JP5338377B2 - ガラスアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、平面、又は曲面に実装されるアンテナに関し、特に、自動車用窓ガラスに設けられ、地上波デジタルTV放送波、およびUHF帯アナログTV放送波を受信するのに好適なアンテナに関する。
従来、自動車の窓ガラスにガラスアンテナを設ける場合、運転者の視野確保のため、後部窓ガラスにアンテナを設けるのが最も一般的である。また、受信周波数帯や使用目的によっては、前部窓ガラス又は側部の固定窓ガラスにアンテナが設けられることもある。
また、後部窓ガラスにアンテナを設ける場合、ガラスの中央部はデフォッガ領域(防曇用加熱線条領域)が大半の領域を占有するため、アンテナを設けるスペースが制限されデフォッガ領域の上部又は下部の余白部にアンテナを設けざるを得ない。
また、後部窓ガラスのデフォッガ領域の上部余白部にアンテナを設ける場合、アンテナ感度を向上させるためにエレメント本数を増やしたり、デフォッガ領域内に縦エレメントを追加したりして、デフォッガをもアンテナとして利用していたが、アンテナパターンが複雑になり見栄えや視界が犠牲になっていた。また、エレメントの線条が増えることによりチューニングのための開発工数やコストが増加するという問題点もあった。このため、特許文献1から3に記載されているように、アンテナ受信感度の向上を目的として工夫したアンテナパターンの特許公報が公開され知られている。
一方、前部窓ガラスにアンテナを設ける場合には、前部窓ガラスの視界をより一層確保するために更にシンプルなアンテナパターンが求められ、アンテナの占有面積を一層小さくする必要があった。
特開2008−5474号公報 特開2007−295536号公報 特開2006−197184号公報
前述した特許文献1〜3に記載されたアンテナは、いずれも後部窓ガラスに設ける大きなサイズのアンテナであって、特に運転者の視界を重視した前部窓ガラスに設けることを考慮した小面積のアンテナではない。このため前部窓ガラスに設けるアンテナとして、運転者の視界を妨げない、小型かつシンプルなアンテナパターンが望まれている。
また、前部窓ガラスの上部中央部に地上波デジタルTV放送波用アンテナを設置した場合、従来のアンテナでは車両前方以外の方向に対しては良好な指向特性が得られず、2系統以上のアンテナを備えるダイバーシティアンテナを設けた場合であっても、車両前方方向に指向特性が偏り、十分なダイバーシティ効果が得られないという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するために、簡素なパターンで必要な感度を確保し、等方位的な指向特性を有し、前部窓ガラスにも配設可能なアンテナを提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載した発明は、芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、接地側給電点と接続される接地側エレメントを備える平面アンテナであって、前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から前記接地側給電点と反対側に延伸する第1エレメントと、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸し、さらに前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2エレメントと、によって構成され、前記接地側エレメントは、前記第1エレメントの延伸方向と異なる方向に前記接地側給電点から延伸し、前記第2エレメントは、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、前記接地側エレメントは、前記第1線条と略並行に延伸する第3線条と、前記第3線条の先端から前記第2線条と同一方向かつ略並行に延伸する第4線条とによって構成されることを特徴とする平面アンテナである。
また、請求項2に記載した発明は、前記第1エレメントは、車体に近接して配置されることによって、グランドと容量結合することを特徴とする平面アンテナである。
また、請求項3に記載した発明は、前記接地側エレメントが、前記芯線側給電点と反対側に延伸することを特徴とする平面アンテナである。
また、請求項4に記載した発明は、前記第2エレメント2は、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、前記第1エレメントを構成する線条及び第2エレメントを構成する前記第2線条の少なくとも一方が、略並行に設けられた複数の線条によって構成されることを特徴とする平面アンテナである。
また、請求項5に記載した発明は、前記接地側エレメントは、前記第1線条と略並行に延伸する第3線条と、前記第3線条の先端から前記第2線条と略並行に延伸する第4線条とによって構成され、前記第4線条は、並行に設けられた複数の線条によって構成されることを特徴とする平面アンテナである。
また、請求項6に記載した発明は、請求項1から5のいずれか一つに記載の平面アンテナを、車両の後部又は前部の窓ガラスに一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方式の平面アンテナである。
また、請求項7に記載した発明は、前記ダイバーシティを構成する一対のアンテナは、前記接地側給電点が近接し、前記第1及び第2エレメントが外側を向くように配置されることを特徴とするガラスアンテナである。
本発明のガラスアンテナによると、接地側給電点から遠ざかるように、芯線側給電点から延伸する給電側エレメントを設けることによって、アンテナパターンを簡素化しつつ、必要なアンテナ感度を確保することができる。よって、前部窓ガラスに配設した場合でも、運転者の視界の妨げにならず、小型かつ高性能のアンテナを提供することができる。また、アンテナのダイバーシティ効果を向上させることができる。
