JP3166649B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP3166649B2
JP3166649B2 JP03915797A JP3915797A JP3166649B2 JP 3166649 B2 JP3166649 B2 JP 3166649B2 JP 03915797 A JP03915797 A JP 03915797A JP 3915797 A JP3915797 A JP 3915797A JP 3166649 B2 JP3166649 B2 JP 3166649B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/32Vertical arrangement of element
    • H01Q9/36Vertical arrangement of element with top loading
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q5/00Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
    • H01Q5/30Arrangements for providing operation on different wavebands
    • H01Q5/378Combination of fed elements with parasitic elements
    • H01Q5/385Two or more parasitic elements
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/14Structural association of two or more printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
    • H05K1/181Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with surface mounted components

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ装置に関
し、特に、800MHz〜960MHz帯の自動車電話
に用いられるアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車電話に用いられる車載用
アンテナの自動車への取り付けは、車体の設置可能箇所
や運転者の視野を妨げない条件から、いろいろな設置箇
所、例えば、ルーフトップ、ルーフサイド、トランクグ
リッドなどが選ばれる。これらに取り付ける線状アンテ
ナには、図12に示すようなモノポールアンテナが通常
用いられる。図12に示すように、モノポールアンテナ
50は、たとえば自動車のルーフなどの地板51上に1
/4波長(1/4λ)の放射素子52を設けたものであ
る。そして、放射素子52の一端は給電源Vに接続され
る給電部53となり、他端は開放端54となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
のモノポールアンテナの場合には、放射素子の長さが1
/4波長、例えば810MHz〜956MHz帯が使用
される自動車電話の場合には、8cm〜9cmとなる。
そのため、自動車の美観を損ねる、車体の空気抵抗
を増加させる、取り付け場所が限定される、取り付
け車種が限定される、等の問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、広帯域の周波数を必要とする
自動車電話に対応できる小形でかつ軽量なアンテナ装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明は、容量装荷導体を備えた第1のプリント
基板と、グランド電極及び一端が給電源に接続される伝
送線路を備えた第2のプリント基板と、前記グランド電
極に接続される接地板と、両端に一対の端子を備えた導
体からなる少なくとも1つのアンテナ本体とからなり、
前記第1のプリント基板と前記接地板とが、略平行に配
置され、前記第2のプリント基板が、前記第1のプリン
ト基板と前記接地板との間に挟まれ、かつ前記第1のプ
リント基板と前記接地板とに略垂直に配置され、前記ア
ンテナ本体の少なくとも1つが、一方端子が前記第2の
プリント基板の伝送線路に、他方端子が前記第1のプリ
ント基板の容量装荷導体に、それぞれ電気的に接続され
る給電素子を構成する第1のアンテナ本体となることを
特徴とする。
【0006】また、前記アンテナ本体の少なくとも1つ
が、一方端子が前記第2のプリント基板のグランド電極
に、他方端子が前記給電素子の他方端子が接続される前
記第1のプリント基板の容量装荷導体と同一の容量装荷
導体に、それぞれ電気的に接続される第2のアンテナ本
