JP2004289393A - 広告掲示板 - Google Patents
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Abstract
【課題】広告掲示板をフィルムアンテナとして兼用することができるようにする。
【解決手段】広告形象である広告文字１１ａ，１１ｂは文字の外縁を囲む金属線により構成されており、広告文字１１ａ，１１ｂは相互に金属線により接続されている。フィルム基板１０上に、これらの広告文字１１ａ，１１ｂおよびフィルム基板１０の外周に沿ったコールド側アンテナ素子１２が金属線により形成されている。互いに接続されている広告文字１１ａ，１１ｂをホット側アンテナ素子１３とすることにより、広告掲示板１がフィルムアンテナとして動作する。
【選択図】 図１
【解決手段】広告形象である広告文字１１ａ，１１ｂは文字の外縁を囲む金属線により構成されており、広告文字１１ａ，１１ｂは相互に金属線により接続されている。フィルム基板１０上に、これらの広告文字１１ａ，１１ｂおよびフィルム基板１０の外周に沿ったコールド側アンテナ素子１２が金属線により形成されている。互いに接続されている広告文字１１ａ，１１ｂをホット側アンテナ素子１３とすることにより、広告掲示板１がフィルムアンテナとして動作する。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム基板を備えアンテナを兼用することのできる広告掲示板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車等の移動体に広告用の掲示板を取り付けると、その移動に伴って広告されるため、従来から移動体に広告を付すことが行われている。また、自動車にはラジオ、テレビ等の受信機が設置されることが一般化されていることから、受信用のアンテナが自動車には設置されている。このアンテナの一種として、自動車のガラス窓に貼着する一般に透明のフィルム基板上に形成されているフィルムアンテナが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来、広告用の掲示板が設けられる自動車においては、自動車のガラス窓に貼着されるフィルム基板上に形成されているフィルムアンテナと広告用の掲示板とは独立して設けられていた。
そこで、本発明はフィルムアンテナとして兼用することのできる広告掲示板を提供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されており、前記文字あるいは図形の単位が相互に導電材により接続されている広告形象と、前記広告形象をアンテナ素子として用いることにより、該アンテナ素子により前記フィルム基板上にアンテナが構成されている。
【０００５】
上記目的を達成することのできる本発明の他の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されており、前記文字あるいは図形の単位が相互に導電材により接続されている広告形象と、導電材を用いて前記フィルム基板上に線状に形成されている第１のアンテナ素子とを備え、前記広告形象を第２のアンテナ素子として用いることにより、該第２のアンテナ素子と前記第１のアンテナ素子とにより前記フィルム基板上にアンテナが構成されている。
また、上記本発明の他の広告掲示板において、前記フィルム基板の外周に沿って前記第１のアンテナ素子が形成されており、該第１のアンテナ素子で囲まれる領域に前記広告形象が形成されていてもよい。
【０００６】
次に、上記目的を達成することのできる本発明のさらに他の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象と、導電材により前記複数の文字あるいは図形の単位の内の任意の数の単位が相互に接続されてアンテナ素子とされていると共に、残る前記複数の文字あるいは図形の単位が無給電素子とされることにより、前記アンテナ素子および前記無給電素子により前記フィルム基板上にアンテナが構成されている。
【０００７】
次に、上記目的を達成することのできる本発明のさらに他の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象と、導電材を用いて前記フィルム基板上に線状に形成されている第１のアンテナ素子とを備え、導電材により前記複数の文字あるいは図形の単位の内の任意の数の単位が相互に接続されて第２のアンテナ素子とされていると共に、残る前記複数の文字あるいは図形の単位が無給電素子とされることにより、前記第１のアンテナ素子、前記無給電素子および前記第２のアンテナ素子とにより前記フィルム基板上にアンテナが構成されている
【０００８】
また、上記本発明のさらに他の広告掲示板において、前記フィルム基板の外周に沿って前記第１のアンテナ素子が形成されており、該第１のアンテナ素子で囲まれる領域に前記広告形象が形成されていてもよい。
さらに、上記本発明のさらに他の広告掲示板において、前記無給電素子を前記第１のアンテナ素子に接続する導電材からなる線状の短絡手段が、前記フィルム基板上に形成されていてもよい。
さらにまた、上記本発明のさらに他の広告掲示板において、前記無給電素子を構成している前記複数の文字あるいは図形の単位が、導電材により相互に接続されていてもよい。
【０００９】
このような本発明によれば、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象をアンテナ素子として用いるようにしたので、フィルムアンテナとして兼用することのできる広告掲示板とすることができる。
また、広告形象である外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている文字あるいは図形の一部を無給電素子として利用したり、コールド側の第１のアンテナ素子に短絡することにより、フィルムアンテナのインピーダンスやエレメント長等が調整されるようになり、フィルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の広告掲示板の第１の実施例の構成を図１に示す。
