JP6325719B1 - ループアンテナ - Google Patents

ループアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP6325719B1
JP6325719B1 JP2017108033A JP2017108033A JP6325719B1 JP 6325719 B1 JP6325719 B1 JP 6325719B1 JP 2017108033 A JP2017108033 A JP 2017108033A JP 2017108033 A JP2017108033 A JP 2017108033A JP 6325719 B1 JP6325719 B1 JP 6325719B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
loop
unit
dummy
dummy pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017108033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018207216A (ja
Inventor
健太 土屋
健太 土屋
平田 修
修 平田
平岡 大介
大介 平岡
佐藤 光範
光範 佐藤
豊 竹澤
豊 竹澤
裕太郎 古川
裕太郎 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority to JP2017108033A priority Critical patent/JP6325719B1/ja
Priority to PCT/JP2018/001893 priority patent/WO2018220893A1/ja
Priority to US16/613,633 priority patent/US10998609B2/en
Priority to CN201880033224.9A priority patent/CN110651396B/zh
Priority to KR1020197034002A priority patent/KR102262972B1/ko
Priority to TW107104023A priority patent/TWI690117B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6325719B1 publication Critical patent/JP6325719B1/ja
Publication of JP2018207216A publication Critical patent/JP2018207216A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/30Combinations of separate antenna units operating in different wavebands and connected to a common feeder system
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】アンテナとしての性能の低下を抑えつつ、視覚的にアンテナとして認識され難いループアンテナを提供する。【解決手段】ループアンテナ100は、絶縁性の基材101と、基材101に設けられる導電体であり、第1の給電部105、第2の給電部106及び、当該2つの給電部105,106の間を接続してループ状をなすメッシュ構造のアンテナメッシュ部107を含むアンテナ部102と、アンテナ部102により囲まれた領域に設けられたメッシュ構造の導電体であり、前記アンテナ部とは分離されたダミーパターン部103とを備える。ダミーパターン部は、メッシュ構造に含まれる経路を切断する切断部108を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ループアンテナに関する。
ループアンテナは、2つの給電部とそれらの間を接続するループ状をなす導電体とを含むアンテナである。ループアンテナは、ループ状をなす導電体にメッシュ構造を採用し、薄いフィルム状に構成することで目立たなくすることができる。
フィルム状のループアンテナは、自動車のフロントガラスなどに配置されることがある。このような場合、ループアンテナは、視覚的にアンテナとして認識されないように目立たない方が、意匠性や装飾性の観点からは望ましいためである。
特許文献1は、樹脂フィルムの表面に網目状の導電体からなるアンテナ回路を構成する導電パターン3Aを有し、網目状の導電体と視覚的に類似の色及び形状を有するパターン3Bが導電パターン3Aの外側の領域に形成されたフィルムアンテナを提案している(図25参照)。そして、特許文献1には、導電パターン3Aの外側の領域に形成されたパターン3Bは、図25に示すようにアンテナ回路を構成する導電パターン3Aと電気的に分離されることが記載されている。
特許文献1によれば、アンテナ回路を構成する導電パターン3Aとアンテナ回路の余白部分のパターンとが網目状に形成されることにより、導電パターン3Aが識別し難く装飾性が向上する。
特開昭64−49302号公報
ループ状をなす導電体にメッシュ構造を採用した上述のループアンテナを、視覚的にアンテナとして認識され難くするために、特許文献1に記載の発明を適用することが考えられる。この場合、アンテナとして機能するループ状をなす導電体をアンテナ部とすると、このアンテナ部により囲まれた領域に、ループ状をなす導電体と視覚的に類似の色及び形状を有するパターン(以下、「ダミーパターン部」と称する。)を配置することになる。
発明者らは、このようなアンテナ部とダミーパターン部とを含むループアンテナのアンテナ特性を電磁界シミュレーションにより検証した。
詳細には、検証したループアンテナ10のアンテナ部11は、図26に示すように、2つの給電部12と、2つの給電部12の間を接続してループ状をなすメッシュ構造のアンテナメッシュ部13とを含む。アンテナメッシュ部13は、幅10mmの帯状をなすメッシュ構造の導電体であり、長方形のループ状をなす。検証したループアンテナ10のアンテナ部11とダミーパターン部14とは分離している。また、アンテナメッシュ部13とダミーパターン部14には、正方形が縦横に並ぶ同じメッシュ構造が採用されている。
電磁界シミュレーションでは、送信又は受信する電波の周波数に600MHzを採用した。ダミーパターン部14のメッシュ構造の線間隔Lは、3.2mm又は6.4mmとした。ダミーパターン部14のメッシュ構造の線幅Wは、10μm又は20μmとした。
図27は、電磁界シミュレーションの結果得られた、ループアンテナ10の性能としてのアンテナ放射効率(縦軸)と、アンテナ部11とダミーパターン部14との離間距離D(横軸)との関係を示す。線幅Wが10μmと20μmとで異なる場合であっても、シミュレーションの結果は、ほぼ同じであった。そのため、同図では、線間隔Lが3.2mmと6.4mmの各ループアンテナ10において、線幅Wが10μmの結果のグラフと20μmの結果のグラフとが概ね重なっているため、グラフが2本に見えている。同図では、線間隔Lが3.2mmの結果のグラフを実線で、線間隔Lが6.4mmの結果のグラフを点線で示している。
