JP4461066B2 - 複合アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複合アンテナ装置に関し、特に、複数種のアンテナを搭載した複合アンテナ装置に関する。
この技術分野において周知のように、現在、車両には種々のアンテナが搭載される。例えば、そのようなアンテナとしては、GPS(全地球測位システム)用アンテナや、ETC(自動料金収受システム)用アンテナ、VICS(道路交通情報通信システム)用アンテナ、電話用アンテナ等がある。
GPS(Global Positioning System)は、人工衛星を用いた衛星測位システムである。GPSは、地球を周回している24個の人工衛星のうちの4個の人工衛星からの電波(GPS信号)を受信し、この受信した電波から移動体と人工衛星との位置関係および時間誤差を測定して三角測量の原理に基づいて、移動体の地図上における位置や高度を高精度で算出することを可能としたものである。
GPSは、近年では、走行する自動車の位置を検出するカーナビゲーションシステム等に利用され、広く普及している。カーナビゲーション装置は、このGPS信号を受信するためのGPS用アンテナと、このGPS用アンテナが受信したGPS信号を処理して車両の現在位置を検出する処理装置と、この処理装置で検出された位置を地図上に表示するための表示装置等から構成される。
一方、ETC(Electronic toll Collection)は、高速道路等の有料道路の通行料を支払うための料金所における渋滞を緩和するための方策として開発されたシステムである。すなわち、ETCとは、高速道路料金所において、無線通信を利用して自動的に通行料金の支払いを行うシステムである。ETCでは、料金所に設置されているゲートに設けられた路側アンテナと、ETC用アンテナを有する車載通信機器を搭載した通行車両との間で双方向通信を行い、通行車両の車両情報等を取得し、通行車両を停止させることなく高速道路通行料金の支払い業務を行うことを可能としたものである。
従来、GPS用アンテナとETC用アンテナとを併設した複合アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、VICS(Vehicle Information and Communication System)は、車両を運転する運転者に対して渋滞や通行止め等の交通情報を提供するために、道路に沿って所定の間隔で設けられた路上局(いわゆるビーコン)と車両との間で通信を行う路車間通信システムである。車両に搭載するVICS車載機は、VICS用アンテナと、このVICS用アンテナにケーブルを介して接続された別体の信号処理装置とから構成されている。VICS用アンテナとして、光ビーコン用の送受信アンテナと電波ビーコン用の受信アンテナとをアンテナ基板上に搭載した路車間通信用車載アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、GPS用アンテナ、VICS用アンテナ及びETC用アンテナを備えた複合アンテナ装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に開示された複合アンテナ装置では、ETC用アンテナを、GPS用アンテナ及びVICS用アンテナを実装する回路基板とは別のサブアッセンブリとして実装している。すなわち、ETC用アンテナは、GPS用アンテナ及びVICS用アンテナと指向性が大きく異なるので、ETC用アンテナだけ独立して取り付け方向を調整できるようにしている。
一方、車載用セルラーアンテナのような周波数帯域の広い広帯域アンテナとして、給電素子である逆L素子と無給電素子である寄生素子とを近接して配置した電話用アンテナも知られている。
電話用アンテナはその使用する周波数帯が低い。また、複合アンテナ装置の中の1つのアンテナとして電話用アンテナを設置する場合、その電話用アンテナを設置する接地板のサイズが限られてしまう。その為、電話用アンテナのみならず同軸ケーブルの外部導体へもその使用する周波数帯の高周波電流が流れてしまい、特性の安定化が図れない。
尚、自動車に搭載されたラジオ受信機、テレビ受像機等の他の電子機器からのノイズが自動車電話用アンテナに混入するのを低減するようにした「自動車電話用窓ガラスアンテナ装置」が提案されている(例えば、特許文献4参照)。この特許文献4では、自動車の窓ガラスに配設された自動車電話用アンテナと自動車用電話機とを接続する同軸型の給電ケーブルの途中部分で、給電ケーブルの被膜を剥ぎ接地側導体(外部導体)を接地金具等を用いて車体アースへ接続している。