図１に示す広告掲示板１は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板１０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板１０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板１０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字１１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字１１ｂが形成されている。広告文字１１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されており、広告文字１１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｔ」「Ｅ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間も金属線により相互に接続されている。また、広告文字１１ａにおける終わりの「Ｍ」と広告文字１１ｂにおける始めの「Ａ」との間も金属線からなる接続線１３ａにより接続されている。
【００１１】
そして、広告文字１１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、細長い矩形状のフィルム基板１０に突出して形成されている接続部１０ａにおいてホット側引出線１３ｂとされている。さらに、フィルム基板１０には、細長い矩形状のフィルム基板１０の接続部１０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子１２が金属線により形成されている。接続部１０ａにおいて、コールド側アンテナ素子１２はコールド側引出線１２ａとされている。この接続部１０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板１からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００１２】
図１に示す広告掲示板１を兼用したフィルムアンテナを車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図２に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図２を参照するとＶＨＦ帯の第４チャンネル（１７１．２５ＭＨｚ））およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）において特に良好なリターンロス特性とされていることがわかる。
【００１３】
ところで、広告掲示板１における広告文字１１ａ，１１ｂである広告形象は、商品名やニックネームあるいは会社名等とされて広告する内容により変更されるものであることから、広告文字３１ａ，３１ｂの全てをアンテナ素子として使用することがフイルムアンテナの感度を向上させるものとは限らない。そこで、掲示板で兼用するフィルムアンテナの広告形象の一部を無給電素子として、その感度を向上させるようにした本発明の実施の形態の広告掲示板の第２の実施例を図３に示す。
図３に示す広告掲示板２は、広告文字２１ａにおける終わりの「Ｍ」と広告文字１１ｂにおける始めの「Ａ」との間に金属線からなる接続線１３ａを設けることなく、広告文字２１ａを無給電素子２３ａとしている。さらに、広告文字２１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」を他の文字から切り離して無給電素子２３ｂとしている。第２の実施例の広告掲示板２における他の構成は図１に示す第１の実施例の広告掲示板１と同様とされている。
【００１４】
すなわち、図３に示す広告掲示板２は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板２０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板２０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板２０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字２１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字２１ｂが形成されている。広告文字２１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されて無接続の無給電素子２３ａとされている。そして、広告文字２１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間は金属線により相互に接続されてホット側アンテナ素子２３とされ、広告文字２１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」は広告文字２１ｂの他の文字に接続されずに無接続の無給電素子２３ｂとされている。
【００１５】
そして、広告文字２１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、フィルム基板２０に突出して形成されている接続部２０ａにおいてホット側引出線２３ｂとされている。さらに、フィルム基板２０には、細長い矩形状のフィルム基板２０の接続部２０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子２２が金属線により形成されている。接続部２０ａにおいて、コールド側アンテナ素子２２はコールド側引出線２２ａとされている。この接続部２０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板２からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００１６】
このように、広告文字２１ａをホット側アンテナ素子２３から切り離すと共に、広告文字２１ｂの一部を広告文字２１ｂに接続することなく無給電素子として作用させた広告掲示板２を兼用したフィルムアンテナを、車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図４に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図４を参照するとＶＨＦ帯の第３チャンネル（１０３．２５ＭＨｚ）ないし第８チャンネル（１９３．２５ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）ないし第５０チャンネル（６９３．２５ＭＨｚ）において良好なリターンロス特性とされていることがわかる。このように、無給電素子２３ａ，２３ｂを設けることによりホット側アンテナ素子２３のインピーダンスやエレメント長等を調整することができるため、広告掲示板２を兼用した車載ＴＶ用フイルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００１７】
