JP4738036B2 - 無指向性アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は無指向性アンテナに関し、特に、自動車のような移動体において、放送などの電波を受信するための水平面内無指向性アンテナに関する。
従来から、自動車等の車両(移動体)には、移動中にも電波の受信等を可能にするアンテナが搭載されている。一般に、車両が受信する電波は、長年に渡ってAMラジオ用の中波(MW)とFMラジオ用やテレビ用の超短波(VHF)や極超短波(UHF)が主なものであった。
ところが近年、これらの電波を受信するアンテナに加えて、高周波帯のGPS(グローバル・ポジショニング・システム:全地球測位システム)用のアンテナ、あるいは衛星デジタル放送用の衛星電波やその再放射波(ギャップフィラー波)を受信するアンテナや、自動車電話や携帯電話等の電話用の電波を送受信するアンテナが車両に必要となりつつある。更には、ITS(高度道路交通システム)の一環として、高速道路や有料道路の料金を自動的に徴収するETC(自動料金所システム)や、道路交通情報を提供するVICS(道路交通情報通信システム)の電波ビーコンに対しても電波の送受信を行うアンテナが必要となってきている。従って、近年の車両は、多くの種類の電波(メディア)を受信、或いは送信するためのアンテナを搭載しなければならなくなってきている。
このような移動体が送信或いは受信すべき電波の中で、放送波を受信するためのアンテナとしては一般に、モノポールアンテナが使用されることが多かった。モノポールアンテナは、移動体が自動車の場合、ルーフ部やバンパーのコーナー部に設けられることが多かったが、最近ではリヤウインドウやサイドウインドウに埋め込まれる形式のモノポールアンテナもある。
しかしながら、放送波の受信にモノポールアンテナを使用した場合、モノポールアンテナは一般に受信帯域が狭いので、放送波の周波数帯域が広がると対応できなくなる虞があった。また、モノポールアンテナは、その指向性が無指向性を実現しにくいという問題点もあった。さらに、モノポールアンテナはその取り付け作業性についても、アンテナ給電点の近傍で自動車のボディにアースを接続する必要があるなどの問題点があった。
そこで、本発明は、水平面内において指向性が無指向性に近く、かつ広帯域で自動車への取り付け作業性にも優れており、放送波を受信するのに適した無指向性アンテナを提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明の無指向性アンテナは、車両の誘電体で構成された部分に、短辺と長辺を備える矩形状のループ状素子を設け、車両を構成する導体に近い部分に、ループ状素子の2つの給電端子を設置し、ループ状素子の近傍に、ループ状素子を構成する導体から独立した導体で構成された無給電素子を配置し、無給電素子は、給電端子の間を通り、ループ状素子を左右に二等分する中心線の何れか一方の側にのみ配置すると共に、短辺に略平行な第1の成分と長辺に略平行な第2の成分とから構成したことを特徴としている。
以上説明したように、本発明の無指向性アンテナによれば、水平面内において指向性が無指向性に近く、かつ広帯域で自動車等の車両への取り付け作業性にも優れており、放送波を受信するのに適した無指向性アンテナを提供することができる。特に、本発明の無指向性アンテナは、車両の誘電体部分に設置する場合に、高利得、無指向性のアンテナを実現することができるという効果がある。
以下添付図面を用いて本発明の無指向性アンテナの実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の無指向性アンテナ10を、自動車1のフロントウインドウ2に取り付ける場合の設置位置の例を示すものである。本発明の無指向性アンテナ10を設置できる位置は、例えば、自動車1の左側のピラー(Aピラー)3Lの近傍のフロントウインドウ2上の位置L1、L2、自動車1の右側のピラー(Aピラー)3Rの近傍のフロントウインドウ2上の位置R1、R2、或いは自動車の1のルーフ4の近傍のフロントウインドウ2上の右側の位置F1、F2等である(図示はしないが左側の位置でも良い)。
ルーフ4から、位置L1の中心までの距離は、丸で示す位置に検査章があるので200mm程度、位置L2の中心までの距離は370mm程度とし、位置L1、L2までの自動車1の左側のピラー3Lからの距離は20mm程度とすることができる。ルーフ4から、位置R1の中心までの距離は、検査章がないので100mm程度、位置L2の中心までの距離は270mm程度とすることができる。また、右側のピラー3Rから、位置F1の中心までの距離は100mm程度で良い。