体となることを特徴とする。
【0007】また、前記第1のプリント基板の容量装荷
導体が少なくとも2つあり、前記アンテナ本体の少なく
とも1つが、一方端子が前記第2のプリント基板のグラ
ンド電極に接続され、他方端子が前記給電素子の他方端
子が接続される容量装荷導体とは異なる前記第1のプリ
ント基板の容量装荷導体に、それぞれ電気的に接続され
る無給電素子を構成する第3のアンテナ本体となること
を特徴とする。
【0008】また、前記アンテナ本体が、誘電材料及び
磁性材料の少なくとも一方からなる基体と、該基体の表
面及び内部の少なくとも一方に形成された少なくとも1
つの導体と、前記基体の表面に形成され、前記導体の両
端に接続された一対の端子を備えるアンテナ本体である
ことを特徴とする。
【0009】また、前記アンテナ本体が、第2のプリン
ト基板に設けられるミアンダ状、あるいはスパイラル状
のパターン電極であることを特徴とする。
【0010】本発明のアンテナ装置によれば、第1のア
ンテナ本体の一方端子が、第1のプリント基板の容量装
荷導体に電気的に接続されるため、第1のアンテナ本体
の導体のインダクタンス成分L及び抵抗成分Rが変化せ
ずに、容量成分Cのみが大きくなり、アンテナ装置のQ
(=(L/C)1/2/R)値を低下させることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1に、本発明に係るアンテナ装置の
第1の実施例の分解斜視図を示す。アンテナ装置10
は、ほぼ平行に配置された第1のプリント基板11及び
接地板12と、第1のプリント基板11と接地板12と
の間にほぼ垂直に配置された第2のプリント基板13
と、第2のプリント基板13に実装される第1のアンテ
ナ本体14とからなる。なお、アンテナ装置10の外形
寸法は、例えば60mm×50mm×20mmである。
【0012】第1のプリント基板11上には、容量装荷
導体15が設けられ、第2のプリント基板13上には、
表面電極16、グランド電極17及び伝送線路18が設
けられる。そして、第2のプリント基板13上の伝送線
路18の一端は、給電源Vに接続される。また、第2の
プリント基板13上の表面電極16は、第1のプリント
基板11上の容量装荷導体15に接続され、グランド電
極17は、接地板12に接続される。
【0013】第1のアンテナ本体14は、導体(図示せ
ず)の両端に接続される端子19、21を備える。そし
て、第1のアンテナ本体14が、一方端子19が第2の
プリント基板13上の伝送線路18の他端に接続され、
他方端子21が第1のプリント基板11上の容量装荷導
体15に、それぞれ電気的に接続される第2のプリント
基板11上の表面電極16に接続される給電素子とな
る。このような構成で、給電素子である第1のアンテナ
本体14が、第2のプリント基板13上に実装される。
【0014】上記のように、上述の第1の実施例のアン
テナ装置によれば、アンテナ本体の一方端子が、第2の
プリント基板の伝送線路を介して給電源に、他方端子
が、第1のプリント基板の容量装荷導体にそれぞれ電気
的に接続されるため、アンテナ本体の導体のインダクタ
ンス成分L及び抵抗成分Rを変化させずに、容量成分C
のみを大きくさせることができる。したがって、アンテ
ナ装置のQ(=(L/C)1/2/R)値を低下させるこ
とができるため、アンテナ装置の帯域幅が広くなり、従
来のアンテナよりも高さが1/4以下となる小形のアン
テナ装置1つで送受信が可能となる。
【0015】図2に、本発明に係るアンテナ装置の第2
の実施例の分解斜視図を示す。アンテナ装置20は、第
1の実施例であるアンテナ装置10と比較して、一方端
子19が第2のプリント基板13の伝送線路18の他端
に接続され、他方端子21が第2のプリント基板13上
の表面電極16を介して、第1のプリント基板11上の
容量装荷導体15に、それぞれ電気的に接続される第1
のアンテナ本体14と、一方端子191、192が第2
のプリント基板13のグランド端子17に接続され、他
方端子211、212が第2のプリント基板13上の表
面電極16を介して、第1のプリント基板11上の容量
装荷導体15に、それぞれ電気的に接続される2つの第
2のアンテナ本体141、142とを備える点で異な
る。
【0016】上記のように、上述の第2の実施例のアン
テナ装置によれば、一端が給電源に接続される伝送線路
とグランド端子との間に、第1のプリント基板11上の
容量装荷導体15を介して、第1のアンテナ本体14と
一方の第2のアンテナ本体141と、及び第1のアンテ
ナ本体14と他方の第2のアンテナ本体142と、が直
列接続されるため、第1のアンテナ本体の導体の巻き数
と一方の第2のアンテナ本体の導体の巻き数との比、及
び第1のアンテナ本体の導体の巻き数と他方の第2のア
ンテナ本体の導体の巻き数との比を調整することによ
り、アンテナ装置の入力インピーダンスを微調整するこ
とができる。したがって、アンテナ装置の入力インピー
ダンスを、アンテナ装置が搭載される無線機器の特性イ
