JP2014061597A - 成形装置及び光学素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型間又は金型内の温度のばらつきを低減して高精度の成形を可能にする成形装置を提供すること。
【解決手段】型開き状態で遮蔽機構80が第1金型41及び第2金型42を上下に空隙C1,C2が形成されるように覆うので、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の周辺に上下方向の流路を形成することができる。これにより、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の周辺を緩やかに通過する外気流を形成することができ、第1及び第2金型41,42の上部及び下部の間に形成される温度差を低減することができる。つまり、成形金型40内の温度のばらつきを低減しつつ金型温度を制御することができ、高い面精度のレンズ(光学素子)LPを少ないばらつきで簡易に成形することができる。
【選択図】図2
【解決手段】型開き状態で遮蔽機構80が第1金型41及び第2金型42を上下に空隙C1,C2が形成されるように覆うので、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の周辺に上下方向の流路を形成することができる。これにより、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の周辺を緩やかに通過する外気流を形成することができ、第1及び第2金型41,42の上部及び下部の間に形成される温度差を低減することができる。つまり、成形金型40内の温度のばらつきを低減しつつ金型温度を制御することができ、高い面精度のレンズ(光学素子)LPを少ないばらつきで簡易に成形することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば光学素子等の製造に用いられる成形装置、及び当該成形装置を用いた光学素子の製造方法に関する。
成形装置として、固定側及び可動側のプラテン間に配置した固定側及び可動側の金型をそれぞれ包囲するように大小寸法の異なる一対の遮蔽壁を設け、これら遮蔽壁によって型開き状態のプラテン間であって金型の周囲を下部を除いて覆うものが存在する(特許文献1)。これら一対の遮蔽壁は、成形品や金型のパーティング面に当たる風を防ぐことによって、成形品の光学面の面精度劣化を防ぐことを目的としている。
ところで、光学素子を射出成形で量産する場合、成形施設の温度や空調の場所の影響を受けて、金型の温度が大きく異なってしまう問題がある。光学素子、とりわけ高NAで構成されるBD/DVD/CDの3互換用ピックアップ素子については、良好な球面収差を得るために精密な温度制御機構が必要である。つまり、金型の温度安定が光学素子の生産性に大きく影響するので、金型の温度を精密に管理する必要がある。
一般に、光学素子等の成形品の量産時においては、金型が搭載された複数台の成形装置によって多数個取りをそれぞれ行うことになる。この時、金型の全ての部分を同じ環境に置くことができないため、空調や人の出入りなどの空気の流動により、それぞれの金型間の温度が均一ではなくなり、また金型内が局所的に冷却されてしまい、各成形装置による成形温度の制御が困難となる。この際、温度に敏感な光学素子の製造の場合は、それぞれの成形品の場所(成形箇所)にそれぞれ個別の面補正を施す必要があり、さらなるコストアップに繋がってしまう。これを防ごうと上記特許文献1のような手法を用いることで金型の急激な冷却(例えば空調の流入等)を防げるが、上方部の遮熱機構が閉まっているため、金型に熱せられた空気が遮蔽機構内の上方に溜まり、金型の上下方向に関して大きな温度勾配が生じてしまう。これでは、金型の急激な冷却を防げても、金型の上下での補正が依然必要となってしまう。
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、金型間又は金型内の温度のばらつきを低減して高精度の成形を可能にする成形装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記成形装置を用いた高精度の光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記成形装置を用いた高精度の光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る成形装置は、第1転写面を有する第1金型と、第1金型に対向して水平側方に配置され、第2転写面を有する第2金型と、第1金型と第2金型とを当接させた型閉じ状態と、第1金型と第2金型とを離間させた型開き状態とにする開閉駆動装置と、型閉じ状態で第1及び第2金型の周囲を覆って実質的に閉じた空間を形成するとともに、型開き状態で第1金型及び第2金型の周囲のうち少なくとも上下を空隙が形成されるように覆う遮蔽機構とを備える。
上記成形装置では、遮蔽機構が型閉じ状態で第1及び第2金型の周囲を覆って実質的に閉じた空間を形成するため、型開き状態又は型閉じ状態で第1及び第2金型の周辺温度が急激に変化することを防止して、金型温度の制御を容易にすることができる。つまり、遮蔽機構により第1及び第2金型の周囲を覆って実質的に閉じた空間を形成し、その状態で樹脂がキャビティに流入するため、成形装置の配置場所(空調の近くや人の流入が激しい場所の近く)に関わらず、高い面精度の光学素子を安定して得ることができる。
