JPWO2006106759A1 - 車両用透明アンテナおよびアンテナ付き車両用ガラス - Google Patents

車両用透明アンテナおよびアンテナ付き車両用ガラス Download PDF

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Abstract

デザインを損なわず良好な運転視野が得られる透過性を有し、且つ低抵抗を実現することのできる車両用透明アンテナであり、絶縁性を有するシート状の透明基体1aと、この透明基体1aの表面に面状に形成されるアンテナパターンとを有し、アンテナパターンの導電部1bが網目構造の導電性薄膜からなり、各網目の輪郭が略等幅の極細帯で構成され、この極細帯の帯幅が30μm以下であるとともに、アンテナパターンの光線透過率が70%以上であることを特徴とする。

Description

本発明は、車両のガラス面に取り付けられ、地上波や衛星放送を受信するため、または電波を送受信するための車両用透明アンテナおよびアンテナ付き車両用ガラスに関するものである。
従来、カーナビゲーションの普及に伴って自動車のガラス面に貼着して使用する様々なフィルムアンテナが提案されている。
フィルムアンテナは固定されたガラス面に貼着されるが、リアガラスには通常、曇り止め用の熱線が配線されているため、この熱線と干渉することを避けてフロントガラスに貼着されることが多い。
この種のフィルムアンテナとして例えば、(a)電気絶縁性を有する透明のプラスチックフィルム上に金属細線でアンテナパターンを形成したものや、(b)アンテナとなる金属箔にパンチング等で微細な孔を多数穿設して透過性を持たせたもの等が提案されている。
しかしながら、上記した(a)のフィルムアンテナは、金属細線をアンテナ形状に折り曲げて透明プラスチックフィルムに貼り合わせている構成上、自動車の内側或いは外側から見てもその折り曲げられた金属細線が目立ってしまい、デザイン性を損ねるだけでなく運転視野に入って目障りになるという問題がある。
また、(b)のフィルムアンテナではパンチングによって金属箔に多数の孔を形成しているため、(a)のフィルムアンテナに比べアンテナの存在がさらに目立ってしまうことになる。しかもパンチ孔の打ち抜き精度によってアンテナのデザイン性の善し悪しが左右されるという欠点もある。
なお、タッチパネル等に利用されている透明導電性膜を用いてアンテナパターンを形成すれば上記した(a)や(b)のフィルムアンテナに対し、デザイン性に優れ良好な運転視野を確保することが期待できる。
しかしながら、透明導電性膜はその膜厚を薄くして透明度を高くすればするほど導電性の尺度としての表面抵抗が大きくなるという性質があり、フロントガラスに必要とされる透過性とアンテナに必要とされる低抵抗とを両立させることが難しいという事情がある。
因に、透過性が確保された透明導電性膜の抵抗は数十〜数百Ωであるのに対し、アンテナに要求される抵抗値は3Ω以下という微小な値でなければならない。
本発明は以上のような従来のフィルムアンテナにおける課題を考慮してなされたものであり、アンテナのデザイン性を損なわず、良好な運転視野を得るための透過性を有し、且つアンテナに要求される低抵抗を実現することのできる車両用透明アンテナおよびアンテナ付き車両用ガラスを提供するものである。
本発明は、絶縁性を有するシート状の透明基体と、この透明基体の表面に面状に形成されるアンテナパターンとを有し、アンテナパターンの導電部が網目構造の導電性薄膜からなり、各網目の輪郭が略等幅の極細帯で構成され、この極細帯の帯幅が30μm以下であるとともに、上記アンテナパターン形成部の光線透過率が70%以上である車両用透明アンテナである。
本発明において、上記網目構造を、形状およびサイズが同一である網目が平面上で規則的に連続する平面網目で構成し、そのアンテナパターンの一部に、複数の網目内に対して線状に、または複数の網目輪郭に対して帯状に識別パターンを付加すれば、それらの網目を通過する光量が上記アンテナパターンを通過する光量よりも減衰するため、上記識別パターンをアンテナパターンから浮き立たせることができる。
上記識別パターンは、上記平面網目を構成している網目の輪郭を太帯にすることによって形成することができ、また、アンテナパターン上でその網目構造の一部の網目パターンを1つの網目サイズを超えない範囲でシフトさせ、アンテナパターン上に重畳することによっても形成することができる。このような識別パターンをアンテナパターン上に連続的または断続的に形成すれば、透明アンテナ面に文字、図柄を形成することができる。
本発明において、上記網目構造を、平面上で規則的に連続する平面網目で構成するとともに、アンテナパターンと透明基体におけるアンテナパターン非形成部との境界領域に、アンテナパターンとアンテナパターン非形成部との間で生じる明度差を減少させるグラデーション部を設けることができる。
上記グラデーション部は、上記境界領域におけるアンテナパターンの網目輪郭を一部欠落させるか、または網目を粗くすることによって形成することができる。
また、上記グラデーション部は、上記網目輪郭の欠落幅または網目の開口幅をアンテナパターン側からアンテナパターン非形成部側に向けて段階的に長くすることによって形成することができる。
また、上記グラデーション部は、縦方向導電線および横方向導電線を格子状に配置することにより網目構造を構成し、その縦方向導電線および横方向導電線の少なくともいずれか一方についてその一部を欠落させるか、またはアンテナパターン側からアンテナパターン非形成部側に向けて導電線の間隔を広げることによっても形成することができる。
本発明において、上記アンテナパターンは、網目構造の一部にスリットを有することにより連続帯状に形成することができる。ただし、スリットの幅が網目サイズの最大寸法を超えない幅とする。
上記アンテナパターンは、網目構造に対し複数のスリットを異なる方向から交互に所定長さ形成することにより蛇行状に形成することができる。また、アンテナパターンは、上記網目構造の中心に向けて1本のスリットを渦巻き状に入れることによって形成することができる。なお、上記網目の最大寸法は1mmとすることが好ましい。
上記車両用透明アンテナにおいて、上記網目の形状は幾何学図形で構成することができる。
ただし、網目の輪郭が極細帯からなる幾何学図形を構成しないもの、例えば、シート面に円形の孔を多数穿設したものは、円形孔を最大限密に並べて配置したとしても円形孔同士の間に幅広部分ができてしまうことから、その幅広部分が目立つだけでなく光線透過率を低下させる要因となる。したがって、アンテナパターンに円形や楕円形の幾何学図形を有していても網目の輪郭が極細帯からなる幾何学図形でないものは本発明に含まれない。
また、上記アンテナパターンは、銅または銅合金からなる極細金属線で構成することができる。
また、上記アンテナパターンの表面に透明保護膜を形成することが好ましい。
また、上記導電部の一部に給電用の電極を備え、この電極に対応する透明保護膜に透孔部を設けその電極を露出させるように構成することが好ましい。
また、上記極細帯の表面には低反射処理を施すことが好ましい。
また、上記透明基体における導電部形成側と反対側の面には、透明粘着層を形成することができる。
上記構成を有する本発明の車両用透明アンテナによれば、良好な運転視野が得られる透過性を有し、且つアンテナに要求される低抵抗を実現することができる。
本発明のアンテナ付き車両用ガラスは、上記導電部の一部に給電用の電極が備えられている上記構成を有する車両用透明アンテナを、電極を突出させた状態で合わせガラスの接合面に埋設したことを要旨とする。
