JP2008278481A - 自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板 - Google Patents

自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナ利得を向上させる小型な自動車用高周波ガラスアンテナを提供する。
【解決手段】ループ状導体の一部を所定長にわたって切除してなる途切れ部4を有するアンテナ導体が窓ガラス板12に設けられ、途切れ部4の両端部がそれぞれ給電部にされ、ループ状導体の形状が長方形であり、最長の辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、アンテナ導体に複数の迂回部が設けられており、途切れ部4がループ状導体の側辺に設けられており、途切れ部4が設けられている、ループ状導体の側辺が8.0〜40mmである導体幅を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、日本国内地上波デジタルテレビ放送(470〜770MHz)、国内UHF帯のアナログテレビ放送(470〜770MHz)又は米国のデジタルテレビ放送(698〜806MHz)の受信に適する自動車用高周波ガラスアンテナに関する。また、この自動車用高周波ガラスアンテナにおけるアンテナ導体が設けられた自動車用の窓ガラス板に関する。
従来、携帯電話用の高周波アンテナとして、図18に示すものが報告されている(例えば、特許文献1の図1参照)。この従来例では、四角形のループ状放射導体51が誘電体に設けられている。また、ループ状放射導体51の、給電端子52及び接地端子53が設けられている辺にメアンダ形状が設けられており、これにより、アンテナ性能を向上させている。この従来例は垂直偏波の携帯電話用である。
また、上記の従来例とは異なる従来例として、図19及び図20に示す自動車用高周波ガラスアンテナが報告されている(例えば、特許文献2の図1,2参照)。図19に示す従来例では、給電端子62,63を有する長方形ループ状素子61の近傍に無給電素子64を配設することにより、無指向性にしている。
図20に示す従来例では、長方形ループ状素子61の側辺に給電端子72,73を配設することにより、無指向性にしている。また、図面上での方向を用いる場合、この従来例において、給電端子72,73から横方向に給電線を伸長させ、該アンテナから見て横方向にある車体にこの給電線を固定でき、実装上の便宜に優れている。
しかし、これら3つの従来例は日本国内地上波デジタルテレビ放送の水平偏波を受信しにくい問題があった。
特開2004−112044号公報 特開2006−270602号公報
本発明は、従来技術の有する前述の欠点を解消する自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板の提供を目的とする。
本発明は、ループ状導体の一部を所定長にわたって切除してなる途切れ部を有するアンテナ導体が自動車用の窓ガラス板に設けられており、該途切れ部の両端部又は該両端部近傍の部分がそれぞれ給電部にされている自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、
ループ状導体の形状が長手方向を有する四角形又は略四角形であり、該ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が1つである場合には、該最長の辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が2つである場合には、該2つの辺のうちどちらか一方が下側に配されており、該下側に配されて辺を下辺というとき、該下辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
アンテナ導体に1つ又は複数の迂回部が設けられており、
途切れ部が、ループ状導体の側辺、一の頂点又は該頂点近傍に設けられており、
途切れ部が設けられている、ループ状導体の側辺、又は、途切れ部が設けられている側の、ループ状導体の側辺が、8.0〜40mmである導体幅を有することを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナを提供する。
また、本発明は、ループ状導体の一部を所定長にわたって切除してなる途切れ部を有するアンテナ導体が自動車用の窓ガラス板に設けられており、該途切れ部の両端部又は該両端部近傍の部分がそれぞれ給電部にされている自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、
ループ状導体の形状が長手方向を有する四角形又は略四角形であり、該ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が1つである場合には、該最長の辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が2つである場合には、該2つの辺のうちどちらか一方が下側に配されており、該下側に配されている辺を下辺というとき、該下辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
途切れ部が、ループ状導体の側辺、一の頂点又は該頂点近傍に設けられており、
ループ状導体の重心を通り、アンテナ導体が設けられている窓ガラス板の面に垂直であり、かつ、ループ状導体の下辺に平行な面を仮想横断面といい、該重心を通り、仮想横断面に垂直な面を仮想垂直面というとき、
アンテナ導体を仮想横断面と仮想垂直面とを境に4つの領域に分割し、途切れ部とは反対側における、上側の領域を第1の領域といい、途切れ部側における、上側の領域を第2の領域といい、途切れ部側における、下側の領域を第3の領域といい、途切れ部とは反対側における、下側の領域を第4の領域というとき、
第1の領域及び第3の領域にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されているか、又は、第2の領域及び第4の領域にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されていることを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナを提供する。
本発明では、上記した構成を採り、途切れ部がループ状導体の側辺、一の頂点又は該頂点近傍に設けられており、該途切れ部の両端部又は該両端部近傍の部分がそれぞれ給電部にされている。そのため、アンテナ導体が右側の窓の車体開口縁又は左側の窓の車体開口縁近傍に設けられている場合、それぞれ右側の車体又は左側の車体に給電線を固定でき、実装上の便宜に優れている。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナは、小型で、窓の視野及び美感を損ねることなく、所望の放送周波数帯が日本国内地上波デジタルテレビ放送、国内UHF帯のアナログテレビ放送又は米国のデジタルテレビ放送等のような広帯域の放送周波数帯であっても、高アンテナ利得で受信できる。特に、日本国内地上波デジタルテレビ放送帯の水平偏波を受信する場合には、高アンテナ利得で受信できる。
アンテナ全体として構造が単純であり、実装が容易である。デフォガを有する後部窓ガラス板の、上側又は下側の領域にも設けても高アンテナ利得を得ることができるため、後部窓ガラス板用の自動車用高周波ガラスアンテナとしても最適である。
