JP2002084123A - 二重ループアンテナ及びそれを備えた携帯無線機器 - Google Patents

二重ループアンテナ及びそれを備えた携帯無線機器

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JP2002084123A
JP2002084123A JP2000275011A JP2000275011A JP2002084123A JP 2002084123 A JP2002084123 A JP 2002084123A JP 2000275011 A JP2000275011 A JP 2000275011A JP 2000275011 A JP2000275011 A JP 2000275011A JP 2002084123 A JP2002084123 A JP 2002084123A
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loop antenna
antenna
loop
double
interval
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JP2000275011A
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Takahisa Kukino
貴久 桑木野
Kaneaki Miyamukai
謙彰 宮向
Masashi Hayakawa
正士 早川
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い範囲(中心周波数の約±20%以上範
囲)で使用できる帯域が得られる二重ループアンテナを
提供することにある。 【解決手段】 第1のループアンテナ1と第2のループ
アンテナ2と二重化される第1ループアンテナ1に給電
点4を設けリード3に接続され、第2ループアンテナ2
は、無給電で非接触である。第1ループアンテナ1と第
2ループアンテナ2は菱形形状をし、第1ループアンテ
ナ1の全周の長さは第2ループアンテナ2の全周の長さ
より長く、かつ、第1ループアンテナと第2ループアン
テナの間隔は、一方の対向する2辺が所定の等しい間隔
Sで、他の対向する2辺がそれより大きい間隔を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重ループアンテ
ナ、特にアンテナの広帯域比に係る二重ループアンテナ
及びそれを備えた携帯無線機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従事の二重ループアンテナは、図13に
示されるように、給電された第1のループアンテナ10
0と無給電の第2のループアンテナ200とが、全周に
わたって等しい間隔Sをもつ配置構成になっている。こ
の間隔Sは第1のループアンテナ100と第2のループ
アンテナ200の結合度の関数である。
【0003】一方、それぞれのループアンテナ100、
200の全長l1、l2はそれぞれのループアンテナの基
本周波数f1、f2にほゞ等しい。
【0004】なお二重ループアンテナの公知例として特
許第2824790号、特許第2824789号、特許
第2824791号等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アンテナの広域化のた
めには、前記第1のループアンテナ100と第2のルー
プアンテナ200の長さl1、l2の比を大きくとる必要
があるが、そのとき両者の全周にわたる間隔Sが大きく
なるため結合度が小さくなってしまう。このため第2の
ループアンテナ200の影響(効果)が無くなるため、
広域化がはかれない問題があった。
【0006】本発明の目的は、この従来の問題点の、給
電された第1のループアンテナと無給電の第2のループ
アンテナの間隔を全周にわたって一定(S)の距離間隔
としたことによって起る広域化ができない点を理決し、
より広い範囲(中心周波数の約±20%以上)で使用で
きる帯域が得られる二重ループアンテナを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1のルー
プアンテナと、該第1のループアンテナに二重化された
第2のループアンテナを具備し、前記第1のループアン
テナは給電点を有し、前記第2のループアンテナは無給
電であり、かつ、前記第1のループアンテナと前記第2
のループアンテナは電気的に非接触に構成された二重ル
ープアンテナにおいて、前記第1のループアンテナと前
記第2のループアンテナは菱形形状をし、第1ループア
ンテナの全周の長さは第2ループアンテナの全周の長さ
より長く、かつ、第1のループアンテナと第2のループ
アンテナの間隔は、一方の対向する2辺が所定の等しい
距離間隔で他方の対向する2辺がそれより大きい距離間
隔を有する、ことによって達成される。
【0008】また、上記目的は、前記第1のループアン
テナは菱形形状の頂角部分を給電点とした、ことによっ
て達成される。
【0009】また、上記目的は、前記第1のループアン
テナと前記第2のループアンテナとの間隔のうち小さい
方の2辺の対向間隔は、帯域の動作する周波数の波長に
対して充分に狭い値としたことによって達成される。
【0010】また、上記目的は、前記第1のループアン
テナの全周の長さl1と帯域の低い方の周波数f1の関係
を数3、前記第2のループアンテナの全周の長さl2
帯域の高い方の周波数f2の関係を数4とした、ことに
よって達成される。
【0011】
【数3】
【0012】
【数4】
【0013】また上記目的は、前記第1のループアンテ
ナと前記第2のループアンテナは相以形である、ことに
よって達成される。
【0014】上記手段によると、第1のループの頂角部
分に給電点をもつアンテナ素子と、無給電の第2のルー
プアンテナとを対向する一方の2辺を等しい狭い間隔S
で配置する。間隔Sは帯域の動作する周波数の波長に対
