JP3490304B2 - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP3490304B2
JP3490304B2 JP25580798A JP25580798A JP3490304B2 JP 3490304 B2 JP3490304 B2 JP 3490304B2 JP 25580798 A JP25580798 A JP 25580798A JP 25580798 A JP25580798 A JP 25580798A JP 3490304 B2 JP3490304 B2 JP 3490304B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
    • H01Q9/045Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna with particular feeding means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置の液
晶ディスプレイ(LCD)等の表示部上に形成される透
明アンテナを用いた無線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信装置は、既に確立された通信技
術及び新しい通信技術のいずれでもその使用範囲を拡大
しており、小型化の傾向をたどっている。無線通信装置
の例としては、携帯用小型無線機呼び出し機、電話機、
テレビ、世界測位衛星システム(GPS (Global Posit
ioning System))等の衛星受信機、無線狭域情報通信網
(LAN(Local Area Network))等がある。これらの無
線装置の精度を左右する主な要因の一つに、無線機のア
ンテナがあげられる。しかしながら、このアンテナは、
同時に、その大きさのために、無線通信装置の小型化を
妨げる要因となっている。なかでも、笞型(ホイップ)
アンテナは、比較的大きく、ユーザが手にする送信機か
らの全方向性放射が、人体に悪影響を及ぼすという問題
が近年浮上してきている。さらに、このホイップアンテ
ナは、シャシーから突出するように設けられているた
め、壊れやすい。
【0003】無線通信装置のアンテナには、内蔵型のも
のと、外付け型のものとがある。また、当然考えられる
選択肢の1つとして、いわゆるパッチ型のアンテナを用
いることができる。パッチアンテナは、その名前が示す
ように、薄膜状に形成され、既存の構成の上に積層でき
るように設計されている。
【0004】図13は、従来のパネルアンテナ10の平
面構造を示している。パネルアンテナ10は、導電性の
アンテナ接地面14に囲まれるように形成された導電性
の放射素子12を含んでいる。パネルアンテナ10は、
例えば、絶縁膜上に形成された銅薄膜からなるコンダク
タを含むPC(Polycarbonate)ボード上に形成される。
放射素子12は、アンテナ接地面14と電気的に絶縁す
るようにパターニングされる。放射素子(コンダクタ)
12及びアンテナ接地面(コンダクタ)14は、これら
の下面に積層された上記絶縁膜の一部分16(図中ハッ
チングで示す)が露出されるまで上記銅薄膜をエッチン
グすることによって、互いに、電気的に絶縁するように
形成されている。
【0005】図14は、図13に示す従来のパネルアン
テナ10の部分断面図である。絶縁層18上に形成され
た導電性の放射素子12及びアンテナ接地面14は、図
中、実細線のハッチングで示されている。図14に示す
ような同一平面上に形成された放射素子12及びアンテ
ナ接地面14を備えたパネルアンテナ10は、放射素子
12を挟んだアンテナ接地面14間の離間距離(b),
放射素子(コンダクタ)12の幅(a),絶縁層18の
誘電率(εr ),アンテナ接地面14の厚さ(t),絶
縁層18の厚さ(h),所望の共振周波数の有効波長等
の要素間の公知の関係を考慮して設計される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなパッチア
ンテナを、制限された大きさに設計した場合、十分なゲ
インが得られない、または、指向性の片寄りが起きると
いったような不都合が生じやすい。さらに、十分なゲイ
ンが得られないと、関連無線機の電気的機能が損なわ
れ、情報の伝達が確実に行えないという問題をもたら
す。たとえ、アンテナをシャシーに外付けできたとして
も、シャシー自体が小型化の傾向にあるため、適切な通
信サービスが提供できるように、アンテナを取り付ける
ことは難しい。
【0007】特に、セル式(通話ゾーン式) 電話におい
ては、アンテナの設計が難しい。一般に、セル式電話本
体の表面積の半分は、キーパッド等のユーザが操作する
スイッチ及び電気表示面等に使われてしまう。通常、キ
ーパッドと液晶表示ディスプレイとは、電話の同一面上
に形成され、ユーザが、キー操作を確認しながら行える
ように設計されている。このため、電話のユーザ使用側
の面(user-interface) に、アンテナを設けることは難
しい。ユーザのより広い表示面と、より高い機能に対す
る要求は、従来のパッチアンテナの設置面積をより限定
する要因となっている。
【0008】たとえ、アンテナを電話の表示面が形成さ
れている面とは反対側の面に形成できたとしても、アン
テナの方向に、半球状またはそら豆状(kidney shaped)
の通信サービスを提供できるにすぎない。指向性の高い
アンテナゲインを有する無線機は、しばしば、電話のユ
ーザが移動中に、基地局または通信先の無線機と通信が
できない状態になってしまうことがある。少なくとも、
移動中の通信可能状態を維持するためには、通信先の基
地局を、頻繁にかえる必要があり、指向性の高いアンテ
ナゲインを有する無線機を使って通信することは難し
い。さらに、基地局の選択を可能にするために、ユーザ
の通信とは直接関係のない大量の機器制御情報の通信が
必要となる。また、システム内に、複数の指向性アンテ
ナを使用し、結合型全方向性通信圏を形成する構成とす
ることも考えられるが、この場合、以下のような問題が
生じる。つまり、当然のことながら、2つのアンテナを
1つの無線機に搭載することは、1つのアンテナを搭載
するよりも難しく、上述したセル式電話のように、本体
の表面積の大部分が、キーパッドと液晶表示面とで占め
られている構成においては、尚更である。
【0009】通信装置は、多くの場合、異なる周波数で
同時に動作する受信部と送信部とをそれぞれ1つずつ備
えているが、通信装置のなかには、複数の受信部及び送
信部を備えたものもある。この場合、上述したように、
1つの無線装置に複数のアンテナを搭載することは難し
い。したがって、1つのアンテナを、それを搭載する多
種にわたるすべての送信部及び受信部と接続することが
でき、かつ、あらゆる周波数域で動作するように設計す
る必要がある。1つのアンテナを、複数の無線装置と接
続させるためには、アンテナ共用器または、時分割多重
アンテナスイッチが必要である。これらの回路を用いた
場合、アンテナの性能を低下させるだけでなく、装置の
製造に、かなりのコストを要する上に、シャシー内の限
られた貴重なスペースを占領してしまうといった問題が
生じる。
【0010】なお、小型の無線装置の電気表示部を覆う
ように搭載されているアンテナもある。Woo et a
l.米国特許(No.5,627,548)は、液晶表示装置上に透明
酸化インジウム錫からなる導電膜で形成されたパッチア
ンテナを開示している。しかしながら、このパッチアン
テナに使用されている酸化インジウム錫からなる導電膜
の導電性は低く、したがって、この導電性金属を用いた
場合のアンテナゲインは低い。低ゲイン、高電流ロス、
及びそれに伴うIR(電流×抵抗) 熱は、送信機のアン
テナの材質の選択をさらに制限する要因となっている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の透明アンテナ
は、上記課題を解決するために、透明薄膜と、所定の周
波数で動作し、上記透明薄膜上に形成される透明平面放
射素子とを含むことを特徴としている。
【0012】上記の透明アンテナは、透明薄膜上に透明
平面放射素子を形成してなる平面状のアンテナであっ
て、その構成要素が透明性を有しており、下方の構造を
目視可能となっている。したがって、上記の透明アンテ
ナを無線装置に設ける場合、無線装置において最も広い
表面積を有するものの1つである表示部をアンテナ設置
面とすることが可能となり、アンテナ設置の自由度が増
す。また、本発明の透明アンテナは、単独使用の場合の
電波出力範囲が半球状であって全方向出力ではないの
で、ユーザの使用時にユーザのいる方向の電波出力(RF
output)が最小となるように上記の透明アンテナを設置
すれば、人体への影響を最小限に抑えることができる。
【0013】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、さら