以下、本発明の平面アンテナを添付の図面に示される好適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の自動車用高周波ガラスアンテナの一実施形態の平面図である。図1及び後述する、形態を表現する各図において、方向は特に記載しない場合には図面上での方向をいうものとする。図1及び後述する図2〜6は、車内側又は車外側のいずれか一方から見た図である。以下の説明において、特に言及しない場合には、日本国内地上波デジタルテレビ放送に適する実施形態として説明する。また、アンテナ導体の形状に関する説明する場合には、アンテナ導体がループ状導体の一部を切除してなる途切れ部を有する形状を有するため、便宜的にアンテナ導体の代わりにアンテナ導体の形状の元になるループ状導体を用いる場合がある。
図1において、1はアンテナ導体、1aはループ状導体の右上側辺、1bはループ状導体の右下側辺、1eはループ状導体の下辺、1fはループ状導体の上辺、2a,2bは迂回部、4は途切れ部、5は仮想横断面、6は仮想垂直面,12は自動車用の窓ガラス板、15bは右側の窓の車体開口縁、21は第1の領域、22は第2の領域、23は第3の領域、24は第4の領域である。ここで、窓の車体開口縁とは窓ガラス板がはめ込まれる車体の開口部の周縁であって車体アースとなるべきものをいい、例えば、金属等の導電性材料で構成されている。
本発明では、ループ状導体の一部を所定長にわたって切除してなる途切れ部4を有するアンテナ導体1が窓ガラス板12に設けられている。
本発明では、途切れ部4の両端部又は両端部近傍の部分がそれぞれ給電部にされる。図1に示す例では、途切れ部4の両端部がそれぞれ給電部にされており、右上側辺1aと右下側辺1bとの間から給電している。換言すれば、ループ状導体の側辺に途切れ部4が設けられており、該側辺の上側部と、該側辺の下側部とから給電している。しかし、これに限定されない。別の給電構造を図2に示す。なお、図2では、窓の車体開口縁15b及び窓ガラス板12は省略して示している。
図2に示す例では、ループ状導体の上辺1fと、側辺である右側辺1cとの間に途切れ部4が配設されている。上辺1fの右側端部に給電部7が付設されており、右側辺1cが給電部7と対となる給電部となる。この場合、給電部7近傍の右側辺1cの部分が給電箇所となることが実装上好ましい。図示しないが、図2に示す例とは別の給電構造の例を次に挙げる。下辺1eと、側辺である右側辺1cとの間に途切れ部が配設されており、下辺1eの右側端部に給電部が付設されており、右側辺1cが給電部と対となる給電部となる。この場合も、下辺1eに付設されている給電部近傍の右側辺1cの部分が給電箇所となることが実装上好ましい。図2に示す例は、途切れ部が一の頂点又は該頂点近傍に設けられている例である。
図1,2に示す例とは別の給電構造を図3に示す。図3では、窓の車体開口縁15b及び窓ガラス板12は省略して示している。図3に示す例では、途切れ部4近傍の右上側辺1aの導体幅及び途切れ部4近傍の右下側辺1bの導体幅を太くして、それぞれ給電部7a及び給電部7bとしている。給電部は、通常、窓の車体開口縁の近傍に設けられることが好ましい。
なお、途切れ部4の最短間隔が0.5〜20mm、特には、1〜10mmであることが好ましい。途切れ部4の最短間隔が0.5mm以上であると、0.5mm未満であるのと比較して、製造しやすくなる。途切れ部4の最短間隔が20mm以下であると、20mm超と比較してアンテナ利得が得られやすくなる。
本発明において、ループ状導体の形状が長手方向を有する四角形又は略四角形であり、該ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が1つである場合には、該最長の辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体1が設けられている。この範囲内であると、この範囲外と比較してアンテナ利得が向上する。地上波デジタルテレビ放送波は水平偏波が電波の主要成分であるため、このような範囲にすることがアンテナ利得を向上させる点で好ましい。この範囲の好ましい範囲は、0〜15°である。
また、同様の理由により、ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が2つである場合には、該2つの辺のうちどちらか一方が下側に配されており、該下側に配された辺を下辺というとき、該下辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体1が設けられている。この範囲の好ましい範囲は、0〜15°である。
自動車用高周波ガラスアンテナとして実装し易くするために、ループ状導体の形状は長方形、略長方形、長辺及び短辺を有する平行四辺形、長辺及び短辺を有する略平行四辺形、台形、略台形、上下逆台形又は上下逆略台形が好ましい。
ループ状導体の形状が長方形以外の、四角形又は略四角形である場合、4つの内角の角度が、それぞれ70〜110°特には、80〜100°であることがアンテナ利得向上及び実装上の便宜の点で好ましい。
本発明において、途切れ部4が設けられている、ループ状導体の側辺、又は、途切れ部4が設けられている側の、ループ状導体の側辺が、8.0〜40mmである導体幅を有することがアンテナ利得を向上させる点で好ましい。該導体幅が8.0mm以上である場合には、8.0mm未満と比較してアンテナ利得を向上させ好ましい。該導体幅が40mm以下である場合には、40mm超と比較して小型化、実装上の便宜、視野の確保の点から好ましい。この範囲のより好ましい範囲は、10〜40mmであり、特に好ましい範囲は、12〜35mmであり、最も好ましい範囲は、15〜30mmである。
本発明において、ループ状導体の側辺の導体長は、18.6〜75mmとすることが好ましい。アンテナ利得向上、視野の確保及び実装上の便宜のためである。この範囲のより好ましい範囲は、28〜52mmであり、特に好ましい範囲は、32〜48mmである。
途切れ部4がループ状導体の側辺の一部を切り欠くように設けられている場合には、途切れ部4を除いた該側辺の長さの70%以上、特には、80%以上を8.0〜40mmである導体幅が占めることが好ましい。ここでは、前述した該側辺の導体幅の範囲「8.0〜40mm」を該側辺全部が有することがアンテナ利得を向上させる点で好ましい。
上記「70%以上」については、範囲「8.0〜40mm」の導体幅が該側辺の一部であっても、アンテナ利得を向上させられるため、許容範囲を考慮し「70%以上」とした。同様の理由により、途切れ部4が該側辺の一部を切り欠かないように設けられている場合には、該側辺の長さの70%以上、特には、80%以上を8.0〜40mmである導体幅が占めることが好ましい。
本発明において、ループ状導体の重心を通り、アンテナ導体1が設けられている窓ガラス板12の面に垂直であり、かつ、ループ状導体の下辺に平行な面を仮想横断面5といい、該重心を通り、仮想横断面5に垂直な面を仮想垂直面6という。仮想横断面5及び仮想垂直面6は図1に示されており、両者とも、図1の紙面手前から該紙面裏面に向かって伸長されており、該紙面に垂直である。
この場合、アンテナ導体1を仮想横断面5と仮想垂直面6とを境に4つの領域に分割し、途切れ部4とは反対側における、上側の領域を第1の領域21といい、途切れ部4側における、上側の領域を第2の領域22といい、途切れ部4側における、下側の領域を第3の領域23といい、途切れ部4とは反対側における、下側の領域を第4の領域24というとき、第1の領域21及び第3の領域23にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。同様の理由により、第2の領域22及び第4の領域24にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されていることが好ましい。
