JP2004242277A - アンテナ - Google Patents

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Kazushige Ogino
和滋 荻野
Kazuo Takayama
一男 高山
Hirokazu Matsunaga
裕数 松長
Minoru Maehata
実 前畑
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Abstract

【課題】 受信帯域を変更可能なクロスダイポールアンテナをフィルム状の誘電体の両面に形成して薄型化と送受信電波の種類の拡大を図れるアンテナを提供する。
【解決手段】 フィルム状の誘電体7に少なくとも1つ形成したクロスダイポールアンテナ9の、少なくとも1つのアンテナエレメントを面状(平板形)とし、アンテナエレメントからの不平衡出力ラインの途中に移相量を変更できる移相器5とスイッチ回路6とを設け、移相器5における移相量の変更とスイッチ回路6による不平衡ラインの選択により、1つのクロスダイポールアンテナ9で複数種類の電波の送受信を行うアンテナ10である。フィルム状の誘電体7には透明フィルムを使用することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明はアンテナに関し、特に、自動車等の移動体において、移動体のデザインを損ねることなく移動体に取り付けられて電波を受信あるいは送信、または送受信することが可能な、小型で軽量かつ薄型のアンテナに関する。
従来から、自動車等の車両(移動体)には、移動中にも電波の受信等を可能にするアンテナが搭載されている。一般に、車両が受信する電波は、長年に渡ってAMラジオ用の中波(MW)とFMラジオ用やテレビ用の超短波(VHF)や極超短波(UHF)が主なものであった。
ところが近年、これらの電波を受信するアンテナに加えて、高周波帯のGPS(全地球測位システム)用のアンテナ、或いは衛星ディジタル放送用の衛星電波やその再放射波(ギャップフィラー波)を受信するアンテナや、自動車電話や携帯電話等の電話用の電波を送受信するアンテナが車両に必要となりつつある。更には、ITS(高度道路交通システム)の一環として、高速道路や有料道路の料金を自動的に徴収するETC(自動料金所システム)や、道路交通情報を提供するVICS(道路交通情報通信システム)の電波ビーコンに対しても電波の送受信を行うアンテナが必要となってきている。従って、近年の車両は、多くの種類の電波の受信、或いは送信を行うためのアンテナを搭載しなければならなくなってきている。
このようなアンテナの要望に対して、自動車等の移動体の屋根に設置して使用される、ロープロファイル型で水平無指向性の移動体用アンテナが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−135045号公報(図1,図2)
ところが、既に提案されている特許文献1に開示の移動体用アンテナは、GPS用のパッチアンテナ等でアンテナが構成されているために、薄型化が困難であり、車両のデザインを損なう虞があった。また、この移動体アンテナは車両の屋根に設置されているので、物が当たってアンテナが損傷したり、盗難被害に合う等の虞もあった。
更に、多くの種類の電波の受信、或いは送信を行うために複数のアンテナを車両に搭載すると、各アンテナの設置場所の確保、各アンテナへの給電線(ケーブル)の増加によるコストアップ、配線作業の悪化等の問題点もあった。
そこで、本発明は、アンテナを薄型化して車両の内部に搭載可能とすることにより、車両のデザインを損なう虞がなく、また、物が当たってアンテナが損傷したり、盗難被害に合う等の虞のない薄型のアンテナを提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は、車両に搭載する必要のあるアンテナをできるだけ多くこの薄型のアンテナに組み込むことにより統合化し、アンテナ搭載スペースを削減し、アンテナのコストを低減することができるようにすることにある。
前記目的を達成する本発明のアンテナは、以下の第1から第15の形態をとることができる。
第1の形態は、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとからなるクロスダイポールアンテナをシート状の誘電体に少なくとも1つ形成したアンテナであって、クロスダイポールアンテナへの給電を、誘電体上に形成した平衡給電線により行うものにおいて、クロスダイポールアンテナを構成する4つのアンテナエレメントの内の、少なくとも1つのアンテナエレメントを面状アンテナエレメントとしたものである。尚、シート状の誘電体としては、樹脂性フィルムだけでなく、ガラス(自動車のウィンドウガラス等)や薄型プリント基板等を用いることができる。また面状アンテナエレメントは線状ではなく面積を持ったもので、導体箔等により形成された面(平面や若干の曲面)で構成されている(網目状の面でも可能)。
