JP4831367B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)アンテナ等として使用されるアンテナ装置に関する。
この技術分野において周知のように、GPS(Global Positioning System)は、人工衛星を用いた衛星測位システムである。GPSは、地球を周回している24基の人工衛星のうちの4基以上の人工衛星からの電波(GPS信号)を受信し、この受信した電波から移動体と人工衛星との位置関係および時間誤差を測定して、三角測量の原理に基づいて、移動体の地図上における位置や高度を高精度で算出することを可能としたものである。
GPSは、近年では、走行する自動車の位置を検出するカーナビゲーションシステム等に利用され、広く普及している。カーナビゲーション装置は、このGPS信号を受信するためのGPS用アンテナと、このGPS用アンテナで受信したGPS信号を処理して車両の現在位置を検出する処理装置と、この処理装置で検出された位置を地図上に表示するための表示装置等から構成される。
一方、近年の移動体通信機器等、小型の通信機器(例えば、GPS方式のカーナビゲーション装置や携帯用ナビゲーション装置、衛星波受信機等)の発達に伴い、これらの機器に用いられるアンテナ装置に関して、小型化、高性能化が要求されている。
アンテナ装置の中でも平面型アンテナ装置(例えば、円偏波パッチアンテナ等)は、その構造上薄く、小型であり、半導体回路との集積化が比較的容易であるとの利点がある。そのため、平面型アンテナ装置は、小型の通信機器用のアンテナとして広く用いられている。
このような平面型アンテナ装置としては、例えば、円偏波アンテナ素子と、裏面にLNA(低雑音増幅器)が形成された回路基板とを備えた構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。円偏波アンテナ素子は、いわゆる、パッチアンテナ素子から成る。円偏波アンテナ素子は、セラミックス等の高誘電体で形成された誘電体基板を含む。この誘電体基板の表面には放射素子が設けられ、裏面にはグランドパターンが形成される。誘電体基板には、その表面から裏面へ貫通するピン孔が形成されている。このピン孔に、放射素子と回路基板とを接続する給電ピンが挿通されている。このような構成の平面型アンテナ装置においては、高誘電体からなる誘電体基盤によりアンテナの静電容量を確保することができるため、共振周波数が低くなり、平面型アンテナ装置の小型化を図ることができる。このようなパッチアンテナ素子では、放射素子と対向してグランドパターンが設けられているので、高仰角方向の利得が高くなっている。
兎に角、GPS用アンテナとしては、円偏波アンテナ素子が使用される。すなわち、GPS信号は円偏波である。また、円偏波はETC信号にも使用されている。
周知のように、ETC(Electronic toll Collection)は、高速道路等の有料道路の通行料を支払うための料金所における渋滞を緩和するための方策として開発されたシステムである。すなわち、ETCとは、高速道路料金所において、無線通信を利用して自動的に通行料金の支払いを行うシステムである。ETCでは、料金所に設置されているゲートに設けられた路側アンテナと、ETC用アンテナを有する車載通信機器を搭載した通行車両との間でETC信号の双方向通信を行い、通行車両の車両情報等を取得し、通行車両を停止させることなく高速道路通行料金の支払い業務を行うことを可能としたものである。
ETC用アンテナは、車室内で取り付けられる場合が多い。例えば、ETC用アンテナは、角度を付けた状態でダッシュボードの上に設置されたり、フロントの窓ガラス上に設置される。又、ETC用アンテナは純正取付けが普及してきている。すなわち、ETC用アンテナは、車両メーカの工場で車室内に取り付けられる。この際には、ETC用アンテナは、ルームミラーの裏側や、ダッシュボードの下に埋め込まれた状態で設置される場合が多い。
従来、GSP用アンテナとETC用アンテナとを併設した複合アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、スパイラル形状の素子で円偏波を放射する円偏波平面アンテナ(カールアンテナ素子)も知られている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に開示されカールアンテナ素子は、3次元構造であり、アンテナの内側から給電している。また、このカールアンテナ素子は、上記パッチアンテナ素子と同様に、放射面と対向するグランド面が必要である。
