JPH08238648A - 鍔付き筒体の成形用金型装置 - Google Patents

鍔付き筒体の成形用金型装置

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JPH08238648A
JPH08238648A JP4444495A JP4444495A JPH08238648A JP H08238648 A JPH08238648 A JP H08238648A JP 4444495 A JP4444495 A JP 4444495A JP 4444495 A JP4444495 A JP 4444495A JP H08238648 A JPH08238648 A JP H08238648A
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JP
Japan
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mold
fixed
movable
flanged
plate
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JP4444495A
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Inventor
Mitsuhiro Obara
光博 小原
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品の外観性の向上と離型性とを両立させ
る。 【構成】 三枚板構造の金型装置を用いる。固定側型プ
レート46により、外側鍔部2の上端面を含めた鍔付き筒
体1の外面上端側を形成する。内側鍔部3よりも上側の
鍔付き筒体1の内面を形成するキャビティ入子55を固定
側取付プレート48に固定する。可動型42のコア入子64
は、内側鍔部3よりも下側の鍔付き筒体1の内面を形成
する。可動型42のスライドコア65は、外側鍔部2の外周
面を含めた鍔付き筒体1の外面下端側を形成する。型開
時、可動型42に対して固定側型プレート46が開くのに先
だって、キャビティ入子55が鍔付き筒体1から抜ける。 【効果】 固定型41と可動型42とのパーティングライン
Cが外側鍔部2の上端面に一致し、パーティングライン
跡が目立たない。型開時、固定側型プレート46が外側鍔
部2を押さえ、鍔付き筒体1がキャビティ入子55に着い
ていかない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍔付き筒体の成形用金
型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5は、合成樹脂で成形され
る鍔付き筒体1の一例を示している。この鍔付き筒体1
は、ほぼ円筒形状をなしており、外周面上部に円環状の
外側鍔部2を有しているとともに、内周面下部に円環状
の内側鍔部3を有している。
【0003】つぎに、前記鍔付き筒体1を成形する従来
の金型装置の一例を図6に基づいて説明する。本金型装
置は、三枚板構造のもので、図示上下方向に開閉する固
定型11と可動型12との間の第1のパーティングラインA
の他に、固定型11中に第2のパーティングラインBを有
している。すなわち、固定型11は、可動型12との間にキ
ャビティ13を形成する固定側型プレート14と、ランナー
ストリッパープレート15と、固定側取付プレート16とを
有しており、固定側型プレート14と固定側取付プレート
16およびランナーストリッパープレート15との間が図示
上下方向に開閉する第2のパーティングラインBになっ
ている。なお、ランナーストリッパープレート15も、固
定側取付プレート16に対して図示上下方向に開閉する。
【0004】そして、成形される鍔付き筒体1の軸方向
と固定型11および可動型12の開閉方向とが一致させてあ
り、かつ、鍔付き筒体1の上側が固定型11側にしてある
が、前記固定側型プレート14は、鍔付き筒体1の外周面
上端部および上端面を形成するものである。また、固定
側型プレート14には、内側鍔部3よりも上側の鍔付き筒
体1の内面を形成するピン状のキャビティ入子17が固定
されている。さらに、閉じた固定側型プレート14とラン
ナーストリッパープレート15との間にはランナー18が形
成されるが、固定側型プレート14には、ランナー18をキ
ャビティ13に連通させるゲート19が形成されている。な
お、このゲート19において、固定側型プレート14には凸
部20が形成されている。この凸部20により、図5に示す
ように、成形される鍔付き筒体1の上端部には凹部4が
できるが、この凹部4は、ゲート跡5に対する対策のた
めのものである。また、固定側取付プレート16には、ラ
ンナー18に通じるスプルー21を形成するスプルーブッシ
ュ22が固定されている。
【0005】一方、可動型12は、可動側受け板26,27,
28に、内側鍔部3よりも下側の鍔付き筒体1の内面を形