次に、掲示板で兼用するフィルムアンテナの広告形象の一部を切り離してコールド側アンテナ素子として、その感度を向上させるようにした本発明の実施の形態の広告掲示板の第３の実施例を図５に示す。
図５に示す広告掲示板３は、図３に示す広告掲示板２における広告文字２１ａをコールド側アンテナ素子３２ａに接続するようにしている。第３の実施例の広告掲示板３における他の構成は図３に示す第２の実施例の広告掲示板２と同様とされている。
【００１８】
すなわち、図５に示す広告掲示板３は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板３０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板３０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板３０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字３１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字３１ｂが形成されている。広告文字３１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されていると共に、「Ｆ」「Ｌ」「Ｍ」は、それぞれ短絡線３２ｃによりコ字状に折曲されて形成されているコールド側アンテナ素子３２ａの間に接続されて、広告文字３１ａはコールド側アンテナ素子３２ｂとされている。そして、広告文字３１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間は金属線により相互に接続されてホット側アンテナ素子３３とされ、広告文字３１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」は広告文字３１ｂの他の文字に接続されずに無接続の無給電素子３３ａとされている。
【００１９】
そして、広告文字３１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、フィルム基板３０に突出して形成されている接続部３０ａにおいてホット側引出線３３ｂとされている。さらに、フィルム基板３０には、細長い矩形状のフィルム基板３０の接続部３０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子３２ａが金属線により形成されている。接続部３０ａにおいて、コールド側アンテナ素子３２ａはコールド側引出線３２ｄとされている。この接続部３０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板３からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００２０】
このように、広告文字３１ａを３本の短絡線３２ｃによりコールド側アンテナ素子３２ａに接続すると共に、広告文字３１ｂの一部をどこにも接続しない無接続の無給電素子として作用させたフィルムアンテナを、車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図６に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図６を参照するとＶＨＦ帯の第１チャンネル（９１．２５ＭＨｚ）ないし第３チャンネル（１０３．２５ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）前後において良好なリターンロス特性とされていることがわかる。このように、広告文字３１ａを３本の短絡線３２ｃによりコールド側アンテナ素子３２ａに接続すると共に、広告文字３１ｂの一部を無接続の無給電素子とすることにより、広告掲示板３を兼用した車載ＴＶ用フイルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００２１】
次に、図５に示す第３の実施例の変形例である第４の実施例を図７に示す。
図７に示す広告掲示板４においても、図５に示す広告掲示板３における広告文字３１ａをコールド側アンテナ素子３２ａに接続するようにしている。第４の実施例の広告掲示板４における他の構成は図５に示す第３の実施例の広告掲示板３と同様とされている。
【００２２】
すなわち、図７に示す広告掲示板４は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板４０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板４０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板４０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字４１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字４１ｂが形成されている。広告文字４１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されていると共に、「Ｆ」「Ｍ」は、それぞれ短絡線４２ｃによりコ字状に折曲されて形成されているコールド側アンテナ素子４２ａの一方に接続されて、広告文字４１ａはコールド側アンテナ素子４２ｂとされている。そして、広告文字４１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間は金属線により相互に接続されてホット側アンテナ素子４３とされ、広告文字４１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」は広告文字４１ｂの他の文字に接続されない無接続の無給電素子４３ａとされている。
