JPWO2009031544A1 - 熱可塑性共重合樹脂及びその光学成形体 - Google Patents
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Abstract
透明性、耐熱性、フィルム成形性、フィルム強度、及び位相差発現性が良好で、光弾性複屈折が低い熱可塑性共重合樹脂、及び該樹脂を使用した、負の配向複屈折性を示す延伸フィルムを提供する。下記に示す(A)(B)(C)の組成でそれぞれの単量体単位を含有し、かつ重量平均分子量が20万〜50万であって、ガラス転移温度が110℃〜150℃、ASTM D1003に基づき測定された2mm厚みの全光線透過率が85%以上、光弾性係数が−10×10-12〜10×10-12m2/Nである熱可塑性共重合樹脂。(A)芳香族ビニル単量体単位15〜80質量%(B)(メタ)アクリル酸エステル単量体単位15〜80質量%(C)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体単位5〜30質量%
Description
本発明は、熱可塑性共重合樹脂、及び該熱可塑性共重合樹脂から得られる光学成形体、特に、負の配向複屈折性を示す延伸フィルムに関するものである。
透明樹脂は、家電製品の部品や、食品容器、雑貨等様々な用途に用いられている。近年では、ブラウン管型テレビモニターに代わる薄型液晶表示素子や、エレクトロルミネッセンス素子における、位相差フィルム、偏光膜保護フィルム、反射防止フィルム、拡散板、導光板などの光学部品として、軽量性や生産性、コストの面から多用される状況にある。
光学用途にはメタクリル樹脂が広く使用されているが、メタクリル樹脂は、透明性等の光学特性が良好な反面、耐熱性が低い等の課題があり、限定された用途にしか使用されていなかった。例えば、光学フィルム用途ではメタクリル樹脂が前記の欠点により採用されず、その代わりにトリアセチルセルロース(以下「TAC」)のフィルムが広く使用されている。しかし、このTACフィルムの製造方法は溶液キャスト法のため、生産性が悪く生産コストが高いという課題があり、光学特性、耐熱性及びフィルム成形性に優れた光学フィルムの出現が望まれている。さらに最近では、外部からの応力に対し複屈折の発生しない、光弾性複屈折の低い光学フィルムも要望されている。
光学フィルムの一つである位相差フィルム用途ではポリカーボネートや非晶性の環状ポリオレフィンよりなる正の配向複屈折性を有するフィルムのみが使用されてきたが、正と負の配向複屈折性を有するフィルムを両方用いることで、工程の簡略化や生産性の向上を図れる、あるいは新しい機能を付与するため、負の配向複屈折性を示す光学フィルムの出現が待たれている。
さらに、正の配向複屈折性を有するポリカーボネートや非晶性の環状ポリオレフィンはガラス転移温度が高いため、負の配向複屈折性を示しかつ同等温度条件にて成形加工できる耐熱性の高い光学成形体用熱可塑性樹脂の出現が待たれている。
一方、負の配向複屈折性を示す光学フィルムとしては、例えば、特許文献1に記載されるものが知られているが、色相やコストの問題から、実用化には至っていない。
一方、負の配向複屈折性を示す光学フィルムとしては、例えば、特許文献1に記載されるものが知られているが、色相やコストの問題から、実用化には至っていない。
本発明の目的は、透明性・耐熱性・フィルム成形性・フィルム強度・位相差発現性が良好で、光弾性複屈折の低い熱可塑性共重合樹脂、及びその光学成形体、特に、負の配向複屈折性を示す延伸フィルムを提供するものである。
本発明は、以下を要旨とするものである。
1.下記に示す(A)(B)(C)の組成でそれぞれの単量体単位を含有し、かつ重量平均分子量が20万〜50万であって、ガラス転移温度が110℃〜150℃、ASTM D1003に基づき測定された2mm厚みの全光線透過率が85%以上、光弾性係数が−10×10-12〜10×10-12m2/Nであることを特徴とする熱可塑性共重合樹脂。
(A)芳香族ビニル単量体単位15〜80質量%
(B)(メタ)アクリル酸エステル単量体単位15〜80質量%
(C)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体単位5〜30質量%
2.前記(A)芳香族ビニル単量体がスチレンである前記1に記載の熱可塑性共重合樹脂。
3.前記(B)(メタ)アクリル酸エステル単量体がメチルメタクリレートである前記1又は2に記載の熱可塑性共重合樹脂。
4.前記(C)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体単量体がN−フェニルマレイミド及びN−シクロへキシルマレイミドうちの少なくとも一方である前記1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
5.前記(C)不飽和ジカルボン酸無水物単量体がマレイン酸無水物である前記1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
6.重量平均分子量が20万〜35万である前記1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
7.前記1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂を成形してなる光学用成形体。
8.光学用成形体が、厚さ10〜300μmのフィルムである前記7に記載の光学用成形体。
9.フィルムが、溶融押出フィルムである前記8に記載の光学用成形体。
10.フィルムが、延伸処理して得られる延伸フィルムである前記8又は9に記載の光学用成形体。
11.フィルムが、位相差フィルムである前記10に記載の光学用成形体。
1.下記に示す(A)(B)(C)の組成でそれぞれの単量体単位を含有し、かつ重量平均分子量が20万〜50万であって、ガラス転移温度が110℃〜150℃、ASTM D1003に基づき測定された2mm厚みの全光線透過率が85%以上、光弾性係数が−10×10-12〜10×10-12m2/Nであることを特徴とする熱可塑性共重合樹脂。
(A)芳香族ビニル単量体単位15〜80質量%
(B)(メタ)アクリル酸エステル単量体単位15〜80質量%
(C)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体単位5〜30質量%
2.前記(A)芳香族ビニル単量体がスチレンである前記1に記載の熱可塑性共重合樹脂。
3.前記(B)(メタ)アクリル酸エステル単量体がメチルメタクリレートである前記1又は2に記載の熱可塑性共重合樹脂。
