JPH1114804A - プラスチックレンズ - Google Patents

プラスチックレンズ

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JPH1114804A
JPH1114804A JP9171905A JP17190597A JPH1114804A JP H1114804 A JPH1114804 A JP H1114804A JP 9171905 A JP9171905 A JP 9171905A JP 17190597 A JP17190597 A JP 17190597A JP H1114804 A JPH1114804 A JP H1114804A
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gate
plastic lens
optical function
lens
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JP9171905A
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Takamitsu Nomura
能光 野村
Masaaki Fukuda
正明 福田
Takashi Ito
敬志 伊藤
Kaneyoshi Yagi
謙宜 八木
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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    • G02B7/022Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses lens and mount having complementary engagement means, e.g. screw/thread
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形が容易で、良好な光学的精度を有するプ
ラスチックレンズを提供すること。 【解決手段】 光学機能部2の外周にフランジ部3を有
するプラスチックレンズにおいて、フランジ部3の表面
周縁部の一部にゲート用凸部4を設け、ゲート用凸部4
の側面にゲート切断部5を形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズ、さらに詳しくは、CD-ROMドライブの光ピックアップ
等に用いるのに好適なプラスチックレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、製造上の容易さ等の理由から
射出成形により製造されたプラスチックレンズが利用さ
れている。これらのプラスチックレンズは、光学レンズ
として機能する光学機能部の外周に鍔状のフランジ部が
形成された形態とされているのが一般的である。フラン
ジ部は、主として、このプラスチックレンズを取り付け
る際の取付部として利用される。一方、近年のCD-ROMド
ライブ等の機器の薄型化・小型化に伴って、これらの機
器の光ピックアップに用いられるプラスチックレンズも
薄型化・小型化が計られており、フランジ部が薄くなる
傾向にある。
【0003】薄型化・小型化されたプラスチックレンズ
の一例を図8に示す。このプラスチックレンズ101a
は、フランジ部103の外周縁部の全周にわたって環状
壁部104を有している。プラスチックは表面が傷つき
やすいので、この環状壁部104により、CD-ROMディス
ク等の他の部品が光学機能部102に接触するのを防止
し、光学機能部102に傷が付くのを防止している。ま
た、環状壁部104の側面には、成形時のゲート150
(図9参照)の位置にできる不要な部分を切断したゲー
ト切断部105が形成されている。このプラスチックレ
ンズ101aの射出成形は、図9に示すような金型内で
行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、プ
ラスチックレンズ101aの成形に際し、溶融された樹
脂は、ゲート150を介して金型のキャビティ内に射出
される。このとき、薄くされたフランジ部103に対応
する隙間部分(以下、フランジ部成形空間という)13
0が狭いため、射出された溶融樹脂は、図9中矢印で示
した方向、すなわち光学機能部102に対応する空間
(以下、光学機能部成形空間という)120方向へは流
れにくい。この結果、溶融樹脂は、図10(a)〜(c)に示
すように、環状壁部104に対応する空間(以下、環状
壁部成形空間という)140に先に充填される。そし
て、環状壁部成形空間140への充填の後に、光学機能
部成形空間120に充填される。
【0005】光学機能部102に良好な光学的精度を与
