JPH0524080A - 射出成形用金型および射出成形方法 - Google Patents
射出成形用金型および射出成形方法Info
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- JPH0524080A JPH0524080A JP3180904A JP18090491A JPH0524080A JP H0524080 A JPH0524080 A JP H0524080A JP 3180904 A JP3180904 A JP 3180904A JP 18090491 A JP18090491 A JP 18090491A JP H0524080 A JPH0524080 A JP H0524080A
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- molded product
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 有底筒形射出成形品を成形する射出成形用金
型において、成形品に変形不良やヒケ不良を生ずること
なく成形サイクルの短縮を図る。 【構成】 突出しピン14の先端部に、開閉弁として機能
するテーパ部14a を形成する。逆テーパ部14a は成形品
突出し動作開始と同時にコアブッシュ9から離れ、空間
17には気体導通路16の滞留気体が導入され、負圧状態発
生に起因する成形品2の変形が防止される。突出しピン
14を囲むようにして冷却水孔13を形成する。突出し動作
完了から次の突出し動作開始までの間に、気体導通路16
の滞留気体は冷却水孔13内の循環冷却水により効果的に
冷却され、変形防止効果が一層高まる。突出しピン14を
コアブッシュ9の中心に設ける。冷却水孔13をコアブッ
シュ9表面近傍まで形成してコアブッシュ冷却効率を向
上させ、成形品2の固化促進の面からその変形防止を図
る。
型において、成形品に変形不良やヒケ不良を生ずること
なく成形サイクルの短縮を図る。 【構成】 突出しピン14の先端部に、開閉弁として機能
するテーパ部14a を形成する。逆テーパ部14a は成形品
突出し動作開始と同時にコアブッシュ9から離れ、空間
17には気体導通路16の滞留気体が導入され、負圧状態発
生に起因する成形品2の変形が防止される。突出しピン
14を囲むようにして冷却水孔13を形成する。突出し動作
完了から次の突出し動作開始までの間に、気体導通路16
の滞留気体は冷却水孔13内の循環冷却水により効果的に
冷却され、変形防止効果が一層高まる。突出しピン14を
コアブッシュ9の中心に設ける。冷却水孔13をコアブッ
シュ9表面近傍まで形成してコアブッシュ冷却効率を向
上させ、成形品2の固化促進の面からその変形防止を図
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有底筒形射出成形品を
成形する射出成形用金型およびこれを用いた射出成形方
法に関するものである。
成形する射出成形用金型およびこれを用いた射出成形方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルム用プラスチックケース等の
有底筒形射出成形品の成形において、成形品をコアから
ストリッパープレートによって離型させる際、成形品が
完全に固化していない場合には、コアから離れた部分の
成形品内側の空間が負圧状態になり、成形品側面の潰れ
変形や底部の窪み変形が発生する。特にハイサイクル成
形を行った場合には、離型時成形品が完全に固化してい
ないことが多く、上記変形が発生しやすくなるため、成
形サイクル短縮による生産性向上を図る上で支障になっ
ていた。
有底筒形射出成形品の成形において、成形品をコアから
ストリッパープレートによって離型させる際、成形品が
完全に固化していない場合には、コアから離れた部分の
成形品内側の空間が負圧状態になり、成形品側面の潰れ
変形や底部の窪み変形が発生する。特にハイサイクル成
形を行った場合には、離型時成形品が完全に固化してい
ないことが多く、上記変形が発生しやすくなるため、成
形サイクル短縮による生産性向上を図る上で支障になっ
ていた。
【0003】このため従来、例えば特開平2-281918号公
報に開示されているように、有底筒形射出成形品の内面
を形成するコアとこれに挿通埋設された突出しピンとの
間に、一端が成形品底部形成面まで延びるとともに他端
が外部空間と連通する位置まで延びる気体導通路を形成
することにより、離型時の負圧状態緩和を図るととも
に、コアの内部に、冷却水を循環させるための冷却水孔