【００２３】
そして、広告文字４１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、フィルム基板４０に突出して形成されている接続部４０ａにおいてホット側引出線４３ｂとされている。さらに、フィルム基板４０には、細長い矩形状のフィルム基板４０の接続部４０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子４２ａが金属線により形成されている。接続部４０ａにおいて、コールド側アンテナ素子４２ａはコールド側引出線４２ｄとされている。この接続部４０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板４からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００２４】
このように、広告文字４１ａの両端部をそれぞれ短絡線４２ｃによりコールド側アンテナ素子４２ａに接続すると共に、広告文字４１ｂの一部を広告文字４１ｂの他の文字に接続することなく無接続の無給電素子として作用させたフィルムアンテナを、車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図８に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図８を参照するとＶＨＦ帯の第３チャンネル（１０３．２５ＭＨｚ）ないし第４チャンネル（１７１．２５ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）ないし第５０チャンネル（６９３．２５ＭＨｚ）において良好なリターンロス特性とされていることがわかる。このように、広告文字４１ａの両側をそれぞれ短絡線４２ｃによりコールド側アンテナ素子４２ａに接続することにより、広告掲示板４を兼用した車載ＴＶ用フイルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００２５】
以上の説明においては、フィルムアンテナは、ホット側アンテナ素子とコールド側アンテナ素子とを備えるようにしたが、本発明はこれに限るものではなくホット側アンテナ素子のみ備えていればよい。この場合、コールド側アンテナ素子に替えて自動車の車体をアースとして用いることができる。また、広告掲示板には広告文字のみ表示するようにしたが、本発明はこれに限るものではなく商品名やニックネームあるいは会社名等を表す記号、マーク等の図形を広告掲示板に表示するようにしても良い。さらに、広告掲示板とされるフィルム基板は透明としたが、本発明はこれに限るものではなく不透明や着色されていても良い。さらにまた、広告形象を形成している金属線に着色するようにしてもよい。
【００２６】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象をアンテナ素子として用いるようにしたので、フィルムアンテナとして兼用することのできる広告掲示板とすることができる。
また、広告形象である外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている文字あるいは図形の一部を無給電素子として利用したり、コールド側の第１のアンテナ素子に短絡することにより、フィルムアンテナのインピーダンスやエレメント長等が調整されるようになり、フィルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の広告掲示板の第１の実施例の構成を示す図である。
【図２】本発明の実施の形態の第１の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【図３】本発明の実施の形態の広告掲示板の第２の実施例の構成を示す図である。
【図４】本発明の実施の形態の第２の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【図５】本発明の実施の形態の広告掲示板の第３の実施例の構成を示す図である。
【図６】本発明の実施の形態の第３の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【図７】本発明の実施の形態の広告掲示板の第４の実施例の構成を示す図である。
【図８】本発明の実施の形態の第４の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
１ 広告掲示板、２ 広告掲示板、３ 広告掲示板、４ 広告掲示板、１０ フィルム基板、１０ａ 接続部、１１ａ 広告文字、１１ｂ 広告文字、１２ コールド側アンテナ素子、１２ａ コールド側引出線、１３ ホット側アンテナ素子、１３ａ 接続線、１３ｂ ホット側引出線、２０ フィルム基板、２０ａ 接続部、２１ａ 広告文字、２１ｂ 広告文字、２２ コールド側アンテナ素子、２２ａ コールド側引出線、２３ ホット側アンテナ素子、２３ａ 無給電素子、２３ｂ 無給電素子、２３ｂ ホット側引出線、２３ｃ ホット側引出線、３０ フィルム基板、３０ａ 接続部、３１ａ 広告文字、３１ｂ 広告文字、３２ａ コールド側アンテナ素子、３２ｂ コールド側アンテナ素子、３２ｃ 短絡線、３２ｄ コールド側引出線、３３ ホット側アンテナ素子、３３ａ 無給電素子、３３ｂ ホット側引出線、４０ フィルム基板、４０ａ 接続部、４１ａ 広告文字、４１ｂ 広告文字、４２ａ コールド側アンテナ素子、４２ｂコールド側アンテナ素子、４２ｃ 短絡線、４２ｄ コールド側引出線、４３ホット側アンテナ素子、４３ａ 無給電素子、４３ｂ ホット側引出線
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム基板を備えアンテナを兼用することのできる広告掲示板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車等の移動体に広告用の掲示板を取り付けると、その移動に伴って広告されるため、従来から移動体に広告を付すことが行われている。また、自動車にはラジオ、テレビ等の受信機が設置されることが一般化されていることから、受信用のアンテナが自動車には設置されている。このアンテナの一種として、自動車のガラス窓に貼着する一般に透明のフィルム基板上に形成されているフィルムアンテナが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来、広告用の掲示板が設けられる自動車においては、自動車のガラス窓に貼着されるフィルム基板上に形成されているフィルムアンテナと広告用の掲示板とは独立して設けられていた。