自動車1の左側のピラー3Lの近傍のフロントウインドウ2に無指向性アンテナ10を設置する場合は、検査章の下方の位置L1、L2のように並べて配置することができる。また、自動車1の右側のピラー3Rの近傍のフロントウインドウ2に無指向性アンテナ10を設置する場合も、位置R1、R2のように並べて配置することができる。更に、自動車1のルーフ4の近傍のフロントウインドウ2に無指向性アンテナ10を設置する場合は、位置F1、F2のように横に並べて配置することができる。
2つの無指向性アンテナ10をフロントウインドウ2に設置する場合は、位置R1、R2のように同じ位置に2つ並べて設置しても良いが、位置F1,R1のように異なる位置に設置しても良い。同様に、3つの無指向性アンテナ10をフロントウインドウ2に設置する場合は、位置R1、R2と位置F1のように、同じ位置に2箇所、異なる位置に1箇所配置するか、全て異なる位置に1つずつ設置することができる。すなわち、フロントウインドウ2に複数の無指向性アンテナ10を設置する場合は、これらの設置位置をどのように組み合わせても良い。
図1(b)は(a)に示すフロントウインドウ2の左側のピラー3Lの近傍に設置する無指向性アンテナ10の一実施例の構成を示すものである。この実施例の無指向性アンテナ10は、矩形状のループ状素子10Aを備えており、その給電端子11,12は、左側のピラー3L、即ち、自動車を構成する導体に近い側に設置されている。この給電端子11,12には、後述するコネクタが接続される。なお、ループ状素子10Aの形状は矩形状に限られるものではなく、楕円形や円形でも良い。
図1(c)は(a)に示すフロントウインドウ2の左側のピラー3Lの近傍に設置する無指向性アンテナ10の別の実施例の構成を示すものである。この実施例の無指向性アンテナ10は、(b)に示したものと同様のループ状素子10Aを備えると共に、ループ状素子10Aの隣接する辺の近傍に、ループ状素子10Aとは独立した導体で構成される無給電素子10Bが配置されたものである。無給電素子10Bをループ状素子10Aの近傍に配置することにより、この実施例の無指向性アンテナ10は、更に優れた無指向の指向性を得ることができる。
図1(d)は(a)に示すフロントウインドウ2の右側のピラー3Rの近傍に設置する無指向性アンテナ10の実施例の構成を示すものである。この実施例の無指向性アンテナ10は、矩形状のループ状素子10Aを備えており、その給電端子11,12は、右側のピラー3R、即ち、自動車を構成する導体に近い側に設置されている。この給電端子11,12には、後述するコネクタが接続される。この実施例の無指向性アンテナ10は、二点鎖線で示す位置に無給電素子10Bを配置することにより、更に優れた無指向の指向性を得ることができる。
図1(e)は(a)に示すフロントウインドウ2のルーフ4の近傍に設置する無指向性アンテナ10の実施例の構成を示すものである。この実施例の無指向性アンテナ10は、矩形状のループ状素子10Aを備えており、その給電端子11,12は、ルーフ4、即ち、自動車を構成する導体に近い側に設置されている。この給電端子11,12には、後述するコネクタが接続される。この実施例の無指向性アンテナ10は、二点鎖線で示す位置に無給電素子10Bを配置することにより、更に優れた無指向の指向性を得ることができる。
図1(f)は(a)に示すフロントウインドウ2のルーフ4の近傍に設置する無指向性アンテナ10の別の実施例の構成を示すものであり、(e)で説明した無指向性アンテナ10の変形例である。(e)で説明した実施例では、給電端子11,12がルーフ4に近い側に設置されていたが、この実施例の給電端子11,12はピラー3Rに近い側に設置されている。何れの場合も給電端子11,12は、自動車を構成する導体に近い側に設置されている。
図2(a)は、図1(a)に示した自動車のフロントウインドウ2に実際に設置する無指向性アンテナ10の形状の一実施例を示すものである。この実施例のループ状素子10Aは、横方向の幅Wが約150mm,縦方向の幅Hが約40mmの矩形状をしており、給電端子11,12はループ状素子10Aの内側にあって、6mm角のプレートである。また、ループ状素子10Aの線幅は0.3mm程度にすることができる。給電端子11,12の周囲に記載されている破線が、後述するコネクタの取り付け位置である。
図2(b)は(a)に示した無指向性アンテナ10の近傍に無給電素子10Bを配置した実施例を示すものであり、(c)は(b)に示した無給電素子10Bを途中で折り曲げた別の形状の実施例を示すものである。(c)の無給電素子10Bは、ループ状素子10Aの長辺に平行に折り曲げられている。
図2(b)に示す無給電素子10Bは、ループ状素子10Aの給電端子11,12から見たループ状素子10Aの実質的な対極を結ぶ直線に対して平行な第1の成分と、垂直な第2の成分に分解して見た時に、第1の成分が存在するようにループ状素子10Aの近傍に配置されている。この実施例のループ状素子10Aは矩形状であるので、ループ状素子10Aの給電端子11,12から見たループ状素子10Aの実質的な対極を結ぶ直線は、ループ状素子10Aの中心線であり、無給電素子10Bには縦方向の辺(短辺)に平行な成分があれば良いことになる。