また、接地側エレメントを芯線側エレメントと同方向に向けることによって、必要周波数帯域全体の感度を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第2の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第3の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第4の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第5の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第6の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の第7の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図。 本発明の実施の形態のダイバーシティアンテナを自動車の後部窓ガラスに配置した例を示す説明図。 本発明の実施の形態のダイバーシティアンテナを自動車の前部窓ガラスに配置した例を示す説明図。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの指向特性を説明する図。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの指向特性を説明する図。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの周波数特性を説明する図。 本発明の実施の形態の対比例とされるガラスアンテナの構成を説明する図。
以下、本発明の実施の形態の自動車用ガラスアンテナについて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第1の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
図1には、ガラスを車体に取り付けたときの車体の端面であるボディフランジ6も示す。本実施の形態のアンテナが装着される窓ガラスは、接着剤層によって車体に取り付けられている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と平行(水平、右方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その後、第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。なお、発明者の実験によると、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜20ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(左方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、接地側給電点5から芯線側給電点4と逆の方向(左方)に、ボディフランジ6と略平行(水平方向)に延伸している。
第3エレメント3は、第3エレメント3とボディフランジ6との間隔が、第1エレメント1とボディフランジ6との間隔に等しい位置に配置されるので、第3エレメント3とボディフランジ6とは容量結合している。
図1には、各エレメントの長さも示す。各エレメントの長さは、アンテナの取り付け位置、車両形状、他の電装部品の影響等を考慮して最適な長さを定めている。発明者の実験によると、第1及び第3エレメント1、3の長さは、20〜100ミリメートル程度が望ましい。第2エレメント2の垂直線条の長さは20〜60ミリメートル程度、水平線条の長さは20〜100ミリメートル程度が望ましい。
すなわち、第2エレメント2の長さ(垂直線条及び水平線条を合わせた長さ)は、中心周波数のλ/4程度の長さに調整されると良く、ガラスの波長短縮率α=0.7とし、地上デジタルテレビ放送の中心周波数を600MHzとすると、エレメント長は約87ミリメートルとなる。
このとき、垂直部の長さと水平部の長さとの関係は、周囲の環境(主に、アンテナの取り付け位置)との関係によって定めるとよい。なお、各エレメントの長さは同じでもよいが、異なってもよい。図1に図示されたエレメント長は、第1の実施の形態のアンテナの一例であって、本発明を限定するものではない。
図1には、ボディフランジ6が上方にある場合を示したが、ボディフランジ6が側方(左側又は右側)にあっても、ボディフランジ6が下方にあってもよい。ボディフランジ6が側方にある場合、第1エレメント1は上方又は下方に延伸される。
なお、ガラスの端部から一定の距離の外周部には、セラミックペースト層を設けてもよい。セラミックペースト層は、スクリーン印刷されたセラミックペーストを焼き付けることによって形成される通常黒色の絶縁層であり、セラミックペーストは、低融点ガラスの粉末と顔料とをペースト状にしたものが用いられる。
このセラミックペースト層に、給電点4、5を設けることによって、給電点4、5が目立たなくなり、アンテナによる視界の阻害を抑制することができ、窓ガラスの美感を向上させることができる。
次に、第1の実施の形態のアンテナの動作原理について説明する。
前述したように、第2エレメント2は、芯線側給電点4から下方に延伸した線条の先端よりさらに水平方向に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。このため、第1の実施の形態のアンテナは、第2エレメント2が放射エレメントとして機能するモノポールアンテナと考えることができる。一方、第1エレメント1は、接地側の第3エレメント3と左右対称の位置に設けられているので、第1エレメント1と第3エレメント3とでダイポールアンテナを構成していると考えることもできる。このため、第1エレメント1の長さを変化させた場合と、第2エレメント2の長さを変化させた場合とで、アンテナの特性の変化が異なる。