そこで、本発明はフィルムアンテナとして兼用することのできる広告掲示板を提供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されており、前記文字あるいは図形の単位が相互に導電材により接続されている広告形象と、前記広告形象をアンテナ素子として用いることにより、該アンテナ素子により前記フィルム基板上にアンテナが構成されている。
【０００５】
上記目的を達成することのできる本発明の他の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されており、前記文字あるいは図形の単位が相互に導電材により接続されている広告形象と、導電材を用いて前記フィルム基板上に線状に形成されている第１のアンテナ素子とを備え、前記広告形象を第２のアンテナ素子として用いることにより、該第２のアンテナ素子と前記第１のアンテナ素子とにより前記フィルム基板上にアンテナが構成されている。
また、上記本発明の他の広告掲示板において、前記フィルム基板の外周に沿って前記第１のアンテナ素子が形成されており、該第１のアンテナ素子で囲まれる領域に前記広告形象が形成されていてもよい。
【０００６】
次に、上記目的を達成することのできる本発明のさらに他の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象と、導電材により前記複数の文字あるいは図形の単位の内の任意の数の単位が相互に接続されてアンテナ素子とされていると共に、残る前記複数の文字あるいは図形の単位が無給電素子とされることにより、前記アンテナ素子および前記無給電素子により前記フィルム基板上にアンテナが構成されている。
【０００７】
次に、上記目的を達成することのできる本発明のさらに他の広告掲示板は、フィルム基板と、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象と、導電材を用いて前記フィルム基板上に線状に形成されている第１のアンテナ素子とを備え、導電材により前記複数の文字あるいは図形の単位の内の任意の数の単位が相互に接続されて第２のアンテナ素子とされていると共に、残る前記複数の文字あるいは図形の単位が無給電素子とされることにより、前記第１のアンテナ素子、前記無給電素子および前記第２のアンテナ素子とにより前記フィルム基板上にアンテナが構成されている
【０００８】
また、上記本発明のさらに他の広告掲示板において、前記フィルム基板の外周に沿って前記第１のアンテナ素子が形成されており、該第１のアンテナ素子で囲まれる領域に前記広告形象が形成されていてもよい。
さらに、上記本発明のさらに他の広告掲示板において、前記無給電素子を前記第１のアンテナ素子に接続する導電材からなる線状の短絡手段が、前記フィルム基板上に形成されていてもよい。
さらにまた、上記本発明のさらに他の広告掲示板において、前記無給電素子を構成している前記複数の文字あるいは図形の単位が、導電材により相互に接続されていてもよい。
【０００９】
このような本発明によれば、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象をアンテナ素子として用いるようにしたので、フィルムアンテナとして兼用することのできる広告掲示板とすることができる。
また、広告形象である外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている文字あるいは図形の一部を無給電素子として利用したり、コールド側の第１のアンテナ素子に短絡することにより、フィルムアンテナのインピーダンスやエレメント長等が調整されるようになり、フィルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の広告掲示板の第１の実施例の構成を図１に示す。
図１に示す広告掲示板１は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板１０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板１０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板１０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字１１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字１１ｂが形成されている。広告文字１１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されており、広告文字１１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｔ」「Ｅ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間も金属線により相互に接続されている。また、広告文字１１ａにおける終わりの「Ｍ」と広告文字１１ｂにおける始めの「Ａ」との間も金属線からなる接続線１３ａにより接続されている。
【００１１】
そして、広告文字１１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、細長い矩形状のフィルム基板１０に突出して形成されている接続部１０ａにおいてホット側引出線１３ｂとされている。さらに、フィルム基板１０には、細長い矩形状のフィルム基板１０の接続部１０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子１２が金属線により形成されている。接続部１０ａにおいて、コールド側アンテナ素子１２はコールド側引出線１２ａとされている。この接続部１０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板１からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００１２】