上記アンテナ付き車両用ガラスに従えば、合わせガラスの製造過程において、二枚のガラスの接合面に透明アンテナを埋設することができるため、後付けする場合のようにフロントガラスの表面に透明アンテナ厚さ分の段差ができず、よりデザイン性を高めることができる。また、ガラス内に埋設することによって安定したアンテナ性能を確保することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る透明アンテナの使用状態を示す正面図である。 図2は、図1の透明アンテナの拡大図である。 図3は、図2のA−A矢視断面図である。 図4は、図2の導電部を構成している極細金属線の基本パターンを示す要部拡大図である。 図5は、アンテナパターンの変形例を示す図4相当図である。 図6は、アンテナパターンの別の変形例を示す図4相当図である。 図7は、本発明の第二実施形態に係る透明アンテナの拡大図である。 図8は図7のC部拡大図である。 図9は図8の文字部の一部を拡大した拡大図である。 図10は図8の文字影部の拡大図である。 図11(a)〜(c)は強調による文字デザイン方法を示す説明図である。 図12は図形のシフトによる文字デザイン方法を示す説明図である。 図13は強調と図形シフトを併用した文字デザイン方法を示す説明図である。 図14は、本発明の第三実施形態に係る透明アンテナの拡大図である。 図15は、図14のD−D矢視断面図である。 図16は、図14のE部拡大図である。 図17は、図16のF部拡大図である。 図18は、図16のG部拡大図である。 図19は、図16のH部拡大図である。 図20は、第三実施形態におけるグラデーションの第一変形例を示す説明図である。 図21は、グラデーションの第二変形例を示す説明図である。 図22は、グラデーションの第三変形例を示す説明図である。 図23は、グラデーションの第四変形例を示す説明図である。 図24は、本発明の第四実施形態に係る透明アンテナの平面図である。 図25は、図24のJ部拡大図である。 図26は、スリットの配置を説明する説明図である。 図27は、スリットの配置を説明する説明図である。 図28は、アンテナパターンの網目形状とスリットの配置を示す説明図である。 図29は、アンテナパターンの網目形状とスリットの配置を示す説明図である。 図30は、アンテナパターンの網目形状とスリットの配置を示す説明図である。 図31は、アンテナパターンの網目形状とスリットの配置を示す説明図である。 図32は、スリットの第一の形成パターンを示す平面図である。 図33は、スリットの第二の形成パターンを示す平面図である。 図34は、スリットの第三の形成パターンを示す平面図である。 図35は、スリットの第四の形成パターンを示す平面図である。 図36は、スリットの第五の形成パターンを示す平面図である。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
(a) 本発明の第一実施形態
第一実施形態の車両用透明アンテナ(以下、透明アンテナと略称する)は、良好な運転視界が得られる透過性を有し、且つ低抵抗が得られるようにしたものである。
図1は、上記透明アンテナを自動車のフロントガラスに貼着した状態を示したものである。
同図において、透明アンテナ1および2はフロントガラス3における左右両側の上部に配設されるようになっている。
左側の透明アンテナ1にはアンテナコード4が接続され、右側の透明アンテナ2についてもアンテナコード5が接続され、各アンテナコード4および5の出力端はアンプユニット6に接続され、このアンプユニット6から出力されるアンテナ出力コード7はカーナビゲーションのモニタ8に内蔵されているTVチューナに接続されている。
図2は透明アンテナ1を拡大して示したものである。なお、透明アンテナ2は透明アンテナ1と同じ構成のためその説明を省略する。
図2において、透明アンテナ1は、電気絶縁性を有する透明基体としての透明プラスチックシート1a上に、導電部1bによるアンテナパターンが面状に形成されたものである。また、横長の長方形状に形成された二つのアンテナパターンの隙間1cを挟んで一対の電極部1dが対向している。
上記透明プラスチックシート1aとしては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロース等の透明樹脂フィルムを使用することができるが、シート状の透明ガラスを使用することもできる。
導電部1bは、従来のアンテナパターンのように導電性の線材、或いは細帯を折り曲げて構成された導電部とは異なり、透明プラスチックシート1aの略全面に亙って面状に形成されている。
上記導電部1bは網目構造の導電性薄膜からなり、銅、ニッケル、アルミニウム、金、銀等の金属膜、またはこれらの金属微粒子を含有する導電ペースト膜、カーボンペースト膜からなり、透明プラスチックシート1a上に形成した金属薄膜のフォトエッチングによって、または印刷レジストによるエッチングによって、さらにまた、導電樹脂ペーストを印刷する等の方法によって微細な網目状パターンに形成されている。
上記アンテナパターンをフォトエッチングにより形成する場合、金属膜上にフォトレジスト膜を形成しフォトマスクを用いて露光し、現像液で現像することによりレジスト膜のアンテナパターンを形成する。これをエッチング液によりエッチングし、レジスト膜を剥離除去することにより極細金属線からなるアンテナパターンを形成する。
また、印刷レジストにより形成する場合は、金属膜上にスクリーン印刷、グラビア印刷、インクジェット等の方法でレジスト膜のアンテナパターンを印刷し、エッチング液により金属膜におけるレジスト被覆部以外をエッチングし、レジスト膜を剥離することにより金属膜のアンテナパターンを形成する。
また、導電ペースト印刷により形成する場合は、金属微粒子を含む導電性ペースト、カーボンペースト等で透明基材上にアンテナパターンを印刷し、導電性のアンテナパターンを形成する。
なお、網目状パターンに形成された金属極細線表面を低反射処理すれば、金属の反射色が抑制され透明アンテナ1の存在が目立たなくなる。それにより、網目状パターンを通して車外を見た場合の視認性が高まるようになる。
上記低反射処理の具体例としては、化成処理やめっき処理等の表面処理が挙げられる。化成処理は、酸化処理、硫化処理することによって金属表面に低反射層を形成するものであり、例えば極細金属線の素材に銅を使用し、その表面に酸化処理によって酸化皮膜を形成すれば、極細金属線の断面寸法を減じることなくその極細金属線の表面を光反射防止性を備えた黒色に処理することができる。
また、めっき処理として極細金属線に対して例えば黒色クロムめっきを施せば、極細金属線の表面を光反射防止性を備えた黒色に処理することができる。また、高電流密度の銅めっきを施せば、茶褐色に処理することができる。
なお、上記電極部1dはアンテナコード4の供電部(図示しない)を貼り付けるためのものであり、この電極部1dは、網目状パターンと電気的に接続されている方形状のシートで形成されている。
図3は図2のA−A矢視断面を示したものである。
透明プラスチックシート1a上に導電部1bが形成されており、この導電部1bは透明のカバー層(透明保護膜)1eによってさらに被覆されている。このように透明カバー層1eで導電部1bを保護することにより、透明アンテナ1が取り付けられている車内環境、例えば温度、湿度が変化しても安定したアンテナ性能を維持できるようになっている。
上記透明カバー層1eを形成する方法としては、例えば、透明接着剤または粘着剤を用いて導電部1bからなるアンテナパターン上に透明フィルムを貼り合わせることによって形成することができ、また、アンテナパターン上に透明樹脂を所定厚さ塗布することにより形成することもできる。