を形成することにより、キャビティ内に射出された溶融
樹脂の固化促進を図るようにした射出成形用金型が提案
されている。
報に開示されているように、有底筒形射出成形品の内面
を形成するコアとこれに挿通埋設された突出しピンとの
間に、一端が成形品底部形成面まで延びるとともに他端
が外部空間と連通する位置まで延びる気体導通路を形成
することにより、離型時の負圧状態緩和を図るととも
に、コアの内部に、冷却水を循環させるための冷却水孔
を形成することにより、キャビティ内に射出された溶融
樹脂の固化促進を図るようにした射出成形用金型が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような射出形成用
金型を採用することにより、負圧状態の発生に起因する
成形品の変形は防止することができるのであるが、コア
に設けた気体導通路の形成スペース確保の必要から冷却
水孔のスペースが制約され、このため、例えば特開昭63
-54227号公報や特開平1-26421 号公報に開示されている
ようなコア冷却効率の高い冷却水孔を形成することがで
きず、冷却水によるコア冷却効率の限界が低くなり、成
形品変形の根本原因である「成形品が完全に固化しな
い」状態を促進することとなる。したがって、冷却効率
限界域においては、ストリッパープレートにて成形品を
コアから離型させる際の成形品とコア表面との離型抵抗
により、図5に示すような成形品口元部の捲れ変形、お
よび成形品固化不充分による成形品ヒケ不良等が発生
し、当初目的である成形サイクル短縮による生産性向上
を果たせないという問題がある。
金型を採用することにより、負圧状態の発生に起因する
成形品の変形は防止することができるのであるが、コア
に設けた気体導通路の形成スペース確保の必要から冷却
水孔のスペースが制約され、このため、例えば特開昭63
-54227号公報や特開平1-26421 号公報に開示されている
ようなコア冷却効率の高い冷却水孔を形成することがで
きず、冷却水によるコア冷却効率の限界が低くなり、成
形品変形の根本原因である「成形品が完全に固化しな
い」状態を促進することとなる。したがって、冷却効率
限界域においては、ストリッパープレートにて成形品を
コアから離型させる際の成形品とコア表面との離型抵抗
により、図5に示すような成形品口元部の捲れ変形、お
よび成形品固化不充分による成形品ヒケ不良等が発生
し、当初目的である成形サイクル短縮による生産性向上
を果たせないという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、成形品に変形不良やヒケ不良を生ずる
ことなく成形サイクルの短縮を図ることができる射出成
形用金型および射出成形方法を提供することを目的とす
るものである。
たものであって、成形品に変形不良やヒケ不良を生ずる
ことなく成形サイクルの短縮を図ることができる射出成
形用金型および射出成形方法を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形用
金型および射出成形方法は、突出しピンの配置、気体導
通路構造および冷却水孔構造に工夫を施すことにより、
上記目的達成を図るようにしたものである。
金型および射出成形方法は、突出しピンの配置、気体導
通路構造および冷却水孔構造に工夫を施すことにより、
上記目的達成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、本発明に係る射出成形用金型
は、有底筒形射出成形品の内面形状を形成するコアと、
先端面がこのコアの成形品底部形成面と面一となるよう
にして該コアに挿通埋設された突出しピンとを備え、前
記コアと前記突出しピンとの間に、一端が前記成形品底
部形成面まで延びるとともに他端が外部空間と連通する
位置まで延びる気体導通路が形成され、前記コアの内部
に、冷却水を循環させるための冷却水孔が形成された射
出成形用金型において、前記突出しピンが、前記コアの
略中心に位置するようにして設けられ、前記突出しピン
の先端部に、前記コアの先端部と接触して前記気体導通
路を閉塞する逆テーパ部が形成され、前記冷却水孔が、
前記突出しピンを囲むようにして形成されていることを
特徴とするものである。
は、有底筒形射出成形品の内面形状を形成するコアと、
先端面がこのコアの成形品底部形成面と面一となるよう
にして該コアに挿通埋設された突出しピンとを備え、前
記コアと前記突出しピンとの間に、一端が前記成形品底
部形成面まで延びるとともに他端が外部空間と連通する
位置まで延びる気体導通路が形成され、前記コアの内部
に、冷却水を循環させるための冷却水孔が形成された射
