JP6031057B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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本発明は、車載用の小型アンテナ装置に関し、開示される一実施形態は、アンテナ装置のアンテナとアースとの接続関係に関する。
近年、車載用メディアの発展に伴い、車載用のアンテナはそれぞれのメディアに対応した信号の送受信のために、多種多様なアンテナシステムが搭載されている。
その中でも、AM/FM帯の周波数を利用した通信は現在車載用メディアとして標準的に車両に搭載されており、用途として音楽やスポーツ中継の放送をはじめ、交通情報や天気情報の取得に利用されている。また、走行する自動車に位置情報を提供するGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)や、渋滞情報などの最新の交通情報をドライバに伝えるための通信システムであるVICS(登録商標)(Vehicle Information & Communication System:道路交通情報通信システム)がカーナビゲーションシステムとして広く利用されており、快適なカーライフをおくるにあたって、最も基本的な装備の一つである。また、電話システムなども、基本的な装備である。さらには、近年は、車を走行しながら高速道路の通行料を自動的に支払うことができるETC(Electronic Toll Collection system:自動料金収受システム)が普及している。
さらに、近年、車両のデザイン性も重視されてきている。したがって、車両に搭載されるアンテナ装置は、車両の美的外観が損なわれないデザイン、または使用者にアンテナの存在を感じさせないデザインが求められている。例えば、特許文献1には、車両のインストルメントパネル(ダッシュボード)の内部にGPS/VICS(登録商標)用アンテナおよびETC用アンテナを備えた複合アンテナ装置が開示されている。
しかし、自動車の電子化や各種安全装置の搭載が進むにつれ、ダッシュボードのデザインや材質がさらに改良され、複合アンテナ装置の配置スペースは今まで以上に狭くなってきている。それに伴い、複合アンテナを格納する筐体の縮小化が要求されている。このように、縮小化された筐体内に電話(TEL)アンテナ、GPSアンテナおよびETCアンテナを設置すると、各アンテナに対して十分なアースを取ることができず、アンテナの利得や指向性などの特性に影響を与えてしまう。
特開2011−130115号公報
本発明は、指向性の良好なアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によるアンテナ装置は、給電点、第1アース点及び第2アース点を有する第1平面アンテナと、給電点に接続された給電線と、第1アース点に接続された第1アース線と、第2アース点に接続された第2アース線と、第1アース線及び第2アース線がそれぞれ異なる部位に接続されたアース部と、を有する。
また、第1アース点は給電点近傍に配置されてもよい。
また、第1アース線及び給電線は同軸ケーブルであってもよい。
また、アース部と給電線に接続された接続部とは同一の基板上に配置されていてもよい。
また、アース部は、第1アース線及び第2アース線のそれぞれの接続位置によって第1平面アンテナの指向性を調整可能であってもよい。
また、第1平面アンテナは、第1平面アンテナの面が基板の面に対して傾斜して配置されていてもよい。
また、第1平面アンテナに隣接し、基板に装着された第2平面アンテナを有してもよい。
また、第2平面アンテナの信号線が接続されたアンプ回路と、アンプ回路を覆うシールドケースと、を有し、アース部は、基板に配置された第1アース部と、シールドケースに配置された第2アース部と、を有し、第1アース線は第1アース部と接続され、第2アース線は第2アース部と接続されてもよい。
また、第1平面アンテナの中心と第2平面アンテナの中心を結ぶ線の両側に、第1アース線及び第2アース線の各々が配置されてもよい。
また、第1平面アンテナはETC用のアンテナであり、第2平面アンテナはGPS用のアンテナであってもよい。
本発明によれば、小型でありながら指向性の良好なアンテナ装置を提供することができる。
本発明の実施形態におけるアンテナ装置の筐体部、アンテナ部および蓋部の斜視図を示す図である。 本発明の実施形態におけるアンテナ装置のアンテナ部の平面図を示す図である。 本発明の実施形態における組み立てられたアンテナ装置の断面図を示す図である。 本発明の実施形態におけるアンテナ装置を搭載した車両のダッシュボードの外観を示す図である。 本発明の実施形態におけるアンテナ装置を搭載した車両ETCシステム利用の概念を示す図である。 従来例のアンテナ装置と本発明の実施形態におけるアンテナ装置の指向性試験比較結果を示す図である。 本発明の実施形態の変形例1におけるアンテナ装置のアンテナ部の平面図を示す図である。 本発明の実施形態の変形例1におけるアンテナ装置と本発明の実施形態におけるアンテナ装置の指向性試験比較結果を示す図である。 本発明の実施形態の変形例2におけるアンテナ装置のアンテナ部の平面図を示す図である。 本発明の実施形態の変形例2におけるアンテナ装置と本発明の実施形態におけるアンテナ装置の指向性試験比較結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係るアンテナ装置について説明する。但し、本発明のアンテナ装置は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<実施形態>
