JP6015746B2 - 光学素子の製造方法、成形装置、及び取出装置 - Google Patents

光学素子の製造方法、成形装置、及び取出装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば光ピックアップ装置や撮像系のレンズやレーザープリンター等に用いられる光学素子の製造方法、当該製造方法に用いられる成形装置、及び取出装置に関する。
射出成形において、樹脂のガラス転移温度付近に保たれた金型から成形品を取り出す場合、型開き時に金型に触れた空気の急激な加熱による膨張や金型の下部と上部との雰囲気温度の違いから、金型の下方から上方に向かって強い上昇気流が発生する。この上昇気流が成形品に当たると、成形品を急激かつ不均一に冷却し、成形品の各部の収縮量等に影響して面精度等を崩して劣化させてしまう要因となる。
ここで、成形品や金型に当たる風を遮断し、急冷による成形品の精度悪化や金型の温度不均一性を防止するため、離型直後の気体流動を遮断する方法がある(例えば特許文献1参照)。具体的には、特許文献1では、耐熱性、断熱性に優れた材質(例えばステンレス、アルミニウム、熱硬化性プラスチック、アクリル、ベークライト等の素材)により金型を囲い、周囲の雰囲気から成形品等に当たる風を遮断する。特許文献1の装置でも、成形品の取り出し時には遮断機構が開閉する。遮断された空間内は成形温度と同じ温度に維持されているので、取り出した比較的高温の成形品を一旦空間内で除冷することになる。
しかしながら、特許文献1の方法では、成形品を取り出す際に遮断機構が開いており、この際、成形機内部での空気の対流や型開き時に上昇気流が発生し、結局成形品に成形機内部の温度よりもかなり低い温度の風が当たるおそれがある。そのため、成形品が急冷されて成形品の面精度を保つことが難しいという問題がある。本発明者は、成形品が型から取り出され、成形品全体が外気に曝された際に、このような気流が成形品に当たるとより急激かつ不均一な冷却が進行し、面精度を特に大きく崩してしまうことを見出した。即ち、型開き時及びその直後よりも、型開き後に成形品を型から取り出す際の急激な冷却を防止することがより重要であることを本発明者は見出した。
また、特許文献2では、金型から取り出した後の成形品の急冷を防止するための射出成形品自動取り出しロボットが提案されている。具体的には、金型から取り出された成形品のスプルー部を把持する把持部の近傍に、発熱体を備えた筺体から成る成形品の冷却装置を設けることが記載されている。
しかしながら、特許文献2の方法は、成形品を完全に取り出した後に成形品を筺体で覆うものであり、特許文献1と同様に、成形品を取り出す際には、成形品に風が当たり成形品が急冷されてしまうという問題がある。
このような成形品取り出しの際の外気の流入による成形品の急冷の問題に対し、例えば、特許文献3には、以下の構成が記載されている。つまり、特許文献3には、光学部品と一体に成形される囲繞部で光学部品を囲む構成や、金型の外側に成形品とは別体の囲繞部を設けることが記載されている。
特許文献3のように光学部品と一体に成形される囲繞部で光学部品を囲む構成では、囲繞部と光学部品が一体であるため、冷却により囲繞部自体が収縮を起こし、その収縮の影響が光学部品に伝わる。そのため、かえって光学部品の面精度の低下を招いてしまうことが考えられる。
また、金型の外側に囲繞部を設ける構成では、型開き開始時から成形品の取り出しまでの間ずっと成形品が囲繞部で囲われる状態となっている。この場合、型開き開始時から成形品の取り出しまでの間ずっと成形品に風が当たるのを防止することは可能であるが、成形品が冷却するまでに時間がかかりサイクルタイム(製造の作業時間)が長くなってしまう。一般的な射出成形において、成形品は製品部と、ランナー部やスプルー部といった製品部以外の部分を有しており、製品部以外の部分を取出機で掴んで金型からの取り出しを行う。その際、特許文献3のように型開き開始時から成形品の取り出しまでの間ずっと成形品が囲繞部で囲まれるような構成では、製品部以外の部分が取出機で掴める状態となるまで冷却するのに長い時間がかかってしまうためサイクルタイムが長くなってしまう。特に、製品部に対して製品部以外の部分の体積が大きいほど、冷却にかかる時間が長くなるため、よりいっそうサイクルタイムが長くなってしまう。
また、型開き開始時から成形品の取り出しまでの間ずっと成形品が囲繞部で囲われる状態とした場合、型開き直後の高温状態の金型に触れ熱せられた空気が囲繞部で囲われた空間内に閉じ込められるため、囲繞部内が囲繞部外に比べて高温状態となってしまう。そのため、囲繞部内と囲繞部外との温度差が大きくなってしまい、金型から取り出した成形品を囲繞部外へと搬出する際に、結局その大きな温度差によって成形品が急激に冷却され、良好な面精度を確保することが困難となってしまう。
特開2006−7600号公報 特開平4−208426号公報 特開2007−79150号公報
本発明は、成形品の取り出し時に外気の流入を防ぎ、成形品の面精度を良好に確保することができる光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記製造方法で成形品の取り出し時に外気の流入を防ぐことにより、面精度を良好に確保した光学素子を製造するための成形装置、及び取出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光学素子の製造方法は、光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型と、を備える成形金型を用いた成形方法であって、第1金型と第2金型とを合わせることによって成形空間を形成する第1工程と、成形空間に樹脂を供給し、成形空間中で光学素子(又は光学素子及びスプルー部)を含む成形品を成形する第2工程と、第1又は第2金型から成形品を取り出す際に第1又は第2金型に残った成形品のうち少なくとも光学素子を第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構で囲む第3工程と、第3工程後に成形品(例えばそのスプルー部)を取出装置で把持して成形品を取り出す第4工程とを備える。ここで、成形品を取り出すとは、残っている側の型から成形品を分離することを意味する。取り出す際に囲むとは、第1金型と第2金型とを離間させる型開き開始時から取出装置で成形品をつかむときまでに、成形品が遮熱機構で囲まれていない状態を有しており、取出装置で取り出す動作の直前に囲むということを意味する。また、取り出す際としては、第1金型と第2金型とを離間させる型開きの途中であってもよいし、完全に型が開いた型開き後であってもよい。遮熱機構が第1金型及び第2金型よりも小さいとは、遮熱機構を金型の進退方向又は開閉方向から見て輪郭の断面サイズが金型よりも小さいことを意味する。また、囲むとは、内部を完全に密閉するものであってもよいし、外気の影響が内部に影響しない範囲で隙間を有するものであってもよい。
また遮熱機構は、外気の風を防ぐことができればどのような形状でもよいが、例えば、筒状とすることができる。筒状の遮熱機構としては、両端が開放していてもよいし、どちらか一方が遮蔽されていてもよい。例えば、遮熱機構の型開閉方向に垂直な面を開放状態としてもよい。遮熱機構の進退方向から見た形状は、矩形や台形や円形であってもよい。また、遮熱機構には、外気の影響が光学素子に影響しない範囲で、隙間や穴が形成されていてもよい。
上記光学素子の製造方法では、最も重要なタイミングである成形品を取り出す際に、成形品により近い場所、つまり第1及び第2金型よりも狭い範囲において遮熱機構で成形品を囲むことにより、外気の流入を十分に防ぐことができる。これにより、成形品が金型内部より温度の低い外気によって急冷されず、成形品である光学素子の面精度を良好に確保することができる。また、遮熱機構が存在しない場合には、高い面精度を維持するためには、十分に成形品を冷却・固化させてから取り出す必要があるが、遮熱機構で成形品を囲むことにより、取出装置で成形品を搬送している間を成形品の徐冷・固化に充てることができるため、遮熱機構が存在しない場合と比べて、サイクルタイムを短くすることができる。