この透明カバー層1eの一部には透孔部1fが設けられており、この透孔部1fを通じて電極部1dが露出するようになっている。この露出した電極部1dに上記アンテナコード4の給電部が貼着される。
透明プラスチックシート1aにおける導電部1bと反対側の面には透明粘着層1gが設けられており、この透明粘着層1gの表面には剥離シート1hが設けられている。
なお、透明粘着層1gとしてはアンテナの透明性を損なわないもの、例えば、自動車のフロントガラスに紫外線を低減させる目的で貼着されるスモーク調のフィルムの糊材として使用されているアクリル系粘着材を使用することができる。
透明アンテナ1をフロントガラスに後付けで貼り付ける場合、上記剥離シート1hを剥がして透明粘着層1gを露出させ、その透明粘着層1gを介して透明アンテナ1をフロントガラスに貼着することになる。すなわち、図3に示した透明アンテナ1では、その上面が室内側に、下面がフロントガラスに向けられる。
上記透明アンテナ1は、フロントガラスに別部品として貼着する場合に限らず、予めフロントガラスに埋設することもできる。
フロントガラスとして貼合わせガラスが使用される場合、フロントガラスの製造工程において、透明アンテナ1を二枚のガラスの間に挟み込むことができる。この場合、透明アンテナ1は合わせガラスと一体化されるため、透明粘着層1gは必ずしも設けなくともよい。なお、透明カバー層1eは必要に応じて形成される。
図4は上記アンテナパターンの一部を拡大して網目を示したものである。
図4に示すアンテナパターンは、X方向およびY方向に伸びる直線状の導電部1i,1jが格子状の網目に形成されており、透明アンテナ1における光線透過率が70%以上確保できるようになっている。
透明性の尺度である上記光線透過率とは、特定の色温度をもった光源から出たあらゆる波長の光が試料面を通過した全光量を対象とする全光線透過率を意味する。この光線透過率が70%を下回ると、フロントガラスの光線透過率と透明アンテナ1の光線透過率の差が大きくなって透明アンテナ1のアンテナパターンが暗く見えてしまう。そのため、アンテナの存在が目障りになる。フロントガラスの運転視界を阻害することがあれば、安全性上の問題もある。
なお、上記光線透過率は日本電色工業社製の分光測定器(型番NDH2000)を用いて測定したものである。ただし、空気層における光線透率100%を基準としている。
また、光線透過率の測定は、透明アンテナ1に透明カバー層1eが形成されている場合は、その透明カバー層1eを含めた状態で測定され、透明粘着層1gが設けられている場合は、その透明粘着層1gを含めた状態で測定される。
また、方形の輪郭を形取るX方向の極細金属線(極細帯)1iおよびY方向の極細金属線(極細帯)1jの線幅wはそれぞれ30μm以下の等幅に形成されている。線幅wが30μmを上回ると、アンテナパターンの網目が目立ってしまい、且つデザイン性も悪くなる。線幅wが30μm以下であると、アンテナパターンの存在が認識されにくい。なお、極細金属線の膜厚は、線幅/膜厚tのアスペクト比が0.5以上になるようにすると、精度の良いアンテナパターンを作りやすくなる。
本実施形態において、透明アンテナ1の光線透過率は、上記極細金属線1iおよび1jの線幅とそれら極細金属線1iおよび1jで囲まれることによって形成される開口部Bのサイズとの組み合わせを選択することによって70%以上の光線透過率を確保できるようにしている。
図5および図6はアンテナパターンの変形例を示したものである。
図5に示すアンテナパターンは、六角形を核としX方向およびYa方向、b方向に連続させることによって網目形状にしたものである。
六角形の輪郭となる極細金属線1kの線幅wは30μm以下である。
図6に示すアンテナパターンは、梯子形を核としX方向およびY方向に連続させることによって網目形状にしたものである。梯子形の輪郭となる極細金属線1lおよび1mの線幅wはそれぞれ30μm以下である。
このようにアンテナパターンは、矩形が核となって連続するもの、多角形が核となって連続するもの、梯子形が核となって連続するものが示される。
このなかでも特に正方形が核となって連続するものは、他の多角形状に比べてアンテナパターンが筋状に認識され難いので好ましい。
つまり、或る形状が核となって規則的に連続するパターンを見たとき、その核(開口)の連続する方向に沿って輪郭が連続する筋状に見える傾向がある。例えば六角形が核となったものの場合では、その連続方向に沿った上記極細帯の線がジグザグとなる為に、このジグザグの振幅の分だけ太く見えてしまい、結果として極細帯が膨張した状態に見えてしまう。この点において上記正方形が核となって連続するものの場合は、連続方向に沿った極細帯の線が真っ直ぐとなるから、本来の幅よりも太く見える懸念がなく、前述の様に極細帯は30μm以下と非常に細いので、その存在が認識され難く、アンテナパターンが目立たない。
また長方形が核となって連続するものの場合では、この長方形の長辺方向と短辺方向のピッチが違うので、全体を見たときに、長辺方向に比べてピッチの短い短辺方向が濃く現れ、これが筋状となってちらついて見える傾向にあるが、上記正方形が核となって連続するものでは、この様な筋状は現れず、目立たない。
尚上記正方形には、完全に角張った正方形に限らず、面取りされた正方形も含まれる。
(実施例1)
厚さ100μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、両面を低反射処理した厚さ12μmの銅箔を透明接着剤で接着し、フォトエッチングによりアンテナパターンを作製した。
導電部については線幅15μm、線間ピッチ700μmとなる正方形網目パターンを作製した。
次いでアンテナパターンが形成された導電部の面上にアクリル系透明接着剤を用いて、厚さ50μmの透明ポリエチレンテレフタレートカバーフィルム(カバー層)を設けた。ただし、電極部についてはカバーフィルムの一部をカットすることにより形成されている開口部から露出させておく。
透明ポリエチレンテレフタレートフィルムにおける導電部と反対側の面(裏面)には、透明アンテナ1をフロントガラスに貼り付けるための剥離シート付きの透明アクリル系両面粘着フィルムを貼り付けた。
透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上にアンテナパターンが形成され、さらにカバーフィルムで被覆され、透明ポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面に剥離シート付きの透明アクリル系両面粘着フィルムが貼り付けられた積層体をアンテナパターンに沿ってその外側をカットし、透明アンテナ1を作製した。
このようにした作製された透明アンテナ1の光線透過率は84%であった。
この透明アンテナ1を二枚用意し、それぞれの剥離シートを剥がし、自動車のフロントガラスの左右上部に貼り付けた。
貼り付けられた透明アンテナ1は、運転席側、助手席側から見てもアンテナパターンの存在をほとんど認識することはできず、運転視界を阻害することはなかった。
次に、これらの透明アンテナ1にアンテナコードを接続し、アンテナコードをカーナビゲーションのTVチューナに接続してテレビ方法を受信したところ、良好な受信状態が得られた。
(実施例2)
厚さ100μmの透明ポリカーボネートフィルム上に、銀ペーストを用いてスクリーン印刷によりアンテナパターンを作製した。導電部は線幅30μm、X方向線間ピッチ700μmとなる正六角形の網目パターンを作製した。