図１に示す広告掲示板１を兼用したフィルムアンテナを車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図２に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図２を参照するとＶＨＦ帯の第４チャンネル（１７１．２５ＭＨｚ））およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）において特に良好なリターンロス特性とされていることがわかる。
【００１３】
ところで、広告掲示板１における広告文字１１ａ，１１ｂである広告形象は、商品名やニックネームあるいは会社名等とされて広告する内容により変更されるものであることから、広告文字３１ａ，３１ｂの全てをアンテナ素子として使用することがフイルムアンテナの感度を向上させるものとは限らない。そこで、掲示板で兼用するフィルムアンテナの広告形象の一部を無給電素子として、その感度を向上させるようにした本発明の実施の形態の広告掲示板の第２の実施例を図３に示す。
図３に示す広告掲示板２は、広告文字２１ａにおける終わりの「Ｍ」と広告文字１１ｂにおける始めの「Ａ」との間に金属線からなる接続線１３ａを設けることなく、広告文字２１ａを無給電素子２３ａとしている。さらに、広告文字２１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」を他の文字から切り離して無給電素子２３ｂとしている。第２の実施例の広告掲示板２における他の構成は図１に示す第１の実施例の広告掲示板１と同様とされている。
【００１４】
すなわち、図３に示す広告掲示板２は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板２０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板２０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板２０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字２１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字２１ｂが形成されている。広告文字２１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されて無接続の無給電素子２３ａとされている。そして、広告文字２１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間は金属線により相互に接続されてホット側アンテナ素子２３とされ、広告文字２１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」は広告文字２１ｂの他の文字に接続されずに無接続の無給電素子２３ｂとされている。
【００１５】
そして、広告文字２１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、フィルム基板２０に突出して形成されている接続部２０ａにおいてホット側引出線２３ｂとされている。さらに、フィルム基板２０には、細長い矩形状のフィルム基板２０の接続部２０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子２２が金属線により形成されている。接続部２０ａにおいて、コールド側アンテナ素子２２はコールド側引出線２２ａとされている。この接続部２０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板２からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００１６】
このように、広告文字２１ａをホット側アンテナ素子２３から切り離すと共に、広告文字２１ｂの一部を広告文字２１ｂに接続することなく無給電素子として作用させた広告掲示板２を兼用したフィルムアンテナを、車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図４に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図４を参照するとＶＨＦ帯の第３チャンネル（１０３．２５ＭＨｚ）ないし第８チャンネル（１９３．２５ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）ないし第５０チャンネル（６９３．２５ＭＨｚ）において良好なリターンロス特性とされていることがわかる。このように、無給電素子２３ａ，２３ｂを設けることによりホット側アンテナ素子２３のインピーダンスやエレメント長等を調整することができるため、広告掲示板２を兼用した車載ＴＶ用フイルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００１７】
次に、掲示板で兼用するフィルムアンテナの広告形象の一部を切り離してコールド側アンテナ素子として、その感度を向上させるようにした本発明の実施の形態の広告掲示板の第３の実施例を図５に示す。
図５に示す広告掲示板３は、図３に示す広告掲示板２における広告文字２１ａをコールド側アンテナ素子３２ａに接続するようにしている。第３の実施例の広告掲示板３における他の構成は図３に示す第２の実施例の広告掲示板２と同様とされている。
【００１８】
すなわち、図５に示す広告掲示板３は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板３０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板３０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板３０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字３１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字３１ｂが形成されている。広告文字３１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されていると共に、「Ｆ」「Ｌ」「Ｍ」は、それぞれ短絡線３２ｃによりコ字状に折曲されて形成されているコールド側アンテナ素子３２ａの間に接続されて、広告文字３１ａはコールド側アンテナ素子３２ｂとされている。そして、広告文字３１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間は金属線により相互に接続されてホット側アンテナ素子３３とされ、広告文字３１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」は広告文字３１ｂの他の文字に接続されずに無接続の無給電素子３３ａとされている。
