JPWO2013038784A1 - ガラスアンテナシステム - Google Patents

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Abstract

ガラスアンテナシステム(10)は、ガラス面(1)にプリントされた二点一組の給電部(110)を持つアンテナパターン(11)と、アンテナパターンで受信した信号を増幅する、ガラス面(1)に設置されたアンプモジュール(12)と、ガラス面にプリントされ、アンテナパターン(11)が有する特性インピーダンスと整合をとるのに必要な線幅(d)と間隔(D)を有し、アンテナパターン(11)とアンプモジュール(12)とを繋ぐ、少なくとも一部が平行に配置された2本の線状導体からなる伝送線路(13)とを備えている。

Description

本発明は、特に、地上波デジタルテレビ(以下、単にDTV:Digital Televisionという)用アンテナとして、車両の窓ガラスに実装する好適なガラスアンテナシステムに関する。
例えば、図7に示すように、ガラス面にアンプを設置するDTV用アンテナにおいて、アンプモジュール200は、アンテナパターン100の二点一組の給電部(給電端子101)上に実装される。DTV用アンテナは、FM(Frequency Moduration)ラジオやアナログTVアンテナとは異なり、UHF(Ultra High Frequency)バンドの信号波になるため、アンテナとアンプモジュール200間の接続に従来から良く使用されているAV線(単線)を使用した場合、その引き回し等によりアンテナ性能が不安定になる。このため、ガラス面上のアンテナ近傍にアンプモジュール200を設置し、直接、アンテナパターン100に接続することで性能が安定化する。
従来、極超短波の無線受信に好適であり、更に、TV放送波の受信を可能にするために、垂直線条の先端に水平線条を接続した第1のエレメントと垂直線条の先端に接続される水平線条と別の水平線条を第1のエレメントの水平線条を挟むように上下に近接して配設し、この2本の水平線条により第1のエレメントの端部を包むように接続した第2のエレメントを少なくとも具備する車両用ガラスアンテナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、給電点の設置場所によるインピーダンスを変化しにくくするため、アース導体はアンテナ導体側の接続導体の端部から給電点に向かって伸長され給電点を囲むように一周して該端部まで伸長され、接続導体とアース導体との間隔dと接続導体の導体幅w1との間が、0.3≦w1/(w1+2d)≦0.95の関係を満たすようにした自動車用ガラスアンテナも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−314921号公報 特開2001−156520号公報
上記したガラス面にアンプを設置するDTV用アンテナによれば、ガラス面上にアンプモジュールを設置するため、美観上の問題があり、アンプ秘匿用カバーが必要になる場合があり、この場合、コストアップの要因になる。また、アンテナ直近にアンプモジュールを設置するため、アンプモジュールが搭載可能な場所にしかアンテナを配置することができず、その結果、アンテナ性能を優先したレイアウトができなくなり、性能確保が困難な場合がある。仮に、アンプモジュールをピラー部に移動したとしても、アンプモジュールとアンテナとを接続するための同軸線が必要となり、この場合、アンプモジュールのレイアウト位置によっては接続用同軸線長が変化し、アンテナ性能が不安定になる恐れがある。また、同軸線の引き回しの状態によっては、車種毎にアンテナ性能がばらつき、不安定になる恐れがある。
一方、特許文献1に記載されている車両用のガラスアンテナによれば、所定のアンテナ特性を確保するのに、水平な平行二線を含むアンテナ形状の設定自体に制約があるため、アンテナパターン自体の設計の自由度が小さい。また、特許文献2に記載された車両用のガラスアンテナによれば、アンテナに接続する接続導体の周囲を所定間隔でアース導体が覆う構成となっているため接続導体のプリント面積が大きくなり、美観的な問題が発生する。
さらに、特許文献2に記載された車両用のガラスアンテナによれば、接続導体の周囲をアース導体が覆うため一種の不平衡線路になっており、車体本体をグランドとして使用しない平衡型アンテナのようなガラスアンテナにこの技術を適用すれば、線路とアンテナとの接続部で基準電位の不連続問題が生じ、その結果、アンテナ特性が不安定になる。