また、型開き状態で遮蔽機構が第1金型及び第2金型の周囲を上下に空隙が形成されるように覆うので、第1及び第2金型の型合わせ面の周辺に上下方向の流路を形成することができる。これにより、第1及び第2金型の型合わせ面の周辺を緩やかに通過する外気流を形成することができ、第1及び第2金型の上部及び下部の間に形成される温度差を低減することができる。つまり、金型内の温度のばらつきを低減しつつ金型温度を制御することができ、高い面精度の光学素子等を少ないばらつきで簡易に成形することができる。特にLBPレンズのような大きな光学素子であると、同一レンズ内で金型温度のばらつきの影響を受けてしまい場所によって性能が変化してしまうことがあり得るため、本発明を好適に用いることができる。
本発明のさらに別の側面では、遮蔽機構は、第1金型側に固定されて第1金型とともに移動する第1遮蔽部材と、第2金型側に固定されて第2金型とともに移動する第2遮蔽部材とを有する。この場合、第1金型側に固定された第1遮蔽部材と、第2金型側に固定された第2遮蔽部材とを金型の開閉に同期させて開閉することができ、遮蔽機構を簡易にすることができる。
本発明のさらに別の側面では、第1遮蔽部材と第2遮蔽部材とは、閉状態で互いに部分的に入れ子状に重ね合わされる筒状部材である。
本発明のさらに別の側面では、第1金型は、複数の第1転写面部分を有し、第2金型は、複数の第1転写面部分に対応する複数の第2転写面部分を有し、複数個の成形品を一括して形成可能にする。前述のように、型開き状態で上下に空隙が形成されない遮蔽機構の場合、金型の上下方向で温度勾配が発生してしまうため、成形品の複数の転写面がそれぞれ金型のどの位置に配置されるかにより成形条件が異なってしまう。そのため、高精度の成形品を安定して得ることができず、いくつかの転写面に補正を行う必要が出てきてしまう。補正の程度は各転写面の金型における位置だけでなく、その成形装置の置かれている環境によっても異なってしまうため、煩雑な作業が必要となってしまう。一方、本発明によれば、金型内での温度勾配を確実に低減することができるため、成形品間の温度差を減少させて形状的なばらつきの少ない高精度な複数の成形品を、煩雑な作業なしに、又は少ない調整で得ることができる。
本発明のさらに別の側面では、遮蔽機構は、パネル状の遮熱部材を有する。この場合、遮蔽機構を簡易かつ軽量に構成することができる。
本発明のさらに別の側面では、遮熱部材は、2種以上の材料を重ね合わせることによって形成される。この場合、遮熱部材に複合的な機能及び特徴を持たせることができる。
本発明のさらに別の側面では、第1転写面及び第2転写面は、光ピックアップ用の3互換タイプの対物レンズを形成するためのものである。かかる対物レンズは、形状的な精度に対する要求精度のレベルが高く、上記のような特徴を有する成形装置によって少ないばらつきで高精度に形成することができる。
本発明のさらに別の側面では、遮蔽機構は、開閉部材を有する。この場合、上下における空隙の形成が容易となり、成形品用の取出装置のアームを少ない影響で遮蔽空間内にアクセスさせることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る光学素子の製造方法は、第1転写面を有する第1金型と第2転写面を有する第2金型とを水平側方に対向配置した状態で備える成形金型を用いた製造方法であって、第1金型と第2金型とを当接させた型閉じ状態とすることにより成形空間を形成するとともに、第1及び第2金型の周囲を覆って実質的に閉じた空間を形成する第1工程と、成形空間に樹脂を供給し、成形空間中で光学素子を含む成形品を成形する第2工程と、第1金型と第2金型とを離間させた型開き状態とするとともに、遮蔽機構によって第1金型及び第2金型の周囲のうち少なくとも上下を空隙が形成されるように覆う第3工程とを備える。
上記光学素子の製造方法では、型開き状態で遮蔽機構によって第1金型及び第2金型の周囲を少なくとも上下を空隙が形成されるように覆うので、第1及び第2金型の型合わせ面の周辺に上下方向の流路を形成することができ、第1及び第2金型の上部及び下部の間に形成される温度差を低減することができる。結果的に、金型内の温度のばらつきを低減しつつ金型温度を制御することができ、高精度の光学素子等を少ないばらつきで簡易に成形することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る第1実施形態の成形装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
以下、本発明に係る第1実施形態の成形装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すように、成形装置100は、射出成形を行って成形品MPを作製する本体部分である射出成形機10と、射出成形機10から成形品MPを取り出す付属部分である取出装置20と、成形装置100を構成する各部の動作を統括的に制御する制御装置30とを備える。