電磁界シミュレーションの結果、図27に示すように、アンテナ部11とダミーパターン部14とが近いと、ループアンテナ10の性能が低下し、アンテナとして機能しなくなる可能性があることが分かった。そして、ループアンテナ10がアンテナとしての機能を発揮するには、線間隔Lと線幅Wとの組み合わせに関わらず、アンテナ部11とダミーパターン部14との離間距離Dを約6mm以上とする必要があることが分かった。
しかしながら、アンテナ部11とダミーパターン部14とを数mm離間させると、その境界を視覚的に認識できるようになり、視覚的にアンテナとして認識され難くするという目的を達成することが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、アンテナとしての性能の低下を抑えつつ、視覚的にアンテナとして認識され難いループアンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るループアンテナは、
面状に拡がる一面を有する絶縁性の基材と、
電波を受信又は送信するために前記基材の前記一面に設けられる導電体であり、第1の給電部、第2の給電部及び、当該2つの給電部の間を接続してループ状をなすメッシュ構造のアンテナメッシュ部を含むアンテナ部と、
前記基材の前記一面のうちの前記アンテナ部により囲まれた領域に設けられたメッシュ構造の導電体であり、前記アンテナ部とは分離されたダミーパターン部とを備え、
前記ダミーパターン部は、
前記第1の給電部に最も近い第1の近接端部と、
前記第2の給電部に最も近い第2の近接端部と、
前記アンテナ部の動作に影響する電流を流さないように、前記メッシュ構造に含まれる経路を切断する切断部とを有し、
前記切断部は、前記メッシュ構造の導電体により形成される経路のうち、前記第1の近接端部と前記第2の近接端部とを最短距離で接続する経路として幾何学的に定義される最小ループ経路に設けられている。
前記切断部は、複数設けられており、
前記ダミーパターン部は、
前記ダミーパターン部の前記導電体が形成するループのうち、前記アンテナ部に沿った最大のループを形成する導電体である第1ダミーループ部と、
前記ダミーパターン部の前記導電体が形成するループのうち、前記第1ダミーループ部により囲まれた領域にて前記第1ダミーループ部に沿った最大のループを形成する導電体である第2ダミーループ部と、
前記アンテナ部と前記第2ダミーループ部との間に位置し、前記第1ダミーループ部と交差する複数の交差ラインとを含み、
前記複数の切断部は、隣接する前記交差ラインの間に位置する前記第1ダミーループ部の各々と、前記複数の交差ラインの各々とに設けられていてもよい。
前記切断部は、複数設けられており、
前記ダミーパターン部のメッシュ構造は、複数の単位形状が二次元的に連続して接続された構造であり、
前記切断部は、前記複数の単位形状のすべてに少なくとも1つ設けられていてもよい。
前記アンテナと前記ダミーパターンとは、メッシュ構造が同一であってもよい。
前記メッシュ構造は、四角又は円を単位形状としてもよい。
前記第1の給電部と前記第2の給電部との各々は、前記アンテナメッシュ部のメッシュ構造よりも密なメッシュ構造の導電体、又は、隙間なく面状に拡がる導電体であってもよい。
前記基材は、樹脂フィルムであってもよい。
本発明によれば、アンテナとしての性能の低下を抑えつつ、視覚的にアンテナとして認識され難くすることが可能になる。
本発明の実施の形態1に係るループアンテナの構成を示す図である。 図1の点線の円C1で囲まれた部分近傍を拡大して示す図である。 変形例1に係るループアンテナの構成を示す図である。 メッシュ構造の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るループアンテナの構成を示す図である。 アンテナメッシュ部の第1ダミーループ部、第2ダミーループ部、第1交差ラインを説明するための図である。 変形例3に係るループアンテナの構成を示す図である。 アンテナメッシュ部の第1ダミーループ部、第2ダミーループ部、第3ダミーループ部、第2交差ラインを説明するための図である。 本発明の実施の形態3に係るループアンテナの構成を示す図である。 図9の点線の円C2で囲まれた部分近傍を拡大して示す図である。 図9の点線の円C2で囲まれた部分近傍に対応する部分を拡大した図であって、複数の第1の近接端部が含まれる変形例4に係るダミーパターン部における最小ループ経路と切断部の例を示す図である。 変形例5に係るループアンテナの構成を示す図である。 変形例6に係るループアンテナの構成を示す図である。 実施例1に係るループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。 比較例1に係るループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。 実施例2〜5の各々に係るループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。 実施例6〜7の各々に係るループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。 比較例2、実施例8〜9の各々に係るループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。 比較例3のループアンテナのうち、図9の点線の円C2で囲まれた部分近傍に対応する部分を拡大した図である。 実施例10、比較例3の各々に係るループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。 実施例11に係るループアンテナの構成を示す図である。 実施例12に係るループアンテナの構成を示す図である。 実施例13に係るループアンテナの構成を示す図である。 実施例3、実施例11〜13の各々に係るループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。 従来のフィルムアンテナの構成を示す図である。 ループ状をなす導電体にメッシュ構造のループアンテナに特許文献1に記載の発明を適用した場合に想定される仮想的なループアンテナの構成を示す図である。 仮想的なループアンテナによる電磁界シミュレーションの結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るループアンテナついて、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。また、本発明の実施の形態の説明及び図面では、上・下・前・後・右・左の用語を用いるが、これらは、方向を説明するために用いるのであって、本発明を限定する趣旨ではない。図中の各部の大きさの比率は、分かり易くするため、適宜変更している。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るループアンテナ100は、基材101と、アンテナ部102と、ダミーパターン部103とを備える。