また、図2(c)に示す無給電素子10Bは、ループ状素子10Aの給電端子11,12から見たループ状素子10Aの実質的な対極を結ぶ直線に対して平行な第1の成分と、垂直な第2の成分に分解して見た時に、第1の成分と第2の成分の両方が存在するようにループ状素子10Aの近傍に配置されている。即ち、この実施例の無給電素子10Bには縦方向の辺(短辺)に平行な成分と、横方向の辺(長辺)がある。このように、無給電素子10Bは、その一部または全部をループ状素子10Aに平行に配置することができる。なお、無給電素子10Bはループ状素子10Aの各辺に正確に平行である必要はなく、多少のずれがあっても問題はない。
また、本発明の無指向性アンテナ10に使用する無給電素子10Bは、ループ状素子10Aの給電端子11,12の間を通り、ループ状素子10Aの給電端子11,12から見たループ状素子10Aの実質的な対極を結ぶ直線(中心線)に対して何れか一方の側にのみ配置されていれば良い。そして、ループ状素子10Aを構成する導体の長さは、無指向性アンテナ10によって受信される電波の周波数のほぼ1波長に相当する長さ、またはそれ以下に構成する。なお、ここで、1波長とは、無指向性アンテナ10が誘電体に設置されることによる波形短縮後の長さである。更に、無給電素子10Bを構成する導体の長さは、無指向性アンテナ10によって受信される電波の周波数の二分の一波長に相当する長さ、或いはそれに近い長さとする。
図3(b)は、(a)に示す自動車1のフロントウインドウ2の左側のピラーに無指向性アンテナ10を設置した場合の、アンテナの水平指向性を示す特性図である。また、図3(d)は、(c)に示す自動車1のフロントウインドウ2のルーフ近傍に無指向性アンテナ10を設置した場合のアンテナの水平指向性を示す特性図である。図3(b)、(d)から分かるように、本発明の無指向性アンテナ10は、自動車1のフロントウインドウ2のピラー沿いに設置した場合に、より無指向性に近い指向性が得られる。また、本発明の無指向性アンテナ10は、自動車1のフロントウインドウ2のルーフ沿いに設置した場合は、無指向性ではあるが、アンテナ前方にやや強い指向性を持つ特性が得られる。
図4(a)は、本発明の無指向性アンテナ10を車両に取り付けて車両を水平に1回転させたときの1周平均利得の周波数特性を示す特性図であり、(b)はこれと比較するためのダイポールアンテナを車両に取り付けて車両を水平に1回転させたときの1周平均利得の周波数特性を示す特性図である。実線で示す特性がアンテナ配線をボティから少し浮かせた場合のものであり、破線で示す特性がアンテナ配線をボティに密着させた場合のものである。本発明の無指向性アンテナ10は、全ての受信帯域において利得に変動がないのに対して、折り返しダイポールアンテナの方は、受信帯域で受信周波数に対して利得にムラがあることが分かる。
図5(a)は本発明の無指向性アンテナに接続するコネクタ20の外観を示すものである。コネクタ20の筐体21の底面(アンテナへの取り付け面)24には2つの開口部23があり、この開口部23からばね性を有する接続端子31,32が突出している。接続端子31,32は、筐体21に内蔵された回路基板(誘電体基板)30に取り付けられており、この回路基板30には同軸ケーブル22が接続している。コネクタ20はその底面24が両面テープなどの粘着剤によって、図2(a)から(c)に破線で示した位置に取り付けられる。この実施例では、接続端子31がホット側(信号伝達側)の端子であり,接続端子32がアース側の端子である。
図5(b)は、(a)に示したコネクタ20の内部にある回路基板30の構成を、筐体21を除いて示すものである。接続端子31,32は回路基板30の裏面側に取り付けられており、スルホール33,34で回路基板30の表側に導かれ、回路基板30の表側に取り付けられた回路(集積回路)40に接続されている。同軸ケーブル22は、その中心導体22Aが回路40に接続しており、外導体22Bは、回路基板30の上のアース側の接続端子32に接続している。このように、ループ状素子10Aのアース側端子、同軸ケーブル22の外導体22B、および給電回路40の何れも、ループ状素子10Aの給電部近傍においては、車両ボディに対しては電気的に接続していない。
図5(c)は(b)に示した回路40の内部構成を示すものである。回路40の内部には無指向性アンテナ10に接続するフィルタ41、フィルタ41から出力される信号を増幅するアンプ42、アンプ42から出力される信号帯域を定めるフィルタ43があり、このフィルタ43は直流を阻止するコンデンサ44を介して同軸ケーブル22の中心導体に接続している。この同軸ケーブル22は電源重畳ケーブルであり、重畳された電源電圧は、コイル45を通じてアンプ42に供給される。