出成形用金型において、前記突出しピンが、前記コアの
略中心に位置するようにして設けられ、前記突出しピン
の先端部に、前記コアの先端部と接触して前記気体導通
路を閉塞する逆テーパ部が形成され、前記冷却水孔が、
前記突出しピンを囲むようにして形成されていることを
特徴とするものである。
【0008】また、本発明に係る射出成形方法は、上記
射出成形用金型を用いて射出成形を行う方法であって、
前記突出しピンによる成形品突出し動作完了から次の成
形品突出し動作開始までの間に、前記気体導通路に滞留
している気体を前記冷却水孔内の循環冷却水により冷却
する冷却工程と、前記成形品突出し動作開始と同時に、
該成形品突出し動作により形成される前記コアと成形品
との間の空間に前記気体導通路に滞留している気体を導
入する冷気導入工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
射出成形用金型を用いて射出成形を行う方法であって、
前記突出しピンによる成形品突出し動作完了から次の成
形品突出し動作開始までの間に、前記気体導通路に滞留
している気体を前記冷却水孔内の循環冷却水により冷却
する冷却工程と、前記成形品突出し動作開始と同時に、
該成形品突出し動作により形成される前記コアと成形品
との間の空間に前記気体導通路に滞留している気体を導
入する冷気導入工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、突出
しピンの先端部に、コアの先端部と接触して気体導通路
を閉塞する逆テーパ部が形成されているので、この逆テ
ーパ部が開閉弁としての機能を果たすこととなる。すな
わち、逆テーパ部は成形品突出し動作開始と同時にコア
から離れるため、該成形品突出し動作により形成される
コアと成形品との間の空間に、気体導通路に滞留してい
る気体が導入され、これにより、負圧状態の発生に起因
する成形品の変形が確実に防止されることとなる。
しピンの先端部に、コアの先端部と接触して気体導通路
を閉塞する逆テーパ部が形成されているので、この逆テ
ーパ部が開閉弁としての機能を果たすこととなる。すな
わち、逆テーパ部は成形品突出し動作開始と同時にコア
から離れるため、該成形品突出し動作により形成される
コアと成形品との間の空間に、気体導通路に滞留してい
る気体が導入され、これにより、負圧状態の発生に起因
する成形品の変形が確実に防止されることとなる。
【0010】また、冷却水孔が突出しピンを囲むように
して形成されているので、突出しピンによる成形品突出
し動作完了から次の成形品突出し動作開始までの間に、
気体導通路に滞留している気体は冷却水孔内の循環冷却
水により効果的に冷却され、この冷却された気体が上記
空間に導入されることとなり、これにより成形品の変形
防止効果を一層高めることができる。しかも、突出しピ
ンはコアの略中心に位置するようにして設けられている
ので、冷却水をコア全体に循環させるよう冷却水孔をコ
ア表面近傍まで形成することによりコア冷却効率を向上
させることができ、これにより、成形品の固化促進の面
からの成形品の変形防止を図ることができる。
して形成されているので、突出しピンによる成形品突出
し動作完了から次の成形品突出し動作開始までの間に、
気体導通路に滞留している気体は冷却水孔内の循環冷却
水により効果的に冷却され、この冷却された気体が上記
空間に導入されることとなり、これにより成形品の変形
防止効果を一層高めることができる。しかも、突出しピ
ンはコアの略中心に位置するようにして設けられている
ので、冷却水をコア全体に循環させるよう冷却水孔をコ
ア表面近傍まで形成することによりコア冷却効率を向上
させることができ、これにより、成形品の固化促進の面
からの成形品の変形防止を図ることができる。
【0011】したがって、本発明によれば、成形品に変
形不良やヒケ不良を生ずることなく成形サイクルの短縮
およびこれによる生産性向上を図ることができる。
形不良やヒケ不良を生ずることなく成形サイクルの短縮
およびこれによる生産性向上を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下添付図面を参照しながら本発明の実施例
について詳述する。
について詳述する。
【0013】図1は、本発明に係る射出成形用金型の一
実施例を型締めした状態で示す側断面図であり、図2
は、図1のII-II 線断面図である。
実施例を型締めした状態で示す側断面図であり、図2
は、図1のII-II 線断面図である。
【0014】図1に示すように、この射出成形用金型
は、固定型1aと可動型1bとを図中のPL(パーティング