ンピーダンスに、簡単に合わせることができる。
【0017】図3に、本発明に係るアンテナ装置の第3
の実施例の分解斜視図を示す。アンテナ装置30は、第
2の実施例であるアンテナ装置20と比較して、第1〜
第3の容量装荷導体15、151、152と、一方端子
193、194が第2のプリント基板13上のグランド
電極17に接続され、他方端子213、214が第1の
プリント基板11上の第2あるいは第3の容量装荷導体
151、152に電気的に接続される第2のプリント基
板13上の表面電極161、162に接続される無給電
素子を構成する2つの第3のアンテナ本体143、14
4を備える点で異なる。
【0018】図4に、アンテナ装置30の反射損失の周
波数特性を示す。この図から、自動車電話の帯域である
810MHz〜956MHzの間で、反射損失−6(d
Bd)が得られ、広帯域化が達成できていることがわか
る。また、この場合には、2つの無給電素子に同等の第
3のアンテナ本体を用いているため、810MHz、9
20MHzの2つの共振周波数を有することもわかる。
【0019】図5に、860MHz及び920MHzに
おけるアンテナ装置30の水平方向の指向性を示す。な
お、図8中で、実線は860MHz、破線920MHz
である。この図から、水平方向に対して、360°ほぼ
均一の指向性、すなわち無指向性が達成できていること
がわかる。
【0020】図6に、アンテナ装置30の平均利得の周
波数特性を示す。この図から、810MHz〜960M
Hzの間で、利得が−4(dBi)〜−1(dBi)
と、ほぼ均一な利得特性が得られていることがわかる。
【0021】上記のように、上述の第3の実施例のアン
テナ装置によれば、一方端子が第2のプリント基板上の
伝送線路の他端に接続され、他方端子が第1のプリント
基板上の第1の容量装荷導体に電気的に接続される第2
のプリント基板上の表面電極に接続される給電素子を構
成する第1のアンテナ本体と、一方端子が第2のプリン
ト基板上のグランド電極に接続され、他方端子が第1の
プリント基板上の第2あるいは第3の容量装荷導体に電
気的に接続される第2のプリント基板上の表面電極に接
続される無給電素子を構成する2つの第3のアンテナ本
体とを近接して配置するため、給電素子を構成する第1
のアンテナ本体の近傍に強い電界が発生し、その電界に
より無給電素子を構成する2つの第3のアンテナ本体の
導体に電流を流すことができる。
【0022】したがって、その電流により、無給電素子
を構成する2つの第3のアンテナ本体と給電素子を構成
する第1のアンテナ本体とが、同時に共振するため、1
つの第1のアンテナ本体に給電するだけで、アンテナ装
置が複数の共振周波数を有することとなり、アンテナ装
置の広帯域化が可能となる。
【0023】図7乃至図9に、図1乃至図3のアンテナ
装置を構成するアンテナ本体の一例を示す。図7のアン
テナ本体14は、酸化バリウム、酸化アルミニウム、シ
リカを主成分とする直方体状の基体1の内部に、基体1
の長手方向に螺旋状に巻回される導体2と、基体1の表
面に、一対の端子19、21とを備える。この際、導体
2の一端は、基体1の表面に引き出され、給電用端子と
なる一方端子19に接続される。一方、導体2の他端
は、基体1の表面に引き出され、自由端子となる他方端
子21に接続される。そして、第2のプリント基板13
に対しては、90°回転させて立てた状態で実装され
る。
【0024】この場合には、酸化バリウム、酸化アルミ
ニウム、シリカを主成分とする直方体状の基体1を用い
ることで、伝搬速度が遅くなり、波長短縮が生じるた
め、基体1の比誘電率をεとすると、実効線路長はε
1/2倍になり、従来の線状アンテナの実効線路長と比較
して長くなる。したがって、電流分布の領域が増えるた
め、放射する電波の量が多くなり、アンテナ装置の利得
を向上させることができる。
【0025】図8のアンテナ本体14aは、ガラスエポ
キシを主成分とする第2のプリント基板13上に、ミア
ンダ状に形成される導体2aと、一対の端子19a、2
1aとを備える。この際、第2のプリント基板13上に
おいて、ミアンダ状の導体2aの一端は、給電用端子と
なる一方端子19aに接続され、他端は、自由端子とな
る他方端子21aに接続される。
【0026】図9のアンテナ本体14bは、ガラスエポ
キシを主成分とする第2のプリント基板13上に、スパ
イラル状に形成される導体2bと、一対の端子19b、
21bとを備える。この際、第2のプリント基板13上
において、スパイラル状の導体2bの一端は、給電用端
子となる一方端子19bに接続され、他端は、自由端子
となる他方端子21bに接続される。
【0027】図8及び図9のアンテナ本体14a、14
bの場合には、ミアンダ状の導体2a、あるいはスパイ
ラル状の導体2bを第2のプリント基板13上に、表面
電極15、グランド電極16及び伝送線路17と、同時
に形成することができるため、別途アンテナ本体を形成
する工程が不要となり、製造工程の短縮化とともに、製