また、取り出す際に遮熱機構で成形品を囲む、つまりは、型開き開始時から遮熱機構で成形品を囲むまでの間は成形品が遮熱機構で囲われていない状態とすることにより、サイクルタイムを短くすることができる。これは、型開き開始時から成形品の取り出しまでの間ずっと成形品を遮熱機構で囲む場合と比較して、製品部以外の部分であるスプルー部の冷却を早めることが可能となり、スプルー部を取出装置で掴むまでの時間を短くできるためである。
本発明の具体的な側面では、上記光学素子の製造方法において、第4工程は、第1金型と第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに行う。
本発明の別の側面では、遮熱機構に覆われている状態のままで、第1又は第2金型から成形品を取り出す。この場合、成形品を取り出す際に外気の流入を確実に防ぐことができる。
本発明のさらに別の側面では、第1及び第2金型の鉛直軸に沿った長さをL1とし、第1及び第2金型の水平軸に沿った長さをL2とし、遮熱機構の鉛直軸に沿った長さをC1とし、遮熱機構の水平軸に沿った長さをC2としたときに、以下の少なくともいずれか1つの式を満足する。
L1>C1
L2>C2
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、成形品を取り出す取出装置に設けられる。この場合、離型直後の外気や上昇気流等の外乱から成形品を守ることができる。また、遮熱機構を金型の外にある取出装置に設けることにより、第1及び第2金型や成形機への加工の必要性がないため、横型や縦型のいずれの成形機でも遮熱機構を用いることができる。そのため、成形機の周辺機器の選択幅を広げることができる。
また、遮熱機構を取出装置に設けることにより、成形品を金型から取り出してから搬出するまでの間ずっと、光学部品を遮熱機構で囲った状態とすることができるため、この間の気流等の外乱から成形品を継続して守ることができる。
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、光学素子が残る第1又は第2金型の型合わせ面側に設けられる。この場合、取出装置が成形品を把持する前でも成形品を囲うことができ、外乱の影響をより低減することができる。
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、成形品の周辺空間を外部から遮断する密閉機構を有する。この場合、より効果的に外気の流入を防ぐことができる。
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、耐熱性及び遮熱性を有する材料で形成される。この場合、耐熱性及び遮熱性を有する材料であればよく、コストや加工性に有利な素材を選ぶことができる。
本発明のさらに別の側面では、成形品は、複数の光学素子を有する。多数個取りの光学素子の成形の場合、各光学素子の位置が異なり、外乱を不均一に受けやすい。そのため、成形品の取り出しの際に、上述の遮熱機構を光学素子に被せることにより、外乱の影響を低減させることができる。これにより、光学素子の面形状を良好に確保することができる。また、金型よりも大きな囲いで複数の光学素子を囲っても、囲いの中が不均一な状況となり、光学素子間で面精度のバラつきが起きやすくなってしまう。そのため、成形品の取り出しの際に、成形品により近い場所を囲う上述の遮熱機構で光学素子を囲うことにより、不均一な外乱の影響を低減させることができる。そのため、多数個取りの場合であっても各光学素子の面形状を良好に確保することができるし、各光学素子間の面精度のバラつきを抑えることも可能となる。
本発明のさらに別の側面では、成形品は、複数の光学素子と光学素子同士を接続するランナー部とを有し、第3工程において、遮熱機構は、成形品のうち少なくとも複数の光学素子及びランナー部を囲む。この場合、光学素子の面形状をよりいっそう良好に確保することができる。光学素子と同材料で成形されるランナー部も光学素子と同様に、外気によって冷却され収縮を起こす。その際、急激または不均一に冷却されると、その影響が光学素子へも歪みとして伝わるため、それが光学素子の面精度を低下させる要因の一つになる。従って、成形品のうち少なくとも複数の光学素子及びランナー部を遮熱機構で囲む構成とすることにより、ランナー部の急激または不均一な冷却を防止することができ、その結果、光学素子に生じる歪みの量も小さくできるため、よりいっそう光学素子の面精度を良好に確保することができる。
本発明のさらに別の側面では、光学素子は、開口数0.75以上及び回折構造の少なくともいずれか一方を有する。この場合、開口数0.75以上や回折構造を有するような偏芯感度の高い光学素子でも、成形品の取り出し時の外乱の影響をほとんど受けないため、光学素子の面形状を良好に確保することができる。例えば、光学素子がBD/DVD/CDの3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、コマ収差の許容が非常に狭く、高い成形精度が必要となるが、上述したような光学素子の製造方法によれば、面精度を良好に確保することができ、コマ収差の発生も低減することができる。ゆえに、BD/DVD/CDの3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズのようなコマ収差の許容が非常に狭いレンズであっても、許容を満足できるほど精度良くレンズを製造することが可能となる。
本発明のさらに別の側面では、光学素子は、光学用樹脂で形成される。この場合、温度変化により樹脂が収縮しやすい光学用樹脂であっても、遮熱機構により成形品の取り出し時の外乱の影響をほとんど受けないため、光学素子の面形状を良好に確保することができる。
上記課題を解決するため、本発明に係る成形装置は、光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型と、を備え、第1金型と第2金型とを合わせた状態で形成される成形空間に溶融した樹脂を供給されることで、光学素子(又は光学素子及びスプルー部)を含む成形品を成形する成形金型と、第1金型と第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに、成形品(例えばそのスプルー部)を把持し成形品を取り出す取出装置と、第1又は第2金型から成形品を取り出す際に、第1又は第2金型に残った成形品のうち少なくとも光学素子を囲う第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構と、を備える。
上記成形装置では、成形品により近い場所、つまり第1及び第2金型よりも狭い範囲に外気の流入を防ぐ遮熱機構を設けることにより、成形品である光学素子の面精度を良好に確保することができる。
また、取り出す際に遮熱機構で成形品を囲む、つまりは、型開き開始時から遮熱機構で成形品を囲むまでの間は成形品が遮熱機構で囲われていない状態とすることにより、サイクルタイムを短くすることができる。
本発明の別の側面では、遮熱機構に覆われている状態のままで、取出装置は、第1又は第2金型から成形品を取り出す。
本発明のさらに別の側面では、第1及び第2金型の鉛直軸に沿った長さをL1とし、第1及び第2金型の水平軸に沿った長さをL2とし、遮熱機構の鉛直軸に沿った長さをC1とし、遮熱機構の水平軸に沿った長さをC2としたときに、以下の少なくともいずれか1つの式を満足する。
L1>C1
L2>C2
本発明のさらに別の側面では、取出装置が遮熱機構を有する。
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、光学素子が残る第1又は第2金型の型合わせ面側に設けられる。
