JP2002172652A - 筒状成形品及びその成形方法 - Google Patents

筒状成形品及びその成形方法

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JP2002172652A
JP2002172652A JP2000373241A JP2000373241A JP2002172652A JP 2002172652 A JP2002172652 A JP 2002172652A JP 2000373241 A JP2000373241 A JP 2000373241A JP 2000373241 A JP2000373241 A JP 2000373241A JP 2002172652 A JP2002172652 A JP 2002172652A
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佳孝 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外周面に微小段差部を有する筒状成形品を、金
型のコストアップを招くことなくより高精度に成形する
ことができる筒状成形品の成形方法を提供する。 【解決手段】 外周面に微小段差部2を有する筒状の成
形品1を成形するための筒状成形品の成形方法であっ
て、筒状成形品の外周面と微小段差部2とを成形するた
めの一体物の外周成形用金型4と、筒状成形品の内周面
を成形するためのコア部材6とで規定されるキャビティ
ー内に溶融した樹脂材料を充填する充填工程と、樹脂材
料の冷却固化の途中で、筒状成形品1からコア部材6を
抜き出すコア抜き工程と、樹脂材料の冷却固化が終了し
た後に、筒状成形品を外周成形用金型4から離型させる
離型工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周面に微小段差
形状を有する筒状成形品を安価に形状精度よく成形する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、断面形状が図6に示すような円筒
形状で、その外周に微少段差2を有する樹脂成形品1を
製造する場合、その金型構造は図7に示すように樹脂成
形品1の微少段差2の端面にパーティング面5を設計
し、樹脂成形品1の微少段差2が成形品の離型方向に対
してアンダーカット形状とならないよう金型設計を行な
うのが一般的である。なお、図7の金型による成形工程
は、固定側金型3と可動側金型4で形成されるキャビテ
ィ内に溶融樹脂を充填し冷却・固化させた後、射出成形
機の動作により可動側金型4を後退させ、金型をパーテ
ィング面5にて開く。その後、エジェクターピン7の突
き出しにより樹脂成形品1を可動側金型4から離型し、
樹脂成形品1を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のような円筒成形品の外周部の微少段差端面にパー
ティング面を設計した金型にて樹脂成形品を製造した場
合、以下のような問題が発生する。
【0004】(1)まず、金型構造が円筒状成形品の微
少段差端面にパーティング面5を設計しているため、図
8に示すようなバリ10が微少段差形状のエッジ部に発
生することがある。その結果、微少段差部の形状精度が
要求される場合、要求される形状精度を確保することが
困難となる。
【0005】(2)また、従来例の金型構造では、成形
品の形状を固定側金型3と可動側金型4にて規定してい
るため、金型の加工精度によっては成形品の肉厚や同軸
度に精度上の不具合を生じてしまう。具体的には、金型
の加工精度が不十分な場合、図8に示す固定側金型3と
コアピン6で規定される成形品肉厚8と可動側金型4と
コアピン6で規定される成形品肉厚9に肉厚差を生じ、
樹脂成形品の肉厚を成形品の全長にわたって一定に補償
することが困難となる。また、成形品に同軸度が要求さ
れた場合、固定側金型3・可動側金型4・コアピン6で
形状が規定される従来の金型構造では、成形品の同軸度
の補償が難しい。
【0006】(3)更に、金型の加工を考えた場合、従
来の金型構造では、固定側金型3と可動側金型4双方に
形状加工が必要であり、成形品の精度要求が高くなれ
ば、金型の加工が難しくなるとともに、金型製作費用も
高価となる。
【0007】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、外周面に微小段差部を
有する筒状成形品を、金型のコストアップを招くことな
くより高精度に成形することができる筒状成形品及びそ
の成形方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる筒状成形品の成
形方法は、外周面に微小段差部を有する筒状の成形品を
成形するための筒状成形品の成形方法であって、前記筒
状成形品の外周面と前記微小段差部とを成形するための
一体物の外周成形用金型と、前記筒状成形品の内周面を
成形するためのコア部材とで規定されるキャビティー内
に溶融した樹脂材料を充填する充填工程と、前記樹脂材
料の冷却固化の途中で、前記筒状成形品から前記コア部
材を抜き出すコア抜き工程と、前記樹脂材料の冷却固化