第2の形態は、第1の形態の面状アンテナエレメントの一部に、線状導体を接続したアンテナである。
第3の形態は、第2の形態の線状導体をつづら折りされた形状としたアンテナである。
第4の形態は、第1から第3の形態の何れかにおいて、面状アンテナエレメントを構成する導体を、このアンテナエレメントの外形に対するその内側部分の領域が隙間を含むように形成したアンテナである。
第5の形態は、第4の形態のアンテナエレメントを、このアンテナエレメントの外形を表す線状導体からなるアンテナフレームと、このアンテナフレームの内部に掛け渡されたアンテナビームで形成したアンテナである。
第6の形態は、第1から第5の形態の何れかにおいて、第1と第2のダイポールアンテナへの平衡給電線の内の少なくとも一方に、移相量を可変できる移相器を設けたアンテナである。
第7の形態は、第6の形態の移相器を移相量の異なる複数の移相器を並列に配置し、スイッチで何れかの移相器を選択することにより、移相量を変更可能としたアンテナである。
第8の形態は、第6の形態の移相器を移相量の異なる複数の移相器を直列に配置し、スイッチで何れかの移相器を短絡させることにより、移相量を変更可能としたアンテナである。
第9の形態は、第1から第7の形態の何れかにおいて、第1と第2のダイポールアンテナへの給電線を合成器で合成すると共に、合成器と第1と第2のダイポールアンテナとの間の何れか一方の給電線に遮断可能なスイッチ回路を設けたアンテナである。
第10の形態は、第1から第9の形態の何れかのクロスダイポールアンテナの電波受信面の反対側の近傍に、電波反射導体を設けたアンテナである。
第11の形態は、第10の形態の電波反射導体を、クロスダイポールアンテナが送受信する電波の周波数に応じて複数個設置したアンテナである。
第12の形態は、第10又は11の形態の誘電体を透明としてアンテナを自動車のフロントガラスの内側に取り付け、反射導体を自動車のインナリヤビューミラーに取り付けたアンテナである。
第13の形態は、第1から第12の形態の何れかのアンテナエレメントと平衡給電線、及び平衡給電線に給電を行う給電回路を、誘電体の両面に配分して形成したアンテナである。
第14の形態は、第13の形態の第1のダイポールアンテナを構成する2つのアンテナエレメントとこのアンテナエレメントに接続する平衡給電線の組を、それぞれ誘電体の異なる面に形成し、第2のダイポールアンテナを構成する2つのアンテナエレメントとこのアンテナエレメントに接続する平衡給電線の組も、それぞれ誘電体の異なる面に形成し、誘電体をその面に垂直な方向から透視した時に、1つのダイポールアンテナに給電を行う2本の給電線間の隙間が0となるように、各平衡給電線を誘電体の上に配置したアンテナである。
本発明のアンテナによれば、薄型の誘電体に各種のアンテナを設置することができ、また、車両のフロントガラスのような誘電体に設置することもできるため、車両デザインを損なう虞がなく、また、物が当たってアンテナが損傷したり、盗難被害に合う等の虞がない。更に、車両に搭載する必要のあるアンテナをできるだけ多くこの薄型のアンテナに組み込み、統合アンテナとして構成することが可能となるので、複数種類の電波用のアンテナ搭載スペースが削減され、ケーブルを統合することができ、アンテナの車両への搭載性、取付性が向上し、アンテナの設置コストが低減される。
以下添付図面を用いて本発明の実施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るアンテナは、ダイポールアンテナ2対をその中心部が交差するように重ねて配置したクロスダイポールアンテナを、フィルム状の誘電体に少なくとも1つ形成した薄型のアンテナである。誘電体としては、例えば、透明で柔軟なポリエチレンフィルムを使用することができる。このように誘電体に柔軟なフィルムを使用することにより、本発明に係るアンテナは薄型にでき、かつ、湾曲させたり取付面の多少の段差を吸収させることができる。よって、本発明に係るアンテナは、自動車のフロントガラスのような湾曲面に、あるいは若干の段差のある面に取り付けることが可能である。尚、フィルムのアンテナパターンの構成方法によってはアンテナ自体に若干の段差が生じることもあるが、取付に支障のない程度の段差に抑えれば問題はない。また、フィルムではなくフロントガラス等のガラス面に直接アンテナエレメントを形成することや、また透明の必要性がない場合(装置筐体内への組込等)にはプリント配線板にアンテナエレメントを形成する実施形態も可能である。