すなわち、第2エレメント2の長さを調節することによって、アンテナの共振周波数を変化させることができる。また、第1エレメント1とグランドとの結合を調節することによって、アンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。
以上説明したように、第1の実施の形態のガラスアンテナによると、芯線側の第1エレメント1をボディフランジ6の開口部に近接させ、接地側の第3エレメント3を第1エレメント1と対向する位置とし、かつボディフランジ6の開口部に近接させて設けたので、各エレメントとグランドとの結合の大きさによってアンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。すなわち、アンテナパターンを簡素化しつつ、必要なアンテナ感度を確保することができる。
さらに、ダイバーシティアンテナを構成した場合に、良好なダイバーシティ特性を得ることができる。
<実施形態2>
図2は、本発明の第2の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第2の実施の形態のガラスアンテナは、接地側エレメント3が垂直方向(ボディフランジから離れる方向)に延伸した線条の先端よりさらにボディフランジ6と平行である水平右方に延伸している点で前述した第1の実施の形態のガラスアンテナとは異なるが、芯線側エレメントについては第1の実施の形態と同じである。。
第2の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
図2には、ガラスを車体に取り付けたときの車体の端面であるボディフランジ6も示す。本実施の形態のアンテナが装着される窓ガラスは、接着剤層によって車体に取り付けられている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と略平行(略水平、右方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その後、第1エレメント1と略平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。なお、発明者の実験によると、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜20ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(左方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に接地側給電点5から延伸し、その後、第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)で、第2エレメント2の略水平線条の略延長線上で、第2エレメント2に近づく方向に延伸している。
図2には、各エレメントの長さも示す。各エレメントの長さは、アンテナの取り付け位置、車両形状、他の電装部品の影響等を考慮し最適な長さを定めている。発明者の実験によると、第1エレメント1の長さは、20〜100ミリメートル程度が望ましい。第2エレメント2及び第3エレメント3の垂直線条の長さは20〜60ミリメートル程度、水平線条の長さは20〜100ミリメートル程度が望ましい。すなわち、第2エレメント2及び第3エレメント3の長さ(垂直線条及び水平線条を合わせた長さ)は、中心周波数のλ/4程度の長さに調整するのが良く、ガラスの波長短縮率α=0.7とし、地上デジタルテレビ放送の中心周波数を600MHzとすると、エレメント長は約87ミリメートルとなる。
このとき、垂直部の長さと水平部の長さとの関係は、周囲の環境(主に、アンテナの取り付け位置)との関係によって定めるとよい。なお、各エレメントの長さは同じでもよいが、異なってもよい。図2に図示されたエレメント長は、第2の実施の形態のアンテナの一例であって、本発明を限定するものではない。
図2には、ボディフランジ6が上方にある場合を示したが、ボディフランジ6が側方(左側又は右側)にあっても、ボディフランジ6が下方にあってもよい。ボディフランジ6が側方にある場合、第1エレメント1は上方又は下方に延伸される。
なお、第1の実施の形態で記述したように、ガラスの端部から一定の距離の外周部には、セラミックペースト層を設けてもよい。このセラミックペースト層に、給電点4、5を設けることによって、給電点4、5が目立たなくなり、アンテナによる視界の阻害を抑制することができ、窓ガラスの美感を向上させることができる。
次に、第2の実施の形態のアンテナの動作原理について説明する。
前述したように、第2エレメント2は、芯線側給電点4から下方に延伸した線条の先端よりさらに水平方向に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。また、第3エレメント3についても、接地側給電点5から下方に延伸した線条の先端よりさらに水平方向に延伸しており、中心周波数のλ/4程度の長さである。このため、第2の実施の形態のアンテナは、第1エレメント1と第3エレメント3とでダイポールアンテナを構成していると考えることができる。
一方、第1エレメント1は、芯線側給電点4から略水平方向に延伸しているので、第1の実施の形態のアンテナは、第1エレメント1が放射エレメントとして機能するモノポールアンテナと考えることもできる。このため、第1エレメント1の長さを変化させた場合と、第2エレメント2の長さを変化させた場合とで、アンテナの特性の変化が異なることになる。
すなわち、第2エレメント2、又は第3エレメント3の長さを調節することによって、アンテナの共振周波数を変化させることができる。また、第1エレメント1とグランドとの結合を調節することによって、アンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態のガラスアンテナによると、芯線側の第1エレメント1をボディフランジ6の開口部に近接させて設けたので、各エレメントとグランドとの結合の大きさによってアンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。すなわち、アンテナパターンを簡素化しつつ、必要なアンテナ感度を確保することができる。