4.前記(C)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体単量体がN−フェニルマレイミド及びN−シクロへキシルマレイミドうちの少なくとも一方である前記1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
5.前記(C)不飽和ジカルボン酸無水物単量体がマレイン酸無水物である前記1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
6.重量平均分子量が20万〜35万である前記1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
7.前記1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂を成形してなる光学用成形体。
8.光学用成形体が、厚さ10〜300μmのフィルムである前記7に記載の光学用成形体。
9.フィルムが、溶融押出フィルムである前記8に記載の光学用成形体。
10.フィルムが、延伸処理して得られる延伸フィルムである前記8又は9に記載の光学用成形体。
11.フィルムが、位相差フィルムである前記10に記載の光学用成形体。
本発明の熱可塑性共重合樹脂は、透明性、耐熱性、フィルム成形性、フィルム強度、及び位相差発現性が良好で、光弾性複屈折の低いことから、透明な耐熱フィルムとして有用である。また、本発明の熱可塑性共重合樹脂からなる光学用成形体は、光学用途に有用であり、特に、負の配向複屈折性を示す延伸フィルムとして、位相差フィルムに好適に用いることができる。
本発明で使用する芳香族ビニル単量体単位としては、スチレン、α−メチルスチレン、ο−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロルスチレン等のスチレン単量体単位が挙げられる。中でも特にスチレンが好ましい。また、スチレン系単量体単位は、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−メチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート等が挙げられる。特に、メチルメタクリレートが好ましい。また、(メタ)アクリル酸エステル系単量体は、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。
なお、本発明において、(メタ)アクリル酸エステル系単量体は、アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エステルを意味する。
なお、本発明において、(メタ)アクリル酸エステル系単量体は、アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エステルを意味する。
不飽和ジカルボン酸イミド誘導体単位としては、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−アルキルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−クロルフェニルマレイミド、N−メチルフェニルマレイミド、N−メトキシフェニルマレイミド、N−トリブロモフェニルマレイミド等のN−アリールマレイミド等のマレイミド系単量体単位が挙げられる。中でも、N−フェニルマレイミド、又はN−シクロヘキシルマレイミドが好ましい。また、不飽和ジカルボン酸マレイミド系単量体単位は単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。
不飽和ジカルボン酸無水物単量体単位としては、特に限定されるものではないが、例えば、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、又はアコニット酸の無水物が挙げられる。これらの単量体は1種又は2種以上用いることができる。また、中でも、マレイン酸無水物が特に好ましい。
本発明の熱可塑性共重合樹脂に含有される、それぞれの単量体単位の比率は、芳香族ビニル単量体単位15〜80質量%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位15〜80質量%、及び不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体単位5〜30質量%である。なかでも、芳香族ビニル単量体単位25〜70質量%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位25〜70質量%、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体単位10〜20質量%である。
芳香族ビニル単量体単位が15質量%未満であると位相差発現性が不十分となり、80質量%を越えると光弾性複屈折が大きくなりすぎる。(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位が15質量%未満であると、光弾性複屈折が大きくなりすぎ、80質量%を越えると位相差発現性が不十分となる。不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体単位が5質量%未満であると耐熱性が不十分となり、30質量%を越えるとフィルム強度が不十分となる。
本発明の熱可塑性共重合樹脂では、必要に応じて、上記した単量体単位に加えて、これらの単量体単位を形成する単量体と共重合可能なビニル単量体の単位を共重合樹脂中、好ましくは10質量%を上限として共重合してもよい。そのビニル単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、クロロアクリロニトリル等のシアン化ビニル類;アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸類等が挙げられる。上記ビニル単量体は、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。
本発明の熱可塑性共重合樹脂の製造に使用される重合開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビスメチルプロピオニトリル、アゾビスメチルブチロニトリル等の公知のアゾ化合物や、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、エチル−3,3−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブチレート等の公知の有機過酸化物を用いることができる。