図1(a)に示す第1の実施例のアンテナ10は、透明フィルム7の上に1つのクロスダイポールアンテナ9を統合アンテナ(図示していないが、他の用途のアンテナ、例えばTV受信用ループアンテナ等が透明フィルム7に形成されており、複数用途のアンテナが統合された統合アンテナとして構成されている)として設けると共に、その回路部Cを設けて構成される。クロスダイポールアンテナ9は、第1のダイポールアンテナ1と第2のダイポールアンテナ2から構成されている。第1のダイポールアンテナ1は対向する第1のアンテナエレメント11と第2のアンテナエレメント12とから構成され、第2のダイポールアンテナ2は対向する第3のアンテナエレメント13と第4のアンテナエレメント14とから構成されている。また、回路部Cには、バランス回路3、4、移相器5、スイッチ回路6及び合成器8がある。このアンテナ10のサイズは、例えば、縦方向が50mm、横方向が70mm程度である。
第1と第2のダイポールアンテナ1,2においては、これらに給電を行う平衡給電線を隙間無く隣接させて配置する必要がある。この配置は、平衡給電線の回路インピーダンスを、アンテナエレメントのインピーダンスに合わせるために必要である。そこで、本発明に使用するクロスダイポールアンテナ9では、その第1と第3のアンテナエレメント11,13を透明フィルム7の裏面側に配置し、第2と第4のアンテナエレメント12,14を透明フィルム7の表面側に配置している。この結果、図2に示す図1(a)のX‐X線における部分拡大断面から分かるように、第1のダイポールアンテナ1への平衡給電線31,32の間の隙間Gは0であり、同様に、第2のダイポールアンテナ2への平衡給電線33,34の間の隙間Gも0にすることができる。なお、図2に符号24で示される層は保護層である。
図1(a)に示すように、第1のダイポールアンテナ1と第2のダイポールアンテナ2によって受信された信号は、それぞれ平衡給電線31,32、及び平衡給電線33,34を介してバランス回路3,4に入力され、バランス回路3,4で不平衡信号となる。バランス回路3から出力された信号は移相器5とスイッチ回路6を経て合成器6に入り、バランス回路4から出力された信号はスイッチ回路6のみを経て合成器8に入力される。合成器8ではバランス回路3,4からの信号が合成される。合成器8にはコネクタ21が設けられており、このコネクタ21にコネクタ22を介して接続される同軸ケーブル23によって、合成された信号は外部に出力される。
合成器8に設けられるコネクタ21は、例えば、図1(b)に示すように雄コネクタ21であり、ケーブル23に設けられるコネクタ22は雌コネクタ22である。また、雌コネクタ22に接続されるケーブル23は、中心導体23Cを絶縁体23Bで被覆し、この絶縁体23Bの周囲を外側導体23Aで覆った同軸ケーブルである。このコネクタ21,22には市販の規格品を使用することができる。
なお、フィルム7の裏側に設けられた、第1のアンテナエレメント11への平衡給電線31と第3のアンテナエレメント13への平衡給電線33の、フィルム7の表側に設けられたバランス回路3,4との導通は、フィルム7に設けられためっきされたスルーホール(図示せず)を通じて行われる。
図3は図1に示したアンテナ10の等価回路を示す回路図である。第1のダイポールアンテナ1で受信された信号は、バランス回路(図にはバランと記載)3で不平衡信号となってスイッチ回路6に入力される。一方、第2のダイポールアンテナ2で受信された信号は、バランス回路(図にはバランと記載)4で不平衡信号となり、移相器5を通ってからスイッチ回路6に入力される。スイッチ回路6には、オンの時にバランス回路3からの信号を合成器8に出力するスイッチSW1と、オンの時にバランス回路4からの信号を合成器8に出力するスイッチSW2とがある。合成器8では、第1のダイポールアンテナ1で受信された信号と第2のダイポールアンテナ2で受信されて移相器4を経た信号とを合成して出力する。合成器8から出力される信号は、スイッチSW1,SW2、及び移相器5による信号の移相状態に応じて、GPS信号、ETC信号、VICS信号、電話(TEL)信号、及び無線LAN(図にはW−LANと記載)信号の何れかである。
第1及び第2のダイポールアンテナ1,2の全長L1は、例えば50mm以下であり、1つのアンテナエレメントの幅L2は、例えば約30mmである。また、第1のダイポールアンテナ1の給電点からバランス回路3迄の距離L4と、第2のダイポールアンテナ2の給電点からバランス回路4迄の距離L5とは、電気的に同じ長さであり、バランス回路3からスイッチ回路6までの距離L6と、バランス回路4から移相器5を除くスイッチ回路6までの距離L7も電気的に同じ長さである。更に、アンテナエレメント11〜14の何れかの自由端に線状導体15をアンテナとして接続する場合で、線状導体15がつづれ折り状(以後メアンダ状という)に折り返されている場合は、線状導体15の間の間隔L3は、2mm程度であれば良い。
図4(a)は、図3に示した移相器5の第1の実施例の構成を示すブロック回路図である。この実施例には、移相器5として、信号の位相を15°移相する15°移相器51、30°移相する30°移相器52、及び90°移相する90°移相器54が並列に設けられている。各移相器51,52,54の信号の入力側には、バランス回路4からの信号を切り換える切り換えスイッチSW3があり、各移相器51,52,54の信号の出力側には、切り換えスイッチSW3と連動して動く切り換えスイッチSW4がある。この移相器5により、入力信号の15°移相出力、30°移相出力、或いは90°移相出力の何れかを得ることができる。図4(a)は90°移相器54が接続されている状態を示しており、移相器5からは90°移相出力が出力される。