に、透明平面接地面を含むことを特徴としている。これ
により、上記発明の作用に加えて、高性能の平面状の透
明アンテナを得ることができる。
【0014】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、上記透
明平面接地面が上記透明薄膜上に形成されることによっ
て、上記透明平面放射素子と上記透明平面接地面とが同
一平面上に形成されていることを特徴としている。
【0015】上記の透明アンテナによれば、上記発明の
作用に加えて、1つの透明薄膜上に透明平面放射素子と
透明平面接地面とを形成することにより、膜厚の薄い透
明度の高い透明アンテナを得ることができる。
【0016】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、さら
に、上記透明薄膜と積層される第2の透明薄膜を含み、
上記透明平面接地面が上記第2の透明薄膜上に形成され
ていることを特徴としている。
【0017】上記の透明アンテナによれば、上記発明の
作用に加えて、透明平面放射素子と透明平面接地面とを
別々の透明薄膜上に形成して積層構造とすることによ
り、アンテナ設置面積が比較的小さい場合でも高ゲイン
の透明アンテナを得ることができる。
【0018】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、上記透
明平面放射素子は、所定の間隔を開けて設けられた複数
の金属線よりなる金属フィルム構造をなすことを特徴と
している。
【0019】上記の透明アンテナによれば、上記発明の
作用に加えて、透明平面放射素子を、所望の透明度が得
られるように間隔を開けて設けられた複数の金属線を用
いた金属フィルム構造とすることで、高導電性の透明平
面放射素子を得ることができる。これにより、従来の笞
型アンテナと同様の特性を有し、表示部上にも搭載可能
な平面状の透明アンテナを得ることができる。
【0020】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、上記金
属フィルム構造は、互いに平行に配された複数の金属線
よりなるグリッド構造、または互いに平行に配された複
数の金属線と該金属線と直交するように互いに平行に配
された複数の金属線とからなる網構造であることを特徴
としている。
【0021】上記の透明アンテナによれば、上記発明の
作用に加えて、金属フィルム構造をグリッド構造または
網構造とすることにより、比較的簡単に導電率のばらつ
きの少ない均一な金属フィルム構造を容易に得ることが
できる。
【0022】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、上記金
属フィルム構造の金属線は、銅,アルミニウム,金,
銀,ニッケル,クロム,チタン,モリブデン,錫,タン
タル,マグネシウム,コバルト,プラチナ,タングステ
ン,マンガン,シリコン,ジルコニウム,バナジウム,
ニオブ,ハフニウム,インジウム及び上記物質の合金よ
りなるグループより選ばれる材料により形成されている
ことを特徴としている。
【0023】上記の透明アンテナによれば、上記発明の
作用に加えて、上記の高導電性の各金属物質又はそれら
の合金にて金属フィルム構造の金属線を形成することに
より、膜厚が薄く(即ち透明性が高く)、且つ高いアン
テナゲインを有する透明アンテナを得ることができる。
【0024】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、上記各
金属線の幅は、1〜30μmの範囲であり、金属線間の
隙間は、30μm〜1mmの範囲であることを特徴とし
ている。
【0025】上記の透明アンテナによれば、上記発明の
作用に加えて、各金属線の線幅及び金属線間の隙間を設
定することにより、下方の構造を目視するのに十分な透
明性を有し、且つ高いアンテナゲインを有する透明アン
テナを得ることができる。
【0026】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、上記金
属フィルム構造をなす金属線は、インジウム錫,酸化イ
ンジウム錫,及び酸化錫よりなるグループより選ばれる
材料から形成されており、該フィルムは0.1〜10μ
mの厚さに設定されていることを特徴としている。
【0027】上記の構成のように、金属フィルム構造を
なす金属線をインジウム錫、酸化インジウム錫、または
酸化錫とすることもでき、この場合、金属フィルムの厚
さを0.1〜10μmにすることにより、上記発明の作
用に加えて、下方の構造を目視するのに十分な透明性を
有し、且つ高いアンテナゲインを有する透明アンテナを
得ることができる。
【0028】なお、上述のWoo et al.米国特許(No.5,62
7,548)に開示されている透明酸化インジウム錫からなる
導電膜は、本発明のように金属線が所定の間隔を開けて
複数設けられる構成ではなく一枚の膜状に形成されてお
り、本発明の構成とは全く異なる。
【0029】本発明の透明アンテナは、上記課題を解決
するために、上記記載の透明アンテナにおいて、上記透
明平面放射素子を複数有し、複数の透明平面放射素子が
上記透明平面接地面と同一平面上に形成されていること
を特徴としている。
【0030】上記のように、上記発明の作用に加えて、
複数の透明平面放射素子を有する(即ち複数のアンテナ
ユニットを有する)構成において、複数の透明平面放射
素子を透明平面接地面と同一平面上に形成することによ
り、膜厚の薄い透明度の高い透明アンテナを得ることが
できる。
【0031】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、平面パネル表示部と、上記平面パネル表示
部上に設けられ、所定の周波数で動作する透明アンテナ
とを含み、上記透明アンテナは、高導電性の透明平面放
射素子及び高導電性の透明平面接地面を含んでおり、上
記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間隔
を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィルム
構造をなしており、上記金属フィルム構造の各金属線
は、上記平面パネル表示部における画素間の非表示部分
に対応して、画素ピッチに合わせて形成されており、さ
らに、上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非導電性
フィルム構造のダミー部を含み、上記ダミー部は、上記
金属フィルム構造の複数の金属線と同様の金属線群を有
し、該金属線群の各線が部分的に切断されることによっ
て非導電性フィルム構造をなすことを特徴としている。
【0032】上記の構成において、透明アンテナは平面
状のアンテナであって、その構成要素が透明性を有して
おり、下方の構造を目視可能となっている。したがっ
て、上記のように、無線通信装置において最も広い表面
積を有するものの1つである平面パネル表示部をアンテ
ナ設置面とすることが可能である。また、上記透明アン
テナは、単独使用の場合の電波出力範囲が半球状であっ
て全方向出力ではないので、ユーザの使用時にユーザの
いる方向の電波出力が最小となるように本透明アンテナ
を表示部上に形成すれば、人体への影響を最小限に抑え
ることができる。
【0033】また、上記の構成によれば、上記発明の作
用に加えて、透明平面放射素子及び透明平面接地面を、
所望の透明度が得られるように間隔を開けて設けられた
複数の金属線を用いた金属フィルム構造とすることで、
高導電性の透明平面放射素子及び透明平面接地面を得る
ことができる。これにより、上記発明の作用に加えて、
従来の笞型アンテナと同様の特性を有する平面状の透明
アンテナを搭載した高性能の無線通信装置を得ることが
できる。
【0034】また、上記の平面パネル表示部における画
素間の非表示部分とは、例えば液晶ディスレイにおける
画素電極間の空間部分であり、ブラックマトリクス等が
形成される部分である。
【0035】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、平面パネル表示部の画素ピッチに合わせて金属フ
ィルム構造の各金属線を形成する(即ち、平面パネル表
示部における画素間の非表示部分と、金属フィルム構造
の不透明部分である金属線とを合致させる)ことによ
り、平面パネル表示部の視認性が向上する。
【0036】また、上記の構成によれば、上記発明の作
用に加えて、このダミー部を金属フィルム構造以外の部
分に形成すれば、透明アンテナ全体の透明度の均一性が
向上する。特に、本無線通信装置では、透明アンテナを
平面パネル表示部上に形成するので、金属フィルム構造
が平面パネル表示部の全体を覆いきれない場合に上記ダ
ミー部で透明度の均一性を調整することにより、表示状
態の視認性が向上する。