基材101は、面状に拡がる一面を有する絶縁性の透明な部材である。本実施の形態に係る基材101は、樹脂フィルムである。なお、基材101は、ガラス板であってもよく、面状に拡がる一面が湾曲していてもよい。
アンテナ部102は、電波を受信又は送信するために基材101の一面に設けられる導電体である。アンテナ部102は、図1では、2つの長方形のニ点鎖線104_I,104_Oで挟まれた領域に設けられる。なお、これらの二点鎖線104_I,104_Oは、アンテナ部102が設けられる領域を説明するための仮想的な線である。
アンテナ部102は、第1の給電部105と、第2の給電部106と、第1の給電部105と第2の給電部106との間を接続してループ状をなすメッシュ構造のアンテナメッシュ部107とを含む。
第1の給電部105と第2の給電部106との各々は、発振回路、増幅回路などの各種の電気回路が接続される接点部である。第1の給電部105と第2の給電部106との各々は、接触抵抗を小さくするため、アンテナメッシュ部107のメッシュ構造よりも密なメッシュ構造の導電体、又は、隙間なく面状に拡がる導電体であるとよい。本実施の形態では、図1に示すように、隙間なく長方形に拡がっている。
本実施の形態に係るアンテナメッシュ部107は、一定の幅A(図2参照)である帯状のメッシュ構造が長方形の外縁104_Oに沿って延び、これによって、長方形のループ状をなす。図2は、図1の点線の円C1で囲まれた部分近傍を拡大した図である。幅Aは、適宜設定されてよいが、例えば、10mmである。
また、アンテナメッシュ部107は、複数の単位形状が二次元的に連続して接続された幾何学的なメッシュ構造である。本実施の形態のメッシュ構造では、単位形状である正方形が縦横に位置を揃えて並べられた構造である。単位形状の大きさ(一辺の長さであり、上述の「線間隔」に相当する。)L(図2参照)は、適宜設定されてよいが、例えば、2〜10mmである。
言い換えると、本実施の形態に係るアンテナメッシュ部107は、銅線、銀線などの導電線が間隔Lで縦横に並べられており、これによって、大きさLの正方形を単位形状とするメッシュ構造が形成されている。導電線の太さW(図2参照)は、適宜設定されてよいが、例えば、10〜20μmである。
ダミーパターン部103は、基材101の一面のうちのアンテナ部102により囲まれた領域に設けられたメッシュ構造の導電体である。アンテナ部102により囲まれた領域は、本実施の形態では、図1のニ点鎖線104_Iにより囲まれた領域に相当する。本実施の形態では、ダミーパターン部103のメッシュ構造は、アンテナメッシュ部107のメッシュ構造と同一である。ここで、メッシュ構造が同一であるとは、メッシュ構造を構成する単位形状、その大きさL、導電線の太さWが同じであることを意味する。
なお、ダミーパターン部103とアンテナメッシュ部107と各々のメッシュ構造は、同一でなくてもよい。
ダミーパターン部103は、図1及び図2に示すように、アンテナ部102とは分離されている。ダミーパターン部103とアンテナ部102との離間距離D(図2参照)は、当該離間部分が視認し難い程度で適宜設定されてよいが、例えば、10μmである。
また、ダミーパターン部103は、図1及び図2に示すように、メッシュ構造に含まれる経路を切断する切断部108を複数有する。切断部108の各々は、アンテナ部102の動作に影響する電流を流さないように経路を切断する。
言い換えると、本実施の形態では、切断部108の各々は、メッシュ構造を構成する導電線を切断した部位である。導電線を切断する距離(切断距離)S(図2参照)は、アンテナ部102の動作に影響する電流を流さないような距離であればよく、例えば、200μm〜500μmである。
本実施の形態に係る切断部108は、単位形状であるすべての正方形の各辺に設けられており、複数の単位形状に少なくとも1つ設けられる場合の一例である。言い換えると、本実施の形態に係る切断部108は、縦横に延びる導電線に概ね間隔Lで設けられており、これによって、単位形状である各正方形の各辺の概ね中央に設けられている。
以上、本発明の実施の形態1に係るループアンテナ100について説明した。
これまで説明したように、ダミーパターン部103は、アンテナ部102とは分離されており、かつ、上述のような複数の切断部108を有する。これにより、ダミーパターン部103をアンテナ部102の内部の領域に設けても、アンテナとしての性能の低下を抑えつつ、ループアンテナ100を視覚的にアンテナとして認識され難くすることが可能になる。
なお、実施の形態1は、次のように変形されてもよい。
例えば、実施の形態1では、基材101が透明な例により説明をしたが、基材101は、適宜、彩色されていてもよく、半透明又は不透明であってもよい。これによっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
例えば、ダミーパターン部103は、文字、図柄などを白抜きで表す加工が施されていてもよい。
(変形例1)
実施の形態1では、アンテナメッシュ部107が、長方形のループ状となる例により説明をしたが、アンテナメッシュ部107がなすループ状は、これに限られず、ひし形、その他の多角形、円形などであってもよい。アンテナメッシュ部107がなすループ状がひし形である例を図3に示す。図3に示すループアンテナ200のアンテナ部202は、ひし形のループ状をなすアンテナメッシュ部207を含む。そして、ダミーパターン部203は、アンテナメッシュ部207の内部の領域にて、外形がひし形をなすように設けられる。これらの点を除いて、ループアンテナ200は、実施の形態1に係るループアンテナ100と同様に構成されるとよい。
(変形例2)
実施の形態1では、メッシュ構造の単位形状が、正方形である例により説明をしたが、メッシュ構造の単位形状は、例えば、正方形以外の多角形、円、これらの一部(折れ線、曲線など)であってもよい。また、メッシュ構造の単位形状を二次元的に連続して配置する方法は、実施の形態1のように、縦横の位置を揃えたものに限らない。単位形状は、例えば、単位形状の縦横の位置を単位形状をズラして配置されてもよく、二次元的に連続して配置された単位形状が重ねて配置されてもよい。
図4の(a)〜(c)は、円を単位形状とする例であって、(d)〜(e)は、半円を単位形状とする例である。
図4(a)は、単位形状である円が縦横の位置を揃えて縦横に配置されたメッシュ構造の例を示す。図4(b)は、単位形状である円が単位形状の縦横の位置を単位形状の半分ずつズラして縦横に配置されたメッシュ構造の例を示す。図4(c)は、縦横の位置を揃えて縦横に配置された2組の円群が、単位形状の縦横の位置を単位形状の半分ずつズラして重ねて配置されたメッシュ構造の例を示す。
図4(d)は、縦に接続して配置した半円群を互いに接触するように横に並べたメッシュ構造の例を示す。図4(e)は、縦に接続して配置したうえで横に並べた図4(d)に示す半円群と、横に接続して配置したうえで縦に並べた半円群とが重ねて配置されたメッシュ構造の例を示す。
