の形成が難しくなる。
なお、製品部を突き出さず、ランナー部のみを突き出す方法も考えられる。しかし、突き出し時に製品部に付随するゲート部に応力がかかり、曲げ及び破断が発生する可能性がある。
また、別の観点として、成形品のゲート部にかかる応力を緩和するために、フランジ部の厚さとゲート部の厚さとを同じにし、フランジ部とゲート部とを形成する成形面を同一の平面にすることが考えられる(例えば、特許文献1参照)。また、ゲート部の形状を離型に適するように工夫することも考えられる。例えば、ゲート部の形状を製品部であるレンズの外形からランナー部まで滑らかに繋ぐことが考えられる(例えば、特許文献3参照)。
特許文献1のゲート部の形状では、ゲート部の厚さをフランジ部の厚さと同じにすることでゲート部の剛性を確保できる。また、固定金型側のフランジ部及びゲート部の成形面を同一平面にすることで離型時にクラック(割れ目)が発生するおそれのあるノッチ(切り欠き)形状がない。しかし、微小な製品部の場合、製品部に突き出し機構がなく、ゲート部の手前のランナー部をパーティング面に垂直な方向に突き出す構成とすると、ゲート部からランナー部へ繋げるためにゲート厚みが変わり始めた部分が折れ曲がる。これにより、ゲート部でクラックが発生し、ゲート部の破断が起こり、製品部を取り出すことが難しくなるおそれがある。
特許文献3のゲート部の形状では、製品部に対してゲート部の形状が広くなり、製品部の外形に沿ったゲートカットが困難となる。つまり、ゲートカットをしてもゲート部の一部が大きく残ることが多く、製品部をホルダー等に組み付ける際に、ホルダー側のゲート部の逃げ形状の制約が大きくなる。
また、成形品を突き出す際に、製品部をパーティング面に対して垂直な方向に突き出し、ランナー部をパーティング面に垂直な方向に対して斜め方向に突き出す方法がある(例えば、特許文献4参照)。特許文献4の方法では、傾斜して形成されたゲート部に沿ってランナー部を突き出し、製品部とゲート部とを切断する。
微細な製品部において、例えば型面が深く製品部の外周側面が型合わせ面に対して垂直又は略垂直な面である場合、製品部を突き出す機構を設けずに、ランナー部を斜め方向に突き出しても製品部の外周部が金型に引っ掛かり、ゲート部で曲げ及び破断が発生するおそれがある。
特開2009−241297号公報 特開2012−56321号公報 特開昭58−224303号公報 特公平7−25107号公報
本発明は、成形品のうちランナー部のような流路部のみを突き出す場合でも、光学素子に付随するゲート部の曲げや破断を防止しつつ、面精度が良好な状態で微小な光学素子を容易に離型することができる成形金型を提供することを目的とする。
また、本発明は、当該成形金型を用いた光学素子の製造方法及び当該成形金型を用いて製造される光学素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る成形金型は、光学素子の第1光学面と、第1光学面の周囲に延びる第1外周面とを形成する固定金型と、光学素子の第2光学面と、第2光学面の周囲に延びる第2外周面と、第1外周面と第2外周面とを繋ぐ外周側面とを形成する可動金型とを備える成形金型であって、固定金型は、第1光学面を形成する第1光学転写面と、第1外周面を形成する第1外周転写面と、ゲート部を形成する第1ゲート形成面と、流路部を形成する第1流路形成面と有し、可動金型は、第2光学面を形成する第2光学転写面と、第2外周面を形成する第2外周転写面と、外周側面を形成する側面転写面と、ゲート部を形成する第2ゲート形成面と、流路部を形成する第2流路形成面と有し、第1及び第2外周転写面は、固定金型と可動金型との型合わせ面に平行な一対の面であり、第1外周転写面と第1ゲート形成面とが同一の平面上にあり、固定金型と可動金型とは、第1及び第2外周転写面と側面転写面とで構成される外周形成部と、第1及び第2ゲート形成面で構成されるゲート形成部とを有し、外周形成部とゲート形成部とを繋ぐ部分が型合わせ面に平行な断面においてR形状を有し、側面転写面は、第2外周転写面側で狭まるテーパー角を有し、可動金型は、光学素子の流路部を突き出す突き出し機構を有し、突き出し機構は、側面転写面のうち第2ゲート形成面側の面のテーパー角と同じ角度で可動金型の第1流路形成面側に突き出る突き出しピンを有する。ここで、流路部とは、光学素子を形成する型空間内にゲート形成部を介して樹脂を供給する部分によって形成される光学素子の根本のゲート部を除く成形部であり、ランナー部の他にランナー部とゲート部との間に設けられる支軸部等も含む。