一方、上述したパッチアンテナ素子やカールアンテナ素子は、3次元構造であるので、アンテナ素子の厚みが大きくなってしまい、薄型化が困難である。この問題を解決するために、円偏波アンテナ素子として、車両のフロントガラスに貼り付けられるフィルムアンテナが知られている(例えば、特許文献4参照)。この特許文献4に開示されたフィルムアンテナは、透明フィルム上に、円偏波を受信するための1つのループ状の円偏波アンテナ素子を備えている。この円偏波アンテナ素子は、右旋円偏波アンテナで、ループアンテナと無給電素子とを備えている。ループアンテナの給電側の端部は、ランド状に形成されて第1及び第2の給電端子となっている。第1及び第2の給電端子は、それぞれ、低雑音増幅器(LNA)回路を含むコネクタの第1及び第2の接続端子に接続される。コネクタは同軸ケーブルに接続される。したがって、第1の給電端子は、LNA回路を介して同軸ケーブルの内導体に接続され、第2の給電端子は、同軸ケーブルの外導体に接続される。
特開2001−339232号公報 特開2002−111377号公報 実開平5−59933号公報 特開2006−13696号公報
特許文献4に開示されたフィルムアンテナでは、第2の給電端子が、直接、同軸ケーブルの外導体に接続されている。そのため、同軸ケーブルの外導体に漏洩電流が分布し、フィルムアンテナの特性が不安定になるという問題がある。
したがって、本発明の課題は、同軸ケーブルの外導体へ流れる漏洩電流を低減することができる、アンテナ装置を提供することにある。
本発明によれば、先端(21−4a)に摂動素子(211)の一端が接続されるスパイラル形状の放射素子(21)と、該放射素子に給電するための給電ライン(22)と、該給電ラインと近接して平行に延在するグランドパターン(23)と、該グランドパターンの先端から折り返され、前記グランドパターンと平行に延在し、ケーブル外導体へ流れる漏洩電流を低減するためのスリーブ(24)とを備え、前記放射素子(21)と前記給電ライン(22)と前記グランドパターン(23)と前記スリーブ(24)とからなるアンテナパターン(20)が、同一平面上に形成されていることを特徴とするアンテナ装置(10;10A;10B;10C)が得られる。
上記アンテナ装置において、前記給電ライン(22)は前記放射素子(21)に対して電磁結合により給電することが好ましい。前記スリーブ(24)の長さが実質的に1/4波長に等しいことが望ましい。前記アンテナパターン(20)は、樹脂フィルム(11)上に形成されて良いし、ガラス(30)内に埋め込まれても良い。前記アンテナパターン(20)と相似形の付加アンテナパターン(60)を更に備え、前記付加アンテナパターン(60)が前記アンテナパターン(20)と同一平面上に形成されて良い。前記アンテナパターン(20)および前記付加アンテナパターン(60)が樹脂フィルム上に形成されて良いし、ガラス(30)内に埋め込まれても良い。前記アンテナパターン(20)がGPSアンテナパターンであり、前記付加アンテナパターン(60)がETCアンテナパターンであって良い。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、グランドパターンから折り返して、グランドパターンと平行にスリーブを設けたので、ケーブルの外導体へ流れる漏洩電流を低減し、特性を安定化させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るアンテナ装置10について説明する。図1はアンテナ装置10の平面図である。図示のアンテナ装置10は、GPS衛星からのGPS信号を受信するためのGPS用アンテナである。
図示のアンテナ装置10は、フィルムアンテナから成る。すなわち、アンテナ装置10は、透明な樹脂フィルム11と、この樹脂フィルム11上に形成されたGPSアンテナパターン20とから構成される。GPSアンテナパターン20は、同一平面上に形成されている。
GPSアンテナパターン20は、スパイラル形状の放射素子(アンテナエレメント)21と、この放射素子21に給電するための給電ライン22と、この給電ライン22と近接して平行に延在するグランドパターン23と、スリーブ24とから構成されている。スリーブ24は、グランドパターン23の先端23aから折り返され、グランドパターン23と平行に延在している。このスリーブ24は、後述する同軸ケーブルの外導体へ流れる漏洩電流を低減するためのものである。