次いで作製されたアンテナパターンに沿ってその外側をカットし、透明アンテナ1を作製した。
この透明アンテナ1を自動車のフロントガラスの合わせガラス製造工程において、電極部1dがガラス周縁から突出する状態で透明アンテナ1を挟み込み、フロントガラスを自動車フレームに組み込んだ。
透明アンテナ1の光線透過率を測定すると75%であり、運転席側、助手席側から見てもアンテナパターンの存在をほとんど認識することはできず、運転視界を阻害することはなかった。
上記透明アンテナ1にアンテナコードを接続し、アンテナコードをカーナビゲーションのTVチューナに接続してテレビ方法を受信したところ、良好な受信状態が得られた。
(b) 本発明の第二実施形態
第二実施形態の透明アンテナは、アンテナパターン上に文字や模様をデザインできるようにしたものである。
図7に示す透明アンテナ10は、電気絶縁性を有する透明基体としての透明プラスチックシート10a上に、導電部10bとしてのアンテナパターンを面状に形成したものであり、横長の長方形状に形成されたアンテナパターンの左上部にはアンテナ端子10cが形成されている。
10dは透明アンテナ10にデザイン処理されたロゴであり、このロゴの形成方法については後述する。
上記透明プラスチックシート10aは、図2に示した透明プラスチックシート1aと同じ素材から構成されており、上記導電部10bもまた、図2に示した導電部1bと同じ構成、同じ素材から構成されている。
上記アンテナ端子10cはアンテナコード4の給電部(図示しない)を貼り付けるためのものであり、このアンテナ端子10cは、網目状パターンと電気的に接続されている方形状のシートで形成されている。
図8は図7のC部を拡大したものである。
ロゴ10dは導電部10bで構成されたメッシュ部10e上に形成されており、文字部10fとその文字部10fの影を表す文字影部10gとの組み合わせによって構成されている。
文字部10fは、それをさらに拡大した図9に示すように、メッシュ部10eの導電線よりも太幅の導電線からなる導電部(太帯)10hで構成されており、メッシュ部10eにおける開口部10iの開口面積よりも文字部10fにおける開口部10jの開口面積を小さく設定することにより光線透過率を変化させ、それにより、メッシュ部10eと文字部10fとの境界を強調させるとともに、文字部10fが浮き立つようにしている。
一方、図8示した文字影部10gは、それをさらに拡大した図10に示すように、文字部10fの導電線と同幅であるが、文字部10fよりもさらに密な網目パターンからなる導電部10kで構成されており、文字部10fにおける開口部10jの開口面積よりも文字影部10gにおける開口部10mの開口面積を小さく設定することにより、文字影部10gが強調されるようになっている。なお、文字影部10gにおける開口部10mの開口面積は文字部10fの開口面積の略3/4〜1/4に設定されている。
上記文字部10fおよび文字影部10gは、網目を通過する光量を一定量減衰させることによりアンテナパターンの一部を識別させる識別パターンとして機能する。
それにより、図8に示したように、薄色のメッシュ部10e上に文字部10fが濃いメッシュパターンで表現され、文字部10fの右側に密なメッシュパターンからなる文字影部10gが形成される。
その結果、デザインされたロゴ10dが、メッシュ部10e上に明瞭に浮き立って見えるようになる。
しかも、このようにして形成されたロゴ10dは、太さや密度の違いがあるだけで開口部を有するメッシュパターンを維持しているため、透光性を失うことがない。
図11〜図13は識別パターンの各種形成方法を示したものである。
図11(a)はメッシュ部10eの網目を単位としてメッシュ部10eの導電線よりも太幅の導電線を用いて導電部10hを形成し、ロゴ「N」を強調させたものである。
同図(b)は複数の網目(図では4つの網目)単位でメッシュ部10eの導電線よりも太幅の導電線を用いて導電部10h′を形成し、U字状のロゴを強調させたものである。
同図(c)は一つの網目をさらに複数の網目に分割(図では4分割)し、網目内に十字状の導電部10h′′を形成し、ロゴ「N」を強調させたものである。
図12は開口部10iが正方形で構成されたメッシュ部10eの一部に文字パターン10nをシフトさせた状態でロゴ「S」を表現したものであり、その文字パターン10nを構成している正方形図形は、メッシュ部10eを構成している正方形図形と同じサイズで構成され、メッシュ部10eにおける開口部10iの対角線方向に平行移動させたものである。
図13は図11に説明した強調方法と図12で説明したシフトによる強調方法とを組み合わせたものである。このように各種の強調方法を用いれば、文字に限らず、図柄を任意に表現することができる。
上記実施形態ではアンテナパターン上に文字パターンを連続した状態で形成したが、この文字パターンは文字として認識できれば例えば1つの網目を飛ばして断続的に形成したものであてもよい。
次に、本発明に係る文字或いは図柄がデザインされた透明アンテナの製造方法について説明する。
(実施例3)
125μm厚の透明ポリエステルフィルムと18μm厚の銅箔とを接着剤を介してラミネートし、そのポリエステルフィルムにおける銅箔と反対側の面に透明粘着層を形成した。
次いで銅箔面に液状のフォトレジストを塗布した後、フォトマスクを用いて露光した。
このフォトマスクは、主として正方格子(導電部の線幅20μm,導電部の配線ピッチ500μm)の開口部を有するアンテナパターンを有し、そのアンテナパターンの一部に開口率が異なる正方格子(導電部の線幅40μm,導電部の配線ピッチ500μm)が文字の形に沿って形成されているものである。
なお、上記異なる開口率の正方格子を有するアンテナパターンは、パソコン上で入力したCADデータと自動描画装置によって作製した。
次いで、従来公知の現像処理でアンテナパターン以外のレジストを現像液を用いて除去し、さらに、エッチングを行い、剥離液を用いてレジスト除去を行うことにより、アンテナパターンに文字の形のデザインを施した。
このようにして製作された透光性アンテナは、図11(a)に示したように開口率の異なる正方格子(10h参照)が文字となって現れ、アンテナパターン上に形成された文字がアンテナパターンと一体化しておりデザイン性に優れていることが確認された。また、開口率の異なる正方格子(10h)部分についても透光性が確保されているため透明性が良好であった。
(実施例4)
100μm厚の透明ポリカーボネートフィルム上に、無電解めっき触媒を分散させた透明アンカー層を形成した後、無電解めっき、電気めっきを行うことにより両面に低反射層が形成された5μm厚の導電層を得た。
その後、フォトレジストを塗布した、フォトマスクを用いて露光した。
このフォトマスクは、主として正方格子(導電部の線幅30μm,導電部の配線ピッチ800μm)の開口部を有するアンテナパターンを有し、そのアンテナパターンの一部に、正方格子(導電部の線幅30μm,導電部の配線ピッチ800μm)を平行移動させることにより文字の形に沿ったパターンを形成したものである。
次いで、従来公知の現像処理、エッチング、レジスト除去を行うことにより、アンテナパターンに文字の形をデザインした。
このようにして製作された透光性アンテナは、図12に示したように開口率の異なる正方格子(10n参照)がシフトされた状態で文字となって現れ、その結果、透明性が良好であり且つデザイン性に優れた透光性アンテナが得られた。
(実施例5)
125μm厚の透明ポリエステルフィルム上に、無電解めっき触媒を分散させた透明アンカー層を形成した後、無電解めっき、電気めっきを行うことにより4μm厚の導電層を形成した。