上記成形金型によれば、固定金型の第1外周転写面と第1ゲート形成面とを同一の平面とすることにより、成形品の固定金型側の外周部及びゲート部間にノッチ形状又は段差が形成されない。また、外周形成部とゲート形成部とを繋ぐ部分がR形状であることにより、成形品の離型時に外周部とゲート部とを繋ぐ部分で応力が集中することを防ぐことができる。これにより、離型時に成形品のゲート部が曲がったり破断が発生したりすることを防ぐことができる。また、側面転写面の第2ゲート形成面側のテーパー角と同じ角度で流路部を突き出すことにより、型合わせ面に垂直な方向に突き出す場合に生じ得るゲート部の曲げ変形等を防ぐことができる。これにより、特に離型阻害が生じやすい、ゲート形成部の反対側(反ゲート側)の外周形成部のうち固定金型側の部分で光学素子の外周部が引っかかることを防ぐことができる。特に、側面転写面がテーパー角を有することにより、流路部のみを斜め方向に突き出しても、外周側面がより金型に引っかからず、金型から容易に光学素子を離型することができる。
本発明の具体的な態様又は側面では、第2外周転写面と、第2ゲート形成面とは、少なくとも第1外周転写面と第1ゲート形成面とを繋ぐ部分の型合わせ面に垂直な延長線又は平面上まで同一の平面上にあり、外周形成部の深さとゲート形成部のうち少なくとも繋ぐ部分における深さとが同じである。この場合、少なくとも当該繋ぐ部分の箇所において、成形される外周部とゲート部とが同じ厚さとなり、ゲート部の剛性を確保することができる。これにより、製品部である光学素子を直接突き出さなくても光学素子の面精度が良好な状態で光学素子を金型から離型することができる。また、第1外周転写面と第1ゲート形成面とを繋ぐ部分の箇所を光軸に平行にカットしても、第2ゲート形成面で形成されるゲート面が第2外周転写面で形成される外周面の延長上からはみ出すことを防ぐことができる。
本発明の別の側面では、ゲート形成部は、可動金型において外周形成部側から流路形成面で構成される流路形成部側に向かうにつれ深さ及び幅の少なくともいずれか一方が増加し、ゲート形成部と流路形成部とを繋ぐ部分が型合わせ面に垂直な断面においてR形状を有する。この場合、成形されるゲート部の厚みを確保し、ゲート部の剛性を向上させることができる。
本発明のさらに別の側面では、外周形成部の外径をdとし、ゲート形成部の幅をWとし、R形状のR半径をrとしたときに、以下の条件式を満足する。
d≦2.0mm
W≦d/2
r≦d/4
この場合、成形金型が上記範囲の寸法を満たすことにより、成形品延いては光学素子を金型から容易に離型することができる。
本発明のさらに別の側面では、外周形成部の第2外周面側の稜部は、型合わせ面(樹脂の流れ方向に沿った面)に垂直な断面においてR形状を有する。この場合、離型時に光学素子の外周部が可動金型に引っかかることをより防ぐことができる。
本発明のさらに別の側面では、ゲート形成部は、第2外周転写面から外側に延び型合わせ面に対して平行な第1転写面と、第1転写面から外側に延び第1転写面に対して傾斜する第2転写面とを有し、第1転写面と第2転写面とを繋ぐ部分が、型合わせ面に垂直な断面においてR形状を有する。この場合、成形されるゲート部が流路部側に広がるように傾斜するため、離型時にゲート部が可動金型に引っかかることを防ぐことができる。
本発明のさらに別の側面では、側面転写面のテーパー角をαとしたときに、以下の条件式を満足する。
0.1°≦α≦10°
上記課題を解決するため、本発明に係る光学素子の製造方法は、上述の成形金型を用いて成形品を成形する成形工程と、突き出し機構を用いて側面転写面のうちゲート形成面側の面のテーパー角と同じ角度で成形品のうち流路部を突き出す突き出し工程と、を備える。
上記光学素子の製造方法によれば、上述の成形金型を用いて成形することにより、ゲート部の曲げや破断を生じずに光学素子の面形状が良好な状態で成形品延いては光学素子を容易に離型することができる。
上記課題を解決するため、本発明に係る光学素子は、上述の成形金型を用いて製造する。
上記光学素子によれば、第1外周面とゲート面とを同一の平面とすることにより、当該繋ぐ部分にノッチ形状が形成されない。また、外周部とゲート部とを繋ぐ部分がR形状であることにより、離型時に当該繋ぐ部分で応力が集中することを防ぐことができる。これにより、離型時にゲート部が曲がったり破断が生じたりすることを防ぐことができる。また、外周側面がテーパー角を有することにより、流路部のみを斜め方向に突き出しても、外周側面が金型に引っかからず、金型から容易に離型可能な光学素子とすることができる。