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、成形品の周辺空間を外部から遮断する密閉機構を有する。
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、耐熱性及び遮熱性を有する材料で形成される。
本発明のさらに別の側面では、成形品は、複数の光学素子を有する。
本発明のさらに別の側面では、成形品は、複数の光学素子と光学素子同士を接続するランナー部を有し、第1又は第2金型から成形品を取り出す際に、成形品のうち少なくとも複数の光学素子及びランナー部を囲む。
本発明のさらに別の側面では、光学素子は、開口数0.75以上及び回折構造の少なくともいずれか一方を有する。
本発明のさらに別の側面では、光学素子は、光学用樹脂で形成される。
上記課題を解決するため、本発明に係る取出装置は、光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型とを備える成形金型を用いた光学素子の製造において用いられる取出装置であって、成形金型は、第1金型と第2金型とを合わせた状態で形成される成形空間に溶融した樹脂を供給されることで、光学素子(又は光学素子及びスプルー部)を含む成形品を成形し、取出装置は、第1金型と第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに、成形品(例えばそのスプルー部)を把持して第1又は第2金型から成形品を取り出し、取出装置は、成形品を取り出す際に、第1又は第2金型に残った成形品のうち少なくとも光学素子を囲う第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構を有する。
上記取出装置では、成形品により近い場所、つまり第1及び第2金型よりも狭い範囲に外気の流入を防ぐ遮熱機構を設けることにより、成形品である光学素子の面精度を良好に確保することができる。
本発明の別の側面では、遮熱機構に覆われている状態のままで、第1又は第2金型から成形品を取り出す。
本発明のさらに別の側面では、第1及び第2金型の鉛直軸に沿った長さをL1とし、第1及び第2金型の水平軸に沿った長さをL2とし、遮熱機構の鉛直軸に沿った長さをC1とし、遮熱機構の水平軸に沿った長さをC2としたときに、以下の少なくともいずれか1つの式を満足する。
L1>C1
L2>C2
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、成形品の周辺空間を外部から遮断する密閉機構を有する。
本発明のさらに別の側面では、遮熱機構は、耐熱性及び遮熱性を有する材料で形成される。
本発明のさらに別の側面では、成形品は、複数の光学素子を有する。
本発明のさらに別の側面では、成形品は、複数の光学素子と光学素子同士を接続するランナー部を有し、第1又は第2金型から成形品を取り出す際に、成形品のうち少なくとも複数の光学素子及びランナー部を囲む。
本発明のさらに別の側面では、光学素子は、開口数0.75以上及び回折構造の少なくともいずれか一方を有する。
本発明のさらに別の側面では、光学素子は、光学用樹脂で形成される。
第1実施形態の成形装置を説明する概念図である。 図2Aは、図1の成形装置に組み込まれた第1及び第2金型の型開き状態を説明する側方断面図であり、図2Bは、第1及び第2金型の型閉じ状態を説明する側方断面図である。 第2金型の型合わせ面を見た端面図である。 図4Aは、遮熱機構を説明する概念的な側方断面図であり、図4Bは、遮熱機構の第2金型側から見た端面図である。 図5Aは、遮熱機構が開いた状態を示す図であり、図5Bは、遮熱機構が閉じた状態を示す図であり、図5C及び5Dは、図5A及び5Bの変形例を説明する図である。 図6Aは、第1及び第2金型によって成形される成形品の平面図であり、図6Bは、光学素子の側面図である。 図1に示す成形装置を用いた製造方法を説明するフローチャートである。 図8A〜8Eは、図4A及び4Bに示す遮熱機構の変形例を説明する図である。 図9A及び9Bは、第2実施形態の成形装置のうち遮熱機構を説明する図である。 図3に示す第2金型等の変形例を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る射出成形用の成形金型について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、成形装置100は、射出成形を行って成形品MPを作製する本体部分である射出成形機10と、射出成形機10から成形品MPを取り出す付属部分である取出装置20と、成形装置100を構成する各部の動作を統括的に制御する制御装置30とを備える。
射出成形機10は、横型の成形機であり、成形金型40と、固定盤11と、可動盤12と、型締め盤13と、開閉駆動装置15と、射出装置16とを備える。射出成形機10は、固定盤11と可動盤12との間に成形金型40を構成する第1金型41と第2金型42とを挟持して両金型41,42を型締めすることにより成形を可能にする。
固定盤11は、可動盤12に対向して支持フレーム14の略中央に固定され、取出装置20をその上部に支持する。固定盤11の内側11aは、可動盤12の内側12aに対向しており、第1金型41を着脱可能に支持している。固定盤11には、後述するノズル16dを通す開口11bが形成されている。なお、固定盤11は、タイバーを介して型締め盤13に固定されており、成形時の型締めの圧力に耐え得るようになっている。
可動盤12は、後述するリニアガイド15aによって固定盤11に対して進退移動可能に支持されている。可動盤12の内側12aは、固定盤11の内側11aに対向しており、第2金型42を着脱可能に支持している。なお、可動盤12には、エジェクター駆動部45が組み込まれている。このエジェクター駆動部45は、第2金型42内の成形品MPを離型するために第1金型41側に押し出すものである。
型締め盤13は、支持フレーム14の端部に固定されている。型締め盤13は、型締めに際して、開閉駆動装置15の動力伝達部15dを介して可動盤12をその背後から支持する。
開閉駆動装置15は、リニアガイド15aと、動力伝達部15dと、アクチュエーター15eとを備える。リニアガイド15aは、可動盤12を支持しつつ、固定盤11に対する進退方向に関して可動盤12の滑らかな往復移動を可能にしている。動力伝達部15dは、制御装置30の制御下で動作するアクチュエーター15eからの駆動力を受けて伸縮する。これにより、型締め盤13に対して可動盤12が近接したり離間したり自在に進退移動する。結果的に、固定盤11と可動盤12とを互いに近接又は離間させることができ、第1金型41と第2金型42との型締め又は型開きを行うことができる。
射出装置16は、シリンダー16a、原料貯留部16b、スクリュー駆動部16c等を備える。射出装置16は、制御装置30の制御下で適当なタイミングで動作するものであり、樹脂射出用のノズル16dから温度制御された状態で溶融樹脂を射出することができる。射出装置16は、第1金型41と第2金型42とを型締めした状態において、固定盤11の開口11bを介して後述するスプルーブッシュ65(図2A及び2B参照)にノズル16dを接触させることにより、後述する流路空間FC(図2B参照)に対してシリンダー16a中の溶融樹脂を所望のタイミング及び圧力で供給することができる。
射出成形機10に付随して設けられた金型温度調節機46は、両金型41,42中に温度制御された熱媒体を循環させる。これにより、成形時に両金型41,42の温度を適切な温度に保つことができる。