造コストの低減化ができる。
【0028】図10及び図11に、図7のアンテナ本体
14の変形例を示す。図10のアンテナ本体14cは、
直方体状の基体1cと、基体1cの表面に沿って、基体
1cの長手方向に螺旋状に巻回される導体2cと、基体
1cの表面に、一対の端子19c、21cとを備える。
この際、導体2cの一端は、基体1cの表面において、
給電用端子となる一方端子19cに接続される。また、
導体2cの他端は、基体1cの表面において、自由端子
となる他方端子21cに接続される。そして、図2のア
ンテナ本体14と同様に、第2のプリント基板13に
は、90°回転させて立てた状態で実装される。
【0029】この場合には、導体2cを基体1cの表面
に螺旋状にスクリーン印刷等で簡単に形成できるため、
アンテナ本体11cの製造工程が簡略化できる。
【0030】図11のアンテナ本体14dは、直方体状
の基体1dと、基体1dの表面に、ミアンダ状に形成さ
れる導体2dと、基体1dの表面に、一対の端子19
d、21dとを備える。この際、導体2dの一端は、基
体1dの表面において、給電用端子となる一方端子19
dに接続される。また、導体2dの他端は、基体1dの
表面において、自由端子となる他方端子21dに接続さ
れる。そして、図2のアンテナ本体14と同様に、第2
のプリント基板13には、90°回転させて立てた状態
で実装される。
【0031】この場合には、ミアンダ状の導体2dを基
体1dの一方主面のみ形成するため、基体1dの低背化
が可能となり、それにともないアンテナ本体11dの低
背化も可能となる。なお、ミアンダ状の導体2dは、基
体1dの内部に形成されていてもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1のアンテナ装置によれば、第1
のアンテナ本体の一方端子が、第2のプリント基板の伝
送線路を介して給電源に、他方端子が、第1のプリント
基板の容量装荷導体にそれぞれ電気的に接続されるた
め、第1のアンテナ本体の導体のインダクタンス成分L
及び抵抗成分Rを変化させずに、容量成分Cのみを大き
くさせることができる。したがって、アンテナ装置のQ
(=(L/C)1/2/R)値を低下させることができる
ため、アンテナ装置の帯域幅が広くなり、従来のアンテ
ナよりも高さが1/4以下となる小形のアンテナ装置1
つで送受信が可能となる。その結果、そのアンテナ装置
を搭載する広帯域の周波数を必要とする自動車電話を小
形にすることができる。
【0033】請求項2のアンテナ装置によれば、一方端
子が給電源に接続される伝送線路とグランド端子との間
に、容量装荷導体を介して、第1のアンテナ本体と第2
のアンテナ本体とが直列接続される構造となる。したが
って、伝送線路と容量装荷導体との間に接続される第1
のアンテナ本体の導体の巻き数と、容量装荷導体とグラ
ンド端子の間に接続される第2のアンテナ本体の巻き数
との比を調整することにより、アンテナ装置の入力イン
ピーダンスを微調整することができる。その結果、アン
テナ装置の入力インピーダンスを、アンテナ装置が搭載
される自動車電話の特性インピーダンスに、簡単に合わ
せることができる。
【0034】請求項3のアンテナ装置によれば、容量装
荷導体を少なくとも2つ備え、一方端子が、第2のプリ
ント基板上の伝送線路の他端に接続され、他方端子が、
第1のプリント基板上の容量装荷導体に電気的に接続さ
れる給電素子を構成する第1のアンテナ本体と、一方端
子が第2のプリント基板上のグランド電極に接続され、
他方端子が給電素子を構成する第1のアンテナ本体とは
異なる第1のプリント基板上の容量装荷導体に、それぞ
れ電気的に接続される無給電素子を構成する第3のアン
テナ本体とを近接して配置するため、給電素子を構成す
る第1のアンテナ本体の近傍に強い電界が発生し、その
電界により無給電素子を構成するアンテナ本体の導体に
電流を流すことができる。
【0035】したがって、その電流により、無給電素子
を構成する第3のアンテナ本体と給電素子を構成する第
1のアンテナ本体とが、同時に共振するため、第1のア
ンテナ本体に給電するだけで、アンテナ装置が複数の共
振周波数を有することとなり、アンテナ装置の広帯域化
が可能となる。
【0036】請求項4のアンテナ装置によれば、アンテ
ナ本体が、誘電材料及び磁性材料の少なくとも一方から
なる基体を用いることで、伝搬速度が遅くなり、波長短
縮が生じるため、基体の比誘電率をεとすると、実効線
路長はε1/2倍になり、従来の同じ導体長を有する線状
アンテナの実効線路長と比較して長くなる。したがっ
て、電流分布の領域が増えるため、放射する電波の量が
多くなり、アンテナ装置の利得を向上させることができ
る。
【0037】請求項5のアンテナ装置によれば、アンテ
ナ本体が、第2のプリント基板に設けられるミアンダ
状、あるいはスパイラル状のパターン電極であるため、
表面電極、グランド電極及び伝送線路と、同時に形成す
ることができるため、別途アンテナ本体を形成する工程