図4(b)は、図3に示した移相器5の第2の実施例の構成を示すブロック回路図である。この実施例には、移相器5として、信号の位相を15°移相する15°移相器51、30°移相する30°移相器52、及び60°移相する60°移相器53が直列に設けられている。各移相器51,52,53には並列に短絡線55が設けられており、切り換えスイッチSW5,SW6,SW7により、移相器51,52,53か短絡線55かの何れかが信号の経路に組み込まれるようになっている。そして、切り換えスイッチSW5の信号の入力側にバランス回路4が接続されており、切り換えスイッチSW7の信号の出力側がスイッチ回路6に接続されている。
第2の実施例では、切り換えスイッチSW5,SW6,SW7によって、移相器51,52,53か短絡線55かのどちらが信号の経路に組み込まれるかにより、入力信号の、0°(移相無し)出力、15°移相出力、30°移相出力、45°移相出力、60°移相出力、75°移相出力、90°移相出力、或いは105°移相出力の、8通りの出力の内の何れかを得ることができる。図4(b)は30°移相器52と60°移相器53が信号経路に組み込まれている状態を示しており、移相器5からは90°移相出力が出力される。
図5(a)は、図3に示した移相器5の第3の実施例の構成を示すブロック回路図である。第3の実施例は第2の実施例の変形例であり、この実施例には、移相器5として、ETC用の信号の位相を90°移相するETC用90°移相器56と、GPS用の信号の位相を90°移相するGPS用90°移相器57が直列に設けられている。ETC用90°移相器56とGPS用90°移相器57とは移相を行う周波数帯が異なる。各移相器56,57には並列に短絡線55が設けられており、切り換えスイッチSW8,SW9により、移相器56,57か短絡線55かの何れかが信号の経路に組み込まれるようになっている。そして、切り換えスイッチSW8の信号の入力側にバランス回路4が接続されており、切り換えスイッチSW9の信号の出力側がスイッチ回路6に接続されている。移相器5の内部回路のパターンは、マイクロストリップ線路で構成することができる。
第3の実施例では、切り換えスイッチSW8,SW9により、移相器56,57か短絡線55かの何れが信号の経路に組み込まれるかによって、入力信号の、0°(移相無し)出力、ETC用の入力信号の90°移相出力、又は、GPS用の入力信号の90°移相出力の何れかを得ることができる。図5(a)はETC用90°移相器56が信号経路に組み込まれている状態を示しており、移相器5からはETC用の90°移相出力が得られる。
なお、更に別の実施例として、図示はしないが、図3に示した距離L6と距離L7に差を持たせて、GPSとETCのどちらか一方の周波数で90°の位相差を持たせるようにすることもできる。この構成によれば、移相器5内のどちらか一方の遅延回路は不要になる。
図5(b)は(a)の移相器5を図3の移相器5として使用した場合の、スイッチ回路5のスイッチSW1,SW2のオンオフと、移送器5にあるスイッチSW8,SW9のオンオフに応じた発生偏波の種類、及び送受信電波の種類の関係を説明するテーブルである。図5(a)の移相器5を使用した場合には、(b)に示すように、3種類の設定が可能である。
第1の設定では、スイッチ回路6のスイッチSW1とSW2は、どちらか一方がオンであれば良い。この時の移相器5のスイッチSW8とSW9の状態は任意で良く、(1)スイッチSW8とSW9が共に短絡線55を信号経路に組み込んでいる場合、(2)スイッチSW8がETC用の90°遅延回路56を信号経路に組み込むと共にスイッチSW9が短絡線55を信号経路に組み込んでいる場合、(3)スイッチSW8が短絡線55を信号経路に組み込むと共にスイッチSW9がGPS用の90°遅延回路57を信号経路に組み込んでいる場合、及び(4)スイッチSW8がETC用の90°遅延回路56を信号経路に組み込むと共にスイッチSW9がGPS用の90°遅延回路57を信号経路に組み込んでいる場合の4通りがある。この場合の発生偏波は直線偏波であり、対応電波はVICS用の電波、電話(TEL)用の電波、及び無線LAN(W−LAN)用の電波である。
第2の設定は、スイッチ回路6のスイッチSW1とスイッチSW2が共にオンの場合である。この時の移相器5は、スイッチSW8が短絡線55を信号経路に組み込む側に切り換えられ、スイッチSW9がGPS用の90°遅延回路57を信号経路に組み込む側に切り換えられている場合である。この場合の発生偏波は右旋円偏波であり、対応電波はGPS用の電波である。