尚、自動車電話用アンテナではないが、自動車の窓ガラスに設けられたガラスアンテナとラジオ受信とを接続するガラスアンテナフィーダ線に係る技術も種々提案されている。その1つとして、信号線としては同軸ケーブルのみで構成され、この同軸ケーブルのガラスアンテナ側終端部にて中心導体を直接フィーダ線端子に接続すると共にガラスアンテナ側終端部から所定距離離れた位置の外部導体にアースポイントを設けたガラスアンテナフィーダ線が知られている(例えば、特許文献5参照)。他の1つとして、信号線としては同軸給電線のみで構成し、ガラスアンテナ側終端部から所定距離離れた位置に外部導体を車体に固定し外部導体を車体に電気的に接続する接地手段を設け、同軸給電線はガラスアンテナ側終端部にて内部導体をコイルを介してフィーダ線端子に接続したガラスアンテナフィーダ線の接続構造が知られている(例えば、特許文献6参照)。
特開2002−111377号公報 特開2000−307320号公報 特開2004−56773号公報 特開平6−276008号公報 実開平3−61708号公報 実開平6−58611号公報
上述したように、複数種のアンテナを回路基板上に搭載した複合アンテナ装置が種々知られている。アンテナ毎に指向性等が異なるので、複数種のアンテナを回路基板上に搭載する場合、それらの配置を工夫する必要がある。
したがって、本発明の課題は、各アンテナに要求されるアンテナ放射特性を満足させつつ複数種のアンテナを回路基板上に搭載可能な複合アンテナ装置を提供することにある。
本発明によれば、主回路基板(51)の主面(51e)上に第1乃至第4のアンテナ装置(10、20、30、40)が搭載された複合アンテナ装置(50;50A)であって、前記主回路基板(51)は、互いに対向する前辺(51a)および後辺(51b)と、互いに対向する第1および第2の側辺(51c,51d)とを持つ実質的に矩形形状をしており、前記複合アンテナ装置(50;50A)は、前記主回路基板(51)の主面(51e)上の上方に前記第1の側辺(51c)側でかつ前記後辺(51b)側に前記主回路基板(51)から離間して平行に配置され、前記主回路基板の主面(51e)より狭い面積の主面(52a)を持つ補助回路基板(52)を備え、前記第1のアンテナ装置(10)は、前記補助回路基板の主面上に搭載された第1のアンテナ素子(11)と、該第1のアンテナ素子と接続されて前記補助回路基板の裏面上に搭載されたLNA回路とを備え、前記第2のアンテナ装置(20)は、前記第1のアンテナ装置と異なった位置で前記補助回路基板の主面上に搭載された第2のアンテナ素子(21)と、該第2のアンテナ素子と接続されて前記補助回路基板の裏面上に搭載されたフィルタ回路とを備え、前記第3のアンテナ装置(30)は、前記補助回路基板より前方で前記主回路基板の主面上の前記前辺側に、前記主回路基板の主面に対して前記前辺側へ所定角度傾斜して配置されており、前記第3のアンテナ装置(30)は、第3のアンテナ素子(31)と、該第3のアンテナ素子と平行に配置されたグランド板(32)とを備え、該グランド板はその周端縁から前記第3のアンテナ素子の方向へ前記第3のアンテナ素子を囲むように立設して延びる壁部(32a)を有し、前記第4のアンテナ装置(40)は、前記主回路基板の主面上に前記第2の側辺(51d)側に配置され、前記第4のアンテナ装置(40)は、給電素子(41)と、該給電素子と平行に配置された無給電素子(42)とから構成されており、前記第1のアンテナ装置(10)がGPS用アンテナであり、前記第2のアンテナ装置(20)がVICS用アンテナであり、前記第3のアンテナ装置(30)がETC用アンテナであり、第4のアンテナ装置(40)が電話用アンテナであり、前記第3のアンテナ装置(30)は、前記第1及び第2のアンテナ素子(11,21)より低い位置に配置され、前記第4のアンテナ装置(40)は、前記第1及び第2のアンテナ素子(11,21)より高い位置に配置されており、前記複合アンテナ装置(50;50A)は、前記主回路基板(50)の前記前辺(51a)が前方となるように車両に取り付けられている、ことを特徴とする複合アンテナ装置が得られる。
