JP2007116739A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ装置から放射される電波の最大利得が所望の方向に得られるように指向性を適切に制御する。
【解決手段】車載統合アンテナ装置1において、VICS用のアンテナ素子5を回路基板2の中心部から−x方向(車両の進行方向とは反対方向)に外れた位置に実装した。また、回路基板2と地板9との間にETC用のアンテナ素子3から出力された漏洩電流を吸収する電波吸収体7を設けると共に、GPS用のアンテナ装置がETC用のアンテナ装置から放射された電波の導波器として作用するような位置関係にGPS用のアンテナ素子4とETC用のアンテナ素子3とを配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ素子が回路基板上に実装されたアンテナ装置に関する。
従来より、例えば車両の現在位置を取得するために使用される衛星通信用のアンテナ素子と、渋滞情報や駐車場の空き情報などを取得するために使用される路車間通信用のアンテナ素子や有料道路の通行料金を自動徴収するために使用される路車間通信用のアンテナ素子とが同一の回路基板上に実装されることにより、衛星通信用のアンテナ装置と路車間通信用のアンテナ装置とが統合された統合アンテナ装置がある(例えば特許文献1参照)。
特開2001−267843号公報
この場合、衛星通信用のアンテナ装置は、その搭載位置を含む水平平面より天頂方向に最大利得が得られる半球状の指向性が望まれ、且つ、小型および低姿勢であることが望まれるという理由から、誘電体パッチアンテナにより構成され、また、対称性を持たせるために、実装面積よりも大きい面積を有する回路基板上の中心部に実装されるのが一般的である。一方、路車間通信用のアンテナ装置は、走行レーンのゲートに設置されている路側アンテナの直下よりも手前で路車間通信を開始するという理由から、天頂方向から車両の進行方向に傾いた方向に最大利得が得られる指向性が望まれている。
ところが、これら衛星通信用のアンテナ装置や路車間通信用のアンテナ装置においては、最大利得が所望の方向に得られるように指向性を制御することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、放射される電波の最大利得が所望の方向に得られるように指向性を適切に制御することができるアンテナ装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、回路基板と地板との間にアンテナ素子から出力された漏洩電流を吸収する電波吸収体を設けるように構成したので、アンテナ素子から出力された漏洩電流に起因して地板の端部から不要な電波が放射されることがなく、アンテナ素子に流れる電流から発生される主電波が不要な電波の影響を受けることもなくなる。これにより、電波吸収体を設けることにより、アンテナ装置から放射される電波の最大利得が所望の方向に得られるように指向性を適切に制御することができる。
以下、本発明を、車両に搭載可能に構成され、GPS用のアンテナ装置、VICS用のアンテナ装置およびETC用のアンテナ装置が統合された車載統合アンテナ装置に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、車載統合アンテナ装置の全体構成を斜視図により示しており、図2(a)、(b)は、それぞれ図1に示す車載統合アンテナ装置を矢印V方向、矢印W方向から見た側面図により示している。
車載統合アンテナ装置1において、回路基板2の表面2a側(図1中、上面側)には、車両の進行方向を+x方向とすると共に車両の進行方向とは反対方向を−x方向とすると、+x方向から−x方向に向かって、ETC用のアンテナ素子3(本発明でいうアンテナ素子)、GPS用のアンテナ素子4(本発明でいうアンテナ素子)およびVICS用のアンテナ素子5(本発明でいうアンテナ素子)の順序で各アンテナ素子3〜5が実装されている。つまり、ETC用のアンテナ素子3およびVICS用のアンテナ素子5は、回路基板2の中心部から外れた端部に実装されていると共に、GPS用のアンテナ素子4は、回路基板2の中心部に実装されている。
各アンテナ素子3〜5は、それぞれ放射電極とグランド電極との間に誘電体が挟まれた構造となっており、低姿勢な誘電体装荷型の円偏波パッチアンテナにより構成されている。また、ETCのシステムで用いられる電波が5.8GHz帯域であり、VICSのシステムで用いられる電波が2.5GHz帯域であり、GPSのシステムで用いられる電波が1.5GHz帯域であることから、各アンテナ素子3〜5のうちGPS用のアンテナ素子4の放射電極の周囲長が最も長く構成されている。