図示の放射素子21は、四角形(菱形)をしている。また、図示の給電ライン22は、放射素子21に対して電磁結合に給電する。図示の例では、放射素子21のラインが内周と外周とで二重に近接している箇所で、給電ライン22の先端部が放射素子21に対して電磁結合により給電している。ここで、電磁結合による給電は、アンテナ装置10のインピーダンス調整のために行っている。図示のスリーブ24の長さは、実質的に1/4波長に等しい。
なお、給電ライン22の根元部には給電点26が形成され、グランドパターン23の根元部にはケーブル外導体接地点27が形成されている。
詳述すると、放射素子21は、反時計回りに、第1の辺21−1、第2の辺21−2、第3の辺21−3、および第4の辺21−4を有する。第4の辺21−4の先端21−4aに摂動素子211の一端が接続されている。摂動素子211は、放射素子21の第1の辺21−1から第2の辺21−2の内側に設けられている。
摂動素子211の長さを調整することによって軸比調整が可能である。図示では摂動素子211は、放射素子21の第1の辺21−1から第2の辺21−2にかけて設けられているが、第1の辺21−1の内側のみに形成されてもよいし、第1の辺21−1から第3の辺21−3の内側まで形成されてもよい。
摂動素子211と放射素子21のラインが内周と外周とで二重に近接している箇所で、給電ライン22の先端部221が放射素子21に対して電磁結合により給電している。ここで、電磁結合による給電は、アンテナ装置10のインピーダンス調整のために行っている。
摂動素子221と放射素子21のラインが二重に近接している箇所は、図示では、破線より上側に設けられているが、この位置に限定されず、破線より下側の辺に設けられてもより。とにかく、二重に近接した箇所で給電が行われていればよい。
図示では、放射素子21を反時計回りとして左円偏波を受信する場合となっているが、右円偏波を受信する場合には、放射素子21は時計回りとなる。
図2は、図1に示したアンテナ装置10の放射特性を示す図である。図2において、RHCPは右旋円偏波の放射パターンを示し、LHCPは左旋円偏波の放射パターンを示す。
図2より、アンテナ装置10は天頂方向の利得が高いことが分かる。前述したパッチアンテナ素子などに代表される円偏波アンテナ素子は、放射素子に対向するグランド面を持ち、これにより天頂方向の利得が高くなっている。これに対して、本実施の形態に係るアンテナ装置10は、放射素子21に対向するグランド面がなくとも、天頂方向の利得が高くなっていることが分かる。
図3は、図1に示したアンテナ装置10をガラス30に取り付けた状態を示す平面図である。アンテナ装置10は、フロントガラスなどのガラス30の内側に、両面テープを使用して設置される。
アンテナ装置10の給電点26及びケーブル外導体接地点27にはコネクタ40が接続され、コネクタ40には同軸ケーブル50が接続されている。
図示はしないが、コネクタ40は、給電点26に接続される第1の接続端子と、ケーブル外導体接地点27に接続される第2の接続端子とを持つ。コネクタ40は低雑音増幅器(LNA)回路を含む。
一方、図示はしないが、この技術分野において周知のように、同軸ケーブル50は、中心にある内導体と、円筒状の外導体とを有する。LNA回路の出力端は、同軸ケーブル50の内導体に接続され、第2の接続点は同軸ケーブル50の外導体に直接接続される。
もしスリーブ24がないと、アンテナ装置10と同軸ケーブル50との不整合により、同軸ケーブル50の外導体に漏洩電流が分布する。これに対して、実質的に1/4波長程度のスリーブ24を設けることにより、同軸ケーブル50の外導体に流れる漏洩電流を低減し、アンテナ装置10の特性を安定化させることができる。尚、スリーブ24を追加したときの効果については、後で図面を参照して説明する。
図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るアンテナ装置10Aについて説明する。図示のアンテナ装置10Aも、図1に示したアンテナ装置10と同様に、GPS衛星からのGPS信号を受信するためのGPS用アンテナである。図1に示したものと同様の機能を有するものには、同一の参照符号を付してある。
図1に示したアンテナ装置10は、樹脂フィルム11上にアンテナパターン20を形成している。これに対して、図4に示したアンテナ装置10Aは、樹脂フィルム11を使用せず、直接、GPSアンテナパターン20を自動車のフロントガラス30に埋め込んでいる。すなわち、アンテナ装置10Aはガラスプリントアンテナである。
