JP4749219B2 - ループアンテナ、ループアンテナの車両への取付方法、及びループアンテナを備える車両のリヤガラス - Google Patents

ループアンテナ、ループアンテナの車両への取付方法、及びループアンテナを備える車両のリヤガラス Download PDF

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Description

本発明はループアンテナ、ループアンテナの車両への取付方法、及びループアンテナを備える車両のリヤガラスに関し、特に、デフォッガが設けられた車両のリヤガラスに設置できるループアンテナ、ループアンテナの車両のリヤガラスへの取付方法、及びループアンテナを備える車両のリヤガラスに関する。
従来、自動車等の車両(移動体)には、移動中にも電波の受信等を可能にするアンテナが搭載されている。車両が受信する電波は、長年に渡ってAMラジオ用の中波(MW)とFMラジオ用やTV用の超短波(VHF)や極超短波(UHF)が主であった。ところが、近年、GPS(全地球測位システム)用のアンテナや、地上波デジタル放送用を受信するアンテナ等の高周波帯の電波を送受信するアンテナが車両に必要となりつつある。更には、ETC(自動料金所システム)や、VICS(道路交通情報通信システム)の電波ビーコンに対しても電波の送受信を行うアンテナが車両に必要となってきている。
これらのアンテナを移動体である自動車に取り付ける場合のアンテナの設置場所は、車両のフロントガラスやリヤガラスが一般的である。アンテナがフロントガラスに取り付けられる場合は、アンテナを透明なフィルム上に形成し、この透明なフィルム状アンテナを自動車のフロントガラスの内側から貼り付けることが行われている。
このような透明なフィルム状アンテナを自動車のフロントガラスに貼り付けるものは、例えば、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載のアンテナは、透明フィルムの上に、GPS用アンテナ、衛星デジタル放送用アンテナ、ETC用アンテナ、TV放送用アンテナ、等が形成された統合アンテナであり、フィルム上に導電性インク、或いは導体箔等により複数のアンテナ素子が形成されたものである。
一方、アンテナがリヤガラスに取り付けられる場合は、車両後方にあるリヤガラスやリヤボディにアンテナが設置されることが多く、この場合にアンテナにはポールアンテナが一般的に使用される。この理由は、車両のリヤボディは金属製であり、リヤガラスには曇り止め用の電熱線から構成されるデフォッガが設置されているので、それらが電波の受信に影響をあたえるため、シート状のアンテナは設置が困難であるからである。
特開2005−102183
しかしながら、車両のリヤボディ、或いはリヤガラスに設置されたポールアンテナは、車体のボディから突出するので、見栄えが悪かったり、デザイン上好ましくないという問題があった。また、リヤガラスにフィルムアンテナを設置しようとしても、デフォッガの電熱線の影響を受けてしまう。特に、デジタルTV放送は水平偏波であり、デフォッガの電熱線は水平方向に配置されているので、デフォッガによってデジタルTV放送の電波が遮られ、車室内側に貼付されるフィルムアンテナにはデジタルTV放送の電波が届き難いという問題があった。
そこで、本発明は、車両のボディから突出することがなく、電熱線が埋め込まれたガラスのような誘電体、特に、デフォッガを備えた車両のリヤガラスに設置しても性能劣化が少ないループアンテナ、ループアンテナの車両への取付方法、及びループアンテナを備える車両のリヤガラスを提供することを目的とする。
前記目的を達成する本発明のループアンテナは、以下の3つの形態をとることが可能である。
第1の形態は、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きガラス板に取り付けられるループアンテナであって、ループを構成するアンテナエレメントの配置を多角形状とし、アンテナエレメントの1つを底辺とした時に、ループアンテナの2つの給電端子を、底辺の中点から垂直な方向に所定距離だけ離れた位置に設け、給電端子と底辺との距離を、隣接する電熱線の間の距離よりも小さく形成して、隣接する電熱線の間のガラス板に取り付けられるようにしたことを特徴とするループアンテナである。
第2の形態は、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きガラス板に取り付けられるループアンテナであって、ループを構成するアンテナエレメントの配置を辺数が4以上の多角形状とし、アンテナエレメントの1つを底辺とした時に、ループアンテナの2つの給電端子を、底辺の中点から垂直な方向に所定距離だけ離れた位置に設け、アンテナエレメントの2つを側辺として、底辺に対して垂直方向に延伸させてアンテナエレメントの両側に位置させ、給電端子と底辺との距離を、隣接する電熱線の間の距離よりも大きく形成すると共に、側辺を電熱線に直交させた状態でガラス板に取り付けられるようにしたことを特徴とするループアンテナである。
第3の形態は、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きガラス板に取り付けられるループアンテナであって、アンテナエレメントの1つを底辺とする多角形状のループを有し、ループを構成するアンテナエレメントの全長がループアンテナが送受信する周波数の1波長に相当する長さであり、底辺から垂直方向に離れた他のアンテナエレメントまでの距離の最大値が隣接する電熱線の間の距離よりも小さいループアンテナを、底辺を平行にして複数個配置し、隣接するループアンテナ同士は、底辺の中点に垂直な線に平行な直線エレメントで接続し、底辺の中点に垂直な線の両側に1つずつ給電端子を設け、直線エレメントを電熱線に直交させた状態でガラス板に取り付けられるようにしたことを特徴とするループアンテナである。
なお、ループアンテナの受信周波数帯域に対して、低い周波数帯域をループアンテナに受信させるために、アンテナエレメントの全長の1/2より長くした線状導体を、アンテナエレメントの底辺の近傍に設けることができる。逆に、ループアンテナの受信周波数帯域に対して、高い周波数帯域をループアンテナに受信させるために、アンテナエレメントの全長の1/2より短くした線状導体を、アンテナエレメントの底辺の近傍に設けることができる。
前記目的を達成する本発明のループアンテナの車両への取付方法は、以下の4つの形態をとることが可能である。
第1の形態の取り付け方法は、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きの車両のリヤガラスへのループアンテナの取付方法であって、第1の形態のループアンテナを、1枚の柔軟な誘電体シートの上に形成すると共に、誘電体シートの一方の面には粘着材を全面に設け、リヤガラスの内側の面の、隣接する電熱線の間の領域に、粘着材を介して前記ループアンテナを、その底辺に位置するアンテナエレメントが一方の電熱線に沿うように貼り付けたことを特徴とするループアンテナの車両への取付方法である。
第2の形態の取り付け方法は、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きの車両のリヤガラスへのループアンテナの取付方法であって、第2の形態のループアンテナを、1枚の柔軟な誘電体シートの上に形成すると共に、誘電体シートの一方の面には粘着材を全面に設け、リヤガラスの内側の面の、1本の電熱線に隣接する2本の電熱線の間の領域に、粘着材を介してループアンテナを、その側辺が前記1本の電熱線に直交するように貼り付けたことを特徴とするループアンテナの車両への取付方法である。
第3の形態の取り付け方法は、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きの車両のリヤガラスへのループアンテナの取付方法であって、第3の形態のループアンテナを、1枚の柔軟な誘電体シートの上に形成すると共に、誘電体シートの一方の面には粘着材を全面に設け、リヤガラスの内側の面の、1本の電熱線に隣接する2本の電熱線の間の領域に、粘着材を介してループアンテナを、直線エレメントが1本の電熱線に直交するように貼り付けたことを特徴とするループアンテナの車両への取付方法である。