次いでフォトレジストを塗布し、フォトマスクを用いて露光した。
このフォトマスクは、主として長方形格子(導電部の線幅20μm,導電部の配線ピッチ:横方向500μm×縦方向900μm)の開口部を有するパターンを有し、そのアンテナパターンの一部に、一つの長方形格子を4分割して開口率を変化させた正方格子(導電部の線幅20μm,導電部の配線ピッチ:横方向250μm×縦方向450μm)で文字の形に沿ったパターンを形成したものである。
次いで、従来公知の現像処理、エッチング、レジスト除去を行うことにより、アンテナパターンに文字の形をデザインした。その結果、透明性が良好であり且つデザイン性に優れた透光性アンテナが得られた。
(実施例6)
印刷レジストを使用し、主として正方格子(導電部の線幅が30μm,導電部の配線ピッチ500μm)の開口部を有するアンテナパターン、およびその一部に開口率の異なる正方格子(導電部の線幅100μm,導電部の配線ピッチ500μm)で文字の形を形成したスクリーン版でパターニングした以外は上記実施例3と同じように従来公知のエッチング処理、レジスト除去を行うことにより、アンテナパターンに文字の形のデザインを施した。その結果、上記実施例3〜5に示したフォトレジスト法に比べるとパターン形成精度が低下するものの簡易に透明性が良好でデザイン性に優れた透光性アンテナが得られた。
上記した第二の形態によれば、透光性とアンテナ性能を確保しつつしかもデザイン性にも優れた透明アンテナを提供することができる。
(c) 本発明の第三実施形態
第三実施形態に示す透明アンテナは、透光性とアンテナ性能を確保しつつフロントガラスに自然に調和させることができるようにしたものである。
図14に示す透明アンテナ20は、透明プラスチックシート21上に、導電部22としてのアンテナパターン23が面状に形成されている。
このアンテナパターン23は、透明プラスチックシート21の長手方向略全長に亙って形成された帯状パターン部23aと、この帯状パターン部23aと平行で且つ離間した状態で配置される帯状パターン部23b,23cと、帯状パターン部23aと23bおよび帯状パターン部23aと23cをそれぞれ連絡する連絡部23d,23eと、対向する帯状パターン部23b,23cから透明プラスチックシート21の下縁21aに向けて延設されたリード部23f,23gとを有し、各リード部23f,23gの先端にはアンテナ端子24,25が設けられている。
導電部22における網目は、同一サイズ、同一形状の幾何学図形が規則的に連続することによって構成されており、その導電部22を通過する光線の透過率は、網目の開口面積の設定を調節することにより制御することができる。
上記アンテナ端子24,25は図示しないアンテナコードの給電部を貼り付けるためのものであり、このアンテナ端子24,25は、導電部22と電気的に接続されている方形状のシートで形成されている。
図15は図14のD−D矢視断面を示したものである。
同図において、透明プラスチックシート21上にメッシュ構造の導電部22が形成されており、この導電部22は透明保護膜26によって被覆されている。
この透明保護膜26の一部には透孔部26aが設けられており、この透孔部26aを通じてアンテナ端子25が露出するようになっている。この露出したアンテナ端子25にアンテナコードの給電部が貼着される。
なお、27は透明粘着層であり、28は剥離シートである。
図16は図14のE部、すなわちアンテナパターン23とアンテナパターン非形成部である透明プラスチックシート21との境界領域を拡大して示したものである。
図16において、境界領域Iにはアンテナパターン23とアンテナパターン非形成部との間に生じる明度差を減少させるためのグラデーション部22aが形成されている。
図中、Kはアンテナパターンを形成している導電部領域である。Kはその導電部領域Kの外縁部に形成されたグラデーション部22aのうち、導電部領域Kよりも若干階調が明るい(光線透過率の高い)第一の領域を示し、Kはその第一の領域Kよりもさらに階調の明るい第二の領域を示し、Kはその第二の領域Kよりもさらに階調の明るい第三の領域を示し、Kはその第三の領域Kよりもさらに階調の明るい第四の領域を示し、Kはその第四の領域Kよりもさらに階調の明るい第五の領域を示している。この第五の領域Kの光線透過率は透明プラスチックシート21における光線透過率に略近い値となっている。
なお、図中、22bはグラデーション部22aの最外周縁を示し、21aは透明プラスチックシート21の右縁を示している。
透明性の尺度である光線透過率とは、特定の色温度をもった光源から出たあらゆる波長の光が試料面を通過した全光量を対象とする全光線透過率を意味する。また、光線透過率が70%を下回ると、例えば透明アンテナ20を自動車のフロントガラスに貼着した場合に、フロントガラスの光線透過率と透明アンテナ20の光線透過率の差が大きくなって透明アンテナ20のアンテナパターンが暗く見えてしまう。そのため、その存在が目障りになる。特にフロントガラスには運転視界を阻害することがあれば、安全性上の問題もある。
ただし、上記光線透過率は日本電色工業社製の分光測定器(型番NDH2000)を用いて測定したものである。なお、空気層における光線透過率100%を基準としている。
また、光線透過率は透明アンテナ20に透明保護膜26が形成されている場合は、その透明保護膜26を含めた状態で測定され、透明粘着層27が設けられている場合は、その透明粘着層27を含めた状態で測定される。
図17は図16のF部を、図18は図16のG部を、図19は図16のH部をそれぞれ拡大したものである。
まず、図17において、導電部領域Kの外側に形成される第一の領域Kは、網目Mの輪郭を形作っている縦方向導電線22cと横方向導電線22dの交点のすべてが欠落しており、このように交点欠落部Nを設けることにより導電部領域Kよりも光線透過率を高めている。
縦方向導電線22cおよび横方向導電線22dの線幅wはそれぞれ30μm以下の等幅に形成されている。線幅wが30μmを上回ると、アンテナパターンの網目が目立ってしまい、且つデザイン性も悪くなる。線幅wが30μm以下であると、アンテナパターンの存在が認識されにくい。なお、導電線の膜厚は、線幅/膜厚tのアスペクト比が0.5以上になるようにすると、精度の良いアンテナパターンを作りやすくなる。
本実施形態において、透明アンテナ20の光線透過率は、縦方向導電線22cおよび横方向導電線22dの線幅とそれら導電線22cおよび22dで囲まれることによって形成される網目の開口サイズとの組み合わせを選択することによって70%以上の光線透過率を確保できるようにしている。
図18において、第一の領域Kの外側に形成される第二の領域Kは、縦方向導電線22cと横方向導電線22dの交点の欠落範囲が上記交点欠落部Nよりも広くなっており、このような交点欠落部Pを設けることにより導電部領域Kよりもさらに光線透過率を高めている。
一方、第二の領域Kの外側に形成される第三の領域Kには、上記交点欠落部Pよりもさらに欠落範囲の広い交点欠落部Qが形成されている。
図19に示す第四の領域Kでは、縦方向導電線22cの一部と横方向導電線22dの一部が方向性を残した状態で存在し、網目形状は失われている。
また、第五の領域Kでは、縦方向導電線22cの一部と横方向導電線22dの一部が方向性もほとんどなく島状に点在するのみである。
このように導電部22から段階的(本実施形態では5段階)に階調が明るくなっているグラデーション部22aによれば、アンテナパターン23と透明プラスチックシート21との境界部分が目立ちにくくなるため、アンテナパターン23そのものの存在も目立ちにくくすることができる。