【0037】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、さら
に、透明薄膜を含み、上記透明アンテナの上記透明平面
放射素子及び透明平面接地面は、上記透明薄膜上に形成
されていることを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、1つの透明薄膜上に透明平面放射素子と透明平面
接地面とを形成することにより、膜厚の薄い透明度の高
い透明アンテナを得ることができ、平面パネル表示部の
視認性が向上する。
【0039】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、上記金
属フィルム構造は、互いに平行に配された複数の金属線
よりなるグリッド構造、または互いに平行に配された複
数の金属線と該金属線と直交するように互いに平行に配
された複数の金属線とからなる網構造をなすことを特徴
としている。
【0040】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、金属フィルム構造をグリッド構造または網構造と
することにより、比較的簡単に導電率のばらつきの少な
い均一な金属フィルム構造を容易に得ることができる。
【0041】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、上記金
属フィルム構造の金属線は、銅,アルミニウム,金,
銀,ニッケル,クロム,チタン,モリブデン,錫,タン
タル,マグネシウム,コバルト,プラチナ,タングステ
ン,マンガン,シリコン,ジルコニウム,バナジウム,
ニオブ,ハフニウム,インジウム及び上記物質の合金よ
りなるグループより選ばれる材料により形成されている
ことを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、上記の高導電性の各金属物質又はそれらの合金に
て金属フィルム構造の金属線を形成することにより、膜
厚が薄く(即ち透明性が高く)、且つ高いアンテナゲイ
ンを有する透明アンテナを得ることができる。
【0043】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、上記各
金属線の幅は、1〜30μmの範囲であり、金属線間の
隙間は、30μm〜1mmの範囲であることを特徴とし
ている。
【0044】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、各金属線の幅及び金属線間の隙間を上記の範囲に
設定することにより、平面パネル表示部の表示状態を目
視するのに十分な透明性を有し、且つ高いアンテナゲイ
ンを有する透明アンテナを得ることができる。
【0045】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、上記金
属フィルム構造をなす金属線は、インジウム錫,酸化イ
ンジウム錫,及び酸化錫よりなるグループより選ばれる
材料から形成されており、該フィルムは0.1〜10μ
mの厚さに設定されていることを特徴としている。
【0046】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、金属フィルム構造をなす金属線をインジウム錫、
酸化インジウム錫、または酸化錫とすることもでき、こ
の場合、金属フィルムの厚さを0.1〜10μmにする
ことにより、平面パネル表示部の表示状態を目視するの
に十分な透明性を有し、且つ高いアンテナゲインを有す
る透明アンテナを得ることができる。
【0047】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、上記透
明アンテナを複数有し、上記複数の透明アンテナは、各
透明アンテナ毎に設けられた透明平面放射素子と、複数
の透明アンテナに共通で用いられる透明平面接地面とを
有し、複数の透明アンテナの各透明平面放射素子が、複
数の透明アンテナに共通で用いられる透明平面接地面と
同一平面上に形成されていることを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、透明アンテナを複数有する構成(例えば、全方向
性アンテナゲインパターンを得るために指向性の異なる
複数の透明アンテナを備えた構成等)において、1つの
透明平面接地面を複数の透明アンテナで共有し、且つ複
数の透明アンテナの各透明平面放射素子と上記透明平面
接地面とを同一平面上に形成することにより、膜厚の薄
い透明度の高い透明アンテナ群を得ることができ、平面
パネル表示部の視認性が向上する。
【0049】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、さら
に、透明薄膜を複数有し、該複数の透明薄膜は積層して
設けられると共に、上記透明アンテナを複数有し、該複
数の透明アンテナは、各透明アンテナ毎に設けられた透
明平面放射素子と、複数の透明アンテナに共通で用いら
れる透明平面接地面とを有し、上記複数の透明アンテナ
の各透明平面放射素子は、それぞれ対応する複数の透明
薄膜上に形成されていることを特徴としている。
【0050】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、透明アンテナを複数有する構成(例えば、全方向
性アンテナゲインパターンを得るために指向性の異なる
複数の透明アンテナを備えた構成等)において、1つの
透明平面接地面を複数の透明アンテナで共有することに
より、上記発明と同様に透明アンテナ群の薄膜化に寄与
する。また、上記複数の透明アンテナの各透明平面放射
素子を別々の透明薄膜上に形成して積層構造とすること
により、平面パネル表示部(即ちアンテナ設置面)が比
較的小さい場合でも高ゲインの透明アンテナ群を得るこ
とができる。
【0051】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、さら
に、その面上に上記透明平面放射素子が搭載された第1
の透明薄膜と、上記第1の透明薄膜と積層され、上記透
明平面接地面が搭載された第2の透明薄膜を含むことを
特徴としている。
【0052】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、透明平面放射素子と透明平面接地面とを別々の透
明薄膜上に形成して積層構造とすることにより、上記請
求項11に係る発明の作用に加えて、平面パネル表示部
(即ちアンテナ設置面)が比較的小さい場合でも高ゲイ
ンの透明アンテナを得ることができる。
【0053】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の無線通信装置において、さら
に、上記透明平面放射素子と同一平面上に形成された第
2の透明平面放射素子を備えた第2の透明アンテナを含
み、上記2つの透明平面放射素子は、相互配置型の金属
フィルム構造内に共存しており、上記金属フィルム構造
は、所定の間隔を開けて設けられた複数の金属線よりな
ることを特徴としている。
【0054】上記の構成によれば、上記発明の作用に加
えて、2つの透明アンテナを備えた構成において、各透
明アンテナの透明平面放射素子を、相互配置として1枚
の金属フィルム構造内に共存させることにより、上記発
明の作用に加えて、膜厚が薄く(即ち透明度が高く)且
つ高ゲインの2つの透明アンテナを得ることができる。
【0055】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、複数の周波数域で情報の通信を行う無線通
信装置であって、第1の周波数で情報を受信する入力部
を備えた第1の受信部と、上記第1の周波数とは異なる
第2の周波数で情報を受信する入力部を備えた第2の受
信部と、高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透
明平面接地面を含み、上記第1の受信部と動作可能に接
続される一方、上記第2の受信部とは接続されていない
第1の透明アンテナと、高導電性の透明平面放射素子及
び高導電性の透明平面接地面を含み、上記第2の受信部
と動作可能に接続される一方、上記第1の受信部とは接
続されていない第2の透明アンテナとを含み、上記透明
平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間隔を開け
て設けられた複数の金属線よりなる金属フィルム構造を
なしており、上記金属フィルム構造の各金属線は、上記
平面パネル表示部における画素間の非表示部分に対応し
て、画素ピッチに合わせて形成されており、さらに、上
記金属フィルム構造と略同じ透明度の非導電性フィルム
構造のダミー部を含み、上記ダミー部は、上記金属フィ
ルム構造の複数の金属線と同様の金属線群を有し、該金
属線群の各線が部分的に切断されることによって非導電
性フィルム構造をなすことを特徴としている。
【0056】上記の構成の第1及び第2の透明アンテナ