上記本発明に係る複合アンテナ装置は、前記主回路基板を搭載するボトムケース(91;91A)と、前記第1乃至第4のアンテナ装置を覆うトップケース(92)とを更に備えて良い。この場合、前記第1乃至第4のアンテナ装置は前記ボトムケース及び前記トップケース内に収容される。前記第1及び第2のアンテナ素子(11,21)の各々は、例えば、パッチアンテナで構成されて良い。前記第4のアンテナ装置(40)は、前記給電素子(41)として逆L素子を備え、前記無給電素子(42)として寄生素子を備えるもので良い。当該複合アンテナ装置(50A)を取り付けるためのブラケット(95)を更に備えて良い。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、第1乃至第4のアンテナ装置を主回路基板上に適切な位置に配置したので、各アンテナ装置に要求されるアンテナ放射特性を満足させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る複合アンテナ装置50について説明する。図示の複合アンテナ装置50は、主回路基板51上に第1乃至第4のアンテナ装置10、20、30、および40が搭載された複合アンテナ装置である。図示の例では、第1のアンテナ装置10はGPS用アンテナであり、第2のアンテナ装置20はVICS用アンテナであり、第3のアンテナ30はETC用アンテナであり、第4のアンテナ40は電話用アンテナである。
主回路基板51は、互いに対向する前辺51aおよび後辺51bと、互いに対向する第1および第2の側辺51c、51dとを持つ実質的に矩形形状をしている。図示の例では、主回路基板51は90mm×90mmの寸法を持つ。
複合アンテナ装置50は、主回路基板51の主面51e上に設けられた補助回路基板52を備えている。補助回路基板52は、主回路基板51の主面51e上に第1の側辺51c側でかつ後辺51b側に主回路基板51から離間して平行に配置されている。補助回路基板52は、主回路基板51の主面51eより狭い面積の主面52aを持つ。
第1及び第2のアンテナ装置10および20は、後述するように、補助回路基板52上に取り付けられている。
詳述すると、第1のアンテナ装置10は、補助回路基板52の主面52a上に搭載された第1のアンテナ素子11と、この第1のアンテナ素子11と接続されて、補助回路基板52の裏面(図示せず)上に搭載されたLNA(低雑音増幅)回路(図示せず)とを備える。図示の例では、第1のアンテナ素子11はパッチアンテナで構成されている。
第2のアンテナ装置20は、補助回路基板52上で第1のアンテナ装置10と異なった位置に設けられている。第2のアンテナ装置20は、補助回路基板52の主面52a上に搭載された第2のアンテナ素子21と、この第2のアンテナ素子21と接続されて、補助回路基板52の裏面上に搭載されたフィルタ回路(図示せず)とを備える。図示の例では、第2のアンテナ素子21も、第1のアンテナ素子11と同様に、パッチアンテナで構成されている。
第1のアンテナ素子11で受信されLNA回路を介して出力される信号と、第2のアンテナ素子21で受信されフィルタ回路を介して出力される信号とは、デュプレクサ(図示せず)で合成され、その合成信号は第1の出力ケーブル61を介して信号処理装置(図示せず)へ伝達される。
第3のアンテナ装置30は、補助回路基板52より前方で主回路基板51の主面51e上に前辺51a側に配置され、補助回路基板52上の第1及び第2のアンテナ素子11、21の配置位置よりも低い位置に配置されている。これにより、第3のアンテナ装置30が第1及び第2のアンテナ装置10、20の受信の障害とならない。また、第3のアンテナ装置30は、主回路基板51の主面51eに対して前辺51a側へ所定角度傾斜して配置されている。第3のアンテナ装置30は、第3のアンテナ素子31と、この第3のアンテナ素子31と平行に配置されたグランド板32とを備える。グランド板32は、その周端縁から第3のアンテナ素子31の方向へ第3のアンテナ素子31を囲むように立設して延びる壁部32aを有する。壁部32aの高さは、第3のアンテナ素子31とグランド板32との間の離間距離に実質的に等しいか、或いはそれよりも低い。第3のアンテナ素子31とグランド板32との間には給電導体(図示せず)を持つスペーサ(図示せず)が介在している。第3のアンテナ素子31は、矩形の金属板からなり、対角方向に長孔31aを持つ。
第3のアンテナ素子31で受信された信号は、同軸型の第2の出力ケーブル62を介して外部回路(図示せず)へ伝達される。詳述すると、第2の出力ケーブル62の中心導体は給電導体の一端に接続され、第2の出力ケーブル62の外部導体はグランド板32に接続されている。
第4のアンテナ装置40は、主回路基板51の主面51e上に第2の側辺51d側に配置されている。第4のアンテナ装置40は、給電素子41と、この給電素子41と平行に配置された無給電素子42とから構成されている。図示の例では、給電素子41は逆L素子から構成されている。無給電素子42は寄生素子から構成されている。