本発明の課題は、アンプモジュールの配置位置に依存することなく、アンテナ性能が最大限に確保できる位置にアンテナパターンを配置可能な、ガラスアンテナシステムを提供することにある。
請求項1に係る発明によれば、ガラス面にアンテナが形成されるガラスアンテナシステムであって、前記ガラス面にプリントされた二点一組の給電部を持つアンテナパターンからなるアンテナ素子と、前記アンテナ素子で受信した信号を増幅する、前記ガラス面に設置されたアンプモジュールと、前記ガラス面にプリントされ、前記アンテナパターンが有する特性インピーダンスと整合をとるのに必要な線幅と間隔を有し、前記二点一組の前記給電部を持つ前記アンテナパターンと前記アンプモジュールとを繋ぐ、少なくとも一部が平行に配置された2本の線状導体からなる伝送線路と、を備えているガラスアンテナシステムが提供される。
請求項2に係る発明では、好ましくは、前記伝送線路が有する特性インピーダンスZ0を、Z0=A×log(2D/d)+Bで近似(但し、A、Bは定数、dは線幅[mm]、Dは間隔[mm])する。
請求項3に係る発明では、好ましくは、前記定数Aは、最低で115、最高で160の範囲とする。
請求項4に係る発明では、好ましくは、前記定数Bは、最低で20、最高で30の範囲とする。
請求項5に係る発明では、好ましくは、前記伝送線路が持つ特性インピーダンスを75[Ω]〜200[Ω]の範囲で調整自在とする。
本発明によれば、ガラス面にプリントされ、二点一組の給電部を持つアンテナパターンが有する特性インピーダンスと整合をとるために必要な線幅と間隔を有し、二点一組の給電部を持つアンテナパターンとアンプモジュールとを繋ぐ、少なくとも一部が平行に配置された2本の線状導体からなる伝送線路を用いることにより、アンプモジュールを二点一組の給電部を持つアンテナパターンから独立した形でガラス面上にレイアウトすることができる。したがって、二点一組の給電部を持つアンテナパターンは、アンプモジュールのレイアウト位置に依存せず、独立して設計することが可能になり、設計の自由度が増す。その結果、アンテナパターンをアンテナ性能を確保するために都合の良い位置にレイアウトでき、アンテナ性能の向上が可能となる。さらに、アンプモジュールと二点一組の給電部を持つアンテナパターンとの間をガラス面上にプリントされた2本の線状導体を介して繋ぐ構成をとるため、伝送線路は安定的にガラス面に形成されることから伝送線路の電気的特性を安定に確保でき、アンテナ性能が安定する。
さらに、伝送線路が有している特性インピーダンスを、75[Ω]〜200[Ω]の範囲で調整自在とすることで、例えば、伝送線路パターンの線幅を細くし、かつ線間隔も製造上問題のないレベルに調整することで、特殊な製造工程を必要とせず、したがって、電気的特性と製造コストの両立が可能である。
本発明の実施例によるガラスアンテナシステムを車両のリヤウインドウに取り付けた例を示した図である。 図1に示したガラスアンテナシステムを拡大した図である。 図2に示した本実施例のガラスアンテシステムの評価条件を比較例と共に示した図である。 図3に示したガラスアンテナシステムの周波数特性を比較例と対比して示した図である。 本実施例によるガラスアンテナシステムで使用されるアンプモジュールの搭載位置を比較例と共に示した図である。 図5に示したアンプモジュールの搭載位置をガラス側辺とした場合の性能対比を示した図である。 従来のガラスアンテナシステムにおけるアンプモジュールの配置形態を示した図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例の構成)
図1に示すように、本実施例によるガラスアンテナシステムは、例えば、車両のリヤウインドウに取付けられる。本実施例によるガラスアンテナシステムによれば、デフォッガ40が実装されるリヤウインドウのガラス面1上の空き領域に、DTVアンテナ10、AMラジオアンテナ20,FMラジオアンテナ30用の各アンテナパターンが実装されている。以降、本実施例によるガラスアンテナシステムとして、DTVアンテナ10を例示して詳細に説明する。