の透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間隔
を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィルム
構造をなし、そのプロファイルが小さいことから、比較
的アンテナ設置面積が小さい場合でもこれら2つのアン
テナを搭載可能である。そして、本発明の無線通信装置
では、上記第1及び第2の透明アンテナを第1及び第2
の受信部の専用アンテナとしてそれぞれ使用することに
より、従来のように1つのアンテナを用いた場合に必要
なアンテナ共用器または時分割多重アンテナスイッチを
省略可能となっている。これにより、アンテナ性能の向
上が図れるだけでなく、装置の製造コストの削減及び装
置シャシー内の省スペース化を図ることができる。
【0057】本発明の無線通信装置は、上記課題を解決
するために、複数の周波数域で情報の通信を行う無線通
信装置であって、第1の周波数で情報を受信する入力部
を備えた受信部と、上記第1の周波数とは異なる第2の
周波数で情報を受信する入力部を備えた送信部と、高導
電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接地面
を含み、上記受信部と動作可能に接続される一方、上記
送信部とは接続されていない第1の透明アンテナと、高
導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接地
面を含み、上記送信部と動作可能に接続される一方、上
記受信部とは接続されていない第2の透明アンテナとを
含み、上記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所
定の間隔を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属
フィルム構造をなしており、上記金属フィルム構造の各
金属線は、上記平面パネル表示部における画素間の非表
示部分に対応して、画素ピッチに合わせて形成されてお
り、さらに、上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非
導電性フィルム構造のダミー部を含み、上記ダミー部
は、上記金属フィルム構造の複数の金属線と同様の金属
線群を有し、該金属線群の各線が部分的に切断されるこ
とによって非導電性フィルム構造をなすことを特徴とし
ている。
【0058】また、本発明の無線装置は、上記課題を解
決するために、複数の周波数域で情報の通信を行う無線
通信装置であって、第1の周波数で情報を受信する入力
部を備えた受信部と、上記第1の周波数とは異なる第2
の周波数で情報を送信する出力部を備えた送信部と、高
導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接地
面を含み、上記受信部と動作可能に接続される一方、上
記送信部とは接続されていない第1の透明アンテナと、
高導電性の透明平面放素子及び高導電性の透明平面接地
面を含み、上記送信部と動作可能に接続される一方、上
記受信部とは接続されていない第2の透明アンテナとを
含み、上記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所
定の間隔を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属
フィルム構造をなしており、上記金属フィルム構造の各
金属線は、上記平面パネル表示部における画素間の非表
示部分に対応して、画素ピッチに合わせて形成されてお
り、さらに、上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非
導電性フィルム構造のダミー部を含み、上記ダミー部
は、上記金属フィルム構造の複数の金属線と同様の金属
線群を有し、該金属線群の各線が部分的に切断されるこ
とによって非導電性フィルム構造をなすことを特徴とし
ている。
【0059】上記の構成の第1及び第2の透明アンテナ
の透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間隔
を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィルム
構造をなし、そのプロファイルが小さいことから、比較
的アンテナ設置面積が小さい場合でもこれら2つのアン
テナを搭載可能である。そして、本発明の無線通信装置
では、上記第1及び第2の透明アンテナを受信部及び送
信部の専用アンテナとしてそれぞれ使用することによ
り、従来のように1つのアンテナを用いた場合に必要な
アンテナ共用器または時分割多重アンテナスイッチを省
略可能となっている。これにより、アンテナ性能の向上
が図れるだけでなく、装置の製造コストの削減及び装置
シャシー内の省スペース化を図ることができる。
【0060】
【発明の実施の形態】本発明の無線通信装置のように、
ハンディータイプの無線通信装置に適したアンテナとし
ては、笞型アンテナに代わるより頑丈で、人体に悪影響
を及ぼすユーザのいる方向の電波出力が少ないアンテナ
を用いることが望ましい。
【0061】シャシー外付け型アンテナとしては、全方
向性の放射パターンで、高いゲインを提供することがで
きるアンテナが望ましい。
【0062】上記シャシー外付け型アンテナは、シャシ
ーのユーザが操作する機能が搭載されている側に搭載さ
れている構成とすることが望ましく、装置の最も広い表
面積を有するものの1つである平面表示パネル上に搭載
されている構成とすることがさらに望ましい。
【0063】また、複数のアンテナを、二重アンテナ切
り換えスイッチを用いることなく、1つの無線通信装置
に搭載されている構成とすることが望ましい。
【0064】したがって、本発明の無線通信装置は、平
面パネル電気表示ディスプレイと、第1の周波数で動作
する第1の透明アンテナとを含む無線通信機であって、
上記第1の透明アンテナは、高導電性の透明平面放射素
子と、高導電性の透明平面接地面とを含み、上記第1の
透明アンテナは、表示ディスプレイの表面を覆うように
搭載されており、該第1の透明アンテナを介して、上記
ディスプレイを目視できるように構成されていることが
望ましい。
【0065】上記無線通信装置は、さらに、第1の透明
薄膜を含む構成としてもよい。さらに、上記第1の透明
アンテナの透明平面放射素子及び透明平面接地面は、上
記第1の透明薄膜上に、同一平面上に形成されており、
上記第1の透明薄膜は、ポリエチレン・テレフタレート
(PET),ポリエチレンスルホン(PES),ポリエ
ーテルイミド(PEI),ポリカーボネイト,ポリイミ
ド,ポリテトラフルオロエチレン,アクリル系誘導体,
ガラス,及びそれらの混合物よりなるグループから選ば
れる材料から形成されていることが望ましい。
【0066】本発明の透明平面放射素子及び透明平面接
地面は、第1の透明薄膜上に形成され、該透明平面放射
素子を透明平面接地面と絶縁する金属フィルム構造を有
している構成としてもよい。この金属フィルム構造は、
互いに平行に配された複数の金属線よりなるグリッド構
造をなすものであってもよいし、互いに平行に配された
複数の金属線と、該金属線と直交するように互いに平行
に配された複数の金属線とからなる網構造をなすもので
あってもよい。金属フィルム構造は、銅,アルミニウ
ム,金,銀,ニッケル,クロム,チタン,モリブデン,
錫,タンタル,マグネシウム,コバルト,プラチナ,タ
ングステン,マンガン,シリコン,ジルコニウム,バナ
ジウム,ニオブ,ハフニウム,インジウム及び上記物質
の合金よりなるグループより選ばれる材料により形成さ
れていることが望ましい。グリッド構造のコンダクタを
用いた場合、可視光の波長域で、第1の透明アンテナが
65%以上の透過率を有するように構成されていること
が望ましい。
【0067】本発明の無線通信装置は、第2の周波数で
動作する第2の透明アンテナが、第1の透明平面放射線
素子と同一平面上に形成された第2の透明平面放射素子
を有するように構成されていてもよい。即ち、上記第1
及び第2の透明平面放射素子は、同一平面上(共用接地
面)に形成されていてもよい。さらに、上記第2の透明
アンテナは、第1の透明薄膜上に積層された第2の透明
薄膜上に形成された第2の透明平面放射素子を備え、第
1及び第2の透明平面放射素子は、第1の透明平面接地
面を共有している構成としてもよい。上記の構成におい
て、第2の透明アンテナは、第1の透明アンテナと同じ
周波数で動作するように構成してもよい。
【0068】本発明の他の構成として、その面上に第1
の透明平面放射素子が形成された第1の透明薄膜と、上
記第1の透明薄膜と積層され、第1の透明平面接地面が
搭載された第2の透明薄膜とを含む構成としてもよい。
【0069】本発明の透明平面放射素子は、例えば、パ
ッチアンテナで一般に用いられている長方形または楕円