逆L素子41は、主回路基板51の前辺51a側で主回路基板51の主面51eから垂直方向に延びる垂直部分411と、この垂直部分411の先端から主回路基板51の主面51eに対して実質的に平行に水平方向に延びる水平部分412とを有する。垂直部分411は水平部分412と略平行な方向へ矩形状に折り返された矩形部分を有しており、低背化している。尚、図示の例では、水平部分412は、主回路基板51の前辺51a側の前方部分が主回路基板51の主面61eへ近づく方向へ傾斜している。これは、後述するトップケースの形状に合わせるためである。
寄生素子42は、逆L素子41の水平部分412の先端側で主回路基板51の主面51eから垂直に延びる垂直部分421と、この垂直部分421の先端から主回路基板51の主面51eに対して実質的に平行に水平方向に延びる水平部分422とを有する。尚、図示の例では、この水平部分422は、主回路基板51の前辺51a側の前方部分が主回路基板51の主面51eへ近づく方向へ傾斜している。これは、前述したように、トップケースの形状に合わせるためである。
尚、逆L素子41の水平部分412における主回路基板51の後辺51b側の先端部は、主回路基板51の主面51eから垂直に立設する円柱状の第1のスペーサ71によって支持されている。同様に、寄生素子42の水平部分422における主回路基板51の前辺51a側の先端部は、主回路基板51の主面51eから垂直に立設する円柱状の第2のスペーサ72によって支持されている。
主回路基板51の裏面にはグランドパターン(図示せず)が形成されている。従って、主回路基板51は接地板としても働く。主回路基板51の主面51eの逆L素子41と接する箇所は給電点(図示せず)であり、この給電点は同軸型の第3の出力ケーブル63の内部導体(図示せず)に接続されている。また、この給電点の箇所で、第3の出力ケーブル63の外部導体(図示せず)は、主回路基板51の裏面に形成されているグランドパターンとはんだ付けにより電気的に接続され、接地される。すなわち、第3の出力ケーブル63は、給電点において第1の接地部81を有する。
また、第3の出力ケーブル63の被膜は、この第1の接地部81から実質的にλ/4の距離だけ離れた箇所で剥がされ、第3の出力ケーブル63の外部導体が露出する。尚、λは使用する周波数帯の波長である。接地金具82を第3の出力ケーブル63の露出した外部導体に巻き付けカシメ固定し、ねじ止めによって主回路基板51上に固定されるとともに、主回路基板51の裏面に形成されたグランドパターンと電気的に接続され、接地される。すなわち、接地金具82は、第3の出力ケーブル63の第2の接地部として働く。尚、上述では接地金具82はねじ止めによって主回路基板51上に固定しているが、これに限定されない。例えば、半田付けによって接地金具82を主回路基板51上に固定しても良いし、接地金具82を用いず外部導体を直接主回路基板51上に半田付けして固定及び接地を行うような構成としてもよい。λ/4の距離離間した位置において第3の出力ケーブル63を接地及び固定できる構成であればよい。
このように、第3の出力ケーブル63は第1の接地部81から実質的にλ/4の距離だけ離れた箇所に第2の接地部82を備えているので、第3の出力ケーブル63の外部導体を流れる高周波電流が、逆位相となって、打ち消しあう。その結果、第3の出力ケーブル63の外部導体を流れる高周波電流を抑制することができる。これにより、第4のアンテナ装置40の動作を安定化させることができ、第4のアンテナ装置40の放射特性のバランスを向上させることができる。
図1に示されるように、複合アンテナ装置50は、主回路基板50を搭載するボトムケース91を更に備えている。ボトムケース91は主回路基板50よりやや大きめの寸法の矩形形状をしている。
図2に示されるように、複合アンテナ装置50は、第1乃至第4のアンテナ装置10、20、30、及び40を覆うトップケース92を更に備えている。従って、第1乃至第4のアンテナ装置10、20、30、及び40は、ボトムケース91及びトップケース92に収容される。
このような構成の複合アンテナ装置50は、主回路基板51の前辺51aが前方となるように、車両内部のダッシュボード内等に取り付けられる。
図3に図1及び図2に示した複合アンテナ装置50のアンテナ座標系を示す。図3において、(A)は複合アンテナ装置50のアンテナ座標系の全体図を示し、(B)はX−Z図を示し、(C)はX−Y図を示し、(D)はY−Z図を示す。図3(A)に示されるように、X軸は複合アンテナ装置50の前後方向の軸であり、Y軸は複合アンテナ装置50の左右方向の軸であり、Z軸は複合アンテナ装置50の上下方向の軸である。
