JP2005101761A - 薄型アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 円偏波を受信可能な2つのモノポールアンテナをシート状の誘電体に形成して薄型化と送受信電波の種類の拡大を図った薄型アンテナを提供する。
【解決手段】 2つのモノポールアンテナ11,12から成るクロスモノポールアンテナ10Cによって円偏波を受信する薄型アンテナ10を構成するに際して、モノポールアンテナ11,12をそのアンテナ素子の軸線を略直交させて配置すると共に、アンテナ素子を合成器又は分配器に接続し、更に、一方のアンテナ素子と合成器又は分配器との間には位相合わせ用の移相器を配置する。モノポールアンテナ11,12はシート状の誘電体14の一方の面に形成し、他方の面にはアースパターン60を形成する。薄いシート状の誘電体14には透明フィルムを使用することができる。クロスモノポールアンテナ10Cに近接させて他のアンテナも設置可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は薄型アンテナに関し、特に、自動車等の移動体において、移動体のデザインを損ねることなく移動体に取り付けられて、円偏波を含む電波を受信、或いは送信、又は送受信することが可能な、小型で軽量の薄型アンテナに関する。
従来から、自動車等の車両(移動体)には、移動中にも電波の受信等を可能にするアンテナが搭載されている。一般に、車両が受信する電波は、長年に渡ってAMラジオ用の中波(MW)とFMラジオ用やテレビ用の超短波(VHF)や極超短波(UHF)が主なものであった。
ところが近年、これらの電波を受信するアンテナに加えて、高周波帯のGPS(グローバル・ポジショニング・システム:全地球測位システム)用のアンテナ、あるいは衛星ディジタル放送用の衛星電波やその再放射波(ギャップフィラー波)を受信するアンテナや、自動車電話や携帯電話等の電話用の電波を送受信するアンテナが車両に必要となりつつある。更には、ITS(高度道路交通システム)の一環として、高速道路や有料道路の料金を自動的に徴収するETC(自動料金所システム)や、道路交通情報を提供するVICS(道路交通情報通信システム)の電波ビーコンに対しても電波の送受信を行うアンテナが必要となってきている。従って、近年の車両は、多くの種類の電波を受信、或いは送信するためのアンテナを搭載しなければならなくなってきている。
このような移動体が送受信すべき電波の中で、GPS用の電波、衛星ディジタル放送用の衛星電波、或いは、ETC用の電波には円偏波が使用されている。そして、従来の円偏波アンテナにはパッチアンテナが多く利用されていた。このパッチアンテナとしては、セラミック等の誘電体基板の一面に平面状のアース導体を設置し、他方の面に放射導体を設置する構成が採用されることが多い。この種のパッチアンテナとして、自動車等の移動体の屋根に設置して使用される、ロープロファイル型で水平無指向性の移動体用のパッチアンテナが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−135045号公報(図1,図2)
しかしながら、特許文献1等に開示されているパッチアンテナは、基板を使用するために、アンテナの厚みが大きくなってしまい、薄型化が困難で車両のデザインを損なう虞があった。また、このパッチアンテナは一定以上の面積の基板及び平面状アース導体を備える必要があることから、フロントガラス等の透過視認性が要求される部材に設置された場合、運転者の前方の視界を損なう問題もあった。
このような問題点に対して、前方視界を損なうことのない円偏波アンテナとして、ヘリカルアンテナやクロスダイポールアンテナ等のように、線状導体で構成する円偏波アンテナも提案されているが、この提案のアンテナは、アンテナの高さが高くなったり、アンテナを設置する誘電体、例えば誘電体フィルム等、の両面にアンテナパターンを精密に設置する必要があり、アンテナとして高周波特性を満足するには、フィルムの透明度が低くなったり、製造コストが高くなってコストアップとなる問題点があった。
そこで、本発明は、アンテナを薄型化して車両の内部に搭載可能とし、車両のデザインを損なう虞を無くすと共に、アンテナが視界を遮る虞がなく、更に、構造が簡易で、主に円偏波を良好に送受信することが可能な薄型アンテナを提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は、車両に搭載する必要のあるその他のアンテナをできるだけ多くこの薄型アンテナに組み込むことにより、アンテナ搭載スペースを削減し、アンテナのコストを低減した薄型アンテナを提供することにある。
前記目的を達成する本発明の薄型アンテナは、以下の第1から第18の形態をとることができる。
第1の形態は、第1と第2の2つのモノポールアンテナを有する薄型アンテナであって、第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子の軸線を略直交させて配置すると共に、アンテナ素子を合成器又は分配器に接続し、更に、一方のアンテナ素子と合成器又は分配器との間には、第1と第2のアンテナによって受信又は送信される電波の位相を合わせるための移相器を配置した薄型アンテナである。
第2の形態は、第1の形態の第1と第2のモノポールアンテナの給電側に、2本の導体線から構成される平衡線をそれぞれ接続した薄型アンテナである。
第3の形態は、第2の形態の2本の導体線のうちの1本は、一端を前記アンテナ素子、他端を移相器又は合成器の何れか一方に接続し、他の1本は、一端をアースパターンに接続した薄型アンテナである。
第4の形態は、第2又は第3の形態において、モノポールアンテナのアンテナ素子及び平衡線をシート状の誘電体の上に構成した薄型アンテナである。