図6、図7、図8(a)、(b)、および図9(a)から(c)は本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第1から第7の実施例をそれぞれ示すブロック回路図である。これらの図において、10は本発明の無指向性アンテナ、51はチューナ、53はA/D変換器、54は高速フーリエ復調器、55はアダプティブ合成器、56は帯域分割合成ダイバーシティ、57は誤り訂正器、58はデコーダ、59は選択ダイバーシティ、60はテレビ受像機を示している。
本発明の無指向性アンテナ10は、これを複数を使用して、その複数の無指向性アンテナ10のうち、一部または全部のアンテナで受信する各信号の位相および受信電圧を変化させて、アレイアンテナとして所望の指向性が得られるように合成することができる。また、前述の複数の無指向性アンテナ10を複数のアンテナ群に分割し、各アンテナ群において、複数のアンテナのうちの一部または全部のアンテナで受信する各信号の位相および受信電圧を変化させて合成させ、その結果として出力される各アンテナ群毎の複数の受信信号の一部または全部の信号の位相および受信電圧を変化させて合成することができる。ここで、本発明の無指向性アンテナ10を使用する受信機の第1から第7の実施例の構成を簡単に説明する。
図6に示す第1の実施例では、4つの無指向性アンテナ10が用いられており、各アンテナ10はチューナ51に接続されている。アンテナ10で受信され、チューナ51で復調されて出力されたアナログ信号はそれぞれA/D変換器52によってデジタル信号に変換される。デジタル変換された信号は、2つのアンテナ10毎にアダプティブ合成器53に入力され、信号のレベル(電圧)と位相とが最適に合わせられて合成される。合成された信号は高速フーリエ復調器54で復調され、アダプティブ合成器55で再度合成されて1つの信号となり、誤り訂正器57、デコーダ58を通ってテレビ受像機60に入力される。
第1の実施例における4つのアンテナ10は、同じ電波を受信し、その配置は図1に示した6カ所のアンテナの位置L1、L2、F1、F2、R1、R2の何れの4箇所でも良いが、好ましくは、隣接する2つのアンテナ位置を優先させ、隣接する2つの位置で受信した電波をアダプティブ合成した方が良い。
図7に示す第2の実施例でも、4つの無指向性アンテナ10が用いられており、各アンテナ10はチューナ51に接続されている。第2の実施例が第1の実施例と異なる点は、高速フーリエ復調器54で復調された2つの信号が、アダプティブ合成器53ではなく、帯域分割合成ダイバーシティ56に入力される点のみである。帯域分割合成ダイバーシティ56は、アダプティブ合成器53のように入力される2つの信号を合成するものではなく、入力される2つの信号について各信号内で細分された帯域を帯域毎に比較し、良い方の帯域を選択して合成するものである。デジタル放送の場合、1つのチャンネルの帯域が非常に広く、1つの帯域の中に数千のキャリアが含まれている。帯域分割合成ダイバーシティ56は、この数千のキャリア毎に良い方のキャリアを選択し、選択したキャリアを合成して再び1つの帯域に戻して出力するのである。
従って、第2の実施例の場合は、1つの帯域分割合成ダイバーシティ56に入力される信号は異なる方が良く、アンテナ位置についてみるとその位置が隣接しているよりも、離れている方が良い。例えば、図1に示した6カ所のアンテナの位置L1、L2、F1、F2、R1、R2の内の、フロントウインドウ2の左側の位置L1と位置L2にあるアンテナ10を1つのアダプティブ合成器53に接続し、右側の位置R1とR2にあるアンテナ10を1つのアダプティブ合成器53に接続しておけば、帯域分割合成ダイバーシティ56はフロントウインドウ2の左側の位置で受信された信号と右側の位置で受信された信号の内の良い方の信号を帯域毎に選択するので、受信性能が良くなる。
図8(a)に示す第3の実施例は、4つの無指向性アンテナ10で受信され、それぞれチューナ51で復調された後にA/D変換器でデジタル信号に変換された信号の電圧と位相とが、アダプティブ合成器53で最適に合わせられて合成された後に高速フーリエ復調器54で復調される点のみが前述の2つの実施例と異なる。第3の実施例における4つのアンテナ10で受信された電波は全てアダプティブ合成器53で合成されるので、4つのアンテナの位置は、図1に示した6カ所のアンテナの位置L1、L2、F1、F2、R1、R2の何れの4箇所でも良い。
図8(b)に示す第4の実施例は、4つの無指向性アンテナ10で受信され、それぞれチューナ51で復調された後にA/D変換器でデジタル信号に変換され、高速フーリエ復調器54で復調された信号が、帯域分割合成ダイバーシティ56によって各帯域毎に4つから1つ選択されて合成される点が他の実施例と異なる。
図9(a)に示す第5の実施例は、図8(b)で説明した受信機のアンテナ10が4つから2つに減らされた実施例の構成を示すものであり、図9(b)に示す第6の実施例は、図8(a)で説明した受信機のアンテナ10が4つから2つに減らされた実施例の構成を示すものである。アンテナ数を4つから2つにすれば、回路構成が簡単になる。