射出成形機10は、水平方向に開閉する横型の成形機であり、成形金型40と、固定盤11と、可動盤12と、型締め盤13と、開閉駆動装置15と、射出装置16と、遮蔽機構80とを備える。射出成形機10は、固定盤11と可動盤12との間に成形金型40を構成する第1金型41と第2金型42とを挟持して両金型41,42を型締めすることにより成形を可能にする。成形金型40は、型締め等の際に、外気を遮る遮蔽機構80によって周囲を覆われ、閉じた空間内に配置された状態となる。
固定盤11は、可動盤12に対向して支持フレーム14の略中央に固定され、取出装置20をその上部に支持する。固定盤11の内側11aは、可動盤12の内側12aに対向しており、第1金型41の支持体として第1金型41を着脱可能に支持している。固定盤11には、射出装置16から延びるノズル16dを通す開口11bが形成されている。なお、固定盤11は、タイバーを介して型締め盤13に固定されており、成形時の型締めの圧力に耐え得るようになっている。
可動盤12は、開閉駆動装置15の一部を構成するリニアガイド15aによって固定盤11に対して進退移動可能に支持されている。可動盤12の内側12aは、固定盤11の内側11aに対向しており、第2金型42の支持体として第2金型42を着脱可能に支持している。つまり、可動盤12に支持された第2金型42は、固定盤11に支持された第1金型41に対向して水平側方に並んで配置される。なお、可動盤12には、エジェクター駆動部45が組み込まれている。このエジェクター駆動部45は、第2金型42内に残った成形品MPを離型するために第1金型41側に押し出すものである。
型締め盤13は、支持フレーム14の端部に固定されている。型締め盤13は、型締めに際して、開閉駆動装置15の動力伝達部15dを介して可動盤12をその背後から支持する。
開閉駆動装置15は、リニアガイド15aと、動力伝達部15dと、アクチュエーター15eとを備える。リニアガイド15aは、可動盤12を支持しつつ、固定盤11に対する進退方向に関して可動盤12の滑らかな往復移動を可能にしている。動力伝達部15dは、制御装置30の制御下で動作するアクチュエーター15eからの駆動力を受けて伸縮する。これにより、型締め盤13に対して可動盤12が近接したり離間したり自在に進退移動する。結果的に、固定盤11と可動盤12とを互いに近接又は離間させることができ、第1金型41と第2金型42との間で型閉じ、型開き等を行うことができる。
射出装置16は、シリンダー16a、原料貯留部16b、スクリュー駆動部16c等を備える。射出装置16は、制御装置30の制御下で適当なタイミングで動作するものであり、樹脂射出用のノズル16dから温度及び圧力が制御された溶融樹脂を射出することができる。射出装置16は、第1金型41と第2金型42とを型締めした状態において、固定盤11の開口11bを介して第1金型41に設けた樹脂注入部としてのスプルーブッシュ(不図示)にノズル16dを接触させることにより、両金型41,42間に形成された流路空間及び型空間に対してシリンダー16a中の溶融樹脂を所望のタイミング及び圧力で供給することができる。
遮蔽機構80は、第1金型41に対応する可動側に固定されて第1金型41とともに移動する第1遮蔽部材81と、第2金型42に対応する可動側に固定されて第2金型42とともに移動する第2遮蔽部材82とを有する。第1遮蔽部材81と第2遮蔽部材82とは、先端側で入れ子状に重ね合わされる筒状部材であり、第1遮蔽部材81を第1金型41とともに後退するように移動させることによって、上下に空隙が形成された部分的開放状態と、成形金型40を周囲から覆って外気から遮る遮蔽状態との間で、遮蔽機構80の状態を切り替えることができる。
射出成形機10に付随して設けられた金型温度調節機46は、両金型41,42中に温度制御された熱媒体を循環させる。これにより、成形時に両金型41,42の温度を適切な温度に保つことができる。
取出装置20は、成形品MPを把持することができるアーム21と、アーム21を3次元的に移動させる3次元駆動装置22とを備える。取出装置20は、制御装置30の制御下で適当なタイミングで動作するものであり、第1金型41と第2金型42とを離間させて型開きした後に、第2金型42に残る成形品MPを把持して外部に搬出する役割を有する。取出装置20のうちアーム21は、図2に示すように、先端からチャック21aが延びており、成形品MPのスプルー部SPを把持する。
制御装置30は、開閉制御部31と、射出装置制御部32と、エジェクター制御部33と、取出装置制御部34とを備える。開閉制御部31は、アクチュエーター15eを動作させることによって両金型41,42の型閉じ、型締め、及び型開き等を可能にする。射出装置制御部32は、スクリュー駆動部16c等を動作させることによって両金型41,42間に形成された成形空間中に所望の圧力で樹脂を注入させる。エジェクター制御部33は、エジェクター駆動部45を動作させることによって型開き時に第2金型42に残る成形品MPを第2金型42内から押し出させて離型を行わせる。取出装置制御部34は、取出装置20を動作させることによって型開き及び離型後に第2金型42に残る成形品MPを把持して射出成形機10外に搬出させる。