図2に示すように、DTVアンテナ10は、アンテナ素子で受信した信号を増幅する、ガラス面1(図1)に設置されたアンプモジュール12と、アンテナ素子としての二点一組の給電部110を持つアンテナパターン11と、伝送線路13とにより構成される。伝送線路13は、2本の線状導体がガラス面1上にプリントパターンとして形成される。ガラスアンテナシステム(DTVアンテナ10)は、伝送線路13によりアンプモジュール12とアンテナパターン11とを繋ぐ構造をしている。
伝送線路13は、平行な2本の線状導体で構成され、その線幅dは、10mm〜0.5mm、線間隔D(一方の線状導体の線幅の中心線から他方の線状導線の線幅の中心線間の距離)は、3.0〜0.5mmである。つまり、アンテナパターン11に対し、アンプモジュール12を直接接続する形態をとらず、アンテナパターン11とアンプモジュール12との間を伝送線路13を経由して繋ぐ形態をとっている。
(実施形態の作用効果)
このように、平行な2本の線状導体で構成される伝送線路13をプリントパターン化することで、伝送線路13が安定にガラス面1に形成されるため、伝送線路13の電気的特性を安定に確保でき、これによりアンテナ性能が安定する。また、アンプモジュール12とは独立した状態でアンテナパターン11を設計できるため、車種の都合で給電位置が限定されても、アンテナ性能が最大限確保できる位置にアンテナパターン11を独立して配置することができる。したがって、アンテナ性能が向上する。さらに、ガラス面1上に伝送線路13を形成するため、比誘電率が比較的大きいという誘電体としてのガラスの特性により、製造上、および美観上問題とならないようにサイズを調整しても、必要以上に伝送線路のインピーダンスが高くなることを抑制できる。なお、伝送線路インピーダンスは、75〜200[Ω]の範囲で調整が可能である。
製造上および美観の観点から、伝送線路13のプリントパターンの線幅dは、1〜5[mm]が好適である。一方、アンプモジュール12の設計上、アンプモジュール12の入力部の特性インピーダンスとしては150[Ω]以下が望ましい。したがって、伝送線路13のプリントパターンの線路インピーダンスも150[Ω]以下が好適である。この場合、線幅dを1〜5[mm]、線間隔Dを0.5〜3[mm]とすることで、線路インピーダンスを150[Ω]以下とすることができ、かつ、製造上及び美観の点からも問題のない伝送線路の形成が可能となる。
伝送線路インピーダンスを75〜200[Ω]の範囲とする意味は、以下の通りである。すなわち、広帯域特性が確保できるガラスアンテナを設計する場合、アンテナの特性インピーダンスは、75〜300[Ω]の、一般的な値(50[Ω]〜75[Ω])より高い値になる。ここで、車両に形成されるガラスアンテナを考えた場合、安定した受信信号品質を確保するために、アンテナ近傍にアンプモジュール12を配置するが、アンプモジュール12の入力部の特性インピーダンスは、ノイズ耐性の確保といった点から、200[Ω]以下が適当であって、必要以上に大きな値とすることは好ましくない。したがって、アンテナパターン11とアンプモジュール12を接続するための伝送線路13の特性インピーダンスは、75〜200[Ω]の範囲で調整が可能である必要がある。
ガラス面1上に形成された伝送線路13の特性インピーダンスZ0は、以下の演算式(1)で近似することができる。但し、A、Bは定数、dは線幅[mm]、Dは間隔[mm]である。
Figure 2013038784
ここで、定数A、Bがとりうる範囲について説明する。一般に平行二線路の特性インピーダンスZ0は、以下の演算式(2)式で求まる。
Figure 2013038784
演算式(2)から明らかなように、演算式(1)の定数Aに相当する部分は「1/√(εs)」に比例する。この「1/√(εs)」は、比誘電率εsを持つ誘電体中の電波の波長短縮率に相当する。したがって、演算式(1)の定数Aも、ガラス面上での電波の波長短縮率に比例すると考えられる。
ところで、ガラス面上の波長短縮率は、使用するガラスの板厚とガラスの比誘電率に関係があることが知られている。車両用ガラスとして、強化ガラスや合わせガラスが使用されるが、これらガラスの使用を前提とした場合の比誘電率および板厚の限定範囲から、ガラス表面波長短縮率も所定の範囲に限定される。この限定された範囲から演算式(1)の定数Aがとりうる範囲を求めると、115≦A≦160になる。
次に、定数Bについて説明する。演算式(1)と(2)は、定数Bが存在するか否かが異なる点である。この定数Bを、強化ガラスと合わせガラスを含む複数のサンプリングで実際に評価したところ、以下の表1に示す結果が得られた。