図1乃至3を用いて、本発明の実施形態に係るアンテナ装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態におけるアンテナ装置の筐体部、アンテナ部および蓋部の斜視図を示す図である。図2は、本発明の実施形態におけるアンテナ装置のアンテナ部の平面図を示す図である。図3は、本発明の実施形態における組み立てられたアンテナ装置の断面図を示す図である。
図1に示すように、アンテナ装置100は、蓋部200、アンテナ部300、筐体部400を有する。アンテナ装置100は、代表的には自動車などの車両に装着され、特に、車両内のダッシュボードに内蔵されるように配置されてもよい。しかし、それ以外にも本実施の形態に係るアンテナ装置は、その他の各種の車両内のパーツに内蔵されてもよく、また、その他の各種の車両内のパーツに外装されていてもよい。
まず、図1の実施形態において、D1方向(図1の紙面下方)がアンテナ装置100の上方向であり、D2方向が車両の進行方向である。図1において、蓋部200は金属板で形成されており、アンテナ部300を覆うように筐体部400と固定される。図1においては、蓋部200は、締結孔201を介して締結具202と締結部401とを固定することで筐体部400に取り付けられる。図1では、締結具202として皿ネジを使用した構成を例示したが、この構成に限定されず、例えば、ボルトや係止ピンなどの他の締結具を用いることができる。また、締結具を用いずに、接着剤や圧着などによって固定することもできる。
蓋部200は、蓋部200に設けられた開口部において、アンテナ部300の回路基板310に向かって延びるアース部210を有し、締結具212によって回路基板310に設けられた締結部319に接続される。図1には図示しないが、アース部210は締結部319において回路基板310のアース配線と接続されている。また、図示しないが、蓋部200は、共通のアースである車両本体の金属部分に接続するために、車両に固定するための締結具またはそれに代替する固定具が具備されていてもよい。
図1では、蓋部200は金属板で形成された構成を例示したが、これに限定されず、各アンテナのアース部と車両本体の金属部分とを接続していれば、例えば一部が金属で形成されており、その他の部分は樹脂で形成されていてもよい。
また、図1の実施形態において、アンテナ部300は、ETCアンテナ301、GPSアンテナ302、電話アンテナ303を有し、これらのアンテナは回路基板310に接続されている。
まず、ETCアンテナについて説明する。図2に詳細を示すように、ETCアンテナ301は、給電点321、第1アース点322及び第2アース点323を有する。給電点321は、同軸ケーブル311の給電線341(内部導体)を介して、回路基板310上に配置された信号配線340と接続部331で接続される。また、第1アース点322は、同軸ケーブル311のメッシュ状の第1アース線342(外部導体)を介して、回路基板310上に配置されたアース配線330と第1アース部332で接続される。また、第2アース点323は、補助アースケーブル312の第2アース線343を介して、回路基板310上に配置されたアース配線330と第2アース部333で接続される。図2では、アース配線330が線状の形状である構成を例示したが、この構成に限定されず、例えば面状のように、可能な限りアース配線を広い領域に配置してもよい。また、アース配線330は締結部319において、アース部210に接続されている。
ここで、第1アース部332は第1アース線342が接続された箇所を指し、第2アース部333は第2アース線343が接続された箇所を指す。つまり、第1アース部332及び第2アース部333は、各々のアース線が接続される箇所に応じてそれらの場所が変わってもよい。例えば、図2では、第1アース部332及び第2アース部333がいずれもアース配線330上である構造を例示したが、この構造に限定されず、例えば、後述するように、第2アース部333がシールドケース306上であってもよい。
また、ETCアンテナ301と回路基板310とは同軸ケーブル311によって接続されているため、ETCアンテナ301上において、第1アース点322は給電点321近傍に配置されている。