第3の設定は、スイッチ回路6のスイッチSW1とスイッチSW2が共にオンの場合である。この時の移相器5は、スイッチSW8がETC用の90°遅延回路57を信号経路に組み込む側に切り換えられ、スイッチSW9が短絡線55を信号経路に組み込む側に切り換えられている場合である。この場合の発生偏波は右旋円偏波であり、対応電波はETC信号用の電波である。
図6(a)は図3に示したアンテナ10の等価回路の変形例の等価回路図を示すものである。この変形例の等価回路が、図3に示した等価回路と異なる点は、バランス回路3と合成器8との間、及び移相器5と合成器8との間にスイッチ回路6が設けられていない点と、移相器5の内部には、180°移相器と短絡線を切り換え可能に設ける点のみである。その他の構成は図3に示した等価回路と全く同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図6(b)は(a)の移相器に180度の移相器5を使用した場合の、移相器5の選択に応じた発生偏波の種類と送受信電波の種類の関係を説明するテーブルである。図6(a)の移相器5を使用した場合には、(b)に示すように、第4と第5の2種類の設定が可能である。
第4の設定では、スイッチ回路6がなく、バランス回路3と合成器8及び移相器5と合成器8は直結されている。この時の移相器5の移相量は0°であり、この場合の発生偏波は直線偏波であり、対応電波はVICS用の電波、電話(TEL)用の電波、及び無線LAN(W−LAN)用の電波である。
第5の設定では、移相器5の移相量が180°に設定され、この場合の発生偏波は0°の時と直交する直線偏波であり、対応電波はVICS用の電波、電話(TEL)用の電波、及び無線LAN(W−LAN)用の電波である。
図7は本発明の実施例に係るアンテナ10で使用する、平板形アンテナエレメント単体の各種形状例を示すものである。各アンテナエレメントは導体、例えば金属板から構成されている。(a)に示すアンテナエレメントA1は、長方形と三角形を組み合わせた形状であり、長方形の長辺よりも一辺の長さが短い三角形が組み合わされている。(b)に示すアンテナエレメントA2は、同じく長方形と三角形を組み合わせた形状の別の例であり、長方形の長辺の長さと同じ一辺の長さを有する三角形が組み合わされている。(c)に示すアンテナエレメントA3は正方形状であり、その1つの頂点が給電点となる。(d)に示すアンテナエレメントA4は長方形状であり、(e)に示すアンテナエレメントA5は楕円状であり、(f)に示すアンテナエレメントA6は円形である。本発明の実施例に係るアンテナ10で使用するアンテナエレメントの形状はこのように線状のアンテナエレメントに対して平板形のものを使用することができ、アンテナエレメントを平板形にしてその面積を拡大すると、送受信できる電波の帯域を広帯域にすることができる。
図8は、本発明の実施例に係るアンテナ10で使用する、平板形のアンテナエレメント単体に、平坦な金属板ではなく、隙間を持たせたり、ワイヤを使用した例を示すものである。本発明ではアンテナエレメントの外形(外枠)で囲まれた部分が面積を有するものを平板形のアンテナエレメントと称している。(a)は三角形状のアンテナエレメントA7をワイヤーメッシュで形成した実施例を示すものである。また、(b)に示すアンテナエレメントA8は、ハニカム板で形成した三角形状のアンテナエレメントを示すものである。更に、(c)から(e)に示すアンテナエレメントA9〜A11は、それぞれワイヤーでアンテナエレメントA9〜A11の外形フレーム(アンテナフレーム)16を形成し、この外形フレーム16内に、数本のワイヤビーム(アンテナビーム)17を掛け渡したものである。
図1に示したアンテナ10では、クロスダイポールアンテナ9を構成するアンテナエレメント11〜14に全て三角形状の平板形アンテナエレメントが使用されている。一方、本発明のアンテナ10では、クロスダイポールアンテナ9を構成するアンテナエレメント11〜14の少なくとも1つに平板形アンテナエレメントを使用しても送受信帯域を広げる効果はある。この例を図9(a)から(d)に示す。
図9(a)は1組のダイポールアンテナのアンテナエレメントを平板形とした例を示すものであり、(b)はクロスダイポールアンテナ9を構成する2つのダイポールアンテナの、それぞれ一方のアンテナエレメントのみを平板形とした例を示すものである。また、図9(c)はクロスダイポールアンテナ9の1つのアンテナエレメントのみを平板形とした例であり、図9(d)はクロスダイポールアンテナ9の3つのアンテナエレメントを平板形とした例である。
更に、本発明の実施例に係るアンテナ10を構成するクロスダイポールアンテナ9では、平板形のアンテナエレメントの自由端側に、図3,図6に示した、メアンダ状の線状導体15を接続して送受信電波の帯域を広げることもできる。このメアンダ状の線状導体15は、平板形のアンテナエレメントの少なくとも1つに接続すれば、アンテナの送受信帯域を周波数の低い方に拡大する効果があり、その組み合わせ例を図9(e)から(g)に示す。