ライン)にて型合わせするもので、これら両型によりコ
ップ状の有底筒形射出成形品(JIS135 タイプのフイ
ルム用プラスチックケース)2のキャビティ3が構成さ
れるようになっている。固定型1aは、成形品2の底部外
面形状を形成するゲートブッシュ4と、成形品2の筒部
外周面形状を形成するキャビティブッシュ5とが固着さ
れてなり、ゲートブッシュ4には、キャビティ3内に溶
融樹脂を充填するための、成形品2の底部外面に面する
位置に形成されたゲート6およびホットランナ7が設け
られている。キャビティブッシュ5には、そのキャビテ
ィ孔を囲む環状の冷却水孔8が形成されている。
は、固定型1aと可動型1bとを図中のPL(パーティング
ライン)にて型合わせするもので、これら両型によりコ
ップ状の有底筒形射出成形品(JIS135 タイプのフイ
ルム用プラスチックケース)2のキャビティ3が構成さ
れるようになっている。固定型1aは、成形品2の底部外
面形状を形成するゲートブッシュ4と、成形品2の筒部
外周面形状を形成するキャビティブッシュ5とが固着さ
れてなり、ゲートブッシュ4には、キャビティ3内に溶
融樹脂を充填するための、成形品2の底部外面に面する
位置に形成されたゲート6およびホットランナ7が設け
られている。キャビティブッシュ5には、そのキャビテ
ィ孔を囲む環状の冷却水孔8が形成されている。
【0015】一方、可動型1bは、成形品2の底部内面形
状および筒部内周面形状を形成するコアブッシュ(コ
ア)9と、成形品2の開口端面形状を形成する環状のス
トリッパブッシュ10とが嵌合されてなり、ストリッパブ
ッシュ10は、成形品2の成形完了後固定型1aと可動型1b
との型開きがなされた後に、コアブッシュ9に対して上
方に相対移動し、成形品2の離型を行うようになってい
る。コアブッシュ9の内部には、円筒形の穴11が形成さ
れていて、その先端は成形品2の底部内面に面するコア
ブッシュ9の先端面近傍にまで延びている。この円筒形
の穴11には、上端部分を除きこの穴11を左右に2分する
セパレータブッシュ12が設けられ、これによりコアブッ
シュ9の内部に冷却水を上下に往復循環させるための冷
却水孔13を形成している。
状および筒部内周面形状を形成するコアブッシュ(コ
ア)9と、成形品2の開口端面形状を形成する環状のス
トリッパブッシュ10とが嵌合されてなり、ストリッパブ
ッシュ10は、成形品2の成形完了後固定型1aと可動型1b
との型開きがなされた後に、コアブッシュ9に対して上
方に相対移動し、成形品2の離型を行うようになってい
る。コアブッシュ9の内部には、円筒形の穴11が形成さ
れていて、その先端は成形品2の底部内面に面するコア
ブッシュ9の先端面近傍にまで延びている。この円筒形
の穴11には、上端部分を除きこの穴11を左右に2分する
セパレータブッシュ12が設けられ、これによりコアブッ
シュ9の内部に冷却水を上下に往復循環させるための冷
却水孔13を形成している。
【0016】セパレータブッシュ12は、図2に示すよう
に、コアブッシュ9と同心の筒状部12a と、この筒状部
12a からコアブッシュ9の内周面まで延びる1対の板状
部12b とからなっている。そして、筒状部12a の中心部
には、ストリッパブッシュ10と共に上方移動して成形品
2の離型を行う突出しピン14が挿入埋設されている。
に、コアブッシュ9と同心の筒状部12a と、この筒状部
12a からコアブッシュ9の内周面まで延びる1対の板状
部12b とからなっている。そして、筒状部12a の中心部
には、ストリッパブッシュ10と共に上方移動して成形品
2の離型を行う突出しピン14が挿入埋設されている。
【0017】図1に示すように、この突出しピン14の上
端部には逆テーパ部14a が形成されている。この逆テー
パ部14a は、コアブッシュ9およびセパレータブッシュ
12の上端部と全周で面接触している。
端部には逆テーパ部14a が形成されている。この逆テー
パ部14a は、コアブッシュ9およびセパレータブッシュ
12の上端部と全周で面接触している。
【0018】突出しピン14を挿入埋設するためにセパレ
ータブッシュ12の筒状部12a に形成された突出しピン挿
通孔15は、突出しピン14の外周面と筒状部12a の内周面
との間に所定の間隙が介在するようにして形成されてお
り、この間隙により、上端がテーパ部13a まで延びると
ともに下端が外部空間と連通する位置まで延びる気体導
通路16が形成されている。
ータブッシュ12の筒状部12a に形成された突出しピン挿
通孔15は、突出しピン14の外周面と筒状部12a の内周面
との間に所定の間隙が介在するようにして形成されてお