ここで、ETCアンテナ301は有料道路の料金所に設置された路側装置と無線通信することにより、通行料金を自動的に清算するETCシステムに使用されるアンテナである。ETCアンテナ301は、例えばパッチアンテナである。ETCシステムの路側装置は、車両が通過できるようなゲート形状をしており、そのゲートの頂部付近に無線通信するための路側アンテナが設置されている。つまり、無線通信を行う路側アンテナは、ETCシステムを通過する車両に対して斜め上方に位置することになる。したがって、最も効率よく路側アンテナからの信号を受信できるように、ETCアンテナは水平面に対して傾斜するように設置されることが望ましい。また、換言すると、ETCアンテナ301は、ETCアンテナの面が回路基板310の面に対して傾斜して設置されることが望ましい。また、換言すると、ETCアンテナ301は、ETCアンテナの面がGPSアンテナの面に対して傾斜して設置されることが望ましい。

ETCアンテナ301は、筐体部400に配置された複数の支柱305によって支持、固定される。ETCアンテナ301はネジ、ボルト、係止ピンなどの締結具等で固定されてもよい。締結具の他に、接着剤または圧着などによって固定されてもよい。図1では、支柱305が筐体部400に設置された構造を例示したが、この構造に限定されず、ETCアンテナ301に支柱305が配置されていてもよい。また、ETCアンテナ301は、回路基板310に給電線及びアース線を介して接続されている。例えば、給電線及びアース線に同軸ケーブル311などの一定の硬度があるケーブルを使用し、この同軸ケーブル311をアンプ回路304およびETCアンテナ301にはんだ等で接続することで、ETCアンテナ301を固定してもよい。また、はんだによる固定部を樹脂等でコーティングすることで、さらに固定強度を高めてもよい。
次に、GPSアンテナについて説明する。GPSアンテナは上空にある複数の衛星から信号を受信することにより、信号を受信した車両の現在位置を知るためのシステムである。GPSの信号を発信する衛星は、車両に対して略鉛直方向に位置している。したがって、ETCアンテナに隣接する位置に設置されるGPSアンテナは、最も効率よくGPS信号を受信できるように、水平面に対して略平行になるように設置されると良い。また、換言すると、ETCアンテナに隣接する位置に設置されるGPSアンテナ302は、図3に示すように、回路基板310のD1方向側の面に直接装着され、GPSアンテナ302の面と回路基板310の面とが平行に配置されているとよい。また、回路基板310のD1方向とは逆側の面には、GPSアンテナ302の信号を増幅するためのアンプ回路304が配置されている。そして、アンプ回路304と同じ側の面には、アンプ回路を覆うシールドケース306が配置されている。
シールドケース306は不要な輻射を遮蔽するためにアンプ回路304を覆うように配置されている。シールドケース306はアース配線330と接続されている。また、図1に示すように、シールドケース306は天板部にバネ性を有する導通片307が設けられている。蓋部200と筐体部400とが締結されると、導通片307が蓋部200に接触し、シールドケース306と蓋部200とが導通する。
ここで、図1乃至3では、シールドケース306として、金属板で形成された構造を例示したが、この構造に限定されず、例えば一部が金属で形成されており、その他の部分は樹脂で形成されていてもよい。このとき、一部の金属によって、GPSアンテナ302のアース部と蓋部200、およびETCアンテナ301のアース部と蓋部200とが接続されていてもよい。
次に、電話アンテナについて説明する。電話アンテナ303は、金属板で形成されており、回路基板310のD1方向側に設置されている。図1乃至3では、電話アンテナ303は二つのループアンテナを有する。各々のループアンテナの両端は回路基板310のD1方向側の面から、回路基板310に設けられた貫通孔を介して回路基板310のD1方向とは逆側の面に到達する。そして、接続点362において、はんだ等によって、信号配線340またはアース配線330に接続される。図1乃至3では、電話アンテナとしてループアンテナを使用した構成を例示したが、この構成に限定されず、モノポールアンテナなどを使用してもよい。
上記で説明した、ETCアンテナ301、GPSアンテナ302、及び電話アンテナ303が接続された回路基板310は、筐体部400に固定された支台308によって支持、固定される。回路基板310はネジ、ボルト、係止ピンなどの締結具等で固定されてもよい。締結具の他に、接着剤または圧着などによって固定されてもよい。図1では、支台308が筐体部400に設置された構造を例示したが、この構造に限定されず、回路基板310に支台308が配置されていてもよい。
ここで、図2を用いて、ETCアンテナ301と回路基板310とを接続する給電線及びアース線の位置関係について、より詳しく説明する。図2は、本発明の実施形態におけるアンテナ装置100のアンテナ部300の平面図を示す図である。まず、各アンテナの信号は、外部機器へ接続するコネクタ360からアンテナ装置100の外に出力される。各アンテナで受信した信号を効率よく取り出すためには、各アンテナの給電点とコネクタ360との距離を最短にすることが望ましい。ここで、ETCアンテナ301について考えると、給電点321とコネクタ360とを直線で結ぶように給電線341を配置することが望ましい。