詳述すると、図1に示したアンテナ装置(フィルムアンテナ)10は、ディーラオプション品として販売される。したがって、アンテナ装置(フィルムアンテナ)10は、工場装着ではなく、ディーラでの後付け品として位置づけられる。これに対して、アンテナ装置(ガラスプリントアンテナ)10Aは、工場装着のGPS用アンテナであって、OEM部品として位置づけられる。
ガラス30の端部において、給電点26には信号ライン端子28が接続され、ケーブル外導体接地点27にはグランド端子29が接続されている。この信号ライン端子28およびグランド端子29には、LNA回路を内蔵したコネクタ(図示せず)が装着される。すなわち、コネクタ(アンプユニット)を信号ライン端子28およびグランド端子29に差し込む形式となっている。
このような構成のアンテナ装置10Aでは、AM/FMラジオやリアデフォッガーなどのプリントパターンと同時に、ガラス30にアンテナパターン20をプリントするため、GPSアンテナを形成するためのコスト(工数)は新たに発生しない。また、ガラス30へのコネクタ(アンプユニット)の取付けとなるため、各車両毎に取付形状を変更する必要がない。すなわち、製品共通化の度合いが向上する。さらに、ガラスメーカのガラス納入時にアンプユニットを装着することにより、自動車メーカでのGPSアンテナに関わる装着工数を低減することができる。後付けでフィルムアンテナをガラスに貼り付けるよりは、スタイリッシュで車室内の美感を保つことができる。
なお、図4に示したアンテナ装置10Aでは、ガラス30直下にアンプユニットを設置することになるが、リード線(同軸信号線)などで引き出し、離れた場所にアンプユニットを設置しても良い。
図5および図6を参照して、本発明の第3の実施の形態に係るアンテナ装置10Bについて説明する。図5はアンテナ装置10Bの平面図であり、図6はアンテナ装置10Bのブロック図である。図示のアンテナ装置10Bは、GPS衛星からのGPS信号を受信するためのGPS用アンテナと、ETC信号を送受信するためのETC用アンテナとの複合アンテナである。図4に示したものと同様の機能を有するものには、同一の参照符号を付してある。
アンテナ装置10Bは、GPSアンテナパターン20ばかりでなく、ETCアンテナパターン60をも有する。すなわち、アンテナ装置10Bでは。GPSアンテナパターン20ばかりでなくETCアンテナパターン60も、ガラス30内に埋め込まれている。ETCアンテナパターン60は、GPSアンテナパターンと相似形をしている。すなわち、ETCアンテナパターン60は、GPSアンテナパターン20を小型にしたような形状をしている。これは、ETC信号の周波数が約5.8GHzであって、GPS信号の周波数、約1.57GHzよりも高いからである。とにかく、GPSアンテナパターン20とETCアンテナパターン60とは、同一平面上に形成されている。
詳述すると、ETCアンテナパターン60は、スパイラル形状の放射素子(アンテナエレメント)61と、この放射素子61に給電するための給電ライン62と、この給電ライン62と近接して平行に延在するグランドパターン63と、スリーブ64とから構成されている。スリーブ64は、グランドパターン63の先端63aから折り返され、グランドパターン63と平行に延在している。このスリーブ64は、同軸ケーブルの外導体へ流れる漏洩電流を低減するためのものである。
図示の放射素子61は、四角形(菱形)をしている。また、図示の給電ライン62は、放射素子61に対して電磁結合に給電する。図示の例では、放射素子61のラインが内周と外周とで二重に近接している箇所で、給電ライ622の先端部が放射素子61に対して電磁結合により給電している。ここで、電磁結合による給電は、アンテナ装置10Bのインピーダンス調整のために行っている。図示のスリーブ64の長さは、ETC信号の周波数に対して実質的に1/4波長に等しい。
なお、給電ライン62の根元部には給電点66が形成され、グランドパターン63の根元部にはケーブル外導体接地点67が形成されている。
ガラス30の端部において、給電点66には信号ライン端子68が接続され、ケーブル外導体接地点67にはグランド端子69が接続されている。
GSPアンテナパターン20の信号ライン端子28およびグランド端子29と、ETCアンテナパターン60の信号ライン端子68およびグランド端子69とには、LNA回路を内蔵したアンプユニット40Aが差し込まれる。
