JP4286163B2 - 統合アンテナ、統合アンテナ装置、及び受信装置 - Google Patents

統合アンテナ、統合アンテナ装置、及び受信装置 Download PDF

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Description

本発明は統合アンテナ、統合アンテナ装置、及び受信装置に関し、特に、自動車等の移動体において、移動体のデザインを損ねることなく移動体に取り付けられて、円偏波を含む電波を受信、或いは送信、又は送受信することが可能な、小型で軽量、かつ薄型の統合アンテナ、統合アンテナ装置、及び受信装置に関する。
従来から、自動車等の車両(移動体)には、移動中にも電波の受信等を可能にするアンテナが搭載されている。一般に、車両が受信する電波は、長年に渡ってAMラジオ用の中波(MW)とFMラジオ用やテレビ用の超短波(VHF)や極超短波(UHF)が主なものであった。
ところが近年、これらの電波を受信するアンテナに加えて、高周波帯のGPS(グローバル・ポジショニング・システム:全地球測位システム)用のアンテナ、あるいは衛星ディジタル放送用の衛星電波やその再放射波(ギャップフィラー波)を受信するアンテナや、自動車電話や携帯電話等の電話用の電波を送受信するアンテナが車両に必要となりつつある。更には、ITS(高度道路交通システム)の一環として、高速道路や有料道路の料金を自動的に徴収するETC(自動料金所システム)や、道路交通情報を提供するVICS(道路交通情報通信システム)の電波ビーコンに対しても電波の送受信を行うアンテナが必要となってきている。従って、近年の車両は、多くの種類の電波(メディア)を受信、或いは送信するためのアンテナを搭載しなければならなくなってきている。
この場合、メディアが増えると、アンテナもそのメディアに応じたものを設置しなければならないため、アンテナの数が増える傾向にあり、見栄え、アンテナの取り付け作業性、ケーブル配線に必要なスペースの増大、コストアップ等の問題があった。
一方、アンテナ数を削減する方法として、複数のアンテナを1つのアンテナにまとめた統合アンテナの技術も存在するが、この統合アンテナとしては、パッチアンテナが用いられることが多かった。
このパッチアンテナとしては、セラミック等の誘電体基板の一面に平面状のアース導体を設置し、他方の面に放射導体を設置する構成が採用されることが多い。この種のパッチアンテナとして、自動車等の移動体の屋根に設置して使用される、ロープロファイル型のパッチアンテナが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−135045号公報(図1,図2)
しかしながら、特許文献1等に開示されているパッチアンテナは、比較的サイズの大きい誘電体基板を使用するために、アンテナの厚みが大きくなってしまい、薄型化が困難で車両のデザインを損なう虞があった。また、このパッチアンテナは一定以上の面積の基板及び平面状アース導体を備える必要があることから、フロントガラス等の透過視認性が要求される部材に設置された場合、運転者の前方の視認性を損なう等の問題があり、設置位置に制限があった。
この課題に対して、本発明者らは、透明な樹脂フィルムを使用し、この樹脂フィルム上にアンテナエレメントを形成することにより、薄型で車両の内部に前方視界を遮る虞がなく搭載可能であり、車両のデザインを損なう虞のない薄型アンテナをこれまでにいくつか提案した。
このような薄型アンテナでは、樹脂フィルム上に形成されたアンテナエレメントで受信した電波を、樹脂フィルム上に取り付けるコネクタによって外部に引き出して利用している。このコネクタには、樹脂フィルム上に形成されたアンテナエレメントによって受信された電波を増幅や合成処理するための回路が設けられた誘電体基板が設けられている。本発明者らはこのコネクタに設けられた誘電体基板に注目して本発明を成すに至ったのである。
即ち、本発明の目的は、車両に搭載される薄型のアンテナに接続するコネクタの誘電体基板にもアンテナを搭載することにより、より多くの種類の電波を受信することが可能な統合アンテナ、統合アンテナ装置、及び受信装置を提供することである。
前記目的を達成する本発明の統合アンテナ、統合アンテナ装置、及び受信装置は、以下の第1から第3の形態をとることができる。
第1の形態は、第1のアンテナエレメントと、第1のアンテナエレメントが形成された第1の基板と、第1のアンテナエレメントに接続される回路が設けられた第2の基板と、第2の基板に設けられると共に回路に接続された第2のアンテナエレメントとを備え、第2の基板は第1の基板の上に重ねて取り付けられることを特徴とする統合アンテナである。
第2の形態は、第1のアンテナエレメントと、第1のアンテナエレメントが形成された第1の基板と、第1の基板に取り付けられた時に、第1のアンテナエレメントに接続される回路を有するコネクタと、回路が設けられる第2の基板と、第2の基板に設けられると共に回路に接続される第2のアンテナエレメントとを備え回路は第1のアンテナエレメント及び第2のアンテナエレメントで受信した受信信号を合成し、ケーブルに出力することを特徴とする統合アンテナ装置である。
第3の形態は、第1のアンテナエレメントと、第1のアンテナエレメントが形成された第1の基板と、第1の基板に取り付けられた時に、第1のアンテナエレメントに接続される回路を有するコネクタと、回路が設けられる第2の基板と、第2の基板に設けられると共に回路に接続される第2のアンテナエレメントと、アンテナエレメントで受信した受信信号を処理する受信機とを備え、回路は第1のアンテナエレメント及び第2のアンテナエレメントで受信した受信信号を合成してケーブルに出力し、受信機はケーブルから入力された受信信号を分波して処理することを特徴とする受信装置である。
本発明によれば、薄型の誘電体基板或いは車両の誘電体部材に各種のアンテナのアンテナエレメントを設置することができる上に、この誘電体基板或いは誘電体部材に接続する受信電波の引き出し用のコネクタにも、少なくとも1つのアンテナエレメントが形成されているので、更に多くの種類の電波を受信することができる統合アンテナを提供することができる。よって、複数種類の電波用のアンテナ搭載スペースが削減され、受信した電波を合成して1本のケーブルで取り出すことができるので、アンテナの車両への搭載性、取付性が向上し、アンテナの設置コストが低減される。
