JP2010273310A - ガラスアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素なパターンで必要な感度を確保し、等方位的な指向特性を有し、前部窓ガラスにも配設可能なアンテナを提供する。
【解決手段】芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、接地側給電点と接続される接地側エレメントを備える平面アンテナであって、前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から前記接地側給電点と反対側に延伸する第1エレメントと、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸し、さらに前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2エレメントと、によって構成され、前記接地側エレメントは、前記第1エレメントの延伸方向と異なる方向に前記接地側給電点から延伸する第3エレメントからなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、平面、又は曲面に実装されるアンテナに関し、特に、自動車用窓ガラスに設けられ、地上波デジタルTV放送波、およびUHF帯アナログTV放送波を受信するのに好適なアンテナに関する。
従来、自動車の窓ガラスにガラスアンテナを設ける場合、運転者の視野確保のため、後部窓ガラスにアンテナを設けるのが最も一般的である。また、受信周波数帯や使用目的によっては、前部窓ガラス又は側部の固定窓ガラスにアンテナが設けられることもある。
また、後部窓ガラスにアンテナを設ける場合、ガラスの中央部はデフォッガ領域(防曇用加熱線条領域)が大半の領域を占有するため、アンテナを設けるスペースが制限されデフォッガ領域の上部又は下部の余白部にアンテナを設けざるを得ない。
また、後部窓ガラスのデフォッガ領域の上部余白部にアンテナを設ける場合、アンテナ感度を向上させるためにエレメント本数を増やしたり、デフォッガ領域内に縦エレメントを追加したりして、デフォッガをもアンテナとして利用していたが、アンテナパターンが複雑になり見栄えや視界が犠牲になっていた。また、エレメントの線条が増えることによりチューニングのための開発工数やコストが増加するという問題点もあった。このため、特許文献1から3に記載されているように、アンテナ受信感度の向上を目的として工夫したアンテナパターンの特許公報が公開され知られている。
一方、前部窓ガラスにアンテナを設ける場合には、前部窓ガラスの視界をより一層確保するために更にシンプルなアンテナパターンが求められ、アンテナの占有面積を一層小さくする必要があった。
特開2008−5474号公報 特開2007−295536号公報 特開2006−197184号公報
前述した特許文献1〜3に記載されたアンテナは、いずれも後部窓ガラスに設ける大きなサイズのアンテナであって、特に運転者の視界を重視した前部窓ガラスに設けることを考慮した小面積のアンテナではない。このため前部窓ガラスに設けるアンテナとして、運転者の視界を妨げない、小型かつシンプルなアンテナパターンが望まれている。
また、前部窓ガラスの上部中央部に地上波デジタルTV放送波用アンテナを設置した場合、従来のアンテナでは車両前方以外の方向に対しては良好な指向特性が得られず、2系統以上のアンテナを備えるダイバーシティアンテナを設けた場合であっても、車両前方方向に指向特性が偏り、十分なダイバーシティ効果が得られないという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するために、簡素なパターンで必要な感度を確保し、等方位的な指向特性を有し、前部窓ガラスにも配設可能なアンテナを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、接地側給電点と接続される接地側エレメントを備える平面アンテナであって、前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から前記接地側給電点と反対側に延伸する第1エレメントと、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸し、さらに前記第1エレメントと反対方向かつ略平行に延伸する第2エレメントと、によって構成され、前記接地側エレメントは、前記第1エレメントの延伸方向と異なる方向に前記接地側給電点から延伸する第3エレメントからなることを特徴とする平面アンテナである。
また、本発明は、前記第1エレメントが、車体に近接して配置されることによって、グランドと容量結合することを特徴とする上述の平面アンテナである。
また、本発明は、前記接地側エレメントが、前記芯線側給電点と反対側に延伸することを特徴とする上述の平面アンテナである。
また、本発明は、前記第2エレメントが、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと反対方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、
前記第1エレメントを構成する線条及び第2エレメントを構成する前記第2線条の少なくとも一方が、略並行に設けられた複数の線条によって構成されることを特徴とする上述の平面アンテナである。
また、本発明は、前記第2エレメントの前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条を複数本配設し、それぞれの先端を連結したことを特徴とする上述の平面アンテナである。
また、本発明は、前記接地側給電点から前記第3エレメントの水平線条と略直角方向に延伸する垂直線条を配設し、その先端より芯線側給電点に向けて略平行に延伸する水平線条とによって構成される第4エレメントを設けたことを特徴とする上述の平面アンテナである。
また、本発明は、前記接地側エレメントである第3エレメントが、前記芯線側給電点と反対側に延伸する第3線条と、前記第3線条の先端から前記第3線条と略直角方向に延伸した第4線条とによって構成されることを特徴とする上述の平面アンテナである。