【００１９】
そして、広告文字３１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、フィルム基板３０に突出して形成されている接続部３０ａにおいてホット側引出線３３ｂとされている。さらに、フィルム基板３０には、細長い矩形状のフィルム基板３０の接続部３０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子３２ａが金属線により形成されている。接続部３０ａにおいて、コールド側アンテナ素子３２ａはコールド側引出線３２ｄとされている。この接続部３０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板３からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００２０】
このように、広告文字３１ａを３本の短絡線３２ｃによりコールド側アンテナ素子３２ａに接続すると共に、広告文字３１ｂの一部をどこにも接続しない無接続の無給電素子として作用させたフィルムアンテナを、車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図６に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図６を参照するとＶＨＦ帯の第１チャンネル（９１．２５ＭＨｚ）ないし第３チャンネル（１０３．２５ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）前後において良好なリターンロス特性とされていることがわかる。このように、広告文字３１ａを３本の短絡線３２ｃによりコールド側アンテナ素子３２ａに接続すると共に、広告文字３１ｂの一部を無接続の無給電素子とすることにより、広告掲示板３を兼用した車載ＴＶ用フイルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００２１】
次に、図５に示す第３の実施例の変形例である第４の実施例を図７に示す。
図７に示す広告掲示板４においても、図５に示す広告掲示板３における広告文字３１ａをコールド側アンテナ素子３２ａに接続するようにしている。第４の実施例の広告掲示板４における他の構成は図５に示す第３の実施例の広告掲示板３と同様とされている。
【００２２】
すなわち、図７に示す広告掲示板４は、薄い透明の細長い矩形状のフィルム基板４０により構成されており、自動車の窓ガラスに貼着して設置するようにされている。この場合、曲面とされているフロントガラスやリヤガラスに貼着できるように、フィルム基板４０はある程度柔軟な素材とされている。このフィルム基板４０上に「ＦＩＬＭ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字４１ａが形成されており、「ＡＮＴＥＮＮＡ」という文字の外縁を囲むように金属線により広告形象である広告文字４１ｂが形成されている。広告文字４１ａにおける「Ｆ」「Ｉ」「Ｌ」「Ｍ」の間は金属線により相互に接続されていると共に、「Ｆ」「Ｍ」は、それぞれ短絡線４２ｃによりコ字状に折曲されて形成されているコールド側アンテナ素子４２ａの一方に接続されて、広告文字４１ａはコールド側アンテナ素子４２ｂとされている。そして、広告文字４１ｂにおける「Ａ」「Ｎ」「Ｎ」［Ｎ」「Ａ」の間は金属線により相互に接続されてホット側アンテナ素子４３とされ、広告文字４１ｂにおける「Ｔ」「Ｅ」は広告文字４１ｂの他の文字に接続されない無接続の無給電素子４３ａとされている。
【００２３】
そして、広告文字４１ｂにおける終わりの「Ａ」から金属線が引き出されて、フィルム基板４０に突出して形成されている接続部４０ａにおいてホット側引出線４３ｂとされている。さらに、フィルム基板４０には、細長い矩形状のフィルム基板４０の接続部４０ａから外周に沿って所定長のコールド側アンテナ素子４２ａが金属線により形成されている。接続部４０ａにおいて、コールド側アンテナ素子４２ａはコールド側引出線４２ｄとされている。この接続部４０ａを受信機から導出されたケーブルの端子に装着することにより、広告掲示板４からなるフィルムアンテナを受信機に接続することができる。なお、導電材を蒸着あるいは塗布して線状に形成することにより金属線を形成するようにしてもよい。
【００２４】
このように、広告文字４１ａの両端部をそれぞれ短絡線４２ｃによりコールド側アンテナ素子４２ａに接続すると共に、広告文字４１ｂの一部を広告文字４１ｂの他の文字に接続することなく無接続の無給電素子として作用させたフィルムアンテナを、車載ＴＶ用フイルムアンテナとした際のリターンロスの周波数特性を図８に示す。ただし、テレビのＶＨＦ帯の周波数は９０〜２２２ＭＨｚとされ、ＵＨＦ帯の周波数は４７０〜７７０ＭＨｚとされている。ここで、図８を参照するとＶＨＦ帯の第３チャンネル（１０３．２５ＭＨｚ）ないし第４チャンネル（１７１．２５ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯の第３８チャンネル（６２１．２５ＭＨｚ）ないし第５０チャンネル（６９３．２５ＭＨｚ）において良好なリターンロス特性とされていることがわかる。このように、広告文字４１ａの両側をそれぞれ短絡線４２ｃによりコールド側アンテナ素子４２ａに接続することにより、広告掲示板４を兼用した車載ＴＶ用フイルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【００２５】