図9(e)はクロスダイポールアンテナ9の全てのアンテナエレメントを平板形とし、一方のダイポールアンテナのアンテナエレメントのみに、線状導体15を更に接続した例を示すものである。また、図9(f)はクロスダイポールアンテナ9の全てを平板形のアンテナエレメントとし、クロスダイポールアンテナ9を構成する2つのダイポールアンテナの、それぞれの一方のアンテナエレメントのみに線状導体15を更に追加した例を示すものである。(g)はクロスダイポールアンテナ9の全てを平板形のアンテナエレメントとし、4つのアンテナエレメントの内の3つのアンテナエレメントに線状導体15を接続した実施例を示すものである。
図10は、アンテナエレメントに接続する線状導体15の、その他の例を示すものである。図10に示す例では、各アンテナエレメントはアンテナフレーム16とアンテナビーム17とから構成されている。図10(a)は三角形状のアンテナエレメントの自由端の一方の側に、これまで説明した線状導体15よりも長い線状導体15Lを、線状アンテナエレメントとして接続した実施例を示すものである。また、(b)は三角形状のアンテナエレメントの自由端の中央部に、線状アンテナエレメント15Mを接続した実施例を示すものである。更に、(c)は三角形状のアンテナエレメントの給電端に線状アンテナエレメント15Nを接続した実施例を示すものである。更にまた、(d)は(a)に示したアンテナエレメントの給電端に(c)に示した線状アンテナエレメント15Nを接続した実施例を示すものである。そして、(e)は(a)から(d)に示した線状アンテナエレメント15L,15M、15Nが接続されたアンテナエレメントを1つずつ組み合わせてクロスダイポールアンテナ9を構成した例を示すものである。本発明のクロスダイポールアンテナ9は、(a)から(d)に示した線状アンテナエレメント15L,15M、15Nが接続されたアンテナエレメントをどのように組み合わせて形成しても良いものである。
図11は本発明の実施例に係るアンテナ10の電波の送受信を行わない側の近傍に、電波の反射導体40を電波の反射板として設置した実施例を示すものである。図11において、クロスダイポールアンテナ9を構成する第1と第3のアンテナエレメント11,13が透明フィルム7の裏面側に設けられており、第2と第4のアンテナエレメント12,14が透明フィルム7の表側に設けられている。電波の到来方向が第2と第4のアンテナエレメント12,14が設けられた側である場合は、電波の反射導体40は、第1と第3のアンテナエレメント11,13が設けられた側に、透明フィルム7から所定距離Dだけ離して設置する。この所定距離Dはクロスダイポールアンテナ9が送受信する電波の周波数に応じて決めることができ(例えば、D=λ/4)、周波数が高い場合は距離Dは小さくなり、周波数が低い場合は距離Dは大きくなる。
図12(a)は本発明の実施例に係るアンテナ10及び電波の反射導体40の、自動車60への搭載位置の一例を示すものである。また、図12(b)は図12(a)に示したアンテナ10と電波の反射導体40の自動車60への設置位置及びアンテナ10の指向性を説明するものである。この図から分かるように、本発明のアンテナ10は一般に、自動車60のフロントガラス61のルーフに近い部分に取り付けることができる。この場合、アンテナ10は、フロントガラス61の内側に湾曲させて取り付けるか、或いは、フロントガラス61に予め内蔵させることができる。この取付位置により、本発明のアンテナ10は、自動車60の前方上方から到来する電波を効率よく受信することができる。
一方、図11で説明した電波の反射板40は、図12(a),(b)に示したように、アンテナ10を自動車60のフロントガラス61に設置した場合は、電波の反射導体40を、フロントガラス61の後方に位置するインナビューミラー62の背面に設置、或いは、インナビューミラー62に内蔵させることができる。前述のクロスダイポールアンテナ9と電波の反射導体40との間の距離Dが小さい場合は、電波の反射導体40は、インナビューミラー62の背面に、スペーサを介して取り付けてその距離Dを短くすることができる。
図13は、本発明の実施例に係るアンテナ10が、2種類の電波の送受信が可能な場合の電波の反射導体40の実施例を示すものである。例えば、自動車のフロントガラス61に取り付けられた本発明のアンテナ10の透明フィルム7に、ETC用の高い周波数の電波の送受信を行うアンテナエレメントAEと、GPS用のやや低い周波数の電波の受信を行うアンテナエレメントAGが設けられている場合について説明する。この場合は、ETC用のアンテナエレメントAEと電波の反射導体41との距離D1が短く、GPS用のアンテナエレメントAGと電波の反射導体42との距離D2はこれよりも長くなる。