GSPアンテナパターン20の信号ライン端子28は、アンプユニット40Aに内蔵されたLNA回路70の入力端子に接続されている。
図6に示されるように、LNA回路70は、初段低雑音増幅器71と、帯域通過フィルタ72と、最終段低雑音増幅器73とから構成されている。最終段低雑音増幅器73の出力端子は、GPS出力端子41に接続されている。一方、ETCアンテナパターン60の信号ライン端子68は、直接、ETC入出力端子42に接続されている。
このように、アンテナ装置10Bは、GPS信号とECT信号とをガラス30内で複合しているので、コンパクト化することができる。また、GPSアンテナパターン20とETCアンテナパターン60とをガラス30内に埋め込んでいるので、アンテナ装置10B設置時の美観を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、GPSアンテナパターン20とETCアンテナパターン60とをガラス30内に埋め込んでいるが、図1に示されるアンテナ装置10のように、GPSアンテナパターン20とETCアンテナパターン60とを樹脂フィルム上に形成してもよい。
次に、図7乃至図11を参照して、スリーブを追加したときの効果について説明する。図7は、スリーブを追加したことによる効果を確認するために試作したアンテナ装置10Cを示す平面図である。試作したアンテナ装置10Cは、アンテナパターン20を、厚さ0.8mmの基板(TLC−W−589基板)11A上に形成したものである。但し、図7の例では、給電ライン22は、直接、放射素子21に接続されており、直接給電している。
図示のアンテナ装置10Cは、放射素子(アンテナエレメント)21の長さとスリーブ24の長さを、共に1600MHz帯にチューニングしている。
図8はスリーブ24を取り付けたときのVSWRの周波数特性を示す図である。図9はスリーブ24なしのVSWRの周波数特性を示す図である。図10はスリーブ24を取り付け、かつケーブル50(図1参照)の長さを1/4波長分だけ延長したときのVSWRの周波数特性を示す図である。図11はスリーブ24なしで、ケーブル50の長さを1/4波長分だけ延長したときのVSWRの周波数特性を示す図である。図8乃至図11において、横軸は周波数[MHz]を示し、縦軸はVSWRを示す。
図8から、スリーブ24を取り付けることにより、周波数、1600MHz付近でVSWRが2.0以下となっていることが分かる。これに対して、図9から、スリーブ24なしの場合、周波数、1600MHzで、VSWRが4.0以上となっていることが分かる。このことから、スリーブ24を取り付けることにより、VSWRの周波数特性が改善されることが分かる。
一方、図10から、スリーブ24を取り付け、かつ、ケーブル50の長さを1/4波長分延長しても、周波数、1600MHz付近でVSWRが2.0以下になっていることが分かる。これに対して、図11から、スリーブ24なしで、ケーブル50の長さを1/4波長分延長すると、周波数、1600MHzで、VSWRが6.0以上となり、VSWR特性が悪化していることが分かる。これらのことから、ケーブル50を延長しても、スリーブ24を取り付けることにより、VSWRの周波数特性に大きな変化がないことが分かる。換言すれば、図11から、ケーブル50の外導体に漏洩電流が分布していると、ケーブル長が変化することで、VSWR特性が大きく変化するが、図10から、スリーブ24を取り付けることで、ケーブル長さが変化しても、VSWRの周波数特性に大きな変化がないことが分かる。
以上のことを要約すると、次の通りである。スリーブ24付きでVSWRが2.0以下、スリーブ24無しでVSWRが4.0以上となり、スリーブ24を取り付けることで、インピーダンスマッチングを改善できる。また、スリーブ24を取り付けたとき、ケーブル長によるVSWR特性の変動がほとんど見られない。したがって、スリーブ24を取り付けることで、ケーブル50の外導体に分布する漏洩電流を抑制できる。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上記実施の形態では、放射素子(アンテナエレメント)21、61として四角形(菱形)のらせん(スパイラル)状のものを使用しているが、これに限定されない。すなわち、すなわち、放射素子(アンテナエレメント)21、61は、四角形に限定されず、円形、多角形等のらせん形状であっても良い。