本発明において、第1の領域21及び第3の領域23にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、第2の領域22及び第4の領域24の少なくとも一方にも1つ又は複数の迂回部が設けられていても条件によっては使用でき、この場合について説明する。nを1〜4の自然数とし、第1の領域21〜第4の領域24をそれぞれ第nの領域と表現し、第nの領域に1つの迂回部が設けられているときには、該迂回部の導体長をLといい、第nの領域に複数の迂回部が設けられているときには、該複数の迂回部のそれぞれの導体長の和をLというとき、0.7・L≧L、及び、0.7・L≧L、の少なくとも一方を満足することがアンテナ利得が向上し好ましい。また、0.7・L≧L、及び、0.7・L≧L、の両方を満足することがより好ましい。
また、第1の領域21及び前記第3の領域23にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、第2の領域22に1つ又は複数の迂回部が設けられている場合には、仮想垂直面6近傍に該迂回部が配されていることが好ましい。また、第1の領域21及び前記第3の領域23にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、第4の領域24に1つ又は複数の迂回部が設けられている場合には、仮想垂直面6近傍に該迂回部が配されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
また、同様に、第2の領域22及び第4の領域24にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、第1の領域21及び第3の領域23の少なくとも一方にも1つ又は複数の迂回部が設けられていても条件によっては使用できる。0.7・L≧L、及び、0.7・L≧L、の少なくとも一方を満足することが好ましい。また、0.7・L≧L、及び、0.7・L≧L、の両方を満足することがより好ましい。
第2の領域22及び第4の領域24にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、第1の領域21に1つ又は複数の迂回部が配設されている場合には、仮想垂直面6近傍に該迂回部が配されていることが好ましい。また、第2の領域22及び第4の領域24にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、第3の領域23に1つ又は複数の迂回部が配設されている場合には、仮想垂直面6近傍に該迂回部が配されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
迂回部の最大縦幅は、11〜33mm、特には、15.4〜28.6mmであることがアンテナ利得が向上し好ましい。迂回部の最大横幅が、2.5〜7.5mm、特には、3.5〜6.5mmであることがアンテナ利得が向上し好ましい。ループ状導体の同じ辺に複数の迂回部が設けられている場合には、迂回部同士の最短間隔が、2.5〜7.5mm、特には、3.5〜6.5mmであることがアンテナ利得が向上し好ましい。迂回部の個数が、2〜5個であることがアンテナ利得が向上し好ましい。
図1に示す例では、迂回部の形状及び迂回部の形状が略U字状である。しかし、これに限定されず、迂回部の形状が、U字形状、略U字形状、上下逆U字形状、上下逆略U字形状、V字形状、略V字形状、上下逆V字形状、上下逆略V字形状、半円形状、略半円形状、半楕円形状、略半楕円形状等を有する形状であってもよい。
図1に示す例では、迂回部はループ状導体の内側に伸長されており、このような態様を採ることが小型化でき好ましい。しかし、これに限定されず、迂回部はループ状導体の外側に伸長されていてもよい。本発明において、迂回部はリアクタンス回路を構成しているものと考えられる。
本発明において、所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとするとき、ループ状導体の側辺の導体長が、0.06・λ〜0.24・λであることが実装上の便宜及びアンテナ利得向上の点で好ましい。なお、地上波デジタルテレビ放送帯(470〜770MHz)の中心周波数は620MHzであり、620MHzにおけるλは309.7mmである。地上波デジタルテレビ放送帯のうち、現行放送が行われている470〜600MHzを受信周波数帯とする場合には、535MHzを中心周波数と設定でき、地上波デジタルテレビ放送帯のうち、470〜710MHzを受信周波数帯とする場合には、590MHzを中心周波数と設定できる。
途切れ部4がないとした場合のアンテナ導体の内側周縁部の長さ(1周長)が、0.79λ〜2.50λ、特には、0.875λ〜1.80λ、であることがアンテナ利得向上の点で好ましい。ここで、該長さとは、迂回部の迂回している部分の導体長の内側周縁部の長さを含む。
図4は4つのアンテナ導体がそれぞれ窓ガラス板12の、左下側領域、右下側領域、左上側領域及び右上側領域に配設されている実施形態を示す平面図(車内視又は車外視)である。図4において、15aは上側の窓の車体開口縁、15cは下側の窓の車体開口縁、15dは左側の窓の車体開口縁である。
アンテナ導体が窓ガラス板12の上側領域に配設されており、ループ状導体の上辺の最大幅(後述する図5における、W+W)が、0.23λ〜0.35λである場合には、上側の窓の車体開口縁15aと該上辺との間の平均間隔が0.032・λ以上、特には、0.048・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
アンテナ導体が窓ガラス板12の上側領域に配設されており、地上波デジタルテレビ放送を受信する場合であって、ループ状導体の上辺の最大幅が、72〜108mmである場合には、上側の窓の車体開口縁15aと該上辺との間の平均間隔が10mm以上、特には、15mm以上離間されるようにアンテナ導体が配されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
上側の窓の車体開口縁15aから最も離間した、アンテナ導体の外側周縁部の部分と、上側の窓の車体開口縁15aとの最短間隔が200mm以下、特に150mm以下が視野の確保の点で好ましい。
アンテナ導体が窓ガラス板12の下側領域に配設されており、ループ状導体の下辺の最大幅(後述する図5における、W+W)が、0.23λ〜0.35λである場合には、下側の窓の車体開口縁15cと該下辺との間の平均間隔が0.032・λ以上、特には、0.048・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されていることがアンテナ利得が向上で好ましい。
アンテナ導体が窓ガラス板12の下側領域に配設されており、地上波デジタルテレビ放送を受信する場合であって、ループ状導体の下辺の最大幅が、72〜108mmである場合には、下側の窓の車体開口縁15cと該下辺との間の平均間隔が10mm以上、特には、15mm以上離間されるようにアンテナ導体が配されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