図1Aは、第1実施形態に係る光学素子の側面図であり、図1Bは、図1Aの光学素子の第1光学面側の平面図であり、図1Cは、図1Aの光学素子の第2光学面側の平面図であり、図1Dは、ゲート部側の端面を示す図である。 図2Aは、第1実施形態に係る成形金型によって成形される成形品の拡大側面図であり、図2Bは、図2Aの成形品の第1光学面側の平面図であり、図2Cは、図2Aの成形品の第2光学面側の平面図である。 第1実施形態に係る成形金型を備える射出成形装置を説明する部分側方断面図である。 図4Aは、図3の成形金型の部分拡大断面図であり、図4Bは、図4Aの成形金型の第1光学転写面側の平面図であり、図4Cは、図4Aの成形金型の第2光学転写面側の平面図である。 図5Aは、固定金型から成形品を離型した状態を説明する概念図であり、図5Bは、可動金型から成形品を離型しつつある状態を説明する概念図である。 図6A及び6Bは、第2実施形態に係る光学素子を成形するための成形金型を説明する図であり、図6Cは、図6A及び6Bの成形金型を用いて成形される成形品を説明する図である。 図7A及び7Bは、第3実施形態に係る光学素子を成形するための成形金型を説明する図であり、図7Cは、図7A及び7Bの成形金型を用いて成形される成形品を説明する図である。 図8A及び8Bは、第4実施形態に係る光学素子を含む成形品を説明する図であり、図8Cは、図8A及び8Bの光学素子を成形するための成形金型を説明する図である。 図9A及び9Bは、光学素子の変形例を説明する図である。
〔第1実施形態〕
図1A〜1Dを参照しつつ、本発明に係る第1実施形態の光学素子について説明する。光学素子であるレンズOPは、樹脂製の小型レンズであり、例えば光ピックアップ装置の対物レンズ(具体的には、BD(Blu-ray Disc:商標)専用レンズ)や内視鏡用のレンズとして用いられる。レンズOPは、図2A〜2Cに示す成形品MPのうちゲート部GPを切断することによって得られる。
レンズOPは、光学的機能を有する光学部OLと、光学部OLから外径方向に延在する環状の外周部FLとを有する。レンズOPのうち、光学部OLは、凸の第1光学面OL1と、凸の第2光学面OL2とを有する。すなわち、光学部OLは、中心側で肉厚となっている。第1光学面OL1と第2光学面OL2とは、全体として滑らかであり、光透過性を有する本体(レンズOPの中心)を挟んで対向する。
外周部FLは、第1光学面OL1側に第1外周面FL1と、第2光学面OL2側に第2外周面FL2と、第1及び第2外周面FL1,FL2を繋ぐ外周側面FL3とを有する。図1A〜1Cに示すように、第1及び第2外周面FL1,FL2は、それぞれ光軸OAに垂直に延びる互いに平行な環状面である。つまり、第1及び第2外周面FL1,FL2は、光軸OAに垂直な一対の対向する面である。外周部FLは、例えば第1外周面FL1により、レンズOPの組み付け等に際して基準となる。外周側面FL3は、全体的に光軸OAに対して第2外周面FL2側で狭まるテーパー角αを有する円筒状面FL3aとなっているが、B方向(AB方向の右側)又はX方向端において光軸OAに平行で平坦な矩形の端面EFを有する。外周側面FL3の円筒状面FL3aのテーパー角αは、0.1°≦α≦10°の範囲内にある。外周部FLのうち第2外周面FL2側の稜部R1は、光軸OAに平行な断面(より詳細には光軸OAを通る断面)においてR形状を有する。ここで、外周部FLの稜部R1とは、第2外周面FL2と外周側面FL3との境界部分である。また、R形状は、断面視において、角部が円弧形状を有することを意味する。稜部R1にR形状を設けることにより、離型時に外周部FLが可動金型10に引っかかりにくくなる。なお、稜部R1のうち端面EFの第2光学面OL2側の辺部分、すなわち成形品MPの切断前の外周部FLとゲート部GPとの連結部分に対応する角部CO1には、R形状が形成されていないが、ゲートカット時にR形状を併せて形成することもできる。同様に、第1光学面OL1側の角部CO2にも、ゲートカット時にR形状を形成することができる。
本実施形態において、レンズOPは、第2外周面FL2の外径を基準にゲート部GPを実質的に残さない状態で光軸OAに平行に切断されている。なお、端面EFの第2光学面OL2側に付随する角部CO1等の部分は、ゲート部GPの除去跡と見ることもできる。
図2A〜2Cに示すように、1つの成形品MPは、レンズOPの個数に対応する1つ以上(図面では、簡単のため1つのみを示す。)の流路部であるランナー部RPと、1つ以上のゲート部GPと、1つ以上のレンズOPとを有する。ゲート部GPは、ランナー部RPに繋がっており、製品部であるレンズOPは、成形品MPの切断前にゲート部GPに繋がっている。なお、図1A〜1Cに示す製品としてのレンズOPでは、仕上げ加工によってゲート部GP等が除去されている。