以下添付図面を用いて本発明に係る実施の形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、一般に、アンテナは電波の送信と受信の両方を行い得るものであるが、以下に示す実施例では、説明を簡単にするために、アンテナが電波を受信する場合についてのみ説明し、アンテナが電波を送信する場合についてはその説明を省略する。
図1(a)は、本発明の統合アンテナ10の、第1の基板1がフィルム状の誘電体である場合の実施例の基本構成を示すものである。第1の基板1の上には、少なくとも第1のアンテナエレメント3が形成されていれば良いが、ここでは第1のアンテナエレメント3に加えて第3のアンテナエレメント6が第1の基板1の上に形成されている。
以上のように構成された第1の基板1に対して、第2の基板2は第1の基板1の上に重ねて取り付けられるようになっている。第2の基板2は誘電体基板であり、第1の基板1の上に形成されたアンテナエレメント(この実施例では第1のアンテナエレメント3と第3のアンテナエレメント6)にそれぞれ接続される回路5が設けられている。この回路5は第2の基板2の2つの面のうちの、第1の基板1と反対側の面に取り付けられている。なお、第3のアンテナエレメント6は、第2の基板2の上にある回路5に接続されず、第2の基板2の上にない他の回路に接続される場合もある。そして、第2の基板2の第1の基板1に対向する面側には、第2のアンテナエレメント4が設けられている。この第2のアンテナエレメント4は、第2の基板2の第1の基板1に対向する面とは反対側の面に設けられても良い。第2のアンテナエレメント4はスルホール28によって回路5に接続されている。
第2の基板2が第1の基板1の上に取り付けられた状態では、第1のアンテナエレメント3は接続端子34とスルホール28によって回路5に接続され、第3のアンテナエレメント6は接続端子35、スルホール28、及び第2の基板2の上に形成された導体線36によって回路5に接続されている。なお、第2の基板2が第1の基板1の上に取り付けられた状態では、各アンテナエレメント3,4,6及び回路5は、電波の受信方向に対して互いに重なり合わないように配置されている。
図1(b)は図1(a)で説明した本発明の統合アンテナ10の、第1の基板1が誘電体部材で構成される自動車のボディ1Bで構成されている場合の実施例の構成を示すものである。第1の基板1B以外の構成は図1(a)で説明した構成と全く同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図1(c)は、図1(a),(b)で説明した実施例の統合アンテナ10、或いは他の構成の統合アンテナ10の自動車100への取り付け位置の例を示すものである。本発明の統合アンテナ10は、図1(a)に示したように、第1の基板1がフィルム状の誘電体、特に、透明なフィルム状の誘電体の場合には、自動車100のフロントウインドウFWやリヤウインドウRW、或いはサイドウインドウSW等に、その裏面側から貼り付けて設けることができる。また、第1の基板1Bが誘電体部材で構成される自動車のボディ1Bの場合には、合成樹脂からなるリヤスポイラーSPや、合成樹脂或いはガラスからなるルーフウインドウRFに取り付けることが可能である。
図2(a),(b)は本発明の統合アンテナ10の第2の基板(誘電体基板)2側の構成を示しており、図1(a),(b)に示した図とは上下が逆であって、上側が電波の到来方向である。まず、図2(a)は、誘電体基板2の電波の到来方向の面の上に1つのアンテナエレメント(第2のアンテナエレメント4)が設けられ、回路5が誘電体基板2の反対側の面に設けられた実施例を示している。前述のように、第2のアンテナエレメント4と回路5とは重なり合わない位置に配置されている。この実施例では、これらの構成に加えて、回路5と同じ側に、誘電体基板2から離れて平板状導体7が誘電体基板2に略平行に設けられた構成を示している。この平板状導体7は、電波を反射して第2のアンテナエレメント4に入射させるものであり、平板状導体7によって第2のアンテナエレメント4の受信感度が増大する。
図2(b)は、図2(a)で説明した統合アンテナ10の誘電体基板2の上にもう1つのアンテナエレメント(図には他のアンテナエレメントと記載)6Aが設けられた場合の実施例の構成を示すものである。この場合は、アンテナエレメント4,6Aのそれぞれに対して対向する位置に平板状導体7,7Aが、誘電体基板2から離れた位置に設けられている。なお、回路5の位置を工夫することにより、平板状導体7と7Aとは、アンテナエレメント4,6Aの両方に対向する1枚の平板状導体7にすることもできる。
なお、図2(a),(b)では、誘電体基板2の電波の到来方向の面の上に第2のアンテナエレメント4とその他のアンテナエレメント6Aが設けられているが、第2のアンテナエレメント4又はその他のアンテナエレメント6Aは、図2(c)に示すように、誘電体基板2の電波の到来方向の反対側の面の上に設けられても良いものである。
図3(a),(b)も本発明の統合アンテナ10の第2の基板(誘電体基板)2側の構成を示しており、図2(a),(b)に示した統合アンテナ10の変形実施例を示すものである。従って、図3(a)の構成が図2(a)の構成に対応し、図3(b)の構成が図2(b)の構成に対応している。
図3(a),(b)に示す統合アンテナ10が、図2(a),(b)で説明した統合アンテナ10と異なる点は、平板状導体7,7Aが誘電体部材8を介して誘電体基板2の上に設けられている点のみである。この誘電体部材8の材質は、例えば、セラミックやプラスチックである。従って、この変形実施例では、図2(a),(b)に示した構成部材と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図4(a),(b)も本発明の統合アンテナ10の第2の基板(誘電体基板)2側の構成を示しており、図3(a),(b)に示した統合アンテナ10の変形実施例を示すものである。従って、図4(a)の構成が図3(a)の構成に対応し、図4(b)の構成が図3(b)の構成に対応している。