して充分に狭い値とする。また、第1のループアンテナ
の全周の長さをl1、第2のループアンテナの全周の長
さをl2とし、l1は帯域の低い方の周波数f1の主な関
数(数3)であり、l2は帯域の高い方の周波数f2の主
な関数(数4)とする。
【0015】前記f1、f2、Sを所要のアンテナ特性が
得られるように最適化にする。これにより図2に示すよ
うに、入力のVSWR=1.5以下の範囲が中心周波数
の±20%以上にわたって得られる広帯域化されたルー
プアンテナが提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態の基本構造外
観図で、1は第1のループアンテナで、菱形(正方形、
長方形)に形成され、隣り合う2辺の頂角部分が給電点
4となり、給電ライン3に接続されている。第1のルー
プアンテナ1に二重化された第2のループアンテナ2も
菱形に形成され、この第2のループアンテナ2は無給電
とし、第1のループアンテナ1の給電点4をはさんだ2
辺に沿った各2辺が、第1のループアンテナ1の2辺と
等しい間隔Sで配置されている。
【0018】なお、前記第1のループアンテナ1と第2
のループアンテナ2は菱形の相以形であり、両者の間隔
のうち、前記距離間隔Sで配置された以外の他の対向す
る各2辺は間隔Sより大きい距離間隔を有することにな
る。
【0019】第1のループアンテナ1の全周の長さl1
は帯域の低い方の周波数f1と数3の関係で与えられ、
第2のループアンテナ2の全周の長さl2は帯域の高い
方の周波数f2と数4の関係で定められる。また、前記
第1のループアンテナ1と第2のループアンテナ2の前
記各2辺の対向する狭い方の間隔Sは、帯域の動作する
周波数の波長に対して充分に狭い値に設定され、結合度
を高める。
【0020】前記l1、l2、Sを所要の特性が得られる
ように最適化することによって広帯域化したループアン
テナが得られる。
【0021】図2は、本発明の頂角給電型二重ループア
ンテナの入力VSWR特性を示す。全周の長さの大きい
ループ単独のVSWR周波数特性は周波数の低い方に偏
り、全周の長さの小さいループ単独では周波数の高い方
に偏子が、2つのループを狭い間隔で対向し結合度を高
めて二重化することによって充分に広帯域化したループ
アンテナが構成される。各数値の最適化によって入力の
VSWRが1.5以下の範囲が中心周波数の±20%以
上の範囲にわたって得られる。
【0022】なお、第1のループアンテナの給電点は、
図1の第1ループアンテナの他の隣り合う2辺の頂角部
分を給電点としてライン接続してもよい。
【0023】以下、本発明を更に具体例について説明す
る。
【0024】図3は、菱形形状ループ(方形)の配置を
上面図(a)と側面図(b)で示すもので、第1の方形
ループアンテナ11と第2の方形ループアンテナ21の
一方の2辺が上面図(a)では重なり、側面図(b)で
は上下に間隔Sで対向するように配置された場合であ
る。これは、例えば厚さSを有する絶縁基板の上下面に
各々第1ループアンテナと第2ループアンテナを設ける
ことができる。
【0025】図4は2つの菱形形状ループを平面的に配
置するもので、上面図(a)と側面図(b)を示す。こ
れは第1の方形ループアンテナ11と第2の方形ループ
アンテナ21が同一平面上に配置され、両者の一方の2
辺が間隔Sが配置される。
【0026】図5は、菱形形状ループの変形例を示し、
図(a)は縦長菱形の第1のループアンテナ12と、相
以形の縦長菱形の第2のループアンテナ22の二重化構
成になり、図(b)は横長菱形の第1のループアンテナ
13と相以形の横長菱形の第2のループアンテナ23の
二重化構成になるものである。
【0027】図6はプリント基板5の上下両面にループ
配置した実施例で、プリント基板5の上面に第1のルー
プアンテナ14をパターン形成し、プリント基板5の下
面に第2のループアンテナ24をパターン形成する。第
1のループアンテナ14の頂角部分の給電点4をプリン
トライン6で実装電子部品7に接続する。この場合、プ
リント基板5を所定の厚さSにすることによって第1ル
ープアンテナ14と第2ループアンテナ24を間隔Sで
配置することができる。
【0028】図7はプリント基板5の片面にループ配置
した実施例で、プリント基板5の上面に第1のループア
ンテナ14と第2のループアンテナ24が2辺の間隔S
をもってパターン形成される。第1のループアンテナ1
4の頂角部分給電点4をプリントライン6で実装電子部
品の回路7に接続する。
【0029】図8は、本発明二重ループアンテナの応用
例で、自動車の窓ガラスへの配置を示す。自動車のリア
ウィンド8に図7のように第1のループアンテナ14と
第2のループアンテナ24を間隔Sで形成し、第1のル
ープアンテナの給電点4を配線bにより電子部品回路に
接続する。
【0030】図9は、二重ループアンテナを自動車に支
柱10で塔載した例を示す。第1ループアンテナ15と
第2のループアンテナ25は所定の間隔Sで配置する2
辺を絶縁体固定具9で固定支持され、第1ループアンテ
ナの給電点が支柱10内を通る配線によって車内に接続
される。
【0031】図10は、家の屋根に設置した二重ループ
アンテナの例を示す。支柱10で屋根に固定し、第1ル
ープアンテナ15の給電点を支柱内に通る配線に接続し
て屋内に導入する。
【0032】図11は、前記自動車及び家の屋根に設置
する場合の二重ループアンテナの詳細図で、図(a)の
ように個性の大きい第1のループアンテナ15と剛性の
大きい第2のループアンテナ25とを、各2辺が所定の
小さい間隔Sで配置されるようプラスチックとかセラミ
ックス等の絶縁体固定具9で固定支持する。固定具9
は、図(b)に分解図を示すように2個の部材91を基
端で開閉自在に軸結合92し、両端に結合部93を設け
てスナップ結合させる。
【0033】両部材91の内側会合面には第1のループ
アンテナ15を固定する凹み94と第2ループアンテナ