第5の形態は、第4の形態において、モノポールアンテナのアンテナ素子の長さを送受信周波数の1/4から1/3の長さとし、平衡線の長さを送受信周波数の1/8から1/4とし、第1と第2のモノポールアンテナにそれぞれ接続される平衡線の間隔を送受信周波数の1/8から1/4とした薄型アンテナである。
第6の形態は、第4又は第5の形態において、アンテナ素子を誘電体の一方の面に配置し、誘電体の他方の面にはアースパターンを配置した薄型アンテナである。
第7の形態は、第6の形態において、平衡線のうちの1本をアンテナ素子と同じ面に形成し、他の1本を誘電体の他方の面に形成した薄型アンテナである。
第8の形態は、第6又は第7の形態において、アースパターンをアンテナ素子に重ならないように配置した薄型アンテナである。
第9の形態は、第1の形態において、第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子の給電点が近接するようにアンテナ素子を配置し、不平衡線で給電するようにした薄型アンテナである。
第10の形態は、第9の形態において、第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子をシート状の誘電体の一方の面上に形成し、誘電体の他方の面には、アンテナ素子の給電点近傍に端部が位置するように、アンテナ素子側が凸の形状のアースパターンを配置した薄型アンテナである。
第11の形態は、第10の形態において、アースパターンの端部を略直角に形成した薄型アンテナである。
第12の形態は、第1から第11の何れかの形態において、第1と第2のモノポールアンテナの先端部近傍に、モノポールアンテナのアンテナ素子と電気的に接続しない線状導体を、導波器又は反射器として機能するように配置した薄型アンテナである。
第13の形態は、第12の形態において、第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子をある直線に対して線対称に配置し、線状導体を、この直線に直交するように配置した薄型アンテナである。
第14の形態は、第12又は13の形態において、線状導体を導波器として機能させるように、線状導体の長さを、モノポールアンテナが送受信する電波の波長の1/2より短い長さとした薄型アンテナである。
第15の形態は、第12又は13の形態において、線状導体を反射器として機能させるように、線状導体の長さを、モノポールアンテナが送受信する電波の波長の1/2以上とした薄型アンテナである。
第16の形態は、第12の形態において、線状導体として、モノポールアンテナと同じ面に形成された他のアンテナの一部を利用した薄型アンテナである。
第17の形態は、第4の形態において、シート状の誘電体を透明な絶縁体フィルムで構成し、このフィルムを自動車のガラス又は絶縁体で構成された外装部材に設置した薄型アンテナである。
第18の形態は、第4の形態において、アンテナ素子及び平衡線を、自動車のガラス、又は絶縁体で構成された外装部材の表面又は内部に設置したことを特徴とする薄型アンテナである。
本発明によれば、給電構造が簡単で、円偏波を受信することができる薄型アンテナが提供される。また、薄型の誘電体に各種のアンテナを設置することができる上に、車両の誘電体に設置することもできるため、車両デザインを損なう虞がなく、アンテナが損傷したり、盗難被害に合う等の虞がない。更に、薄型の誘電体を透明フィルムとすることにより、運転者の視界を遮る虞がない。更にまた、車両に搭載する必要のあるその他のアンテナをできるだけ多くこの薄型アンテナに組み込むことにより、複数種類の電波用のアンテナ搭載スペースが削減され、ケーブルを統合することができるので、アンテナの車両への搭載性、取付性が向上し、アンテナの設置コストが低減される。
以下添付図面を用いて本発明に係る実施の形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、一般に、アンテナは電波の送信と受信の両方を行い得るものであるが、以下に示す実施例では、説明を簡単にするために、アンテナが電波を受信する場合についてのみ説明し、アンテナが電波を送信する場合についてはその説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施例の薄型アンテナ10、及びこれに接続する2本のケーブル2,3を示すものである。第1の実施例のアンテナ10は、透明フィルム14の上に、円偏波を送受信するための2つのモノポールアンテナ11、12と、テレビ電波を受信するためのTVアンテナ13とを備えている。この例の2つのモノポールアンテナ11、12は、そのアンテナ素子の軸線が略90°で交差するように配置されたクロスモノポールアンテナ10Cである。
また、図1は、薄型アンテナ10を電波の到来方向の逆方向から見たものである。即ち、薄型アンテナ10を、例えば自動車のフロントガラスの内側に貼り付けた場合に、これを自動車の車室内側から見たものである。車室内側から見たクロスモノポールアンテナ10Cは、透明フィルム14の左側の部分に配置されている。クロスモノポールアンテナ10Cは右旋円偏波を感度良く受信するために、モノポールアンテナ11、12をその軸線が90°で交差するように配置し、一方のモノポールアンテナに90°の移相器を配置して両方のアンテナで受信した電波から得られる信号の位相を合わせている。