が終了した後に、前記筒状成形品を前記外周成形用金型
から離型させる離型工程とを具備することを特徴として
いる。
【0009】また、この発明に係わる筒状成形品の成形
方法において、前記微小段差部の高さは、前記筒状成形
品の冷却固化による前記筒状成形品の中心軸周りの収縮
量よりも小さいことを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる筒状成形品の成形
方法において、前記筒状成形品は、円筒状であることを
特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる筒状成形品の成形
方法において、前記筒状成形品は、多角形の筒状である
ことを特徴としている。
【0012】また、本発明に係わる筒状成形品は、上記
の成形方法により成形されたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、図面を参照して説明する。
【0014】まず、本実施形態の成形プロセスで製造す
る樹脂成形品1の概略を図6に示す。樹脂成形品1は直
径が約10mmで製品肉厚が約0.2mmの円筒形状で
あり、その外周には0.1mm程度の微少段差2が存在
している。この樹脂成形品1の外周に存在する微少段差
2を形状精度良く、且つ同軸度良く製造する手段の一つ
に、図5に示すような樹脂成形品1の外周形状全てを可
動側金型4のみで規定した金型を利用し射出成形する方
法がある。その理由は以下の通りである。
【0015】(1)可動側金型4で外周形状の全てを規
定することで、従来の金型構造(図7参照)とは異な
り、微少段差2の端面にパーティングによる隙間がなく
なるため、微少段差2の端面にバリが発生することがな
い。
【0016】(2)金型加工の際、樹脂成形品1の外周
形状と微少段差2が可動側金型4に同一の加工段取りで
加工されるため、金型の加工精度(同軸度)が向上す
る。
【0017】なお、図5に示す金型構造について説明す
ると、3は固定側金型、4は可動側金型であり、固定側
金型3と可動側金型4はパーティング面5にて開閉さ
れ、成形品の取り出しが行なわれる。また、6は樹脂成
形品1の内側形状を規定しているコアピンであり、コア
ピン6は可動側金型4とは独立して樹脂成形品1の突出
し方向に移動可能となっている。更に、コアピン6の内
部にはエジェクターピン7が配置されており、樹脂成形
品1はエジェクターピン7により可動側金型4から突き
出される。
【0018】しかしながら、図5に示す樹脂成形品1の
外周形状を全て可動側金型4で規定した金型にて射出成
形を行う場合、樹脂成形品1の外周に存在する帯状の微
少段差2が成形品の離型方向に対しアンダーカット形状
となる。従って、微少段差2を無理抜きすることなく形
状精度よく成形するためには、射出成形時に何らかのア
ンダーカット処理が必要となる。
【0019】本実施形態では、このアンダーカット処理
に成形品の冷却に伴う寸法収縮を利用しており、具体的
なアンダーカット処理の方法は図1乃至図4に示す通り
である。
【0020】まず、射出成形機の可塑化装置にて加熱溶
融された樹脂を固定側金型3と、可動側金型4と、コア
ピン6とから形成されるキャビティ内に高圧で充填し、
微少段差2を持つ円筒状の樹脂成形品1を形成する(図
1)。
【0021】この後通常の成形工程では、樹脂成形品1
はこの状態のままキャビティ内で充分冷却された後に金
型から離型されるが、本実施形態では、キャビティ内の
樹脂成形品1の冷却途中に、固定側金型3と可動側金型
4の型開きを行なうとともに、コアピン6を樹脂成形品
1の内部から先抜きする。そして、樹脂成形品1の内部
にコアピン6による拘束がかからない状態で引き続き樹
脂成形品1の冷却を行なう(図2)。
【0022】一般に樹脂は、高温の溶融状態から冷却さ
れ固化する過程で寸法の収縮を生じる。そのため、コア
ピン6が先抜きされ、内部に拘束のかからない状態で金
型内で冷却される樹脂成形品1は、図3のように円筒形
状の中心軸方向へ寸法収縮を生じる。その結果、樹脂成
形品1の冷却が終了すると、アンダーカット形状であっ
た樹脂成形品1の微少段差2の外周直径は可動側金型4
の微小段差部以外の部分の内周直径よりも小さくなり、
図4のようにエジェクターピン7の突き出しにより、可
動側金型4から無理抜きされることなく離型される。
【0023】ここで、本実施形態のコアピン6の先抜き
のタイミングであるが、樹脂成形品1を充分冷却した後
に行なった場合、樹脂成形品1は内部にコアピン6の拘
束を受けた状態で冷却されるため、中心軸方向の収縮を
制限され、アンダーカット形状である微少段差2を処理
するのに充分な寸法収縮量を確保することができない。
逆に、先抜きのタイミングが早すぎる場合、材料樹脂の
温度が高く柔らかすぎるため、樹脂成形品1はコアピン
6の先抜き動作により変形を生じてしまう。従って、樹
脂成形品1を無理抜きすることなく形状精度よく金型か
ら離型するためには、コアピン6の先抜きのタイミング
が極めて重要であり、本実施形態においても数パターン
の先抜きタイミングを実際に試み、最適な先抜きタイミ
ングを設定している。
【0024】なお、本実施形態のアンダーカット処理は
成形品の冷却に伴う寸法収縮を利用しているため、樹脂