取出装置20は、成形品MPを把持することができるアーム21と、アーム21を3次元的に移動させる3次元駆動装置22とを備える。取出装置20は、制御装置30の制御下で適当なタイミングで動作するものであり、第1金型41と第2金型42とを離間させて型開きした後に、第2金型42に残る成形品MPを把持して外部に搬出する役割を有する。取出装置20のうちアーム21は、図4Aに示すように、先端からチャック21aが延びるものであり、成形品MPのスプルー部SPを把持する。詳細は後述するが、アーム21に付随して、遮熱機構90が設けられている。
制御装置30は、開閉制御部31と、射出装置制御部32と、エジェクター制御部33と、取出装置制御部34とを備える。開閉制御部31は、アクチュエーター15eを動作させることによって両金型41,42の型閉じ、型締め、及び型開き等を可能にする。射出装置制御部32は、スクリュー駆動部16c等を動作させることによって両金型41,42間に形成された成形空間中に所望の圧力で樹脂を注入させる。エジェクター制御部33は、エジェクター駆動部45を動作させることによって型開き時に第2金型42に残る成形品MPを第2金型42内から押し出させて離型を行わせる。取出装置制御部34は、取出装置20を動作させることによって型開き及び離型後に第2金型42に残る成形品MPを把持して射出成形機10外に搬出させる。
以下、成形金型40について詳しく説明する。図2A等に示すように、成形金型40のうち第2金型42は、AB方向(軸AXに平行な方向)に往復移動可能になっている。この第2金型42を第1金型41に向けて移動させ、両金型41,42を型合わせ面PS1,PS2で型合わせして型締めすることにより、図2Bに示すように、レンズLPを成形するための成形空間CVと、これに樹脂を供給するための流路である流路空間FCとが形成される。
第1金型41は、内側すなわち型合わせ面PS1側に配置される型板61と、外側すなわち図1の固定盤11側に配置される取付板64とを備える。また、第1金型41に付随して、スプルーブッシュ65(樹脂の通り道)が埋め込むように設けられている。スプルーブッシュ65は、第1金型41を型開閉方向であるAB方向に略平行に延びた状態で貫通している。
第1金型41のうち型板61は、金属製の板状の部材であり、複数のコア型62を挿入する複数のコア孔61aと、成形空間CVに樹脂を流入するためのスプルー孔66とを備える。各コア孔61aには、コア型62が挿入されて固定されている。各コア型62の端面には、レンズLPの光機能部OPを形成するための複数のレンズ凹部61eが形成されている。図示は省略するが、レンズ凹部61eは、スプルー孔66を中心とし型合わせ面PS1に沿った円周上に形成されている。レンズ凹部61eは、成形品MPが光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、光学面転写用の凹の鏡面状の第1転写面S1を有しており、特にBD(Blu-ray Disc(登録商標))/DVD(Digital Versatile Disc)/CD(Compact Disc)の3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、微細な構造が設けられた光学面を有するものとなる場合もある。また、レンズ凹部61eは、成形品MPが撮像系のレンズの場合、球面、非球面、自由曲面等の転写面を有するものとでき、凹面に限らず、凸面又は凹凸面等を複合した単一又はアレイ状の面とできる。なお、撮像系のレンズについては、一般的に非常に薄肉な撮像系のレンズを樹脂の射出成型により高精度に成形するために、樹脂や金型自体の温度を高くする等して樹脂の流動性を高くして射出成形を行うことが考えられ、サイクルタイムが長くなってしまう傾向にあるが、本実施形態によれば搬送中に徐冷を行うことができるため、撮像系のレンズだとしてもサイクルタイムを短くすることができる。
なお、型板61内部には、成形時に金型の温度を適切な温度に保つため、熱媒体を流通させる温調流路、加熱用のヒーター、温度監視用の温度計等が形成されているが、説明の簡単のため図示を省略している。
取付板64は、金属製の板状の部材であり、型板61を背後から支持している。取付板64は、型板61を型合わせ面PS1やレンズ凹部61eの反対側(背後側)から支持する。取付板64は、成形空間CVに樹脂を流入するためのスプルー孔66を備える。スプルー孔66の固定盤11側すなわちスプルーブッシュ65のノズルタッチ部の形状は、ノズル16dの先端が隙間なく嵌まるようにすり鉢状となっている。なお、図示は省略するが、取付板64は、取付板64自体を固定盤11に固定するための複数の締結部材を有する。
第2金型42は、内側すなわち型合わせ面PS2側に配置される型板71と、外側すなわち図1の可動盤12側に配置される取付板74と、取付板74に埋め込むように形成されたエジェクター部材75とを備える。
第2金型42のうち型板71は、金属製の板状の部材であり、複数のコア型72を挿入する複数のコア孔71aを備える。各コア孔71aには、コア型72が挿入されている。各コア型72の端面には、レンズLPの光機能部OPを形成するための複数のレンズ凹部71eが形成されている。また、型板71の端面には、スプルーブッシュ65の先端に対向するコールドスラグ71bと、レンズ凹部61e,71eで形成される成形空間CVに樹脂を流入させるためのランナー凹部71fとが形成されている。レンズ凹部71eは、レンズ凹部61eに対向しており、図3に示すように、コールドスラグ71bを中心とする円周上に形成されている。ランナー凹部71fは、コールドスラグ71bから各レンズ凹部71eに向けて放射状に延びている。ランナー凹部71fは、第1及び第2金型41,42を型閉じした際に、成形空間CVに連通する流路空間FCのランナーRbを形成する(図2B参照)。レンズ凹部71eは、成形品MPが光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、光学面転写用の凹の鏡面状の第2転写面S2を有しており、特にBD/DVD/CDの3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、微細な構造が設けられた光学面を有するものとなる場合もある。また、レンズ凹部71eは、成形品MPが撮像系のレンズの場合、球面、非球面、自由曲面等の転写面を有するものとでき、凹面に限らず、凸面又は凹凸面等を複合した単一又はアレイ状の面とできる。型板71には、エジェクター部材75を構成するエジェクターピン75aを通すピン孔71gも形成されている。
なお、型板71内部には、成形時に金型の温度を適切な温度に保つため、熱媒体を流通させる温調流路、加熱用のヒーター、温度監視用の温度計等が形成されているが、説明の簡単のため図示を省略している。
取付板74は、金属製の板状の部材であり、型板71を背後から支持している。取付板74は、エジェクター部材75を構成するエジェクターピン75a,75bを通すピン孔74g,74hを備える。なお、図示は省略するが、取付板74は、取付板74自体を固定盤11に固定するための複数の締結部材を有する。
エジェクター部材75は、エジェクターピン75a,75bと、エジェクター板75dとを有する機械的な機構であり、図1のエジェクター駆動部45に駆動されて動作する。エジェクターピン75a,75bは、エジェクター板75dに連結されており、型板71のピン孔71gと取付板74のピン孔74g,74h内で一括して進退移動させることができる。エジェクター部材75を前進状態とした場合、エジェクターピン75a,75bが前進し、このうち中央のエジェクターピン75aが型板71のコールドスラグ71bの底部に突起し、周辺のエジェクターピン75bがコア型72を押して型合わせ面PS2から突出させる。逆に、エジェクター部材75を後退状態とした場合、エジェクターピン75a,75bが後退し、このうち中央のエジェクターピン75aが型板71のコールドスラグ71bの底部に引っ込み、周辺のエジェクターピン75bも同様に引っ込んでコア型72の後退を許容する。なお、コア型72は、不図示のバネ等を付随させた構造を有しており、エジェクターピン75aから前進させる付勢力を受けなくなった場合、後退してコア孔71aの奥に収納される。