以下、図2等を参照して、成形金型40について詳しく説明する。成形金型40のうち第2金型42は、AB方向に往復移動可能になっている。この第2金型42を第1金型41に向けて図面左側に移動させ、両金型41,42を型合わせ面PS1,PS2で型合わせして型締めすることにより、図6(A)に示すように、レンズLP(図5(B)参照)を成形するための成形空間CVと、これに樹脂を供給するための流路である流路空間FCとが形成される。つまり、成形金型40は、開閉駆動装置15に駆動されて、第1及び第2金型41,42を離間させた型開き状態(図6(B)参照)と、第1及び第2金型41,42を当接させた型閉じ状態(図6(A)参照)との間で状態を切り換えることができるようになっている。
第1金型41は、内側すなわち型合わせ面PS1側に配置される型板61と、外側すなわち固定盤11側に配置される取付板64とを備える。
第1金型41のうち型板61は、金属製の板状の部材であり、複数のコア型62を挿入する複数のコア孔61aと、成形空間CVに樹脂を流入するためのスプルー孔66とを備える。各コア孔61aには、コア型62が挿入されて固定されている。各コア型62の端面には、レンズLPの光機能部OP(図5(B)参照)を形成するための複数のレンズ凹部61eが形成されている。図3(A)に示すように、レンズ凹部61eは、スプルー孔66を中心とする円周上に形成されている。レンズ凹部61eは、レンズLPが光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、光学面転写用の凹の鏡面状の第1転写面(第1転写面部分)S1を有しており、特にBD(Blu-ray Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)/CD(Compact Disc)の3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、微細な構造が設けられた光学面を有するものとなる場合もある。
なお、型板61内部には、成形時に金型の温度を適切な温度に保つため、熱媒体を流通させる温調流路、加熱用のヒーター、温度監視用の温度計等が形成されているが、説明の簡単のため図示を省略している。
取付板64は、金属製の板状の部材であり、型板61を背後から支持している。取付板64は、型板61を型合わせ面PS1やレンズ凹部61eの反対側(背後側)から支持する。取付板64は、成形空間CVに樹脂を流入するためのスプルー孔66を備える。なお、図示は省略するが、取付板64は、取付板64自体を固定盤11に固定するための複数の締結部材を有する。
第2金型42は、内側すなわち型合わせ面PS2側に配置される型板71と、外側すなわち可動盤12側に配置される取付板74と、取付板74に埋め込むように形成されたエジェクター部材75とを備える。
第2金型42のうち型板71は、金属製の板状の部材であり、複数のコア型72を挿入する複数のコア孔71aを備える。
各コア孔71aには、コア型72が挿入されて固定されている。各コア型72の端面には、レンズLPの光機能部OP(図5(B)参照)を形成するための複数のレンズ凹部71eが形成されている。また、型板71の端面には、スプルー孔66に対向するコールドスラグ71bと、レンズ凹部61e,71eで形成される成形空間CVに樹脂を流入するためのランナー凹部71fが形成されている。レンズ凹部71eは、レンズ凹部61eに対向しており、図3(B)に示すように、コールドスラグ71bを中心とする円周上に形成されている。ランナー凹部71fは、コールドスラグ71bから各レンズ凹部71eに放射状に延びている。ランナー凹部71fは、第1及び第2金型41,42を型閉じした際に、成形空間CVに連通する流路空間FCを形成する。レンズ凹部71eは、レンズLPが光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、光学面転写用の凹の鏡面状の第2転写面(第2転写面部分)S2を有しており、特にBD/DVD/CDの3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、微細な構造が設けられた光学面を有するものとなる場合もある。型板71には、エジェクター部材75を構成するエジェクターピン75aを通すピン孔71gも形成されている。
なお、型板71内部には、成形時に金型の温度を適切な温度に保つため、熱媒体を流通させる温調流路、加熱用のヒーター、温度監視用の温度計等が形成されているが、説明の簡単のため図示を省略している。
取付板74は、金属製の板状の部材であり、型板71を背後から支持している。取付板74は、エジェクター部材75を構成するエジェクターピン75a,75bを通すピン孔74g,74hを備える。なお、図示は省略するが、取付板74は、取付板74自体を固定盤11に固定するための複数の締結部材を有する。