また、TVアンテナ13は透明フィルム14の周辺部に沿って設けられており、先端部が折り曲げられている。そして、TVアンテナ13を構成する線状導体の一方の端部にはアンテナ接続端子18が設けられている。この実施例では、クロスモノポールアンテナ10CとTVアンテナ13が設けられていない部分の透明フィルム14は切り取られて孔部15となっている。この孔部15は、クロスモノポールアンテナ10Cが配置された透明フィルム14Aの部分を囲むように設けられており、クロスモノポールアンテナ10Cが配置された透明フィルム14Aの部分が舌片状になっている。以後、この部分を透明フィルムの舌片部14Aと言う。
更に、クロスモノポールアンテナ10Cを構成する2つのモノポールアンテナ11、12の給電側の端部は、導体線61、62を介して、2つの給電端子16,17に接続されている。透明フィルムの2つの給電端子16,17の裏面側には、この実施例では矩形状のアースパターン60が形成されており、このアースパターン60からは、前述の導体線61、62にそれぞれ平行に2本の導体線63、64が突出して形成されている。2本の導体線63、64は前述の導体線61、62と同じ線幅、同じ線長であり、導体線61、63で平衡線65を形成し、導体線62、64で平衡線66を形成している。即ち、2つのモノポールアンテナ11、12の給電側の端部はそれぞれ平衡線65,66に接続している。導体線61〜64の線幅、線長が異なる場合は、伝送効率が低くなる。
本発明者らの実験によれば、クロスモノポールアンテナ10Cの裏面にアースパターン60があると、円偏波が良好に受信できなかった。そこで、モノポールアンテナ11、12のアンテナ素子をアースパターン60から離すために、アースパターン60から突出する導体線63,64とアンテナ素子の連絡線(導体線)61,62からなる平衡線65,66が設けられている。この平衡線65,66は、アンテナとして動作しない伝送線路である。
更に、2つの給電端子16,17の間には、接続端子33が設けられている。この接続端子33は裏面側のアースパターン60とスルホールで接続して直流的なアースとすることができる。一方、接続端子33は裏面側のアースパターン60とスルホールで接続しなくても、面積を大きくして容量結合による交流的なアースとすることもできる。
クロスモノポールアンテナ10Cの2つの給電端子16,17と接続端子33にはケーブル2を接続することができ、クロスモノポールアンテナ10Cで受信した電波は、このケーブル2によって、所定の受信機、例えば、GPSレシーバに導かれる。ケーブル2の薄型アンテナ10側の先端部にはコネクタ27が接続されており、このコネクタ27に設けられた2つの接続端子21、22がクロスモノポールアンテナ10Cの2つの給電端子16,17にそれぞれ接続し、残りの接続端子23が接続端子33に接続する。3つの接続端子21、22,23は、この実施例ではばね性を備えている。コネクタ27の透明フィルム14への接着は、例えば、両面接着テープで行えば良い。図1の透明フィルム14の上に二点鎖線で示す位置がコネクタ27の取付位置である。また、コネクタ27の内部には、後述する移相器、合成器、及びアンプを搭載することができる。この場合、接続端子23がこれら移相器、合成器、及びアンプのアースに接続する。コネクタ27に接続するケーブル2は同軸ケーブルである。
TVアンテナ13のアンテナ接続端子18にはケーブル3を接続することができ、TVアンテナ13で受信した電波から得られる信号は、このケーブル3と、これに接続するケーブル4によって、図示しないTVチューナに導かれる。ケーブル3の薄型アンテナ10側の先端部にはコネクタ31が接続されており、このコネクタ31に設けられた接続端子32がTVアンテナ13のアンテナ接続端子18に接続する。コネクタ31の透明フィルム14への接着も、例えば、両面接着テープで行えば良い。ケーブル3は単芯ケーブルであり、この実施例では同軸ケーブル4の芯線41に接続される。この同軸ケーブル4のアース線42は、別の単芯ケーブル43によって自動車のボディ44の一部に導かれ、このボディ44に貼り付けられた金属箔45にコネクタ46で接続される。即ち、同軸ケーブル4のアース線42は、自動車のボディ44に交流的にアースされる。
図2(a)は本発明の薄型アンテナ10と共に使用する薄型のテレビアンテナ50の構成を示すものである。テレビアンテナ50は、透明フィルム14の上にテレビ電波を受信するための2つのTVアンテナ51,52を備えている。図2(a)は、テレビアンテナ50を自動車のフロントガラスの内側に設置した場合に、これを自動車の車室内側から見たものである。車室内側から見た2つのTVアンテナ51,52は透明フィルム14の周辺部に沿って設けられており、この実施例では、2つのTVアンテナ51,52が設けられていない部分の透明フィルム14は切り取られて孔部55となっている。更に、TVアンテナ51,52を構成する線状導体の一方の端部には、それぞれアンテナ接続端子53,54が設けられている。アンテナ接続端子53,54には、図1で説明したケーブル3と同様のケーブルがコネクタを介して接続され、受信した電波から得られる信号はケーブルを通じて同様にTVチューナに導かれる。
図2(b)は、図1の薄型アンテナ10と図2(a)の薄型テレビアンテナ50を自動車のフロントガラス1の左右の上部に設置した場合の、受信機80との接続を示す自動車の車室内前方を示すものであり、図3は図2(b)に示した薄型アンテナ10と薄型テレビアンテナ50、及び受信機80との接続を示す回路図である。
まず、図3を用いて薄型アンテナ10と薄型テレビアンテナ50の、受信機80との接続を説明する。薄型アンテナ10に設けられたクロスモノポールアンテナ10Cは、前述のようにコネクタ27と同軸ケーブル2を用いて受信機80に内蔵されたGPSレシーバ81に接続されている。この実施例では、コネクタ27に移相器6、合成器7、及びアンプ8が内蔵されている。移相器6は一方のモノポールアンテナ(第1のモノポールアンテナ)11に接続されており、合成器7は移相器6からの信号と他方のモノポールアンテナ(第2のモノポールアンテナ)12からの信号とを合成してアンプ8に出力する。