なお、第1金型41と第2金型42とは、第1金型41に設けた位置決め嵌合部41xと第2金型42に設けた位置決め嵌合部42xとを嵌合させることにより、型合わせ面PS1,PS2に垂直な方向の位置決めが可能になっている。
以下、図4A及び4B等を参照しつつ、取出装置20に組み込まれている遮熱機構90の詳細について説明する。図4Aに示すように、遮熱機構90は、取出装置20のアーム21の先端部に組み付けられたチャック21aに付随して設けられている。ここで、チャック21aは、一対の保持部材21fを備え、これらの保持部材21fは、駆動部21gによって相互の間隔を変化させることで開閉動作する。遮熱機構90の開閉方向又は型開閉方向から見た中央部には、チャック21aが貫通する孔90aが形成され、遮熱機構90の本体90dの中央部は、アーム21又はチャック21aに支持されている。つまり、チャック21aは、遮熱機構90の本体90dの内側に配置され、本体90d内に配置されたままで成形品MPのスプルー部SPを把持可能となっている。遮熱機構90又は本体90dは、一方が開放し他方が遮蔽された矩形の筒状体であり、図示のように第2金型42の型合わせ面PS2に接触した状態で成形品MP全体を覆う。遮熱機構90の先端側の開放部分は、型合わせ面PS2に近接して或いは接して配置可能な開口部90bを有する。開口部90bは、例えば矩形枠状で、型合わせ面PS2に沿って略平面上に配置されている。遮熱機構90の本体90dは、耐熱性及び遮熱性を有する材料で形成される。具体的には、材料として例えばステンレス、アルミニウム、熱硬化性プラスチック、アクリル、シリコン、ベークライト等が用いられる。なお、遮熱機構90の本体90dは透明性を有することが好ましい。透明性を有する場合、成形品MPが遮熱機構90に覆われている状態であっても成形品MPの状態を観察できる。そのため、取り出しの際の離型不良等の問題を確認することが可能になるため、不良品を低減することが可能となる。また、本体90dが透明性を有することにより、遮熱機構90の中心位置を適切に配置する制御が容易となるため、チャック21aと成形品MPとの位置合わせも容易となる。また、遮熱機構90の本体90dのAB方向における長さを成形品のAB方向の長さより長くし、遮熱機構90の本体90dの一部を弾性のある部材としてもよい。例えば、本体90dの一部、特に好ましくは中央部又は端部、を弾性のある部材とし、開口部90bをチャック21aの根元に対して近づけたり遠ざけたりできるようにする。これにより、遮熱機構90のAB方向の長さを伸張した状態で成形品のAB方向の長さより長くすることができる。つまり、チャック21aを第2金型42側に前進させて成形品MPをチャックする際には、遮熱機構90のAB方向の長さが縮まり、その後チャック21aを後退させることにより、遮熱機構90のAB方向の長さが延びて成形品を取り出した状態で成形品MPが遮熱機構90の内部深くで保持されるようになるため、成形品搬送中の外気による影響を大幅に低減することが可能となる。なお、チャック21a用の駆動部21gは、チャック21aを開閉動作させるものに限らず、チャック21aを軸AX方向に進退させるものとできる。この場合、遮熱機構90内でチャック21aに保時された成形品MPを所望のタイミングで軸AX方向に移動させることができる。遮熱機構90又は本体90dのサイズは、成形品MPに被さる第2金型42の型合わせ面PS2よりも小さくなっている。つまり、遮熱機構90又は本体90dのサイズは、これを第2金型42の進退方向又は開閉方向から見た輪郭の断面サイズが第2金型42の断面サイズよりも小さいものとなっている。具体的には、遮熱機構90又は本体90dqを軸AX方向から見た輪郭における直交する2軸方向の幅は、第2金型42を軸AX方向から見た輪郭(通常は型合わせ面PS2の外縁)における直交する2軸方向の幅よりも小さいものとなる。図3を参照してより具体的に説明すると、第2金型42の鉛直軸に沿った長さをL1とし、第2金型42の水平軸に沿った長さをL2とし、図4Bに示すように、遮熱機構90の鉛直軸に沿った長さをC1とし、遮熱機構90の水平軸に沿った長さをC2としたときに、以下の式(1)及び式(2)を満足する。
L1>C1 (1)
L2>C2 (2)
また、以下の式(3)及び式(4)を満足していれば、より狭い範囲において遮熱機構90で成形品MPを囲むことになり、外気の流入をより確実に防ぐことができるためより好ましい。
L1/2>C1 (3)
L2/2>C2 (4)
なお、図3では長さL1,L2は略同じであるが、異なっていてもよい。この場合、長さL1,L2のうち長い方の式を満たすことが望ましい。また、図4Bに示す長さC1,C2も略同じであるが、異なっていてもよい。
遮熱機構90は、本実施形態の場合、開口部90bを閉じることによって、成形品MPの周辺空間を外部から遮断する密閉機構91を有する。密閉機構91は、例えば図5A及び5Bに示すように、遮蔽板91aとシャッター機構91bとを有する。図5Bに示すように、シャッター機構91bにより遮蔽板91aが下がることで、遮熱機構90の開口部90bが閉まる。遮蔽板91aが下がる速度は遮蔽時に発生する風によるレンズLPへの影響と、外気によるレンズLPへの影響を考慮して適宜設定することができる。好ましくは0.2cm/s〜10cm/sである。密閉機構91により、成形品MPの離型直後からゲートカット等の二次加工への搬送時まで成形品MPを外気から守ることができる。なお、密閉機構91は、図5C及び5Dに示すように、遮蔽板91aを2つに分割し、上下に開くすなわち観音開きにする機構にしてもよいが、遮蔽時に発生する風の影響によるレンズLPへの影響を少なくする観点から、シャッター機構であることが好ましい。
以下、図6A及び6Bを参照しつつ、上記成形装置100によって成形された成形品MP及びレンズLPについて説明する。図6Aに示すように、成形品MPは、複数のレンズLPを放射状に形成したものとなっている。具体的には、成形品MPは、スプルー部SPを中心としてランナー部RPが放射状に延びており、ランナー部RPの延長上にレンズLPが形成されている。ランナー部RPとレンズLPとの境界のゲートを切断することにより、個々のレンズLPを得る。
図6Bに示すように、レンズLPは、光機能部OPとフランジ部FLとを有しており、光機能部OPは、図2Aの成形金型40に設けたレンズ凹部61e,71eのうち例えばレンズ凹部61eによって形成される第1の光学面OS1と、例えばレンズ凹部71eによって形成される第2の光学面OS2とを有している。レンズLPは、第1光学面OS1側の突起が大きな肉厚型の光ピックアップ装置用の対物レンズである。具体的には、レンズLPは、例えば波長405nmで開口数(NA)0.75以上、具体的には0.85のBDに対応した光情報の読み取り又は書き込みを可能にする。また、レンズLPは、レンズLPの光軸OA上の厚さをd(mm)とし、500nm以下の波長の光束におけるレンズLPの焦点距離をf(mm)としたときに、0.8≦d/f≦2.0を満たす。なお、レンズLPがBD/DVD/CDの3互換型の光ピックアップ装置用の対物レンズである場合、第1の光学面OS1には、回折構造等の微細な構造が設けられる。レンズLPを含む成形品MPは、光学用樹脂で形成されている。光学用樹脂として、例えばCOC(cycloolefin copolymer)、PMMA(polymenthyl methacrylate)等が用いられる。ピックアップ装置用の対物レンズにおいては、肉厚となり回折構造等の微細な構造が設けられやすい第1の光学面OS1の方が第2の光学面OS2よりも高い形状精度を要求される傾向にあるため、OS1側を可動側の金型とし、遮熱機構90を用いることにより、光学面OS1を高い形状精度とすることができる。