成形品1の微少段差2の高さは、樹脂成形品1が固化す
る際の収縮量以下でなければならない。
【0025】以上説明した様に、上記の実施形態によれ
ば、コアピンを先抜きして成形品の冷却に伴なう寸法収
縮を利用することで、外周に帯状の微少段差が存在する
円筒状樹脂成形品を特別なアンダーカット処理を行なう
ことなく形状精度良く製造することができる。
【0026】また、上記製造方法に使用する金型におい
ては、同一の加工工程で樹脂成形品の形状が金型に加工
されるため、金型の加工精度が上がり、結果として樹脂
成形品の精度も良くなる。また、金型の形状加工が可動
側金型のみで済むため、金型の製作コストも削減するこ
とができる。
【0027】なお、上記の実施形態では円筒状の成形品
を例に挙げて説明したが、本発明は円筒状に限定される
ことなく、外周面に微小段差部を有する筒状の成形品
(例えば多角形の筒状成形品)にも同様に適用可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、外
周面に微小段差部を有する筒状成形品を、金型のコスト
アップを招くことなくより高精度に成形することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる成形プロセスを示
す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる成形プロセスを示
す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わる成形プロセスを示
す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わる成形プロセスを示
す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係わる金型構造を示す図
である。
【図6】本発明の一実施形態で製造される樹脂成形品の
形状を示す図である。
【図7】従来の金型構造を示す図である。
【図8】従来の成形方法の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 樹脂成形品 2 微少段差 3 固定側金型 4 可動側金型 5 パーティング面 6 コアピン 7 エジェクターピン 8 固定側金型とコアピンで規定される成形品肉厚 9 可動側金型とコアピンで規定される成形品肉厚 10 バリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に微小段差部を有する筒状の成形
    品を成形するための筒状成形品の成形方法であって、 前記筒状成形品の外周面と前記微小段差部とを成形する
    ための一体物の外周成形用金型と、前記筒状成形品の内
    周面を成形するためのコア部材とで規定されるキャビテ
    ィー内に溶融した樹脂材料を充填する充填工程と、 前記樹脂材料の冷却固化の途中で、前記筒状成形品から
    前記コア部材を抜き出すコア抜き工程と、 前記樹脂材料の冷却固化が終了した後に、前記筒状成形
    品を前記外周成形用金型から離型させる離型工程とを具
    備することを特徴とする筒状成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記微小段差部の高さは、前記筒状成形
    品の冷却固化による前記筒状成形品の中心軸周りの収縮
    量よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の筒状
    成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 前記筒状成形品は、円筒状であることを
    特徴とする請求項1に記載の筒状成形品の成形方法。
  4. 【請求項4】 前記筒状成形品は、多角形の筒状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の筒状成形品の成形方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    成形方法により成形されたことを特徴とする筒状成形
    品。
JP2000373241A 2000-12-07 2000-12-07 筒状成形品及びその成形方法 Withdrawn JP2002172652A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101576713A (zh) * 2008-05-06 2009-11-11 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 非球面模仁的制造方法
KR101026540B1 (ko) 2009-03-11 2011-04-01 재영웰릭스 주식회사 열용착기용 금형 조립체
WO2023095608A1 (ja) * 2021-11-24 2023-06-01 豊田鉄工株式会社 金型構造体及び成形品の製造方法

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Effective date: 20080304