図9(c)に示す第7の実施例は、デジタル放送を受信するテレビ受像機60に接続されるダイバーシティアンテナの構成を示すものである。この構成では受信した信号を帯域分割せずにチャンネル毎に選択するので、回路構成が簡単である。このような構成の受信機にも、本発明の無指向性アンテナ10を使用することができる。
なお、本発明の無指向性アンテナ10は、ループ状素子10Aと無給電素子10Bを構成する導体を、透明な樹脂製シートの上に配置することができる。
(a)は本発明の無指向性アンテナの自動車のフロントウインドウへの設置位置を示す説明図、(b)は(a)に示すフロントウインドウの左側のピラー近傍に設置する無指向性アンテナの一実施例の構成を示す図、(c)は(a)に示すフロントウインドウの左側のピラー近傍に設置する無指向性アンテナの別の実施例の構成を示す図、(d)は(a)に示すフロントウインドウの右側のピラー近傍に設置する無指向性アンテナの一実施例の構成を示す図、(e)は(a)に示すフロントウインドウのルーフ近傍に設置する無指向性アンテナの一実施例の構成を示す図、(f)は(a)に示すフロントウインドウのルーフと右側のピラーの接続部の近傍に設置する無指向性アンテナの一実施例の構成を示す図である。 (a)は、図1(a)に示した自動車のフロントウインドウに実際に設置する無指向性アンテナの形状の一実施例を示す平面図、(b)は(a)に示した無指向性アンテナの近傍に無給電素子を配置した実施例を示す平面図、(c)は(b)に示した無給電素子の別の形状の実施例を示す平面図である。 (a)、(b)は自動車のフロントウインドウの左側のピラーに無指向性アンテナを設置した場合のアンテナの水平指向性を示す特性図、(c)、(d)は自動車のフロントウインドウのルーフ近傍に無指向性アンテナを設置した場合のアンテナの水平指向性を示す特性図である。 (a)はループアンテナを車両に取り付けて車両を水平に1回転させたときの1周平均利得の周波数特性を示す特性図、(b)は折り返しダイポールアンテナを車両に取り付けて車両を水平に1回転させたときの1周平均利得の周波数特性を示す特性図である。 (a)は本発明の無指向性アンテナに接続するコネクタの外観を示す斜視図、(b)は(a)に示したコネクタの内部にある回路基板の構成を示す平面図、(c)は(b)に示した回路の内部構成を示すブロック回路度図である。 本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第1の実施例を示すブロック回路図である。 本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第2の実施例を示すブロック回路図である。 (a)は本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第3の実施例を示すブロック回路図、(b)は本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第4の実施例を示すブロック回路図である。 (a)は本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第5の実施例を示すブロック回路図、(b)は本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第6の実施例を示すブロック回路図、(c)は本発明の無指向性アンテナを使用する受信機の構成の第7の実施例を示すブロック回路図である。
符号の説明
1 自動車
2 フロントウインドウ
3L 左ピラー
3R 右ピラー
4 ルーフ
10 本発明の無指向性アンテナ
10A ループ状素子
10B 無給電素子
20 コネクタ
22 同軸ケーブル
30 誘電体基板(回路基板)
31、32 接続端子
33,34 スルホール
40 回路

Claims (16)

  1. 車両の誘電体で構成された部分に、短辺と長辺を備える矩形状のループ状素子を設け、車両を構成する導体に近い部分に、前記ループ状素子の2つの給電端子を設置し、
    前記ループ状素子の近傍に、前記ループ状素子を構成する導体から独立した導体で構成された無給電素子を配置し、
    前記無給電素子は、前記給電端子の間を通り、前記ループ状素子を左右に二等分する中心線の何れか一方の側にのみ配置すると共に、前記短辺に略平行な第1の成分と前記長辺に略平行な第2の成分とから構成したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  2. 請求項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記第2の成分は、前記長辺と前記車両を構成する導体に挟まれた位置に配置したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載の無指向性アンテナであって、