また、グランドパターンの形状も、上述した実施の形態のものに限定されず、給電ラインと平行なグランドパターンにスリーブを付加した形状であればどのようなものであっても良い。さらに、上記実施の形態では、インピーダンス整合のために、給電ラインから電磁結合により放射素子に給電を行っているが、給電ラインと放射素子とを直接接続して、直接給電しても良い。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置を示す平面図である。 図1に示したアンテナ装置の放射特性を示す図である。 図1に示したアンテナ装置をガラスに取り付けた状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置を示す平面図である。 図5に示したアンテナ装置のブロック図である。 スリーブを追加したことによる効果を確認するために試作したアンテナ装置を示す平面図である。 スリーブを取り付けたときのVSWRの周波数特性を示す図である。 スリーブなしのVSWRの周波数特性を示す図である。 スリーブを取り付け、かつケーブルの長さを1/4波長分だけ延長したときのVSWRの周波数特性を示す図である。 スリーブなしで、ケーブルの長さを1/4波長分だけ延長したときのVSWRの周波数特性を示す図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C アンテナ装置
11 樹脂フィルム
20 GPSアンテナパターン
21 放射素子(アンテナエレメント)
22 給電ライン
23 グランドパターン
24 スリーブ
26 給電点
27 ケーブル外導体接地点
28 信号ライン端子
29 グランド端子
30 ガラス
40、40A アンプユニット
41 GPS出力端子
42 ETC入出力端子
50 同軸ケーブル
60 ETCアンテナパターン
61 放射素子(アンテナエレメント)
62 給電ライン
63 グランドパターン
64 スリーブ
66 給電点
67 ケーブル外導体接地点
68 信号ライン端子
69 グランド端子
70 LNA回路
71 初段低雑音増幅器
72 帯域通過フィルタ
73 最終段低雑音増幅器

Claims (9)

  1. 先端に摂動素子の一端が接続されるスパイラル形状の放射素子と、
    該放射素子に給電するための給電ラインと、
    該給電ラインと近接して平行に延在するグランドパターンと、
    該グランドパターンの先端から折り返され、前記グランドパターンと平行に延在し、ケーブル外導体へ流れる漏洩電流を低減するためのスリーブとを備え、
    前記放射素子と前記給電ラインと前記グランドパターンと前記スリーブとからなるアンテナパターンが、同一平面上に形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記給電ラインは前記放射素子に対して電磁結合により給電する、ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記スリーブの長さが実質的に1/4波長に等しい、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナパターンが樹脂フィルム上に形成されている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナパターンがガラス内に埋め込まれている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 前記アンテナパターンと相似形の付加アンテナパターンを更に備え、前記付加アンテナパターンが前記アンテナパターンと同一平面上に形成されている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  7. 前記アンテナパターンおよび前記付加アンテナパターンが樹脂フィルム上に形成されている、請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記アンテナパターンおよび前記付加アンテナパターンがガラス内に埋め込まれている、請求項6に記載のアンテナ装置。
  9. 前記アンテナパターンがGPSアンテナパターンであり、前記付加アンテナパターンがETCアンテナパターンである、請求項6乃至8のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
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