以下、図7を参照しつつ成形装置100を用いた成形品MPすなわちレンズLPの製造方法について説明する。まず、金型温度調節機46により、両金型41,42を成形に適する温度まで加熱する(ステップS10)。これにより、両金型41,42において成形空間CVを形成する金型の表面やその近傍の温度を、射出装置16から供給される溶融樹脂のガラス転移温度よりも50℃低い温度以上であって同ガラス転移温度よりも10℃高い温度以下に加熱保持した状態とする。
〔第1工程:型閉じ工程〕
次に、開閉駆動装置15を動作させ、可動盤12を前進させて型閉じを開始させる(ステップS11)。開閉駆動装置15の閉動作を継続することにより、固定側である第1金型41と可動側である第2金型42とが接触する型当たり位置まで可動盤12が固定盤11側に移動して型閉じが完了する。開閉駆動装置15の閉動作を更に継続することにより、第1金型41と第2金型42とを必要な圧力で締め付ける型締めが行われる(ステップS12)。
〔第2工程:成形工程〕
次に、射出成形機10において、射出装置16を動作させて、ノズル16dを第1金型41のスプルーブッシュ65に接触させるとともに、成形空間CV中に必要な圧力で溶融樹脂を注入する射出を行わせる(ステップS13)。
成形空間CVに樹脂が充填された後、射出成形機10は、成形空間CV中の樹脂圧を保つ。この際、金型温度調節機46により、成形空間CVや成形空間CVに樹脂を流入する流路空間FC(図2B参照)が適度に加熱されており、射出装置16から供給される溶融樹脂が緩やかに冷却され、成形空間CV内での樹脂の適度な除冷を達成することができる。なお、溶融樹脂を成形空間CVに導入した後は、成形空間CV中の溶融樹脂が放熱によって徐々に冷却されるので、かかる冷却に伴って溶融樹脂が固化し成形が完了するのを待つ(ステップS14)。
〔型開き工程〕
次に、射出成形機10において、開閉駆動装置15を動作させて、可動盤12を後退させる型開きが行われる(ステップS15)。これに伴って、第2金型42が後退し、第1金型41と第2金型42とが離間する。この結果、成形品MPすなわちレンズLPは、第2金型42に保持された状態で第1金型41から離型される。
〔第3工程:遮熱工程〕
次に、型開き後、取出装置20を動作させて、第2金型42から成形品MPを取り出す直前に第2金型42に残った成形品MPに第2金型42よりも小さな遮熱機構90を被せる(ステップS16)。具体的には、取出装置20のアーム21を第1金型41と第2金型42との間に挿入し、遮熱機構90を成形品MPに対してアライメントする。その後、アーム21を動作させ、遮熱機構90を軸AX方向に平行に移動させてその開口部90bを第2金型42の型合わせ面PS2に当接させる。これにより、成形品MPの周囲が遮熱機構90に囲まれ、遮熱機構90に覆われた空間が外気を遮断した状態で所定の温度に保たれる。
〔第4工程:取出工程〕
次に、成形品MPが遮熱機構90に覆われている状態のままで、第2金型42から成形品MPを取り出す。具体的には、射出成形機10において、エジェクター駆動部45を動作させ、エジェクターピン75a,75b等の前進によって、レンズLP等を含む成形品MPの突き出しを行わせる(ステップS17)。この結果、成形品MPのうちレンズLPは、第1金型41側に押し出されて第2金型42から離型される。
最後に、取出装置20を動作させて、成形品MPの適所をチャック21aで挟むことによって突き出された成形品MPをアーム21で保持して外部に搬出する(ステップS18)。成形品MPを搬送する際には、まずアーム21を介してチャック21aを適宜移動させ成形品MPのうち本体のレンズLPを除いた部分(具体的にはスプルー部SP)を把持させる。さらに、アーム21を軸AXに沿って後退させることでチャック21aを型合わせ面PS2から離すことで、成形品MPが遮熱機構90の奥に保持された状態とすることができる。金型41,42間からの搬出の際には、遮熱機構90の密閉機構91により開口部90bが閉じられており、成形品MPに外気が触れないようになっている。
なお、第4工程の取出工程において、成形品MPを突き出した後、成形品MPが遮熱機構90で覆われた状態のままで、エジェクターピン75a,75bを突き出し前の状態となるように後退させることが好ましい。例えばコア突き出しのような場合、突き出しにより、型合わせ面PS2からコア型72が飛び出す状態となる。その際、遮熱機構90で覆われた状態のままでコア型72の出し入れを行えば、コア型72の急冷も防止することが可能となり、金型温度の調整時間を短くでき、結果としてサイクルタイムを短くすることが可能となる。
以上説明した光学素子の製造方法等によれば、成形品MPを取り出す際に、成形品MPにより近い場所、つまり第1及び第2金型41,42よりも狭い範囲において遮熱機構90で成形品MPを囲むことにより、外気の流入を防ぐことができる。これにより、成形品MPが第1及び第2金型41,42内部より温度の低い外気によって急冷されず、成形品MPであるレンズLPの面精度を良好に確保することができる。
また、取り出す際に、遮熱機構90で成形品MPを囲むことにより、サイクルタイムを短くすることができる。具体的には、型開き開始時から成形品MPの取り出しまでの間ずっと成形品MPを遮熱機構90で囲む場合と比較して、取出装置20によって把持されるスプルー部SPの冷却を早めることが可能となり、サイクルタイムを短縮することができる。
また、レンズLPを取り出す際に、遮熱機構90により急冷を防いでいるため、レンズLPの残留応力が減少している。レンズLPの内部残留応力の減少により、成形後の工程(例えば、反射防止膜蒸着時、アニール処理、組み込み時等)や製品運用時において光学素子に熱を受けても性能劣化が無いレンズLPを製造することができる。
なお、遮熱機構90の輪郭形状は、矩形又は四角柱状に限らず、図8A及び8Bに示すような台形又は角錐台状でもよく、図8C及び8Dに示すような円柱状でもよい。また、遮熱機構90の形状は、風を防ぐことができればどのような形状でもよく、成形品MPの形状に合わせた形状にすることもできる。また、図8Eに示すように、遮熱機構90に設けた区画部90gによってレンズLPを個別に包囲してもよい。また、遮熱機構90の本体90dの形状は、一方が開放し他方が遮蔽された筒状に限らず、両端が開放した筒状であってもよい。また、密閉機構91については、本体90dのみで十分な遮蔽効果がある場合、省略することができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の光学素子の製造方法等について説明する。第2実施形態の光学素子の製造方法等は、第1実施形態の光学素子の製造方法等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態の光学素子の製造方法等と同様であるものとする。
図9A及び9Bに示すように、遮熱機構190は、レンズLPが残る第2金型42の型合わせ面PS2側に設けられている。具体的には、遮熱機構190は、第2金型42に付随して設けられており、第2金型42内に待避したり型合わせ面PS2から突出したりするように進退移動が可能な矩形の筒状の遮蔽部材96を有する。遮蔽部材96は、型開閉方向又は進退方向に垂直な周囲方向に関して成形品MP全体を囲むように配置されている。なお、遮蔽部材96は、第1金型41側において開放状態となっているが、型開閉方向に関してレンズLPに対して一定の高さを有する壁となっているため外気の流入を防ぐのに十分な機能を有する。遮蔽部材96の根本側には不図示のエジェクター機構又は進退駆動機構が設けられている。このエジェクター機構は、図2Aに示すエジェクター部材75とは別に動作する。つまり、第1金型41と第2金型42とが離間した型開き後に動作して、遮熱機構190を第1金型41側に突出させる。
レンズLPの製造工程では、遮熱機構190の遮蔽部材96は、第1及び第2金型41,42が離間した型開きの後、かつ取出装置20で取り出す直前に、第1金型41側にせり出す。これにより、第1金型41側に露出したレンズLPに外気が触れるのを確実に防ぐ。その後の取出工程において、レンズLPが上下左右方向に関して遮熱機構190の遮蔽部材96に囲まれた状態のままレンズLPを取り出す。