成するコア入子29が固定されている。また、可動側受け
板26には、コア入子29に対して放射状に開閉する一対の
スライドコア30が図示左右方向に移動可能に支持されて
いる。これらスライドコア30は、鍔付き筒体1の上端部
を除く外周面を形成するものである。なお、図5には、
両スライドコア30のパーティングラインを鎖線で示して
ある。そして、スライドコア30は、固定側型プレート14
に固定されたアンギュラーピン31により、固定型11およ
び可動型12の開閉に連動して作動するものである。アン
ギュラーピン31は、スライドコア30に形成された傾斜孔
32に挿入されている。また、固定側型プレート14には、
型閉時にスライドコア30を最終的に位置規制するロッキ
ングブロック33が固定されているが、型閉時、アンギュ
ラーピン31と傾斜孔32の周面における固定型11側との間
には隙間34が生じるようになっている。さらに、コア入
子29のまわりには、ストリッパーブロック35が設けられ
ている。
【0006】そして、従来の金型装置において、固定型
11と可動型12との間の第1のパーティングラインAは、
鍔付き筒体1に対し外側鍔部2よりも上方に設定してお
り、この外側鍔部2の上端面をもスライドコア30により
形成するようにしている。
【0007】成形時には、図示のように型閉した状態
で、スプルー21からランナー18およびゲート19を介して
キャビティ13内に樹脂を充填する。このキャビティ13内
に充填された樹脂が固化した後、型開となる。このと
き、最初に第2のパーティングラインBが開き、つい
で、第1のパーティングラインAが開く。この第1のパ
ーティングラインAが開くのに伴い、まず、固定側型プ
レート14およびキャビティ入子17が鍔付き筒体1から離
れる。これに対して、前述のように型閉時アンギュラー
ピン31と傾斜孔32の周面における固定型11側との間の隙
間34がつまるまではスライドコア30は動かない。したが
って、外側鍔部2の上端面が固定型11と可動型12との型
開方向に対してアンダーカットになることから、鍔付き
筒体1とその内部に長く嵌合しているキャビティ入子17
との離型抵抗が大きいにもかかわらず、前述のように、
鍔付き筒体1が固定型11側に着いていかずに、可動型12
側に押さえられて止まる。その後、両スライドコア30が
開いて鍔付き筒体1から離れ、さらに、ストリッパーブ
ロック35が鍔付き筒体1を固定型11の方へ押し出して、
コア入子29から離型させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の金
型装置では、次のような問題があった。すなわち、固定
型11と可動型12との間のパーティングラインAを鍔付き
筒体1に対し外側鍔部2よりも上方に設定していたた
め、図4に示すように、鍔付き筒体1の外周面に目立つ
パーティングライン跡6ができ、製品の外観性を損なう
ことになる。
【0009】これに対して、パーティングライン跡を目
立たなくするには、例えば図6に鎖線Cで示すように、
固定型と可動型との間のパーティングラインを鍔付き筒
体1の外側鍔部2の上端面に設定すればよい。ところ
が、この設定であると、離型の最初の段階で、鍔付き筒
体1が可動型に押さえ付けられないので、固定型側に着
いていくおそれがある。
【0010】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、成形される鍔付き筒体におけるパーティ
ングライン跡を目立たなくできるとともに、離型の最初
の段階で、鍔付き筒体が固定型側に着いていってしまう
ことを確実に防止できる鍔付き筒体の成形用金型装置を
提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、外周面に外側鍔部を有するとともに内周
面に内側鍔部を有する鍔付き筒体の成形用金型装置にお
いて、鍔付き筒体の軸方向に開閉し相互間に鍔付き筒体
の形状をしたキャビティを形成する固定型および可動型
を有し、前記固定型は、外側鍔部の端面を含めた鍔付き
筒体の外面一端側を形成する第1の金型部材と、この第
1の金型部材に対して前記可動型と反対側に位置すると
ともにこの可動型との開閉方向と同方向に開閉し第1の
金型部材との間に前記キャビティに通じる樹脂通路を形
成する第2の金型部材と、この第2の金型部材に固定さ
れるとともに前記第1の金型部材を摺動自在に貫通し内
側鍔部よりも一端側の鍔付き筒体の内面を形成する第3
の金型部材とを備え、前記可動型は、内側鍔部よりも他
端側の鍔付き筒体の内面を形成する第4の金型部材と、
この第4の金型部材に対して放射状に移動可能で外側鍔
部の外周面を含めた鍔付き筒体の外面他端側を形成する
複数の第5の金型部材とを備えたものである。
【0012】
【作用】本発明の鍔付き筒体の成形用金型装置では、ま
ず型閉し、固定型および可動型間に形成されたキャビテ
ィに、固定型の第1の金型部材および第2の金型部材間