Figure 2013038784
表1によれば、4つのサンプルの定数Bが24〜28まで変化し得る。また、表1で示されない他の複数のサンプルでも評価した結果、定数Bは、20≦B≦30の範囲であれば、十分であることが判明した。
発明者らの評価によれば、3.1mm厚の強化ガラスを使用した場合、定数Aを「130」,定数Bを「27」とすれば、最適な特性インピーダンスが得られることがわかった。また、4.7mm厚の合わせガラスを使用した場合、定数Aを「129」,定数Bを「25」とすれば最適な特性インピーダンスが得られることがわかった。3.1mm厚の強化ガラスと4.7mm厚の合わせガラスは、同じ形状でほぼ同じレベルの特性インピーダンスの確保が可能であることがわかる。このことは、パターンを共通化できることを意味する。
(実施形態の性能評価)
図3(a)(b)は、アンテナパターン11のレイアウト位置を共通とした場合の、伝送線路13を持つ本実施例と、伝送線路13を持たない比較例の各評価条件を示した図である。図3(a)は、全長130mmの伝送線路13を有する本実施例の評価条件であり、特性評価ポイントEPを伝送線路端末とした。図3(b)は、伝送線路13を持たない比較例の評価条件であり、特性評価ポイントEPを二点一組の給電部直下とした。図4に、その評価条件にしたがい評価した結果を、本実施例と比較例の周波数特性として対比して示した。
図4によれば、縦軸の平均利得[dB]は、基準となる比較例の全帯域(470〜720MHz)での平均値を0[dB]とするように規格化処理がなされている。この例では、470〜720[MHz]の地上デジタル放送帯域内において、実施例では、最大値が0.8[dB]、最小値が−1.1[dB](帯域内平均は−0.1[dB])となり、比較例では、最大値が1.2[dB]、最小値が−1.5[dB](帯域内平均は0.0[dB])となっている。つまり、伝送線路13を付加しても、帯域内平均値、最大値、最小値共に殆ど差がなく、本実施例で示されるように伝送線路13を付加してもアンテナ性能への影響が見られない。このことは、アンプモジュール12の搭載位置を変更しても同等の性能を確保できることを意味し、したがって、平行な2本の線状パターンからなる伝送線路13を使用することで、アンプモジュール12の搭載位置の自由度を確保することができる。
図5(a)(b)は、アンプモジュール12の搭載位置を共通にした場合の、伝送線路13を持つ本実施例と、伝送線路13を持たない比較例の評価条件を示している。図5(a)は、アンプモジュールの搭載位置を、例えばガラス側辺部とした場合に、アンテナパターン11からみれば上辺給電になる伝送線路13を持つ本実施例であり、図5(b)は、アンテンパターンから見ても側辺給電になる、伝送線路13を持たない比較例である。なお、本実施例、比較例共、近傍に、他のメディアのアンテナパターンが配置されている。図6に本実施形態と比較例の周波数特性が対比して示されている。
図6も図4と同様、縦軸の平均利得[dB]は、基準となる比較例の全帯域(470〜720MHz)での平均値を0[dB]とするように規格化処理がなされている。図6によれば、同帯域内において、実施例では、最大値が3.1[dB]、最小値が−0.9[dB](帯域内平均は0.4[dB])となり、比較例では、最大値が1.9[dB]、最小値が−2.4[dB](帯域内平均は0.0[dB])になった。このことは、アンプモジュール12の搭載位置を、例えばガラス側辺部とした場合に、平行な2本の線状パターンからなる伝送線路13を使用してアンテナパターン11自体を性能優先でレイアウトした方が性能的に有利であることを意味する。
(実施形態の効果)
以上説明したように、本実施例に係るガラスアンテナシステムによれば、伝送線路13を用い、二点一組の給電部110を持つアンテナパターン11とアンプモジュール12とを繋ぐことにより、アンテナパターン11から独立した形でアンプモジュール12をガラス面1上に配置することができる。このように、アンテナパターン11は、アンプモジュール12のレイアウト位置に依存することなく設計が可能になるため、設計の自由度が増す。また、伝送線路13は、平行な2本の線状導体で形成されるため、伝送線路13のプリントパターンの面積を必要以上に大きくする必要がなく、美観を損ねる心配がない。更に、伝送線路13を、平衡型もしくはほぼ平衡型のアンテナとして動作する二点一組の給電部110を持つアンテナパターン11に直接接続しても、伝送線路13自体も平衡型であるためアンテナ特性が不安定となることはない。