これらの変形例によっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、切断部108が、ダミーパターン部103に含まれるすべての正方形の各辺に設けられる例を説明した。実施の形態2では、アンテナメッシュ部107と概ね相似なループ状のうち、最も大きなループ状を形成する複数の(単位形状としての)正方形に切断部108が設けられる例を説明する。
本実施の形態に係るループアンテナ300は、図5に示すように、実施の形態1と同様の基材101及びアンテナ部102と、実施の形態1とは異なるダミーパターン部303とを備える。
ダミーパターン部303は、実施の形態1と同様のメッシュ構造の導電体であって、実施の形態1と同様に複数の切断部108が設けられている。本実施の形態に係るダミーパターン部303と、実施の形態1に係るダミーパターン部103との違いは、切断部108が設けられる箇所にある。
本実施の形態では、複数の切断部108は、ダミーパターン部303を構成する導電体のうち、第1ダミーループ部309、複数の第1交差ライン310に、ループ状に沿って1周設けられる。詳細には、複数の切断部108は、ダミーパターン部303のうち、隣接する第1交差ライン310の間に位置する第1ダミーループ部309の各々と、複数の第1交差ライン310の各々とに、1つずつ設けられている。
第1交差ライン310に設けられる切断部108ついて、より詳細には、第1ダミーループ部309から外へ延びる部分の長さが単位形状の大きさLの半分よりも長い第1交差ライン310では、切断部108は、第1ダミーループ部309の外側に設けられている。第1ダミーループ部309から外へ延びる部分の長さが単位形状の大きさLの半分以下である第1交差ライン310では、切断部108は、第1ダミーループ部309の内側に設けられている。
ここで、第1ダミーループ部309は、図6に示すように、ダミーパターン部303の導電体が形成するループ(本実施の形態では、矩形)のうち、アンテナ部102に沿った最大のループを形成する導電体である。
第2ダミーループ部311は、図6に示すように、ダミーパターン部303の導電体が形成するループのうち、第1ダミーループ部309により囲まれた領域にて第1ダミーループ部309に沿った最大のループを形成する導電体である。
複数の第1交差ライン310の各々は、図6に示すように、アンテナ部102と第2ダミーループ部311との間に位置し、第1ダミーループ部309と交差する導電体である。
以上、本発明の実施の形態2に係るループアンテナ300について説明した。
これまで説明したように、ダミーパターン部303は、アンテナ部102とは分離されており、かつ、上述のような複数の切断部108を有する。これにより、ダミーパターン部303をアンテナ部102の内部の領域に設けても、アンテナとしての性能の低下を抑えつつ、ループアンテナ300を視覚的にアンテナとして認識され難くすることが可能になる。
なお、実施の形態2は、次のように変形されてもよい。
(変形例3)
実施の形態2では、複数の切断部108が、第1ダミーループ部309と、複数の第1交差ライン310の各々とに設けられる例により説明した。変形例3に係るループアンテナ400では図7に示すように、複数の切断部108が、実施の形態2と同様の1周と、さらに、ループ状に沿った1周、すなわち、ループ状に沿って2周設けられる。本変形例で追加的に設けられる複数の切断部108は、ダミーパターン部403のうち、第2ダミーループ部311と、第2ダミーループ部311に交差する複数の第2交差ライン412の各々とに、ループ状に沿って1周設けられる。詳細には、本変形例で追加的に設けられる複数の切断部108は、隣接する第2交差ライン412の間に位置する第2ダミーループ部311の各々と、複数の第2交差ライン412の各々とに、1つずつ設けられている。
第2交差ライン412に設けられる切断部108ついて、より詳細には、第1ダミーループ部309から外へ延びる部分の長さが単位形状の大きさLの半分よりも長い第1交差ライン310に接続する(最も近い)第2交差ライン412では、切断部108は、第2ダミーループ部311より外側に設けられている。第1ダミーループ部309から外へ延びる部分の長さが単位形状の大きさLの半分以下である第1交差ライン310に接続する(最も近い)第2交差ライン412では、切断部108は、第2ダミーループ部311の内側に設けられている。
ここで、第2ダミーループ部311は、図8に示すように、実施の形態2で説明した通りである。
複数の第2交差ライン412の各々は、図8に示すように、第2ダミーループ部311と第3ダミーループ部413との間に位置し、第2ダミーループ部311と交差する導電体である。
第3ダミーループ部413は、図8に示すように、ダミーパターン部303の導電体が形成するループのうち、第2ダミーループ部311により囲まれた領域にて第2ダミーループ部311に沿った最大のループを形成する導電体である。
このような変形例3によっても、実施の形態2と同様の効果を奏する。
(実施の形態3)
これまでの実施の形態では複数の切断部108を設ける例を説明した。実施の形態3では、1つの切断部108を設ける例を説明する。
本実施の形態に係るループアンテナ500は、図9に示すように、実施の形態1と同様の基材101及びアンテナ部102と、実施の形態1とは異なるダミーパターン部503とを備える。
ダミーパターン部503は、実施の形態1と同様のメッシュ構造の導電体である。本実施の形態では、他の実施の形態と異なり、切断部108が最小ループ経路514に1つ設けられている。
ここで、最小ループ経路514とは、図10に示すように、ダミーパターン部503を構成するメッシュ構造の導電体により形成される経路のうち、第1の近接端部515と第2の近接端部516とを最短距離で接続する経路である。
第1の近接端部515は、ダミーパターン部503の端部のうち、第1の給電部に最も近い端部である。第2の近接端部516は、ダミーパターン部503の端部のうち、第2の給電部に最も近い端部である。
以上、本発明の実施の形態3に係るループアンテナ500について説明した。
これまで説明したように、ダミーパターン部503は、アンテナ部102とは分離されており、かつ、上述のような切断部108を有する。これにより、ダミーパターン部503をアンテナ部102の内部の領域に設けても、アンテナとしての性能の低下を抑えつつ、ループアンテナ500を視覚的にアンテナとして認識され難くすることが可能になる。
なお、実施の形態3は、次のように変形されてもよい。
(変形例4)
変形例4では、実施の形態3と同様に1つの切断部108を設ける場合に、切断部108を配置可能な位置について説明する。
図11(a)は、図9の点線の円C2で囲まれた部分近傍に対応する部分を拡大した図である。
本変形例では、最小ループ経路614は、図11(b)に示すように、ダミーパターン部603を構成するメッシュ構造の導電体により形成される経路のうち、第1の近接端部615と第2の近接端部516とを最短距離で接続する経路である。この最小ループ経路614は、切断部108の有無にかかわらず、幾何学的に定義づけられる。