えるには、溶融樹脂の固化が進行する以前に、溶融樹脂
をなるべく早く光学機能部成形空間120に充填させた
い。しかし、図9に示すように、フランジ部成形空間1
30が狭いため、光学機能部成形空間120よりも先に
環状壁部成形空間140に溶融樹脂が充填されてしま
う。この結果、成形されたプラスチックレンズ101a
が、良好な光学的精度を出すことができない場合があ
る。
【0006】環状壁部成形空間に溶融樹脂が先に充填さ
れてしまうのを防止するために、図11に示すように、
環状壁部を形成させないことも考えられる。しかし、こ
の場合は、ゲート切断部105の面積、すなわち成形時
のゲート開口面積が小さくなるため、単位時間当たりに
キャビティ内に射出させることのできる溶融樹脂量が減
少してしまう。その結果、成形サイクル自体が長くな
り、たとえ光学機能部成形空間に溶融樹脂を先に充填さ
せることができたとしても、充填が完了するまでに溶融
樹脂の固化が進行してしまい、良好な光学的精度を出す
ことは困難である。
【0007】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたもので、成形が容易で、良好な光学的精度を有
するプラスチックレンズを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチックレ
ンズは、光学機能部の外周にフランジ部を有するプラス
チックレンズにおいて、フランジ部の表面周縁部の一部
にゲート用凸部を設け、ゲート用凸部の側面にゲート切
断部を形成したことを特徴としている。
【0009】この発明のプラスチックレンズは、その射
出成形時に、ゲート用凸部に対応する空間(以下、ゲー
ト用凸部成形空間)に位置されたゲートからキャビティ
内に溶融樹脂の射出が行われ、成形後に、ゲートに対応
した部分に形成される余計な部分を切断してゲート切断
部が形成される。このようにすることで、ゲート用凸部
成形空間により、ゲートの開口面積を十分確保すること
ができ、単位時間当たりに十分な量の溶融樹脂を射出さ
せることができる。この結果、製造されたプラスチック
レンズは良好な光学的精度を有する。
【0010】ここで、フランジ部の表面に、ゲート用凸
部に加えて、少なくとも一つのキズ防止用凸部を設け、
フランジ部の表面を基準とした場合に、ゲート用凸部及
びキズ防止用凸部のそれぞれの高さを、光学機能部の最
大高さよりも高くすることが好ましい。このようにする
ことで、光学的機能部にCD-ROMディスク等の部品が接触
するより先に、ゲート用凸部とキズ防止用凸部とに接触
するため、光学的機能部に傷が付いてしまうのを防止す
ることができる。
【0011】また、ここで更に、フランジ部の表面上に
おいて、ゲート用凸部とゲート用凸部に隣接したキズ防
止用凸部との間の距離を、ゲート用凸部と光学機能部と
の間の距離よりも大きくすることが好ましい。このよう
にすることで、成形時に、ゲートからキャビティ内に射
出された溶融樹脂が、ゲート用凸部に対応する空間に充
填された後は、キズ防止用凸部に相当する空間よりも先
に光学機能部成形空間に到達しやすくなり、より確実に
光学機能部成形空間に溶融樹脂を早期に充填させること
ができる。この結果、製造されたプラスチックレンズ
は、良好な光学的精度を有するものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るプラスチックレンズ
の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】図1に示すプラスチックレンズ1aは、CD
-ROMドライブ等の光ピックアップ等に用いられる直径5m
m程度のレンズで、その中央に凸レンズとして機能する
光学機能部2を有している。この光学機能部2の周囲に
は、レンズ1aの取付時にドライブ側のホルダへの取付
部となるフランジ部3が形成されている。フランジ部3
は、均一な厚さを有し、光学機能部2の周囲に鍔状に形
成されている。フランジ部3の表面の周縁部状の一部に
は、ゲート用凸部4が形成されている。そして、このゲ
ート用凸部4の側面には、成形時にゲート位置にできる
不要な部分を切断したゲート切断部5が形成されてい
る。
【0014】ゲート用凸部4は、ほぼ台形の断面形状を
有しており、フランジ部3の外周縁部に沿って湾曲され
て形成されている。ゲート用凸部4は、その両端とレン
ズ1aの中心軸線とを結んだ直線のなす中心角α(図2
参照)が45°となるように形成されている。また、レン
ズ1aの中心に対してゲート用凸部4と対称な位置に
は、キズ防止用凸部6が形成されている。このキズ防止
用凸部6は、上述したゲート用凸部4と同じ形状を有し
ているが、その側面にゲート切断部5は形成されていな
い。
【0015】図2に示すように、フランジ部3の表面上
において、ゲート用凸部4とキズ防止用凸部6との円周