    前記ループ状素子を構成する導体の長さを、前記無指向性アンテナによって受信される電波の周波数の1波長以下に構成したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記無給電素子を構成する導体の全長を、前記無指向性アンテナによって受信される電波の周波数の二分の一波長に相当する長さ、或いはそれに近い長さにしたことを特徴とする無指向性アンテナ。
  5. 請求項1からの何れか1項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記給電端子において、前記2つの給電端子のうちの一方の端子を、同軸ケーブルまたは給電回路のホット側に接続し、他方の端子を前記同軸ケーブルまたは給電回路のアース側に接続したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  6. 請求項5に記載の無指向性アンテナであって、
    前記他方の端子、前記同軸ケーブル、および前記給電回路の何れも、前記一方の端子の近傍において、前記車両を構成する導体に対して電気的に絶縁したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  7. 請求項1からの何れか1項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記車両を構成する導体を、車両のピラーとしたことを特徴とする無指向性アンテナ。
  8. 請求項7に記載の無指向性アンテナであって、
    前記導体に沿って前記ループ状素子を複数設置したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  9. 請求項8に記載の無指向性アンテナであって、
    車両のガラス部分の上部両端部のうち、一方の端部近傍に複数の前記ループ状素子を設け、他方の端部近傍にも複数の前記ループ状素子を設けたことを特徴とする無指向性アンテナ。
  10. 請求項8又は9に記載の無指向性アンテナであって、
    一方の端部に設置した複数の前記ループ状素子のうち、少なくとも2つの前記ループ状素子を車両のルーフ部の金属に対して略同等の距離を隔てて配置したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  11. 請求項8又は9に記載の無指向性アンテナであって、
    前記ピラーに沿って配置された複数の前記ループ状素子のうち、最も上部に設置された第1のループ状素子は、前記第1のループ状素子の下部に隣接して配置された第2のループ状素子に対して、横長であることを特徴とする無指向性アンテナ。
  12. 請求項8から11の何れか1項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記ループ状素子を備えた複数のアンテナのうち、一部または全部のアンテナで受信する各信号の位相および受信電圧を変化させて、アレイアンテナとして所望の指向性が得られるように合成したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  13. 請求項8から11の何れか1項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記ループ状素子を備えた複数のアンテナを、複数のアンテナ群に分割し、各アンテナ群において、複数の前記アンテナのうち、一部または全部のアンテナで受信する各信号の位相および受信電圧を変化させて合成させ、その結果として出力される各アンテナ群毎の複数の受信信号の一部または全部の信号の位相および受信電圧を変化させて合成したことを特徴とする無指向性アンテナ。
  14. 請求項13に記載の無指向性アンテナであって、
    前記アンテナ群からの信号を合成する方法が、受信帯域内に複数存在するキャリアごとに位相および受信信号電圧を変化させて複数のアンテナ群からの信号を合成することを特徴とする無指向性アンテナ。
  15. 請求項8から12何れか1項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記ループ状素子を備えた複数のアンテナで受信した各信号それぞれに複数存在するキャリア毎に位相および受信信号電圧を変化させて前記複数のアンテナからの信号を合成することを特徴とする無指向性アンテナ。
  16. 請求項1から15の何れか1項に記載の無指向性アンテナであって、
    前記ループ状素子及び前記無給電素子を構成する導体を、透明な樹脂製シートの上に配置したことを特徴とする無指向性アンテナ。
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