また、図20〜図23はグラデーション部22aの変形例を示したものである。
まず、図20に示すグラデーション部22aは、縦方向導電線22cを残し、横方向導電線3dの右側端部を複数箇所欠落させることにより、透光性を備えたグラデーションを形成したものである。なお、図中、Rは導電部22とグラデーション部22aとの境界を、22bはそのグラデーション部22aの最外周縁を、21は透明プラスチックシートをそれぞれ示している。
図21に示すグラデーション部22aは、図20とは逆に、横方向導電線22dを残し、縦方向導電線22cを複数箇所欠落させることにより、透光性を有するグラデーションを形成したものである。
図22に示すグラデーション部22aは、図20と図21の手法を組み合わせたものであり、縦方向導電線22cと横方向導電線22dの一部を共に複数箇所欠落させることにより、透光性を備えたグラデーションを形成したものである。
図20と図21の光線透過率は略同じであるが、図22の光線透過率は図20,21に比べ大きくなる。
図20〜図22に示した実施形態は導電線を欠落させることによりグラデーションを形成したが、図23に示すように、網目を粗くすることにより、具体的には、網目を構成している縦方向導電線22cの間隔を透明プラスチックシート側に向けて段階的に広げることによりグラデーション部22aを形成することもできる。
このようなグラデーション部22aによれば、上記した導電線を欠落させるものに比べグラデーション効果は低いもののグラデーション部22aもアンテナとして機能させることができるという利点がある。
次に、本発明に係るグラデーション部22aを有する透明アンテナ20の製造方法について説明する。
(実施例7)
厚さ100μmの透明ポリエステルフィルムと厚さ18μmの銅箔とを接着剤を介してラミネートし、その透明ポリエステルフィルムにおける銅箔と反対側の面に透明粘着層を形成した。
次いで銅箔面に液状のフォトレジストを塗布した後、フォトマスクを用いて露光した。
このフォトマスクは、主として正方格子(導電線の線幅20μm,導電線の配線ピッチ500μm)の開口部を有するアンテナパターンを有し、そのアンテナパターンの縁部に図20に示したようなグラデーション部を形成したものである。
なお、上記正方格子およびグラデーション部を有するアンテナパターンは、パソコン上で入力したCADデータと自動描画装置によって作製した。
次いで、従来公知の現像処理でアンテナパターン以外のレジストを現像液を用いて除去し、さらに、エッチングを行い、剥離液を用いてレジスト除去を行うことにより、グラデーション部を有するアンテナパターンを形成した。
このようにして製作された透光性アンテナは、アンテナパターンの縁部が極めて自然なグラデーションを呈し、アンテナパターンと透明プラスチックシートとの境界が認識されず、アンテナパターン自体の存在も認識されにくいことが確認された。
(実施例8)
厚さ50μmの透明ポリカーボネートフィルム上に、無電解めっき触媒を分散させた透明アンカー層を形成した後、無電解めっき、電気めっきを行うことにより両面に低反射層が形成された5μm厚の導電層を得た。
その後、フォトレジストを塗布したフォトマスクを用いて露光した。
このフォトマスクは、主として正方格子の開口部を有するアンテナパターンを有し、そのアンテナパターンの縁部に、図21に示すようなグラデーション部を形成したものである。
次いで、エッチング、レジスト除去を行うことにより、グラデーション部を有するアンテナパターンを形成した(導電線の線幅20μm,導電線の配線ピッチ80μm)。
このようにして製作された透光性アンテナは、アンテナパターンの縁部が極めて自然なグラデーションを呈し、アンテナパターンと透明プラスチックシートとの境界が認識されず、アンテナパターン自体の存在も認識されにくいことが確認された。
(実施例9)
厚さ125μmの透明ポリエステルフィルム上に、無電解めっき触媒を分散させた透明アンカー層を形成した後、無電解めっき、電気めっきを行うことにより4μm厚の導電層を形成した。
次いでフォトレジストを塗布し、フォトマスクを用いて露光した。
このフォトマスクは、主として長方形格子(導電線の線幅10μm,導電線の配線ピッチ:横方向600μm×縦方向900μm)の開口部を有するパターンを有し、そのアンテナパターンの縁に、図23に示すようなグラデーション部を形成したものである。
次いで、エッチング、レジスト除去を行うことにより、グラデーション部を有するアンテナパターンを形成した。
このようにして製作された透光性アンテナは、アンテナパターンの縁部が極めて自然なグラデーションを呈し、アンテナパターンと透明プラスチックシートとの境界が認識されず、アンテナパターン自体の存在も認識されにくいことが確認された。
(実施例10)
印刷レジストを使用し、主として正方格子(導電線の線幅が25μm,導電線の配線ピッチ1,000μm)の開口部を有するアンテナパターンが形成されたスクリーン版でパターニングした以外は上記実施例7と同じように従来公知のエッチング処理、レジスト除去を行うことにより、グラデーション部を有するアンテナパターンを形成した。
その結果、上記実施例7〜9に示したフォトレジスト法に比べるとパターン形成精度が低下するものの、その縁部に自然なグラデーション効果をもたらす透光性アンテナが得られた。
上記第二実施形態の透明アンテナによれば、透光性とアンテナ性能を確保しつつしかも取付対象に対し自然に調和することができる透明アンテナを提供することができる。
(d) 本発明の第四実施形態
第四実施形態に示す透明アンテナ30は、コンパクトでありながら必要とされるアンテナ長を確保できるようにしたものである。
図24において、正方形の網目が連続して配列されたアンテナパターン31を例に取り説明すると、アンテナパターン31の一部には複数本のスリット32が平行に形成されており、各スリット32は、アンテナパターン31の縦方向長さLよりも短い長さL′からなり、交互に異なる方向から形成されている。それにより、図24ではアンテナパターン31が蛇行状に形成されている。なお、図中33は導電部を示している。
図25は図24のJ部を拡大して示したものであり、Sはスリット幅を示し、Saは網目寸法を示している。この場合の網目寸法とは、網目Uにおける対角線長さを示している。
上記スリット幅Sは、20μm〜網目の最大寸法の範囲に設定することが好ましく、スリット幅Sが20μmに満たないと製造が困難になり、スリット幅Sが網目の最大寸法を超えるとスリットが目立ち、デザイン性が損なわれる。
上記スリット32が入れられることによって形成された蛇行状のアンテナパターン31を展開して直線にすると、受信する電波、例えばUHF波の波長の略1/4長さが得られるようになっている。
ただし、スリット32の配置については網目Uの交点を通過しないようにすることが必要である。
なぜなら、例えば図26に示すように、アンテナパターン31における導電部33の交点34上をスリット32が通過すると、交点34が連続して欠けることによりスリット32の存在が目立つようになるからである。
一方、図27は導電部33の交点34を避けてスリット32を形成したものである。図26と比較してみれば明らかなようにスリット32の存在は目立たない。
図28は、縦方向導電線35aおよび横方向導電線35bが等間隔に配置され正方形の網目35cが形成されたアンテナパターン31を示したものであり、このアンテナパターン31の一部に、網目35cの配列方向に沿って(図では縦方向)スリット32を形成したものである。スリット幅Sは網目35cの寸法Saの略1/4に設定されており、導電部の交点34を通過していないため、スリット32の存在はほとんど目立たない。