方向の最短距離Aは、ゲート用凸部4と光学機能部2と
の最短距離Bよりも大きくされている。また、図3に示
すように、フランジ部3の表面を基準とした場合に、ゲ
ート用凸部4の高さC及びキズ防止用凸部6の高さD
は、光学機能部2の高さEよりも高くされている。この
ため、CD-ROMディスク等の部品が光学機能部2に接触す
る以前に、ゲート用凸部4及びキズ防止用凸部6と接触
するようにして、光学機能部2に傷が付くのを防止して
いる。
【0016】次に、このプラスチックレンズ1aを製造
する過程を、図4を参照して簡単に説明する。
【0017】プラスチックレンズ1aの射出成形に際し
ては、レンズ原料として好適なポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)等の樹脂を溶融させ、この溶融樹脂をゲート
50を介して金型のキャビティ内に射出する。このと
き、キャビティ内のゲート用凸部成形空間40に面した
位置に、ゲート50が開口される。すなわち、成形後の
レンズ1aのゲート用凸部4側面にゲート切断部5が形
成される。このため、ゲート50の開口面積を十分確保
することができ、単位時間当たりにキャビティ内に十分
な量の溶融樹脂を射出させることができる。なお、成形
後のレンズ1aのゲート切断部5がゲート用凸部4の側
面からフランジ部3の側面にかけて形成されるように、
ゲート50を配置しても良い。
【0018】ゲート50から射出された溶融樹脂は、ま
ず、ゲート用凸部成形空間40に充填され、次いで、ゲ
ート用凸部成形空間40の周囲のフランジ部成形空間3
0に充填されていく(図4(a)参照)。フランジ部成形
空間30に充填される溶融樹脂には、射出方向に直進し
て光学機能部成形空間20に向かう流れや、キャビティ
内側面に沿ってフランジ部成形空間30を進む流れが生
じる。ここで、上述した距離A(ゲート用凸部4とキズ
防止用凸部6と距離)が距離B(ゲート長凸部4と光学
機能部2との距離)よりも長くされているため、溶融樹
脂は、キズ防止用凸部成形空間60よりも先に光学機能
部成形空間20に達し、この光学機能部成形空間20に
充填される(図4(b)参照)。その後、溶融樹脂は、残
りのフランジ部成形空間30及びキズ防止用凸部成形空
間60に充填される(図4(c)参照)。
【0019】このように、光学機能部成形空間20に溶
融樹脂を早期に充填させることにより、成形されたレン
ズ1aに、良好な光学的精度を与えることができる。溶
融樹脂を早期に光学機能部成形空間20に充填させるた
めには、上述した中心角αは、30°〜90°とされるのが
好ましい。中心角αが30°未満であると、ゲート切断部
5の面積、すなわち、ゲート50の開口面積が小さくな
りすぎるため、単位時間当たりに十分な量の溶融樹脂を
キャビティ内に射出させることができない。一方、中心
角αが90°を超えると、ゲート用凸部4の体積が大きく
なりすぎて、光学機能部成形空間20への充填前に溶融
樹脂の固化が進行しやすくなる。
【0020】光学機能部成形空間20への溶融樹脂の早
期充填が行われないと、溶融樹脂の固化が進行してしま
う。この結果、成形後のレンズがキャビティの内面形状
を忠実に再現できなかったり、固化が進行した樹脂流同
士が合流したときに十分に溶着しなかったり、樹脂の分
子配向に偏りが生じたりする等の理由により、光学的精
度が低下してしまうおそれがある。これらの問題を回避
するためには、光学機能部成形空間20に溶融樹脂を早
期に充填させることが重要である。
【0021】上述したように成形されたレンズ1aは、
金型内で冷却固化され、金型から取り出される。更に冷
却固化させた後、ゲート50の位置に形成された不要な
部分を切断除去する。この不要な部分を切断した後に
は、ゲート切断部5が形成される(図1参照)。なお、
ゲート用凸部4やキズ防止用凸部6を、フランジ部3の
表裏面の両面に形成しても良い。
【0022】次に、本発明に係るプラスチックレンズの
他の実施形態について説明する。なお、以下には、上述
した図1に示すレンズ1aと異なる部分について特に説
明し、図1に示すレンズ1aと同一又は同等の構成部位
には、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0023】図5に示すプラスチックレンズ1bは、フ
ランジ部3の表面に、ゲート用凸部4を有しているが、
キズ防止用凸部を有していない。レンズ1bの配置され
る位置が、他の部品と接触するおそれがない位置である
場合は、このような形態としても特に問題はない。
【0024】図6に示すプラスチックレンズ1cは、キ
ズ防止用凸部6を2つ有している。このとき、ゲート用
凸部4及びキズ防止用凸部6の計3つの凸部は、光学機
能部2の周囲に均等に配置されるのが好ましい。これら