切断部108は、図11(a)に示すように、最小ループ経路614を切断するように設けられてもよい。また、図11(c)に示すように、切断部108は、最小ループ経路614を切断するように設けられてもよい。ただし、図11(d)に示す位置で経路を切断しても、最小ループ経路614は、切断されない。そのため、図11(d)に示す位置で経路を切断しても、アンテナ部102の動作に影響する電流を流さないように経路を切断するという切断部108の効果を得ることはできない。
仮に、1つのダミーパターン部について複数の最小ループ経路が存在する場合は、すべての最小ループ経路に切断部が設けられるとよい。すなわち、幾何学的に定義される最小ループ経路にアンテナ部の動作に影響する電流を流さないように切断部108を設けることで、アンテナ部の動作に影響する電流が流れるループ経路が大きくなり、アンテナとしての性能の低下を抑えつつ、視覚的にアンテナとして認識され難くすることが可能になるという効果が得られる。さらに、実施の形態2や実施の形態1で説明したように切断部108の数を増やしていけば、アンテナ部の動作に影響する電流が流れるループ経路はより大きくなって、本来のループアンテナの性能に近づく。
本変形例によっても、実施の形態3と同様の効果を奏する。
(変形例5)
変形例5に係るループアンテナ651は、図12に示すように、基材101と、実施の形態1と同様のアンテナ部102と、変形例1と同様のアンテナ部202及びダミーパターン部203と、ダミーパターン部653とを備える。
アンテナ部202及びダミーパターン部203は、同図に示すように、アンテナ部102により囲まれた領域に設けられている。
アンテナ部102とアンテナ部202とは、それぞれ、アンテナメッシュ部107とアンテナメッシュ部207と、共通の第1の給電部105と第2の給電部106を有する。すなわち、アンテナメッシュ部107,207が、共通の第1の給電部105と第2の給電部106に電気的に接続されている。アンテナメッシュ部107とアンテナメッシュ部207とは、長さが異なっており、これによって、1つのループアンテナ651によって、異なる周波数の電波を受信又は送信することができる。
ダミーパターン部653は、アンテナ部102により囲まれた領域のうち、アンテナ部202及びダミーパターン部203を除く領域に設けられている。ダミーパターン部653は、実施の形態1に係るダミーパターン部103と同様のメッシュ構造を有する。
本変形例においてもダミーパターン部203,653を備えるので、視覚的にアンテナとして認識され難いループアンテナ651を提供することができる。
また、本変形例では、ダミーパターン部203,653のそれぞれに切断部108が設けられているので、アンテナ部102,202のアンテナとしての性能の低下を抑えることができる。なお、本変形例では、最小ループ経路は、ダミーパターン部203に形成されるので、切断部108は、ダミーパターン部203の最小ループ経路に設けることで、アンテナとしての性能の低下を抑えることができる。
このように本変形例によっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(変形例6)
変形例6に係るループアンテナ661は、図13に示すように、基材101と、上下2組のアンテナ部102及びダミーパターン部103とを備える。
アンテナ部102及びダミーパターン部103の各々は、実施の形態1と概ね同様である。ただし、本変形例では、上下のアンテナ部102は、共通の第1の給電部105と第2の給電部106を有し、長さが異なるアンテナメッシュ部107を有する。これにより、変形例5と同様に、1つのループアンテナ661によって、異なる周波数の電波を受信又は送信することができる。
本変形例においても、各アンテナ部102により囲まれた領域にダミーパターン部103が設けられているので、視覚的にアンテナとして認識され難いループアンテナ661を提供することができる。
また、本変形例では、ダミーパターン部103の各々に、実施の形態1と同様に複数の切断部108が設けられているので、各アンテナ部102のアンテナとしての性能の低下を抑えることができる。なお、本変形例では、最小ループ経路は、ダミーパターン部103の各々に形成されるので、切断部108は、ダミーパターン部103の最小ループ経路の各々に設けることで、アンテナとしての性能の低下を抑えることができる。
このように本変形例によっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(実施例1)
実施例1のループアンテナ100は、実施の形態1に係るループアンテナ100において、アンテナメッシュ部107の幅Aを10mm、単位形状の大きさLを3200μm、導電線の太さ(上述の「線幅」に相当する。)Wを10μm、離間距離Dを10μm、切断距離Sを320μmとしたものである。
比較例1のループアンテナ100は、切断距離Sを10μmとし、この切断距離Sのみが実施例1と異なるループアンテナ100である。
実施例1及び比較例1のループアンテナ100によって600MHzの電波を受信する場合の電磁界シミュレーションを行った結果を、それぞれ、図14及び図15に示す。図14(a)、図15(a)は、それぞれ、実施例1及び比較例1のループアンテナ100のシミュレーションの結果得られた電流分布を示す。図14(b)、図15(b)は、それぞれ、実施例1及び比較例1のループアンテナ100のシミュレーションの結果得られた反射特性を示す。
図14,図15を比較すると分かるように、切断距離Sが320μmであれば、ダミーパターン部103の導電体に電波の送受信に影響する電流が流れないので、反射特性もアンテナとして十分なものとなっている。これに対して、切断距離Sが10μmでは、電流分布が第1の給電部105及び第2の給電部106近傍に集中しており、反射特性も悪く、アンテナとして動作していない。このことから、切断距離Sが10μmでは、ダミーパターン部103の導電体が、アンテナ部102の動作に影響する電流を流さないように切断されていないこと、すなわち、アンテナ部102の動作に悪い影響を与える電流が流れてしまうループ経路が存在することが分かる。
(実施例2〜5)
実施例2〜5のループアンテナ100は、実施の形態1に係るループアンテナ100において、アンテナメッシュ部107の幅Aを10mm、離間距離Dを10μmとしたもので、単位形状の大きさLと導電線の太さWとの組み合わせを変えたものである。実施例2のループアンテナ100は、大きさLと太さWとがそれぞれ、3.2mm、10μmである。実施例3のループアンテナ100は、大きさLと太さWとがそれぞれ、6.4mm、10μmである。実施例4のループアンテナ100は、大きさLと太さWとがそれぞれ、3.2mm、20μmである。実施例5のループアンテナ100は、大きさLと太さWとがそれぞれ、6.4mm、20μmである。
図16は、実施例2〜5の各々に係るループアンテナ100によって600MHzの電波を受信する場合の電磁界シミュレーションを行った結果を示す図であって、切断距離S(μm)とアンテナ放射効率(dB)との関係を示す。図16において、実施例2〜5のそれぞれの結果は、実線、点線、一点鎖線、二点鎖線によって示しており、実施例2と実施例4との結果を示すグラフは概ね重なっている。