上記重合開始剤は2種類以上を併用しても差し支えないが、従来のスチレン系樹脂の製造において常用されているもの、例えば、10時間半減期温度が70〜120℃である有機過酸化物やアゾ化合物を用いるのが好ましい。重合開始剤の使用量は単量体群100質量部に対し、好ましくは0.01〜0.5質量部である。0.01部未満であると十分な重合速度が得られない場合がある。また0.5質量部以上であると、十分な分子量が得られない場合がある。なお、本発明において、単量体群とは、上記芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体、並びに必要に応じて使用される上記ビニル単量体を意味する。
本発明の熱可塑性共重合樹脂の製造に使用される連鎖移動剤としては、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンや2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン等の公知のものが挙げられる。連鎖移動剤の使用量は単量体群100質量部に対し、0.01〜0.1質量部が好ましい。該使用量が0.01質量部未満であると分子量調整が不十分となる場合があり、0.1部質量以上であると十分な分子量が得られない場合がある。
本発明の熱可塑性共重合樹脂は、公知の手法で製造される。例えば、芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体及び必要に応じてこれらと共重合可能なビニル単量体を共重合させる方法や、芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体、不飽和ジカルボン酸無水物単量体及び必要に応じてこれらと共重合可能なビニル単量体を共重合させた後、アンモニア及び/又は第一級アミンを反応させて酸無水物基をイミド基に変換させる方法等が挙げられる。
また、重合の方式は、公知の手法が採用できるが、塊状重合又は溶液重合が好ましい。懸濁重合や乳化重合で得られた共重合体を用いると、透明性が低いものとなる場合がある。
また、重合の方式は、公知の手法が採用できるが、塊状重合又は溶液重合が好ましい。懸濁重合や乳化重合で得られた共重合体を用いると、透明性が低いものとなる場合がある。
上記溶液重合により本発明の熱可塑性共重合樹脂を製造する場合に使用される溶剤は、非重合性のものが使用される。溶剤の使用量は単量体群100質量部に対し、5〜150質量部が好ましく、20〜130質量部が更に好ましい。5質量部未満であると、重合により得られる重合体混合物が高粘度となり、取り扱いが困難になる場合がある。一方、150質量部以上であると、十分な分子量が得られない場合がある。上記重合体混合物の粘度は好ましくは4000〜40000cps、さらに好ましくは10000〜30000cpsである。
上記重合の際に使用される溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン等のケトン類;テトラヒドロフラン、1、4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素;N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン等がある。特に、揮発性等の取り扱い易さ等からメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンが好ましい。
本発明の熱可塑性共重合樹脂の重量平均分子量(以下、Mwともいう)は20万〜50万、好ましくは20万〜35万である。Mwが20万未満であるとフィルム成形性、フィルム強度に劣るものとなる。また、Mwが50万を越えるとフィルムの成形が困難となり、好ましくない。なお、本発明において、Mwは、GPCにて測定されるポリスチレン換算のMwであり、下記の測定条件で測定される。
装置名:SYSTEM−21 Shodex(昭和電工社製)
カラム:PL gel MIXED−Bを3本直列
温度:40℃
検出:示差屈折率
溶媒:テトラヒドロフラン
濃度:2質量%
検量線:標準ポリスチレン(PS)(PL社製)を用いて作製し、Mwはポリスチレン換算値で表した。
装置名:SYSTEM−21 Shodex(昭和電工社製)
カラム:PL gel MIXED−Bを3本直列
温度:40℃
検出:示差屈折率
溶媒:テトラヒドロフラン
濃度:2質量%
検量線:標準ポリスチレン(PS)(PL社製)を用いて作製し、Mwはポリスチレン換算値で表した。
本発明の熱可塑性共重合樹脂のMwは、特に制限はないが、重合開始剤、連鎖移動剤及び溶剤の種類、添加量、重合温度等を調節することで制御できる。重合温度は70〜110℃が好ましく、75〜95℃が更に好ましい。70℃未満であると重合液の粘度が高くなり重合反応の制御が困難となる場合があり、110℃以上であると十分な分子量が得られない場合がある。
本発明の熱可塑性共重合樹脂のガラス転移温度(以下、Tgともいう)は110〜150℃、好ましくは115〜140℃、さらに好ましくは118〜138℃である。Tgが110℃未満であると、耐熱性が低いものとなり輸送、加工等を経て物性が変化するため好ましくない。また。Tgが150℃を越えるとフィルム成形性、フィルム強度が低下する。なお、本発明において、ガラス転移温度はDSCにて測定されるものであり、下記の測定条件で測定される。
装置名: セイコーインスツルメンツ(株)社製 Robot DSC6200
昇温速度:10℃/分
装置名: セイコーインスツルメンツ(株)社製 Robot DSC6200
昇温速度:10℃/分
本発明の熱可塑性共重合樹脂のガラス転移温度の調節方法については、特に制限はないが、共重合体を構成する単量体の種類及び組成によって調節できる。共重合体を構成する単量体の種類については、所望のガラス転移温度が得られる範囲で適宜調節することができるが、芳香族ビニル単量体としてスチレン、(メタ)アクリル酸エステル単量体としてメチルメタクリレート、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体単量体としてN−フェニルマレイミド及び/又はN−シクロへキシルマレイミド、不飽和ジカルボン酸無水物単量体としてマレイン酸無水物を用いるのが好ましい。
本発明の熱可塑性共重合樹脂は、ASTM D1003に基づき測定された2mm厚みの全光線透過率が85%以上、好ましくは88%以上、さらに好ましくは90%以上である。全光線透過率が85%未満であると光学部品に使用できなくなる。本発明において、全光線透過率は、射出成形機(東芝機械社製IS−50EPN)を用いて、シリンダー温度230℃、金型温度40℃で成形された厚さ2mmのプレートを用いて測定される。