図4は第1のアンテナ装置10であるGPS用アンテナのY−Z平面放射パターンを示す。図4より、第1のアンテナ装置10は、Z軸方向、即ち天頂方向において利得が大きく、かつ水平面より上方において十分に大きな利得を持っていることが分かる。
図5は第2のアンテナ装置20であるVICS用アンテナのX−Z平面放射パターンを示す。図5より、第2のアンテナ装置20は、水平線より上方において利得が大きいことが分かる。
図6は第3のアンテナ装置30であるETC用アンテナのX−Z平面放射パターンを示す。図6において、(A)は周波数が5795MHzのときの放射パタンを示し、(B)は周波数が5805MHzのときの放射パターンを示し、(C)は周波数が5835MHzのときの放射パターンを示し、(D)は周波数が5845MHzのときの放射パターンを示す。図6(A)〜(D)より、第3のアンテナ装置30は、いずれの周波数においても斜め前方において利得が大きいことが分かる。
図7は第4のアンテナ装置40である電話用アンテナであるX−Y平面放射パターンを示す。図7において、(A)は周波数が830MHzのときの放射パターンを示し、(B)は周波数が850MHzのときの放射パターンを示し、(C)は周波数が870MHzのときの放射パターンを示し、(D)は周波数が890MHzのときの放射パターンを示し、(E)は周波数が910MHzのときの放射パターンを示し、(F)は周波数が930MHzのときの放射パターンを示す。図7(A)〜(F)より、第4のアンテナ装置40は、いずれの周波数においても水平面内におけるほとんどの角度範囲において、利得がほぼ0〜−5dBの範囲にあることが分かる。
上述したように、第1乃至第4のアンテナ装置10、20、30及び40を主回路基板51上に適切な位置に配置することにより、各アンテナ装置に要求されるアンテナ放射特性を満足させることができる。
図8を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る複合アンテナ装置50Aについて説明する。図8において、(A)は透視平面図、(B)は左側面図、(C)は背面図である。尚、図8(A)における右端が前方を示している。複合アンテナ装置50Aの内部構成は、図1に示したものと同様である。従って、図1及び図2に示したものと同一の機能を有するものには同一の参照符号を付して、それらの説明については省略する。
図8(C)に示されるように、トップケース92は、第1乃至第3の出力ケーブル61〜63をそれぞれ外部へ引き出すための第1乃至第3の開口92a、92b、および92cを持つ。
ボトムケース91Aは、後縁を除いて、トップケース92の周壁を覆うように立設する壁91Aaを有する。ボトムケース91Aの壁91Aaの両側面には、一対のブラケット95が取り付けられている。この一対のブラケット95によって、複合アンテナ装置50Aは、車両内部のダッシュボート内で取り付けられ、或いはパケットトレイ(リア)内に埋め込まれる。
とにかく、ブラケット95を設けることによって、複合アンテナ装置50Aの取り付けを容易に行うことが可能となる
以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上記実施の形態では、第4のアンテナ装置はトップケースの形状に合わせて水平部分が曲がった形状を有しているが、水平部分が真っ直ぐな形状であっても良いのは勿論である。
本発明の第1の実施の形態に係る複合アンテナ装置を、トップケースを取り外した状態で示す斜視図である。 図1に示した複合アンテナ装置を、トップケースを取り付けた状態で示す外観斜視図である。 図1に示した複合アンテナ装置のアンテナ座標系を示す図で、(A)は複合アンテナ装置のアンテナ座標系の全体図を示し、(B)はX−Z図を示し、(C)はX−Y図を示し、(D)はY−Z図を示す。 図1に示した複合アンテナ装置に使用される第1のアンテナ装置であるGPS用アンテナのY−Z平面放射パターンを示す図である。 図1に示した複合アンテナ装置に使用される第2のアンテナ装置であるVICS用アンテナのX−Z平面放射パターンを示す図である。 図1に示した複合アンテナ装置に使用される第3のアンテナ装置であるETC用アンテナのX−Z平面放射パターンを示す図である。 図1に示した複合アンテナ装置に使用される第4のアンテナ装置である電話用アンテナであるX−Y平面放射パターンを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る複合アンテナ装置を示す図で、(A)は透視平面図、(B)は左側面図、(C)は背面図である。
符号の説明
10 第1のアンテナ装置(GPS用アンテナ)
11 第1のアンテナ素子(パッチアンテナ)