下側の窓の車体開口縁15cから最も離間した、アンテナ導体の外側周縁部の部分と、該下側の窓の車体開口縁15cとの最短間隔が200mm以下、特に150mm以下が視野の確保の点で好ましい。
図5(車内視又は車外視)は図1に示すアンテナ導体1の寸法を示す平面図である。図5において、Wは迂回部2aの最大横幅、Wは迂回部2a同士の間隔、Wは迂回部2bの最大横幅、Wは迂回部2b同士の間隔である。
図6(車内視又は車外視)には、後部窓ガラス板12aにアンテナ導体1が設けられている実施形態であって、後部窓ガラス板12aの右上側領域を示している。図6では各部の寸法も示している。図6に示すアンテナ導体1は、図1〜5に示す例とは別の形状アンテナ導体1であり、第2の領域22に配されているループ状導体の上辺が太い。また、後部窓ガラス板12aに複数本のヒータ線と、該複数本のヒータ線に給電する複数本のバスバとが設けられ、複数本のヒータ線と該複数本のバスバとでデフォガが構成されている。図6において、8aは最高位のヒータ線、9aはバスバ、Wは右上側辺1a及び右下側辺1bの導体幅、dはアンテナ導体1と上側の窓の車体開口縁15aとの間の最短間隔である。
複数本のヒータ線は水平方向、略水平方向、後部窓ガラス板12aの上側縁部に沿う方向又は後部窓ガラス板12aの下側縁部に沿う方向に伸長されている。デフォッガの領域以外の、後部窓ガラス板12aの上方余白領域にアンテナ導体1が配設されている。ループ状導体の下辺の最大幅が、0.23λ〜0.35λであり、デフォガの上側部分と該辺との間の間隔が0.0097・λ以上、特には、0.016・λ以上離間されるようにアンテナ導体1が配されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
また、アンテナ導体は、該アンテナ導体が設けられた窓ガラス板が取り付けられる車体開口縁に最も近接している少なくとも一辺が、該一辺の長さの70%以上を8.0〜40mmの導体幅を有することがアンテナ利得を向上させる点で好ましい。
なお、上側の窓の車体開口縁15aと最高位のヒータ線8aとの間の間隔は、アンテナ導体を設けるスペース及び小スペース化を考慮すると、100〜200mmが好ましい。下側の窓の車体開口縁15cと最低位のヒータ線との間の間隔は、アンテナ導体1を設けるスペース及び小スペース化を考慮すると、50〜150mmが好ましい。
ループ状導体の上辺の最大幅が、0.23λ〜0.35λであり、デフォガの下側部分と該上辺との間の間隔が0.0097・λ以上、特には、0.016・λ以上離間されるようにアンテナ導体1が配されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
図4において、4つのアンテナ導体がそれぞれ窓ガラス板12の、左下側領域、右下側領域、左上側領域及び右上側領域に配設されている。しかし、これに限定されず、これら4つの領域の少なくとも1つに設けられていてもよい。アンテナ導体が窓ガラス板12の、左下側領域及び右上側領域の少なくとも1領域に配設されている場合には、アンテナ導体の、第1の領域21及び第3の領域23に迂回部が配設されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
また、アンテナ導体が窓ガラス板12の、右下側領域及び左上側領域の少なくとも1領域に設けられている場合には、アンテナ導体の、第2の領域22及び第4の領域24に迂回部が配設されていることがアンテナ利得が向上し好ましい。
アンテナ導体が窓ガラス板12の、左上側領域及び左下側領域の少なくとも1領域に配設されている場合には、途切れ部4が設けられている、ループ状導体の側辺、又は、途切れ部4が設けられている側の、ループ状導体の側辺が左側の側辺であることが実装上の便宜のために好ましい。
アンテナ導体が窓ガラス板12の、右上側領域及び右下側領域の少なくとも1領域に配設されている場合には、途切れ部4が設けられている、ループ状導体の側辺、又は、途切れ部4が設けられている側の、ループ状導体の側辺が右側の側辺であることが実装上の便宜のために好ましい。
第1の領域21及び第3の領域23に迂回部が配設されているアンテナ導体をA型アンテナ導体といい、第2の領域22及び第4の領域24に迂回部が配設されているアンテナ導体をB型アンテナ導体というとき、A型アンテナ導体とB型アンテナ導体とを利用してダイバーシティ受信を行えば、受信特性が向上し好ましい。
図1〜6に示す、アンテナ導体には補助アンテナ導体は付設されていない。しかし、これに限定されず、インピーダンスマッチング、位相調整及び指向性調整等のために、アンテナ導体に接続導体を介して又は介さずに、略T字状、略L字状、ループ状等の補助アンテナ導体が付設されていてもよい。
給電線として同軸ケーブルを用いる場合には、途切れ部4の両端部又は該両端部近傍には、それぞれ同軸ケーブルの内部導体及び同軸ケーブルの外部導体が接続される。該同軸ケーブルは受信機に接続される。なお、該同軸ケーブルを、途切れ部4の両端部又は該両端部近傍に接続する手段は、半田付け等により直接接続する手段に限定されず、コネクタを介して接続してもよい。また、その内部又はその表面に導体層を設けた合成樹脂製フィルムを後部窓ガラス板の車内側表面又は車外側表面に形成してアンテナ導体としてもよい。さらに、その内部又はその表面に導体層を設けたフレキシブル回路基板を後部窓ガラス板の車内側表面又は車外側表面に形成してアンテナ導体としてもよい。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナが設けられる窓ガラス板は後部窓ガラス板、前部窓ガラス板及びサイド窓ガラス板等どのようなものであってもよく、特に限定されない。
窓ガラス板の、自動車に対する取り付け角度は、水平方向に対し、18〜90°、特には、24〜90°であることがアンテナ利得を向上させる上で好ましい。アンテナ導体は、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを窓ガラス板にプリントし、焼付けて形成されてもよい。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラス板に接着剤等により形成してもよい。
本発明において、窓ガラス板の面上に隠蔽膜を形成し、この隠蔽膜の上にアンテナ導体の一部分又は全体を設けてもよい。隠蔽膜は黒色セラミック膜等のセラミックスが挙げられる。この場合、窓ガラス板の車外側から見た場合、隠蔽膜により、隠蔽膜上に設けられているアンテナ導体の部分が遮蔽されるので、車外からみてアンテナ導体が見えないデザインの優れた窓ガラス板となる。
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されず、本発明の要旨を損なわない限り、各種の改良や変更も本発明に含まれる。以下、図面にしたがって、実施例を詳細に説明する。
「例1(実施例)」
正方形のガラス基板を後部窓ガラス板として仮定する。このガラス基板の中央、かつ、車内側の面と仮定する片面上に、図1に示すアンテナ導体1を設け、自動車用高周波ガラスアンテナを構成する。窓の車体開口縁15bに相当する導体は該ガラス基板に設けられていないものと仮定する。アンテナ導体1の寸法の表示については、図5を適用する。後部窓ガラス板を水平方向と26°傾斜しているものと仮定する。