本発明の熱可塑性共重合樹脂に高い透明性をもたしめる方法としては特に制限されないが、重合中に一貫して組成が均一な共重合体を得ることにより行うことができる。例えば、溶液重合法で共重合樹脂を得る場合は、共重合させる単量体のそれぞれについて重合開始時に一括して仕込む分と、重合開始後に連続的に添加する分との比を調節することで達成できる。
本発明において、共重合樹脂の光弾性複屈折を表す指標である光弾性係数は、フィルムに引張応力をかけた状態で、位相差測定装置を用いて、フィルムのリタデーション(単位:nm)を測定することによって求めることができる。荷重fが加わった状態でのリタデーションをRe(f)、試験片幅をwとすると、光弾性係数Cは
C=dRe(f)/df×w
となるので、試験片に加えた荷重に対するリタデーションの値の傾きを求めることで算出できる。
なお、本発明では、位相差測定装置は王子計測社製KOBRA−WRを使用し、応力は、イマダ社製、デジタルフォースゲージZ2S−DPU−50Nにて加えた。上記の方法によって求められる光弾性係数は−10×10−12〜10×10−12m2/Nの範囲内である。光弾性係数がこの範囲外であると、応力の発生によって複屈折の値が変化するので、光学用成形体としては好ましくない。光弾性係数は好ましくは、−7×10−12〜7×10−12m2/Nの範囲内である。
C=dRe(f)/df×w
となるので、試験片に加えた荷重に対するリタデーションの値の傾きを求めることで算出できる。
なお、本発明では、位相差測定装置は王子計測社製KOBRA−WRを使用し、応力は、イマダ社製、デジタルフォースゲージZ2S−DPU−50Nにて加えた。上記の方法によって求められる光弾性係数は−10×10−12〜10×10−12m2/Nの範囲内である。光弾性係数がこの範囲外であると、応力の発生によって複屈折の値が変化するので、光学用成形体としては好ましくない。光弾性係数は好ましくは、−7×10−12〜7×10−12m2/Nの範囲内である。
本発明の熱可塑性共重合樹脂の光弾性係数の調節方法については特に制限はないが、共重合樹脂の種類、組成比等により調節できる。単量体の種類によって、共重合樹脂の光弾性係数として正の寄与をするものと負の寄与をするものとがあるので、これらの組成を適宜調節することで、光弾性係数を相殺してその絶対値を小さくすることができる。例えば、光弾性係数に正の寄与をするスチレン、N−フェニルマレイミドと、負の寄与をするメチルメタクリレートとを用いて光弾性係数を相殺してその絶対値を小さくすることができる。
上記の光弾性係数の調節方法を組み合わせることで、重量平均分子量が20万〜50万であって、ガラス転移温度が110℃〜150℃、ASTM D1003に基づき測定された2mm厚みの全光線透過率が85%以上、光弾性係数が−10×10-12〜10×10-12m2/Nを有する熱可塑性共重合樹脂を得ることができる。
本発明の熱可塑性共重合樹脂は、JIS K7210に基づき、温度200℃、荷重49Nで測定した共重合樹脂のメルトマスフローレイト(以下、MFRともいう。)として、好ましくは0.1〜3g/10分、さらに好ましくは0.2〜1.5g/10分を有する。MFRが0.1g/10分未満や3g/10分を越える場合には、フィルム成形性が低下する場合がある。なお、本発明で、MFRは、東洋精機製作所社製メルトインデックサ(F−F01)を使用して測定した。
本発明の熱可塑性共重合樹脂には必要に応じて、ヒンダードフェノール系化合物、ラクトン系化合物、リン系化合物、イオウ系化合物などの耐熱安定剤、ヒンダードアミン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の耐光安定剤、滑剤や可塑剤、着色剤、帯電防止剤、鉱油等の添加剤を含んでも差し支えない。その添加量は共重合樹脂100質量部に対して1質量部未満であることが好ましい。
本発明の熱可塑性共重合樹脂は、射出成形体、シート、フィルム等の公知の成形体で使用できるが、好ましくは、厚み10〜300μmのフィルムで使用することが好ましい。厚み10〜300μmのフィルムを成形する方法は特に制限はないが、フィルム押出機を用いて溶融押出する方法が好ましい。
本発明の熱可塑性共重合樹脂のフィルムは、位相差フィルム、反射防止フィルム、液晶保護フィルム等、公知の光学フィルム用途に使用することができる。本発明のフィルムは、公知の手法で延伸して配向させることができる。延伸配向された本発明の熱可塑性共重合樹脂のフィルムは負の配向複屈折が発生するため、位相差フィルム用途に最も好ましい。
以下に、実施例及び比較例をあげて更に本発明を説明するが、これらは何れも例示的なものであって本発明の解釈を限定するものではない。
[実施例1]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン74質量部、メチルメタクリレート16質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン70質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合体樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位65質量%、メチルメタクリレート単位19質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは280,000であった。
この共重合体樹脂を、Tダイを付したフィルム押出成形機を用いて、シリンダー温度240℃、ダイ温度240℃で、厚さ100μmのフィルムを押し出し、ロールに巻き取った。得られたフィルムを、テンター横延伸機を用い、(Tg+20℃)の温度で1.8倍に一軸延伸し、延伸された光学フィルムを得た。得られた延伸フィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン74質量部、メチルメタクリレート16質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン70質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合体樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位65質量%、メチルメタクリレート単位19質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは280,000であった。