ゲート部GPは、第1外周面FL1側の第1ゲート面GL1と、第2外周面FL2側の第2ゲート面GL2と、外周側面FL3側の一対のゲート側面GL3,GL4とを有する。図2Bに示すように、第1外周面FL1と第1ゲート面GL1とは、同一の平面上にある。図2Cに示すように、第2外周面FL2と第2ゲート面GL2とは、少なくとも第1外周面FL1と第1ゲート面GL1とを繋ぐ部分M1を基点として光軸OAに平行に延びる延長線又は延長平面(図2Aの破線)上までにおいて、すなわちこの延長線から光軸OA側又は図1AのA方向側(AB方向の左側)において、同一の平面上にある。つまり、外周部FLの厚さとゲート部GPのうち少なくとも繋ぐ部分M1(線状又は帯状の部分)における製品厚さは同じである。図2B及び2Cに示すように、外周側面FL3とゲート側面GL3,GL4とを繋ぐ部分M2(線状又は帯状の部分)は、光軸OAに垂直な断面においてR形状を有する。後者の繋ぐ部分M2は、図1A、1C等にも示すように、円筒状面FL3aのうち端面EFに隣接して形成される浅い窪み状の部分に対応している。
図2A及び2Cに示すように、ゲート部GPの第2ゲート面GL2は、第2外周面FL2から半径方向外側に延び光軸OAに対して垂直な第1面GL2aと、第1面GL2aからさらに外側に延び第1面GL2aに対して傾斜する第2面GL2bとを有する。つまり、ゲート部GPは、外周部FL側からランナー部RP側に向かうにつれ厚みが増加する。第1面GL2aと第2面GL2bとを繋ぐ部分M3(線状又は帯状の部分)は、光軸OAに平行な断面(より詳細には光軸OA及び成形軸PXに平行な断面)においてR形状を有する。
ランナー部RPは、第1ゲート面GL1側の第1ランナー面RL1と、第2ゲート面GL2側の第2ランナー面RL2と、外周側面FL3側の一対のランナー側面RL3,RL4とを有する。ランナー部RPは、ゲート部GP側で狭まる四角柱状又は半円柱状の部材である。図2Aに示すように、第1ランナー面RL1は、第1ゲート面GL1と同一の平面上にあり、或いは第1ゲート面GL1の延長上にある面を有する。第2ランナー面RL2は、第1ランナー面RL1と略平行な面を有し、第2ゲート面GL2の第2面GL2bと繋がっている。ゲート部GPとランナー部RPとを繋ぐ部分M4,M5(線状又は帯状の部分)は、光軸OAに平行又は垂直な断面において、R形状を有する。具体的には、第2ゲート面GL2の第2面GL2bと第2ランナー面RL2とを繋ぐ部分M4が、光軸OAに平行な断面(より詳細には光軸OA及び成形軸PXに平行な断面)においてR形状を有する。また、ゲート側面GL3,GL4とランナー側面RL3,RL4とを繋ぐ部分M5が、光軸OAに垂直な断面においてR形状を有する。
成形品MPは、外周部FLの最大外径をdとし、ゲート部GPの平面視での幅をWとし、繋ぐ部分M2のR形状のR半径をrとしたときに、以下の条件式を満足する。
d≦2.0mm
W≦d/2
r≦d/4
以下、図3及び図4A〜4Cを参照しつつ、本発明の光学素子を成形するための成形金型について説明する。図3に示す成形金型100は、可動金型10と固定金型20とを型締めすることによって図4Aに示す型空間CVを形成して、光学素子であるレンズOP(図1A〜1C参照)の成形を行うものである。成形金型100は、温度調節部30、可動金型駆動部40、樹脂射出部(不図示)等を備える射出成形装置400に組み込まれる。
図3に示すように、成形金型100は、可動金型10と固定金型20とを備える。可動金型10は、可動金型駆動部40に駆動されてCD方向に進退移動可能になっており、固定金型20との間で開閉動作が可能になっている。固定金型20に対して可動金型10を突き合わせることにより、図4Aに示す両金型10,20間に型空間CV及び流路空間FCが形成される。型空間CVは、図1A〜1Cに示すレンズOPを形成するためのものであり、レンズOPの形状に対応している。流路空間FCは、型空間CVに樹脂を供給するためのものであり、図2A〜2Cに示す成形品MPのうちゲート部GP及びランナー部RPとなる。この型空間CVの内部には、流路空間FCを介して樹脂射出部によって溶融樹脂が供給され、充填される。
図4A及び4Bに示すように、型空間CVは、本体形成部CV1と外周形成部CV2とを有する。本体形成部CV1は、第1光学転写面11Aと第2光学転写面12Aとで形成される。外周形成部CV2は、第1外周転写面21Aと、第2外周転写面22Aと、側面転写面23Aとで形成される。第1及び第2外周転写面21A,22Aは、可動金型10と固定金型20との型合わせ面PL1,PL2に平行な一対の面である。外周形成部CV2の第2外周転写面21A側の稜部41bは、型合わせ面PL1(樹脂の流れ方向に沿った面)に垂直な断面においてR形状を有する。
図4A及び4Bに示すように、流路空間FCは、ゲート部GPを形成するゲート形成部GCとランナー部RPを形成するランナー形成部RCとを有する。ゲート形成部GCは、型空間CVの周囲の一部と連通している。ゲート形成部GCは、第1ゲート形成面31Aと、第2ゲート形成面32Aと、一対のゲート側面形成面33A,34Aとで形成される。ランナー形成部RCは、第1流路形成面である第1ランナー形成面41Aと、第2流路形成面である第2ランナー形成面42Aと、一対のランナー側面形成面43A,44Aとで形成される。