また、本発明は、前記第2エレメントが、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと反対方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、
前記接地側エレメントである第3エレメントは、前記第1線条と略並行に延伸する第3線条によって構成されることを特徴とする上述の平面アンテナである。
また、本発明は、請求項1から6のいずれか一つに記載の平面アンテナを、車両の後部又は前部の窓ガラスに一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方式のガラスアンテナである。
また、本発明は、前記ダイバーシティを構成する一対のアンテナが、前記接地側給電点が近接し、前記第1及び第2エレメントが外側を向くように配置されることを特徴とする上述のガラスアンテナである。
本発明のガラスアンテナによると、芯線側アンテナエレメントが、接地側給電点から遠ざかるように芯線側給電点から延伸した第1エレメントと、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸し、かつ前記第1エレメントと反対方向かつ略平行に延伸する第2エレメントとする構成とし、第2エレメントの垂直線条と水平線条の長さを変化させることにより、指向特性の波形を上下左右方向に補正でき、同一ガラス面上に第2エレメントの長さの異なる2系統以上のアンテナを設置してダイバーシティ受信することによって、指向特性の低い部分を互いに補完し合い、満足できるダイバーシティー受信効果を得られるようにした。
また、アンテナパターンを簡素化しつつ、必要なアンテナ感度を確保することができる。よって、前部窓ガラスに配設した場合でも、運転者の視界の妨げにならず、小型かつ高性能のアンテナを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第2の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第3の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第4の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第5の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第6の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の実施の形態のダイバーシティアンテナを自動車の前部窓ガラスに配置した例を示す説明図。 本発明の実施の形態のダイバーシティアンテナを自動車の後部窓ガラスに配置した例を示す説明図。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの指向特性を説明する図。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの指向特性を説明する図。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの指向特性を説明する図。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの指向特性を説明する図。
以下、本発明の実施の形態の自動車用ガラスアンテナについて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第1の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
図1には、ガラスを車体に取り付けたときの車体の端面であるボディフランジ6も示す。本実施の形態のアンテナが装着される窓ガラスは、接着剤層によって車体に取り付けられている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と平行(水平、左方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その後、第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と反対方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。なお、発明者の実験によると、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜60ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(右方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、接地側給電点5から芯線側給電点4と逆の方向(右方)に、ボディフランジ6と略平行(水平方向)に延伸している。
第3エレメント3は、第3エレメント3とボディフランジ6との間隔が、第1エレメント1とボディフランジ6との間隔に等しい位置に配置されるので、第3エレメント3とボディフランジ6とは容量結合している。
図1には、各エレメントの長さも示す。各エレメントの長さは、アンテナの取り付け位置、車両形状、他の電装部品の影響等を考慮して最適な長さを定めている。発明者の実験によると、第1エレメント1及び第3エレメント3の長さは、20〜100ミリメートル程度が望ましい。第2エレメント2の垂直線条の長さは20〜60ミリメートル程度、水平線条の長さは20〜100ミリメートル程度が望ましい。
すなわち、第2エレメント2の長さ(垂直線条及び水平線条を合わせた長さ)は、中心周波数のλ/4程度の長さに調整すると良く、ガラスの波長短縮率α=0.7とし、地上デジタルテレビ放送の中心周波数を600MHzとすると、エレメント長は約87ミリメートルとなる。
このとき、垂直部の長さと水平部の長さとの関係は、周囲の環境(主に、アンテナの取り付け位置)との関係によって定めるとよい。なお、各エレメントの長さは同じでもよいが、異なってもよい。図1に図示されたエレメント長は、第1の実施の形態のアンテナの一例であって、本発明を限定するものではない。
図1には、ボディフランジ6が本発明のアンテナの上方にある場合を示したが、ボディフランジ6が側方(左側又は右側)にあっても、ボディフランジ6が下方にあってもよい。ボディフランジ6が側方にある場合、第1エレメント1は上方又は下方に延伸される。