しかし、アンテナ装置100の小型化に伴い、回路基板310に対するGPSアンテナ302やシールドケース306の占有面積の割合が相対的に大きくなる。また、アンテナ装置100は薄型であることも要求される。したがって、ETCアンテナ301の給電線341を、給電点321とコネクタ360とを直線で結ぶように配置することは難しい。
その結果、給電線341および第1アース線342が、回路基板310上において接続される箇所(接続部331および第1アース部332)が制限される。具体的には、図2に示すように、接続部331及び第1アース部332は、ETCアンテナ301からGPSアンテナ302またはシールドケース306に向かって左右のいずれかに偏った配置となる。換言すると、接続部331及び第1アース部332は、ETCアンテナ301の中心とGPSアンテナ302またはシールドケース306の中心を結ぶ中心線350に対して、左右のいずれかにずれた箇所に接続される。
また、給電点321及び第1アース点322は、中心線350を基準として接続部331および第1アース部332の逆側に配置されている。つまり、給電線341及び第1アース線342が中心線350を横切るように配置されている。ここで、図2では、給電線341及び第1アース線342が中心線350を横切るように配置された構成を例示したが、この構成に限定されず、給電線341及び第1アース線342が中心線350に対して一方だけに配置された構成であってもよい。
上記の給電線341及び第1アース線342に対して、第2アース線343は、中心線350を基準として接続部331及び第1アース部332とは逆側の箇所に接続される。つまり、ETCアンテナ301の異なる複数のアース線は、ETCアンテナ301からGPSアンテナ302またはシールドケース306に向かって左右の両側で回路基板310に接続される。ここで、第2アース線343は中心線350に対して一方だけに配置されている。つまり、給電線341及び第1アース線342とは異なり、第2アース線343は中心線350を横切らないように配置されている。ただし、この構成に限定されず、補助アースケーブル312が中心線350を横切るように配置されてもよい。また、給電線341、第1アース線342および第2アース線343の全てまたはいずれか一つが、中心線350付近に接続されてもよい。
また、第2アース部333は回路基板310上に限定されず、他の箇所に設けられてもよい。例えば、シールドケース306上に設けられてもよく、その他の位置に配置されたアースに接続された導電材料上に設けられてもよい。
また、図1及び2では、ETCアンテナ301からのアース線が2本配置された構成を例示したが、この構成に限定されず、アース線が3本以上配置されていてもよい。この場合、複数のアース線は、ETCアンテナ301の中心とGPSアンテナ302またはシールドケース306の中心を結ぶ線の両側で回路基板310に接続されてもよい。また、アース線として、ケーブル線以外にも、より電流を流しやすい金属板を使用してもよい。
図3は、本発明の実施形態における組み立てられたアンテナ装置の断面図を示す図である。図1の説明でも述べたように、ETCアンテナ301はETCシステムの路側アンテナとの通信効率を向上させるために、水平面に対して傾斜するように設置されている。ここで、GPSアンテナ302は上空の衛星から発信された信号を受信するために、水平面に対して略平行になるように設置される。したがって、ETCアンテナ301とGPSアンテナ302は互いに隣接して設置され、ETCアンテナ301は、ETCアンテナの面がGPSアンテナ302の面に対して傾斜して設置される。
ETCアンテナ301は、複数の支柱305によって支持、固定される。ETCアンテナ301の傾斜角度は、アンテナ装置100の車両への取り付け位置やETCシステムとアンテナ装置100との通信距離によって決定される。特に、アンテナ装置100の取り付け位置は、車種に大きく依存するため、ETCアンテナ301の最適傾斜角度も、車種や取り付け位置によって異なる。
これに対応するために、支柱305が可動式であってもよい。支柱305の高さを自在に調整することで、ETCアンテナ301の傾きを自在に調整することができる。支柱305の高さを自在に調整する手段として、ネジのように支柱305を回転させることで、高さを調整してもよい。
図3に示すように、GPSアンテナ302は回路基板310のD1方向側の面に設置され、その逆側の面にはアンプ回路304およびシールドケース306が設置されている。上記のように、GPSアンテナ302の信号線はアンプ回路304に接続され、GPSアンテナ302のアース部は回路基板310のアース配線330、締結部319、及びアース部210を介して蓋部200に接続され、また、シールドケース306及び導通片307を介して蓋部200に接続される。ここで、筐体部400と蓋部200とを締結したときに、導通片307が確実に蓋部200に接触するように、導通片307の高さは調整される。
電話アンテナ303は、折り返し部361によって回路基板310方向に折り返され、接続点362で信号配線340及びアース配線330に接続される。電話アンテナ303は、接続点362において回路基板310とはんだ等によって接続される。また、はんだによる固定部を樹脂等でコーティングすることで、固定されてもよい。