に形成された樹脂通路を介して樹脂を充填して、鍔付き
筒体を成形する。この成形において、固定型の第1の金
型部材が外側鍔部の端面を含めた鍔付き筒体の外面一端
側を形成し、同第3の金型部材が内側鍔部よりも一端側
の鍔付き筒体の内面を形成し、可動型の第4の金型部材
が内側鍔部よりも他端側の鍔付き筒体の内面を形成し、
同第5の金型部材が外側鍔部の外周面を含めた鍔付き筒
体の外面他端側を形成する。そして、キャビティに充填
された樹脂が固化した後、型開して成形された鍔付き筒
体を取り出すが、このとき、まず固定型の第1の金型部
材および第2の金型部材間を開き、この第2の金型部材
に固定された第3の金型部材を鍔付き筒体から抜く。こ
のとき、固定型の第1の金型部材と可動型とはまだ閉じ
ており、鍔付き筒体の外側鍔部を押さえ付けているの
で、鍔付き筒体が第3の金型部材に着いていくことはな
い。ついで、固定型の第1の金型部材と可動型とを開
き、第1の金型部材を鍔付き筒体から離す。さらに、可
動型の複数の第5の金型部材を互いに開いて鍔付き筒体
から離す。
【0013】
【実施例】以下、本発明の鍔付き筒体の成形用金型装置
の一実施例について、図1から図3を参照しながら説明
する。本金型装置は、三枚板構造のものである。41は固
定型、42は可動型で、これら固定型41および可動型42
は、図示上下方向に開閉し、型閉時に図4に示すような
鍔付き筒体1の形状をしたキャビティ43を相互間に形成
するものである。成形される鍔付き筒体1の軸方向と固
定型41および可動型42の開閉方向とが一致させてあり、
かつ、鍔付き筒体1の上側が固定型41側にしてある。な
お、固定型41と可動型42との第1のパーティングライン
を符号Cで示している。
【0014】前記固定型41は、第1の金型部材である固
定側型プレート46と、その反可動型42側に位置する第2
の金型部材であるランナーストリッパープレート47と、
その反可動型42側に位置する固定側取付プレート48とを
備えている。固定側型プレート46は、鍔付き筒体1の上
端面と外周面上端部と外側鍔部2の上端面とを形成する
ものである。また、ランナーストリッパープレート47お
よび固定側取付プレート48は、固定側型プレート46に対
して図示上下方向に開閉するものである。なお、ランナ
ーストリッパープレート47と固定側型プレート46との間
の第2のパーティングラインを符号Dで示している。さ
らに、ランナーストリッパープレート47も、固定側取付
プレート48に対して図示上下方向に開閉する。そして、
閉じた固定側型プレート48とランナーストリッパープレ
ート47との間には樹脂通路であるランナー49が形成され
るが、固定側型プレート46には、ランナー49をキャビテ
ィ43に連通させるゲート50が形成されている。なお、こ
のゲート50において、固定側型プレート46には凸部51が
形成されている。また、固定側取付プレート46には、ラ
ンナー49に通じるスプルー52を形成するスプルーブッシ
ュ53と、ランナー49に臨んで位置するランナーロックピ
ン54とが固定されている。さらに、固定側取付プレート
48には第3の金型部材であるピン状のキャビティ入子55
が固定されている。このキャビティ入子55は、ランナー
ストリッパープレート47および固定側型プレート46を図
示上下方向に貫通しており、内側鍔部3よりも上側の鍔
付き筒体1の内面を形成するものである。
【0015】また、固定側取付プレート48には連動ピン
56も固定されている。この連動ピン56は、ランナースト
リッパープレート47および固定側型プレート46を図示上
下方向に摺動自在に貫通しており、フランジ部57を図示
下端部に有している。一方、固定側型プレート46には、
連動ピン56のフランジ部57が図示下方から突き当たる受
け面58が形成されている。さらに、ランナーストリッパ
ープレート47と固定側型プレート46との間には、これら
両者を開く方向に付勢するスプリング59が装着されてい
る。
【0016】前記可動型42は、可動側受け板61,62,63
に、内側鍔部3よりも下側の鍔付き筒体1の内面を形成
する第4の金型部材であるコア入子64が固定されてい
る。また、可動側受け板51には、コア入子64に対して放
射状に開閉する第5の金型部材である一対のスライドコ
ア65が図示左右方向に移動可能に支持されている。これ
らスライドコア65は、鍔付き筒体1の外側鍔部2の外周
面および下端面とこの外側鍔部2よりも下方の鍔付き筒
体1の外周面とを形成するものである。そして、スライ
ドコア56は、固定側型プレート46に固定されたアンギュ
ラーピン66により、固定型41および可動型42の開閉に連
動して作動するものである。アンギュラーピン66は、図
示下方へ向かってキャビティ43から離れる方向へ傾斜し
ており、スライドコア65に形成された同一の傾斜を有す
る傾斜孔67に挿入されている。また、固定側型プレート
46には、型閉時スライドコア65にアンギュラーピン66と