なお、ガラスの端部から一定の距離の外周部には、セラミックペースト層を設けてもよい。セラミックペースト層は、スクリーン印刷されたセラミックペーストを焼き付けることによって形成される通常黒色の絶縁層であり、セラミックペーストは、低融点ガラスの粉末と顔料とをペースト状にしたものが用いられる。
このセラミックペースト層上に、給電点4、5を設けることによって、給電点4、5が目立たなくなり、アンテナによる視界の阻害を抑制することができ、窓ガラスの美感を向上させることができる。
次に、第1の実施の形態のアンテナの動作原理について説明する。
前述したように、第2エレメント2は、芯線側給電点4から下方に延伸した線条の先端よりさらに水平方向に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。このため、第1の実施の形態のアンテナは、第2エレメント2が放射エレメントとして機能するモノポールアンテナと考えることができる。一方、第1エレメント1は、接地側の第3エレメント3と左右対称の位置に設けられているので、第1エレメント1と第3エレメント3とでダイポールアンテナを構成していると考えることもできる。このため、第1エレメント1の長さを変化させた場合と、第2エレメント2の長さを変化させた場合とで、アンテナの特性の変化が異なる。
第2エレメント2の長さを調節すると、アンテナの共振周波数を変化させることができる。例えば、第2エレメントの垂直線条である第1線条の長さを30mmから50mmに長くし、さらに、第2エレメントの水平線条である第2線条の長さを40mmから70mmに長くすると、図9、図10の500、600MHz帯の指向特性図に示されるように、細い実線で示される指向特性から、太い実線に示される指向特性へと、指向特性の波形を車の左右方向に移動調整させることができる。
また、同様に図11、図12の650、710MHz帯の指向特性図においても、細い実線で示される指向特性から、太い実線で示される指向特性へと、指向特性の波形を車の左右方向に移動調整させることができる。
また、第1エレメント1とグランド(ボディフランジ)との結合を調節することによって、アンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。
以上説明したように、第1の実施の形態のガラスアンテナによると、芯線側の第1エレメント1をボディフランジ6の開口部に近接させ、接地側の第3エレメント3を第1エレメント1と対向する位置とし、かつボディフランジ6の開口部に近接させて設けたので、各エレメントとグランドとの結合の大きさによってアンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。すなわち、アンテナパターンを簡素化しつつ、必要なアンテナ感度を確保することができる。
さらに、ダイバーシティアンテナを構成した場合に、良好なダイバーシティ特性を得ることができる。
芯線側の第1エレメントと第2エレメントとを直交する方向に設けることによって、簡素なアンテナパターンで、等方位的な指向特性を得ながら、アンテナのダイバーシティ効果を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態のアンテナでは、芯線側の第2エレメント2と接地側の第3エレメント3とが作用しないことから、特定の方向に指向性が生じず、等方位的な指向特性を実現することができる。
<実施形態2>
図2は、本発明の第2の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第2の実施の形態は、芯線側の第1エレメント1が2本の線条1A及び1Bによって構成されている点で第1の実施の形態と異なっているが、接地側エレメントと芯線側エレメントの第2エレメント2については第1の実施の形態と同じである。
第2の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4の上側角部からボディフランジ6と略平行(略水平、左方)に延伸する線条1Aと、芯線側給電点4の略中央から線条1Aと平行に延伸する線条1Bとによって構成されている。線条1Aの長さと線条1Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
第2エレメント2は、第1の実施の形態と同様に、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その先端より第1エレメント1の線条1Bと平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である水平方向)かつ線条1Bの延伸方向と反対方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1の線条1Aとボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。第2の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態と同様に、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜60ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(右方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、第1の実施の形態と同様に、接地側給電点5から芯線側給電点4と逆の方向(右方)に、ボディフランジ6と略平行(水平方向)に延伸している。
以上説明したように、第2の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第1の実施の形態の効果に加え、複数の線条1A、1Bによって第1エレメント1を構成したので、アンテナの利得を向上させることができる。また、線条1A及び線条1Bの長さを調整することによって、第1エレメント1とグランドとの容量結合の程度を変化させることができ、アンテナの共振周波数を変化させることができる。
<実施形態3>