単位形状の大きさLが3.2mmでは切断距離Sを約240μmより大きくし、単位形状の大きさLが6.4mmでは切断距離Sを約480μmより大きくすると、アンテナとして機能し得る程度のアンテナ放射特性となることが分かる。
(実施例6〜7)
実施例6〜7のループアンテナ200は、変形例1に係るループアンテナ200において、アンテナメッシュ部107の幅Aを10mm、離間距離Dを10μmとしたもので、単位形状の大きさLと導電線の太さWとの組み合わせを変えたものである。実施例6のループアンテナ200は、大きさLと太さWとがそれぞれ、3.2mm、10μmである。実施例7のループアンテナ100は、大きさLと太さWとがそれぞれ、6.4mm、10μmである。
図17は、実施例6〜7の各々に係るループアンテナ100によって2GHzの電波を受信する場合の電磁界シミュレーションを行った結果を示す図であって、切断距離S(μm)とアンテナ放射効率(dB)との関係を示す。図17において、実施例6〜7のそれぞれの結果は、実線、点線によって示している。
単位形状の大きさLが3.2mmでは切断距離Sを約240μmより大きくし、単位形状の大きさLが6.4mmでは切断距離Sを約480μmより大きくすると、アンテナとして機能し得る程度のアンテナ放射特性となることが分かる。
(実施例8〜9)
実施例8〜9は、それぞれ、実施の形態2に係るループアンテナ300、変形例3に係るループアンテナ400の実施例である。実施例8〜9のループアンテナ300,400では、アンテナメッシュ部107の幅Aを10mm、離間距離Dを10μm、単位形状の大きさLを6400μm、導電線の太さWを10μm、切断距離Sを480μmとしている。
比較例2は、ダミーパターン部303,403に切断部108を設けていないループアンテナの例である。比較例2に係るループアンテナの幅A、離間距離D、単位形状の大きさL、導電線の太さW及び切断距離Sのそれぞれは、実施例8〜9のループアンテナ300,400と同じである。
図18は、比較例2のループアンテナ、実施例8〜9の各々に係るループアンテナ300,400によって600MHzの電波を受信する場合の電磁界シミュレーションを行った結果を示す図であって、各ループアンテナのアンテナ放射効率(dB)を示す。
実施例8の結果から、実施の形態2のように切断部108をループ状の1周設けることで、アンテナとして機能し得る程度のアンテナ放射特性となることが分かる。
(実施例10)
実施例10のループアンテナ500は、実施の形態3に係るループアンテナ500(図9参照)において、アンテナメッシュ部107の幅Aを10mm、離間距離Dを10μm、単位形状の大きさLを6400μm、導電線の太さWを10μmとしたものである。
比較例3のループアンテナは、図19に示すように、切断部108が最小ループ経路514に設けられていない点を除いて、実施例10のループアンテナ200と同様である。なお、図19は、比較例3のループアンテナにおいて、図10に相当する部分の拡大図である。
図20は、実施例10、比較例3の各々に係るループアンテナ500によって600MHzの電波を受信する場合の電磁界シミュレーションを行った結果を示す図であって、切断距離S(μm)とアンテナ放射効率(dB)との関係を示す。図20では、実施例10、比較例3のそれぞれの結果は、実線、点線によって示している。
(実施例11〜13)
実施例11のループアンテナ700は、図21に示すように、実施の形態1に係るループアンテナ100において、ダミーパターン部703の導電線のうち、縦方向に延在する左端の1列の導電線717が、切断部108を有さず、アンテナ部102に接続したものである。
実施例12のループアンテナ800は、図22に示すように、実施の形態1に係るループアンテナ100において、ダミーパターン部803の導電線のうち、縦方向に延在する中央近傍の1列の導電線818が、切断部108を有さず、アンテナ部102に接続したものである。
実施例13のループアンテナ900は、図23に示すように、実施の形態1に係るループアンテナ100において、ダミーパターン部903の導電線のうち、すべての縦方向に延在する導電線919が、切断部108を有さず、アンテナ部102に接続したものである。
実施例11〜13のループアンテナ700,800,900はいずれも、実施例3のループアンテナ100と同様に、アンテナメッシュ部107の幅Aを10mm、離間距離Dを10μm、単位形状の大きさLを6400μm、導電線の太さWを10μmとしている。また、実施例11〜13のループアンテナ700,800,900はいずれも、切断距離Sを480μmとしている。
図24は、実施例3、実施例11〜13の各々に係るループアンテナ100,700,800,900によって600MHzの電波を受信する場合の電磁界シミュレーションを行った結果を示す図であって、各ループアンテナのアンテナ放射効率(dB)を示す。ダミーパターン部703,803のように縦方向に延在する導電線の1本をアンテナ部102に接続しても、アンテナとして機能し得る程度のアンテナ放射特性となることが分かる。
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限られるものではない。例えば、本発明は、これまで説明した実施の形態及び変形例の一部又は全部を適宜組み合わせた形態、その形態に適宜変更を加えた形態をも含む。
100,200,300,400,500,651,661,700,800,900 ループアンテナ
101 基材
102,202 アンテナ部
103,203,303,403,503,603,653,703,803,903 ダミーパターン部
104_I,104_O 二点鎖線
105 第1の給電部
106 第2の給電部
107,207 アンテナメッシュ部
108 切断部
309 第1ダミーループ部
310 第1交差ライン
311 第2ダミーループ部
412 第2交差ライン
413 第3ダミーループ部
514,614 最小ループ経路
515,615 第1の近接端部
516 第2の近接端部
717,818 1列の導電線
919 すべての縦方向に延在する導電線

Claims (7)

  1. 面状に拡がる一面を有する絶縁性の基材と、
    電波を受信又は送信するために前記基材の前記一面に設けられる導電体であり、第1の給電部、第2の給電部及び、当該2つの給電部の間を接続してループ状をなすメッシュ構造のアンテナメッシュ部を含むアンテナ部と、
    前記基材の前記一面のうちの前記アンテナ部により囲まれた領域に設けられたメッシュ構造の導電体であり、前記アンテナ部とは分離されたダミーパターン部とを備え、
    前記ダミーパターン部は、
    前記第1の給電部に最も近い第1の近接端部と、
    前記第2の給電部に最も近い第2の近接端部と、
    前記アンテナ部の動作に影響する電流を流さないように、前記メッシュ構造に含まれる経路を切断する切断部とを有し、
    前記切断部は、前記メッシュ構造の導電体により形成される経路のうち、前記第1の近接端部と前記第2の近接端部とを最短距離で接続する経路として幾何学的に定義される最小ループ経路に設けられている
    ことを特徴とするループアンテナ。