また、薄型アンテナ10に設けられたTVアンテナ13は、コネクタ31と図示しないケーブル2と同軸ケーブル4によってセレクタ/アンプ40のセレクタ47に接続されている。また、薄型テレビアンテナ50に設けられた2つのTVアンテナ51,52は、それぞれコネクタ31と図示しないケーブル2と同軸ケーブル4によってセレクタ/アンプ40のセレクタ47に接続されている。セレクタ47は、受信感度の高いTVアンテナ(TVアンテナ13,51,52の何れか)を選択して、その出力がアンプ48に出力されるようにTVアンテナを切り換える。この結果、TVアンテナ13,51,52の何れか1つが、セレクタ/アンプ40と同軸ケーブル5を通じて受信機8に内蔵されたTVチューナ82に接続される。
図2(b)に戻ると、この実施例では、受信機80は自動車のセンターコンソールに内蔵されており、セレクタ/アンプ40は助手席側の足元に内蔵されている。そして、薄型アンテナ10と薄型テレビアンテナ50からのケーブル2,4は自動車のAピラーに沿って取り付けられて受信機80に直接接続される、或いはセレクタ/アンプ40とケーブル5を通じて受信機80に接続される。そして、薄型アンテナ10と薄型テレビアンテナ50は、前述のように、透明フィルムを使用して構成されているので、これらをフロントガラス1の上部に取り付けた場合でも、薄型アンテナ10と薄型テレビアンテナ50とが自動車の運転者の視界、特に左前方の視界Vを妨げることがなくなる。
なお、図1に示した薄型アンテナ10が形成された透明フィルム14の両面には、クロスモノポールアンテナ10C、TVアンテナ13、51、52と、アースパターン60を保護するための保護膜が設けられる。この薄型アンテナ10は、保護膜の上に貼付した両面接着テープ39により、図2(b)に示した自動車のフロントガラス1の裏面(車室内側)に貼り付けることができる。更に、別の実施形態として、薄型アンテナ10や薄型テレビアンテナ50を、自動車のフロントガラス1に内蔵させることもできる。
図4(a)は、図1に示したクロスモノポールアンテナ10Cに接続するコネクタ27に、移相器6、合成器7、及びアンプ(ロー・ノイズ・アンプ)8を内蔵させた形態を示すものである。この構成にすれば、クロスモノポールアンテナ10Cを構成する第1のモノポールアンテナ11で受信された電波から得られる信号は、導体線61、63から構成される平衡線65で移相器6に導かれ、位相が変更されて合成器7に導かれる。一方、第2のモノポールアンテナ12で受信された電波から得られる信号は、導体線62、64から構成される平衡線66を介して直接合成器7に導かれる。この移相器6によって第1のモノポールアンテナ11からの信号の位相が、第2のモンポールアンテナ12からの信号の位相と同じになる。この結果、合成器7では同相の信号が合成されるので、信号のパワーが倍になる。合成された信号は、アンプ6で増幅されて同軸ケーブル2でGPSレシーバに導くことができる。図4(b)は図4(a)に示したアンプ6の内部構成の一例を示す回路図である。この図において、Cはコンデンサ、Lはコイル、24,26はアンプ、25はバンドパスフィルタ(BPF)を示している。クロスモノポールアンテナ10CがGPSに使用される電波を受信する場合、BPF25の中心周波数は1575MHzであり、帯域はこの周波数を中心にして、上下に1.5MHzである。
ここで、本発明の薄型アンテナ10が主として受信する円偏波を受信するクロスモノポールアンテナ10Cの本発明における構成について説明する。
図5(a)、(b)は、本発明に使用する右旋回の円偏波受信用のクロスモノポールアンテナ10Cの構成を示すものであり、(a)はクロスモノポールアンテナ10Cを平面視したもの、(b)は(a)のA−A線における断面を示している。右旋回の円偏波は、GPS用の電波に使用されている他に、ETC用の電波に使用されている。この図は右旋回の円偏波の到来方向からクロスモノポールアンテナ10Cを見た状態を示している。
図において、第1のモノポールアンテナ11と第2のモノポールアンテナ12は、それぞれその線長L1は38mmであり、線幅L2は1mmである。なお、図示の線幅は実際よりも太く描いてあり、正確なものではない。第1と第2のモノポールアンテナ11、12は各々のアンテナ素子の軸線AX11,AX2が直交するように配置されており、第1と第2のモノポールアンテナ11、12の近接する側の端部間の距離L3は約30mmである。また、第1と第2のモノポールアンテナ11、12に接続する平衡線65、66の長さL4は約20mmであり、平衡線65、66を構成する導体線61〜64の線幅は0.5mmであり、導体線61と63の間、及び導体線62と64の間のギャップL5(平面視した場合)は0.85mmである。
平衡線65に接続する移相器6、移相器6と平衡線66に接続する合成器7、及びアンプ8は、この図のように透明フィルム14の上に設けることもできるが、これらの回路は前述のコネクタ27側に内蔵させることもできる。
なお、図5(b)に示す第1と第2のモノポールアンテナ11、12、平衡線65、及び平衡線66の線厚と、移相器6、合成器7、及びアンプ8の高さは、その構成を示すために大きく描いてあり、正確な数値を示すものではない。
ところで、クロスモノポールアンテナ10Cを構成するモノポールアンテナの全長は、比誘電率1の誘電体にモノポールアンテナを設置した場合は受信する電波の波長に等しく、GPS用の場合、アンテナ素子の一辺の長さは48mmである。一方、ガラス等の誘電率が高い部材にこのモノポールアンテナを設置する場合は、波長短縮に応じてアンテナ素子の全長を短くすることができる。