アンテナ利得は、自動車後方を0「ゼロ」°とし、自動車右方向を+90°とし、自動車前方を+180°とする場合、水平方向の−90°〜+90°(自動車正背面)の平均アンテナ利得(1°毎)の平均値を導体幅Wを0.8〜40mmに変化させて計算した。計算周波数は470〜770MHz(30MHz毎)とし、FDTD法(Finite Difference Time Domain method)によって水平偏波の周波数−アンテナ利得特性を計算し、図7に示した。
また、0.8〜40mmに変化する導体幅Wを横軸とし、平均アンテナ利得を縦軸とする特性図を図8に示した。図8において用いた平均アンテナ利得は、470〜770MHzの平均アンテナ利得、470〜710MHzの平均アンテナ利得及び470〜600MHzの平均アンテナ利得の3つである。各諸数値を以下に示す。
ガラス基板 300×300×3.10mm、
ガラス基板の比誘電率 7.0、
40mm、
22.5mm、
22.5mm、
70mm、
40mm、
40mm、
、W、W、W 5mm、
途切れ部4の間隔 0.5mm、
以外のアンテナ導体1の導体幅 0.8mm、
ループ状導体の下辺と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値
0°、
ループ状導体の内側周縁の長さ 490mm。
「例2(実施例)」
自動車を準備した。導体層を寸法71×41mmのフレキシブル回路基板に設けてアンテナ導体1とし、該フレキシブル回路基板を該自動車の後部窓ガラス板12aの車内側の面に両面接着テープにより貼り付けて、図6(本例では車内視)のような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した。後部窓ガラス板12aは水平方向と26°傾斜していた。
アンテナ利得は、自動車後方を0「ゼロ」°とし、自動車右方向を+90°とし、自動車前方を+180°とする場合、水平方向の−90°〜+90°(自動車正背面)のアンテナ利得平均値(1°毎)とした。測定周波数は470〜770MHz(30MHz毎)とし、水平偏波の周波数−アンテナ利得特性を測定した。
本例では、アンテナ導体1と上側の窓の車体開口縁15aとの間の最短間隔dとを1〜60mmに変化させて水平偏波のアンテナ利得を測定した。470〜770MHzの平均アンテナ利得と、最短間隔dとの間の間隔の特性を図9に示した。
最短間隔dを調整する手段については、銅箔テープを後部窓ガラス板12aの上側領域に貼り付けて、該銅箔テープを上側の窓の車体開口縁15aと半田により接着し、該銅箔テープを擬似的に上側の窓の車体開口縁15aとした。銅箔テープの枚数を増加させて、後部窓ガラス板12aに設けられた複数枚の銅箔テープの下端を下方に下げることで、最短間隔dを小さくした。銅箔テープ同士は半田により接着した。後部窓ガラス板12aにおける、アンテナ導体1の位置は固定した。
本例では、アンテナ導体1と最高位のヒータ線8aとの最短間隔dが25mmであるため、デフォガが設けられていることは、図9に示す特性にほとんど影響しない。各部の寸法を以下に示す。以下に記載されていない寸法については、例1と同様である。
(上記銅箔テープを含まない場合) 60mm、
5mm、
25mm、
40mm、
45mm、
ヒータ線同士の間隔d 25〜30mm、
20mm、
5mm、
10 15mm、
ループ状導体の内側周縁の長さ 480mm、
途切れ部4の間隔 0.5mm、
ループ状導体の下辺と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値
4°、
ヒータ線の本数 16本。
「例3(実施例)」
例2で用いた同じ自動車及び後部窓ガラス板12aを用いて異なる試験をした(図10(車内視))。アンテナ導体1の位置は例2と同様とする。なお、ヒータ線の本数は図10では13本と示されているが、実際は16本としている。
本例では、0.8mmの幅の銅箔テープを後部窓ガラス板12aに貼り付けて、該銅箔テープの両端をバスバ9a,9bにそれぞれ半田により接着し、擬似ヒータ線8xとした。擬似ヒータ線8xの位置を変更することにより、デフォガの上側部分(擬似ヒータ線8x)と、ループ状導体の下辺との間の間隔dとを変更した。470〜770MHzの平均アンテナ利得と間隔dとの特性を図11に示した。測定方向及び測定周波数は例2と同様である。また、各部の寸法を以下に示す。以下に記載されていない寸法については、例2と同様である。
最高位のヒータ線の長さ 1100mm、
デフォガの最大横幅 1220mm、
デフォガの最大縦幅(擬似ヒータ線8xを含まない) 505mm、
窓の車体開口縁の最大横幅 1260mm、
窓の車体開口縁の最大縦幅 650mm。
「例4(実施例と比較例)」
例1と同じ正方形のガラス基板を後部窓ガラス板と仮定し、ガラス基板の中央かつ車内側の面と仮定する片面上に、図12に示すアンテナ導体1を設け、自動車用高周波ガラスアンテナを構成した。アンテナ導体1の寸法の表示については、図12に記載されていないものは、図5を適用する。
図12において、ループ状導体の下辺側に設けられた複数の迂回部の水平方向の中心をp1とし、ループ状導体の上辺側に設けられた複数の迂回部の水平方向の中心をp2として、p1−p2間の水平方向の距離をW11とする。W11の中点は仮想垂直面上に固定し、W11を0.0mm、7.5mm、12.5mmと複数の迂回部が上下で並んだ形状から離れていく形状に変化させて、反射損失S11を計算した。反射損失S11の計算は、FDTD法に基づき、周波数470〜770MHzの範囲で10MHz毎に計算を行った。その結果を図13、14に示す。
図13は、横軸を周波数[MHz]とし、縦軸を470〜770MHzの帯域の範囲におけるS11[dB]とした周波数−反射損失S11の特性を示している。また、図14は、横軸をW11[mm]とし、縦軸をS11の最小値[dB]としたアンテナ特性を示している。図15の各部の寸法を以下に示す。以下に記載されていない寸法については、例1と同様である。
45mm、
20mm、
20mm、
80mm、
20mm、
、W、W、W 5mm、
途切れ部4の間隔 1mm、
以外のアンテナ導体の導体幅 0.8mm、
途切れ部4の間隔 1mm、
ループ状導体の内側周縁の長さ 490mm。
「例5(比較例)」
例1と同じ正方形のガラス基板を後部窓ガラス板と仮定し、ガラス基板の中央かつ車内側の面と仮定する片面上に、図15に示すアンテナ導体を設け、自動車用高周波ガラスアンテナを構成した。図15は、図18に示す特許文献1に記載された給電端子及び接地導体が設けられている辺に2つのメアンダ形状を並べて設けた場合を想定した。
反射損失S11を、FDTD法に基づく数値計算により、周波数470〜770MHzの範囲で10MHz毎に計算を行って求め、その結果を図17に示す。各部の寸法を以下に示す。以下に記載されていない寸法については、例4と同様である。
10mm、
給電部1a,1bの高さ 20mm。
「例6(比較例)」
また、図16に示すような給電端子及び接地導体が設けられている辺と対向する辺に2つのメアンダ形状を並べて設けたアンテナ導体についても、例5と同様にして自動車用高周波ガラスアンテナを構成し、同じ条件で反射損失S11を、FDTD法に基づく数値計算により求めた。その結果を図17に示す。図16の各部の寸法は例5と同じである。
例4の結果により、本発明のように複数の迂回部をループ状導体の非対称(上下方向で並ばない)の位置に設けることにより、広帯域化を実現し、優れたアンテナ利得特性を得ることができる。よって、地上波デジタルテレビ放送帯の受信に優れた特性を示す。一方、例5,6の結果により、図15、16に示すような同じ辺にメアンダ形状を複数有する特許文献1のような従来の構成では、広帯域での受信が難しいことがわかる。