さらに、前述した第1の実施の形態と比べ、第3エレメント3をボディフランジ6から離れる方向に延ばした位置に設けたので、高域側の感度を向上させることができる。
さらに、ダイバーシティアンテナを構成した場合に、良好なダイバーシティ特性を得ることができる。
<実施形態3>
図3は、本発明の第3の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第3の実施の形態は、芯線側の第1エレメント1が2本の線条1A及び1Bによって構成されている点で第2の実施の形態と異なっているが、接地側エレメントと芯線側エレメントの第2エレメント2については第2の実施の形態と同じである。
第3の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4の略中央からボディフランジ6と略平行(略水平、右方)に延伸する線条1Aと、芯線側給電点4の下側角部から線条1Aと平行に延伸する線条1Bとによって構成されている。線条1Aの長さと線条1Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
第2エレメント2は、第2の実施の形態と同様に、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その先端より第1エレメント1の線条1Bと平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である水平方向)かつ線条1Bの延伸方向と同一方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1の線条1Aとボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。第3の実施の形態でも、前述した第2の実施の形態と同様に、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜20ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(左方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、第2の実施の形態と同様に、接地側給電点5からボディフランジ6から離れる方向(下方)に延伸し、その先端より第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ、第2エレメント2の水平線条の略延長線上で、第1エレメント1の延伸方向と同一方向(第2エレメント2に近づく方向(右方))に延伸している。
以上説明したように、第3の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第2の実施の形態の効果に加え、複数の線条1A、1Bによって第1エレメント1を構成したので、アンテナの利得を向上させることができる。また、線条1A及び線条1Bの長さを調整することによって、第1エレメント1とグランドとの容量結合の程度を変化させることができ、アンテナの共振周波数を変化させることができる。
<実施形態4>
図4は、本発明の第4の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第4の実施の形態は、前述した第3の実施の形態と同様に、芯線側の第1エレメント1が2本の線条1A及び1Bによって構成されているが、第1エレメント1の線条が延伸する給電点への接続位置が第3の実施の形態と異なっているが、接地側エレメントと芯線側エレメントの第2エレメント2は第2の実施の形態と同じである。
なお、第3及び第4の実施の形態におけるガラスアンテナの第1エレメント1の線条1A、1B等の数、及び、線条が給電点4から延伸する位置は一例であり、第3及び第4の実施の形態に示したものと異なってもよい。
第4の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4の上側角部からボディフランジ6と平行(水平、右方)に延伸する線条1Aと、芯線側給電点4の略中央から線条1Aと平行に延伸する線条1Bとによって構成されている。線条1Aの長さと線条1Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その先端より第1エレメント1の線条1Bと平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ線条1Bの延伸方向と同一方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1の線条1Aとボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。第4の実施の形態でも、前述した第2の実施の形態と同様に、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜20ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(左方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられている。
第3エレメント3は、第2、第3の実施の形態と同様に、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に接地側給電点5から延伸し、その先端より第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)で、第2エレメント2の水平線条の略延長線上で、第2エレメント2に近づく方向に延伸している。
以上説明したように、第4の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第3の実施の形態とほぼ同様に、第2の実施の形態の効果に加え、複数の線条1A、1Bによって第1エレメント1を構成したので、アンテナの利得を向上させることができる。また、線条1A及び線条1Bの長さを調整することによって、第1エレメント1とグランドとの容量結合の程度を変化させることができ、アンテナの共振周波数を変化させることができる。