例えば、λ1を誘電体上でのある特定の周波数における電波の波長とし、λ0を自由空間における前述の或る特定の周波数と同じ周波数における電波の波長とし、αをアンテナ周囲の誘電体による波長短縮率とすると、
λ1=α×λ0
の関係が成り立つので、この波長短縮率αに応じてモノポールアンテナのアンテナ素子の全長を小さくすることができるのである。よって、透明フィルム14の上に形成したモノポールアンテナ11、12の全長L1は、この実施例では38mmである。なお、クロスモノポールアンテナ10Cを構成する導体は、導体薄膜、ワイヤ、導電性インクによる印刷によって形成すれば良い。
図6(a)は本発明のクロスモノポールアンテナ10Cに接続する平衡線65,66の別の実施例を示す部分図であり、(b)は本発明のクロスモノポールアンテナ10Cに接続する平衡線65,66の更に別の実施例を示す部分図である。前述の実施例では、平衡線65、66のアースパターン60に接続する導体線63、64は、モノポールアンテナ11、12に接続する導体線61、62の内側に配置されていたが、図6(a)では、平衡線65、66のアースパターン60に接続する導体線63、64は、モノポールアンテナ11、12に接続する導体線61、62の外側に配置されている。また、図6(b)では、平衡線65のアースパターン60に接続する導体線63は、モノポールアンテナ11に接続する導体線61の内側に配置されているが、平衡線66のアースパターン60に接続する導体線64は、モノポールアンテナ12に接続する導体線62の外側に配置されている。導体線61と63の間、及び導体線62と64の間のギャップL5は0.85mmで前述の実施例と同じである。
このように、平衡線65、66における導体線61、63及び導体線62、64の配置は、両者の間に所定のギャップが確保されていれば、その位置は導体線61、62の内側と外側のどちらでも良い。また、平衡線65、66では、モノポールアンテナ11、12に接続する導体線61、62に対して、アースパターン60に接続する導体線63、64は透明フィルム14の裏面側に設けられている。従って、クロスモノポールアンテナ10Cの電波の受信効率を重視しなければ、平衡線65、66における導体線61、63及び導体線62、64の配置は前述の所定のギャップに縛られることはなく、モノポールアンテナ11、12に接続する導体線61、62に対して、アースパターン60に接続する導体線63、64が透明フィルム14の対向面に設けても良いものである。
図7(a)は右旋回円偏波を受信するための本発明のクロスモノポールアンテナ10Cに接続する移相器6の一例を示すものである。図示のように、第1のモノポールアンテナ11と第2のモノポールアンテナ12が、その軸線AX1,AX2が直交するように配置されている場合、第1のモノポールアンテナ11で受信した電波から得られる信号の位相に対して、第2のモノポールアンテナ12で受信した電波から得られる信号の位相が90°遅れる。この場合は、2つの信号の位相を合わせるために、第1のモノポールアンテナ11の給電回路に位相を90°遅らせる+90°の移相器6を設置する。
なお、クロスモノポールアンテナ10Cの受信効率を重視しなくても良い場合は、第1のモノポールアンテナ11と第2のモノポールアンテナ12の軸線AX1,AX2の交差角は90°にする必要がなく、80°でも100°でも良い。そして、第1のモノポールアンテナ11と第2のモノポールアンテナ12の軸線AX1,AX2の交差角を80°にした場合は、第1のモノポールアンテナ11の給電回路に位相を80°遅らせる+80°の移相器6を設置する。
図7(b)は右旋回円偏波と左旋回円偏波とを切り換えて受信する場合に、本発明のクロスモノポールアンテナ10Cに接続する移相器6Aと6Bの一例を示すものである。
軸線AX1,AX2が直交するように配置されている第1のモノポールアンテナ11と第2のモノポールアンテナ12で左旋回円偏波を受信する場合、第1のモノポールアンテナ11で受信した電波から得られる信号の位相に対して、第2のモノポールアンテナ12で受信した電波から得られる信号の位相が90°進む。この場合は、2つの信号の位相を合わせるために、第1のモノポールアンテナ11の給電回路に位相を90°進ませる−90°移相器を設置する必要がある。
そこで、この実施例では、第1のモノポールアンテナ11に、位相を90°遅らせる+90°移相器6Aと、位相を90°進ませる−90°位相器6BをスイッチSW1,SW2で短絡可能に接続してある。よって、この実施例では、一方のスイッチSW、例えばスイッチSW1を+90°移相器6A側に切り換え、他方のスイッチSW2を短絡側に切り換えれば、クロスモノポールアンテナ10Cが右旋回円偏波の受信アンテナとなり、スイッチSW1を短絡側に切り換え、他方のスイッチSW2を−90°移相器6B側に切り換えれば、クロスモノポールアンテナ10Cが左旋回円偏波の受信アンテナとなる。つまり、平衡線65と合成器7との間の導体線に、+90°移相器6Aを挿入すればクロスモノポールアンテナ10Cが右旋回円偏波の受信アンテナとなり、−90°移相器6Bを挿入すればクロスモノポールアンテナ10Cが左旋回円偏波の受信アンテナとなる。
図8(a)、(b)は、図1に示したクロスモノポールアンテナ10Cの近傍に補助導体9を配置した例を示すものである。この補助導体9は、例えば、クロスモノポールアンテナ10Cを構成する第1と第2のモノポールアンテナ11、12の軸線AX1,AX2の交差角を2等分する線DLに垂直な方向に配置すれば良い。補助導体9は、その全長をクロスモノポールアンテナ10Cが受信する電波の波長の1/2に対して、図8(a)に示すように長くするか、図8(b)に示すように短くするかによって、薄型アンテナ10の指向性を変えることができる。この補助導体9は1本でも良いが、複数本配置しても良い。