  2. 前記切断部は、複数設けられており、
    前記ダミーパターン部は、
    前記ダミーパターン部の前記導電体が形成するループのうち、前記アンテナ部に沿った最大のループを形成する導電体である第1ダミーループ部と、
    前記ダミーパターン部の前記導電体が形成するループのうち、前記第1ダミーループ部により囲まれた領域にて前記第1ダミーループ部に沿った最大のループを形成する導電体である第2ダミーループ部と、
    前記アンテナ部と前記第2ダミーループ部との間に位置し、前記第1ダミーループ部と交差する複数の交差ラインとを含み、
    前記複数の切断部は、隣接する前記交差ラインの間に位置する前記第1ダミーループ部の各々と、前記複数の交差ラインの各々とに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のループアンテナ。
  3. 前記切断部は、複数設けられており、
    前記ダミーパターン部のメッシュ構造は、複数の単位形状が二次元的に連続して接続された構造であり、
    前記切断部は、前記複数の単位形状のすべてに少なくとも1つ設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のループアンテナ。
  4. 前記アンテナと前記ダミーパターンとは、メッシュ構造が同一である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のループアンテナ。
  5. 前記メッシュ構造は、四角又は円を単位形状とする
    ことを特徴とする請求項4に記載のループアンテナ。
  6. 前記第1の給電部と前記第2の給電部との各々は、前記アンテナメッシュ部のメッシュ構造よりも密なメッシュ構造の導電体、又は、隙間なく面状に拡がる導電体である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のループアンテナ。
  7. 前記基材は、樹脂フィルムである
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のループアンテナ。
JP2017108033A 2017-05-31 2017-05-31 ループアンテナ Active JP6325719B1 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017108033A JP6325719B1 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 ループアンテナ
PCT/JP2018/001893 WO2018220893A1 (ja) 2017-05-31 2018-01-23 ループアンテナ
US16/613,633 US10998609B2 (en) 2017-05-31 2018-01-23 Loop antenna
CN201880033224.9A CN110651396B (zh) 2017-05-31 2018-01-23 环形天线
KR1020197034002A KR102262972B1 (ko) 2017-05-31 2018-01-23 루프 안테나
TW107104023A TWI690117B (zh) 2017-05-31 2018-02-05 環形天線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017108033A JP6325719B1 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 ループアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6325719B1 true JP6325719B1 (ja) 2018-05-16
JP2018207216A JP2018207216A (ja) 2018-12-27

Family

ID=62143783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017108033A Active JP6325719B1 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 ループアンテナ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10998609B2 (ja)
JP (1) JP6325719B1 (ja)
KR (1) KR102262972B1 (ja)
CN (1) CN110651396B (ja)
TW (1) TWI690117B (ja)
WO (1) WO2018220893A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021501529A (ja) * 2017-11-06 2021-01-14 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. フィルムアンテナ及びそれを含むディスプレイ装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112928438B (zh) * 2019-11-20 2023-10-20 华为技术有限公司 盖板及电子设备
CN112018511A (zh) * 2020-08-13 2020-12-01 安徽精卓光显技术有限责任公司 车联网天线及无线通信装置
KR20220046321A (ko) * 2020-10-07 2022-04-14 삼성전자주식회사 안테나를 포함하는 전자 장치
KR20220132870A (ko) * 2021-03-24 2022-10-04 동우 화인켐 주식회사 안테나 소자 및 이를 포함하는 디스플레이 장치
US20240304993A1 (en) * 2022-04-25 2024-09-12 Beijing Boe Sensor Technology Co., Ltd. Dual-polarized antenna and electronic device
WO2024185544A1 (ja) * 2023-03-07 2024-09-12 大日本印刷株式会社 配線基板及びヘッドマウントディスプレイ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007156874A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Primotech:Kk 非接触icカード
JP2008092425A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Asahi Glass Co Ltd 自動車用高周波ガラスアンテナ装置
JP2013198165A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Samsung Electronics Co Ltd 近距離無線通信アンテナ装置及びこれを備える携帯端末