<実施形態5>
図5は、本発明の第5の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第5の実施の形態は、芯線側の第2エレメント2が2本の水平線条2A、2B及び垂直線条2Cによって構成されている点で前述した第2の実施の形態と異なり、芯線側の第1エレメント1と接地側エレメントは第2の実施の形態と同じである。
第5の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機、例えば、テレビ受像機に接続されている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と平行(水平、右方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸する垂直線条2Cと、垂直線条2Cの下端から第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と略平行である略水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)に延伸する水平線条2Aと、
垂直線条2Cの途中部から水平線条2Aと平行(水平線条2Aの延伸方向と同一方向(右方))に延伸する水平線条2Bとによって構成されている。水平線条2Aの長さと水平線条2Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。第5の実施の形態でも、前述した第2の実施の形態と同様に、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜20ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(左方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、実施の形態2〜4と同様に、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に接地側給電点5から延伸し、その先端より第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)で、第2エレメント2の水平線条の略延長線上で、第2エレメント2に近づく方向に延伸している。
以上説明したように、第5の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第2の実施の形態の効果に加え、複数の水平線条2A、2Bによって第2エレメント2を構成したので、アンテナの利得を向上させることができる。
<実施形態6>
図6は、本発明の第6の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第6の実施の形態は、接地側の第3エレメント3が2本の水平線条3A、3B及び垂直線条3Cによって構成されている点で前述した第2の実施の形態と異なり、芯線側エレメントは第2の実施の形態と同じである。
第6の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機(例えば、テレビ受像機)に接続されている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と平行(水平、右方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸し、その先端より第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)に、芯線側給電点4から離れるように延伸している。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。第6の実施の形態でも、前述した第2の実施の形態と同様に、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜20ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(左方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸する垂直線条3Cと、垂直線条3Cの下端から第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)に延伸する水平線条3Aと、水平線条3Aの上側に、水平線条3Aと平行(水平線条3Aの延伸方向と同一方向(右方))に垂直線条3Cから延伸する水平線条3Bとによって構成されている。水平線条3Aの長さと水平線条3Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
以上説明したように、第6の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第2の実施の形態の効果に加え、水平線条3Aと線条3Bとによって第3エレメント3を構成したので、アンテナの利得を向上させることができる。
なお、第3から第6の実施の形態では、第2の実施の形態のガラスアンテナの変形例を示したが、第3から第6の実施の形態に示すエレメントの変形例を第1の実施の形態のガラスアンテナに適用してもよい。
<実施形態7>
図7は、本発明の第7の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第7の実施の形態は、芯線側の第2エレメント2が2本の水平線条2A、2B及び垂直線条2Cによって構成されており、接地側の第3エレメント3が2本の水平線条3A、3B及び垂直線条3Cによって構成されている点で前述した第2の実施の形態と異なり、芯線側の第1エレメント1は第2の実施の形態と同じである。