エジェクター部材75は、エジェクターピン75a,75bと、エジェクター板75dとを有する機械的な機構であり、図1のエジェクター駆動部45に駆動されて動作する。エジェクターピン75a,75bは、エジェクター板75dに連結されており、型板71のピン孔71gと取付板74のピン孔74g,74hとからなる孔内で一括して進退移動させることができる。エジェクター部材75を前進状態とした場合、エジェクターピン75a,75bが前進し、このうち中央のエジェクターピン75aが型板71のコールドスラグ71bの底部に突起し、周辺のエジェクターピン75bがコア型72を押して型合わせ面PS2から突出させる。逆に、エジェクター部材75を後退状態とした場合、エジェクターピン75a,75bが後退し、このうち中央のエジェクターピン75aが型板71のコールドスラグ71bの底部に引っ込み、周辺のエジェクターピン75bも同様に引っ込んで不図示のバネ等の付勢力を受けたコア型72の後退を許容する。
なお、第1金型41と第2金型42とは、第1金型41に設けた位置決め嵌合部41xと第2金型42に設けた位置決め嵌合部42xとを嵌合させることにより、型合わせ面PS1,PS2に垂直な方向の位置決めが可能になっている。
以下、図5(A)及び5(B)を参照しつつ、上記成形装置100によって成形された成形品MP及びレンズ(光学素子)LPについて説明する。図5(A)に示すように、成形品MPは、4つのレンズ(光学素子)LPを形成したものとなっている。具体的には、成形品MPは、スプルー部SPを中心として4つのランナー部RPが放射状に延びており、各ランナー部RPの延長上にレンズLPが形成されている。ランナー部RPとレンズLPとの境界のゲートを切断することにより、個々のレンズLPを得る。
図5(B)に示すように、レンズLPは、光機能部OPとフランジ部FLとを有しており、光機能部OPは、図2の成形金型40に設けたレンズ凹部61e,71eのうち例えばレンズ凹部61eによって形成される第1の光学面OS1と、例えばレンズ凹部71eによって形成される第2の光学面OS2とを有している。レンズLPは、例えば第1光学面OS1側の突起が大きな肉厚型の光ピックアップ装置用の対物レンズである。具体的には、レンズLPは、例えば波長405nmで開口数(NA)0.75以上、具体的には0.85のBDに対応した光情報の読み取り又は書き込みを可能にする。また、レンズLPは、レンズLPの光軸上の厚さをd(mm)とし、500nm以下の波長の光束におけるレンズLPの焦点距離をf(mm)としたときに、0.8≦d/f≦2.0を満たす。なお、レンズLPがBD/DVD/CDの3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、第1の光学面OS1には、回折構造等の微細な構造が設けられる。レンズLPを含む成形品MPは、光学用樹脂で形成されている。光学用樹脂として、例えばCOC(cycloolefin copolymer)、PMMA(polymenthyl methacrylate)等が用いられる。
以下、図2、図3(A)及び3(B)、並びに図4を参照しつつ、遮熱機構80の詳細について説明する。
図2、図3(A)等に示すように、遮蔽機構80のうち固定側の第1遮蔽部材81は、耐熱性及び断熱性を有する金属等の材料で形成された四角形の筒状部材であり、上部壁体81aと、側部壁体81b,81cと、下部壁体81dとを有する。第1遮蔽部材81は、根元部分81fにおいて固定盤11の内側11aに固定されており、先端部分81gにおいて開放され開口OP1を有している。第1遮蔽部材81を構成する各壁体81a,81b,81c,81dは、パネル状の遮熱部材からなり、例えばアルミニウムやステンレス鋼等の金属、PMMAやベークライト等の樹脂、またはアルミナやジルコニア等のセラミックス等の材料で形成される。
図2、図3(B)等に示すように、遮蔽機構80のうち可動側の第2遮蔽部材82は、耐熱性及び断熱性を有する金属等の材料で形成された四角形の筒状部材であり、上部壁体82aと、側部壁体82b,82cと、下部壁体82dとを有する。第2遮蔽部材82は、根元部分82fにおいて可動盤12の内側12aに固定されており、先端部分82gにおいて開放され開口OP2を有している。第2遮蔽部材82を構成する各壁体82a,82b,82c,82dは、パネル状の遮熱部材からなり、例えばアルミニウムやステンレス鋼等の金属、PMMAやベークライト等の樹脂、またはアルミナやジルコニア等のセラミックス等の材料で形成される。
図2に示すように、遮蔽機構80は、第2遮蔽部材82に付随して、開閉部材83と駆動装置84とを備える。駆動装置84は、取出装置制御部34の制御下で動作し、成形金型40を型開き状態とした後、すなわち遮蔽機構80を部分的開放状態とした後に取出装置20のアーム21を第1金型41と第2金型42との間に挿入可能にすることで、成形品MPの遮蔽機構80外への搬出を可能にしている。つまり、開閉部材83は、取出装置20のアーム21を遮蔽機構80内に進入させる場合にのみ開状態となる。
遮蔽機構80が部分的開放状態にあるとき、第2遮蔽部材82は、可動盤12とともに後退して固定盤11から離間し、第1遮蔽部材81との間に隙間が形成される。具体的には、両遮蔽部材81,82間の上側に空隙C1が形成され、両遮蔽部材81,82間の下側に空隙C2が形成される。上側の空隙C1と下側の空隙C2とは、略同一のサイズを有し、上下方向からの平面視において略重なる位置に配置されている。これにより、第1金型41の型合わせ面PS1の近傍に上下方向の流路が形成され、型合わせ面PS1の周辺を緩やかに上昇する外気流F1,F2を形成することができる(図6(B)参照)。これらの空隙C1,C2によって、型合わせ面PS2の周辺にも迂回する経路で緩やかに上昇する外気流F1,F2を形成することができる。具体的な作製例において、型合わせ面PS1,PS2の一辺が5cm〜120cm程度であるとして、空隙C1,C2の幅Wは、AB方向に0.5cm以上程度とする。また、空隙C1,C2の型合わせ面PS1,PS2に沿った長さは、型合わせ面PS1,PS2の長さと同程度以上とする。