凸部4,6を均等に配することにより、CD-ROMディスク
等の部品が光学機能部2に接触するのを効果的に防止す
ることができる。また、このレンズ1cにおいても、フ
ランジ部3表面でのゲート用凸部4とこれに隣接するキ
ズ防止用凸部6との距離Aは、ゲート用凸部4と光学機
能部2との距離Bよりも大きくされている。このため、
このレンズ1cの成形時には、キャビティ内の光学機能
部成形空間へ早期に溶融樹脂を充填させることができ
る。
【0025】図7に示すプラスチックレンズ1dは、ゲ
ート用凸部4及びキズ防止用凸部6の形成された範囲が
広くされている。光学機能部成形空間に溶融樹脂を早期
に充填するには、ゲート用凸部4の中心角αを上述した
30°〜90°の範囲とすることが好ましいが、図7に示す
ように、上述の範囲を超えてゲート用凸部4を形成させ
ても実用に耐え得る。なお、このレンズ1dにおいて
も、ゲート用凸部4とこれに隣接するキズ防止用凸部6
との距離Aが、ゲート用凸部4と光学機能部2との距離
Bよりも大きくされており、成形時における光学機能部
成形空間への溶融樹脂の早期充填が計られている。な
お、溶融樹脂は、光学機能部成形空間への早期充填後
に、キズ防止用凸部成形空間に充填されるので、キズ防
止用凸部の中心角はレンズの光学的精度にはほとんど影
響を及ぼさない。
【0026】上述のレンズは、いずれもCD-ROMドライブ
の光ピックアップ等に用いられる小型のレンズであった
が、本発明のプラスチックレンズは、その用途を上述し
たレンズの用途に限定されるものではない。また、本発
明のプラスチックレンズは、その大きさも上述したレン
ズの大きさに限定されるものではなく、光学機能部とフ
ランジ部との厚さの差が大きいレンズに対して特に好適
に用いることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のプラスチックレンズは、光学機
能部の外周にフランジ部を有しており、フランジ部の表
面周縁部の一部にゲート用凸部を設け、ゲート用凸部の
側面にゲート切断部を形成したことを特徴としているた
め、その成形が容易であると共に、良好な光学的精度を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックレンズの第1実施形態を
示す斜視図である。
【図2】図1に示すプラスチックレンズの平面図であ
る。
【図3】図2におけるX−X線断面図である。
【図4】図1に示すプラスチックレンズの製造工程を示
す平面図である。
【図5】本発明のプラスチックレンズの第2実施形態を
示す平面図である。
【図6】本発明のプラスチックレンズの第3実施形態を
示す平面図である。
【図7】本発明のプラスチックレンズの第4実施形態を
示す平面図である。
【図8】従来のプラスチックレンズ(第1例)を示す斜
視図である。
【図9】図8に示すプラスチックレンズを成形する金型
の断面図である。
【図10】図8に示すプラスチックレンズの製造工程を
示す平面図である。
【図11】従来のプラスチックレンズ(第2例)を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d…プラスチックレンズ、2…光
学機能部、3…フランジ部、4…ゲート用凸部、5…ゲ
ート切断部、6…キズ防止用凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 謙宜 埼玉県大宮市植竹町一丁目324番地 富士 写真光機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機能部の外周にフランジ部を有する
    プラスチックレンズにおいて、 前記フランジ部の表面周縁部の一部にゲート用凸部を設
    け、前記ゲート用凸部の側面にゲート切断部を形成した
    ことを特徴とするプラスチックレンズ。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部の表面に、少なくとも一
    つのキズ防止用凸部を更に設け、前記表面を基準とした
    場合に、前記ゲート用凸部及び前記キズ防止用凸部のそ
    れぞれの高さを、前記光学機能部の最大高さよりも高く
    した請求項1に記載のプラスチックレンズ。
  3. 【請求項3】 前記フランジ部の前記表面上において、
    前記ゲート用凸部と前記ゲート用凸部に隣接した前記キ
    ズ防止用凸部との間の距離を、前記ゲート用凸部と前記
    光学機能部との間の距離よりも大きくした請求項2に記
    載のプラスチックレンズ。
JP9171905A 1997-06-27 1997-06-27 プラスチックレンズ Pending JPH1114804A (ja)

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