この共重合体樹脂を、Tダイを付したフィルム押出成形機を用いて、シリンダー温度240℃、ダイ温度240℃で、厚さ100μmのフィルムを押し出し、ロールに巻き取った。得られたフィルムを、テンター横延伸機を用い、(Tg+20℃)の温度で1.8倍に一軸延伸し、延伸された光学フィルムを得た。得られた延伸フィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例2]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン60質量部、メチルメタクリレート30質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位56質量%、メチルメタクリレート単位28質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは250,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン60質量部、メチルメタクリレート30質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位56質量%、メチルメタクリレート単位28質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは250,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例3]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例4]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン10質量部、メチルメタクリレート60質量部、マレイン酸無水物4質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン20質量部、マレイン酸無水物6質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位28質量%、メチルメタクリレート単位56質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは240,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン10質量部、メチルメタクリレート60質量部、マレイン酸無水物4質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン20質量部、マレイン酸無水物6質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位28質量%、メチルメタクリレート単位56質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは240,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例5]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にメチルメタクリレート70質量部、マレイン酸無水物7質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン15質量部、マレイン酸無水物10質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン140質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位19質量%、メチルメタクリレート単位65質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは210,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にメチルメタクリレート70質量部、マレイン酸無水物7質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン15質量部、マレイン酸無水物10質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン140質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位19質量%、メチルメタクリレート単位65質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは210,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例6]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン25質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物5質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物10質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン13.4質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位36質量%、メチルメタクリレート単位41質量%、N−フェニルマレイミド単位22質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン25質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物5質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物10質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン13.4質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位36質量%、メチルメタクリレート単位41質量%、N−フェニルマレイミド単位22質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例7]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン35質量部、メチルメタクリレート50質量部、マレイン酸無水物1質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量部、マレイン酸無水物4質