図8(a)に示すように、補助導体9の長さをクロスモノポールアンテナ10Cの受信電波の波長の1/2以上の長さにすると、図9(a)に示すように、クロスモノポールアンテナ10Cの受信の指向性が、クロスモノポールアンテナ10Cの中心点CPに立てた垂直軸Yに対して、補助導体9の反対側の斜め上方を向いた指向軸Zとなる。なお、図9(a)には平衡線65、66の図示は省略してある。また、図8(b)に示すように、補助導体9の長さをクロスモノポールアンテナ10Cの受信電波の波長の1/2未満の長さにすると、図9(b)に示すように、クロスモノポールアンテナ10Cの受信の指向性が、クロスモノポールアンテナ10Cの中心点CPに立てた垂直軸Yに対して、補助導体9と同じ側の斜め上方を向いた指向軸Xとなる。なお、図9(b)には平衡線65、66の図示は省略してある。
よって、図8(a)に示した補助導体9の長さがクロスモノポールアンテナ10Cの受信電波の波長の1/2以上の長さであるクロスモノポールアンテナ10Cを有する薄型アンテナ10を、図8(c)に示すように、自動車100の傾斜したフロントガラス1に取り付けると、薄型アンテナ10の受信の指向軸の方向を、矢印Zで示す天頂方向に向けることができる。この結果、薄型アンテナ10の天頂方向に対する受信性能が向上する。一方、図8(b)に示した補助導体9の長さがクロスモノポールアンテナ10Cの受信電波の波長の1/2未満の長さであるクロスモノポールアンテナ10Cを有する薄型アンテナ10を、図8(c)に示すように、自動車100の傾斜したフロントガラス1に取り付けると、薄型アンテナ20の受信の指向軸の方向を、矢印Xで示す水平方向に近い方向に向けることができる。この結果、薄型アンテナ10の水平に近い方向に対する受信性能が向上する。
図10(a)は本発明の第2実施例に係るクロスモノポールアンテナ10Dの構成を示す構成図、(b)は(a)のB‐B線における断面図である。第2実施例のクロスモノポールアンテナ10Dは、第1実施例のクロスモノポールアンテナ10Cと同様に第1と第2のモノポールアンテナ11,12を備えている。第2実施例でも、第1と第2のモノポールアンテナ11,12は、その軸線AX1,AX2が直交するように配置されるが、第1実施例との相違点は、第1と第2のモノポールアンテナ11,12のアンテナ素子の給電点が近接するように第1と第2のモノポールアンテナ11,12が配置される点である。
この場合、第1と第2のモノポールアンテナ11,12は、図10(b)に示すようにそのアンテナ素子が透明フィルム14の一方の面上に形成され、透明フィルム14の他方の面にアースパターン60が形成されている。アースパターン60の形状は、図10(a)に示すようにアンテナ素子側が凸であり、アースパターン60の先端部67が直角に形成されている。そして、このアースパターン60の先端部67が、アンテナ素子の給電点近傍に位置するようになっている。第1と第2のモノポールアンテナ11,12の全長は第1実施例と同じで良く、38mmである。
また、第2実施例では、第1のモノポールアンテナ11が平衡線を介さずに直接移相器6に接続されており、移相器6の出力が合成器7に入力されるようになっている。また、第2のモノポールアンテナ12は導電線を介して合成器7に接続されている。合成器7の出力はアンプ8で増幅されてGPSレシーバに入力される。このように、第2実施例ではクロスモノポールアンテナ10Dの給電点がすぐに不平衡になっている。
なお、図10(b)でも第1と第2のモノポールアンテナ11,12の線厚、及び移相器6,合成器7,及びアンプ8の高さは、実際の寸法よりも大きく描かれている。また、図10(a),(b)の実施例では、移相器6,合成器7,及びアンプ8が透明フィルム14の上に設置されているが、移相器6,合成器7,及びアンプ8は前述の実施例と同様に、コネクタ27に内蔵させても良いものである。
なお、アースパターン60の形状は図10(a)の形状に限定されるものではなく、アンテナ素子側が凸であり、第1と第2のモノポールアンテナ11,12の給電点よりアンテナ素子側の裏面にアースパターンがなければ良い。例えば、図11(a)は第2の実施例に係るクロスダイポールアンテナ10Dのアースパターン60の別の形態を示すものである。この形態のアースパターン60は、本体部68と本体部68からアンテナ素子側に突出する突出部69とから構成されている。そして、突出部69の形状は直角三角形状であり、その先端部67が第1と第2のモノポールアンテナ11,12の給電点に重なるようになっている。この場合も、突出部69の形状は直角三角形でなくても良く、先端部67の角度は鈍角でも鋭角でも良い。更に、アースパターン60の形状は図10(b)に示す更に別の形態のように、アンテナ素子側が凸な放物線や楕円の一部でも良い。
図12は、図11(a)のクロスダイポールアンテナ10Dを使用した本発明の第2の実施例の薄型アンテナ20の構成を示すものであり、第1の実施例の薄型アンテナ10と同じ方向から見たものである。第2の実施例の薄型アンテナ20が、図1に示した第1の実施例の薄型アンテナ10と異なる点は、クロスモノポールアンテナ10Dが配置された透明フィルムの舌片部14Aが自由端側に延長され、その延長部分に図8(a)で説明した補助導体9が設けられている点のみである。この補助導体9は、クロスモノポールアンテナ10Dの先端側に、前述の如く第1と第2のモノポールアンテナ11、12の軸線の交差角を2等分する線に垂直な方向に配置すれば良い。補助導体9の長さは、前述のようにクロスモノポールアンテナ10Dが受信する電波の指向性に合わせて決めれば良い。この補助導体9は複数本配置しても良く、また、薄型アンテナ20に設置されたTVアンテナ13の一部13Aを、補助導体として兼用させても良いものである。