成形金型100は、外周形成部CV2の最大外径をdとし、ゲート形成部GCの平面視での幅をWとし、繋ぐ部分41dのR形状のR半径をrとしたときに、以下の条件式を満足する。
d≦2.0mm
W≦d/2
r≦d/4
図3に示すように、成形金型100のうち、可動金型10は、コア型61と、型板62と、受板63と、取付板64と、突き出し機構65とを有する。コア型61と型板62とは、例えば同一の鋼材で形成されており、相互に一体的に固定されている。すなわち、可動金型10のコア型61は、型板62に設けられた孔62a中に挿入され固定されている。型板62には、後述する突き出し機構65の突き出しピン65aを挿入する孔62bが形成されている。突き出しピン65aは、型板62が可動金型駆動部40に駆動されてCD方向に進退移動する動作に同期して適当なタイミングで進退する。
図4A及び図4Cに示すように、可動金型10のうち、コア型61は、全体として滑らかな凹面の第2光学転写面12Aを有する。第2光学転写面12Aは、成形品MPのうちレンズOPの第2光学面OL2(図1A〜1C参照)に対応する。一方、型板62によって形成される周囲側の第2外周転写面22A及び側面転写面23Aは、レンズOPの周囲側の第2外周面FL2及び外周側面FL3(図1A〜1C参照)にそれぞれ対応する。第2外周転写面22Aと、可動金型10の第2ゲート形成面32Aとは、少なくとも固定金型20側の第1外周転写面21Aと第1ゲート形成面31Aとを繋ぐ部分41cの型合わせ面PL1に垂直な延長線又は延長平面(図4A中の破線)上まで同一の平面上にある。つまり、外周形成部CV2の深さとゲート形成部GCのうち少なくとも繋ぐ部分41cの深さとが同じである。可動金型10において、外周形成部CV2の側面転写面23Aとゲート形成部GCのゲート側面形成面33A,34Aとを繋ぐ部分41dが型合わせ面PL1に平行な断面においてR形状を有する。側面転写面23Aは、型合わせ面PL1に垂直な軸AX(図3)に対して第2外周転写面22A側で狭まるテーパー角αを有する。テーパー角αは、0.1°≦α≦10°の範囲内にある。ゲート形成部GCの第2ゲート形成面32Aは、第2外周転写面22Aから外側に延び型合わせ面PL1に対して平行な第1転写面32Aaと、第1転写面32Aaから外側に延び第1転写面32Aaに対して傾斜する第2転写面32Abとを有する。つまり、可動金型10において、ゲート形成部GCは、外周形成部CV2側からランナー形成部RC側に向かうにつれ深さが増加する。第1転写面32Aaと第2転写面32Abとを繋ぐ部分41eは、型合わせ面PL1に垂直な断面(より詳細には型合わせ面PL1に垂直で流動方向CUに沿った断面)においてR形状を有する。
ゲート形成部GCとランナー形成部RCとを繋ぐ部分は、型合わせ面PL1に垂直又は平行な断面において、R形状を有する。具体的には、第2ゲート形成面32Aの第2転写面32Abと第2ランナー形成面42Aとを繋ぐ部分41fが、型合わせ面PL1に垂直な断面(より詳細には型合わせ面PL1に垂直で流動方向CUに沿った断面)においてR形状を有する。また、ゲート側面形成面33A,34Aとランナー側面形成面43A,44Aとを繋ぐ部分41gが、型合わせ面PL1に平行な断面においてR形状を有する。
図3に示すように、受板63は、型板62を背後から支持する。取付板64は、受板63を背後から支持する。受板63には、後述する突き出し機構65の突き出しピン65aを挿入する孔63bが形成されている。
突き出し機構65は、可動金型10から成形品MPのランナー部RPを突き出すためのものである。図3、図4A及び4Cに示すように、突き出し機構65は、ランナー部RPを型合わせ面PL1又は軸AXに対して斜め方向から突き出す突き出しピン65aと、突き出しピン65aを進退移動させる進退部材65bとを備える。突き出しピン65aは、型板62及び受板63にそれぞれ形成された孔62b,63bに進退可能に挿入されている。突き出しピン65aの先端は、第2ランナー形成面42A、好ましくは第2ランナー形成面42Aの第2ゲート形成面32A寄りに配置される。突き出しピン65aは、前進する進退部材65bに駆動されて固定金型20側に前進し、進退部材65bの後退に伴って自動的に後退して元の位置に復帰する。進退部材65bは、不図示の進退駆動装置に駆動され、適当なタイミング及び量で軸AXに平行なCD方向に進退動作する。レンズOPの離型時において、突き出し機構65の突き出しピン65aは、側面転写面23Aのうち第2ゲート形成面32A側の面のテーパー角αと同じ角度で可動金型10の第2ランナー形成面42Aから突き出る。