次に、本発明に係る透明アンテナ30の製造方法について説明する。
(実施例11)
厚さ125μmの透明なポリカーボネートフィルム上に、めっき触媒を分散させた透明アンカー層を形成した後、めっきを行うことにより厚さ8μmの金属導電層を形成した。
この金属導電層にフォトエッチングを行うことで図29に示すような透明アンテナを作製した。
この透明アンテナは、網目35cの開口が正六角形となるように導電部31の線幅が12μm、一つの網目35cにおける一辺の長さSbが600μmに設定されており、このようなアンテナパターン31上に幅Sが100μmからなるスリット32を縦方向に形成した。
このようにして形成された透明アンテナは、アンテナパターン31およびそのアンテナパターン31に形成されたスリット32のいずれも視認することができなかった。それにより、デザイン性を損なわない透明アンテナが得られた。
(実施例12)
厚さ1mmの透明アクリル板上に、めっき触媒を分散させた透明アンカー層を形成した後、めっきを施すことにより厚さ12μmの金属導電層を形成し、これにフォトリソグフィを用いてスリットの入ったアンテナパターンを形成した。
次いで、化学エッチングを行うことで図30に示すような透明アンテナを作製した。
この透明アンテナは網目35cの開口が正三角形となるように導電部33の線幅が20μm、一つの網目35cにおける一辺の長さSbが900μmに設定されており、このようなアンテナパターン31上に幅Sが80μmからなるスリット32を網目の配列方向に沿って斜めに形成した。
また、アンテナパターン31を形成したフィルムの金属面側に厚さ100μmの透明アクリル樹脂をコーティングして透明保護層とした。
この透明アンテナにおいてもアンテナパターン31およびスリット32がいずれも視認することができなかった。それにより、デザイン性を損なわない透明アンテナが得られた。
(実施例13)
厚さ100μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、両面に化学的処理を施すことで低反射処理された厚さ18μmの銅箔を透明接着剤で接着し、フォトリソグラフィを用いてスリットの入ったアンテナパターンを形成し、化学エッチングを施すことで図31に示すような透明アンテナを作製した。
この透明アンテナは網目35cの開口が長方形となるように導電部33の線幅が15μm,一つの網目35cにおける短辺Scの長さが300μm、長辺Sdの長さが400μmにそれぞれ設定されており、このようなアンテナパターン31上に幅Sが40μmからなるスリット32を横方向に形成した。
次いで、このアンテナパターン31が形成されたフィルムの金属面側に、粘着剤の塗布された厚さ100μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルムを透明保護層として貼り合わせた。
この透明アンテナを見てもアンテナパターン31およびスリット32がいずれも視認できず、デザイン性を損なわない透明アンテナが得られた。
(実施例14)
厚さ800μmの透明ポリカーボネート板上に、スリットを有するアンテナパターンをナノ粒子銀ペーストにより高精度印刷することで図27に示したような導電層の厚さが10μmとなる透明アンテナを作製した。
この透明アンテナは、網目35cの開口が正方形となるように導電部33の線幅が30μm,一つの網目35cにおける一辺の長さSaが1mmに設定されており、このようなアンテナパターン31上に幅Sが150μmからなるスリット32を、網目35cに対して45°の角度で斜めに形成した。
この透明アンテナを見てもアンテナパターン31およびスリット32がいずれも視認できず、デザイン性を損なわない透明アンテナが得られた。
(実施例15)
厚さ50μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、めっき触媒を分散させた透明アンカー層を形成した後、銅めっきを施すことにより厚さ5μmの金属導電層を形成した。
この金属導電層の上にレジスト膜を形成し、フォトリソグラフィを用いてスリットの入ったアンテナパターンを形成した。
これを塩化鉄液で化学エッチングし、レジストを剥離して図29に示したような透明アンテナを作製した。
この透明アンテナにおいて、正六角形の網目35cを有する導電部33の線幅が10μm、一つの網目35cにおける一辺の長さSbが900μmに設定されており、このようなアンテナパターン31上に幅Sが500μmからなるスリット32を縦方向に形成した。
このようにして形成された透明アンテナは、アンテナパターン31およびそのアンテナパターン31に形成されたスリット32をいずれも視認することができなかった。それにより、デザイン性を損なわない透明アンテナが得られた。
(実施例16)
厚さ2mmの透明ガラス板上に、両面に化学処理を施すことで低反射処理された厚さ12μmの銅箔を貼り合わせて金属導電層を形成した。
この金属導電層の上にレジスト膜を形成し、フォトリソグラフィによりスリットの入ったアンテナパターンを形成した。これを塩化第二銅液で化学エッチングし、レジストを剥離して図30に示したような透明アンテナを作製した。
この透明アンテナにおいて正三角形の網目35cを有する導電部33の線幅は18μm、一つの網目35cにおける一辺の長さSbが700μmに設定されており、このようなアンテナパターン31上に幅Sが300μmからなるスリット32を網目35cの配列方向に沿って斜めに形成した。
この透明アンテナにおいてもアンテナパターン31およびスリット32がいずれも視認することができなかった。それにより、デザイン性を損なわない透明アンテナが得られた。
(実施例17)
厚さ200μmの透明アクリルフィルム上に、両面に化学処理を低反射処理された厚さ12μmの銅箔を貼り合わせて金属導電層を形成した。
この金属導電層の上にレジスト膜を形成し、フォトリソグラフィによりスリットの入ったアンテナパターンを形成した。これを塩化第二銅液で化学エッチングし、レジストを剥離して図28に示したような透明アンテナを作製した。
この透明アンテナにおいて正方形の網目35cを有する導電部33の線幅は15μm、一つの網目35cにおける一辺の長さSaが1mmに設定されており、このようなアンテナパターン31上に幅Sが1mmからなるスリット32を網目に対し縦方向に形成した。
この透明アンテナにおいてもアンテナパターン31およびスリット32がいずれも視認することができなかった。それにより、デザイン性を損なわない透明アンテナが得られた。
次に、透明アンテナにおけるスリット形成パターンを図32〜図36を参照しながら説明する。なお、各図は平面から見た状態を示している。
図32に示す透明アンテナ40は矩形状のアンテナパターン31を有し、そのアンテナパターン31上にスリット32が形成されている。
このスリット32は、アンテナパターン31の下縁31aとその下縁31aから突出するタブ31bとの境界部分にスリットの始点32aを有し、アンテナパターン31の輪郭に沿った状態で中心に向けて渦巻き状に形成されており、アンテナパターン31の略中心がスリット32の終点32bとなっている。なお、図中41はタブ31bに設けられたアンテナ端子である。
図33に示す透明アンテナ42は矩形状のアンテナパターン31を有し、そのアンテナパターン31上にスリット32が形成されている。なお、以下の説明において図32と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