本実施形態の光学素子の製造方法等によれば、遮熱機構190又は遮蔽部材96をエジェクター機構で第1金型41側に突出させるタイミングを調整することにより、成形品MPを遮熱機構190の遮蔽部材96によって囲むタイミングを調整することができる。ゆえに、取出装置20が成形品MPを把持する前でもレンズLPを覆うことができ、レンズLPが第2金型42に貼りついた状態におけるレンズLPの外乱の影響を低減することができる。または、スプルー部SPの冷却状態を調整することも可能となる。
なお、遮熱機構190に設けた遮蔽部材96の輪郭形状は、矩形又は四角柱状に限らず、円形や楕円形の筒状でもよい。また、枠状の部材に限らず、成形品MPの上下を囲むような板状の部材でもよい。また、成形品MP全体を囲まずに各レンズLPを個別に囲んでもよい。
以上、実施形態に係る光学素子の製造方法等について説明したが、本発明に係る光学素子の製造方法等は上記のものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態において、第1金型41及び第2金型42で構成される成形金型40に設ける成形空間CVの形状は、様々な形状とすることができる。すなわち、レンズ凹部61e,71e等によって形成される成形空間CVの形状は、単なる例示であり、レンズLPその他の光学素子の用途等に応じて適宜変更することができる。例えば、図10に示すように、レーザープリンター用のfθレンズを成形するための成形空間CVを形成してもよい。また、デジタルカメラや携帯電話用の撮像系レンズを成形するための成形空間CVとしてもよい。
また、上記実施形態において、図示ではレンズLPが4つであるが、1つ又は2つ以上でもよい。
また、上記実施形態において、密閉機構91を設けなくてもよい。
また、上記実施形態において、横型の成形装置100を用いたが、縦型又は竪型の成形装置を用いてもよい。このように縦型とした場合、上記式(1)及び式(2)等における第2金型42の長さL2,L2は、第2金型42を上下の型開閉方向から見た輪郭の直交2方向の寸法に相当するものとなり、遮熱機構90の長さC2,C2は、遮熱機構90を上下の型開閉方向から見た輪郭の直交2方向の寸法に相当するものとなる。
また、上記実施形態において、成形品MPをエジェクターピン75a,75b等で突き出して第2金型42から離型したが、取出装置20によって離型してもよい。
また、上記実施形態において、成形品MPが第2金型42に残ったが、第1金型41に残ってもよい。この場合、遮熱機構90,190は、第1金型41に残った成形品MPの周囲を囲む。
また、上記実施形態において、金型の外側に囲繞部を設ける構成を追加しても良い。

Claims (35)

  1. 光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、
    前記光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型と、
    を備える成形金型を用いた成形方法であって、
    前記第1金型と前記第2金型とを合わせることによって成形空間を形成する第1工程と、
    前記成形空間に樹脂を供給し、前記成形空間中で前記光学素子及びスプルー部を含む成形品を成形する第2工程と、
    前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す際に前記第1又は第2金型に残った前記成形品のうち少なくとも前記光学素子を前記第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構で囲む第3工程と、
    前記第3工程後に前記成形品のスプルー部を取出装置で把持して前記成形品を取り出す第4工程とを備える、光学素子の製造方法。
  2. 前記第4工程は、前記第1金型と前記第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに行う、請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記遮熱機構に覆われている状態のままで、前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す、請求項1及び2のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記第1及び第2金型の鉛直軸に沿った長さをL1とし、前記第1及び第2金型の水平軸に沿った長さをL2とし、前記遮熱機構の鉛直軸に沿った長さをC1とし、前記遮熱機構の水平軸に沿った長さをC2としたときに、以下の少なくともいずれか1つの式を満足する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
    L1>C1
    L2>C2
  5. 前記遮熱機構は、前記成形品を取り出す前記取出装置に設けられる、請求項1から4までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記遮熱機構は、前記光学素子が残る前記第1又は第2金型の型合わせ面側に設けられる、請求項1から4までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  7. 前記遮熱機構は、前記成形品の周辺空間を外部から遮断する密閉機構を有する、請求項5に記載の光学素子の製造方法。
  8. 前記遮熱機構は、耐熱性及び遮熱性を有する材料で形成される、請求項1から7までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  9. 前記成形品は、複数の光学素子を有する、請求項1から8までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  10. 前記成形品は、複数の光学素子と前記光学素子同士を接続するランナー部とを有し、前記第3工程において、前記遮熱機構は、成形品のうち少なくとも前記複数の光学素子及び前記ランナー部を囲む、請求項1から9までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  11. 前記光学素子は、開口数0.75以上及び回折構造の少なくともいずれか一方を有する、請求項1から10までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  12. 前記光学素子は、光学用樹脂で形成される、請求項1から11までのいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  13. 光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、
    前記光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型と、
    を備える成形金型を用いた成形方法であって、
    前記第1金型と前記第2金型とを合わせることによって成形空間を形成する第1工程と、
    前記成形空間に樹脂を供給し、前記成形空間中で前記光学素子を含む成形品を成形する第2工程と、
    前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す際に前記第1又は第2金型に残った前記成形品のうち少なくとも前記光学素子を前記第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構で囲む第3工程と、
    前記第3工程後に前記成形品を取出装置で把持して前記成形品を取り出す第4工程とを備える、光学素子の製造方法。