第4の形態の取り付け方法は、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きの車両のリヤガラスへのループアンテナの取付方法であって、第3の形態のループアンテナのガラス板への取付面に粘着材を積層すると共に、この取付面には前記ループアンテナよりも大きなサイズのはく離紙ライナを取り付け、ループアンテナの取付面とは反対側の面には、はく離紙ライナに重ね合わせることができるサイズを備えると共に、重ね合わせ面には粘着材が積層され、反対側の面には直交する位置合わせマークが印刷されたアプリケータを重ね合わせてループアンテナアッセンブリを構成し、ループアンテナの貼付位置の中心を、電熱線の内の所定の1本に重なる点として定め、この中心点を通る電熱線に垂直な直線に、マーキングテープの一辺を合わせてマーキングテープをリヤガラスに貼付して、1本の電熱線を水平軸、マーキングテープの一辺を垂直軸と定め、ループアンテナアッセンブリを、はく離ライナがリヤガラス面側の状態で、位置合わせマークを水平軸と垂直軸に合わせてリヤガラス上に載置し、この状態を維持したままはく離ライナの一部を削除して、削除した部分に重なるアプリケータの粘着材でループアンテナアッセンブリを前記リヤガラス上に仮固定し、マーキングテープを除去した後にはく離紙ライナを剥がして、ループアンテナをその粘着材で前記リヤガラス上に貼付し、最後にアプリケータをループアンテナ上から剥がすことにより、ループアンテナを前記リヤガラスに取り付けることを特徴とする取付方法である。
前記目的を達成する本発明のループアンテナを備える車両のリヤガラスは、以下の3つの形態をとることが可能である。
第1の形態のリヤガラスは、車両の後方視界を確保するためのリヤガラスであって、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置が、リヤガラスの内側に取り付けられる場合に、リヤガラスの内部に、第1の形態のループアンテナを埋め込み、この時のループアンテナは、曇り止め装置のリヤガラスへの取付位置に対して、曇り止め装置の隣接する電熱線の間の領域に、ループアンテナの底辺に位置するアンテナエレメントが電熱線に沿うように埋め込んだことを特徴とするループアンテナを備える車両のリヤガラスである。
第2の形態のリヤガラスは、車両の後方視界を確保するためのリヤガラスであって、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置が、リヤガラスの内側に取り付けられる場合に、リヤガラスの内部に、第2の形態のループアンテナを埋め込み、この時のループアンテナは、曇り止め装置のリヤガラスへの取付位置に対して、曇り止め装置の1本の電熱線に隣接する2本の電熱線の間の領域に、ループアンテナの側辺が1本の電熱線に直交するように埋め込んだことを特徴とするループアンテナを備える車両のリヤガラスである。
第3の形態のリヤガラスは、車両の後方視界を確保するためのリヤガラスであって、両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置が、リヤガラスの内側に取り付けられる場合に、リヤガラスの内部に、第3の形態のループアンテナを埋め込み、この時のループアンテナは、曇り止め装置のリヤガラスへの取付位置に対して、曇り止め装置の1本の電熱線に隣接する2本の電熱線の間の領域に、ループアンテナの直線エレメントが1本の電熱線に直交するように埋め込んだことを特徴とするループアンテナを備える車両のリヤガラスである。
以上説明したように、本発明のループアンテナは、車両のリヤガラスに設置することができるので、車両の見栄えを損なわない。また、本発明のループアンテナの車両への取付方法によれば、フィルム状のアンテナをデフォッガを備えた車両のリヤガラスに設置できる。更に、本発明のループアンテナを備えるリヤガラスは、ループアンテナの性能を損なうことなく、このリヤガラスの車室側の面にデフォッガを取り付けることができる。
以下添付図面を用いて本発明のループアンテナ、ループアンテナの車両への取付方法、及びループアンテナを備える車両のリヤガラスの実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、ここでは、ループアンテナを設置する場所として車両のリヤガラスについて説明する。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るループアンテナ10をリヤガラス4に備えたセダン型自動車100を透視して示すものである。自動車100には、地上波デジタルテレビ放送(テレビは以後TVと記載する)を受信するためのTVチューナ5がリヤシートの下部に搭載されており、インストルメントパネル9にはカーナビゲーション装置8(以後単にナビゲーション装置8と記載する)が設けられている。
本発明のループアンテナ10は、自動車100のリヤガラス4におけるデフォッガ7が設けられた領域に設けられており、例えば、地上波デジタルTV放送を受信する。ここにはループ形状が矩形の、後述する第2の実施例のループアンテナ10が示してある。この例のループアンテナ10はデフォッガ7の電熱線を跨いで配置されており、自動車100のリヤシートの下方等に設置されたTVチューナ5に、同軸ケーブル22で接続されている。そして、TVチューナ5で受信された信号(画像)は、インストルメントパネル9に設けられたナビゲーション装置8にケーブル2で入力され、ナビゲーション装置8がTVモードの時にその表示器に受信画像が表示される。
図1(b)は、本発明の一実施形態に係るループアンテナ10の自動車への別の設置例を示すものであり、この例ではハッチバック型自動車100の、デフォッガ7が設けられたリヤガラス4にループアンテナ10が設けられている。この図には後述する第1の実施例のループアンテナが示してあり、そのループ形状は三角形である。このように、本発明のループアンテナ10は、主として自動車のデフォッガ7が備えられえたリヤガラス4に設置される。
図2は、本発明のループアンテナ10を使用する受信機としてのナビゲーション装置8の構成の一例を示すブロック回路図である。図1(a)に示した例では、TVチューナ5がナビゲーション装置8と別体になっていたが、この例ではTVチューナ5はナビゲーション装置8に内蔵されている。ループアンテナ10が地上波デジタルTV電波を受信するアンテナの場合は、ループアンテナ10で受信された信号は、後述するコネクタに内蔵された増幅等を行う集積回路40を介してケーブル22によってTVチューナ5に導かれ、復調された画像は、ナビゲーション装置8がTVモードの時にその表示器6に表示される。なお、この実施例には、ナビゲーション装置8に内蔵されるTVチューナ5に、ループアンテナ10が接続される場合のみが示してあり、ナビゲーション装置8の他の構成については図示及び説明を省略した。これは、ループアンテナ10がGPS用アンテナや衛星デジタル放送用のアンテナであっても、その受信機までの回路は、この実施例と大差がないからである。
図3(a)は、本発明の第1の実施例のループアンテナ11の構成をデフォッガ7と対比して示すものである。第1の実施例のループアンテナ11は、透明で柔軟な三角形状のシート状フィルム(誘電体シート)52の上に、アンテナエレメントにより三角形状のアンテナパターン51が形成されたものである。第1の実施例のループアンテナ11では、三角形状のアンテナパターン51を構成するアンテナエレメントの1つを底辺エレメント51Aとした時に、ループアンテナ11の2つの給電端子91,92が、底辺エレメント51Aの中点51Cから垂直な方向に所定距離L1だけ離れた位置に設けられており、給電端子91,92と底辺エレメント51Aとの距離L1が、隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの間の距離L3よりも小さく形成されている。この結果、第1の実施例のループアンテナ11は、自動車のリヤガラスに設置されているデフォッガ7の隣接する電熱線7Hの間の領域4Mに取り付けることができる。また、アンテナパターン51は柔軟なシート状フィルム52の上に形成されているので、ループアンテナ11を取り付ける面が湾曲していても対応することができる。