形の平面構造を有している。また、上記の透明平面放射
素子の代わりに、互いに平行に配された複数の金属線よ
りなるグリッド構造、または互いに平行に配された複数
の金属線と該金属線と直交するように互いに平行に配さ
れた複数の金属線とからなる網構造をなす相互配置型の
透明平面放射素子を用いることもできる。
【0070】本発明の無線通信装置は、それぞれ独立し
て設けられた透明アンテナと接続する複数の受信機及び
送信機を有する構成とすることもできる。また、本発明
のアンテナは、複数の無線部が一つのアンテナを共有す
る従来の一般的な構成とは異なり、低コストで、そのプ
ロファイルが小さいことから、各無線機にアンテナを設
けることが可能であり、これにより、従来のほとんどの
無線装置で、複数の受信機を用いず、1つのアンテナを
使う場合に必要であったアンテナ共用器を省くことがで
きる。
【0071】本発明の実施の形態について、図1〜図1
2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0072】図1は、本実施例の無線通信装置30の透
明平面アンテナ部を示す斜視図である。無線通信装置3
0は、平面パネル電気表示ディスプレイ32(平面パネ
ル表示部)を備えている。上記平面パネル電気表示ディ
スプレイ32としては、液晶ディスプレイ(LCD)を
用いることが好ましい。上記無線通信装置30は、さら
に、少なくとも第1の周波数で動作し、高導電性の第1
の透明平面放射素子36(透明平面放射素子)及び高導
電性の第1の透明平面アンテナ接地面38を含む第1の
透明アンテナ34(透明アンテナ)を備えている。上記
第1の透明アンテナ34は、平面パネル電気表示ディス
プレイ32の表面を覆うように形成されており、第1の
透明アンテナ34を介して、ユーザが上記平面パネル電
気表示ディスプレイ32を目視できるように構成されて
いる。
【0073】図2は、図1の第1の透明アンテナ34を
さらに詳細に示す斜視図である。図2に示すように、無
線通信装置30は、さらに、第1の透明薄膜40を含ん
でいる。第1の透明アンテナ34は、第1の透明薄膜4
0上に積層され、同一平面上に形成された高導電性の第
1の透明平面放射素子36及び高導電性の第1の透明平
面アンテナ接地面38を含んでいる。この構成により、
第1の透明アンテナ34は、一枚の第1の透明薄膜40
上に形成することができる。上記の構成に代えて、高導
電性の第1の透明平面放射素子36及び高導電性の第1
の透明平面アンテナ接地面38を第1の透明薄膜40の
下面下に搭載し、上記第1の透明平面放射素子36、第
1の透明平面アンテナ接地面38及び平面パネル電気表
示ディスプレイ32が第1の透明薄膜40で覆われるよ
うに構成することもできる。
【0074】上記第1の透明薄膜40は、ポリエチレン
・テレフタレート(PET),ポリエチレンスルホン
(PES),ポリエーテルイミド(PEI),ポリカー
ボネイト,ポリイミド,ポリテトラフルオロエチレン,
アクリル系誘導体,ガラス,及びそれらの混合物よりな
るグループより選ばれる材料から形成されている。この
第1の透明薄膜40は、100〜400μmの厚さt42
を有するように形成されている。
【0075】本実施の形態における高導電性の第1の透
明平面放射素子36及び高導電性の第1の透明平面アン
テナ接地面38は、第1の透明薄膜40上に形成される
金属フィルム構造44を有している。第1の透明薄膜4
0は、第1の透明平面放射素子36及び第1の透明平面
アンテナ接地面38と、電気的に絶縁するようにパター
ニングされている。これにより、その内部に高い導電性
を有する金属を含む第1の透明アンテナ34を得ること
ができる。一般に、上記金属フィルム構造44は、第1
の透明薄膜40上に、金属膜を積層して形成される。金
属フィルム構造44は、例えば、エッチングマスク等の
パターニングされたフォトレジストプロファイルを用い
た工程等の集積回路(IC)形成の分野で公知の様々な
工程を経てエッチングされる。これらの工程により、金
属物質が除去され、金属フィルム構造44が形成され、
高導電性の第1の透明平面放射素子36が高導電性の第
1の透明平面アンテナ接地面38と電気的に絶縁され
る。上記金属フィルム構造44は、図3に示すような、
互いに平行に配された複数の金属線(導電線)よりなる
グリッド構造をなすものであってもよいし、図4に示す
ような、互いに平行に配された複数の金属線(導電線)
と、該金属線と直交するように互いに平行に配された複
数の金属線(導電線)とからなる網構造をなすものであ
ってもよい。
【0076】金属フィルム構造44の金属線は、銅,ア
ルミニウム,金,銀,ニッケル,クロム,チタン,モリ
ブデン,錫,タンタル,マグネシウム,コバルト,プラ
チナ,タングステン,マンガン,シリコン,ジルコニウ
ム,バナジウム,ニオブ,ハフニウム,インジウム及び
上記物質の合金よりなるグループより選ばれる材料によ
り形成されている。図5は、図3のグリッドの詳細を示
す図である。本実施の形態の金属フィルム構造44のグ
リッド構造をなす各金属線は、1〜30μmの線幅に形
成されている。図5に示す構成では、各金属線は、10
μmの線幅に形成されている。また、本実施の形態の金
属フィルム構造44のグリッド構造の隣接する金属線間
の隙間(ギャップ)は、30μm〜1mmに設定されて
いる。図5に示す構成では、隣接する金属線間の隙間
(ギャップ)が、40μmとなるように設定されてい
る。この金属線(導電線)間のギャップは、第1の透明
アンテナ34の第1周波数(共振周波数)に基づいて求
められる。上記ギャップは、平面パネル電気表示ディス
プレイ32(液晶表示ディスプレイ)の底面に形成され
た電気素子間のピッチまたはスペースを考慮して設定さ
れることもある。即ち、平面パネル電気表示ディスプレ
イ32の画素ピッチに合わせて金属フィルム構造の各金
属線を形成する(即ち、平面パネル表示部における画素
間の非表示部分と、金属フィルム構造の不透明部分であ
る金属線とを合致させる)ことにより、平面パネル表示
部の視認性が向上する。上記の平面パネル電気表示ディ
スプレイ32における画素間の非表示部分とは、例えば
液晶ディスプレイにおける画素電極間の空間部分であ
り、ブラックマトリクス等が形成される部分である。
【0077】一般に、隣接する金属線間のギャップは、
第1有効波長の10分の1以下に設定されている。この
有効波長は、金属フィルム構造44の厚みt46、第1の
透明薄膜40(図2参照)の誘電率(εr )及び厚みt
42に基づいて設定される。本実施の形態の金属フィルム
構造44は、前述したような優れた導電性を示す金属物
質により形成され、また、優れた導電性を確保できるよ
うな形状に設計されている。したがって、その厚みt46
を小さくしても、優れた導電性を維持することができ
る。この金属フィルム構造44の厚みt46は、300〜
100,000Åの範囲に設定されている。
【0078】金属フィルム構造44の各金属線の線幅及
び隣接する金属線間のギャップは、光学的透明性を得る
ことができるように設定されている。この透明性を確保
するために必要な最小ギャップは、30μm程度であ
る。これは、液晶ディスプレイの1画素の幅に相当す
る。また、各金属線の線幅は、1μm程度まで小さくす
ることが可能である。一般に、各金属線の幅や隣接する
金属線間のギャップは、可視光の波長域で、第1の透明
アンテナ34が、65%以上の透過率を有するように構
成されている。
【0079】上記金属フィルム構造44が、図4に示す
ような網構造を有する場合、平行かつ直交する線間のギ
ャップの形状は、正方形から長方形に変化する。該ギャ
ップは、第1方向の平行線間のギャップが30μmから
1mmの間に設定されている。また、隣接する2本の平
行線間のギャップは、それに直交する隣接する2本の平
行線間のギャップと異なるように形成されている。した
がって、それぞれ直交する2対の平行線に囲まれた領域
は、長方形となる。本発明は、金属線のパターンを特に
制限するものではないが、一般に、該金属線は、規則的
に配列した方が、製造しやすいので好ましい。本発明の
主な特徴は、上記金属フィルム構造44が、高導電性及
び透明性の2つの相反する特性を備えている点にある。
【0080】本実施の形態の金属フィルム構造44は、
インジウム錫,酸化インジウム錫,及び酸化錫よりなる
グループより選ばれる材料から形成されていてもよい。
但し、これらの材料は、前述した金属ほど高い導電性を
有していない。したがって、前述した金属を用いた場合
と同じ導電性を得るためには、図2に示す金属フィルム
構造44の厚みt46を、前述した金属を用いた場合に比
べ、大きくする必要がある。この場合の金属フィルム構
造44の厚みt46は、0.1〜10μmの範囲に設定さ
れる。
【0081】図6には、複数の透明アンテナが示されて
いる。上記無線通信装置30は、さらに、第1の周波数
と異なる第2の周波数で動作する第2の透明アンテナ5