  14. 光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、
    前記光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型と、
    を備え、前記第1金型と前記第2金型とを合わせた状態で形成される成形空間に溶融した樹脂を供給されることで、光学素子及びスプルー部を含む成形品を成形する成形金型と、
    前記第1金型と前記第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに、前記成形品のスプルー部を把持して前記成形品を取り出す取出装置と、
    前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す際に、前記第1又は第2金型に残った前記成形品のうち少なくとも前記光学素子を囲う前記第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構と、
    を備える、成形装置。
  15. 前記遮熱機構に覆われている状態のままで、前記取出装置は、前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す、請求項14に記載の成形装置。
  16. 前記第1及び第2金型の鉛直軸に沿った長さをL1とし、前記第1及び第2金型の水平軸に沿った長さをL2とし、前記遮熱機構の鉛直軸に沿った長さをC1とし、前記遮熱機構の水平軸に沿った長さをC2としたときに、以下の少なくともいずれか1つの式を満足する、請求項14及び15のいずれか一項に記載の成形装置。
    L1>C1
    L2>C2
  17. 前記取出装置が前記遮熱機構を有する、請求項14から16までのいずれか一項に記載の成形装置。
  18. 前記遮熱機構は、前記光学素子が残る前記第1又は第2金型の型合わせ面側に設けられる、請求項14から16までのいずれか一項に記載の成形装置。
  19. 前記遮熱機構は、前記成形品の周辺空間を外部から遮断する密閉機構を有する、請求項17に記載の成形装置。
  20. 前記遮熱機構は、耐熱性及び遮熱性を有する材料で形成される、請求項14から19までのいずれか一項に記載の成形装置。
  21. 前記成形品は、複数の光学素子を有する、請求項14から20までのいずれか一項に記載の成形装置。
  22. 前記成形品は、複数の光学素子と前記光学素子同士を接続するランナー部とを有し、前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す際に、前記成形品のうち少なくとも前記複数の光学素子及び前記ランナー部を囲む、請求項14から21までのいずれか一項に記載の成形装置。
  23. 前記光学素子は、開口数0.75以上及び回折構造の少なくともいずれか一方を有する、請求項14から22までのいずれか一項に記載の成形装置。
  24. 前記光学素子は、光学用樹脂で形成される、請求項14から23までのいずれか一項に記載の成形装置。
  25. 光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、
    前記光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型と、
    を備え、前記第1金型と前記第2金型とを合わせた状態で形成される成形空間に溶融した樹脂を供給されることで、光学素子を含む成形品を成形する成形金型と、
    前記第1金型と前記第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに、前記成形品を把持して前記成形品を取り出す取出装置と、
    前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す際に、前記第1又は第2金型に残った前記成形品のうち少なくとも前記光学素子を囲う前記第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構と、
    を備える、成形装置。
  26. 光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、前記光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型とを備える成形金型を用いた光学素子の製造において用いられる取出装置であって、
    前記成形金型は、前記第1金型と前記第2金型とを合わせた状態で形成される成形空間に溶融した樹脂を供給されることで、光学素子及びスプルー部を含む成形品を成形し、
    前記取出装置は、前記第1金型と前記第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに、前記成形品のスプルー部を把持して前記第1又は前記第2金型から前記成形品を取り出し、
    前記取出装置は、前記成形品を取り出す際に、前記第1又は第2金型に残った前記成形品のうち少なくとも前記光学素子を囲う前記第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構を有する、取出装置。
  27. 前記遮熱機構に覆われている状態のままで、前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す、請求項26に記載の取出装置。
  28. 前記第1及び第2金型の鉛直軸に沿った長さをL1とし、前記第1及び第2金型の水平軸に沿った長さをL2とし、前記遮熱機構の鉛直軸に沿った長さをC1とし、前記遮熱機構の水平軸に沿った長さをC2としたときに、以下の少なくともいずれか1つの式を満足する、請求項26及び27のいずれか一項に記載の取出装置。
    L1>C1
    L2>C2
  29. 前記遮熱機構は、前記成形品の周辺空間を外部から遮断する密閉機構を有する、請求項26から28までのいずれか一項に記載の取出装置。
  30. 前記遮熱機構は、耐熱性及び遮熱性を有する材料で形成される、請求項26から29までのいずれか一項に記載の取出装置。
  31. 前記成形品は、複数の光学素子を有する、請求項26から30までのいずれか一項に記載の取出装置。
  32. 前記成形品は、複数の光学素子と前記光学素子同士を接続するランナー部とを有し、前記第1又は第2金型から前記成形品を取り出す際に、前記成形品のうち少なくとも前記複数の光学素子及び前記ランナー部を囲む、請求項26から31までのいずれか一項に記載の取出装置。
  33. 前記光学素子は、開口数0.75以上及び回折構造の少なくともいずれか一方を有する、請求項26から32までのいずれか一項に記載の取出装置。
  34. 前記光学素子は、光学用樹脂で形成される、請求項26から33までのいずれか一項に記載の取出装置。
  35. 光学素子のうち一方の光学面を形成するための第1転写面を有する第1金型と、前記光学素子のうち他方の光学面を形成するための第2転写面を有する第2金型とを備える成形金型を用いた光学素子の製造において用いられる取出装置であって、
    前記成形金型は、前記第1金型と前記第2金型とを合わせた状態で形成される成形空間に溶融した樹脂を供給されることで、光学素子を含む成形品を成形し、
    前記取出装置は、前記第1金型と前記第2金型とを離間させる型開き中及び型開き後の少なくともいずれかに、前記成形品を把持して前記第1又は前記第2金型から前記成形品を取り出し、
    前記取出装置は、前記成形品を取り出す際に、前記第1又は第2金型に残った前記成形品のうち少なくとも前記光学素子を囲う前記第1金型及び第2金型よりも小さな遮熱機構を有する、取出装置。
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