平行な傾斜面で突き当たるロッキングブロック68が固定
されている。さらに、コア入子64のまわりには、鍔付き
筒体1の下端面を形成するストリッパーブロック69が設
けられている。このストリッパーブロック69は、可動側
受け板61,62,63およびコア入子64に対して図示上下方
向に移動可能である。
【0017】以上の説明から明らかなように、固定型41
と可動型42との第1のパーティングラインCは、鍔付き
筒体1の外側筒部2の上端面と一致している。
【0018】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、まず図1に示すように型閉し、
固定型41および可動型42間にキャビティ43を形成すると
ともに、固定型41の固定側型プレート46およびランナー
ストリッパープレート47間にランナー49を形成する。そ
して、加熱により溶融した熱可塑性樹脂をスプルー52か
らランナー49およびゲート50を介してキャビティ43内に
流し込み、充填する。こうして鍔付き筒体1が成形され
るが、このとき、固定型41の固定側型プレート46が鍔付
き筒体1の上端面と外周面上端部と外側鍔部2の上端面
とを形成し、同キャビティ入子55が内側鍔部3よりも上
側の鍔付き筒体1の内面を形成する。また、可動型42の
コア入子64が内側鍔部3よりも下側の鍔付き筒体1の内
面を形成し、同一対のスライドコア65が鍔付き筒体1の
外側鍔部2の外周面および下端面とこの外側鍔部2より
も下方の鍔付き筒体1の外周面とを形成し、同ストリッ
パーブロック69が鍔付き筒体1の下端面を形成する。
【0019】そして、キャビティ43内の樹脂すなわち鍔
付き筒体1が冷却して固化したら、型開して鍔付き筒体
1を取り出す。このとき、図2に示すように、スプリン
グ59により固定型41のうち固定側型プレート46が可
動型42に押し付けられるため、第1のパーティングライ
ンCは当初閉じたままであり、第2のパーティングライ
ンDが先行して開く。すなわち、固定側取付プレート48
およびランナーストリッパープレート47と固定側型プレ
ート46とが互いに開く。それに伴い、固定側取付プレー
ト48に固定されたキャビティ入子55が鍔付き筒体1から
抜ける。このとき、閉じたままの固定側型プレート46と
可動型42とが鍔付き筒体1の外側鍔部2を挟んで押さえ
付けているので、キャビティ入子55の離型抵抗が大きい
にもかかわらず、鍔付き筒体1がキャビティ入子55に着
いていくことはない。一方、ランナーロックピン54によ
り、ランナー部分の樹脂71は、固定側取付プレート48側
に着いていき、固定側型プレート46から離れる。これに
より、ゲート50において、製品である鍔付き筒体1とラ
ンナー部分の樹脂71とが切断される。
【0020】ついで、固定側取付プレート48に固定され
た連動ピン56のフランジ部57が固定側型プレート46の受
け面58に当たると、それ以後は、固定側取付プレート48
と固定側型プレート46とが一体的に動き、図3に示すよ
うに第1のパーティングラインCが開く。すなわち、可
動型42と固定側型プレート46とが開く。それに伴い、固
定側型プレート46が鍔付き筒体1から離れる。また、可
動型42と固定側型プレート46とが開くのにアンギュラー
ピン66を介して連動して、一対のスライドコア65が互い
に開き、鍔付き筒体1から離れる。その後、可動側受け
板61,62,63およびコア入子64に対してストリッパーブ
ロック69が固定型41の方へ移動し、これにより、鍔付き
筒体1が突き出されてコア入子64から離れる。また、固
定型41において、固定側取付プレート48とランナースト
リッパープレート47とが開くことにより、ランナー部分
の樹脂71がスプルーブッシュ53から抜ける。
【0021】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、固定型41と可動型42とのパーティングラインCを成
形される鍔突き筒体1の外側鍔部2の上端面に一致させ
たので、鍔付き筒体1におけるパーティングライン跡を
目立たないものにでき、製品としての外観性が向上す
る。それにもかかわらず、離型の最初の段階で、固定側
型プレート46により外側鍔部2を押さえながら、キャビ
ティ入子55を鍔付き筒体1から先に抜くことにより、こ
の鍔付き筒体1が固定型41側に着いていってしまうこと
を確実に防止できる。
【0022】なお、鍔突き筒体1の内周面には抜き勾配
が設定されているので、キャビティ入子55が鍔付き筒体
1から少しでも抜ければ、離型抵抗は大きく減る。した
がって、固定側型プレート46と可動型42とが開き始める
前に、キャビティ入子55の全体が鍔付き筒体1から抜け
ている必要はない。
【0023】ところで、図7(a)に示すように、鍔突
き筒体1は、鍔部2,3の部分で肉厚になっているの
で、冷却に伴う収縮により、鍔部2,3の外側で凹み、
反りが生じるおそれがある。特に、より厚い内側筒部3
では、鍔突き筒体1の外面に凹み、反り7が生じ、か