以下、図7を参照しつつ成形装置100を用いた成形品MPすなわちレンズLPの製造方法について説明する。両金型41,42は、金型温度調節機46により成形に適する温度に維持されている。まず、開閉駆動装置15を動作させ、可動盤12を前進させて型閉じを開始させる(ステップS11;型閉じ工程)。第1金型41と第2金型42とが当接する型閉じ状態になっても開閉駆動装置15の閉動作を継続することにより、第1金型41と第2金型42とを必要な圧力で締め付ける型締めが行われる(ステップS12;型締め工程)。この際、遮蔽機構80が遮蔽状態となり、遮蔽機構80によって第1及び第2金型41,42の周囲が覆われ、第1及び第2金型41,42が閉じた空間内に配置された状態となる。つまり、第1及び第2金型41,42が外気から遮断されるので第1及び第2金型41,42の温度を保持することが比較的容易となる。この状態で、射出成形機10において、射出装置16を動作させて、ノズル16dをスプルー孔66の一端のノズルタッチ部に押圧し、流路空間FCを介して型締めされた第1金型41と第2金型42との間の成形空間CV中に、必要な圧力で溶融樹脂を注入する射出を行わせる(ステップS13;樹脂注入工程)。そして、射出成形機10は、成形空間CV中の樹脂圧を保つ。溶融樹脂を成形空間CVに導入した後は、成形空間CV中の溶融樹脂が放熱によって徐々に冷却されるので、かかる冷却にともなって溶融樹脂が固化し成形が完了するのを待つ(ステップS14;冷却工程)。次に、射出成形機10において、開閉駆動装置15を動作させて、可動盤12を後退させる型開きが行われる(ステップS15;型開き工程)。これに伴って、第2金型42が後退し、第1金型41と第2金型42とが離間して型開き状態となり、第2金型42に成形品MPが残る。この際、遮蔽機構80が部分的開放状態となり、遮蔽機構80によって第1及び第2金型41,42の周囲が殆ど覆われるものの、上側の空隙C1と下側の空隙C2とによって、第1金型41の型合わせ面PS1の近傍に上下方向の流路が形成され、型合わせ面PS1の周辺を緩やかに上昇する外気流F1,F2を形成することができる。同様に、第2金型42の型合わせ面PS2の近傍にも迂回する経路で上下方向の流路が形成され、型合わせ面PS2の周辺を緩やかに上昇する外気流F1,F2を形成することができる。つまり、第1及び第2金型41,42の上側に偏って熱気が溜まることを防止できるので、上下方向に大きな温度勾配が生じる現象を抑制でき、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の温度を全体的に比較的均一に保つことができる。次に、射出成形機10において、エジェクター駆動部45を動作させ、エジェクターピン75a,75b等の前進によって、光学素子を含む成形品MPの突き出しを行わせる(ステップS17;突き出し工程)。この結果、成形品MPのうち光学素子は、第1金型41側に押し出されて第2金型42から離型される。最後に、取出装置20を動作させて、突き出された成形品MPの適所をアーム21で把持して外部に搬出する(ステップS18;取出し工程)。アーム21を遮蔽機構80内に挿入する際には、開閉部材83を閉状態から開状態に切り換える。アーム21によって外部に搬出された成形品MPは、複数のレンズLPを有する。つまり、この成形装置100によって多数個取りが可能になるが、上記のように第1及び第2金型41,42の端面において上下方向に大きな温度勾配が生じないので、上下に関して異なる位置に配置された複数のレンズLP間に熱的履歴のばらつきが生じにくい。つまり、複数のレンズLPに対応する複数のレンズ凹部61e,71eに対してそれぞれ異なる形状補正を施す必要がなくなり、レンズLPの収差性能にもばらつきが生じにくい。
本実施形態の成形装置100によれば、成形金型40が型開き状態となって部分的開放状態となった遮蔽機構80が、第1金型41及び第2金型42を上下に空隙C1,C2が形成されるように覆うので、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の周辺に上下方向の流路を形成することができる。これにより、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の周辺を緩やかに通過する外気流F1,F2を形成することができ、第1及び第2金型41,42の上部及び下部の間に形成される温度差を低減することができる。つまり、成形金型40内の温度のばらつきを低減しつつ金型温度を制御することができ、高い面精度のレンズ(光学素子)LPを少ないばらつきで簡易に成形することができる。