第7の実施の形態のガラスアンテナは、第1エレメント1、第2エレメント2及び第3エレメント3を備える。第1エレメント1及び第2エレメント2は芯線側給電点4に接続されており、芯線側エレメントを形成する。一方、第3エレメント3は接地側給電点5に接続されており、接地側エレメントを形成する。給電点4、5は、給電線を介して受信機(例えば、テレビ受像機)に接続されている。
第1エレメント1は、芯線側給電点4からボディフランジ6と平行(水平、右方)に延伸している。
第2エレメント2は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸する垂直線条2Cと、垂直線条2Cの下端から第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)に延伸する水平線条2Aと、水平線条2Aの上側に、水平線条2Aと平行(水平線条2Aの延伸方向と同一方向(右方))に垂直線条2Cから延伸する水平線条2Bとによって構成されている。水平線条2Aの長さと水平線条2Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
芯線側給電点4は、第1エレメント1とボディフランジ6とが容量結合するように、ボディフランジ6の近傍に設けられる。第7の実施の形態でも、前述した第2の実施の形態と同様に、芯線側給電点4とボディフランジ6との間隔は、5〜20ミリメートル程度が望ましい。
芯線側給電点4からみて、第1エレメント1の延伸方向と反対側(左方)には、接地側給電点5が設けられる。接地側給電点5は、芯線側給電点4とほぼ同じ大きさで、ボディフランジ6からの距離もほぼ等しい位置に設けられる。
第3エレメント3は、ボディフランジ6から離れる方向(下方)に芯線側給電点4から延伸する垂直線条3Cと、垂直線条3Cの下端から第1エレメント1と平行(すなわち、ボディフランジ6と平行である水平方向)かつ第1エレメント1の延伸方向と同一方向(右方)に延伸する水平線条3Aと、水平線条3Aの上側に、水平線条3Aと平行(水平線条3Aの延伸方向と同一方向(右方))に垂直線条3Cから延伸する水平線条3Bとによって構成されている。水平線条3Aの長さと水平線条3Bの長さとは、同じであっても、異なってもよい。
以上説明したように、第7の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第2の実施の形態の効果に加え、複数の水平線条2A、2Bによって第2エレメント2を構成し、水平線条3Aと線条3Bとによって第3エレメント3を構成したので、アンテナの利得を向上させることができる。
<実施形態8>
図8は、本発明の第8の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第8の実施の形態は、自動車の前部窓ガラスに、前述した第2の実施の形態のアンテナを2個配置し、ダイバーシティアンテナを構成したものである。
具体的には、第8の実施の形態のガラスアンテナは、前部窓ガラスのボディフランジ6の開口部の開口辺に沿って、左右に各々1個のアンテナ10、11を備える。なお、十分なダイバーシティ特性を得るためには、アンテナ10、11の間隔をλ/4(λは共振周波数)以上とするとよい。
アンテナ10、11は、各芯線側エレメントの第1及び第2エレメント1、2が互いに外側を向くように対向して、線対称の位置に配置するとよい。第1及び第2エレメント1、2を外側に向くように各芯線側エレメントを配置したのは、給電側エレメントをより離れた位置に配置することによって、ダイバーシティ特性が向上するからである。
また、第8の実施の形態のガラスアンテナは、後述する第9の実施の形態のガラスアンテナと比較し、アンテナの受信利得を向上させることができる。これは、前部窓ガラスには、後部窓ガラスのように防曇用加熱線条が設けられていないので、アンテナを周辺部に導体がない環境に配置することができるからである。
なお、第8の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各アンテナは、第2の実施の形態のアンテナとしたが、他の実施の形態のアンテナを用いてもよい。
以上説明したように、第8の実施の形態のガラスアンテナでは、図8で示したような、前部窓ガラスの開口辺の上辺側の中央部に近接して2系統のアンテナを配置した場合を示したが、開口辺の上辺中央部に限らず、両コーナー部、左右の側辺部に近接する位置に2系統のアンテナを配置した場合であっても、高性能、かつ、ダイバーシティ効果が高いアンテナとすることができる。
<実施形態9>
図9は、本発明の第9の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第9の実施の形態は、自動車の後部窓ガラスに、前述した第2の実施の形態のアンテナを2個配置し、ダイバーシティアンテナを構成したものである。
具体的には、第9の実施の形態のガラスアンテナは、後部窓ガラスのボディフランジ6の開口部の右上及び左上の両隅部に、各々1個のアンテナ10、11を備える。なお、アンテナ10、11の間隔はλ/4(λは共振周波数)以上とするとよい。
アンテナ10、11は、給電側の第1及び第2エレメント1、2が内側を向くように対向して、線対称の位置に配置するとよい。第1及び第2エレメント1、2が内側を向くようにアンテナ10、11を配置したのは、給電点ををガラスの外周のセラミックペースト層上(セラミックペースト層の端部7より外側)に設けることによって、給電点が目立たなくなり、後方視界の阻害を抑制することができ、後部窓ガラスの美感を向上させることができるからである。
後部窓ガラスの中央部には、複数の防曇用加熱線条12が配置されたデフォッガ領域が設けられる。この複数の加熱線条12は、後部窓ガラスの左右に配置されたバスバー14、14に接続する。
後部窓ガラスのデフォッガの上部には、一般的には余白部があり、この場合には、ボディフランジ6の開口部の上辺側のいずれの位置に、アンテナ10、11を備えるようにしてもよい。