が不要となり、製造工程の短縮化とともに、製造コスト
の低減化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ装置に係る第1の実施例の分
解斜視図である。
【図2】本発明のアンテナ装置に係る第2の実施例の分
解斜視図である。
【図3】本発明のアンテナ装置に係る第3の実施例の分
解斜視図である。
【図4】図6のアンテナ装置の挿入損失を示す図であ
る。
【図5】860MHz及び920MHzにおける図6の
アンテナ装置の水平方向の指向性を示す図である。
【図6】図6のアンテナ装置の利得を示す図である。
【図7】図1〜図3のアンテナ装置を構成するアンテナ
本体の透視斜視図である。
【図8】図1〜図3のアンテナ装置を構成する別のアン
テナ本体の上面図である。
【図9】図1〜図3のアンテナ装置を構成するさらに別
のアンテナ本体の上面図である。
【図10】図7のアンテナ本体の変形例を示す斜視図で
ある。
【図11】図7のアンテナ本体の別の変形例を示す斜視
図である。
【図12】従来の自動車搭載用のモノポールアンテナを
示す図である。
【符号の説明】
10、20、30 アンテナ装置 11 第1のプリント基板 12 接地板 13 第2のプリント基板 14、141〜144、14a〜14d アンテナ
本体 15 容量装荷導体 17 グランド電極 18 伝送線路 19、191〜194、19a〜19d 一方端子 21、211〜214、21a〜21d 他方端子 1、1a〜1d 基体 2、2c、2d 導体 2a、2b パターン電極(導体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−219705(JP,A) 特開 平8−288731(JP,A) 特開 平8−162846(JP,A) 実開 昭63−61807(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/10 - 1/10 H01Q 1/27 - 1/52 H01Q 9/36 H01Q 13/00 - 13/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量装荷導体を備えた第1のプリント基
    板と、グランド電極及び一端が給電源に接続される伝送
    線路を備えた第2のプリント基板と、前記グランド電極
    に接続される接地板と、両端に一対の端子を備えた導体
    からなる少なくとも1つのアンテナ本体とからなり、 前記第1のプリント基板と前記接地板とが、略平行に配
    置され、 前記第2のプリント基板が、前記第1のプリント基板と
    前記接地板との間に挟まれ、かつ前記第1のプリント基
    板と前記接地板とに略垂直に配置され、 前記アンテナ本体の少なくとも1つが、一方端子が前記
    第2のプリント基板の伝送線路に、他方端子が前記第1
    のプリント基板の容量装荷導体に、それぞれ電気的に接
    続される給電素子を構成する第1のアンテナ本体となる
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記アンテナ本体の少なくとも1つが、
    一方端子が前記第2のプリント基板のグランド電極に、
    他方端子が前記給電素子の他方端子が接続される前記第
    1のプリント基板の容量装荷導体と同一の容量装荷導体
    に、それぞれ電気的に接続される第2のアンテナ本体と
    なることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のプリント基板の容量装荷導体
    が少なくとも2つあり、 前記アンテナ本体の少なくとも1つが、一方端子が前記
    第2のプリント基板のグランド電極に接続され、他方端
    子が前記給電素子の他方端子が接続される容量装荷導体
    とは異なる前記第1のプリント基板の容量装荷導体に、
    それぞれ電気的に接続される無給電素子を構成する第3
    のアンテナ本体となることを特徴とする請求項1あるい
    は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナ本体が、誘電材料及び磁性
    材料の少なくとも一方からなる基体と、該基体の表面及
    び内部の少なくとも一方に形成された少なくとも1つの
    導体と、前記基体の表面に形成され、前記導体の両端に
    接続された一対の端子を備えるチップアンテナ本体であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナ本体が、第2のプリント基
    板に設けられるミアンダ状、あるいはスパイラル状のパ
    ターン電極であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載のアンテナ装置。
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