図3は、本発明の第3の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第3の実施の形態のガラスアンテナは、接地側エレメント3が接地側給電点5から芯線側給電点4と逆の方向(右方)に、ボディフランジ6と略平行(水平方向)に延伸した線条の先端よりさらに垂直方向(ボディフランジから離れる方向)に延伸している点が前述した第1の実施の形態のガラスアンテナとは異なるが、芯線側エレメントについては第1の実施の形態と同じである。
第3の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
図3には、ガラスを車体に取り付けたときの車体の端面であるボディフランジ6も示す。本実施の形態のアンテナが装着される窓ガラスは、接着剤層によって車体に取り付けられている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と略平行(略水平、左方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その後、第1エレメント1と略平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と反対方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。なお、発明者の実験によると、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜60ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(右方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、接地側エレメント3が接地側給電点5から芯線側給電点4と逆の方向(右方)に、ボディフランジ6と略平行(水平方向)に延伸した線条の先端よりさらにボディフランジから離れる垂直方向に延伸している。
各エレメントの長さは、アンテナの取り付け位置、車両形状、他の電装部品の影響等を考慮し最適な長さを定めている。発明者の実験によると、第1エレメント1の長さは、20〜100ミリメートル程度が望ましい。第2エレメント2及び第3エレメント3の垂直線条の長さは20〜60ミリメートル程度、水平線条の長さは20〜100ミリメートル程度が望ましい。すなわち、第2エレメント2及び第3エレメント3の長さ(垂直線条及び水平線条を合わせた長さ)は、中心周波数のλ/4程度の長さに調整するのが良く、ガラスの波長短縮率α=0.7とし、地上デジタルテレビ放送の中心周波数を600MHzとすると、エレメント長は約87ミリメートルとなる。
このとき、垂直部の長さと水平部の長さとの関係は、周囲の環境(主に、アンテナの取り付け位置)との関係によって定めるとよい。なお、各エレメントの長さは同じでもよいが、異なってもよい。図3に図示されたエレメント長は、第3の実施の形態のアンテナの一例であって、本発明を限定するものではない。
図3には、ボディフランジ6が本発明のアンテナの上方にある場合を示したが、ボディフランジ6が側方(左側又は右側)にあっても、ボディフランジ6が下方にあってもよい。ボディフランジ6が側方にある場合、第1エレメント1は上方又は下方に延伸される。
なお、第1の実施の形態で記述したように、ガラスの端部から一定の距離の外周部には、セラミックペースト層を設けてもよい。このセラミックペースト層上に、給電点4、5を設けることによって、給電点4、5が目立たなくなり、アンテナによる視界の阻害を抑制することができ、窓ガラスの美感を向上させることができる。
次に、第3の実施の形態のアンテナの動作原理について説明する。
芯線側給電点4から延ばした第1エレメント1、及び第2エレメント2からなる芯線側エレメントは、第1の実施の形態と同様であり、第2エレメント2は芯線側給電点4から下方に延伸した線条の先端よりさらに水平方向に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。
また、第3エレメント3については、接地側給電点5から水平方向に延伸した線条の先端よりさらに下方に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。このため、第3の実施の形態のアンテナは、第1エレメント1と第3エレメント3とでダイポールアンテナを構成していると考えることができる。
一方、第1エレメント1は、芯線側給電点4から略水平方向に延伸しているので、第3の実施の形態のアンテナは、第1エレメント1が放射エレメントとして機能するモノポールアンテナと考えることもできる。このため、第1エレメント1の長さを変化させた場合と、第2エレメント2の長さを変化させた場合とで、アンテナの特性の変化が異なることになる。
すなわち、第2エレメント2、又は第3エレメント3の長さを調節することによって、アンテナの共振周波数を変化させることができる。また、第1エレメント1とグランドとの結合を調節することによって、アンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。
以上説明したように、第3の実施の形態のガラスアンテナによると、芯線側の第1エレメント1をボディフランジ6の開口部に近接させて設けたので、各エレメントとグランドとの結合の大きさによってアンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。すなわち、アンテナパターンを簡素化しつつ、必要なアンテナ感度を確保することができる。
さらに、ダイバーシティアンテナを構成した場合に、良好なダイバーシティ特性を得ることができる。
<実施形態4>
図4は、本発明の第4の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第4の実施の形態は、芯線側の第2エレメント2が2本の水平線条2A、2B及び垂直線条2Cによって構成されている点で前述した第1の実施の形態と異なり、芯線側の第1エレメント1と接地側エレメントは第1の実施の形態と同じである。