図4は、本発明の実施形態におけるアンテナ装置を搭載した車両のダッシュボードの外観を示す図である。アンテナ装置100は車両内のダッシュボード500に内蔵されている。ダッシュボード500の運転手側には、メーターゲージパネル510が設置されており、さらにその付近にハンドル装置520が固定されている。メーターゲージパネル510は、防眩のためにダッシュボード500から延在する庇530が設けられている。
アンテナ装置100はETCシステムの路側アンテナとの通信およびGPSシステムにおける衛星からの信号の受信のために、進行方向に対してアンテナ装置100の斜め上方およびアンテナ装置100の略鉛直上方には金属などの電波を妨害する部材がないことが望ましい。したがって、ダッシュボード500の前方にアンテナ装置100を設置することが好ましい。
図5は、本発明の実施形態におけるアンテナ装置を搭載した車両ETCシステム利用の概念を示す図である。図5の車両600には、図1乃至3で説明したアンテナ装置100が搭載されている。ETCシステムは、車両検知センサ611が設けられた車両検知装置610、表示板ゲート621の頂部付近に設けられた表示板620、路側アンテナゲート631の頂部付近に設けられた路側アンテナ630、開閉バー641を有する発信制御装置640を有する。車両600のETCアンテナの指向性に偏りがあると、路側アンテナ630と車両600のETCアンテナとの間の通信が遅れてしまう場合がある。上記の通信が遅れると、開閉バーの開動作が遅延し、車両600が開閉バー641と衝突する事故が発生する可能性がある。つまり、ETCアンテナの指向性は偏りがないことが好ましい。
ここで、図6を用いて、本発明の効果を試験した結果の比較について説明する。図6は、従来例のアンテナ装置と本発明の実施形態におけるアンテナ装置とを用いた指向性試験比較結果を示す図である。
図6に示すグラフは、従来例のアンテナ装置と本発明の実施形態におけるアンテナ装置の指向性試験比較結果を示す図である。ここで、図6のグラフにおける0度の方向は鉛直上方向(図1及び3のD1方向)に該当し、図6のグラフにおける90度の方向は水平左右方向において同軸ケーブル311が偏って配置された方向(図2のD3方向)に該当する。また、車両の進行方向(図1乃至3のD2方向)は、図6の紙面奥側から手前側に向かう方向である。データ701は、補助アースケーブル312が配置されていない従来のアンテナ装置を用いて測定した結果であり、データ702は図1乃至3で説明した本発明の実施形態におけるアンテナ装置を用いて測定した結果である。従来のアンテナ装置のデータ701は、280度乃至350度の角度付近で指向性に歪みが発生していることが確認される。一方で、実施形態におけるアンテナ装置のデータ702は、上記の指向性の歪みが緩和されていることが確認される。つまり、図2の補助アースケーブル312の配置を考慮すると、補助アースケーブル312を配置した方向の指向性が改善し、通信距離が長くなる。
上記のように、図1乃至3で説明した本発明の実施形態によると、ETCアンテナ301、GPSアンテナ302および電話アンテナ303の各々に対して安定したアースを取ることができる。したがって、小型でありながら指向性の良好なアンテナ装置を提供することができる。
また、ETCアンテナ301の面が、水平面に対して傾斜するように配置されることで、ETCシステムの路側アンテナと効率よく通信することができる。その結果、車両と路側アンテナの距離が遠い場合であっても安定した通信をすることができる。
図7乃至10を用いて、本発明の実施形態の変形例について説明する。図7乃至10に示す変形例は、それぞれ補助アースケーブルとして使用する第2アース線の接続箇所を変更した例である。
図7は、本発明の実施形態の変形例1におけるアンテナ装置のアンテナ部の平面図を示す図である。図7では、補助アースケーブル312をシールドケース306に接続した構成を例示する。この場合、シールドケース306上に第2アース部333が配置される。シールドケース306はアース配線330に接続され、また、導通片307を介して蓋部200に接続されている。ここで、補助アースケーブルは複数本使用してもよく、また、より電流を流しやすい金属板を使用してもよい。
図8は、本発明の実施形態の変形例1におけるアンテナ装置と本発明の実施形態におけるアンテナ装置の指向性試験比較結果を示す図である。データ703は本発明の実施形態の変形例1におけるアンテナ装置を用いて測定した結果である。実施形態におけるアンテナ装置のデータ702と実施形態の変形例1におけるアンテナ装置のデータ703の試験結果を比較すると、実施形態の変形例1においても、図1乃至3に示す実施形態と同様の効果が得られることが確認される。
図9は、本発明の実施形態の変形例2におけるアンテナ装置のアンテナ部の平面図を示す図である。図9では、補助アースケーブル312をアース配線330の左端付近に接続した構成を例示する。この場合、アース配線330の端部付近に第2アース部333が配置される。ここで、補助アースケーブルは複数本使用してもよく、また、より電流を流しやすい金属板を使用してもよい。