り、この間隙により、上端がテーパ部13a まで延びると
ともに下端が外部空間と連通する位置まで延びる気体導
通路16が形成されている。
【0019】上記突出しピン挿通孔15は、その上部の小
径部とそれ以外の部分の大径部とからなり、これによ
り、気体導通路16を、突出しピン14を上下動自在に保持
するとともに気体を無理なく導通させるクリアランス部
と気体を滞留させる開放部とで構成するようになってい
る。この開放部に滞留している気体は、冷却水孔13内を
循環する冷却水によりセパレータブッシュ12を介して冷
却されることとなる。
径部とそれ以外の部分の大径部とからなり、これによ
り、気体導通路16を、突出しピン14を上下動自在に保持
するとともに気体を無理なく導通させるクリアランス部
と気体を滞留させる開放部とで構成するようになってい
る。この開放部に滞留している気体は、冷却水孔13内を
循環する冷却水によりセパレータブッシュ12を介して冷
却されることとなる。
【0020】次に本実施例の作用について説明する。
【0021】図1に示すように、キャビティ3内に射出
された溶融樹脂は冷却水孔8,13を循環する冷却水によ
って所定時間冷却された後、図3に示すように、ストッ
パブッシュ10および突出しピン14の上方移動により、成
形品2として取り出される。
された溶融樹脂は冷却水孔8,13を循環する冷却水によ
って所定時間冷却された後、図3に示すように、ストッ
パブッシュ10および突出しピン14の上方移動により、成
形品2として取り出される。
【0022】その際、突出しピン14の先端部には、コア
ブッシュ9およびセパレータブッシュ12の先端部と面接
触して気体導通路16を閉塞する逆テーパ部14a が形成さ
れているので、この逆テーパ部14a が開閉弁としての機
能を果たすこととなる。すなわち、逆テーパ部14a は成
形品突出し動作開始と同時にコアブッシュ9およびセパ
レータブッシュ12から離れるため、該成形品突出し動作
により形成されるコアブッシュ9と成形品2との間の空
間17に、気体導通路16に滞留している気体が導入され、
これにより、負圧状態の発生に起因する成形品2の変形
が確実に防止されることとなる。
ブッシュ9およびセパレータブッシュ12の先端部と面接
触して気体導通路16を閉塞する逆テーパ部14a が形成さ
れているので、この逆テーパ部14a が開閉弁としての機
能を果たすこととなる。すなわち、逆テーパ部14a は成
形品突出し動作開始と同時にコアブッシュ9およびセパ
レータブッシュ12から離れるため、該成形品突出し動作
により形成されるコアブッシュ9と成形品2との間の空
間17に、気体導通路16に滞留している気体が導入され、
これにより、負圧状態の発生に起因する成形品2の変形
が確実に防止されることとなる。
【0023】また、冷却水孔13が突出しピン14を囲むよ
うにして形成されているので、突出しピン14による成形
品突出し動作完了から次の成形品突出し動作開始までの
間に、気体導通路16に滞留している気体は冷却水孔13内
の循環冷却水により効果的に冷却され、この冷却された
気体が上記空間17に導入されることとなり、これにより
成形品2の変形防止効果を一層高めることができる。し
かも、突出しピン14はコアブッシュ9の略中心に位置す
るようにして設けられているので、冷却水孔13をコアブ
ッシュ9の表面近傍まで形成することにより冷却水をコ
アブッシュ9全体に循環させてコアブッシュ冷却効率を
向上させることができ、これにより、成形品2の固化促
進の面からの成形品変形防止を図ることができる。
うにして形成されているので、突出しピン14による成形
品突出し動作完了から次の成形品突出し動作開始までの
間に、気体導通路16に滞留している気体は冷却水孔13内
の循環冷却水により効果的に冷却され、この冷却された
気体が上記空間17に導入されることとなり、これにより
成形品2の変形防止効果を一層高めることができる。し
かも、突出しピン14はコアブッシュ9の略中心に位置す
るようにして設けられているので、冷却水孔13をコアブ
ッシュ9の表面近傍まで形成することにより冷却水をコ
アブッシュ9全体に循環させてコアブッシュ冷却効率を
向上させることができ、これにより、成形品2の固化促
進の面からの成形品変形防止を図ることができる。
【0024】したがって、本実施例によれば、成形品2
に変形不良やヒケ不良を生ずることなく、成形サイクル
の短縮およびこれによる生産性向上を図ることができ
る。
に変形不良やヒケ不良を生ずることなく、成形サイクル
の短縮およびこれによる生産性向上を図ることができ
る。