図13は本発明の第3の実施例に係る薄型アンテナ30の構成を示すものであり、薄型アンテナ30を電波の到来方向の逆方向から見た図である。第3の実施例の薄型アンテナ30が、図1に示した第1の実施例の薄型アンテナ10と異なる点は、クロスモノポールアンテナ10Cが配置された透明フィルムの舌片部14Aが横方向に延長され、その延長部分にもクロスモノポールアンテナ10Eが設けられている点のみである。従って、第1実施例の薄型アンテナ10と同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
クロスモノポールアンテナ10Eは、クロスモノポールアンテナ10Cと同じ構成であり、2つのモノポールアンテナ11E,12Eと、これらに平衡線65E,66Eを介して接続する給電端子16E,17Eがある。33Eはアースパターン60の対向部分に設けられた接続端子である。クロスモノポールアンテナ10Eは2つのモノポールアンテナ11E,12Eの全長がクロスモノポールアンテナ10Cのモノポールアンテナ11,12の全長に対して短い。よって、クロスモノポールアンテナ10Eは、より高い周波数の円偏波を受信することができる。
なお、第3の実施例の薄型アンテナ30では、透明フィルムの舌片部14Aが横長になっており、第1の実施例の薄型アンテナ10ではTVアンテナ13が配置されていた位置に、クロスモノポールアンテナ10Eの給電端子16E,17E,及び接続端子33Eが設けられている。このため、この実施例では、透明フィルム14の右側の部分が延長されて延長部14Bが形成されており、TVアンテナ13はこの延長部14Bで折り返されてTVの受信周波数の波長分の長さを確保している。このように、本発明の薄型アンテナ30には、透明フィルム14の上に、複数個のクロスモノポールアンテナ10C,10EとTVアンテナ13を搭載することができる。この結果、複数種類の電波用のアンテナ搭載スペースが削減され、ケーブルを統合することができるので、アンテナの車両への搭載性、取付性を向上させ、アンテナの設置コストを低減することができる。
更に、前述の実施例では、薄型アンテナ10,20,30は、クロスモノポールアンテナ10C,10D,10Eを透明フィルム14の上に形成し、自動車のフロントガラス1の裏面側に貼付するものを説明したが、クロスモノポールアンテナ10C,10D,10Eは、通常のプリント基板上や、樹脂ケースの表面のような不透明な誘電体の上に形成することができる。このような形態は、通信機能を有する家庭用機器で、通信波として円偏波を用いるもの、例えば、パーソナルコンピュータとその周辺機器との間の無線接続が円偏波によるもの、に有効に適用することができる。
以上説明した実施例では、本発明に係る薄型アンテナ10,20,30の受信について説明したが、電波を前述の薄型アンテナ10,20,30から送信についても全く同様である。
以上説明したように、本発明によれば、給電構造が簡単で、円偏波を送受信することができる薄型アンテナが提供される。また、薄型の誘電体に各種のアンテナを設置することができる上に、車両の誘電体に設置することもできるため、車両デザインを損なう虞がなく、アンテナが損傷したり、盗難被害に合う等の虞がないという効果がある。更に、薄型の誘電体を透明フィルムとすることにより、運転者の視界を遮る虞がないという効果もある。更にまた、車両に搭載する必要のあるその他のアンテナをできるだけ多くこの薄型アンテナに組み込むことにより、複数種類の電波用のアンテナ搭載スペースが削減され、ケーブルを統合することができるので、アンテナの車両への搭載性、取付性が向上し、アンテナの設置コストが低減される。
本発明の第1の実施例の薄型アンテナの構成を示す平面図及びこれに接続するケーブルを説明する図である。 (a)は本発明の薄型アンテナと共に使用する薄型のテレビアンテナの構成を示す平面図、(b)は図1の薄型アンテナと(a)の薄型テレビアンテナを自動車のフロントガラスに設置した場合の、受信機との接続を示す自動車の車室内前方の斜視図である。 図2(b)に示した薄型アンテナと薄型テレビアンテナ及び受信機との接続を示す回路図である。 (a)は図1に示したクロスモノポールアンテナと、移相器、合成器とアンプを内蔵するコネクタを先端に取り付けたケーブルとの接続を説明する図、(b)は(a)に示したアンプの内部の回路構成の一例を示す回路図である。 (a)は図1に示した第1の実施例に使用するクロスモノポールアンテナとこれに接続する平衡回路の構成を示す構成図、(b)は(a)のA‐A線における断面図である。 (a)は本発明のクロスモノポールアンテナに接続する平衡線の別の実施例を示す部分図、(b)は本発明のクロスモノポールアンテナに接続する平衡線の更に別の実施例を示す部分図である。 (a)は右旋回円偏波を送受信するために本発明のクロスモノポールアンテナに接続する移相器の一例を示す構成図、(b)は右旋回円偏波と左旋回円偏波とを切り換えて送受信する場合に、本発明のクロスモノポールアンテナに接続する移相器の一例を示す構成図である。 (a)はクロスモノポールアンテナの送受信電波の波長の1/2以上の長さの補助導体を、クロスモノポールアンテナの近傍に設置した実施例を示す図、(b)はクロスモノポールアンテナの送受信電波の波長の1/2未満の長さの補助導体を、クロスモノポールアンテナの近傍に設置した実施例を示す図である。 (a)は図8(a)に示すクロスモノポールアンテナの送受信の指向性を説明する図、(b)は図8(b)に示すクロスモノポールアンテナの送受信の指向性を説明する図である。 (a)は本発明の第2実施例に係るクロスモノポールアンテナの構成を示す構成図、(b)は(a)のB‐B線における断面図である。 (a)は第2の実施例に係るクロスダイポールアンテナのアースパターンの別の形態を示す図、(c)は第2の実施例に係るクロスダイポールアンテナのアースパターンの更に別の形態を示す図である。 図11(a)のクロスダイポールアンテナを使用した本発明の第2の実施例の薄型アンテナの平面図である。 本発明の第3の実施例の薄型アンテナの構成を示す平面図である。