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン4.5質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位44質量%、メチルメタクリレート単位48質量%、N−フェニルマレイミド単位8質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン35質量部、メチルメタクリレート50質量部、マレイン酸無水物1質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量部、マレイン酸無水物4質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン4.5質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位44質量%、メチルメタクリレート単位48質量%、N−フェニルマレイミド単位8質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例8]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を47時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて3時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは380,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を47時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて3時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは380,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表1に示した。
[実施例9]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位45質量%、メチルメタクリレート単位45質量%、マレイン酸無水物単位10質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位45質量%、メチルメタクリレート単位45質量%、マレイン酸無水物単位10質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
[実施例10]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン60質量部、メチルメタクリレート30質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にシクロへキシルアミン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位56質量%、メチルメタクリレート単位28質量%、N−シクロへキシルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは250,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン60質量部、メチルメタクリレート30質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にシクロへキシルアミン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位56質量%、メチルメタクリレート単位28質量%、N−シクロへキシルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは250,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
[実施例11]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にシクロへキシルアミン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−シクロへキシルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン30質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物3質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%、マレイン酸無水物7質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にシクロへキシルアミン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−シクロへキシルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
[比較例1]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン50質量部、メチルメタクリレート50質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部、メチルエチルケトン114質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、31時間かけて攪拌の後、120℃にて2時間保った。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位51質量%、メチルメタクリレート単位49質量%、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン50質量部、メチルメタクリレート50質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部、メチルエチルケトン114質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、31時間かけて攪拌の後、120℃にて2時間保った。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位51質量%、メチルメタクリレート単位49質量%、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