つ、これがより大きいものとなるため、製品としての外
観性も損ない、問題である。これに対して、製品規格上
許されるならば、図7(b)に示すように、鍔突き筒体
1の内側筒部3の外側に外側鍔部8を形成すれば、冷却
に伴う収縮がより均等なものとなって、凹み、反りの発
生を防止できる。
【0024】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
成形される鍔付き筒体は、前記実施例のような円筒状の
ものには限らず、角筒状の鍔付き筒体にも本発明を適用
できる。また、三枚板構造の金型装置の構成も前記実施
例のものに限らない。例えば、前記実施例では、連動ピ
ン56およびスプリング59により2つのパーティングライ
ンC,Dが開くタイミングをとったが、チェーンなどか
らなる連動機構により、2つのパーティングラインが開
くタイミングをとってもよい。また、スライドコアの駆
動源もアンギュラーピンに限るものではなく、流体圧シ
リンダーなどであってもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、外側鍔部および内側鍔
部を有する鍔付き筒体の成形用金型装置において、固定
型は、外側鍔部の端面を含めた鍔付き筒体の外面一端側
を形成する第1の金型部材と、この第1の金型部材に対
して可動型との開閉方向と同方向に開閉し第1の金型部
材との間に樹脂通路を形成する第2の金型部材と、この
第2の金型部材に固定され内側鍔部よりも一端側の鍔付
き筒体の内面を形成する第3の金型部材とを備えたもの
とし、可動型は、内側鍔部よりも他端側の鍔付き筒体の
内面を形成する第4の金型部材と、この第4の金型部材
に対して放射状に移動可能で外側鍔部の外周面を含めた
鍔付き筒体の外面他端側を形成する複数の第5の金型部
材とを備えたものとしたので、固定型と可動型とのパー
ティングラインが外側鍔部の端面に一致していることに
より、鍔付き筒体におけるパーティングライン跡を目立
たないものにできるとともに、離型の最初の段階で、第
1の金型部材によって外側鍔部を押さえることにより、
鍔付き筒体が固定型側に着いていってしまうことを確実
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鍔付き筒体の成形用金型装置の一実施
例を示す断面図であり、型閉時の状態を示している。
【図2】同上第2のパーティングラインのみが開いた状
態を示す断面図である。
【図3】同上第1のパーティングラインが開いた状態を
示す断面図である。
【図4】成形される鍔付き筒体の一例を示す斜視図であ
る。
【図5】同上鍔付き筒体の平面図である。
【図6】従来の鍔付き筒体の成形用金型装置の一例を示
す断面図である。
【図7】鍔付き筒体の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鍔付き筒体 2 外側鍔部 3 内側鍔部 41 固定型 42 可動型 43 キャビティ 46 固定側型プレート(第1の金型部材) 47 ランナーストリッパープレート(第2の金型部材) 49 ランナー(樹脂通路) 55 キャビティ入子(第3の金型部材) 64 コア入子(第4の金型部材) 65 スライドコア(第5の金型部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 23:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に外側鍔部を有するとともに内周
    面に内側鍔部を有する鍔付き筒体の成形用金型装置にお
    いて、鍔付き筒体の軸方向に開閉し相互間に鍔付き筒体
    の形状をしたキャビティを形成する固定型および可動型
    を有し、前記固定型は、外側鍔部の端面を含めた鍔付き
    筒体の外面一端側を形成する第1の金型部材と、この第
    1の金型部材に対して前記可動型と反対側に位置すると
    ともにこの可動型との開閉方向と同方向に開閉し第1の
    金型部材との間に前記キャビティに通じる樹脂通路を形
    成する第2の金型部材と、この第2の金型部材に固定さ
    れるとともに前記第1の金型部材を摺動自在に貫通し内
    側鍔部よりも一端側の鍔付き筒体の内面を形成する第3
    の金型部材とを備え、前記可動型は、内側鍔部よりも他
    端側の鍔付き筒体の内面を形成する第4の金型部材と、
    この第4の金型部材に対して放射状に移動可能で外側鍔
    部の外周面を含めた鍔付き筒体の外面他端側を形成する
    複数の第5の金型部材とを備えたことを特徴とする鍔付
    き筒体の成形用金型装置。
JP4444495A 1995-03-03 1995-03-03 鍔付き筒体の成形用金型装置 Withdrawn JPH08238648A (ja)

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