図4(a),(b)に示す統合アンテナ10が、図3(a),(b)で説明した統合アンテナ10と異なる点は、平板状導体7,7Aの誘電体部材8に対する傾斜角度のみである。即ち、図3(a),(b)で説明した統合アンテナ10では、平板状導体7,7Aが誘電体部材8を介して誘電体基板2に略平行に配置されていたが、図4(a),(b)に示す統合アンテナ10では、平板状導体7,7Aが誘電体部材8により、誘電体基板2に対して傾斜して誘電体基板2の上に設けられている点のみが異なる。従って、この実施例でも、図3(a),(b)に示した構成部材と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図4(a),(b)に示す実施例のように、平板状導体7,7Aを誘電体基板2に対して傾斜させると、第2のアンテナエレメント4を備えるアンテナの指向性を変えることができる。例えば、図4(a)に示すように、平板状導体7を誘電体基板2に平行な線Hに対して角度Pだけ傾けると、第2のアンテナエレメントが受信する電波の指向性を、第2のアンテナエレメントに対して垂直な線Vに対して角度Qだけ傾けることができる。従って、平板状導体7,7Aの誘電体基板2に対する傾斜角度の調整により、誘電体基板2に形成したアンテナエレメントを備えるアンテナの指向性を調整することができる。
図5(a)〜(c)も本発明の統合アンテナ10の第2の基板(誘電体基板)2側の構成を示しており、図2(a),(b)に示した統合アンテナ10の変形実施例を示すものである。従って、図5(a)の構成が図2(a)の構成に対応し、図5(b)の構成が図2(b)の構成に対応している。なお、図5(c)に示す構成は、図5(b)に示した構成の変形例である。
図5(a),(b)に示す統合アンテナ10が、図2(a),(b)で説明した統合アンテナ10と異なる点は、平板状導体7,7Aが直接誘電体基板2の上に設けられている点のみである。従って、この実施例でも図2(a),(b)に示した構成部材と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。また、図5(c)に示す統合アンテナ10は、回路5の位置をずらすことにより、図5(b)に示した統合アンテナ10の平板状導体7と7Aとを、アンテナエレメント4,6Aの両方に対向する1枚の平板状導体7にした実施例を示すものである。
図6(a),(b)は、図1から図5に示した統合アンテナ10の誘電体基板2を多層基板2Tで構成した実施例の1つの構成を示すものであり、この図には、第2の基板である多層誘電体基板2T側の構成のみが示され、第1の基板側の構成は省略してある。また、図6(a)には、第2のアンテナエレメント4に加えて、図6(b)に示すように他のアンテナエレメント6Aが設けられているものとする。
多層基板2Tは、第1の誘電体基板2Aと第2の誘電体基板2B、およびアースパターン9とから構成されている。アースパターン9は第1の誘電体基板2Aと第2の誘電体基板2Bの接合部に設けられるが、この実施例では接合部の全域に渡って設けられてはおらず、接合部の略半分の領域に設けられている。多層基板2Tの一方の面に設けられる回路5は、このアースパターン9が積層された部分の多層基板2Tに、アースパターン9に重なるように設けられている。
誘電体基板を多層にしてこのようなアースパターン9を設ける理由は、回路5を安定的に動作させるためである。具体的には、回路5内のストリップラインのインピーダンスを所望の値に一定に保つためである。
一方、図6(b)に示されるように、第2のアンテナエレメント4(この実施例ではループアンテナ4と無給電素子4Aから構成されるETC用のアンテナ)と、他のアンテナ6A(この実施例ではモノポールアンテナから構成されるVICS用のアンテナ)6A、及び平板状導体7は、多層基板2Tのアースパターン9が積層されていない部分に設けられている。この構成により、図6(a)に示すように、電波の到来方向は第2のアンテナエレメント4側であるので、第2のアンテナエレメント4と図示しない他のアンテナエレメント6Aは、平板状導体7で反射された電波も受信することができる。
なお、図6(c)に示すように、アースパターン9を多層基板2Tの全面に設けた場合には、電波はアースパターン9で反射されるので、平板状導体7は不要となる。
図7は、本発明の統合アンテナ10の具体的な一実施例の構成を示すものである。この実施例の統合アンテナ10は、誘電体からなる透明フィルム11の上に、円偏波を受信するためのループアンテナ12とテレビ電波を受信するためのTVアンテナ13とを備えている。図7は、統合アンテナ10を電波の到来方向の逆方向から見たものである。即ち、統合アンテナ10を、例えば自動車のフロントガラスの内側に貼り付けた場合に、これを自動車の車室内側から見たものである。車室内側から見たループアンテナ12は、透明フィルム11の左側の部分に配置されている。ループアンテナ12は右旋円偏波を送受信するために、ループアンテナ12を構成するアンテナ導体の外側に、後に詳しく説明する無給電素子14が設けられている。
また、TVアンテナ13は透明フィルム11の周囲に沿って設けられており、受信周波数に合わせた長さを確保するために先端部が折り曲げられている。この実施例では、ループアンテナ12とTVアンテナ13が設けられていない部分の透明フィルム11は切り取られて孔部15となっている。この孔部15は、ループアンテナ12が配置された透明フィルム11Aの部分を囲むように設けられており、ループアンテナ12が配置された透明フィルム11Aの部分が舌片状になっている。以後、この部分を透明フィルムの舌片部11Aと言う。更に、ループアンテナ12を構成するアンテナエレメントの両端部には、2つの給電端子16,17が設けられており、TVアンテナ13を構成する線状導体の一方の端部にはアンテナ接続端子18が設けられている。
ループアンテナ12の2つの給電端子16,17にはコネクタ21を介して同軸ケーブル24を接続することができる。ループアンテナ12で受信した電波は、この同軸ケーブル24によって、所定の受信機、例えば、GPSレシーバに導かれる。ケーブル24の統合アンテナ10側の先端部に設けられたコネクタ21には誘電体基板20があり、この実施例では、この誘電体基板20に、ループアンテナ12の2つの給電端子16,17にそれぞれ接続する2つの接続端子22,23と、2つのアンテナ25,26が設けられている。2つの接続端子22,23は、この実施例ではばね性を備えており、アンテナ25には無給電素子25Aが隣接して設けられている。コネクタ21の透明フィルム11への接着は、例えば、両面接着テープで行えば良い。ケーブル24は同軸ケーブルであるので、この実施例では給電端子16,17の一方が接地されることになる。コネクタ21の内部の構成については後述する。