0を備えた構成としてもよい。上記第2の透明アンテナ
50は、第1の透明アンテナ34の高導電性の第1の透
明平面放射素子36と同一平面上に形成された第2の透
明平面放射素子52(透明平面放射素子)を有してい
る。これらの第1及び第2の透明アンテナ34・50の
第1及び第2の透明平面放射素子36・52は、高導電
性の共用接地面としての第1の透明平面アンテナ接地面
38と同一平面上に形成されている。また、上記第2の
透明アンテナ50は、第1の透明アンテナ34の周波数
と同じ周波数で動作するように構成してもよい。この場
合も、上記第2の透明アンテナ50は、第1の透明平面
放射素子36と同一平面上に形成された第2の透明平面
放射素子52を有し、第1及び第2の透明平面放射素子
36・52は、高導電性の共用アンテナ接地面としての
第1の透明平面アンテナ接地面38と同一平面上に形成
されている。
【0082】無線通信装置30は、さらに、少なくと
も、第3の透明アンテナ54及び第4の透明アンテナ5
6を含む複数の透明アンテナを備えている構成としても
よい。図6から明らかなように、金属フィルム構造44
の大きさは、複数のアンテナを設置するスペースを確保
することができるように調整される。説明の便宜上、図
6には、4つのアンテナのみが示されている。第2ない
し第4の透明アンテナ50・54・56は、それぞれ、
第1の透明平面放射素子36と同一平面上に形成された
第2ないし第4の透明平面放射素子52・58・60を
有している。これらの第1ないし第4の透明平面放射素
子36・52・58・60は、高導電性の第1の透明平
面アンテナ接地面38と同一平面上に形成されている。
【0083】図7は、同一平面上に形成されていない複
数の透明アンテナを示している。この構成において、無
線通信装置30は、さらに、第1の透明薄膜40上に形
成された第2の透明薄膜62を有している。無線通信装
置30は、さらに、第1の周波数と異なる第2の周波数
で動作する第2の透明アンテナ50を有している。該第
2の透明アンテナ50は、第2の透明薄膜62上に形成
された第2の透明平面放射素子52を有している。第1
及び第2の透明平面放射素子36・52は、高導電性の
第1の透明平面アンテナ接地面38を共有している。ま
た、第2の透明アンテナ50は、第1の周波数と同じ第
2の周波数で動作するように構成されていてもよい。
【0084】本実施の形態の無線通信装置30は、さら
に、第1の透明薄膜40上に積層された複数の透明薄膜
と、それぞれ放射素子を備えた複数の透明アンテナとを
含むように構成されていてもよい。この構成において、
各透明平面放射素子は、対応する1枚の薄膜上に形成さ
れており、上記複数の透明平面放射素子は、高導電性の
第1の透明平面アンテナ接地面38を共有している。
【0085】説明の便宜上、構成を簡素化し、明確にす
るために、第3の透明薄膜70と、第3の透明平面放射
素子58(透明平面放射素子)とを備えた第3の透明ア
ンテナ54のみを、図7に示しているが、本実施の形態
の構成において、上記第3の透明アンテナ54上にさら
に別のアンテナを設置することも可能である。図中、第
2の透明アンテナ50の構造を示すため、第3の透明ア
ンテナ54は、1部切欠き断面図で示している。
【0086】図8は、本発明に用いる透明タッチパネル
74を示している。図8に示すように、無線通信装置3
0は、さらに、平面パネル電気表示ディスプレイ32上
に形成されたユーザが操作する透明タッチパネル74を
有している。この透明タッチパネル74のように、コン
ピュータスクリーン及び電気ディスプレイ上に形成され
る透明タッチパネルは、一般に、キーパッドなしで、あ
るいはキーパッドと共に用いるコンピュータインターフ
ェースとしてよく知られている。この透明タッチパネル
74は、ユーザの操作を検知するセンサ75を含んでい
る。このセンサ75は、第1の透明アンテナ34及び透
明タッチパネル74を介して平面パネル電気表示ディス
プレイ32上に表示される表示プロンプトに対応してい
る。その他の構成として、透明タッチパネル74を第1
の透明アンテナ34と平面パネル電気表示ディスプレイ
32との間に形成することもできる。また、透明タッチ
パネル74及び第1の透明アンテナ34を共に、第1の
透明薄膜40上に形成することもできる。この場合、例
えば、第1の透明アンテナ34及び透明タッチパネル7
4を、その導電部分がそれぞれ第1の透明薄膜40を挟
んで反対側に位置するように該第1の透明薄膜40上に
形成される。
【0087】図9は、本発明の他の構成としての、非同
一面構造を示している。無線通信装置30は、その面上
に高導電性の第1の透明平面放射素子36が形成された
第4の透明薄膜76と、上記第1の透明薄膜40と積層
され、上記高導電性の第1の透明平面アンテナ接地面3
8が搭載された第5の透明薄膜78とを含んでいる。第
1の透明アンテナ34は、積層された2枚の第4及び第
5の透明薄膜76・78上に搭載されている。
【0088】図10は、本発明の透明アンテナとして、
相互配置型アンテナを用いた構成を示す模式図である。
図1に示す無線通信装置30は、さらに、図10に示す
第2の周波数で動作する第2の透明アンテナ50を含む
構成としてもよい。第2の透明アンテナ50の第2の透
明平面放射素子52は、高導電性の第1の透明平面放射
素子36と同一平面上に形成されている。高導電性の第
1及び第2の透明平面放射素子36・52は、相互配置
型の金属フィルム構造44内に共存するように構成され
ている。第1の透明アンテナ34及び第2の透明アンテ
ナ50は、同一平面上のアンテナ接地面(図示しない,
図1参照)を有している。その他の構成として、アンテ
ナ接地面(図示しない,図9参照)を、第1及び第2の
透明平面放射素子36・52が形成されている面とは異
なるように形成することもできる。高導電性の第1及び
第2の透明平面放射素子36・52間のスペースは、第
1の透明アンテナ34及び第2の透明アンテナ50の周
波数,有効波長,及び隣接するアンテナ間の寄生効果を
考慮して設定される。
【0089】図10は、等尺で示されていない。パネル
全体に示された櫛形電極(digits) は、第1の透明アン
テナ34及び第2の透明アンテナ50の交互に配された
櫛形電極を示すことのみを目的としている。実際、グリ
ッド構造及び網構造の各金属線及び格子線は、数μmの
幅及びギャップに設定されているため、通常、目視する
ことはできない。先に、図3〜図5を参照しながら説明
したように、相互配置型の金属フィルム構造44は、互
いに平行に配された複数の金属線(導電線)よりなるグ
リッド構造をなすものであってもよいし、互いに平行に
配された複数の金属線(導電線)と、該金属線と直交す
るように互いに平行に配された複数の金属線(導電線)
とからなる網構造をなすものであってもよい。上記複数
の金属線は、各金属線の線幅が、1〜30μmの範囲
に、また、平行に配された隣接する金属線間のギャップ
が30μm〜1mmの範囲に設定されている。図10に
示すように、グリッド構造または網構造の一方のアンテ
ナの櫛形電極間の空間部分には、他のアンテナの櫛形電
極が形成されている。図10中、網構造の第2の透明平
面放射素子52は、Aの部分に示され、また、グリッド
構造の放射素子としての高導電性の第1及び第2の透明
平面放射素子36・52は、Bの部分に示されている。
【0090】図11は、本発明の透明アンテナ34に用
いるグリッド及び網構造をなす非導電性の金属フィルム
構造80(ダミー部)を示している。この非導電性の金
属フィルム構造80は、第1の透明薄膜40上に形成さ
れ、絶縁部にパターニングされる。非導電性の金属フィ
ルム構造80は、互いに平行に配された複数の非導電性
の金属線よりなるグリッド構造を有するものであっても
よいし、互いに平行に配された複数の非導電性の金属線
と、該金属線と直交するように互いに平行に配された複
数の非導電性の金属線とからなる網構造を有するもので
あってもよい。図11中、Aで示す非導電性のグリッド
構造及びBで示す非導電性の網構造は、前述した図3〜
図5に示す導電性のグリッド及び網構造と類似してい
る。しかしながら、図11に示すグリッド構造及び網構
造のパターン間には、切れ目が形成されており、該グリ
ッド及び網が、電気的に導通しないように構成されてい
る点で、前述した構造と異なっている。一般に、グリッ
ド構造または網構造をなす非導電性の金属フィルム構造
80は、導電性のグリッド構造及び網構造の金属フィル
ム構造44と同じアンテナに使用され、透明度の均一性
が得られるようにしている。これは、高導電性の第1の
透明平面放射素子36及び高導電性の第1の透明平面ア
ンテナ接地面38を囲む非導電部の透明度を高導電性の
第1の透明平面放射素子36及び高導電性の第1の透明
平面アンテナ接地面38の透明度と等しくするためであ
る。
【0091】図12は、複数の周波数域で通信可能な無
線通信装置30の概略構成を示すブロック図である。無
線通信装置30は、少なくとも、第1の受信部90(受