このような場合は、ETC用の電波の反射導体41とGPS用の電波の反射導体42とを1つのベース体43に内蔵させた反射板ユニット44を作り、このユニット44をインナビューミラー62の裏面に取り付けることができる。この反射板ユニット44は、これをインナビューミラー62の裏面に取り付けた時に、ETC用のアンテナエレメントAEと電波の反射導体41との距離D1がETCに使用する電波の波長λ1の1/4になるようにし、GPS用のアンテナエレメントAGと電波の反射導体42との距離D2がGPSに使用する電波の波長λ2の1/4になるように構成すれば良い。
なお、以上説明したアンテナの実施例では、フィルムにポリエチレン等の透明フィルムを使用する形態を説明したが、アンテナを自動車のボディの一部を構成する樹脂部材、例えば、ルーフ後部を構成する樹脂部材に取り付ける場合には、フィルムの色を透明にする必要はなく、プリント基板等を用いることも可能である。また、本発明のアンテナは、予め自動車のフロントガラスのような誘電体に内蔵させることもできる。
以上説明したように、本発明のアンテナによれば、薄型の誘電体に各種のアンテナを設置することができ、また、車両のフロントガラスのような誘電体に設置することもできるため、車両デザインを損なう虞がなく、また、物が当たってアンテナが損傷したり、盗難被害に合う等の虞がないという効果がある。更に、車両に搭載する必要のある各種アンテナを同じシート状の誘電体に構成して統合アンテナ化ができるので、複数種類の電波用のアンテナ搭載スペースが削減され、ケーブルを統合することができ、アンテナの車両への搭載性、取付性が向上し、アンテナの設置コストが低減されるという効果もある。
(a)は本発明の第1の実施例を示す、透明フィルムに搭載されたアンテナの構成を示す平面図、(b)は(a)のコネクタの構成を示す部分拡大斜視図である。 図1(a)に示したアンテナのA‐A線における局部断面図である。 図1(a)に示したアンテナの等価回路を示す回路図である。 (a)は図3に示した移相器の第1の実施例の構成を示すブロック回路図、(b)は図3に示した移相器の第2の実施例の構成を示すブロック回路図である。 (a)は図3に示した移相器の第3の実施例の構成を示すブロック回路図、(b)は(a)の移相器を図3の移相器として使用した場合の、スイッチのオンオフと選択した移相器の種類に応じた発生偏波の種類と送受信電波の種類の関係を説明するテーブルである。 (a)は図3に示したアンテナの等価回路の変形例の等価回路図、(b)は(a)の移相器に180度の移相器を使用した場合の、移相器の選択に応じた発生偏波の種類と送受信電波の種類の関係を説明するテーブルである。 本発明に係る面状のアンテナエレメントの各種形状例を示すものであり、(a)は長方形と三角形を組み合わせた形状、(b)は同じく長方形と三角形を組み合わせた形状の別の例、(c)は正方形状、(d)は長方形状、(e)は楕円状、(f)は円形のアンテナエレメントを示す平面図である。 (a)は本発明に係る面状のアンテナエレメントをワイヤーメッシュで形成した実施例を示す図、(b)は本発明の平板形のアンテナエレメントをハニカム板で形成した実施例を示す図、(c)から(e)は本発明に係る面状のアンテナエレメントをワイヤーフレームで形成した場合のアンテナエレメントの種々の形状を示す図である。 本発明に係るクロスダイポールアンテナにおける線状アンテナエレメントと平板形アンテナエレメントの組み合わせの例を示すものであり、(a)は1組のダイポールアンテナのアンテナエレメントを平板形にした例、(b)はクロスダイポールアンテナを構成する各ダイポールアンテナのアンテナエレメントの一方のみを平板形にした例、(c)はクロスダイポールアンテナの1つのアンテナエレメントのみを平板形にした例、(d)はクロスダイポールアンテナの3つのアンテナエレメントを平板形にした例、(e)はクロスダイポールアンテナの全てのアンテナエレメントを平板形にし、一方のダイポールアンテナのアンテナエレメントのみに、線状導体を更に接続した例、(f)はクロスダイポールアンテナを構成する各ダイポールアンテナのアンテナエレメントの一方のみに線状導体を更に追加した例、(g)はクロスダイポールアンテナの平板形の3つのアンテナエレメントに線状導体を接続した例を示すものである。 (a)は三角形状のアンテナエレメントの自由端の一方の側に長めの線状アンテナエレメントを接続した実施例を示す図、(b)は三角形状のアンテナエレメントの自由端の中央部に長めの線状アンテナエレメントを接続した実施例を示す図、(c)は三角形状のアンテナエレメントの給電端に線状アンテナエレメントを接続した実施例を示す図、(d)は(a)のアンテナエレメントの給電端に線状アンテナエレメントを接続した実施例を示す図、(e)は(a)から(d)のアンテナエレメントを組み合わせたクロスダイポールアンテナのアンテナエレメントの配置を説明する図である。 本発明に係るアンテナの電波の送受信を行わない側の近傍に、電波の反射板を設置した実施例を示す説明図である。 (a),(b)は、図11に示したアンテナと反射板を自動車に設置した場合の設置例を説明する斜視図、及び側面図である。 2種類の電波の送受信が可能な本発明に係るアンテナの各個用の電波の反射板を反射板ユニットとして構成し、アンテナを自動車のフロントガラスに、反射板ユニットをインナビューミラーの裏面に取り付けた実施例を示す説明図である。