TVアンテナ13のアンテナ接続端子18にはケーブル33を接続することができ、TVアンテナ13で受信した電波は、このケーブル33と、これに接続するケーブル49によって、図示しないTVチューナに導かれる。ケーブル33の統合アンテナ10側の先端部にはコネクタ31が接続されており、このコネクタ31に設けられた接続端子32がTVアンテナ13のアンテナ接続端子18に接続する。コネクタ31の透明フィルム11への接着も、例えば、両面接着テープで行えば良い。ケーブル33は単芯ケーブルであり、この実施例では同軸ケーブル49の芯線41に接続される。この同軸ケーブル49のアース線42は、別の単芯ケーブル43によって自動車のボディ44の一部に導かれ、このボディ44に貼り付けられた金属箔45にコネクタ46で接続される。即ち、同軸ケーブル4のアース線42は、自動車のボディ44に交流的に接地される。
図8(a)は本発明の統合アンテナ10と共に使用する薄型のテレビアンテナ50の構成を示すものである。テレビアンテナ50は、透明フィルム11の上にテレビ電波を受信するための2つのTVアンテナ51,52を備えている。図8(a)は、テレビアンテナ50を自動車のフロントガラスの内側に設置した場合に、これを自動車の車室内側から見たものである。車室内側から見た2つのTVアンテナ51,52は透明フィルム11の周囲に沿って設けられており、この実施例では、2つのTVアンテナ51,52が設けられていない部分の透明フィルム11は切り取られて孔部55となっている。更に、TVアンテナ51,52を構成する線状導体の一方の端部には、それぞれアンテナ接続端子53,54が設けられている。アンテナ接続端子53,54には、図7で説明したケーブル33と同様のケーブルがコネクタを介して接続され、受信した電波はケーブルを通じて同様にTVチューナに導かれる。
図8(b)は、図7の薄型の統合アンテナ10と図8(a)の薄型テレビアンテナ50を自動車のフロントガラス61の左右の上部に設置した場合の、受信機80との接続の実施例を示すものであり、自動車の車室内前方を見た図である。この実施例では、受信機80は自動車のインスツルメントパネルに内蔵されており、セレクタ/アンプ40は助手席側の足元に内蔵されている。そして、統合アンテナ10と薄型テレビアンテナ50からのケーブル24,49は自動車のAピラーに沿って取り付けられて受信機80に直接接続される、或いはセレクタ/アンプ40とケーブル56を通じて受信機80に接続される。そして、統合アンテナ10と薄型テレビアンテナ50は、前述のように、透明フィルムを使用して構成されているので、これらをフロントガラス61の上部に取り付けた場合でも、統合アンテナ10と薄型テレビアンテナ50とが自動車の運転者の視界を妨げることがなくなる。
また、図7に示したコネクタ21は透明フィルム11に比べて小さなものであり、しかも統合アンテナ10の上部に取り付けられるので、フロントガラス61の最上部に位置することになり、運転者の視界を殆ど妨げることはない。
図9は図8(b)に示した薄型の統合アンテナ10と薄型テレビアンテナ50、及び受信機80との接続を示す回路図である。統合アンテナ10に設けられたループアンテナ12は、例えば、GPSの電波を受信するものであり、受信した電波は前述のようにコネクタ21の誘電体基板20に導かれ、アンプ57で増幅された後に誘電体基板20の上に設けられた合成器70に入力される。コネクタ21の誘電体基板20には図7に示したように、2つのアンテナ25,26が設けられている。アンテナ25は、例えば、ETC用の電波を受信するものあり、アンテナ26は、例えば、VICSの電波を受信するものである。アンテナ25,26で受信した電波も合成器70に入力される。
合成器70の中には、GPSで使用される電波の帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ71、ETCで使用される電波の帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ72、及びVICSで使用される電波の帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ73が設けられている。アンプ57を通過したGPS信号はバンドパスフィルタ71を通り、アンテナ25からのETC信号はバンドパスフィルタ72を通り、アンテナ26からのVICS信号はバンドパスフィルタ73を通った後に合成され、合成器70から出力される。合成器70からの出力信号(合成信号)はケーブル24を通って受信機80に内蔵された分波器81に入力される。
分波器81の中には、GPSで使用される電波の帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ83、VICSで使用される電波の帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ84、及びETCで使用される電波の帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ85が設けられている。従って、合成信号は分波器81内のバンドパスフィルタ83,84,85によって分波される。バンドパスフィルタ83を通過したGPS信号はGPSレシーバ86に入力され、バンドパスフィルタ84を通過したVICS信号はVICSレシーバ87に入力され、バンドパスフィルタ85を通過したETC信号はETC通信機88に入力される。なお、ETC通信機88からはETC通信機88を搭載した車両を識別させる信号が出力され、この信号は前述の経路と逆の経路を通ってETCアンテナ25から料金所に設置されたETCアンテナに向けて放射される。
また、統合アンテナ10に設けられたTVアンテナ13は、コネクタ31とケーブル24(図示せず)と同軸ケーブル49によってセレクタ/アンプ40のセレクタ47に接続されている。また、薄型テレビアンテナ50に設けられた2つのTVアンテナ51,52は、それぞれコネクタ31とケーブル24(図示せず)と同軸ケーブル49によってセレクタ/アンプ40のセレクタ47に接続されている。セレクタ47は、受信感度の高いTVアンテナ(TVアンテナ13,51,52の何れか)を選択して、その出力がアンプ48に出力されるようにTVアンテナを切り換える。この結果、TVアンテナ13,51,52の何れかが、セレクタ/アンプ40と同軸ケーブル56を通じて受信機80に内蔵されたTVチューナ82に接続される。