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6449302A (en) 1987-08-19 1989-02-23 Dainippon Printing Co Ltd Film antenna
JP3490304B2 (ja) 1997-10-17 2004-01-26 シャープ株式会社 無線通信装置
JP2000138512A (ja) * 1998-09-23 2000-05-16 Sharp Corp 平面アンテナを備えた液晶表示装置
JP2005142984A (ja) 2003-11-10 2005-06-02 Shin Etsu Polymer Co Ltd 透光性アンテナ
US7656357B2 (en) 2005-04-01 2010-02-02 Nissha Printing Co., Ltd. Transparent antenna for vehicle and vehicle glass with antenna
US7847753B2 (en) 2005-04-01 2010-12-07 Nissha Printing Co., Ltd. Transparent antenna for display, translucent member for display with an antenna and housing component with an antenna
KR20080061274A (ko) * 2006-12-27 2008-07-02 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 안테나 및 그 안테나를 가지는 반도체 장치
US10391871B2 (en) * 2014-01-10 2019-08-27 Witricity Corporation Controlling current flow path in wireless electric vehicle charging systems for mitigating RF radiated emissions
US10622703B2 (en) 2014-03-05 2020-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd Antenna device and electronic device having the antenna device
KR102248849B1 (ko) * 2014-03-05 2021-05-07 삼성전자주식회사 안테나 장치 및 그를 구비하는 전자 장치
WO2016084667A1 (ja) 2014-11-25 2016-06-02 シャープ株式会社 通信装置、表示装置及び通信システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007156874A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Primotech:Kk 非接触icカード
JP2008092425A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Asahi Glass Co Ltd 自動車用高周波ガラスアンテナ装置
JP2013198165A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Samsung Electronics Co Ltd 近距離無線通信アンテナ装置及びこれを備える携帯端末

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021501529A (ja) * 2017-11-06 2021-01-14 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. フィルムアンテナ及びそれを含むディスプレイ装置
JP7078718B2 (ja) 2017-11-06 2022-05-31 東友ファインケム株式会社 フィルムアンテナ及びそれを含むディスプレイ装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20190137895A (ko) 2019-12-11
KR102262972B1 (ko) 2021-06-08
US20200203830A1 (en) 2020-06-25
CN110651396A (zh) 2020-01-03
US10998609B2 (en) 2021-05-04
TW201904129A (zh) 2019-01-16
JP2018207216A (ja) 2018-12-27
CN110651396B (zh) 2022-07-22
WO2018220893A1 (ja) 2018-12-06
TWI690117B (zh) 2020-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6325719B1 (ja) ループアンテナ
KR102075779B1 (ko) 링형 안테나 및 이를 구비한 이어 모듈
JP2016105583A (ja) アンテナ装置、無線通信装置、及びレーダ装置
JP6262617B2 (ja) 表面電流抑制フィルタ及びアンテナ装置
CN105789833A (zh) 天线装置及移动终端
TW201735448A (zh) 天線及其天線模組
JPWO2021210297A5 (ja)
JP7195645B2 (ja) アンテナ構造体
JP4675940B2 (ja) 統合アンテナ
JP6551067B2 (ja) アンテナ装置
JP2011066865A (ja) 平面型アンテナ
JP6890155B2 (ja) アレイアンテナ
CN208062247U (zh) 多频共口径宽带辐射体
CN107425269B (zh) 多频共口径宽带辐射体
CN106602247A (zh) 一种移动终端的多频天线和移动终端
JP2021093705A (ja) マイクロストリップアンテナ、マイクロストリップアンテナユニット、及びマイクロストリップアンテナユニット群
JP2009077028A (ja) アンテナ装置、および、通信装置
CN105322303B (zh) 天线装置
JP2015041995A (ja) スロットアンテナ
WO2016194888A1 (ja) ホーンアンテナ
JP7512525B2 (ja) 放射ループを有するアンテナデバイス
WO2016098340A1 (ja) 半導体チップおよび導波管変換システム
JP6033520B1 (ja) ホーンアンテナ
JP6089772B2 (ja) 円偏波送受信用平面アンテナ
CN105723475B (zh) 用于带通信号的薄柔性传输线

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6325719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250