20 第2のアンテナ装置(VICS用アンテナ)
21 第2のアンテナ素子(パッチアンテナ)
30 第3のアンテナ装置(ETC用アンテナ)
31 第3のアンテナ素子
31a 長孔
32 グランド板
32a 壁部
40 第4のアンテナ装置(電話用アンテナ)
41 給電素子(逆L素子)
42 無給電素子(寄生素子)
50、50A 複合アンテナ装置
51 主回路基板
51a 前辺
51b 後辺
51c 第1の側辺
51d 第2の側辺
51e 主面
52 補助回路基板
52a 主面
61 第1の出力ケーブル
62 第2の出力ケーブル
63 第3の出力ケーブル
71 第1のスペーサ
72 第2のスペーサ
81 第1の接地部
82 第2の接地部(接地金具)
91、91A ボトムケース
91Aa 壁
92 トップケース
95 ブラケット

Claims (6)

  1. 主回路基板の主面上に第1乃至第4のアンテナ装置が搭載された複合アンテナ装置であって、前記主回路基板は、互いに対向する前辺および後辺と、互いに対向する第1および第2の側辺とを持つ実質的に矩形形状をしており、
    前記複合アンテナ装置は、前記主回路基板の主面上の上方に前記第1の側辺側でかつ前記後辺側に前記主回路基板から離間して平行に配置され、前記主回路基板の主面より狭い面積の主面を持つ補助回路基板を備え、
    前記第1のアンテナ装置は、前記補助回路基板の主面上に搭載された第1のアンテナ素子と、該第1のアンテナ素子と接続されて前記補助回路基板の裏面上に搭載されたLNA回路とを備え、
    前記第2のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ装置と異なった位置で前記補助回路基板の主面上に搭載された第2のアンテナ素子と、該第2のアンテナ素子と接続されて前記補助回路基板の裏面上に搭載されたフィルタ回路とを備え、
    前記第3のアンテナ装置は、前記補助回路基板より前方で前記主回路基板の主面上の前記前辺側に、前記主回路基板の主面に対して前記前辺側へ所定角度傾斜して配置されており、前記第3のアンテナ装置は、第3のアンテナ素子と、該第3のアンテナ素子と平行に配置されたグランド板とを備え、該グランド板はその周端縁から前記第3のアンテナ素子の方向へ前記第3のアンテナ素子を囲むように立設して延びる壁部を有し、
    前記第4のアンテナ装置は、前記主回路基板の主面上に前記第2の側辺側に配置され、前記第4のアンテナ装置は、給電素子と、該給電素子と平行に配置された無給電素子とから構成されており、
    前記第1のアンテナ装置がGPS用アンテナであり、前記第2のアンテナ装置がVICS用アンテナであり、前記第3のアンテナ装置がETC用アンテナであり、第4のアンテナ装置が電話用アンテナであり、
    前記第3のアンテナ装置は、前記第1及び第2のアンテナ素子より低い位置に配置され、前記第4のアンテナ装置は、前記第1及び第2のアンテナ素子より高い位置に配置されており、
    前記複合アンテナ装置は、前記主回路基板の前記前辺が前方となるように車両に取り付けられている、ことを特徴とする複合アンテナ装置。
  2. 前記第4のアンテナ装置は、前記給電素子に接続された同軸ケーブルを更に有し、
    前記同軸ケーブルの外部導体は、前記給電素子との接続部分において接地される第1の接地部と、該第1の接地部から実質的に(λ/4)(λは使用する周波数帯の波長)の距離だけ離間した箇所で接地される第2の接地部とを有する、請求項1に記載の複合アンテナ装置。
  3. 前記主回路基板を搭載するボトムケースと、前記第1乃至第4のアンテナ装置を覆うトップケースとを更に備え、前記第1乃至第4のアンテナ装置が前記ボトムケース及び前記トップケース内に収容されている、請求項1または2に記載の複合アンテナ装置。
  4. 前記第1及び第2のアンテナ素子の各々はパッチアンテナで構成されている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の複合アンテナ装置。
  5. 前記第4のアンテナ装置は、前記給電素子として逆L素子を備え、前記無給電素子として寄生素子を備える、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の複合アンテナ装置。
  6. 当該複合アンテナ装置を取り付けるためのブラケットを更に有する、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の複合アンテナ装置。
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