[比較例2]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン90質量部、マレイン酸無水物0.5質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8.5質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位84質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン90質量部、マレイン酸無水物0.5質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、マレイン酸無水物8.5質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位84質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この共重合樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
[比較例3]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にメチルメタクリレート80質量部、マレイン酸無水物10質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位9質量%、メチルメタクリレート単位75質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にメチルメタクリレート80質量部、マレイン酸無水物10質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン10質量%とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位9質量%、メチルメタクリレート単位75質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは260,000であった。この樹脂から、実施例1と同様にして未延伸フィルム及び延伸フィルムを得た。これらフィルムの測定結果を表2に示した。
[比較例4]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にメチルメタクリレート35質量部、マレイン酸無水物5質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン35質量%、マレイン酸無水物25質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位29質量%、メチルメタクリレート単位29質量%、N−フェニルマレイミド単位41質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは270,000であった。この共重合樹脂は、もろいためフィルム成形性が悪く、ロールに巻き取れなかったが、フィルム片を得ることはできた。得られたフィルム片の測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にメチルメタクリレート35質量部、マレイン酸無水物5質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン35質量%、マレイン酸無水物25質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.064質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を31時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて2時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位29質量%、メチルメタクリレート単位29質量%、N−フェニルマレイミド単位41質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは270,000であった。この共重合樹脂は、もろいためフィルム成形性が悪く、ロールに巻き取れなかったが、フィルム片を得ることはできた。得られたフィルム片の測定結果を表2に示した。
[比較例5]
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン25質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン20質量%、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.2質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を7時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて1時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは160,000であった。この共重合樹脂は、もろいためフィルム成形性が悪く、ロールに巻き取れなかったが、フィルム片を得ることはできた。得られたフィルム片の測定結果を表2に示した。
攪拌機を備えた容積約25リットルのオートクレーブ中にスチレン25質量部、メチルメタクリレート45質量部、マレイン酸無水物2質量部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン0.025質量部、メチルエチルケトン9質量部を仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を85℃に昇温し、スチレン20質量%、マレイン酸無水物8質量部とt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート0.2質量部をメチルエチルケトン105質量部に溶解した溶液を7時間かけて連続的に添加した。添加後、120℃にて1時間保った。粘稠な反応液にアニリン8.9質量部、トリエチルアミン0.2質量部を加え140℃で7時間反応させた。反応液をベント付き二軸押出機に供給し、脱揮して共重合樹脂を得た。
得られた共重合樹脂をC−13NMRにより分析したところ、スチレン単位42質量%、メチルメタクリレート単位42質量%、N−フェニルマレイミド単位15質量%、マレイン酸無水物単位1質量%であり、Mwは160,000であった。この共重合樹脂は、もろいためフィルム成形性が悪く、ロールに巻き取れなかったが、フィルム片を得ることはできた。得られたフィルム片の測定結果を表2に示した。