以上の説明においては、フィルムアンテナは、ホット側アンテナ素子とコールド側アンテナ素子とを備えるようにしたが、本発明はこれに限るものではなくホット側アンテナ素子のみ備えていればよい。この場合、コールド側アンテナ素子に替えて自動車の車体をアースとして用いることができる。また、広告掲示板には広告文字のみ表示するようにしたが、本発明はこれに限るものではなく商品名やニックネームあるいは会社名等を表す記号、マーク等の図形を広告掲示板に表示するようにしても良い。さらに、広告掲示板とされるフィルム基板は透明としたが、本発明はこれに限るものではなく不透明や着色されていても良い。さらにまた、広告形象を形成している金属線に着色するようにしてもよい。
【００２６】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象をアンテナ素子として用いるようにしたので、フィルムアンテナとして兼用することのできる広告掲示板とすることができる。
また、広告形象である外縁を囲むようにフィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている文字あるいは図形の一部を無給電素子として利用したり、コールド側の第１のアンテナ素子に短絡することにより、フィルムアンテナのインピーダンスやエレメント長等が調整されるようになり、フィルムアンテナの受信感度を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の広告掲示板の第１の実施例の構成を示す図である。
【図２】本発明の実施の形態の第１の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【図３】本発明の実施の形態の広告掲示板の第２の実施例の構成を示す図である。
【図４】本発明の実施の形態の第２の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【図５】本発明の実施の形態の広告掲示板の第３の実施例の構成を示す図である。
【図６】本発明の実施の形態の第３の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【図７】本発明の実施の形態の広告掲示板の第４の実施例の構成を示す図である。
【図８】本発明の実施の形態の第４の実施例の広告掲示板が兼用するフィルムアンテナにおけるリターンロスの周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
１ 広告掲示板、２ 広告掲示板、３ 広告掲示板、４ 広告掲示板、１０ フィルム基板、１０ａ 接続部、１１ａ 広告文字、１１ｂ 広告文字、１２ コールド側アンテナ素子、１２ａ コールド側引出線、１３ ホット側アンテナ素子、１３ａ 接続線、１３ｂ ホット側引出線、２０ フィルム基板、２０ａ 接続部、２１ａ 広告文字、２１ｂ 広告文字、２２ コールド側アンテナ素子、２２ａ コールド側引出線、２３ ホット側アンテナ素子、２３ａ 無給電素子、２３ｂ 無給電素子、２３ｂ ホット側引出線、２３ｃ ホット側引出線、３０ フィルム基板、３０ａ 接続部、３１ａ 広告文字、３１ｂ 広告文字、３２ａ コールド側アンテナ素子、３２ｂ コールド側アンテナ素子、３２ｃ 短絡線、３２ｄ コールド側引出線、３３ ホット側アンテナ素子、３３ａ 無給電素子、３３ｂ ホット側引出線、４０ フィルム基板、４０ａ 接続部、４１ａ 広告文字、４１ｂ 広告文字、４２ａ コールド側アンテナ素子、４２ｂコールド側アンテナ素子、４２ｃ 短絡線、４２ｄ コールド側引出線、４３ホット側アンテナ素子、４３ａ 無給電素子、４３ｂ ホット側引出線
Claims (8)
- フィルム基板と、
複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されており、前記文字あるいは図形の単位が相互に導電材により接続されている広告形象と、
前記広告形象をアンテナ素子として用いることにより、該アンテナ素子により前記フィルム基板上にアンテナが構成されていることを特徴とする広告掲示板。 - フィルム基板と、
複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されており、前記文字あるいは図形の単位が相互に導電材により接続されている広告形象と、
導電材を用いて前記フィルム基板上に線状に形成されている第１のアンテナ素子とを備え、
前記広告形象を第２のアンテナ素子として用いることにより、該第２のアンテナ素子と前記第１のアンテナ素子とにより前記フィルム基板上にアンテナが構成されていることを特徴とする広告掲示板。 - 前記フィルム基板の外周に沿って前記第１のアンテナ素子が形成されており、該第１のアンテナ素子で囲まれる領域に前記広告形象が形成されていることを特徴とする請求項２記載の広告掲示板。
- フィルム基板と、
複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象と、
導電材により前記複数の文字あるいは図形の単位の内の任意の数の単位が相互に接続されてアンテナ素子とされていると共に、残る前記複数の文字あるいは図形の単位が無給電素子とされることにより、前記アンテナ素子および前記無給電素子により前記フィルム基板上にアンテナが構成されていることを特徴とする広告掲示板。 - フィルム基板と、
複数の文字あるいは図形の単位毎にその外縁を囲むように前記フィルム基板上に導電材を用いて線状に形成されている広告形象と、
導電材を用いて前記フィルム基板上に線状に形成されている第１のアンテナ素子とを備え、
導電材により前記複数の文字あるいは図形の単位の内の任意の数の単位が相互に接続されて第２のアンテナ素子とされていると共に、残る前記複数の文字あるいは図形の単位が無給電素子とされることにより、前記第１のアンテナ素子、前記無給電素子および前記第２のアンテナ素子とにより前記フィルム基板上にアンテナが構成されていることを特徴とする広告掲示板。 - 前記フィルム基板の外周に沿って前記第１のアンテナ素子が形成されており、該第１のアンテナ素子で囲まれる領域に前記広告形象が形成されていることを特徴とする請求項５記載の広告掲示板。
- 前記無給電素子を前記第１のアンテナ素子に接続する導電材からなる線状の短絡手段が、前記フィルム基板上に形成されていることを特徴とする請求項５あるいは６記載の広告掲示板。
- 前記無給電素子を構成している前記複数の文字あるいは図形の単位が、導電材により相互に接続されていることを特徴とする請求項５ないし７のいずれかに記載の広告掲示板。
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