なお、遮蔽機構80において開閉部材83を省略することもできる。ただし、開閉部材83を設ける方が取出装置20のアーム21の挿入を確保しつつ遮蔽機構80による空隙C1,C2のサイズ調整を容易にできる。開閉部材83を設けない場合、成形金型40が型開き状態にある時の型合わせ面PS1,PS2の間隔がDであるとすると、空隙C1,C2の幅Wは、成形品MPやアーム21の寸法を考慮しつつ間隔D以下とすることが望ましい。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の成形装置等について説明する。第2実施形態の成形装置等は、第1実施形態の成形装置等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態の成形装置等と同様であるものとする。
図8に示すように、遮蔽機構80は、第2遮蔽部材82のみを備える。つまり、第1金型41側に設けられていた第1遮蔽部材81が省略されている。この場合も、第1及び第2金型41,42の型合わせ面PS1,PS2の周辺に上下方向の流路を形成することができ、第1及び第2金型41,42の上部及び下部の間に形成される温度差を低減することができる。つまり、成形金型40内の温度のばらつきを低減しつつ金型温度を制御することができ、高い面精度のレンズ(光学素子)LPを少ないばらつきで簡易に成形することができる。
なお、図示を省略するが、遮蔽機構80は、第2遮蔽部材82に代えて第1遮蔽部材81のみを備えるものとできる。つまり、第2金型42側に設けられていた第2遮蔽部材82を省略した構造とすることもできる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の成形装置等について説明する。第3実施形態の成形装置等は、第1実施形態の成形装置等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態の成形装置等と同様であるものとする。
図9に示すように、遮蔽機構80に設けた第2遮蔽部材182には、上側の上部壁体81aに開閉部材83を設けるだけでなく、下側の下部壁体81dにも開閉可能な開閉部材183を設けている。開閉部材183は、駆動装置84に駆動されて取出装置20に同期して動作し、実線で示す閉状態と点線で示す開状態との間で切り替え動作可能になっている。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態の成形装置等について説明する。第4実施形態の成形装置等は、第1実施形態の成形装置等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態の成形装置等と同様であるものとする。
図10に示すように、遮蔽機構80に設けた第1遮蔽部材81は、薄い板状の遮熱部材8aを一対の耐熱部材8bで挟んだ構造を有する。第2遮蔽部材82も、薄い板状の遮熱部材8aを一対の耐熱部材8bで挟んだ構造を有する。遮熱部材8aは、例えばアルミニウムやステンレス鋼などの金属、PMMAやベークライトなどの樹脂、またはアルミナやジルコニア等のセラミックス等の材料で形成され、耐熱部材8bは、例えばアルミニウムやステンレス鋼などの金属、PMMAやベークライトなどの樹脂、またはアルミナやジルコニア等のセラミックス等の材料で形成される。
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態の成形装置等について説明する。第5実施形態の成形装置等は、第1実施形態の成形装置等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態の成形装置等と同様であるものとする。
図11に示すように、遮蔽機構280は、第1遮蔽部材281A、第2遮蔽部材282A、第3遮蔽部材281B、及び第4遮蔽部材282Bを備える。第1遮蔽部材281Aは、第1金型41のうち取付板64の側面部分に接するように固定され、第2遮蔽部材282Aは、第1金型41のうち型板61の側面部分に接するとともに取付板64に埋め込むように固定されている。第2遮蔽部材282Aは、第2金型42のうち取付板74の側面部分に接するように固定され、第4遮蔽部材282Bは、第2金型42のうち型板71の側面部分に接するとともに取付板74に埋め込むように固定されている。本実施形態のように、遮蔽部材281A,281B,282A,282Bが金型41,42に近いほど遮蔽部材281A,281B,282A,282Bによる遮熱の効果が高まるといえる。遮熱部材は第1金型41、第2金型42それぞれよりも熱伝導率の低い材料、例えばセラミックス等の材料で形成される。
以上、実施形態に即して本発明に係る成形装置等を説明したが、本発明に係る成形装置等は上記のものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態において、第1金型41及び第2金型42で構成される成形金型40に設ける成形空間CVの形状は、様々な形状とすることができる。すなわち、金型凹部61e,71e等によって形成される成形空間CVの形状は、単なる例示であり、レンズLPその他の光学素子の用途等に応じて適宜変更することができる。例えば、レーザープリンター用のfθレンズを成形するための成形空間CVを形成してもよい。fθレンズの場合、遮蔽機構80によってゲート側と反ゲート側との間の温度差を低減できる。