アンテナパターン31の短辺31cと平行に複数のスリット32が形成されており、複数のスリット32のうち、スリット32cは、アンテナパターン31の右縁から短辺31cよりも若干短い長さで形成され、スリット32dはアンテナパターン31の左縁から同じく短辺31cよりも若干短い長さで形成されている。このようにスリット32cとスリット32dを交互に縦方向に配列することによってスリット32が形成されており、それにより縦方向に蛇行するアンテナパターン31が形成されている。
図34に示す透明アンテナ43は矩形状のアンテナパターン31を有し、タブ31bの横方向中心から縦方向に延びるスリット32eと、このスリット32eの途中から横方向に分岐するスリット32fと、平行な状態で斜め方向に形成された複数のスリット32g,32hとを備えている。
スリット32gは、アンテナパターン31の下縁から切り込まれスリット32e,32fと交わらないように所定長さ形成されるのに対し、スリット32hはスリット32eまたは32fから切り込まれ、アンテナパターン31の左縁31dまで到達しないように所定長さ形成されている。それによりスリット32eと32fで囲まれた範囲内で斜めに蛇行するアンテナパターン31が形成されている。
図35に示す透明アンテナ44は矩形状のアンテナパターン31を有し、このアンテナパターン31に、タブ31bの横方向中心から縦方向に所定長さ延びるスリット32iと、このスリット32iに直交する複数のスリット32j,32jと、両スリット32j,32jの間に設けられアンテナパターン31の左縁31dから所定長さ切り込まれるスリット32kと、右縁31eから所定長さ切り込まれるスリット32mとを備えている。
それにより、スリット32iを境としてアンテナパターン31の左半分および右半分において蛇行するアンテナパターン31がそれぞれ形成される。
図36に示す透明アンテナ45は矩形状のアンテナパターン31を有し、図35に示したアンテナパターンと異なる点は、スリット32iに代えて設けられたスリット32nがアンテナパターン31の上縁31fまで延設されていることである。
このようにアンテナパターン31がスリット32nによって左右に分割されているため、二つのアンテナパターン31,31が近接配置された透明アンテナを構成している。
本発明の透明アンテナは、自動車、バス、トラック等の窓ガラスに取り付けることができる。また、油圧ショベルやクローラクレーン等の建設機械のキャビンのガラスにも取り付けることができる。さらにまた、新交通システム等の車両のガラスにも通信用アンテナとして取り付けることができる。

Claims (20)

  1. 絶縁性を有するシート状の透明基体と、この透明基体の表面に面状に形成されるアンテナパターンとを有し、
    上記アンテナパターンの導電部が網目構造の導電性薄膜からなり、各網目の輪郭が略等幅の極細帯で構成され、この極細帯の帯幅が30μm以下であるとともに、上記アンテナパターン形成部の光線透過率が70%以上であることを特徴とする車両用透明アンテナ。
  2. 上記網目構造として、形状およびサイズが同一である網目が平面上で規則的に連続する平面網目を有し、そのアンテナパターンの一部に、複数の網目内に対して線状に付加され、または複数の網目輪郭に対して帯状に付加され、それらの網目を通過する光量を上記アンテナパターンを通過する光量よりも減衰させることにより上記アンテナパターンの一部を識別させる識別パターンが形成されている請求項1記載の車両用透明アンテナ。
  3. 上記識別パターンとして、上記平面網目を構成している網目の輪郭が太帯に形成されている請求項2記載の車両用透明アンテナ。
  4. 上記アンテナパターン上でその網目構造の一部の網目パターンを1つの網目サイズを超えない範囲でシフトさせ、上記アンテナパターン上に重畳することにより上記識別パターンが形成されている請求項2または3記載の車両用透明アンテナ。
  5. 上記識別パターンを上記アンテナパターン上に連続的または断続的に形成することにより、文字、図柄を上記アンテナパターン上に形成してなる請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用透明アンテナ。
  6. 上記網目構造として、網目が平面上で規則的に連続する平面網目を有し、上記アンテナパターンと上記透明基体におけるアンテナパターン非形成部との境界領域に、上記アンテナパターンと上記アンテナパターン非形成部との間で生じる明度差を減少させるグラデーション部が設けられている請求項1記載の車両用透明アンテナ。
  7. 上記境界領域における上記アンテナパターンの網目輪郭を一部欠落させるか、または網目を粗くすることにより上記グラデーション部を形成してなる請求項6記載の車両用透明アンテナ。
  8. 上記網目輪郭の欠落幅または上記網目の開口幅を上記アンテナパターン側から上記アンテナパターン非形成部側に向けて段階的に長くすることにより上記グラデーション部を形成してなる請求項6記載の車両用透明アンテナ。
  9. 縦方向導電線および横方向導電線が格子状に配置することにより上記網目構造が構成され、その縦方向導電線および横方向導電線の少なくともいずれか一方についてその一部を欠落させるか、または上記アンテナパターン側から上記アンテナパターン非形成部側に向けて導電線の間隔を広げることにより上記グラデーション部が形成されている請求項6記載の車両用透明アンテナ。
  10. 上記アンテナパターンは、網目構造の一部にスリットを有することにより連続帯状に形成されるものであり、上記スリットの幅が網目サイズの最大寸法を超えない幅で構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用透明アンテナ。
  11. 上記網目構造に対し複数の上記スリットが異なる方向から交互に所定長さ形成されることにより上記アンテナパターンが蛇行状に形成されている請求項10記載の車両用透明アンテナ。
  12. 上記網目構造の中心に向けて1本の上記スリットが渦巻き状に形成されている請求項10記載の車両用透明アンテナ。
  13. 上記網目の最大寸法が1mmである請求項10〜12のいずれか1項に記載の車両用透明アンテナ。
  14. 上記網目の形状が幾何学図形で構成されている請求項1、2、6または10記載の車両用透明アンテナ。
  15. 上記アンテナパターンが、銅または銅合金からなる極細金属線で構成されている請求項1、2、6または10記載の車両用透明アンテナ。
  16. 上記アンテナパターンの表面に透明保護膜が形成されている請求項1、2、6または10記載の車両用透明アンテナ。
  17. 上記導電部の一部に給電用の電極が備えられ、この電極に対応する上記透明保護膜に透孔部が設けられ上記電極を露出させるように構成されている請求項1、2、6または10記載の車両用透明アンテナ。
  18. 上記極細帯の表面に低反射処理が施されている請求項1、2、6または10記載の車両用透明アンテナ。
  19. 上記透明基体における上記導電部形成側と反対側の面に、透明粘着層が形成されている請求項1、2、6または10記載の車両用透明アンテナ。
  20. 上記導電部の一部に給電用の電極が備えられている請求項1、2、6または10記載の車両用透明アンテナを、上記電極を突出させた状態で合わせガラスの接合面に埋設してなることを特徴とするアンテナ付き車両用ガラス。
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