なお、三角形状のシート状フィルム52の、デフォッガ7の電熱線7Hの間の距離方向の長さL2は、この実施例では隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの間の距離L3よりも小さく形成されているが、この長さL2は長さL3よりも長くても構わない。また、第1の実施例のループアンテナ11は、アンテナパターン51の形状を三角形状としているが、この理由は、ループアンテナ11をデフォッガ7の湾曲部に取り付けた場合でも、アンテナパターン51の一部が、デフォッガ7の電熱線7Hの湾曲部に交差しないようにするためである。即ち、アンテナパターン51の形状を点線で示すように矩形とした場合、ループアンテナ11をデフォッガ7の湾曲部に取り付けると、ループアンテナ11の一部がリアガラスにおけるデフォッガ7の電熱線7Hの湾曲部に重なり、アンテナパターン51の一部がデフォッガ7の電熱線7Hの湾曲部に交差することがあるからである。
以上の理由から、本実施例では多角形状に構成するアンテナパターン51の形状を、取り付け時にデフォッガ7の電熱線7Hに重なる虞がある部位のみ、アンテナエレメントを斜めに配置した斜辺エレメント51Dで構成することが望ましい。そして、一般に、隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの間の距離L3は30mm程度であるので、給電端子91,92と底辺エレメント51Aとの距離L1は15mm程度に構成すれば良く、底辺エレメント51Aの長さL4はループアンテナ11が受信する周波数、或いは受信する周波数帯域の中心周波数の1波長の半分の長さ(λ/2)にすれば良い。
図3(b)は、図3(a)のループアンテナ11のループ状のアンテナパターン51の内側に、アンテナパターン51とは独立した線状導体である無給電素子50を付加した変形実施例の構成を示すものである。無給電素子50は、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aに平行に設けられている。この無給電素子50は、ループアンテナ11の受信効率を増大させる、或いは受信帯域を増やすために設けられるものである。この場合のアンテナパターン51の全長は、ループアンテナ11が受信する周波数、或いは受信する周波数帯域の中心周波数の1波長(λ)に相当する長さとすることが好ましい。無給電素子50は、ループアンテナ11が設置されている面よりも、電波の到来方向に近い部分に設けられても良いものである。
図3(c)は、図3(a)のループアンテナ11のループ状のアンテナパターン51の外側に無給電素子50を付加した変形実施例の構成を示すものである。この例でも無給電素子50は、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aに平行に設けられている。無給電素子50をアンテナパターン51の外側に配置する場合でも、無給電素子50の全長は、ループアンテナ11が受信する周波数のλ/2未満にすることが望ましい。
図3(d)は、図3(a)のループアンテナ11のループを五角形状にした変形実施例の構成を示すものである。この実施例では、アンテナパターン51の両端部分に、短いアンテナエレメントで構成された側辺エレメント51Bが設けられているが、底辺エレメント51Aと給電端子91,92の間の距離L1((a)参照)は、デフォッガ7の隣接する電熱線7Hの間の距離L3((a)参照)よりも短くなっている。
図4(a)は、本発明の第2の実施例のループアンテナ12の構成をデフォッガ7と対比して示すものである。第2の実施例のループアンテナ12は、透明な矩形のシート状フィルム(誘電体シート)62の上に、矩形(長方形)のアンテナパターン61が形成されたものである。第2の実施例のループアンテナ12では、長方形状のアンテナパターン61の1つのアンテナエレメントを底辺エレメント61Aとし、その両側のアンテナエレメントを側辺エレメント61Bとした時に、ループアンテナ12の2つの給電端子91,92が、底辺エレメント61Aの中点61Cから垂直な方向に所定距離M1だけ離れた位置に設けられており、給電端子91,92と底辺エレメント61Aとの距離M1が、隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの間の距離L3以上で、かつその2倍の距離2L3よりは小さく形成されている。なお、L1=L3の時がベストである。
この結果、第2の実施例のループアンテナ12は、自動車のリヤガラスに設置されているデフォッガ7の電熱線7Hの1つにその底辺エレメント61Aが平行になるように取り付けた時に、その側辺エレメント61Bが必ず隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの1つと交差することになる。この場合、側辺エレメント61Bはその中点でデフォッガ7の電熱線7Hの1つと直交することが望ましく、この状態がループアンテナ12の損失が最も少ない。
図4(b)は、図4(a)のB−B線における断面図である。4はリヤガラスであり、7はデフォッガの電熱線である。アンテナパターン61が設けられたループアンテナ12のシート状フィルム62は、デフォッガ7の電熱線7Hを跨いでリヤガラスの裏面側(車室内側)から貼り付けられる。
図4(c)は、図4(a)のループアンテナ12の変形実施例の構成を示すものである。図4(a)の実施例では、側辺エレメント61Bは1本のデフォッガ7の電熱線7Hと交差していたが、この実施例の側辺エレメント61Bは長く形成されており、2本のデフォッガ7の電熱線7Hと交差している。このように、ループアンテナ12のデフォッガ7の電熱線7Hに直交する方向の長さは特に制限されるものではない。
図5(a)は、図4(a)に示したループアンテナ12のループ状のアンテナパターン61の内側に、アンテナパターン61とは独立した無給電素子50を付加した変形実施例の構成を示すものである。無給電素子50は、アンテナパターン61の底辺エレメント61Aに平行に設けられている。この無給電素子50は、ループアンテナ12の受信効率を増大させる、或いは受信帯域を広げるために設けられるものである。
図5(b)は、図4(a)に示したループアンテナ12のループ状のアンテナパターン61の外側に、無給電素子50を付加した変形実施例の構成を示すものである。この実施例でも無給電素子50は、アンテナパターン61の底辺エレメント61Aに平行に設けられている。
図5(c)は、図4(c)に示したループアンテナ12のループ状のアンテナパターン61の内側に、無給電素子50を付加した変形実施例の構成を示すものである。この実施例でも無給電素子50は、アンテナパターン61の底辺エレメント61Aに平行に設けられている。
図6(a)は本発明の第3の実施例のループアンテナ13の構成をデフォッガ7と対比して示すものである。第3の実施例のループアンテナ13は、透明な五角形状のシート状フィルム(誘電体シート)72の上に、三角形状のアンテナパターン71が2つ並んで形成されたものである。第3の実施例のループアンテナ13では、三角形状のアンテナパターン71を構成するアンテナエレメントの1つを底辺エレメント71Aとした時に、2つの三角形状のアンテナパターン71は底辺エレメント71Aが平行に並べられている。
一方の三角形状のアンテナパターン71には、2つの給電端子91,92がその頂点近傍に並んで設けられており、他方の三角形状のアンテナパターン71は、その頂点部が電気的に接続され、底辺エレメント71Aの中点近傍が分断され、分断された端部がそれぞれ直線エレメント74で2つの給電端子91,92に接続されている。また、直線エレメント74の両側のシート状フィルム72には孔部73が設けられている。