さらに、アンテナパターン11と独立してアンプモジュール12を配置できるため、専用の秘匿カバーを必要とせず、例えば、ガラスコーナー部、もしくはピラーカバーへアンプモジュール12を設置することが可能で、かつ、アンテナパターン11自体は性能確保が容易な任意の位置に設定可能となる。したがって、アンプモジュール12のレイアウト位置に制約があっても、アンテナ性能を確保するのに都合の良い位置にアンテナパターン11をレイアウトすることができ、アンテナ性能の向上が期待できる。すなわち、車種ごとに異なるレイアウトによる不要なアンテナ性能の低下を回避することができる。
また、アンプモジュール12とアンテナパターン11とを繋ぐ伝送線路13として、ガラス面1上に印刷されたプリントパターンを使用するため、伝送線路13が安定してガラス面1に形成され、したがって、伝送線路13の電気的特性を安定に確保できることからアンテナ性能も安定する。また、伝送線路13のプリントパターンの線路幅を細くし、かつ線間隔も製造上問題ないレベルに設定することで、特殊な製造工程を必要とせず、製造コストの上昇につながることはない。また、特性インピーダンスを150[Ω]以下に抑えることで、使用するアンプモジュール12の入力部の特性インピーダンスを不要に高くする必要もなく、特殊なアンプモジュール12の設計を必要としない。
なお、製造工程(プリント)を従来技術で対応するためには、線路間隔を0.5[mm]以上にする必要があるが、線路間隔が大きくなればなるほど特性インピーダンスは大きくなる。一方、特性インピーダンスを低くするためには、線路幅を太くすることで可能であるが、線路幅間隔を必要以上に大きく設定した状態で、インピーダンスを低下させるには、必要以上に線路幅を太くする必要があり、美観上、もしくはガラス造形上問題を生じる。このため、特性インピーダンスを、70[Ω]〜150[Ω]に設定することで、電気的特性、および製造コストの両者を両立可能である。
また、本実施例に係るガラスアンテナシステムによれば、伝送線路13に使用される2本の線状導体は、アンテンパターン11からアンプモジュール12に至るまで全ての部位で平行になっているものとして説明したが、アンプモジュール12の入力部の構造によっては部分的に平行な2線パターンとしてもよい。
本発明は、車両の窓ガラス上に実装される、地上波デジタル放送帯域470−720[MHz]受信用のDTVアンテナシステムに使用して好適である。
1…ガラス面、10…ガラスアンテナシステム(DTVアンテナ)、11…アンテナパターン、12…アンプモジュール、13…伝送線路、110…給電部。

Claims (5)

  1. ガラス面にアンテナが形成されるガラスアンテナシステムであって、
    前記ガラス面にプリントされた二点一組の給電部を持つアンテナパターンからなるアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子で受信した信号を増幅する、前記ガラス面に設置されたアンプモジュールと、
    前記ガラス面にプリントされ、前記アンテナパターンが有する特性インピーダンスと整合をとるのに必要な線幅と間隔を有し、前記二点一組の前記給電部を持つ前記アンテナパターンと前記アンプモジュールとを繋ぐ、少なくとも一部が平行に配置された2本の線状導体からなる伝送線路と、
    を備えていることを特徴とするガラスアンテナシステム。
  2. 前記伝送線路が有する特性インピーダンスZ0を、Z0=A×log(2D/d)+Bで近似する(但し、A、Bは定数、dは線幅[mm]、Dは間隔[mm])、請求項1に記載のガラスアンテナシステム。
  3. 前記定数Aは、最低で115、最高で160の範囲とする、請求項2に記載のガラスアンテナシステム。
  4. 前記定数Bは、最低で20、最高で30の範囲とする、請求項2に記載のガラスアンテンシステム。
  5. 前記伝送線路が持つ特性インピーダンスを75[Ω]〜200[Ω]の範囲で調整自在とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のガラスアンテナシステム。
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