回路基板2の裏面2b側(図1中、下面側)には、シールドケース6が実装されており、シールドケース6には、GPS用のアンテナ素子4により捕捉された電波信号を増幅するための増幅器などからなる電気回路(図示せず)が内蔵されている。この場合、シールドケース6は、内蔵されている電気回路から放射される電波が不要電波として外部へ漏洩することを防止すると共に、外部から電波が不要電波として混入することを防止するために、導電性の特性を有して構成されている。
また、シールドケース6の下面にあってETC用のアンテナ素子3に対応する部位には、ゴムや樹脂材料などに導電性の金属材料が混ぜ合わされて構成された平板状の電波吸収体7が配設されている。そして、これら回路基板2、各アンテナ素子3〜5、シールドケース6および電波吸収体7は、直方体状のアンテナレドーム8(図1では省略)内に収納されており、アンテナレドーム8は、ブラケットを兼用する地板9上に配置されている。この場合、地板9の形状は、車載統合アンテナ装置1の搭載位置や搭載スペースなどにより決定されるもので、また、最も周波数の低いシステム用のアンテナ素子(この場合は、GPS用のアンテナ素子4)の共振周波数に基づいた波長の約1/2波長程度の長さの正方形に構成されている。
シールドケース6からは各アンテナ素子3〜5に共通した給電線10が引出されている。この場合、このように各アンテナ素子3〜5で1本の給電線10を共有することにより、3波合成回路(図示せず)が実装されている。尚、アンテナ素子3〜5のうち2つのアンテナ素子で1本の給電線を共有する構成であっても良く、その場合には、2波合成回路(図示せず)が実装されることになる。
尚、上記した構成において、各部品のサイズは、図2に示すように、以下のようになっている。
・ETC用のアンテナ素子3
車両の進行方向の寸法「6mm」×車幅方向の寸法「9mm」
×厚さ「5mm」
・GPS用のアンテナ素子4
車両の進行方向の寸法「12mm」×車幅方向の寸法「18mm」
×厚さ「5mm」
・VICS用のアンテナ素子5
車両の進行方向の寸法「9mm」×車幅方向の寸法「6mm」
×厚さ「5mm」
・回路基板2
車両の進行方向の寸法「46mm」×車幅方向の寸法「46mm」
×厚さ「0.8mm」
・シールドケース
厚さ「3mm」
・電波吸収体7
車両の進行方向の寸法「20mm」×車幅方向の寸法「40mm」
×厚さ「3mm」
・地板9
車両の進行方向の寸法「90mm」×車幅方向の寸法「90mm」
また、ETC用のアンテナ素子3とGPS用のアンテナ素子4との間の車両の進行方向の間隔は「9mm」となっており、GPS用のアンテナ素子4とVICS用のアンテナ素子5との間の車両の進行方向の間隔は「10mm」となっている。尚、図面では、本発明の構成を明確にするために、実寸法とは異なる縮尺で記載している。
また、このように構成された車載統合アンテナ装置において、ETC用のアンテナ装置は、ETC用のアンテナ素子3および地板9から構成され、GPS用のアンテナ装置は、GPS用のアンテナ素子4および地板9から構成され、VICS用のアンテナ装置は、VICS用のアンテナ素子5および地板9から構成されているもので、つまり、各アンテナ装置は、グランドとして作用する地板9を共有する構成となっている。そして、車載統合アンテナ装置1は、車両のインストルメントパネルに取付けられる。
次に、上記した構成の作用としてGPS用のアンテナ装置、VICS用のアンテナ装置およびETC用のアンテナ装置の各々から放射される電波の指向性について順次説明する。
(1)GPS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性
最初に、GPS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性について、図3を参照して説明する。尚、図3では、説明の都合上、GPS用のアンテナ素子4のみを表記し、ETC用のアンテナ素子3およびVICS用のアンテナ素子5を省略している。GPS用のアンテナ装置から放射される電波は、GPS用のアンテナ素子4に流れる電流から発生される主電波と、GPS用のアンテナ素子4に起因して回路基板2に流れる電流から発生される副次電波との合成により決定される。
この場合は、GPS用のアンテナ素子4が回路基板2の中心部に実装されていると共に、回路基板2がGPS用のアンテナ素子4よりも大きな形状となっているので、天頂方向である+z軸方向に最大利得が得られる指向性となり、低仰角方向に傾くにしたがって利得が低下することになる。これにより、GPS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性がGPSのシステムの通信領域と一致することになるので、GPS用のアンテナ装置がGPS用の電波を適切に捕捉することが可能となる。尚、図1では、GPS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性を二点鎖線Pにて示している。
(2)VICS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性