符号の説明
1…第1のダイポールアンテナ
2…第2のダイポールアンテナ
3,4…バランス回路
5…移相器
6…スイッチ回路
7…フィルム
8…合成器
9…クロスダイポールアンテナ
10…本発明のアンテナ
11,12,13,14…アンテナエレメント
15…線状導体
16…アンテナフレーム
17…アンテナビーム
31〜34…給電線
40,41,42…電波の反射導体
44…反射ユニット
51〜54,56,57…移相器
61…フロントガラス
62…インナビューミラー
C…回路部

Claims (14)

  1. 第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとからなるクロスダイポールアンテナをシート状の誘電体に形成したアンテナであって、前記クロスダイポールアンテナへの給電を、前記誘電体上に形成した平衡給電線により行うものにおいて、
    前記クロスダイポールアンテナを構成する4つのアンテナエレメントの内の、少なくとも1つのアンテナエレメントを面状アンテナエレメントとしたことを特徴とするアンテナ。
  2. 請求項1に記載のアンテナであって、
    前記面状アンテナエレメントの一部に、線状導体を接続したことを特徴とするアンテナ。
  3. 請求項2に記載のアンテナであって、
    前記線状導体をつづら折りされた形状としたことを特徴とするアンテナ。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のアンテナであって、
    前記面状アンテナエレメントを構成する導体を、このアンテナエレメントの外形に対するその内側部分の領域が隙間を含むように形成したことを特徴とするアンテナ。
  5. 請求項4に記載のアンテナであって、
    前記アンテナエレメントを、このアンテナエレメントの外形を表す線状導体からなるアンテナフレームと、このアンテナフレームの内部に掛け渡されたアンテナビームで形成したことを特徴とするアンテナ。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のアンテナであって、
    前記第1と第2のダイポールアンテナへの平衡給電線の内の少なくとも一方に、移相量を可変することができる移相器を設けたことを特徴とするアンテナ。
  7. 請求項6に記載のアンテナであって、
    前記移相器を、移相量の異なる複数の移相器を並列に配置して構成し、スイッチで何れかの移相器を選択することにより、移相量を変更するようにしたことを特徴とするアンテナ。
  8. 請求項6に記載のアンテナであって、
    前記移相器を、移相量の異なる複数の移相器を直列に配置して構成し、スイッチで何れかの移相器を短絡させることにより、移相量を変更するようにしたことを特徴とするアンテナ。
  9. 請求項1から7の何れか1項に記載のアンテナであって、
    前記第1と第2のダイポールアンテナへの給電線を合成器で合成すると共に、前記合成器と前記第1と第2のダイポールアンテナとの間に、何れか一方のダイポールアンテナへの給電線を遮断可能なスイッチ回路を設けたことを特徴とするアンテナ。
  10. 請求項1から9の何れか1項に記載のアンテナであって、
    前記クロスダイポールアンテナの電波受信面の反対側の近傍に、電波反射導体を設けたことを特徴とするアンテナ。
  11. 請求項10に記載のアンテナであって、
    前記電波反射導体を、前記クロスダイポールアンテナが送受信する電波の周波数に応じて複数個設置したことを特徴とするアンテナ。
  12. 請求項10又は11に記載のアンテナであって、
    前記誘電体を透明部材で構成し、このアンテナを自動車のフロントガラスの内側に取り付け、前記反射導体を自動車のインナリヤビューミラーに取り付けたことを特徴とするアンテナ。
  13. 請求項1から12の何れか1項に記載のアンテナであって、
    前記アンテナエレメントと前記平衡給電線、及び前記平衡給電線に給電を行う給電回路を、前記誘電体の両面に配分して形成したことを特徴とするアンテナ。
  14. 請求項13に記載のアンテナであって、
    前記第1のダイポールアンテナを構成する2つのアンテナエレメントとこのアンテナエレメントに接続する平衡給電線の組を、それぞれ前記誘電体の異なる面に形成し、
    前記第2のダイポールアンテナを構成する2つのアンテナエレメントとこのアンテナエレメントに接続する平衡給電線の組を、それぞれ前記誘電体の異なる面に形成し、
    前記誘電体をその面に垂直な方向から透視した時に、前記1つのダイポールアンテナに給電を行う2本の給電線間の隙間が0となるように、前記各平衡給電線を前記誘電体の上に配置したことを特徴とするアンテナ。
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