本発明は、地上波デジタルテレビ放送、UHF帯のアナログテレビ放送及び米国のデジタルテレビ放送、欧州連合地域のデジタルテレビ放送又は中華人民共和国のデジタルテレビ放送を受信する自動車用ガラスアンテナに利用される。その他、日本のFM放送帯(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯(90〜108MHz、170〜222MHz)、自動車電話用の800MHz帯(810〜960MHz)、自動車電話用の1.5GHz帯(1.429〜1.501GHz)、UHF帯(300MHz〜3GHz)、GPS(Global Positioning System)、人工衛星のGPS信号1575.42MHz)、VICS(Vehicle Information and Communication System、ヴィークル インフォメーション アンド コミュニケーション システム:2.5GHz)にも利用できる。
さらに、ETC通信(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム、路側無線装置の送信周波数:5.795GHz又は5.805GHz、路側無線装置の受信周波数が5.835GHz又は5.845GHz)、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication、915MHz帯、5.8GHz帯、60GHz帯)、マイクロ波(1GHz〜3THz)、ミリ波(30〜300GHz)、自動車用キーレスエントリィシステム(300〜450MHz)、及び、SDARS(Satellite Digital Audio Radio Service (2.6GHz))の通信にも利用できる。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナの一実施形態を示す平面図。 図1に示す実施形態とは別の給電構造の実施形態を示す平面図。 図1,2に示す例とは別の給電構造の実施形態を示す平面図。 4つのアンテナ導体が窓ガラス板の、左下側領域、右下側領域、左上側領域及び右上側領域に配設されている実施形態を示す平面図。 図1に示すアンテナ導体の寸法を示す平面図。 図1〜5とは別の実施形態及びその寸法を示す平面図。 例1における、周波数−アンテナ利得を示す特性図。 例1における、導体幅Wを横軸とし、平均アンテナ利得を縦軸とする特性図。 例2における、470〜770MHzの平均アンテナ利得と、間隔dとの特性図。 例3の実施例を示す平面図。 例3における、470〜770MHzの平均アンテナ利得と間隔dとの特性図。 例4の実施例を示す平面図。 例4における、470〜770MHzの反射損失S11の特性図。 例4における、470〜770MHzの反射損失S11の最小値と、迂回部間隔W11との特性図。 例5の実施例を示す平面図。 例6の実施例を示す平面図。 例5、6における、470〜770MHzの反射損失S11の特性図。 従来例を示す平面図。 図18とは別の従来例を示す平面図。 図18,19とは別の従来例を示す平面図。
符号の説明
1:アンテナ導体
1a:ループ状導体の右上側辺
1b:ループ状導体の右下側辺
2a,2b:迂回部
4:途切れ部
5:仮想横断面
6:仮想垂直面
12:窓ガラス板
12a:後部窓ガラス板
15a:上側の窓の車体開口縁
15b:左側の窓の車体開口縁
15c:下側の窓の車体開口縁
15d:右側の窓の車体開口縁
21:第1の領域
22:第2の領域
23:第3の領域
24:第4の領域

Claims (36)

  1. ループ状導体の一部を所定長にわたって切除してなる途切れ部を有するアンテナ導体が自動車用の窓ガラス板に設けられており、該途切れ部の両端部又は該両端部近傍の部分がそれぞれ給電部にされている自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、
    ループ状導体の形状が長手方向を有する四角形又は略四角形であり、該ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が1つである場合には、該最長の辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
    ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が2つである場合には、該2つの辺のうちどちらか一方が下側に配されており、該下側に配されて辺を下辺というとき、該下辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
    アンテナ導体に1つ又は複数の迂回部が設けられており、
    途切れ部が、ループ状導体の側辺、一の頂点又は該頂点近傍に設けられており、
    途切れ部が設けられている、ループ状導体の側辺、又は、途切れ部が設けられている側の、ループ状導体の側辺が、8.0〜40mmである導体幅を有することを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナ。
  2. ループ状導体の一部を所定長にわたって切除してなる途切れ部を有するアンテナ導体が自動車用の窓ガラス板に設けられており、該途切れ部の両端部又は該両端部近傍の部分がそれぞれ給電部にされている自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、
    ループ状導体の形状が長手方向を有する四角形又は略四角形であり、該ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が1つである場合には、該最長の辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
    ループ状導体の4つの辺のうち最長の辺が2つである場合には、該2つの辺のうちどちらか一方が下側に配されており、該下側に配されている辺を下辺というとき、該下辺の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうちの小さい方の角度の絶対値が、0〜30°になるようにアンテナ導体が設けられており、
    途切れ部が、ループ状導体の側辺、一の頂点又は該頂点近傍に設けられており、
    ループ状導体の重心を通り、アンテナ導体が設けられている窓ガラス板の面に垂直であり、かつ、ループ状導体の下辺に平行な面を仮想横断面といい、該重心を通り、仮想横断面に垂直な面を仮想垂直面というとき、
    アンテナ導体を仮想横断面と仮想垂直面とを境に4つの領域に分割し、途切れ部とは反対側における、上側の領域を第1の領域といい、途切れ部側における、上側の領域を第2の領域といい、途切れ部側における、下側の領域を第3の領域といい、途切れ部とは反対側における、下側の領域を第4の領域というとき、
    第1の領域及び第3の領域にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されているか、又は、第2の領域及び第4の領域にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されていることを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナ。