第4の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と平行(水平、右方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸する垂直線条2Cと、垂直線条2Cの下端から第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と反対方向(右方)に延伸する水平線条2Aと、垂直線条2Cの途中部から水平線条2Aと平行(水平線条2Aの延伸方向と同一方向(右方))に延伸する水平線条2Bとによって構成されている。水平線条2Aの長さと水平線条2Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。第4の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態と同様に、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜60ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(右方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、実施の形態1と同様に、接地側給電点5より第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と反対方向(右方)に延伸している。
以上説明したように、第4の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第1の実施の形態の効果に加え、複数の水平線条2A、2Bによって第2エレメント2を構成したので、アンテナの利得を向上させることができる。
<実施形態5>
図5は、本発明の第5の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第5の実施の形態のガラスアンテナは、接地側エレメント3が垂直方向(ボディフランジから離れる方向)に延伸している点で前述した第1の実施の形態のガラスアンテナとは異なるが、芯線側エレメントについては第1の実施の形態と同じである。
第5の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
図5には、ガラスを車体に取り付けたときの車体の端面であるボディフランジ6も示す。本実施の形態のアンテナが装着される窓ガラスは、接着剤層によって車体に取り付けられている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と略平行(略水平、左方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その後、第1エレメント1と略平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と反対方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。なお、発明者の実験によると、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜60ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(右方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に接地側給電点5から延伸している。
各エレメントの長さは、アンテナの取り付け位置、車両形状、他の電装部品の影響等を考慮し最適な長さを定めている。発明者の実験によると、第1エレメント1の長さは、20〜100ミリメートル程度が望ましい。第2エレメント2及び第3エレメント3の垂直線条の長さは20〜60ミリメートル程度、水平線条の長さは20〜100ミリメートル程度が望ましい。すなわち、第2エレメント2及び第3エレメント3の長さ(垂直線条の長さ)は、中心周波数のλ/4程度の長さに調整するのが良く、ガラスの波長短縮率α=0.7とし、地上デジタルテレビ放送の中心周波数を600MHzとすると、エレメント長は約87ミリメートルとなる。
このとき、垂直部の長さと水平部の長さとの関係は、周囲の環境(主に、アンテナの取り付け位置)との関係によって定めるとよい。なお、各エレメントの長さは同じでもよいが、異なってもよい。図5に図示されたエレメント長は、第5の実施の形態のアンテナの一例であって、本発明を限定するものではない。
図5は、ボディフランジ6が本発明のアンテナの上方にある場合を示したが、ボディフランジ6が側方(左側又は右側)にあっても、ボディフランジ6が下方にあってもよい。ボディフランジ6が側方にある場合、第1エレメント1は上方又は下方に延伸される。
なお、第1の実施の形態で記述したように、ガラスの端部から一定の距離の外周部には、セラミックペースト層を設けてもよい。このセラミックペースト層に、給電点4、5を設けることによって、給電点4、5が目立たなくなり、アンテナによる視界の阻害を抑制することができ、窓ガラスの美感を向上させることができる。
次に、第5の実施の形態のアンテナの動作原理について説明する。
前述したように、第2エレメント2は、芯線側給電点4から下方に延伸した線条の先端よりさらに水平方向に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。また、第3エレメント3についても、接地側給電点5から下方に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。このため、第5の実施の形態のアンテナは、第1エレメント1と第3エレメント3とでダイポールアンテナを構成していると考えることができる。
一方、第1エレメント1は、芯線側給電点4から略水平方向に延伸しているので、第1の実施の形態のアンテナは、第1エレメント1が放射エレメントとして機能するモノポールアンテナと考えることもできる。このため、第1エレメント1の長さを変化させた場合と、第2エレメント2の長さを変化させた場合とで、アンテナの特性の変化が異なることになる。
すなわち、第2エレメント2、又は第3エレメント3の長さを調節することによって、アンテナの共振周波数を変化させることができる。また、第1エレメント1とグランドとの結合を調節することによって、アンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。