図10(a)は、図7に示したコネクタ21の構成の具体的な実施例を示すものである。コネクタ21は、誘電体基板20がケース27に取り付けられて構成される。ケース27の底部に露出する誘電体基板20の裏面には、透明フィルム11に形成されたループアンテナ12の2つの給電端子16,17にそれぞれ接続する2つの接続端子22,23、2つのアンテナ25,26、およびアースパターン19が設けられている。2つの接続端子22,23は、この実施例ではばね性を備えており、接続端子23がアースパターン19に接続している。また、アンテナ25の矩形状のループの一辺に隣接して、無給電素子25Aが設けられている。そして、ケース27に収納される誘電体基板20の表側には、同軸ケーブル24が接続されている。ケース27には、誘電体基板20が嵌め込まれる段差部27Aと同軸ケーブル24を挿通させるためのケーブル溝27Bが設けられている。
図10(b)は(a)に示したコネクタ27を組み立てた後に、図7に示した透明フィルム11に取り付けた状態を示す断面図である。但し、この断面図は構造を説明するためのものであり、接続端子22,23、アンテナ25と26の配置は必ずしも(a)に示した位置と一致していない。この図から分かるように、透明フィルム11の上に設けられたループアンテナ12は、接続端子22,23と誘電体基板20内に設けられたスルホール28を通じて合成器70(図1〜6の回路5に相当する)に接続される。また、アンテナ25,26は、誘電体基板20内に設けられたスルホール28を通じて合成器70に接続される。そして、合成器70の出力が同軸ケーブル24の芯線24Sに接続されている。なお、誘電体基板20の裏面側に設けられたアースパターン19は、合成器70の裏側に位置するように設けられる。これは、合成器70を安定的に動作させるためである。具体的には、合成器70内のストリップラインのインピーダンスを所望の値に一定に保つためである。
図10(c)は、図10(b)の誘電体基板20に多層基板20Tを使用した場合の実施例の構成を示す断面図である。多層基板20Tは第1の誘電体基板20Aと第2の誘電体基板20Bが積層されたものであり、合成器70が設けられている側の積層面にはアースパターン9が、合成器70に重なる位置に積層されて設けられている。その他の部分の構成は図10(b)で説明した構成と同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図11は、図10(a)に示したコネクタ21の誘電体基板20の表裏に搭載された部品の配置と、この誘電体基板20の透明フィルム11への接続位置を示すものである。誘電体基板20の表側には、アンテナ出力を合成する合成器70、アースパターン(ハッチングで示す部分)30、およびアンプ57が設けられていると共に、同軸ケーブル24が接続している。同軸ケーブル24は、そのアース線24Eがアースパターン30に接続されており、その芯線24Sが合成器70の出力端子に接続されている。
図10(a)に示した誘電体基板20の裏側に設けられたアースパターン19は、表側に設けられた合成器70に重なる位置に設けられている。誘電体基板20の裏側に設けられたアースパターン19は、スルホール28を通じて表側のアースパターン30に接続している。誘電体基板20の裏側に設けられた接続端子23と、アンテナ25のアース側の端子は、アースパターン19、スルホール28、およびアースパターン30を通じて同軸ケーブル24のアース線24Eに接続される。
また、接続端子22はスルホール28、アンプ57を通じて合成器70に接続されており、アンテナ25のもう一方の給電側の端子はスルホール28を通じて誘電体基板20の表側に導かれ、導線で合成器70に接続されている。同様に、アンテナ26もその一端がスルホール28を通じて誘電体基板20の表側に導かれ、導線で合成器70に接続されている。
このように構成された誘電体基板20は、その接続端子22,23がそれぞれ透明フィルム11の上に形成されたループアンテナ12の給電端子16,17に接続されるように、透明フィルム11に取り付けられる。この図から、誘電体基板20が透明フィルム11の上に取り付けられた状態では、アンテナ12,25,26が重なり合わないようになっていることが分かる。
この図11から分かるように、この実施例の統合アンテナ10には、透明フィルム11の上にあるユープアンテナ12、TVアンテナ13(図示せず)、及びコネクタ21の誘電体基板20の上にあるアンテナ25,26の4つのアンテナがある。透明フィルム11の上のアンテナ数とコネクタ21の誘電体基板20の上のアンテナ数はこれ以上に増やすことも可能である。
図12(a)は図10(b)に示したコネクタ21に、反射板である平板状導体7を誘電体基板20に平行に内蔵させた状態の構成を示すものである。平板状導体7は、セラミックやプラスチック等の誘電体部材8を用いて誘電体基板20に取り付けられる。平板状導体7はアンテナ25に対向する位置に設けられている。なお、図示はしていないが、アンテナ26に対向する部分にも平板状導体を設けることができる。その他の構成は、図10(b)と同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図12(b)は図10(b)に示したコネクタ21に、反射板である平板状導体7を誘電体基板20に対して傾斜させた状態で内蔵させた構成を示すものである。平板状導体7は、セラミックやプラスチック等の誘電体部材8を用いて誘電体基板20に対して傾斜させて取り付けることができる。平板状導体7はアンテナ25に対向する位置に傾斜して設けられている。なお、図示はしていないが、アンテナ26に対向する部分にも平板状導体を傾斜させて設けることができる。その他の構成は、図10(b)と同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。この構成では、平板状導体7を誘電体基板20に対して傾斜させて電波の到来方向に対して垂直にすると、アンテナ25の受信感度が良くなる。
図12(c)はコネクタ21に内蔵させた平板状導体7の誘電体基板20に対する角度で統合アンテナ10の指向性が変化する状態を説明する図である。図12(b)に示したように、平板状導体7の傾斜角度を調整することにより、統合アンテナ10を自動車100のフロントウインドウ61に取り付けた時に、統合アンテナ10に立てた垂線Yの方向に対して、統合アンテナ10の指向性を方向Xや方向Zにすることができる。