図3に示すように、固定金型20は、コア型71と、型板72と、取付板74とを有する。コア型71と型板72とは、例えば同一の鋼材で形成されており、相互に一体的に固定されている。すなわち、固定金型20のコア型71は、型板72に設けられた孔72a中に挿入され固定されている。
図4A及び4Bに示すように、固定金型20のうち、コア型71は、可動金型10に対向する側に滑らかな凹面の第1光学転写面11Aを有する。第1光学転写面11Aは、成形品MPのうちレンズOPの第1光学面OL1(図1A〜1C参照)に対応する。一方、型板72によって形成される周囲側の第1外周転写面21Aは、レンズOPの周囲側の第1外周面FL1(図1A〜1C参照)に対応する。第1外周転写面21Aと固定金型20の第1ゲート形成面31Aとは、同一の平面上にある。また、第1ゲート形成面31Aと第1ランナー形成面41Aとは、同一の平面上にある。
取付板74は、型板72を背後から支持する。取付板74に支持された型板72は、可動金型10の型板62とは異なり、固定状態に維持される。なお、取付板74の外側には、溶融樹脂の供給源側にスプルーブッシュ(不図示)等が取り付けられている。
以下、レンズOPの製造方法について説明する。
まず、不図示の温度調節部30により、可動金型10と固定金型20とを適宜加熱する。これにより、両金型10,20において、型空間CV及び流路空間FCを形成する金型部分の温度を成形に適する温度状態とする。次に、可動金型駆動部40を動作させ、可動金型10を固定金型20側に前進させて型閉じ状態とする。可動金型駆動部40の閉状態をさらに継続することにより、可動金型10と固定金型20とを必要な圧力で締め付ける型締めが行われる。次に、不図示の樹脂射出部を動作させて、流路空間FCを介して型空間CVに溶融樹脂を充填させる。その後、型空間CV内の保圧を保った状態で溶融樹脂を放熱によって徐々に冷却させ、固化させる。次に、可動金型駆動部40を動作させ、型締めされた可動金型10を後退させ、可動金型10を固定金型20から離間させる型開きを行わせる。この結果、成形品MPは、図5Aに示すように、可動金型10に保持された状態で固定金型20から離型される。次に、不図示の進退駆動装置を動作させて、ランナー部RPの突き出しを行わせる。この際、図5Bに示すように、突き出し機構65の進退部材65bを介して突き出しピン65aを可動金型10の側面転写面23Aのうち第2ゲート形成面32A側の面のテーパー角αと同じ角度で第2ランナー形成面42Aから突き出す。この結果、レンズOPが可動金型10から離型される。なお、両金型10,20から離型されたレンズOPは、ランナー部RPから延びる不図示のスプルー部等を把持することによって、射出成形装置400の外部に搬出される。さらに、搬出後のレンズOPは、ゲート部GPの除去等の外形加工を施されて出荷用の製品とされる。
以上説明した成形金型100等によれば、固定金型20の第1外周転写面21Aと第1ゲート形成面31Aとを同一の平面とすることにより、成形品MPの固定金型20側の外周部FL及びゲート部GPとを繋ぐ部分M1にノッチ形状が形成されない。また、少なくとも当該繋ぐ部分M1において、成形される外周部FLとゲート部GPとが同じ厚さとなり、ゲート部GPの剛性を確保することができる。これにより、製品部であるレンズOPを直接突き出さなくてもレンズOPの面精度が良好な状態でレンズOPを可動金型10から離型することができる。また、外周形成部CV2とゲート形成部GCとを繋ぐ部分41dがR形状であることにより、成形品MPの離型時に外周部FLとゲート部GPとを繋ぐ部分M2で応力が集中することを防ぐことができる。これにより、離型時に成形品MPのゲート部GPが曲がったり破断が発生したりすることを防ぐことができる。また、側面転写面23Aの第2ゲート形成面32A側のテーパー角αと同じ角度でランナー部RPを突き出すことにより、型合わせ面PL1に垂直な方向に突き出す場合に生じ得るゲート部GPの曲げ変形等を防ぐことができる。これにより、ゲート形成部GCの反対側(反ゲート側)の外周形成部CV2のうち、特に離型阻害が生じやすい固定金型20側の部分でレンズOPの外周部FLが引っかかることを防ぐことができる。特に、側面転写面23Aがテーパー角αを有することにより、ランナー部RPのみを斜め方向に突き出しでも、外周側面FL3がより可動金型10に引っかからず、可動金型10から容易にレンズOPを離型することができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の成形金型等について説明する。第2実施形態の成形金型等は、第1実施形態の成形金型等を変形したものであり、特に説明しない事項は、第1実施形態と同様である。