信部)を含んでいる。図12に示すように、第1の透明
アンテナ34の第1の受信部90は、動作可能に配線9
2に接続されており、第1の周波数で情報の受信を行う
入力部を有している。無線通信装置30は、さらに、少
なくとも、第2の受信部94を含んでいる。該第2の受
信部94は、動作可能に配線96に接続されており、上
記第1の周波数とは異なる第2の周波数で情報の受信を
行う入力部を有している。前述したように、また、図1
〜5及び図8〜11に示すように、無線通信装置30
は、高導電性の第1の透明平面放射素子36及び高導電
性の第1の透明平面アンテナ接地面38を備えた第1の
透明アンテナ34を含んでいる。また、図12に示すよ
うに、第1の透明アンテナ34は、第1の受信部90と
動作可能に接続されている一方、第2の受信部94とは
接続されていない。
【0092】前述したように、また、図6及び図7に示
すように、無線通信装置30は、第2の透明アンテナ5
0を含んでいる。該第2の透明アンテナ50は、高導電
性の第2の透明平面放射素子52及び高導電性の第1の
透明平面アンテナ接地面38を含んでいる。図6に示す
ように、高導電性の第1の透明平面アンテナ接地面38
は、高導電性の第2の透明平面放射素子52と同一平面
上に形成されている。
【0093】図7に示すように、高導電性の第1の透明
平面アンテナ接地面38は、高導電性の第2の透明平面
放射素子52と異なる平面上に形成されていている構成
としてもよい。図12に示すように、第2の透明アンテ
ナ50は、第2の受信部94と動作可能に接続されてい
る一方、第1の受信部90とは接続されていない。
【0094】第1及び第2の透明平面放射素子36・5
2及び高導電性の第1の透明平面アンテナ接地面38
は、金属フィルム構造44を有している。該金属フィル
ム構造44は、前述したように、また、図3〜5に示す
ように、互いに平行に配された複数の金属線(導電線)
よりなるグリッド構造のものであってもよいし、互いに
平行に配された複数の金属線(導電線)と、該金属線と
直交するように互いに平行に配された複数の金属線(導
電線)とからなる網構造のものであってもよい。このよ
うに、2つのアンテナを使うことにより、従来のほとん
どの無線装置で、複数の受信機を用いず、1つのアンテ
ナを使う場合に必要であったアンテナ共用器を省くこと
ができる。
【0095】また、第2の受信部94の代わりに、第1
の周波数とは異なる第2の周波数で動作する送信部98
を用いることもできる。また、第2の周波数が、第1の
周波数と同じ周波数である構成とすることもできる。無
線通信装置30は、別に設けられた2つの透明アンテ
ナ、すなわち、第1の受信部90と動作可能に接続され
た第1の透明アンテナ34と、送信部98と動作可能に
接続された第2の透明アンテナ50とを備えている。上
述したように、2つのアンテナを使うことによって、ア
ンテナ共用器を省くことができる。本発明の透明アンテ
ナは、低コストで、かつ、変形も少ないことから、無線
通信装置30は、各周波数域で動作するアンテナをアン
テナ共用器や、アンテナスイッチを用いることなく使用
することができる。本発明は、複数の受信機及び送信機
にそれぞれ独立した透明アンテナを用いる構成にも適応
可能である。
【0096】一般に、公知技術としてよく知られている
ように、増幅器やフィルタ等の回路により、第1及び第
2の透明アンテナ34・50と、第1及び第2の受信部
90・94及び送信部98とが接続されている。さら
に、これらの装置は、正確に設定されたインピーダンス
を有する導電線と接続する必要がある。第1及び第2の
透明平面放射素子36・52と接続される上記導電線
は、薄膜上に形成された状態では透明であり、導電性の
グリッド又は網構造の金属フィルム構造44と共に組み
立てられる。本発明の構成において、増幅器、フィルタ
及びその他の回路が透明でない場合でも、これらの部材
を第1の透明薄膜40上に形成することができる。この
不透明構造は、その下方に形成された平面パネル電気表
示ディスプレイ32をユーザが見る必要のない構成等に
適応される。
【0097】上記のように、本発明は、無線装置におい
て最も広い表面積を有するものの1つであるフラットパ
ネルLCDを、表示を目的とするだけでなく、アンテナ
設置面としても利用することを可能とする。すなわち、
本発明のアンテナは、導電性の細線を用いてアンテナを
透明薄膜上に形成することで、従来の笞型アンテナと同
様の特性を有し、かつ、ユーザが該アンテナを介して表
示面を目視できるように構成されている。
【0098】本発明の透明アンテナは、そのプロファイ
ルが小さいことから、複数の透明アンテナの指向性ゲイ
ンを加算する加算ネットワークを備え、全方向性アンテ
ナゲインパターンを提供することができる透明パネルア
ンテナシステムを比較的容易に設計できるという効果を
奏するものである。また、本発明の透明アンテナは、単
独使用の場合の電波出力範囲が基本的に半球状であって
全方向出力ではないので、ユーザの使用時にユーザのい
る方向の電波出力が最小となるように本透明アンテナを
無線通信装置に設置すれば、人体への影響を最小限に抑
えることができる無線通信装置を提供することができ
る。
【0099】本発明に係る第1の透明アンテナは、第1
の透明薄膜と、第1の周波数で動作し、上記第1の透明
薄膜上に形成される第1の透明平面放射素子とを含み、
第1の透明薄膜の下方に位置する構造を目視できる構成
である。
【0100】本発明に係る第2の透明アンテナは、上記
第1の透明アンテナの構成において、さらに、第1の透
明平面接地面を含む構成である。
【0101】本発明に係る第3の透明アンテナは、上記
第2の透明アンテナの構成において、上記第1の透明平
面接地面が上記第1の透明薄膜上に形成されることによ
って、上記第1の透明平面放射素子と上記第1の透明平
面接地面とが同一平面上に形成されている構成である。
【0102】本発明に係る第4の透明アンテナは、上記
第1の透明アンテナの構成において、上記第1の透明薄
膜が100〜400μmの範囲の厚さに形成されている
構成である。
【0103】本発明に係る第5の透明アンテナは、上記
第2の透明アンテナの構成において、さらに、上記第1
の透明薄膜と積層される第2の透明薄膜を含み、上記第
1の透明平面接地面が上記第2の透明薄膜上に形成され
ている構成である。
【0104】本発明に係る第6の透明アンテナは、上記
第2の透明アンテナの構成において、上記第1の透明平
面放射素子及び第1の透明平面接地面は、互いに平行に
配された複数の金属線よりなるグリッド構造、または互
いに平行に配された複数の金属線と、該金属線と直交す
るように互いに平行に配された複数の金属線とからなる
網構造をなす高導電性の金属フィルム構造を有する構成
である。
【0105】本発明に係る第7の透明アンテナは、上記
第6の透明アンテナの構成において、上記金属フィルム
構造が、銅,アルミニウム,金,銀,ニッケル,クロ
ム,チタン,モリブデン,錫,タンタル,マグネシウ
ム,コバルト,プラチナ,タングステン,マンガン,シ
リコン,ジルコニウム,バナジウム,ニオブ,ハフニウ
ム,インジウム及び上記物質の合金よりなるグループよ
り選ばれる材料により形成されている構成である。
【0106】本発明に係る第8の透明アンテナは、上記
第6の透明アンテナの構成において、上記各金属線の幅
は、1〜30μmの範囲であり、金属線間の隙間は、3
0μm〜1mmの範囲である構成である。
【0107】本発明に係る第9の透明アンテナは、上記
第7の透明アンテナの構成において、上記金属フィルム
構造の金属膜の厚さが300〜100,000Åである
構成である。
【0108】本発明に係る第10の透明アンテナは、上
記第6の透明アンテナの構成において、上記金属フィル
ム構造は、インジウム錫,酸化インジウム錫,及び酸化
錫よりなるグループより選ばれる材料から0.1〜10
μmの厚さに形成されている構成である。
【0109】本発明に係る第11の透明アンテナは、上
記第2の透明アンテナの構成において、上記第1の透明
平面アンテナが、可視光の波長域で65%以上の透過率
を有する構成である。
【0110】本発明に係る第12の透明アンテナは、上
記第3の透明アンテナの構成において、さらに、上記第
1の透明平面放射素子と同一平面上に形成された第2の
透明平面放射素子を含み、これにより、上記第1の透明
平面放射素子及び第2の透明平面放射素子は、第1の透
明平面接地面に同一平面上に形成されている構成であ
る。
【0111】本発明に係る第13の透明アンテナは、上
記第3の透明アンテナの構成において、さらに複数の透
明平面放射素子が、上記第1の透明平面放射素子及び第
1の透明平面接地面と同一平面上に形成されている構成
である。
【0112】本発明に係る第1の無線通信装置は、平面
パネル電気表示ディスプレイと、第1の周波数で動作す
る第1の透明平面アンテナとを含み、上記第1の透明平
面アンテナは、高導電性の第1の透明平面放射素子及び