この実施例では、一方の三角形状のアンテナパターン71の底辺エレメント71Aから2つの給電端子91,92までの距離D1、直線エレメント74の長さD2、及び他方の三角形状のアンテナパターン71の底辺エレメント71Aから頂点までの距離D3はそれぞれ同じ長さであり、隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの間の距離よりも小さく形成されている。そして、第3の実施例のループアンテナ13は、一方の三角形状のアンテナパターン71と他方の三角形状のアンテナパターン71が、隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの間の領域4Mに設置され、直線エレメント74がデフォッガ7の電熱線7Hと交差するように、リヤガラスに取り付けられる。直線エレメント74とデフォッガ7の電熱線7Hとは直交することが望ましい。
また、底辺エレメント71Aの長さD4はループアンテナ13が受信する周波数のλ/2にすれば良い。更に、この実施例のループアンテナ13には、2つの三角形状のアンテナパターン71の内側に、無給電素子50が設けられている。この例でも無給電素子50は、アンテナパターン71の底辺エレメント71Aに平行に設けられている。
図6(b)は、図6(a)で説明したループアンテナ13の、2つのループ状のアンテナパターン71から、無給電素子50をそれぞれ削除した変形実施例の構成を示すものである。その他の構成は図6(a)で説明したループアンテナ13と同じであるので、ここではその説明を省略する。
図6(c)は、図6(a)で説明したループアンテナ13のループ状のアンテナパターン71を3つ接続した変形実施例の構成を示すものである。この実施例では、同じ形状の3つのアンテナパターン71が、それぞれ底辺エレメント71Aが平行になるように並べられ、同じ長さの直線エレメント74で各アンテナパターン71同士が、図6(a)で説明したのと同様に接続されている。そして、給電端子91,92は真ん中のアンテナパターン71の頂点部のみに設けられている。この実施例のループアンテナ13は、各アンテナパターン71が、隣接するデフォッガ7の電熱線7Hの間の領域4Mに設置され、直線エレメント74がデフォッガ7の電熱線7Hと交差するようにリヤガラスに取り付けられる。直線エレメント74とデフォッガ7の電熱線7Hとは直交することが望ましい。この実施例のループアンテナ13にも、3つの三角形状のアンテナパターン71の内側に、無給電素子50がそれぞれ設けられている。無給電素子50は、アンテナパターン71の底辺エレメント71Aに平行に設けられている。
図7(a)は、図3から図6に示した本発明のループアンテナ11〜13の給電端子91,92に接続させるコネクタ20の外観を示すものである。コネクタ20の筐体21の底面(アンテナへの取り付け面)24には2つの開口部23があり、この開口部23からばね性を有する接続端子31,32が突出している。接続端子31,32は、筐体21に内蔵された回路基板(誘電体基板)30に取り付けられており、この回路基板30には同軸ケーブル22が接続している。
コネクタ20は、その底面24が両面テープなどの粘着剤によって、図3から図6に示した本発明のループアンテナ11〜13の給電端子91,92に取り付けられる。この実施例では、接続端子31がホット側(信号伝達側)の端子であり,接続端子32がアース側の端子である。図3から図6に示したループアンテナ11〜13の給電端子91,92は、コネクタ20が正しく取り付けられた時に、給電端子91,92がコネクタ20の筐体21で隠れるように構成されている。
図7(b)は、図7(a)に示したコネクタ20の内部にある回路基板30の構成を、筐体21を除いて示すものである。接続端子31,32は回路基板30の裏面側に取り付けられており、スルホール33,34で回路基板30の表側に導かれ、回路基板30の表側に取り付けられた回路(集積回路)40に接続され、ループアンテナで受信された信号が増幅等の処理を受ける。同軸ケーブル22は、その中心導体(芯線)22Aが回路40に接続しており、アース線(外導体)22Bは、回路基板30の上のアース側の接続端子32に接続している。
図7(c)は、図7(b)に示した回路40の内部構成を示すものである。回路40の内部にはループアンテナ10に接続するフィルタ41、フィルタ41から出力される信号を増幅するアンプ42、アンプ42から出力される信号帯域を定めるフィルタ43があり、このフィルタ43は直流を阻止するコンデンサ44を介して同軸ケーブル22の中心導体に接続している。この同軸ケーブル22は電源重畳ケーブルであり、重畳された電源電圧は、コイル45(交流成分遮断)を通じてアンプ42に供給される。
図8(a)は、図3(a)に示した本発明の第1の実施例のループアンテナ11を2つ組み合わせた、本発明の第4の実施例のループアンテナ14の構成をデフォッガ7と対比して示すものである。この実施例のループアンテナ14は、前述の第1の実施例のループアンテナ11が2つ、デフォッガ7を挟んでデフォッガの電熱線7Hの間に配置されたものである。2つのループアンテナ11に設けられた給電端子91,92は、デフォッガ7の電熱線7Hを挟んで近接配置されている。4つの給電端子91,92は、1つのコネクタで接続することができる。
図8(b)は、図8(a)に示したループアンテナ14の独立したループアンテナ11を、それぞれ第1のアンテナパターン81と第2のアンテナパターン82として、1枚のシート状フィルム83の上に設けたものである。第1のアンテナパターン81には2つの給電端子93,94が接続されており、第2のアンテナパターン82には2つの給電端子95,96が接続されている。シート状フィルム83には接続部83Aがあり、この接続部83Aがデフォッガ7の電熱線7Hに直交する形で第4の実施例のループアンテナ14はリヤガラス上に取り付けられる。
4つの給電端子93〜96には、4つの接続端子35〜38を備えたコネクタ20Aを接続させることができる。給電端子93,94と給電端子95,96の間にはデフォッガ7の電熱線7Hがあるので、これに接続するコネクタ20Aにはデフォッガ7から逃げるための凹部25が設けられている。
図9(a)は、図8に示した本発明のループアンテナ14の給電端子93〜96に接続させるコネクタ20Aの外観を示すものである。コネクタ20Aの筐体21Aの底面(ループアンテナへの取り付け面)24Aには4つの開口部23Aがあり、この開口部23Aからばね性を有する接続端子35〜38が突出している。接続端子35〜38は、筐体21Aに内蔵された回路基板(誘電体基板)30Aに取り付けられており、この回路基板30Aには同軸ケーブル22が接続している。
コネクタ20Aは、その底面24Aが両面テープなどの粘着剤によって、図8(a),(b)に示した4つの給電端子93〜96が全て隠れるように取り付けられる。この実施例では、接続端子36,38がホット側(信号伝達側)の端子であり,接続端子35,37がアース側の端子である。
図9(b)は、図9(a)に示したコネクタ20Aの内部にある回路基板30Aの構成を、筐体21Aを除いて示すものである。接続端子35〜38は回路基板30Aの裏面側に取り付けられており、スルホールで回路基板30Aの表側に導かれ、回路基板30Aの表側に取り付けられた回路(集積回路)40に接続されている。同軸ケーブル22は、その中心導体22Aが回路40に接続しており、アース線22Bは、回路基板30Aの上のアース側の接続端子35,37に接続している。
図9(c)は、図9(b)に示した回路40の内部構成と第1と第2のアンテナパターン81,82との接続を示すものである。回路40の内部には、分配/合成器46に接続するフィルタ41、フィルタ41から出力される信号を増幅するアンプ42、アンプ42から出力される信号帯域を定めるフィルタ43があり、このフィルタ43は、直流を阻止するコンデンサ44を介して、同軸ケーブル22の中心導体に接続している。この同軸ケーブル22は電源重畳ケーブルであり、重畳された電源電圧は、コイル45(交流成分遮断)を通じてアンプ42に供給される。