なお、評価は下記の方法によった。
(1)フィルム成形性:
未延伸フィルムの押出成形性を下記基準にて判断した。「優」「良」を合格とした。
優:異常なくロールに巻き取れたもの。
良:ロールに巻き取れたが、スリットで端部に割れ発生等の不良があるもの。
不可:切断等でロールに巻き取れなかったもの。
(2)フィルム強度:
未延伸フィルムの強度を、耐折強度の測定を以下の条件にて行い、下記基準にて判断した。「優」「良」を合格とした。
測定条件:
測定器:MIT−D FOLDING ENDURANCE TESTER(東洋精機社製)
荷重(張力):500g重
折り曲げ速度:175回/分
折り曲げ角度:左右各45度
折り曲げ装置先端半径:0.38mm
試験片幅:15mm
折り曲げ方向:フィルム押出方向
強度基準:
優:折り曲げ回数100回以上
良:折り曲げ回数10回以上100回未満
劣:折り曲げ回数10回未満
(3)フィルムの透明性:
ASTM D1003に基づき、ヘーズメーター(日本電色工業社製NDH−1001DP型)を用いて未延伸フィルムのヘーズ(単位:%)を測定した。3%以下を合格とした。
(4)フィルム外観:
未延伸フィルムの外観を目視にて下記基準にて判断した。「優」、「良」を合格とした。
優:異常なし
良:若干黄味があるもの
劣:黄色みが強いもの、また、透明性にムラがあるもの
(5)位相差発現性:
位相差測定装置(王子計測社製KOBRA−WR)を用いて延伸フィルムのリタデーション(単位:nm)を測定し、絶対値が120nm以上を合格とした。また、位相差顕微鏡で観察することで、配向複屈折の符号は、実施例と比較例中の全てのサンプルで負であることを確認した。
(1)フィルム成形性:
未延伸フィルムの押出成形性を下記基準にて判断した。「優」「良」を合格とした。
優:異常なくロールに巻き取れたもの。
良:ロールに巻き取れたが、スリットで端部に割れ発生等の不良があるもの。
不可:切断等でロールに巻き取れなかったもの。
(2)フィルム強度:
未延伸フィルムの強度を、耐折強度の測定を以下の条件にて行い、下記基準にて判断した。「優」「良」を合格とした。
測定条件:
測定器:MIT−D FOLDING ENDURANCE TESTER(東洋精機社製)
荷重(張力):500g重
折り曲げ速度:175回/分
折り曲げ角度:左右各45度
折り曲げ装置先端半径:0.38mm
試験片幅:15mm
折り曲げ方向:フィルム押出方向
強度基準:
優:折り曲げ回数100回以上
良:折り曲げ回数10回以上100回未満
劣:折り曲げ回数10回未満
(3)フィルムの透明性:
ASTM D1003に基づき、ヘーズメーター(日本電色工業社製NDH−1001DP型)を用いて未延伸フィルムのヘーズ(単位:%)を測定した。3%以下を合格とした。
(4)フィルム外観:
未延伸フィルムの外観を目視にて下記基準にて判断した。「優」、「良」を合格とした。
優:異常なし
良:若干黄味があるもの
劣:黄色みが強いもの、また、透明性にムラがあるもの
(5)位相差発現性:
位相差測定装置(王子計測社製KOBRA−WR)を用いて延伸フィルムのリタデーション(単位:nm)を測定し、絶対値が120nm以上を合格とした。また、位相差顕微鏡で観察することで、配向複屈折の符号は、実施例と比較例中の全てのサンプルで負であることを確認した。
表1及び表2に示されるように、実施例の共重合樹脂は、透明性(全光線透過率)、耐熱性、フィルム成形性、フィルム強度、及び位相差発現性が良好で、光弾性複屈折が低く、光学成形体、特に光学フィルムに最適である。
また、実施例の共重合樹脂から得られるフィルムは、延伸配向による位相差発現性が良好で、かつ負の配向複屈折性を示すため、位相差フィルムに最適である。
また、実施例の共重合樹脂から得られるフィルムは、延伸配向による位相差発現性が良好で、かつ負の配向複屈折性を示すため、位相差フィルムに最適である。
本発明の熱可塑性共重合樹脂からなる光学用成形体は、光学用途に有効に利用できるものであり、特に、位相差フィルム、偏光膜保護フィルム、視野角向上フィルム、偏光フィルムや反射防止フィルム等に好適に利用することができる。
なお、2007年9月4日に出願された日本特許出願2007−229043号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
なお、2007年9月4日に出願された日本特許出願2007−229043号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
Claims (11)
- 下記に示す、(A)(B)(C)の組成でそれぞれの単量体単位を含有し、かつ重量平均分子量が20万〜50万であって、ガラス転移温度が110℃〜150℃、ASTM D1003に基づき測定された2mm厚みの全光線透過率が85%以上、光弾性係数が−10×10-12〜10×10-12m2/Nであることを特徴とする熱可塑性共重合樹脂。
(A)芳香族ビニル単量体単位15〜80質量%
(B)(メタ)アクリル酸エステル単量体単位15〜80質量%
(C)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及び不飽和ジカルボン酸無水物単量体のうち少なくとも1種類以上からなる単量体単位5〜30質量% - (A)芳香族ビニル単量体がスチレンである請求項1に記載の熱可塑性共重合樹脂。
- (B)(メタ)アクリル酸エステル単量体がメチルメタクリレートである請求項1又は2に記載の熱可塑性共重合樹脂。
- (C)不飽和ジカルボン酸イミド誘導体単量体がN−フェニルマレイミド及びN−シクロへキシルマレイミドのうちの少なくとも一方である請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
- (C)不飽和ジカルボン酸無水物単量体がマレイン酸無水物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
- 重量平均分子量が20万〜35万である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性共重合樹脂を成形してなる光学用成形体。
- 光学用成形体が、厚さ10〜300μmのフィルムである請求項7に記載の光学用成形体。
- フィルムが、溶融押出フィルムである請求項8に記載の光学用成形体。
- フィルムが、延伸処理して得られる延伸フィルムである請求項8又は9に載の光学用成形体。
- フィルムが、位相差フィルムである請求項10に記載の光学用成形体。
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