  3. 前記途切れ部が設けられている、前記ループ状導体の側辺、又は、途切れ部が設けられている側の、ループ状導体の側辺が、8.0〜40mmである導体幅を有する請求項2に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  4. 前記途切れ部がループ状導体の側辺の一部を切り欠くように設けられている場合には、途切れ部を除いた該側辺の長さの70%以上を、8.0〜40mmである導体幅が占め、
    途切れ部が該側辺の一部を切り欠かないように設けられている場合には、該側辺の長さの70%以上を、8.0〜40mmである導体幅が占める請求項1又は3に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  5. 前記第1の領域及び前記第3の領域にそれぞれ1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、前記第2の領域及び前記第4の領域の少なくとも一方にも1つ又は複数の迂回部が設けられており、
    nを1〜4の自然数とし、第1の領域〜第4の領域をそれぞれ第nの領域と表現し、
    第nの領域に1つの迂回部が設けられているときには、該迂回部の導体長をLといい、第nの領域に複数の迂回部が設けられているときには、該複数の迂回部のそれぞれの導体長の和をLというとき、
    0.7・L≧L、及び、0.7・L≧L、の少なくとも一方を満足する請求項2又は3に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  6. 前記第2の領域及び前記第4の領域に1つ又は複数の迂回部が配設されている場合であって、前記第1の領域及び前記第3の領域の少なくとも一方にも1つ又は複数の迂回部が設けられており、
    nを1〜4の自然数とし、第1の領域〜第4の領域をそれぞれ第nの領域と表現し、
    第nの領域に1つの迂回部が設けられているときには、該迂回部の導体長をLといい、第nの領域に複数の迂回部が設けられているときには、該複数の迂回部のそれぞれの導体長の和をLというとき、
    0.7・L≧L、及び、0.7・L≧L、の少なくとも一方を満足する請求項2又は3に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  7. 前記第2の領域に1つ又は複数の迂回部が設けられている場合には、前記仮想垂直面近傍に該迂回部が配されており、
    前記第4の領域に1つ又は複数の迂回部が設けられている場合には、仮想垂直面近傍に該迂回部が配されている請求項5に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  8. 前記第1の領域に1つ又は複数の迂回部が配設されている場合には、前記仮想垂直面近傍に該迂回部が配されており、
    前記第3の領域に1つ又は複数の迂回部が配設されている場合には、仮想垂直面近傍に該迂回部が配されている請求項6に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  9. 前記迂回部の最大縦幅が、11〜33mmであり、迂回部の最大横幅が、2.5〜7.5mmであり、
    前記ループ状導体の同じ辺に複数の迂回部が設けられている場合には、迂回部同士の最短間隔が、2.5〜7.5mmである請求項1〜8のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  10. 迂回部の個数が、2〜5個である請求項1〜9のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  11. 前記迂回部の形状が、U字形状、略U字形状、上下逆U字形状、上下逆略U字形状、V字形状、略V字形状、上下逆V字形状、上下逆略V字形状、半円形状、略半円形状、半楕円形状、略半楕円形状を有する形状である請求項1〜10のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  12. 前記迂回部が複数設けられている場合に、複数の迂回部が設けられているアンテナ導体の部分の形状がメアンダ形状である請求項1〜11のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  13. 前記迂回部がリアクタンス回路を構成している請求項1〜12のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  14. ループ状導体の形状が長方形、略長方形、長辺及び短辺を有する平行四辺形、長辺及び短辺を有する略平行四辺形、台形、略台形、上下逆台形又は上下逆略台形である請求項1〜13のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  15. 前記ループ状導体の形状が長方形以外の、四角形又は略四角形である場合、4つの内角の角度が、それぞれ70〜110°である請求項1〜14のいずれかに自動車用高周波ガラスアンテナ。
  16. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとするとき、
    前記ループ状導体の側辺の導体長が、0.06・λ〜0.24・λである請求項1〜15のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  17. 前記ループ状導体の側辺の導体長が、18.6〜75mmである請求項1〜15のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  18. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとするとき、
    前記途切れ部がないとした場合の元となる前記アンテナ導体の内側周縁部の長さが、0.79λ〜2.50λである請求項1〜17のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  19. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとするとき、
    前記アンテナ導体が窓ガラス板の上側領域に配設されており、
    前記ループ状導体の上辺の最大幅が、0.23λ〜0.35λであり、
    上側の窓の車体開口縁と該上辺との間の平均間隔が0.032・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されており、
    上側の窓の車体開口縁から最も離間した、アンテナ導体の外側周縁部の部分と、該上側の窓の車体開口縁との最短間隔が200mm以下である請求項1〜17のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  20. 前記アンテナ導体が窓ガラス板の上側領域に配設されており、
    前記ループ状導体の上辺の最大幅が、72〜108mmであり、
    上側の窓の車体開口縁と該上辺との間の平均間隔が10mm以上離間されるようにアンテナ導体が配されており、
    上側の窓の車体開口縁から最も離間した、アンテナ導体の外側周縁部の部分と、該上側の窓の車体開口縁との最短間隔が200mm以下である請求項1〜19のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  21. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    前記アンテナ導体が窓ガラス板の下側領域に配設されており、