分配/合成器46には、第2のアンテナパターン82はそのまま接続されているが、第1のアンテナパターン81は2つのアンテナの受信信号の位相を合わせるための遅延回路47(導電路長の延長)が接続されている。よって、第1と第2のアンテナパターン81,82で受信された信号は、位相が合わされた状態で合成され、回路40に入力される。
図9(d)は、図9(a)に示したコネクタ20Aを、リヤガラス4の上に設けられたループアンテナ14のシート状フィルム83に取り付け、接続端子35〜38を給電端子93〜96に接続した状態を示すものである。シート状フィルム83は、デフォッガ7を跨ぐ部分が盛り上がっているが、この盛り上がり部はコネクタ20Aに設けられた凹部25に受け入れられるので、コネクタ20Aのシート状フィルム83への取り付けがデフォッガ7によって阻害されることはない。
図10(a)は、本発明の第2の実施例のループアンテナ12を内蔵したリヤガラス4にデフォッガ7を取り付ける状態を示すものである。尚、リヤガラス内蔵型アンテナの場合は、細い電線で構成されるアンテナエレメントは、ガラス成形時に埋め込まれることになる。デフォッガ7のリヤガラス4への取り付け位置は、破線で示すように予め決まっているので、デフォッガ7の電熱線が配置される位置のリヤガラス4には、予めループアンテナ12が埋め込まれている。この場合ループアンテナ12の給電端子は、リヤガラス4の内面に露出していることは言うまでも無い。尚、デフォッガ7もループアンテナ12と同様に、リヤガラスに内蔵させることも可能である。
図10(b)は、図10(a)のリヤガラス4を取り付けた自動車100の後部を部分的に示すものである。このように、本発明のループアンテナは、デフォッガ7が取り付けられるリヤガラス4に予め組み込んでおくことが可能である。
ここで、本発明のループアンテナを実車に搭載する場合の具体的な実施形態について、幾つかの実施例を説明する。
図11(a)は、図3(b)に示した本発明の第1の実施例の変形実施例のループアンテナ11の具体的な構成例を示すものである。よって、第1の実施例の変形実施例のループアンテナ11と同じ構成部材については、同じ符号を付して説明する。具体的な構成においても、透明で柔軟な三角形状のシート状フィルム52の上に、三角形状のアンテナパターン51と無給電素子50、及び給電端子91,92が設けられている。また、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aと無給電素子50との間の部分と、アンテナパターン51の斜辺エレメント51Dと無給電素子50との間の部分のシート状フィルム52には、孔部53,54が設けられている。孔部53,54は、ループアンテナ11をリヤガラスに貼り付けた時に、シート状フィルム52とリヤガラスの間に空気が入らないようにするために設けられるものである。
更に、具体的な構成例では、アンテナパターン51の長さW1が175mmであり、無給電素子50の長さW2が105mmであり、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aと無給電素子50との間の長さH1が5.5mmであり、無給電素子50と給電端子91,92の端部までの長さH2が9.5mmである。この構成のループアンテナ11は、水平偏波のデジタルTVの周波数帯(470MHz〜710MHz)の電波を受信するためのものであり、アンテナパターン51の部分で、500MHz帯の低い周波数を受信することができ、無給電素子50の部分で、600MHz帯の高い周波数を受信することができる。
デジタルTVの電波は水平偏波であるので、ループ状のアンテナパターン51の底辺エレメント51Aを水平方向に配置し、この底辺エレメント51Aの長さW1と、アンテナパターン51の内部に配置する無給電素子50の長さW2とを変えることにより、アンテナパターン51と無給電素子50の受信帯域をずらすことができる。そして、無給電素子50の長さW2を105mmよりも長くすれば、無給電素子50の部分で受信できる周波数が低くなり、無給電素子50の長さW2を105mmよりも短くすれば受信できる周波数が高くなる。また、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aの長さW1と無給電素子50の長さW2を同じ長さにすれば、両者によって同じ周波数を受信することができる。
例えば、デジタルTVの周波数帯(470MHz〜710MHz)の電波の、470MHzに近い周波数を受信させるためには、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aの長さW1と無給電素子50の長さW2を共に175mm程度にすれば良く、710MHzに近い周波数を受信させるためには、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aの長さW1と無給電素子50の長さW2を共に80mm程度にすれば良い。そして、アンテナパターン51の底辺エレメント51Aの長さW1と無給電素子50の長さW2を異ならせれば、異なる周波数帯域を1つのループアンテナで受信させることができる。
従って、本実施例には図示していないが、1つのループアンテナに対して、ループアンテナのループの内部に、ループアンテナの底辺の長さよりも短い無給電素子を底辺に平行に配置し、ループアンテナのループの外部に、ループアンテナの底辺の長さよりも長い無給電素子を底辺に平行に配置すれば、ループアンテナの受信帯域に対して、周波数が高い帯域と周波数が低い帯域を受信できるようになるので、1つのループアンテナの受信帯域を広げることが可能となる。
図11(b)は、図6(a)に示した第3の実施例のループアンテナ13の具体例の構成を示すものである。よって、第3の実施例のループアンテナ13と同じ構成部材については、同じ符号を付して説明する。図6(a)に示した実施例では、シート状フィルム72が五角形状であったが、具体例では図11(a)に示した三角形状のシート状フィルム52が接続部52Aで接続された形状である。ただし、下側の三角形状のシート状フィルム52には、給電端子は設けられていないので、上側の三角形状のシート状フィルム52では給電端子91,92の両側にあった孔部54は1つの大きな孔部55として形成されている。孔部53〜55は、ループアンテナ13をリヤガラスに貼り付けた時に、シート状フィルム52とリヤガラスの間に空気が入らないようにするためのものである。
図11(b)に示す具体的な構成例でも、アンテナパターン51の長さW1は175mmであり、無給電素子50の長さW2は105mmである。また、上側のアンテナパターン51の底辺51Aと無給電素子50との間の長さH1と、下側のアンテナパターン51の底辺エレメント51Aと無給電素子50との間の長さH4は共に5.5mmである。更に、上側の無給電素子50と給電端子91,92の端部までの長さH2と、下側の無給電素子50から斜辺エレメント51Dの交点までの長さH5が共に9.5mmとなっている。更にまた、上側の給電端子91,92の端部と、下側の底辺エレメント51Aまでの長さH3が15mmとなっている。
図11(b)の構成のループアンテナ13も、水平偏波のデジタルTVの周波数帯(470MHz〜710MHz)の電波を受信するためのものであり、この具体例でも、アンテナパターン51の部分で、500MHz帯の低い周波数を受信することができ、無給電素子50の部分で、600MHz帯の高い周波数を受信することができる。なお、この実施例のループアンテナ13は、自動車のリヤガラスの左側の内面に取り付けるためのものである。
一方、図11(c)に示すループアンテナ13は、自動車のリヤガラスの右側の内面に取り付けるためのものである。図11(c)に示すループアンテナ13が(b)に示したループアンテナ13と相違する点は、給電端子91,92の形状のみであるので、図11(c)に示すループアンテナ13には、(b)と同じ符号を付してここではその説明を省略する。