以上説明したように、第5の実施の形態のガラスアンテナによると、芯線側の第1エレメント1をボディフランジ6の開口部に近接させて設けたので、各エレメントとグランドとの結合の大きさによってアンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。すなわち、アンテナパターンを簡素化しつつ、必要なアンテナ感度を確保することができる。
さらに、前述した第1の実施の形態と比べ、第3エレメント3をボディフランジ6から離れる方向に延ばした位置に設けたので、高域側の感度を向上させることができる。
さらに、ダイバーシティアンテナを構成した場合に、良好なダイバーシティ特性を得ることができる。
<実施形態6>
図6は、本発明の第6の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第6の実施の形態のガラスアンテナは、接地側エレメント3の接地側給電点5から延ばしたL字状の第3エレメントとは別に、接地側給電点5からL字状の第4エレメント8を配設した点、および、芯線側エレメントの芯線側給電点4より延ばした第2エレメントが、第3の実施の形態と異なっている。
第6の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2、第3エレメント3、及び第4エレメント8を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3、第4エレメント8は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
図6には、ガラスを車体に取り付けたときの車体の開口部端面であるボディフランジ6も示す。本実施の形態のアンテナが装着される窓ガラスは、接着剤層によって車体の窓枠に取り付けられている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と略平行(略水平、左方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から2本の第1線条を延伸し、その先端部は連結されている。さらに、該先端部より第1エレメント1と略平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と反対方向(右方)に、2本の水平線条(第2線条)を芯線側給電点4から離れるように延伸し、該2本の第2線条2A、2Bは、前記2本の第1線条にそれぞれ接続されている。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。なお、発明者の実験によると、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜60ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(右方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、接地側エレメント3が接地側給電点5から芯線側給電点4と逆の方向(右方)に、ボディフランジ6と略平行(水平方向)に延伸した線条の先端よりさらにボディフランジから離れる垂直方向に延伸している。
第4エレメント8は、前記接地側給電点5から前記第3エレメントの水平線条と略直角方向に延伸する垂直線条を配設し、その先端より芯線側給電点4に向けて略平行に延伸する水平線条とによって構成されている。
以上説明したように、第6の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第3の実施の形態の効果に加え、複数の水平線条2A、2Bによって第2エレメント2を構成したので、アンテナの利得を向上させ、さらに、芯線側の第2エレメント2の第1線条を2本とし、その先端部を連結させたので、電波の受信面が大きくなり、結果としてアンテナの受信感度を向上させることができる。
さらに、第4エレメント8については、L字形状であり、芯線側エレメントの第2エレメントであるL字形状と同様に、指向特性を変化させ調整することができ、また、第2エレメントのL字形状の水平線条と、第4エレメントのL字形状の水平線条との間隔を変化させることにより、指向特性を調整することもできる。
<実施形態7>
図7は、本発明の第7の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第7の実施の形態は、自動車の前部窓ガラスに、前述した第1の実施の形態のアンテナを2個配置し、ダイバーシティアンテナを構成したものである。
具体的には、第7の実施の形態のガラスアンテナは、前部窓ガラスのボディフランジ6の開口部の開口辺に沿って、左右に各々1個のアンテナ10、11を備える。なお、十分なダイバーシティ特性を得るためには、アンテナ10、11の間隔をλ/4(λは共振周波数)以上とするとよい。
アンテナ10、11は、図7に示したように、各芯線側エレメントの第1エレメント1が互いに外側を向くように対向して、線対称の位置に配置した。アンテナ10、11の各第1エレメント1は同一方向とせず、互いに逆方向に向くように各芯線側エレメントを配置すれば、ダイバーシティ特性が向上するからである。また、アンテナ10、11を互いに接近させても良く、また離れた位置としても良い。さらに、アンテナ10、11のそれぞれの第2エレメント2の第1線条(垂直線条)、第2線条(水平線条)の長さを異なるようにして、アンテナ10、11でダイバーシティ受信させると、良好なダイバーシティ特性を得ることができる。
また、第7の実施の形態のガラスアンテナは、後述する第8の実施の形態のガラスアンテナと比較し、アンテナの受信利得を向上させることができる。これは、前部窓ガラスには、後部窓ガラスのように防曇用加熱線条が設けられていないので、アンテナを周辺部に導体がない環境に配置することができるからである。
なお、第7の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各アンテナは、第1の実施の形態のアンテナとしたが、他の実施の形態のアンテナを用いてもよい。
以上説明したように、第7の実施の形態のガラスアンテナでは、図7で示したような、前部窓ガラスの開口辺の上辺側の中央部に近接して2系統のアンテナを配置した場合を示したが、開口辺の上辺中央部に限らず、両コーナー部、左右の側辺部に近接する位置に2系統のアンテナを配置した場合であっても、高性能、かつ、ダイバーシティ効果が高いアンテナとすることができる。