図13(a),(b)は本発明の統合アンテナ10に使用するループアンテナ12と無給電素子14の配置により受信する電波が変わることを説明する図であり、(a)は右旋円偏波を受信するためのループアンテナ12の構成を示す平面図、(b)は左旋円偏波を受信するためのループアンテナ12の構成を示す平面図である。
右旋円偏波は、GPS用の電波に使用されている他に、ETC用の電波に使用されている。この図は右旋円偏波の到来方向からループアンテナ12を見た状態を示している。図において、符号16,17は給電回路又は同軸ケーブルが接続される給電端子であり、この給電端子16,17に連絡導体29を介してアンテナ導体が接続されている。また、符号14はループアンテナ12に接続されない独立した線状の導体であり、ループアンテナ12の外側に配置されている。この線状の導体は無給電素子と呼ばれる。
この実施例のループアンテナ12のアンテナ導体の形状は正方形であり、その1つの頂点に給電端子16,17が設けられている。この実施例では、無給電素子14は、アンテナ導体の一辺に平行な直線状の導体である第1の部分14Aと、この第1の部分14Aに電気的に接続する直線状の第2の部分14Bとから構成されている。第2の部分14Bは、第1の部分14Aの仮想延長線IEに対して所定の角度で配置されている。この状態を以後、第2の部分14Bは第1の部分に対して曲げられていると言う。第2の部分14Bの折り曲げ方向は、第1の部分14Aの仮想延長線IEに対してアンテナ導体側、即ち、アンテナ導体の他の辺がある側に折り曲げられている。この第2の部分14Bは、その自由端側ほど近接するループアンテナ12のアンテナ導体に対して次第に遠ざかる。そして、この実施例の第2の部分14Bは、給電端子16,17の中間点とこれに対向する頂点を結ぶ直線CLに対して平行に配置されている。そして、この実施例では給電端子16,17の内の給電端子17が接地される。
ここで、無給電素子14の機能について説明する。今、無給電素子14が無い状態のループアンテナ12を考えると、特に、周囲(アンテナ導体の全長)が1波長のループアンテナ12では、矢印101の方向の電界の成分(横成分)のみしか受信しない。これは、ループアンテナ12のアンテナ導体の形状に関係しない。これに対して、円偏波は時間によって電界の方向が変化する、そして、変化する円偏波を常に受信しないと円偏波を完全に受信したことにはならない。無給電素子14は、この円偏波の矢印102の方向の電界の成分(縦成分)を受信するために、ループアンテナ12のアンテナ導体に近接させて設けたものである。更に正確に述べると、無給電素子14の第2の部分14Bによって円偏波の縦成分を取り込み、アンテナ導体に近接する第1の部分14Aによって受信した円偏波の縦成分を、近接するループアンテナ12のアンテナ導体に結合させるのである。この結果、円偏波の縦成分と横成分とが同相でループアンテナ12に受信されるのである。即ち、無給電素子14が第2の部分14Bのみであると、受信した円偏波がループアンテナ12に伝わり難いので、受信した円偏波を効率的にループアンテナ12に伝えるために無給電素子14に第1の部分14Aが設けられている。
ループアンテナ12を構成するアンテナ導体の全長は、送受信する電波の波長に等しく形成されており、GPS用の場合、アンテナ導体の一辺の長さは48mmである。また、無給電素子14を構成する導体の全長(第1の部分の長さと第2の部分の長さの合計値)は、この実施例ではループアンテナ12が送受信する電波の約1/2波長の長さであり、約90mmである。そして、無給電素子14を構成する導体の全長は、ループアンテナ12が送受信する電波の約1/2波長より長くすること、及び、ループアンテナ12が送受信する電波の整数倍とすることも可能である。
なお、この実施例は、比誘電率1の誘電体にループアンテナを設置した場合のものであり、ガラス等の誘電率が高い部材にこのループアンテナを設置する場合は、波長短縮に応じてループアンテナのサイズを小さくすれば良い。
例えば、λ1を誘電体上でのある特定の周波数における電波の波長とし、λ0を自由空間における前述の或る特定の周波数と同じ周波数における電波の波長とし、αをアンテナ周囲の誘電体による波長短縮率とすると、
λ1=α×λ2
の関係が成り立つので、この波長短縮率αに応じてループアンテナのサイズを小さくすることができるのである。
更に、ループアンテナ12と無給電素子14を構成する導体は、導体薄膜、ワイヤ、導電性インクによる印刷によって形成すれば良い。
また、本発明では、無給電素子14は、ループアンテナ12を略均等に二分する分割線(図13(a)の実施例では中心線CL)に対して、その分割線の一方の側に位置しており、この分割線を越えて反対側の領域に達することがないように配置される。また、無給電素子14は、ループアンテナ12の給電点16,17から見たループの対極を結ぶ直線(図13(a)の実施例では中心線CL)に対して平行な成分と、垂直な成分に分けた時に、必ず平行な成分が存在するように、ループアンテナ12の近傍に配置される。即ち、本発明における無給電素子14は、中心線CLに対して垂直な成分のみから構成されるものではない。
この理由は、前述のように無給電素子14が、ループアンテナ12で受信できない円偏波の成分を受信するために設けられたものであるからである。
図13(b)は本発明に使用する円偏波受信用のループアンテナ12の内の、左旋円偏波受信用のループアンテナ12の構成を示すものである。左旋円偏波は、衛星ディジタル放送用の電波に使用されている。この図は左旋円偏波の到来方向からループアンテナ12を見た図である。左旋円偏波受信用のループアンテナ12が、右旋円偏波受信用のループアンテナ12と異なる点は、無給電素子14の位置のみである。よって、右旋円偏波受信用のループアンテナ12と同じ構成部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。図13(b)に示す左旋円偏波受信用のループアンテナ12では、無給電端子14の位置は、図13(a)に示す右旋円偏波受信用のループアンテナ12における無給電端子14の、前述の直線CLに対して線対称の位置である。また、左旋円偏波受信用のループアンテナ12では、給電端子16が接地される。