次に、VICS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性について、図4を参照して説明する。尚、図4では、説明の都合上、VICS用のアンテナ素子5のみを表記し、ETC用のアンテナ素子3およびGPS用のアンテナ素子4を省略している。VICS用のアンテナ装置から放射される電波は、VICS用のアンテナ素子5に流れる電流から発生される主電波と、VICS用のアンテナ素子5に起因して回路基板2に流れる電流から発生される副次電波との合成により決定される。
この場合は、VICS用のアンテナ素子5が回路基板2の中心部から外れた端部に実装されている、つまり、VICS用のアンテナ素子5が回路基板2の中心部から−x方向に外れた位置に実装されているので、VICS用のアンテナ素子5に流れる電流から発生される主電波は、+z方向に最大利得が得られる指向性となるものの、これに対して、VICS用のアンテナ素子5に起因して回路基板2に流れる電流から発生される副次電波は、回路基板2上ではVICS用のアンテナ素子5から見て+x方向側に多くの電流が存在しているため、+z方向から+x方向に傾いた方向に最大利得が得られる指向性となり、その結果、VICS用のアンテナ装置からの電波である主電波と副次電波とが合成された合成電波も、+z方向から+x方向に傾いた方向に最大利得が得られる指向性となる。
これにより、VICS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性がVICSのシステムの通信領域と一致することになるので、VICS用のアンテナ装置がVICS用の電波を適切に捕捉することが可能となる。尚、図1では、VICS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性を二点鎖線Qにて示している。また、VICS用のアンテナ素子5が直線偏波のものであっても、これと同様の原理である。
(3)ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性
次に、ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性について、図5ないし図11を参照して説明する。ここでは、
(3−1)地板9の有無による影響
(3−2)GPS用のアンテナ素子4の有無による影響
(3−3)電波吸収体7の有無による影響
について順次説明する。
(3−1)地板9の有無による影響
まず、「地板9の有無による影響」について、図5および図6を参照して説明する。尚、図5では、説明の都合上、ETC用のアンテナ素子3のみを表記し、GPS用のアンテナ素子4およびVICS用のアンテナ素子5を省略している。この場合、ETC用のアンテナ装置から放射される電波は、地板9が無い場合であれば、ETC用のアンテナ素子3に流れる電流から発生される主電波と、ETC用のアンテナ素子3に起因して回路基板2に流れる電流から発生される副次電波との合成により決定されるものであるが、これに対して、地板9が有る場合であれば、これらの主電波および副次電波と、回路基板2からシールドケース6の壁面を通じて地板9と高周波的に結合して地板9に流れる電流から発生される電波との合成により決定される。尚、地板9に流れる電流から発生される電波は、地板9の端部の領域(図5中ハッチングMにて示す領域)が支配的である。
図6は、ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性が地板9の有無により変化する態様を示しているもので、破線は、地板9が無い場合の特性を示しており、実線は、地板9が有る場合の特性を示している。図6から明らかなように、ETC用のアンテナ装置から放射される電波は、地板9が無い場合であれば、+z方向から−x方向に約30deg傾いた方向に最大利得が得られる指向性となるものの(図6中「矢印A」参照)、これに対して、地板9が有る場合であれば、回路基板2からシールドケース6の壁面を通じて地板9と高周波的に結合して地板9に流れる電流から発生される電波の影響により、+z方向から−x方向に約15deg傾いた方向に最大利得が得られる指向性となる(図6中「矢印B」参照)。
(3−2)GPS用のアンテナ素子4の有無による影響
次に、「GPS用のアンテナ素子4の有無による影響」について、図7ないし図10を参照して説明する。尚、図7では、説明の都合上、ETC用のアンテナ素子3およびGPS用のアンテナ素子4のみを表記し、VICS用のアンテナ素子5を省略している。この場合、ETC用のアンテナ装置から放射される電波は、GPS用のアンテナ素子4が無い場合であれば、GPS通信用のアンテナ装置との間で電磁的結合することが無いものであるが、これに対して、GPS用のアンテナ素子4が有る場合であれば、GPS通信用のアンテナ装置との間で電磁的結合して再放射されることになる。