図10は、本発明の実施形態の変形例2におけるアンテナ装置と本発明の実施形態におけるアンテナ装置の指向性試験比較結果を示す図である。データ704は本発明の実施形態の変形例2におけるアンテナ装置を用いて測定した結果である。実施形態におけるアンテナ装置のデータ702と実施形態の変形例2におけるアンテナ装置のデータ704の試験結果を比較すると、データ704はデータ702に比べると、260度乃至330度の角度の指向性が良くなってことが確認される。この結果は、補助アースケーブル312を回路基板310上で接続する位置によって指向性が変化していることを示す。つまり、ETCアンテナ301の第1アース点に接続された第1アース線および第2アース点に接続された第2アース線の回路基板310への接続位置によって、ETCアンテナ301の指向性を調整することが可能であることを示している。また、実施形態の変形例2においても、図1乃至3に示す実施形態と同様の効果が得られることが確認される。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100:アンテナ装置
200:蓋部
201:締結孔
202:締結具
300:アンテナ部
301:ETCアンテナ
302:GPSアンテナ
303:電話アンテナ
304:アンプ回路
305:支柱
306:シールドケース
307:導通片
308:支台
310:回路基板
311:同軸ケーブル
312、312a、312b:補助アースケーブル
313:薄板
321:給電点
322:第1アース点
323、323a、323b:第2アース点
330:アース配線
331:接続部
332:第1アース部
333:第2アース部
340:信号配線
341:給電線
342:第1アース線
343:第2アース線
350:中心線
361:折り返し部
362:接続点
400:筐体部
401:締結部
500:ダッシュボード
510:メーターゲージパネル
520:ハンドル装置
530:庇
600:車両
610:車両検知装置
611:車両検知センサ
620:表示板
621:表示板ゲート
630:路側アンテナ
631:路側アンテナゲート
640:発信制御装置
641:開閉バー
701、702、703、704、705、706:データ

Claims (10)

  1. 給電点、第1アース点及び第2アース点を有する第1平面アンテナと、
    前記給電点に接続された給電線と、
    前記第1アース点に接続された第1アース線と、
    前記第2アース点に接続された第2アース線と、
    前記第1アース線及び前記第2アース線がそれぞれ異なる部位に接続されたアース部と、を有し、
    前記給電点と、前記第1アース点及び前記第2アース点とは絶縁されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1アース点は給電点近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1アース線及び前記給電線は同軸ケーブルであることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アース部と前記給電線に接続された接続部とは同一の基板上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のアンテナ装置。
  5. 前記アース部は、前記第1アース線及び前記第2アース線のそれぞれの接続位置によって前記第1平面アンテナの指向性を調整可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1平面アンテナは、前記第1平面アンテナの面が前記基板の面に対して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1平面アンテナに隣接し、前記基板に装着された第2平面アンテナを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第2平面アンテナの信号線が接続されたアンプ回路と、
    前記アンプ回路を覆うシールドケースと、を有し、
    前記アース部は、前記基板に配置された第1アース部と、前記シールドケースに配置された第2アース部と、を有し、
    前記第1アース線は前記第1アース部と接続され、前記第2アース線は前記第2アース部と接続されることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1平面アンテナの中心と前記第2平面アンテナの中心を結ぶ線の両側に、前記第1アース部及び前記第2アース部の各々が配置されていることを特徴とする請求項8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1平面アンテナはETC用のアンテナであり、前記第2平面アンテナはGPS用のアンテナであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載のアンテナ装置。
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