このように、左旋円偏波受信用のループアンテナ12の無給電端子14の位置を、右旋円偏波受信用のループアンテナ12の無給電端子14の位置と線対称の位置にする理由は、第2の部分14Bで左旋円偏波の縦の成分を受信し、第1の部分14Aで受信した円偏波の縦の成分をループアンテナ12に伝えるためである。
図14(a)は本発明に使用する円偏波受信用のループアンテナ12の内の、右旋円偏波受信用のループアンテナ12の別の構成を示すものである。この図に示す右旋円偏波受信用のループアンテナ12は、図13(a)で説明した右旋円偏波受信用のループアンテナ12と同じ方向から見たものであり、図13(a)で説明した右旋円偏波受信用のループアンテナ12と異なる点は、無給電素子14の位置のみである。よって、図13(a)と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図13(a)で説明した右旋円偏波受信用のループアンテナ12では、無給電素子14は、ループアンテナ12の左側に設けられていた。一方、図14(a)に示す右旋円偏波受信用のループアンテナ12では、無給電素子14が、給電端子16,17の中間点とこれに対向する頂点を結ぶ直線CLの上にある中心点CPに対して、図13(a)の無給電素子14と点対称の位置、即ち、図13(a)の無給電素子14を、中心点CPを中心にして180°回転させた位置、に配置されている。右旋円偏波受信用のループアンテナ12においては、無給電素子14をこのような点対称の位置に配置してもその効果は変わらない。これは、第2の部分14Bで右旋円偏波の縦の成分を受信し、第1の部分14Aで受信した円偏波の縦の成分をループアンテナ12のアンテナ導体に伝えることができるためである。
図14(b)は本発明に使用する円偏波受信用のループアンテナ12の内の、左旋円偏波受信用のループアンテナ12の別の構成を示すものである。この図に示す左旋円偏波受信用のループアンテナ12は、図13(b)で説明した左旋円偏波受信用のループアンテナ12と同じ方向から見たものであり、図13(b)で説明した左旋円偏波受信用のループアンテナ12と異なる点は、無給電素子14の位置のみである。よって、図13(b)と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図13(b)で説明した右旋円偏波受信用のループアンテナ12では、無給電素子14は、ループアンテナ12の右側に設けられていた。一方、図14(b)に示す左旋円偏波受信用のループアンテナ12では、無給電素子14が、給電端子16,17の中間点とこれに対向する頂点を結ぶ直線CLの上にある中心点CPに対して、点対称の位置に配置されている。左旋円偏波受信用のループアンテナ12においては、無給電素子14をこのような点対称の位置に配置してもその効果は変わらない。これは、第2の部分14Bで左旋円偏波の縦の成分を受信し、第1の部分14Aで受信した円偏波の縦の成分をループアンテナ12のアンテナ導体に伝えることができるためである。
このような無給電素子14は、前述の実施例ではループアンテナ12に使用されているほか、コネクタ21の誘電体基板20に設けられたアンテナ25にも設けられている。
以上説明した実施例では、本発明に係る統合アンテナ10の受信について説明したが、電波を前述の統合アンテナ10から送信する場合についても全く同様である。
(a)は本発明の統合アンテナの、第1の基板がフィルム状の誘電体である場合の基本構成を示す断面図、(b)は本発明の統合アンテナの、第1の基板が誘電体部材で構成される自動車のボディである場合の基本構成を示す断面図、(c)は本発明の統合アンテナの自動車への取り付け位置の例を示す斜視図である。 本発明の統合アンテナの第2の基板側の構成を示すものであり、(a)は誘電体基板上に1つのアンテナエレメントが設けられ、誘電体基板の反対側の面から離れて平板状導体が設けられた構成を示す断面図、(b)は誘電体基板上の同じ側に2つのアンテナエレメントが設けられ、それぞれに対応する平板状導体が誘電体基板の反対側の面から離れた位置に設けられた構成を示す断面図、(c)は誘電体基板上の同じ側に2つのアンテナエレメントが設けられ、それぞれに対応する平板状導体が2つのアンテナエレメントと同じ側の誘電体基板から離れた位置に設けられた構成を示す断面図である。 本発明の統合アンテナの第2の基板側の構成を示すものであり、(a)は誘電体基板上に1つのアンテナエレメントが設けられ、この基板の反対側の面上に誘電体部材を挟んで平板状導体が設けられた構成を示す断面図、(b)は誘電体基板上に2つのアンテナエレメントが設けられ、この基板の反対側の面上にそれぞれに対応する平板状導体が誘電体部材を挟んで設けられた構成を示す断面図である。 (a)は図3(a)の平板状導体が誘電体基板に対して傾斜して設けられた構成を示す断面図、(b)は図3(b)の平板状導体が誘電体基板に対してそれぞれ別の方向に傾斜して設けられた構成を示す断面図である。 本発明の統合アンテナの第2の基板側の構成を示すものであり、(a)は誘電体基板上に1つのアンテナエレメントが設けられ、この基板の反対側の面上に平板状導体が設けられた構成を示す断面図、(b)は誘電体基板上に2つのアンテナエレメントが設けられ、それぞれに対応する平板状導体が誘電体基板の反対側の面上に設けられた構成を示す断面図、(c)は(b)の平板状導体が共通に一体的に設けられた構成を示す断面図である。 本発明の統合アンテナの第2の基板側の構成を示すものであり、(a)は図5(a)に示した構成の誘電体基板が多層基板である場合の構成を示す断面図、(b)は(a)の構成の分解斜視図、(c)は(a)に示した構成の誘電体多層基板にアースパターンが全面に設けられている場合の構成を示す断面図である。 本発明の統合アンテナの具体的な一実施例の構成を示す説明図である。 (a)は図7に示した統合アンテナと共に使用するテレビ電波受信用のアンテナの構成を示す平面図、(b)は図7と図8(a)に示したアンテナの自動車のフロントガラスへの取り付け状態を説明する説明図である。 図8(b)に示したアンテナと受信機との接続関係を示す回路図である。 本発明の統合アンテナの第2の基板側の構成の具体的な実施例を示すものであり、(a)は図7に示したコネクタの構成を示す分解斜視図、(b)は(a)の組立後に図7に示した透明フィルムに取り付けた状態を示す断面図、(c)は(b)の誘電体基板に多層基板を使用した場合の実施例の構成を示す断面図である。 図10(a)に示したコネクタの構成と、このコネクタの透明フィルムへの取り付けを説明する分解斜視図である。 (a)は図10(b)に示したコネクタに反射板を誘電体基板に平行に内蔵させた状態の構成を示す断面図、(b)は図10(b)に示したコネクタに反射板を誘電体基板に傾斜させて内蔵させた状態の構成を示す断面図、(c)はコネクタに内蔵させた反射板の誘電体基板に対する角度で統合アンテナの指向性が変化する状態を説明する図である。 本発明の統合アンテナに使用するループアンテナと無給電素子の配置により受信する電波が変わることを説明する図であり、(a)は右旋円偏波を受信するためのループアンテナの構成を示す平面図、(b)は左旋円偏波を受信するためのループアンテナの構成を示す平面図である。 (a)は右旋円偏波を受信するためのループアンテナの別の構成を示す平面図、(b)は左旋円偏波を受信するためのループアンテナの別の構成を示す平面図である。