図6A及び6Bに示すように、可動金型10において、ゲート形成部GCの第2ゲート形成面32Aは、第2外周転写面22Aから外側に延び型合わせ面PL1に対して平行な第1転写面32Aaと、第1転写面32Aaから外側に延び第1転写面32Aaに対して傾斜する第2転写面32Abとを有する。さらに、ゲート形成部GCのゲート側面形成面33A,34Aは、側面転写面23Aから外側に延び型合わせ面PL1及び第1外周転写面21Aと第1ゲート形成面31Aとを繋ぐ部分41cに対して垂直な第3転写面33Aa,34Aaと、第3転写面33Aa,34Aaから外側に延び第3転写面33Aa,34Aaに対してそれぞれ傾斜する第4転写面33Ab,34Abとを有する。つまり、可動金型10において、ゲート形成部GCは、外周形成部CV2側からランナー形成部RC側に向かうにつれ深さ及び幅が増加する。なお、第3転写面33Aa,34Aaと第4転写面33Ab,34Abとを繋ぐ部分41hも型合わせ面PL1に平行な断面においてそれぞれR形状を有する。
図6Cに示すように、図6A及び6Bに示す成形金型100によって成形される成形品MPは、ゲート部GPが、外周部FL側からランナー部RP側に向かうにつて厚み及び幅が増加する。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の成形金型等について説明する。第3実施形態の成形金型等は、第1実施形態の成形金型等を変形したものであり、特に説明しない事項は、第1実施形態と同様である。
図7A及び7Bに示すように、可動金型10において、ゲート形成部GCの第2ゲート形成面32Aは、第2外周転写面22A側から第2ランナー形成面42A側まで緩やかな曲面を有する。つまり、可動金型10において、ゲート形成部GCは、外周形成部CV2側からランナー形成部RC側に向かうにつれ深さが増加する。
図7Cに示すように、図7A及び7Bに示す成形金型100によって成形される成形品MPは、ゲート部GPにおいて、外周部FL側からランナー部RP側に向かうにつれて厚みが増加する緩やかな曲面に形成された第2ゲート面GL2を有する。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態の成形金型等について説明する。第4実施形態の成形金型等は、第1実施形態の成形金型等を変形したものであり、特に説明しない事項は、第1実施形態と同様である。
図8A及び8Bに示すように、成形品MPは、ゲート部GPとランナー部RPとの間に支軸部SPとサブゲート部TPとを有する。本実施形態において、流路部は、ランナー部RP、支軸部SP、及びサブゲート部TPとなる。支軸部SPは、成形品MPを例えば支持治具(不図示)に固定するためのものである。支軸部SPは、本体部分SP1と基準部SP2,SP3とを有する。基準部SP2,SP3は、成形品MPを支持治具に固定する際にアライメントのために用いられる。サブゲート部TPは、ランナー部RPと支軸部SPとを繋ぐ部分であり、例えば光学成形品の測定に用いるに際し、このサブゲート部TPで切断される。なお、支持治具は、光学成形品の測定装置等に取り付けられるものである。
図8Cに示すように、成形金型100は、上述した成形品MPの支軸部SPの形状に対応し、支軸部SPを形成するための流路形成面51A,52Aと、サブゲート部TPの形状に対応し、サブゲート部TPを形成するための流路形成面53A,54Aとを有する。本実施形態において、支軸部SPを形成する固定金型20側の流路形成面51Aが第1流路形成面であり、可動金型10側の流路形成面52Aが第2流路形成面である。流路形成面52Aには、支軸部SPの基準部SP2,SP3を形成する基準部形成面55A,56Aが設けられている。可動金型10には、支軸部SPを突き出す突き出しピン65aが成形品MPの支軸部SPの基準部SP2,SP3を突き出すようにすなわち基準部形成面55A,56Aから突き出るように設けられている。
以上、本実施形態に係る成形金型について説明したが、本発明に係る成形金型等は上記のものには限られない。例えば、レンズOPの形状は例示であり、用途に応じて光学面OL1,OL2等の形状を適宜変更することができる。
また、上記実施形態において、レンズOPを第2外周面FL2の外径を基準にゲート部GPを実質的に残さない状態で光軸OAに平行で成形軸PXに垂直に切断したが、図9A及び9Bに示すように、ゲート部GPの一部(ゲート残部GPa)を残した状態でゲート部GPを切断してもよい。また、外周側面FL3の面に沿って光軸OAに対して傾斜するようにゲート部GPを切断又は切削してもよい。