符号の説明
1…フロントガラス
2,3,4,5…ケーブル
6…移相器
7…合成器
8…アンプ
9…補助導体
10…第1の実施例の薄型アンテナ
11…モノポールアンテナ
12…モノポールアンテナ
13…TVアンテナ
14…透明フィルム
14A…舌片部
14B…延長部
16,17…給電端子
18…アンテナ接続端子
20…第2の実施例の薄型アンテナ
27,31…コネクタ
30…第3の実施例の薄型アンテナ
40…セレクタ/アンプ
50…薄型のテレビアンテナ
60…アースパターン
61〜64…導体線
65,66…平衡線
80…受信機

Claims (18)

  1. 第1と第2の2つのモノポールアンテナを有する薄型アンテナであって、前記第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子の軸線を略直交させて配置すると共に、前記アンテナ素子を合成器又は分配器に接続し、更に、一方の前記アンテナ素子と前記合成器又は分配器との間には、前記第1と第2のアンテナによって受信又は送信される電波の位相を合わせるための移相器を配置したことを特徴とする薄型アンテナ。
  2. 請求項1に記載の薄型アンテナであって、前記第1と第2のモノポールアンテナの給電側には、2本の導体線から構成される平衡線をそれぞれ接続したことを特徴とする薄型アンテナ。
  3. 請求項2に記載の薄型アンテナであって、前記2本の導体線のうちの1本は、一端を前記アンテナ素子、他端を前記移相器又は合成器の何れか一方に接続し、他の1本は、一端をアースパターンに接続したことを特徴とする薄型アンテナ。
  4. 請求項2又は3に記載の薄型アンテナであって、前記モノポールアンテナのアンテナ素子及び前記平衡線をシート状の誘電体の上に構成したことを特徴とする薄型アンテナ。
  5. 請求項4に記載の薄型アンテナであって、前記モノポールアンテナのアンテナ素子の長さを送受信周波数の1/4から1/3の長さとし、前記平衡線の長さを前記送受信周波数の1/8から1/4とし、前記第1と第2のモノポールアンテナにそれぞれ接続される平衡線の間隔を前記送受信周波数の1/8から1/4としたことを特徴とする薄型アンテナ。
  6. 請求項4又は5に記載の薄型アンテナであって、前記アンテナ素子を前記誘電体の一方の面に配置し、前記誘電体の他方の面にはアースパターンを配置したことを特徴とする薄型アンテナ。
  7. 請求項6に記載の薄型アンテナであって、前記平衡線のうちの1本を前記アンテナ素子と同じ面に形成し、他の1本を前記誘電体の他方の面に形成したことを特徴とする薄型アンテナ。
  8. 請求項6又は7に記載の薄型アンテナであって、前記アースパターンを前記アンテナ素子に重ならないように配置したことを特徴とする薄型アンテナ。
  9. 請求項1に記載の薄型アンテナであって、前記第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子の給電点が近接するように前記アンテナ素子を配置し、不平衡線で給電するようにしたことを特徴とする薄型アンテナ。
  10. 請求項9に記載の薄型アンテナであって、前記第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子をシート状の誘電体の一方の面上に形成し、前記誘電体の他方の面には、前記アンテナ素子の給電点近傍に端部が位置するように、前記アンテナ素子側が凸の形状のアースパターンを配置したことを特徴とする薄型アンテナ。
  11. 請求項10記載の薄型アンテナであって、前記アースパターンの端部を略直角に形成したことを特徴とする薄型アンテナ。
  12. 請求項1から11の何れか1項に記載の薄型アンテナであって、前記第1と第2のモノポールアンテナの先端部近傍に、モノポールアンテナのアンテナ素子と電気的に接続しない線状導体を、導波器又は反射器として機能するように配置したことを特徴とする薄型アンテナ。
  13. 請求項12に記載の薄型アンテナであって、前記第1と第2のモノポールアンテナのアンテナ素子をある直線に対して線対称に配置し、前記線状導体を、この直線に直交するように配置したことを特徴とする薄型アンテナ。
  14. 請求項12又は13に記載の薄型アンテナであって、前記線状導体を前記導波器として機能させるように、前記線状導体の長さを、前記モノポールアンテナが送受信する電波の波長の1/2より短い長さとしたことを特徴とする薄型アンテナ。
  15. 請求項12又は13に記載の薄型アンテナであって、前記線状導体を前記反射器として機能させるように、前記線状導体の長さを、前記モノポールアンテナが送受信する電波の波長の1/2以上としたことを特徴とする薄型アンテナ。
  16. 請求項12に記載の薄型アンテナであって、前記線状導体として、前記モノポールアンテナと同じ面に形成された他のアンテナの一部を利用したことを特徴とする薄型アンテナ。
  17. 請求項4に記載の薄型アンテナであって、前記シート状の誘電体を透明な絶縁体フィルムで構成し、このフィルムを自動車のガラス又は絶縁体で構成された外装部材に設置したことを特徴とする薄型アンテナ。
  18. 請求項4に記載の薄型アンテナであって、前記アンテナ素子及び前記平衡線を、自動車のガラス、又は絶縁体で構成された外装部材の表面又は内部に設置したことを特徴とする薄型アンテナ。
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