図12(a)は、図11(b)に示したループアンテナ13の、自動車のリヤガラスへの取付面に粘着材を積層した後に、はく離紙ライナであるセパレータ60と、貼り付け作業用フィルムであるアプリケータ70を取り付けてループアンテナアッセンブリ80を構成する様子を示すものである。また、図12(b)は、ループアンテナアッセンブリ80を平面視したものである。この具体例では、セパレータ60とアプリケータ70とは透明なフィルムであり、ループアンテナ13の外形よりも大きな長方形状をしている。セパレータ60は、ループアンテナ13の粘着材の積層面に取り付けられ、アプリケータ70は、ループアンテナ13を挟んでセパレータ60に重ねられる。アプリケータ70の重ね合わせ面には粘着材が積層されている。
セパレータ60の長手方向の一方の端部、この具体例では左側の端部には、ミシン目のような切り取り線63が設けられており、セパレータ60の一部が短冊状に切り取れるようになっている。また、セパレータ60の一方の長辺には、切り取り線63に隣接する部分につまみ部64が設けられている。
アプリケータ70はその表面に、ループアンテナ13の位置合わせ用マーク75が印刷されている。位置合わせ用マークは、この具体例では直交する太線の破線であり、この実施例では、3mm×1mmのドットが11個印刷されており、破線の交点がループアンテナ13の中心点になるようになっている。また、アプリケータ70の一方の端部はセパレータ60よりも長く形成されて耳部76となっており、この耳部76の裏面側には粘着材が積層されていない。そして、この具体例では、ループアンテナ13が自動車のリヤガラスの左側に貼り付けるものであることを示すために、アプリケータ70の表面には「左側用」の文字が印刷されている。
図12(c)は図12(b)のX‐X線における局部断面を示すものであり、ループアンテナアッセンブリ80の構造を示している。なお、この図では、構成を分かり易くするために、厚さ方向の寸法は拡大して示してある。セパレータ60は、粘着材に対して粘着するが、容易にはく離できる特性を備えており、このセパレータ60の上に、ループアンテナ13のシート状フィルム52の底面に積層された粘着材17が貼り付けられる。
ループアンテナ13のシート状フィルム52の上に形成されるアンテナパターン51(この図には底辺エレメント51Aと斜辺エレメント51Dが示されている)と無給電素子50は一般に銅箔で形成されており、この銅箔は保護材56で被覆されて保護されている。セパレータ60の上には、ループアンテナ13を挟んでアプリケータ70が貼り合わされる。この図ではセパレータ60とアプリケータ70は離間して示されているが、実際には、アプリケータ70の裏面に積層された粘着材77は、セパレータ60に粘着している。アプリケータ70の表面には、位置合わせマーク75が印刷されている。なお、ループアンテナ13の粘着材17の粘着力の方が、アプリケータ70の粘着材77の粘着力よりも強い。
次に、図12(a)から(c)に示した左側用のループアンテナアッセンブリ80を用いて、ループアンテナ13を自動車のリヤガラス4の左側に内側から貼り付ける手順を、図13(a)から図14(d)を用いて説明する。
図13(a)は、ループアンテナを取り付ける自動車の左側のリヤガラス4を示すものである。リヤガラス4にはデフォッガ7が設けられており、複数本の電熱線が地面に対して水平方向に配置されている。ループアンテナは、自動車のリヤピラー3やデフォッガ7の電極7Aに重ならないようにする必要がある。そこで、アンテナセットに付属の設置説明書に従って、デフォッガ7の所定の電熱線の上で、電極7Aから所定距離Kだけ離れた位置を基準点Cと定め、この基準点Cにマーキングを施す。この基準点Cは、ループアンテナの中心(図12で説明したループアンテナアッセンブリ80の位置合わせマーク75の交点)になる点である。
マーキングは、基準点Cを通り、デフォッガ7の電熱線に垂直な線を引くことである。油性フェルトペンで線を引くこともできるが、アンテナ貼り付けのちも線が残るので、通常は、所定長さのマーキングテープ1が用いられる。マーキングテープ1は、その一辺が基準点Cを通るように、デフォッガ7の電熱線に直交する方向に貼り付ける。この場合、基準点Cを通るマーキングテープ1の一辺が垂直方向の基準線Vとなり、基準点Cを通るデフォッガ7の電熱線が水平方向の基準線Hとなる。
マーキングテープ1をリヤガラス4の所定位置に貼り付けた後は、図13(b)に示すように、リヤガラス4の上のマーキングテープ1を目印にして、ループアンテナアッセンブリ80にある位置合わせマーク75の交点が基準点C,横線が基準線H,縦線が基準線Vにあうように、ループアンテナアッセンブリ80をリヤガラス4に重ね合わせ、図13(c)に示す状態にする。
次に、図13(c)の状態のまま、ループアンテナアッセンブリ80の左側を持ち上げて、セパレータ60の端部60Aを切り取り線63に沿って切り取り、切り取った部分だけアプリケータ70の端部70Aの裏面の粘着材77(図12(c)参照)を露出させ、この端部70Aの粘着材77によって、ループアンテナアッセンブリ80をリヤガラス4の上に仮固定する。
ループアンテナアッセンブリ80をリヤガラス4の上に仮固定した後は、図14(a)に示すように、端部70Aの粘着材77によってリヤガラス4の上に仮固定されているループアンテナアッセンブリ80の右側を持ち上げ、マーキングテープ1をリヤガラス4から除去する。
次に、図14(b)に示すように、セパレータ60のつまみ部64をつまんでセパレータ60をはく離する。セパレータ60がはく離されると、ループアンテナアッセンブリ80のリヤガラス対向面には、ループアンテナ13の粘着材17とアプリケータ70の粘着材77が露出するので、これらの粘着材17,77により、ループアンテナアッセンブリ80をリヤガラス4に貼り付ける。このとき、アプリケータ70の上の位置合わせマーク75の水平線がデフォッガ7の電熱線に重なるように、ループアンテナアッセンブリ80をリヤガラス4に貼り付ける。
ループアンテナアッセンブリ80をリヤガラス4に貼り付けた後は、図14(c)に示すように、アプリケータ70の耳部76を引っ張り、アプリケータ70をリヤガラス4からはく離する。この結果、図14(d)に示すように、リヤガラス4の適切な位置に、ループアンテナ13が貼り付けられる。
以上、本発明の実施形態に係るループアンテナを自動車のリヤガラスに設置する例を説明したが、本発明のループアンテナは、自動車のリヤガラスのみならず、その他の車両の窓ガラスや家屋の窓ガラスにも設置が可能である。また、自動車のリヤガラスにはデフォッガの他にも、FM帯域の電波やその他の電波を受信するためのプリントアンテナが設けられることがあるが、このような場合でも、本発明のループアンテナは、デフォッガが設けられる領域に設置することができるので、リヤガラスに設置される他のアンテナの影響を受けない。