符号の説明
1…第1の基板
2…第2の基板
3…第1のアンテナエレメント
4…第2のアンテナエレメント
5…回路
6…第3のアンテナエレメント
7…平板状導体
8…誘電体部材
9…アースパターン
10…本発明の一実施例の統合アンテナ
11…透明フィイルム
12…ループアンテナ
13…TVアンテナ
14,25A…無給電素子
16,17…給電端子
20…誘電体基板
21…コネクタ
22,23…接続端子
25…ETC用アンテナ
26…VICS用アンテナv
27…ケース
28…スルホール
40…セレクタ/アンプ
50…薄型のテレビアンテナ
70…合成器

Claims (16)

  1. 第1のアンテナエレメントと、
    前記第1のアンテナエレメントが形成された第1の基板と、
    前記第1のアンテナエレメントに接続される回路が設けられた第2の基板と、
    前記第2の基板に設けられると共に前記回路に接続された第2のアンテナエレメントとを備え、
    前記第2の基板は前記第1の基板の上に重ねて取り付けられることを特徴とする統合アンテナ。
  2. 前記第2の基板が誘電体基板であることを特徴とする請求項1に記載の統合アンテナ。
  3. 前記第1の基板が、フィルム状の誘電体基板、又は自動車のボディを構成する誘電体の一部であることを特徴とする請求項1または2に記載の統合アンテナ。
  4. 前記第2のアンテナエレメントは前記第2の基板の一方の面に形成され、
    前記第2の基板の他方の面側で、前記第2のアンテナエレメントに対向し、かつ前記第2の基板に略平行、又は前記第2の基板に対して傾斜して配置される第1の板状導体を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  5. 前記第2の基板の一方の面に形成される他のアンテナエレメントと、
    前記第2の基板の他方の面側で、前記他のアンテナエレメントに対向し、かつ前記第2の基板に略平行、又は前記第2の基板に対して傾斜して配置される第2の板状導体を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  6. 前記第2の基板の一方の面は、電波到来方向であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  7. 前記板状導体は、前記第2の基板から離れた位置に配置されることを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  8. 前記板状導体と前記第2の基板の間に設けられる誘電体部材を備えることを特徴とする請求項7に記載の統合アンテナ。
  9. 前記板状導体は、前記第2の基板に隙間無く配置されることを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  10. 前記第1の板状導体と前記第2の板状導体が一体であることを特徴とする請求項5に記載の統合アンテナ。
  11. 前記第2の基板が多層基板で構成され、
    前記回路のアースパターンが前記多層基板の中間層に形成されることを特徴とする請求項4から10の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  12. 前記第2の基板に設けられ、前記第1のアンテナエレメント及び前記第2のアンテナエレメントで受信した信号合成する合成器を備えることを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  13. 前記第1のアンテナエレメント及び前記第2のアンテナエレメントの少なくとも一方が円偏波受信用のアンテナエレメントであることを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載の統合アンテナ。
  14. 前記円偏波受信用のアンテナエレメントが、ループ状の線状導体と、該線状導体と接続されない線状導体とから構成されることを特徴とする請求項13に記載の統合アンテナ。
  15. 第1のアンテナエレメントと、
    前記第1のアンテナエレメントが形成された第1の基板と、
    前記第1の基板に取り付けられた時に、前記第1のアンテナエレメントに接続される回路を有するコネクタと、
    前記回路が設けられる第2の基板と、
    前記第2の基板に設けられると共に前記回路に接続される第2のアンテナエレメントとを備え
    前記回路は前記第1のアンテナエレメント及び前記第2のアンテナエレメントで受信した受信信号を合成し、ケーブルに出力することを特徴とする統合アンテナ装置。
  16. 第1のアンテナエレメントと、
    前記第1のアンテナエレメントが形成された第1の基板と、
    前記第1の基板に取り付けられた時に、前記第1のアンテナエレメントに接続される回路を有するコネクタと、
    前記回路が設けられる第2の基板と、
    前記第2の基板に設けられると共に前記回路に接続される第2のアンテナエレメントと、
    アンテナエレメントで受信した受信信号を処理する受信機とを備え、
    前記回路は前記第1のアンテナエレメント及び前記第2のアンテナエレメントで受信した受信信号を合成してケーブルに出力し、
    前記受信機は前記ケーブルから入力された受信信号を分波して処理することを特徴とする受信装置。
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