第2ゲート面GL2と、これを挟む一対のゲート側面GL3,GL4との境界は、R形状とすることができる。
突き出しピン65aによってランナー部RPを突き出す角度は、側面転写面23Aの第2ゲート形成面32A側のテーパー角αと正確に同じでなくてもよく、多少の角度差があってもよく、この場合も同じ角度であるものとみなす。

Claims (9)

  1. 光学素子の第1光学面と、前記第1光学面の周囲に延びる第1外周面とを形成する固定金型と、前記光学素子の第2光学面と、前記第2光学面の周囲に延びる第2外周面と、前記第1外周面と前記第2外周面とを繋ぐ外周側面とを形成する可動金型とを備える成形金型であって、
    前記固定金型は、前記第1光学面を形成する第1光学転写面と、前記第1外周面を形成する第1外周転写面と、ゲート部を形成する第1ゲート形成面と、流路部を形成する第1流路形成面と有し、
    前記可動金型は、前記第2光学面を形成する第2光学転写面と、前記第2外周面を形成する第2外周転写面と、前記外周側面を形成する側面転写面と、前記ゲート部を形成する第2ゲート形成面と、前記流路部を形成する第2流路形成面と有し、
    前記第1及び第2外周転写面は、前記固定金型と前記可動金型との型合わせ面に平行な一対の面であり、前記第1外周転写面と前記第1ゲート形成面とが同一の平面上にあり、
    前記固定金型と前記可動金型とは、前記第1及び第2外周転写面と前記側面転写面とで構成される外周形成部と、前記第1及び2ゲート形成面で構成されるゲート形成部とを有し、
    前記外周形成部と前記ゲート形成部とを繋ぐ部分が前記型合わせ面に平行な断面においてR形状を有し、
    前記側面転写面は、第2外周転写面側で狭まるテーパー角を有し、
    前記可動金型は、前記光学素子の前記流路部を突き出す突き出し機構を有し、
    前記突き出し機構は、前記側面転写面のうち前記第2ゲート形成面側の面のテーパー角と同じ角度で前記可動金型の前記第1流路形成面側に突き出る突き出しピンを有する、成形金型。
  2. 前記第2外周転写面と、前記第2ゲート形成面とは、少なくとも前記第1外周転写面と前記第1ゲート形成面とを繋ぐ部分の前記型合わせ面に垂直な延長線上まで同一の平面上にあり、前記外周形成部の深さと前記ゲート形成部のうち少なくとも前記繋ぐ部分における深さとが同じである、請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記ゲート形成部は、前記可動金型において前記外周形成部側から前記流路形成面で構成される流路形成部側に向かうにつれ深さ及び幅の少なくともいずれか一方が増加し、
    前記ゲート形成部と前記流路形成部とを繋ぐ部分が前記型合わせ面に垂直な断面においてR形状を有する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の成形金型。
  4. 前記外周形成部の外径をdとし、前記ゲート形成部の幅をWとし、前記R形状のR半径をrとしたときに、以下の条件式を満足する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の成形金型。
    d≦2.0mm
    W≦d/2
    r≦d/4
  5. 前記外周形成部の前記第2外周面側の稜部は、前記型合わせ面に垂直な断面においてR形状を有する、請求項1から4までのいずれか一項に記載の成形金型。
  6. 前記ゲート形成部は、前記第2外周転写面から外側に延び前記型合わせ面に対して平行な第1転写面と、前記第1転写面から外側に延び前記第1転写面に対して傾斜する第2転写面とを有し、
    前記第1転写面と前記第2転写面とを繋ぐ部分が、前記型合わせ面に垂直な断面においてR形状を有する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の成形金型。
  7. 前記側面転写面のテーパー角をαとしたときに、以下の条件式を満足する、請求項1から6までのいずれか一項に記載の成形金型。
    0.1°≦α≦10°
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の成形金型を用いて成形品を成形する成形工程と、
    前記突き出し機構を用いて前記側面転写面のうち前記ゲート形成面側の面のテーパー角と同じ角度で前記成形品のうち前記流路部を突き出す突き出し工程と、
    を備える、光学素子の製造方法。
  9. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の成形金型を用いて製造した光学素子。
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