(a)は本発明のループアンテナをリヤガラスに備えたセダン型自動車の透視図、(b)は本発明のループアンテナをリヤガラスに備えたハッチバック型自動車の後部の斜視図である。 図1の2つのループアンテナのナビゲーション装置への接続を示すブロック回路図である。 (a)は本発明のループアンテナの第1の実施例の構成をデフォッガと対比して示す平面図、(b)は(a)のループアンテナのループ状のアンテナパターンの内側に無給電素子を付加した変形実施例の構成を示す平面図、(c)は(a)のループアンテナのループ状のアンテナパターンの外側に無給電素子を付加した変形実施例の構成を示す平面図、(d)は(a)のループアンテナのループを五角形状にした変形実施例の構成を示す平面図である。 (a)は本発明のループアンテナの第2の実施例の構成をデフォッガと対比して示す平面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は(a)のループアンテナの変形実施例の構成を示す平面図である。 (a)は図4(a)に示したループアンテナのループ状のアンテナパターンの内側に無給電素子を付加した変形実施例の構成を示す平面図、(b)は図4(a)に示したループアンテナのループ状のアンテナパターンの外側に無給電素子を付加した変形実施例の構成を示す平面図、(c)は図4(c)に示したループアンテナのループ状のアンテナパターンの内側に無給電素子を付加した変形実施例の構成を示す平面図である。 (a)は本発明のループアンテナの第3の実施例の構成をデフォッガと対比して示す平面図、(b)は(a)のループアンテナのループ状のアンテナパターンから無給電素子を削除した変形実施例の構成を示す平面図、(c)は(a)のループアンテナのループ状のアンテナパターンを3つ接続した変形実施例の構成を示す平面図である。 (a)は図3から図6に示した本発明のループアンテナの給電端子に接続するコネクタ部分と同軸ケーブルの外観を示す斜視図、(b)は(a)に示したコネクタの内部にある回路基板の構成を示す平面図、(c)は(b)に示した回路の内部構成を示すブロック回路図である。 (a)は図3(a)に示した第1の実施例のループアンテナを2つ組み合わせた第4の実施例の構成をデフォッガと対比して示す平面図、(b)は(a)に示したループアンテナの独立したアンテナパターンを、それぞれ第1のアンテナパターンと第2のアンテナパターンとして、1枚のフィルムシートの上に設け、これに接続するコネクタと共に示した説明図である。 (a)は図8に示した本発明のループアンテナの給電端子に接続するコネクタ部分と同軸ケーブルの外観を示す斜視図、(b)は(a)に示したコネクタの内部にある回路基板の構成を示す平面図、(c)は(b)に示した回路の内部構成を示すブロック回路図、(d)は(a)に示したコネクタを、リヤガラス上に設けられたループアンテナの接続端子に取り付けた状態を示す断面図である。 (a)は本発明のループアンテナを備えたリヤガラスにデフォッガを取り付ける状態を示す組立斜視図、(b)は(a)のリヤガラスを取り付けた自動車の後部を部分的に示す斜視図である。 (a)は図3(b)に示した本発明の第1の実施例の変形実施例のループアンテナの具体例の構成を示す平面図、(b)は、図6(a)に示した第3の実施例のループアンテナの具体例の構成を示すものであり、リヤガラスの左側に取り付けるループアンテナの平面図、(c)は(b)と同様の図6(a)に示した第3の実施例のループアンテナの具体例の構成を示すものであり、リヤガラスの右側に取り付けるループアンテナの平面図である。 (a)は図11(b)に示したループアンテナに、セパレータとアプリケータを取り付けてループアンテナアッセンブリを構成する様子を示す組立斜視図、(b)は(a)のループアンテナアッセンブリの平面図、(c)は(b)のX‐X線における局部断面図である。 図12(b)に示した左側用のループアンテナアッセンブリを、自動車のリヤガラスの左側に内側から取り付ける手順を説明する図であり、(a)はループアンテナを取り付ける位置を決めるマーキングテープがリヤガラスに貼付された状態を示す斜視図、(b)はリヤガラスの上のマーキングテープにループアンテナアッセンブリにある位置合わせマークを合わせながら、ループアンテナアッセンブルを位置決めする手順を説明する説明図、(c)は(b)の手順によりリヤガラスの上のマーキングテープに位置合わせされたループアンテナアッセンブルを示す正面図である。 図12(b)に示した左側用のループアンテナアッセンブリを、自動車のリヤガラスの左側に内側から取り付ける手順の続きを説明する図であり、(a)は図13(c)の状態からセパレータの一部を取り去ってアプリケータの裏面に塗布された接着財をリヤガラスに貼付し、マーキングテープを除去する手順を示す図、(b)は(a)の状態からセパレータを全て除去してループアンテナをアプリケータごとリヤガラスに貼付する手順を示す図、(c)は(b)の手順によりリヤガラスの上に貼付されたループアンテナからアプリケータを除去する手順を示す図、(d)は(c)の手順によりアプリケータが除去され、リヤガラス上にループアンテナのみが貼り付けられた状態を示す図である。
符号の説明
1 マーキングテープ
4 リヤガラス
7 デフォッガ
8 カーナビゲーション装置
10 ループアンテナ
11〜14 本発明の第1から第4の実施例のループアンテナ
17 粘着材
20、20A コネクタ
22 同軸ケーブル
30 回路基板
31、32、35〜38 接続端子
50 無給電素子
51,61,71、81,82 アンテナパターン
52,62,72,83 シート状フィルム
53,54,55 孔部
60 セパレータ
70 アプリケータ
74 直線エレメント
75 位置合わせマーク
80 ループアンテナアッセンブリ
100 自動車

Claims (24)

  1. 複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きガラス板に取り付けられるループアンテナであって、
    ループを構成するアンテナエレメントの配置を多角形状とし、
    前記アンテナエレメントの1つを底辺エレメントとした時に、前記ループアンテナの給電端子を、前記底辺エレメントから所定距離だけ離れた位置に設け、
    前記給電端子と前記底辺エレメントとの距離を、隣接する前記電熱線の間の距離よりも小さく形成して、前記隣接する前記電熱線の間の前記ガラス板に取り付けられるようにしたことを特徴とするループアンテナ。
  2. 請求項1に記載のループアンテナであって、
    前記多角形が三角形であることを特徴とするループアンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載のループアンテナであって、
    ループを構成するアンテナエレメントの全長を、前記ループアンテナが送受信する周波数の1波長に相当する長さにすると共に、
    前記底辺エレメントの近傍に、前記底辺エレメントと平行で且つ前記ループアンテナとは独立した線状導体を配置したことを特徴とするループアンテナ。
  4. 請求項1又は2に記載のループアンテナであって、
    ループを構成するアンテナエレメントの全長を、前記ループアンテナが送受信する周波数帯域の中心周波数の1波長に相当する長さにすると共に、
    前記底辺エレメントの近傍に、前記底辺エレメントと平行で且つ前記ループアンテナとは独立した線状導体を配置したことを特徴とするループアンテナ。
  5. 請求項3又は4に記載のループアンテナであって、
    前記線状導体の中点が、前記ループアンテナの2つの給電端子の間の点と、前記底辺エレメントの中点とを結ぶ線状に位置するように、前記線状導体を配置したことを特徴とするループアンテナ。
  6. 請求項3又は4に記載のループアンテナであって、
    前記線状導体の全長を、前記ループを構成するアンテナエレメントの全長の1/2としたことを特徴とするループアンテナ。
  7. 請求項3から5の何れか1項に記載のループアンテナであって、
    前記線状導体を、前記ループアンテナのループの内側に配置したことを特徴とするループアンテナ。
  8. 請求項3から7の何れか1項に記載のループアンテナであって、
    前記線状導体を、前記ループアンテナのループの外側に配置したことを特徴とするループアンテナ。
  9. 複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きガラス板に取り付けられるループアンテナであって、
    アンテナエレメントの1つを底辺エレメントとする多角形状のループを有し、ループを構成するアンテナエレメントの全長が前記ループアンテナが送受信する周波数の1波長に相当する長さであり、前記底辺エレメントから垂直方向に離れた他のアンテナエレメントまでの距離の最大値が隣接する前記電熱線の間の距離よりも小さいループアンテナを、前記底辺エレメントを平行にして複数個配置し、
    隣接するループアンテナ同士は、前記底辺エレメントの中点に垂直な線に平行な直線エレメントで接続し、
    前記底辺エレメントに垂直な線の両側に1つずつ給電端子を設け、