    前記ループ状導体の下辺の最大幅が、0.23λ〜0.35λであり、
    下側の窓の車体開口縁と該下辺との間の平均間隔が0.032・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されており、
    下側の窓の車体開口縁から最も離間した、アンテナ導体の外側周縁部の部分と、該下側の窓の車体開口縁との最短間隔が200mm以下である請求項1〜20のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  22. 前記アンテナ導体が窓ガラス板の下側領域に配設されており、
    前記ループ状導体の下辺の最大幅が、72〜108mmであり、
    下側の窓の車体開口縁と該下辺との間の平均間隔が10mm以上離間されるようにアンテナ導体が配されており、
    下側の窓の車体開口縁から最も離間した、アンテナ導体の外側周縁部の部分と、該下側の窓の車体開口縁との最短間隔が200mm以下である請求項1〜21のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  23. 前記窓ガラス板が後部窓ガラス板であり、
    該後部窓ガラス板に複数本のヒータ線と、該複数本のヒータ線に給電する複数本のバスバとが設けられ、該複数本のヒータ線と該複数本のバスバとでデフォガが構成されており、該複数本のヒータ線は水平方向、略水平方向、後部窓ガラス板の上側縁部に沿う方向又は後部窓ガラス板の下側縁部に沿う方向に伸長されており、デフォッガの領域以外の、後部窓ガラス板の上方余白領域にアンテナ導体が配設されており、
    所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    ループ状導体の下辺の最大幅が、0.23λ〜0.35λであり、
    前記デフォガの上側部分と該下辺との間の間隔が0.0097・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されている請求項1〜22のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  24. 前記窓ガラス板が後部窓ガラス板であり、
    該後部窓ガラス板に複数本のヒータ線と、該複数本のヒータ線に給電する複数本のバスバとが設けられ、該複数本のヒータ線と該複数本のバスバとでデフォガが構成されており、該複数本のヒータ線は水平方向、略水平方向、後部窓ガラス板の上側縁部に沿う方向又は後部窓ガラス板の下側縁部に沿う方向に伸長されており、デフォッガの領域以外の、後部窓ガラス板の下方余白領域にアンテナ導体が配設されており、
    所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    ループ状導体の上辺の最大幅が、0.23λ〜0.35λであり、
    前記デフォガの下側部分と該上辺との間の間隔が0.0097・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されている請求項1〜22のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  25. 前記途切れ部の最短間隔が、0.5〜20mmである請求項1〜24のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  26. 前記アンテナ導体が前記窓ガラス板の、左下側領域、右下側領域、左上側領域及び右上側領域から選ばれる少なくとも1領域に配設されており、
    アンテナ導体が窓ガラス板の、左下側領域及び右上側領域の少なくとも1領域に配設されている場合には、アンテナ導体の、前記第1の領域及び前記第3の領域に前記迂回部が配設されており、
    アンテナ導体が窓ガラス板の、右下側領域及び左上側領域の少なくとも1領域に設けられている場合には、アンテナ導体の、前記第2の領域及び前記第4の領域に前記迂回部が配設されており、
    アンテナ導体が窓ガラス板の、左上側領域及び左下側領域の少なくとも1領域に配設されている場合には、前記途切れ部が設けられている、前記ループ状導体の側辺、又は、途切れ部が設けられている側の、ループ状導体の側辺が左側の側辺であり、
    アンテナ導体が窓ガラス板の、右上側領域及び右下側領域の少なくとも1領域に配設されている場合には、途切れ部が設けられている、ループ状導体の側辺、又は、途切れ部が設けられている側の、ループ状導体の側辺が右側の側辺である請求項2又は3に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  27. 前記第1の領域及び前記第3の領域に前記迂回部が配設されているアンテナ導体をA型アンテナ導体といい、前記第2の領域及び前記第4の領域に前記迂回部が配設されているアンテナ導体をB型アンテナ導体というとき、
    A型アンテナ導体とB型アンテナ導体とを利用してダイバーシティ受信を行う請求項2又は3に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  28. 前記アンテナ導体がデジタルテレビ放送帯受信の機能を有する請求項1〜27のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  29. 受信する電波の周波数が、470〜600MHzの間に存在する周波数を含む請求項1〜27のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  30. 受信する電波の周波数が、470〜710MHzの間に存在する周波数を含む請求項1〜27のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  31. 受信する電波の周波数が、470〜770MHzの間に存在する周波数を含む請求項1〜27のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  32. 受信する電波の周波数が、698〜806MHzの間に存在する周波数を含む請求項1〜27のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  33. 前記アンテナ導体が合成樹脂製フィルムの内部又はその表面に設けられており、該合成樹脂製フィルムが前記窓ガラス板に設けられている請求項1〜32のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  34. 前記合成樹脂製フィルムがフレキシブル回路基板である請求項33に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  35. 前記アンテナ導体は、該アンテナ導体が設けられた窓ガラス板が取り付けられる車体開口縁に最も近接している少なくとも一辺が、該一辺の長さの70%以上を8.0〜40mmの導体幅を有する請求項1〜34のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  36. 請求項1〜35のいずれかに記載の前記アンテナ導体が設けられた自動車用の窓ガラス板。
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