図9に示したように、デフォッガが開口部の上辺部まである場合には、アンテナ10、11を後部窓ガラスに設けるために、後部窓ガラスの左右の両コーナー部を余白部にして、加熱線条を設けないようにし、該部にアンテナ10、11を設ける。
これによって、アンテナ特性をより向上させることができる。すなわち、付近に加熱線条等の導体がない環境にしてアンテナを配置することによって、アンテナ特性をより向上させることができるのである。
なお、第9の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各アンテナは、第2の実施の形態のアンテナとしたが、他の実施の形態のアンテナを用いてもよい。
以上説明したように、第9の実施の形態のガラスアンテナでは、小型、高性能、かつ、ダイバーシティ効果が高いアンテナとすることができる。
<アンテナ特性>
次に、本発明の実施の形態のガラスアンテナの特性について説明する。
図10及び図11は、本発明の実施の形態のガラスアンテナの指向特性を示す説明図であり、第1の実施の形態で示した代表的なガラスアンテナと対比例のガラスアンテナ(図13)における低周波側(500MHz付近)での指向特性(図10)及び高周波側(700MHz付近)での指向特性(図11)を示す。
図10及び図11から分かるように、本発明の実施の形態は、芯線側の第1エレメントと第2エレメントとを同一方向に平行に設けることによって、簡素なアンテナパターンで、等方位的な指向特性を得ながら、アンテナのダイバーシティ効果を向上させることができる。
これは、対比例のアンテナでは、芯線側の第2エレメント2が接地側の第3エレメント3と近接しており、芯線側の第2エレメント2と接地側の第3エレメント3との作用によって、両エレメントに略垂直な方向の指向性が生じてしまう。一方、本発明の実施の形態のアンテナでは、芯線側の第2エレメント2と接地側の第3エレメント3とが作用しないことから、特定の方向に指向性が生じず、等方位的な指向特性を実現することができる。
図12は、本発明の実施の形態のガラスアンテナの周波数特性を示す説明図であり、本発明の代表的な第2の実施の形態のガラスアンテナと第1の実施の形態のガラスアンテナとの特性を示す。
図12から分かるように、第2の実施の形態のアンテナでは、第1の実施の形態のアンテナと比較して、高い利得を得ることができる。特に、高周波側の利得を向上させることができる。これは、第2の実施の形態のアンテナは、第1の実施の形態のアンテナと比べ、接地側の第3エレメント3の長さを長くすることができ、アンテナが受信周波数帯により共振する度合いを向上させることができるからである。
1 第1エレメント
2 第2エレメント
3 第3エレメント
4 芯線側給電点
5 接地側給電点
6 ボディフランジ
7 セラミックペースト層の端部
10、11 アンテナ
12 防曇用加熱線条
14 バスバー

Claims (7)

  1. 芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、接地側給電点と接続される接地側エレメントを備える平面アンテナであって、
    前記芯線側エレメントは、
    前記芯線側給電点から前記接地側給電点と反対側に延伸する第1エレメントと、
    前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸し、さらに前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2エレメントと、によって構成され、
    前記接地側エレメントは、前記第1エレメントの延伸方向と異なる方向に前記接地側給電点から延伸し、
    前記第2エレメントは、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、
    前記接地側エレメントは、前記第1線条と略並行に延伸する第3線条と、前記第3線条の先端から前記第2線条と同一方向かつ略並行に延伸する第4線条とによって構成されることを特徴とする平面アンテナ。
  2. 前記第1エレメントは、車体に近接して配置されることによって、グランドと容量結合することを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
  3. 前記接地側エレメントは、前記芯線側給電点と反対側に延伸することを特徴とする請求項1又は2記載の平面アンテナ。
  4. 前記第2エレメントは、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、
    前記第1エレメントを構成する線条及び第2エレメントを構成する前記第2線条の少なくとも一方が、略並行に設けられた複数の線条によって構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の平面アンテナ。
  5. 前記第2エレメントは、前記芯線側給電点から前記第1エレメントと略直角方向に延伸する第1線条と、前記第1線条の先端から前記第1エレメントと同一方向かつ略平行に延伸する第2線条とによって構成され、
    前記接地側エレメントは、前記第1線条と略並行に延伸する第3線条と、前記第3線条の先端から前記第2線条と略並行に延伸する第4線条とによって構成され、
    前記第4線条は、並行に設けられた複数の線条によって構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の平面アンテナ。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の平面アンテナを、車両の後部又は前部の窓ガラスに一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方式のガラスアンテナ。
  7. 前記ダイバーシティを構成する一対のアンテナは、前記接地側給電点が近接し、前記第1及び第2エレメントが外側を向くように配置されることを特徴とする請求項6に記載のガラスアンテナ。
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