図8は、地板9が有る状態でのETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性がGPS用のアンテナ素子4の有無により変化する態様を示しているもので、破線は、GPS用のアンテナ素子4が無い場合の特性を示しており、実線は、GPS用のアンテナ素子4が有る場合の特性を示している。つまり、図8中で破線にて示すグラフは、上記した図6中で実線にて示すグラフと同一である。
図8から明らかなように、地板9が有る状態でのETC用のアンテナ装置から放射される電波は、GPS用のアンテナ素子4が無い場合であれば、上記した図6にて説明したように、+z方向から−x方向(車両の進行方向とは反対方向)に傾いた方向に最大利得が得られる指向性となるものの(図8中「矢印B」参照)、これに対して、GPS用のアンテナ素子4が有る場合であれば、ETC用のアンテナ装置から放射される電波がGPS通信用のアンテナ装置との間で電磁的結合して再放射されることにより、全体の指向性が−x方向に移動するが、第1の最大利得方向と第2の最大利得方向との位置関係が逆転することにより、+z方向から+x方向(車両の進行方向)に最大利得が得られる指向性となる(図8中「矢印C」参照)。これは、GPS用のアンテナ素子4の有無による影響が地板9の有無による影響よりも大きいことを示している。
また、図9は、地板9が無い状態でのETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性がGPS用のアンテナ素子4の有無により変化する態様を示しているもので、破線は、GPS用のアンテナ素子4が無い場合の特性を示しており、実線は、GPS用のアンテナ素子4が有る場合の特性を示している。つまり、図9中で破線にて示すグラフは、上記した図6中で破線にて示すグラフと同一である。
図9から明らかなように、地板9が無い状態でのETC用のアンテナ装置から放射される電波は、この場合も、GPS用のアンテナ素子4が無い場合であれば、上記した図6にて説明したように、+z方向から−x方向に傾いた方向に最大利得が得られる指向性となるものの(図9中「矢印A」参照)、これに対して、GPS用のアンテナ素子4が有る場合であれば、ETC用のアンテナ装置から放射される電波がGPS通信用のアンテナ装置との間で電磁的結合して再放射されることにより、全体の指向性が−x方向に移動するが、第1の最大利得方向と第2の最大利得方向との位置関係が逆転することにより、+z方向から+x方向に最大利得が得られる指向性となる(図9中「矢印D」参照)。これも、GPS用のアンテナ素子4の有無による影響が地板9の有無による影響よりも大きいことを示している。
また、図10は、GPS用のアンテナ素子4が有る状態でのETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性が地板9の有無により変化する態様を示しているもので、破線は、地板9が無い場合の特性を示しており、実線は、地板9が有る場合の特性を示している。つまり、図10中で破線にて示すグラフは、上記した図9中で実線にて示すグラフと同一であり、図10中で実線にて示すグラフは、上記した図8中で実線にて示すグラフと同一である。
(3−3)電波吸収体7の有無による影響
次に、「電波吸収体7の有無による影響」について、図11を参照して説明する。図11は、地板9およびGPS用のアンテナ素子4が有る状態でのETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性が電波吸収体7の有無により変化する態様を示しているもので、破線は、電波吸収体7が無い場合の特性を示しており、実線は、電波吸収体7が有る場合の特性を示している。つまり、図11中で破線にて示すグラフは、上記した図8中で実線にて示すグラフおよび図10中で実線にて示すグラフと同一である。
図11から明らかなように、地板9およびGPS用のアンテナ素子4が有る状態でのETC用のアンテナ装置から放射される電波は、電波吸収体7が有る場合であれば、+z方向から+x方向に約23deg傾いた方向に第1の最大利得が得られ(図11中「矢印E」参照)、また、天頂方向(0deg)付近に第2の最大利得が得られる指向性となる(図11中「矢印F」参照)。これにより、ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性がETCのシステムの通信領域と一致することになるので、ETC用のアンテナ装置がETC用の電波を適切に放射・捕捉することが可能となる。尚、図1では、ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性を二点鎖線Rにて示している。