    前記直線エレメントを前記電熱線に直交させた状態で前記ガラス板に取り付けられるようにしたことを特徴とするループアンテナ。
  10. 請求項に記載のループアンテナであって、
    前記各ループの内側の前記底辺エレメントの近傍に、前記底辺エレメントと平行で且つ前記ループアンテナとは独立した線状導体を配置したことを特徴とするループアンテナ。
  11. 請求項3から5及び10の何れか1項に記載のループアンテナであって、
    前記ループアンテナの受信周波数帯域に対して、低い周波数帯域を前記ループアンテナに受信させるために、前記線状導体の全長を、前記アンテナエレメントの全長の1/2より長くしたことを特徴とするループアンテナ。
  12. 請求項3から5及び10の何れか1項に記載のループアンテナであって、
    前記ループアンテナの受信周波数帯域に対して、高い周波数帯域を前記ループアンテナに受信させるために、前記線状導体の全長を、前記アンテナエレメントの全長の1/2より短くしたことを特徴とするループアンテナ。
  13. 複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きの車両のリヤガラスへのループアンテナの取付方法であって、
    請求項1又は2に記載のループアンテナを、1枚の柔軟な誘電体シートの上に形成すると共に、前記誘電体シートの一方の面には粘着材を全面に設け、
    前記リヤガラスの内側の面の、隣接する前記電熱線の間の領域に、前記粘着材を介して前記ループアンテナを、その底辺エレメントが一方の電熱線に沿うように貼り付けたことを特徴とするループアンテナの車両への取付方法。
  14. 複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きの車両のリヤガラスへのループアンテナの取付方法であって、
    請求項に記載のループアンテナを、1枚の柔軟な誘電体シートの上に形成すると共に、前記誘電体シートの一方の面には粘着材を全面に設け、
    前記リヤガラスの内側の面の、1本の前記電熱線に隣接する2本の前記電熱線の間の領域に、前記粘着材を介して前記ループアンテナを、前記直線エレメントが前記1本の電熱線に直交するように貼り付けたことを特徴とするループアンテナの車両への取付方法。
  15. 請求項13又は14に記載のループアンテナの車両への取付方法であって、
    前記ループアンテナのループの内側に、前記底辺エレメントと平行で且つ前記ループアンテナとは独立した線状導体を配置したことを特徴とするループアンテナの車両への取付方法。
  16. 複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置付きの車両のリヤガラスへの請求項に記載のループアンテナの取付方法であって、
    前記ループアンテナのガラス板への取付面に粘着材を積層すると共に、この取付面には前記ループアンテナよりも大きなサイズのはく離紙ライナを取り付け、前記ループアンテナの前記取付面とは反対側の面には、前記はく離紙ライナに重ね合わせることができるサイズを備えると共に、重ね合わせ面には粘着材が積層され、反対側の面には直交する位置合わせマークが印刷されたアプリケータを重ね合わせてループアンテナアッセンブリを構成し、
    前記ループアンテナの貼付位置の中心を、前記電熱線の内の所定の1本に重なる点として定め、
    この中心点を通る前記電熱線に垂直な直線に、マーキングテープの一辺を合わせてマーキングテープを前記リヤガラスに貼付して、前記1本の電熱線を水平軸、前記マーキングテープの一辺を垂直軸と定め、
    前記ループアンテナアッセンブリを、前記はく離ライナがリヤガラス面側の状態で、位置合わせマークを前記水平軸と垂直軸に合わせて前記リヤガラス上に載置し、
    この状態を維持したまま前記はく離ライナの一部を削除して、削除した部分に重なる前記アプリケータの粘着材で前記ループアンテナアッセンブリを前記リヤガラス上に仮固定し、
    前記マーキングテープを除去した後に前記はく離紙ライナを剥がして、前記ループアンテナをその粘着材で前記リヤガラス上に貼付し、
    最後にアプリケータを前記ループアンテナ上から剥がすことにより、ループアンテナを前記リヤガラスに取り付ける取付方法。
  17. 車両の後方視界を確保するためのリヤガラスであって、
    両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置が、前記リヤガラスの内側に取り付けられる場合に、
    前記リヤガラスの内部に、請求項1又は2に記載のループアンテナを埋め込み、
    この時の前記ループアンテナは、前記曇り止め装置の前記リヤガラスへの取付位置に対して、前記曇り止め装置の隣接する前記電熱線の間の領域に、前記ループアンテナの底辺エレメントが前記電熱線に沿うように埋め込んだことを特徴とするループアンテナを備える車両のリヤガラス。
  18. 車両の後方視界を確保するためのリヤガラスであって、
    両端部に電極が縦方向に配置され、該電極間に複数の電熱線が横方向に掛け渡された曇り止め装置が、前記リヤガラスの内側に取り付けられる場合に、
    前記リヤガラスの内部に、請求項に記載のループアンテナを埋め込み、
    この時の前記ループアンテナは、前記曇り止め装置の前記リヤガラスへの取付位置に対して、前記曇り止め装置の1本の前記電熱線に隣接する2本の前記電熱線の間の領域に、前記ループアンテナの直線エレメントが前記1本の電熱線に直交するように埋め込んだことを特徴とするループアンテナを備える車両のリヤガラス。
  19. 請求項17又は18に記載のリヤガラスであって、
    前記ループアンテナのループの内側に、前記底辺エレメントと平行で且つ前記ループアンテナとは独立した線状導体を配置したことを特徴とするループアンテナを備える車両のリヤガラス。
  20. 車両のリヤガラスに横方向に平行に形成された電熱線の間の領域に取り付けられるシート状のループアンテナであって、
    外周部分の形状がアンテナエレメントによって多角形状に形成されたアンテナパターンと、
    前記アンテナパターンの前記外周部分の内側かつ前記多角形の頂点のうち、車両のリヤガラスへの取付時に前記電熱線に近接することとなる頂点の近傍に設けられた給電端子とを備えることを特徴とするデジタルTV放送受信用のループアンテナ。
  21. 請求項20に記載のループアンテナにおいて、
    前記アンテナパターンは、車両のリヤガラスへの取付時に前記電熱線に対して平行となる直線状のアンテナエレメントを備え、
    前記給電端子と前記直線状のアンテナエレメントとの距離が前記電熱線の間隔よりも短いことを特徴とするデジタルTV放送受信用のループアンテナ。
  22. 請求項20又は21に記載のループアンテナにおいて、
    前記アンテナパターンは、車両のリヤガラスへの取付時に前記電熱線に対して平行となる方向を幅方向として、該幅方向の両端に近づくにつれて前記外周部分を形成するアンテナエレメントが前記電熱線から離間するように形成することを特徴とするデジタルTV放送受信用のループアンテナ。
  23. 請求項21又は22に記載のループアンテナにおいて、
    前記アンテナパターンの前記外周部分の内側に、前記直線状のアンテナエレメントと平行に、他のアンテナエレメントから独立した線状導体を備えることを特徴とするデジタルTV放送受信用のループアンテナ。
  24. 外周部分の形状がアンテナパターンによって多角形に形成されたアンテナパターンと、
    前記アンテナパターンの前記外周部分の内側かつ前記多角形の頂点の近傍に設けられた給電端子と、
    前記アンテナパターンの前記外周部分の内側に配置され、前記多角形において前記給電端子の近傍の頂点と等間隔で隣接する第1と第2の頂点とを結ぶ直線と平行な他のアンテナエレメントから独立した線状導体と、を備えることを特徴とするデジタルTV放送受信用のループアンテナ。
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