また、上記実施形態において、図示では4つのレンズLPが一括して成形されるが、2つ以上又は5つ以上のレンズLPが一括して成形されるものとできる。
また、上記実施形態において、第1及び第2遮蔽部材81,82の形状は、四角筒状に限らず、円筒その他の様々なものとできる。
取出装置20のアーム21は、第1及び第2金型41,42の側方から挿入するものとできる。この場合、遮蔽機構80において上部に開閉部材83を設ける必要はないが、側部壁体81b,81c,82b,82c等においてアーム21を通すための開閉部材83や切り欠きGを設けることができる(図12参照)。この際、第1遮蔽部材81から側部壁体81b,81cを取り除いたり、第2遮蔽部材82から側部壁体82b,82cを取り除いたりすることもできる。
遮蔽機構80が部分的開放状態にあるときに形成される空隙C1,C2は、縦方向に貫通するものに限らず、横方向に延びるものであってもよい(図13参照)。
また、上記実施形態において、成形品MPをエジェクターピン75a,75b等で突き出して第2金型42から離型したが、取出装置20によって離型してもよい。
また、上記実施形態において、成形品MPが第2金型42に残ったが、第1金型41に残ってもよい。
10…射出成形機、 11…固定盤、 12…可動盤、 13…型締め盤、 15…開閉駆動装置、 16…射出装置、 16a…シリンダー、 16d…ノズル、 20…取出装置、 21…アーム、 30…制御装置、 40…成形金型、 41…第1金型、 42…第2金型、 45…エジェクター駆動部、 61…型板、 62…コア型、 64…取付板、 66…スプルー孔、 71…型板、 74…取付板、 80…遮蔽機構、 81…第1遮蔽部材、 82…第2遮蔽部材、 83…開閉部材、 84…駆動装置、 100…成形装置、 C1,C2…空隙、 CV…成形空間、 F1,F2…外気流、 FC…流路空間、 OP1…開口、 OP2…開口、 LP…レンズ、 MP…成形品、 OS1…光学面、 OS2…光学面、 W…幅
Claims (9)
- 第1転写面を有する第1金型と、
前記第1金型に対向して水平側方に配置され、第2転写面を有する第2金型と、
前記第1金型と前記第2金型とを当接させた型閉じ状態と、前記第1金型と前記第2金型とを離間させた型開き状態とにする開閉駆動装置と、
前記型閉じ状態で前記第1及び第2金型の周囲を覆って実質的に閉じた空間を形成するとともに、前記型開き状態で前記第1金型及び前記第2金型の周囲のうち少なくとも上下を空隙が形成されるように覆う遮蔽機構と、
を備える成形装置。 - 前記遮蔽機構は、前記第1金型側に固定されて前記第1金型とともに移動する第1遮蔽部材と、前記第2金型側に固定されて前記第2金型とともに移動する第2遮蔽部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
- 前記第1遮蔽部材と前記第2遮蔽部材とは、閉状態で互いに部分的に入れ子状に重ね合わされる筒状部材であることを特徴とする請求項2に記載の成形装置。
- 前記第1金型は、複数の第1転写面部分を有し、前記第2金型は、前記複数の第1転写面部分に対応する複数の第2転写面部分を有し、複数個の成形品を一括して形成可能にすることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の成形装置。
- 前記遮蔽機構は、パネル状の遮熱部材を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の成形装置。
- 前記遮熱部材は、2種以上の材料を重ね合わせることによって形成されることを特徴とする請求項5に記載の成形装置。
- 前記第1転写面及び前記第2転写面は、光ピックアップ用の3互換タイプの対物レンズを形成するためのものであることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載の成形装置。
- 前記遮蔽機構は、開閉部材を有することを特徴とする請求項1から7までのいずれか一項に記載の成形装置。
- 第1転写面を有する第1金型と第2転写面を有する第2金型とを水平側方に対向配置した状態で備える成形金型を用いた光学素子の製造方法であって、
前記第1金型と前記第2金型とを当接させた型閉じ状態とすることにより成形空間を形成するとともに、前記第1及び第2金型の周囲を覆って実質的に閉じた空間を形成する第1工程と、
前記成形空間に樹脂を供給し、前記成形空間中で前記光学素子を含む成形品を成形する第2工程と、
前記第1金型と前記第2金型とを離間させた型開き状態とするとともに、遮蔽機構によって前記第1金型及び前記第2金型の周囲のうち少なくとも上下を空隙が形成されるように覆う第3工程と、
を備えることを特徴とする光学素子の製造方法。
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KR102213279B1 (ko) * | 2020-07-06 | 2021-02-05 | 윤병호 | 전동사출장치 |
-
2012
- 2012-09-19 JP JP2012206269A patent/JP2014061597A/ja active Pending
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