ところで、以上は、ETC用のアンテナ素子3、GPS用のアンテナ素子4およびVICS用のアンテナ素子5が回路基板2上に実装された構成を説明したものであるが、これらのアンテナ素子3〜5のうち、目的や用途に応じて必要なアンテナ素子のみが回路基板2上に実装された構成であっても、これと同様の原理となる。また、上記したように車載統合アンテナ装置1が車両のインストルメントパネルに取付けられることを考慮すると、装置全体のサイズにある程度の制約が課せられることになるので、ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性を制御する方法としては、ETC用のアンテナ素子3とGPS用のアンテナ素子4との位置関係を調整する方法よりも、電波吸収体7を設ける方法が望ましい。
以上に説明したように本実施形態によれば、車載統合アンテナ装置1において、VICS用のアンテナ素子5を回路基板2の中心部から−x方向(車両の進行方向とは反対方向)に外れた位置に実装したので、VICS用のアンテナ素子5に流れる電流から発生される主電波は、+z方向に最大利得が得られる指向性となるものの、これに対して、VICS用のアンテナ素子5に起因して回路基板2に流れる電流から発生される副次電波は、回路基板2上ではVICS用のアンテナ素子5から見て+x方向(車両の進行方向)側に多くの電流が存在しているため、+z方向から+x方向に傾いた方向に最大利得が得られる指向性となり、その結果、VICS用のアンテナ装置からの電波である主電波と副次電波とが合成された合成電波も、+z方向から+x方向に傾いた方向に最大利得が得られる指向性となる。これにより、VICS用のアンテナ素子5を回路基板2の中心部から外れた位置に実装する場合に、中心部からの外れ具合いの程度を調整することにより、VICS用のアンテナ装置から放射される電波の最大利得が所望の方向、この場合であれば、車両の進行方向に得られるように指向性を適切に制御することができる。
また、車載統合アンテナ装置1において、回路基板2と地板9との間にETC用のアンテナ素子3から出力された漏洩電流を吸収する電波吸収体7を設けたので、ETC用のアンテナ素子3から出力された漏洩電流に起因して地板9の端部から不要な電波が放射されることがなく、ETC用のアンテナ素子3に流れる電流から発生される主電波が不要な電波の影響を受けることもなく、さらに、GPS用のアンテナ装置がETC用のアンテナ装置から放射された電波の導波器として作用するような位置関係にGPS用のアンテナ素子4とETC用のアンテナ素子3とを配置したので、ETC用のアンテナ装置から放射された電波がGPS用のアンテナ装置との間で電磁的結合してGPS用のアンテナ装置から再放射されることになり、ETC用のアンテナ装置からの電波は、+z方向から+x方向に傾いた方向に最大利得が得られる指向性となる。これにより、電波吸収体7を設けると共に、ETC用のアンテナ素子3とGPS用のアンテナ素子4との位置関係を調整することにより、ETC用のアンテナ装置から放射される電波の最大利得が所望の方向、この場合であれば、車両の進行方向に得られるように指向性を適切に制御することができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
GPS用のアンテナ装置、VICS用のアンテナ装置およびETC用のアンテナ装置が統合された統合アンテナ装置に適用する構成に限らず、他のシステムのアンテナ装置が配設されたものに適用する構成であっても良い。また、車載アンテナ装置に限らず、他の用途で利用されるアンテナ装置に適用する構成であっても良い。
GPS用のアンテナ装置がETC用のアンテナ装置から放射された電波の反射器として作用するような位置関係にGPS用のアンテナ素子とETC用のアンテナ素子とを配置する構成であっても良い。
各部品のサイズや各アンテナ素子の位置関係は、電波の最大利得が得られる所望の方向に応じたものであれば良い。
本発明の一実施形態を示す斜視図 側面図 GPS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性を概略的に示す図 VICS用のアンテナ装置から放射される電波の指向性を概略的に示す図 ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性を概略的に示す図 ETC用のアンテナ装置から放射される電波の指向性が変化する態様を示すグラフ 図5相当図 図6相当図 図6相当図 図6相当図 図6相当図
符号の説明
図面中、1は車載統合アンテナ装置(アンテナ装置)、2は回路基板、3はETC用のアンテナ素子(アンテナ素子)、4はGPS用のアンテナ素子(アンテナ素子)、5はVICS用のアンテナ素子(アンテナ素子)、7は電波吸収体、9は地板である。

Claims (1)

  1. アンテナ素子が回路基板上に実装され、前記回路基板との間に所定間隔を存して地板が配置されたアンテナ装置であって、
    前記回路基板と前記地板との間に前記アンテナ素子から出力された漏洩電流を吸収する電波吸収体を設けたことを特徴とするアンテナ装置。
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