<実施形態8>
図8は、本発明の第8の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第8の実施の形態は、自動車の後部窓ガラスに、前述した第1の実施の形態のアンテナを2個配置し、ダイバーシティアンテナを構成したものである。
具体的には、第8の実施の形態のガラスアンテナは、後部窓ガラスのボディフランジ6の開口部の上辺に、各々1個のアンテナ10、11を備える。なお、アンテナ10、11の間隔はλ/4(λは共振周波数)以上とするとよい。
アンテナ10、11は、図8においては給電側の第1エレメント1が外側を向くように対向して、線対称の位置に配置したが、互いに逆方向に向くように各芯線側エレメントを配置すればいずれでも良く、このように配置することによってダイバーシティ特性が向上するためである。
後部窓ガラスの中央部には、複数の防曇用加熱線条12が配置されたデフォッガ領域が設けられる。この複数の加熱線条12は、後部窓ガラスの左右に配置されたバスバー14、14に接続する。
後部窓ガラスのデフォッガの上部には、一般的には余白部があり、この場合には、ボディフランジ6の開口部の上辺側のいずれの位置に、アンテナ10、11を備えるようにしてもよい。
デフォッガが開口部の上辺部まである場合には、アンテナ10、11を後部窓ガラスに設けるために、後部窓ガラスの左右の両コーナー部を余白部にして、加熱線条を設けないようにし、該部にアンテナ10、11を設ける。
これによって、アンテナ特性をより向上させることができる。すなわち、付近に加熱線条等の導体がない環境にしてアンテナを配置することによって、アンテナ特性をより向上させることができるのである。
なお、第8の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各アンテナは、第1の実施の形態のアンテナとしたが、他の実施の形態のアンテナを用いてもよい。
以上説明したように、第8の実施の形態のガラスアンテナでは、小型、高性能、かつ、ダイバーシティ効果が高いアンテナとすることができる。
1 第1エレメント
2 第2エレメント
3 第3エレメント
4 芯線側給電点
5 接地側給電点
6 ボディフランジ
7 セラミックペースト層の端部
8 第4エレメント
10、11 アンテナ
12 防曇用加熱線条
14 バスバー

Claims (10)

  1. 芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、接地側給電点と接続される接地側エレメントを備える平面アンテナであって、
    前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から前記接地側給電点と反対側に延伸する第1エレメントと、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸し、さらに前記第1エレメントと反対方向かつ略平行に延伸する第2エレメントと、によって構成され、
    前記接地側エレメントは、前記第1エレメントの延伸方向と異なる方向に前記接地側給電点から延伸する第3エレメントからなることを特徴とする平面アンテナ。
  2. 前記第1エレメントは、車体に近接して配置されることによって、ボディフランジと容量結合することを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
  3. 前記接地側エレメントは、前記芯線側給電点と反対側に延伸することを特徴とする請求項1又は2記載の平面アンテナ。
  4. 前記第2エレメントは、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと反対方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、
    前記第1エレメントを構成する線条及び第2エレメントを構成する前記第2線条の少なくとも一方が、略並行に設けられた複数の線条によって構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の平面アンテナ。
  5. 前記第2エレメントの前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条を複数本配設し、それぞれの先端を連結したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の平面アンテナ。
  6. 前記接地側給電点から前記第3エレメントの水平線条と略直角方向に延伸する垂直線条を配設し、その先端より芯線側給電点に向けて略平行に延伸する水平線条とによって構成される第4エレメントを設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の平面アンテナ。
  7. 前記接地側エレメントである第3エレメントは、前記芯線側給電点と反対側に延伸する第3線条と、前記第3線条の先端から前記第3線条と略直角方向に延伸した第4線条とによって構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の平面アンテナ。
  8. 前記第2エレメントは、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと反対方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、
    前記接地側エレメントである第3エレメントは、前記第1線条と略並行に延伸する第3線条によって構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の平面アンテナ。
  9. 請求項1から8いずれか一つに記載の平面アンテナを、車両の後部又は前部の窓ガラスに一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方式のガラスアンテナ。
  10. 前記ダイバーシティを構成する一対のアンテナは、前記接地側給電点が近接し、前記第1及び第2エレメントが外側を向くように配置されることを特徴とする請求項9に記載のガラスアンテナ。
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