【0025】図4は、上記実施例の変形例を示す、図2
と同様の図である。
と同様の図である。
【0026】本変形例においては、セパレータブッシュ
12の筒状部12a の外周部に、冷却水流動方向すなわち上
下方向に延びる複数のリブ12c が放射状に形成されてい
る。このように複数のリブ12c を形成することにより、
冷却水孔13内を流れる冷却水との熱交換面積を増加させ
ることができ、これにより、気体導通路16内に滞留して
いる気体に対する冷却を一層効果的に行うことができ
る。
12の筒状部12a の外周部に、冷却水流動方向すなわち上
下方向に延びる複数のリブ12c が放射状に形成されてい
る。このように複数のリブ12c を形成することにより、
冷却水孔13内を流れる冷却水との熱交換面積を増加させ
ることができ、これにより、気体導通路16内に滞留して
いる気体に対する冷却を一層効果的に行うことができ
る。
【図1】本発明に係る射出成形用金型の一実施例を型締
めした状態で示す側断面図
めした状態で示す側断面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】上記実施例の作用を示す側断面図
【図4】上記実施例の変形例を示す、図2と同様の図
【図5】従来例を示す、図3と同様の図
2 有底筒形射出成形品
9 コアブッシュ(コア)
12 セパレータブッシュ
13 冷却水孔
14 突出しピン
14a 逆テーパ部
15 突出しピン挿通孔
16 気体導通路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
// B29L 23:00 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 有底筒形射出成形品の内面形状を形成す
るコアと、先端面がこのコアの成形品底部形成面と面一
となるようにして該コアに挿通埋設された突出しピンと
を備え、 前記コアと前記突出しピンとの間に、一端が前記成形品
底部形成面まで延びるとともに他端が外部空間と連通す
る位置まで延びる気体導通路が形成され、前記コアの内
部に、冷却水を循環させるための冷却水孔が形成された
射出成形用金型において、 前記突出しピンが、前記コアの略中心に位置するように
して設けられ、 前記突出しピンの先端部に、前記コアの先端部と接触し
て前記気体導通路を閉塞する逆テーパ部が形成され、 前記冷却水孔が、前記突出しピンを囲むようにして形成
されていることを特徴とする射出成形用金型。 - 【請求項2】 請求項1記載の射出成形用金型を用いて
射出成形を行う方法であって、 前記突出しピンによる成形品突出し動作完了から次の成
形品突出し動作開始までの間に、前記気体導通路に滞留
している気体を前記冷却水孔内の循環冷却水により冷却
する冷却工程と、 前記成形品突出し動作開始と同時に、該成形品突出し動
作により形成される前記コアと成形品との間の空間に前
記気体導通路に滞留している気体を導入する冷気導入工
程とを含むことを特徴とする射出成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3180904A JPH0524080A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 射出成形用金型および射出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3180904A JPH0524080A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 射出成形用金型および射出成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0524080A true JPH0524080A (ja) | 1993-02-02 |
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ID=16091341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3180904A Withdrawn JPH0524080A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 射出成形用金型および射出成形方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0524080A (ja) |
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