25を固定する凹み95が所定の間隔Sで形成される。
【0034】第1のループアンテナ15と第2のループ
アンテナ25を部材91の各凹み94,95に嵌め込
み、結合部93でスナップ結合させれば、簡単に第1ル
ープアンテナ15と第2ループアンテナ25を間隔Sで
固定支持することができる。そして第1のループアンテ
ナの頂角部分の給電部4に支柱10を固定し内部に配線
を通してライン接続する。
【0035】図12は二重ループアンテナを携帯電話に
応用した例を示す。図(a)は筐体の表面カバーを外し
た内部状態図で携帯電話の内部基板にアンテナを設け
る。31はアンテナ基板であり、図7に示したように基
板の表面に第1のループアンテナ14と第2のループア
ンテナ24を間隔Sで配置したものである。第1ループ
アンテナ14の給電点に接続する電子部品回路7は、他
の表示基板32、及びキースイッチ33に接続されてい
る。なお勿論第1ループアンテナ14と第2ループアン
テナ24は図6に示すように基板の上下両面にパターン
形成したものが利用できる。
【0036】図(b)は、携帯電話の筐体の裏側外観図
で、第1ループアンテナ14と第2ループアンテナ24
よりなる二重ループアンテナは、図6又は図7の基板に
設置されたものが筐体内部に配置されている。34は筐
体裏側の充電池を示し、表示部32及びキースイッチ3
3は表側に配置されている。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明を実施した場合は、
入力のVSWRが1.5以下の範囲が中心周波数の±2
0%以上得られる広帯域の二重ループアンテナが容易に
得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の基本構造図
【図2】本発明の一例のVSWR周波数特性図
【図3】本発明の第1の具体例図
【図4】本発明の第2の具体例図
【図5】本発明の第3の具体例図
【図6】本発明の第4の具体例図
【図7】本発明の第5の具体例図
【図8】本発明の第1の応用実施例図
【図9】本発明の第2の応用実施例図
【図10】本発明の第3の応用実施例図
【図11】図9及び図10の要部詳細図
【図12】本発明の第4の応用実施例図
【図13】従来の二重ループアンテナの構成図
【符号の説明】
1、11、12、13、14、15…第1のループアン
テナ、2、21、22、23、24、25…第2のルー
プアンテナ、3、6…給電ライン、4…給電点、5…基
板、7…電子部品回路、8…リアガラス、9…固定具、
10…支柱、31…アンテナ基板、32…表示基板、3
3…キースイッチ、34…充電池、S…間隔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J046 AA04 AB11 LA07 5J047 AA04 AB11 FC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のループアンテナと、該第1のルー
    プアンテナに二重化された第2のループアンテナとを具
    備し、前記第一のループアンテナは給電点を有し、第2
    のループアンテナは無給電であり、かつ、前記第1のル
    ープアンテナと前記第2のループアンテナは電気的に非
    接触的に構成された二重ループアンテナにおいて、前記
    第1のループアンテナと前記第2のループアンテナは菱
    形形状をし、前記第1のループアンテナの全周の長さは
    第2のループアンテナの全周の長さより長く、かつ、前
    記第1のループアンテナと第2のループアンテナの間隔
    は一方の対向する2辺が所定の著しい距離間隔で地方の
    対向する2辺がそれより大きい距離間隔を有することを
    特徴とする二重ループアンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の二重ループアンテナにお
    いて、前記第1のループアンテナは菱形形状の頂角部分
    を給電点としたことを特徴とする二重ループアンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の二重ループアンテナにお
    いて、前記第1のループアンテナと前記第2のループア
    ンテナとの間隔のうち小さい方の2辺の対向間隔は、帯
    域の動作する周波数の波長に対して充分に狭い値とした
    ことを特徴とする二重ループアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の二重ループアンテナにお
    いて、前記第1のループアンテナの全周の長さl1と帯
    域の低い方の周波数f1の関係を数1、前記第2のルー
    プアンテナの全周の長さl2と帯域の高い方の周波数f2
    の関係を数2としたことを特徴とする二重ループアンテ
    ナ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の二重
    ループアンテナにおいて、前記第1のループアンテナと
    前記第2のループアンテナは相以形であることを特徴と
    する二重ループアンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の二重
    ループアンテナにおいて、前記第1のループアンテナと
    前記第2のループアンテナは、基礎上の導体パターンで
    形成され、第1のループアンテナの給電点が他の電子部
    品に接続されたことを特徴とする二重ループアンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の二重
    ループアンテナを備えたことを特徴とする携帯無線機
    器。 【数1】 【数2】
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