高導電性の第1透明平面接地面を含み、上記第1の透明
平面アンテナは、該第1の透明平面アンテナを通して、
上記平面パネル電気表示ディスプレイが目視できるよう
に該平面パネル電気表示ディスプレイ上に形成されてい
る構成である。
【0113】本発明に係る第2の無線通信装置は、上記
第1の無線通信装置の構成において、さらに、第1の透
明薄膜を含み、上記第1の透明平面アンテナの上記高導
電性の第1の透明平面放射素子及び高導電性の第1の透
明平面接地面は、上記第1の透明薄膜上に同一平面上に
形成されることにより、上記第1の透明平面アンテナ
が、一枚の第1の透明薄膜上に設けられている構成であ
る。
【0114】本発明に係る第3の無線通信装置は、上記
第2の無線通信装置の構成において、上記第1の透明薄
膜は、ポリエチレン・テレフタレート(PET),ポリ
エチレンスルホン(PES),ポリエーテルイミド(P
EI),ポリカーボネイト,ポリイミド,ポリテトラフ
ルオロエチレン,アクリル系誘導体,ガラス,及びそれ
らの混合物よりなるグループから選ばれる材料から形成
されている構成である。
【0115】本発明に係る第4の無線通信装置は、上記
第2の無線通信装置の構成において、上記第1の透明薄
膜は、100〜400μmの範囲の厚さに形成されてい
る構成である。
【0116】本発明に係る第5の無線通信装置は、上記
第2の無線通信装置の構成において、上記高導電性の第
1の透明平面放射素子及び高導電性の第1の透明平面接
地面が、第1の透明薄膜上に形成され、該第1の透明平
面放射素子を第1の透明平面接地面から電気的に絶縁す
る金属フィルム構造を有し、該金属フィルム構造の金属
が高導電性を有する構成である。
【0117】本発明に係る第6の無線通信装置は、上記
第5の無線通信装置の構成において、上記金属フィルム
構造は、互いに平行に配された複数の金属線よりなるグ
リッド構造、または互いに平行に配された複数の金属線
と、該金属線と直交するように互いに平行に配された複
数の金属線とからなる網構造をなす構成である。
【0118】本発明に係る第7の無線通信装置は、上記
第5の無線通信装置の構成において、上記金属フィルム
構造は、銅,アルミニウム,金,銀,ニッケル,クロ
ム,チタン,モリブデン,錫,タンタル,マグネシウ
ム,コバルト,プラチナ,タングステン,マンガン,シ
リコン,ジルコニウム,バナジウム,ニオブ,ハフニウ
ム,インジウム及び上記物質の合金よりなるグループよ
り選ばれる材料により形成されている構成である。
【0119】本発明に係る第8の無線通信装置は、上記
第6の無線通信装置の構成において、上記各金属線の幅
は、1〜30μmの範囲であり、平行に配された金属線
間の隙間は、30μm〜1mmの範囲である構成であ
る。
【0120】本発明に係る第9の無線通信装置は、上記
第5の無線通信装置の構成において、上記金属フィルム
構造の金属膜の厚さが300〜100,000Åである
構成である。
【0121】本発明に係る第10の無線通信装置は、上
記第6の無線通信装置の構成において、さらに、上記第
1の透明薄膜上に形成された絶縁部材としての非導電性
の金属フィルム構造を有し、上記非導電性の金属フィル
ム構造は、互いに平行に配された複数の非導電性の金属
線よりなるグリッド構造、または互いに平行に配された
複数の非導電性の金属線と、該非導電性の金属線と直交
するように互いに平行に配された複数の非導電性の金属
線とからなる網構造をなす構成である。
【0122】本発明に係る第11の無線通信装置は、上
記第5の無線通信装置の構成において、上記金属フィル
ム構造は、インジウム錫,酸化インジウム錫,及び酸化
錫よりなるグループより選ばれる材料から0.1〜10
μmの厚さに形成されている構成である。
【0123】本発明に係る第12の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、上記第1の透明
平面アンテナが、可視光の波長域で65%以上の透過率
を有する構成である。
【0124】本発明に係る第13の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、上記電気表示デ
ィスプレイは、液晶ディスプレイである構成である。
【0125】本発明に係る第14の無線通信装置は、上
記第2の無線通信装置の構成において、さらに、上記第
1の周波数とは異なる第2の周波数で動作する第2の透
明平面アンテナを含み、上記第2の透明平面アンテナ
は、上記第1の透明平面放射素子と同一平面上に形成さ
れた第2の透明平面放射素子を含み、上記第1の透明平
面放射素子及び第2の透明平面放射素子は、これらに共
用される第1の透明平面接地面と同一平面上に形成され
ている構成である。
【0126】本発明に係る第15の無線通信装置は、上
記第2の無線通信装置の構成において、さらに、上記第
1の周波数と同じ第2の周波数で動作する第2の透明平
面アンテナを含み、上記第2の透明平面アンテナは、上
記第1の透明平面放射素子と同一平面上に形成された第
2の透明平面放射素子を含み、上記第1の透明平面放射
素子及び第2の透明平面放射素子は、これらに共用され
る第1の透明平面接地面と同一平面上に形成されている
構成である。
【0127】本発明に係る第16の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、上記第1の透明
薄膜上に形成された第2の透明薄膜と、上記第1の周波
数とは異なる第2の周波数で動作する第2の透明平面ア
ンテナとを含み、上記第2の透明平面アンテナは、第2
の透明薄膜上に形成された第2の透明平面放射素子を含
み、上記第1の透明平面放射素子及び第2の透明平面放
射素子は、上記第1の透明平面接地面を共有する構成で
ある。
【0128】本発明に係る第17の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、上記第1の透明
薄膜上に形成される第2の透明薄膜と、上記第1の周波
数と同じ第2の周波数で動作する第2の透明平面アンテ
ナとを含み、上記第2の透明平面アンテナは、第2の透
明薄膜上に形成された第2の透明平面放射素子を含み、
上記第1の透明平面放射素子及び第2の透明平面放射素
子は、上記第1の透明平面接地面を共有する構成であ
る。
【0129】本発明に係る第18の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、さらに複数の透
明平面アンテナを有し、上記複数の透明平面アンテナの
各透明平面放射素子は、上記第1の透明平面放射素子と
同一平面上に形成され、上記複数の透明平面アンテナの
各透明平面放射素子は、上記第1の透明平面接地面と同
一平面上に形成されている構成である。
【0130】本発明に係る第19の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、さらに複数の透
明薄膜を有し、該複数の透明薄膜は、積層して設けられ
ると共に、さらに複数の透明平面アンテナを有し、該複
数の透明平面アンテナは、それぞれ透明平面放射素子を
有すると共に、上記第1の透明平面接地面を共用し、上
記複数の透明平面アンテナの各透明平面放射素子は、そ
れぞれ対応する複数の透明薄膜上に形成されている構成
である。
【0131】本発明に係る第20の無線通信装置は、上
記第2の無線通信装置の構成において、さらに、上記平
面パネル電気表示ディスプレイ上に形成されたユーザア
クティベイティッド型の透明タッチパネルを含み、上記
透明タッチパネルは、透明平面アンテナ及び透明タッチ
パネルを介して目視できる上記平面パネル電気表示ディ
スプレイ上に表示される表示プロンプトに対応するユー
ザアクティベイティッド型のセンサを含む構成である。
【0132】本発明に係る第21の無線通信装置は、上
記第20の無線通信装置の構成において、上記透明タッ
チパネル及び上記第1の透明平面アンテナは、共に、第
1の透明薄膜上に形成されている構成である。
【0133】本発明に係る第22の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、さらに、その上
面に第1の透明放射素子が搭載された第1の透明薄膜
と、第1の透明薄膜の下に形成され、その上面に第1の
透明平面接地面が搭載された第2の透明薄膜とを含み、
これにより、上記第1の透明平面アンテナは、2枚の積
層された上記第1及び第2の透明薄膜上に形成されてい
る構成である。
【0134】本発明に係る第23の無線通信装置は、上
記第1の無線通信装置の構成において、さらに、上記第
2の周波数で動作し、上記第1の透明平面放射素子と同
一平面上に形成された第2の透明平面放射素子を備えた
第2の透明平面アンテナを含み、上記第1及び第2の透
明平面放射素子は、相互配置型(inter-digital)の金属
フィルム構造内に共存しており、上記相互配置型の金属
フィルム構造は、互いに平行に配された複数の金属線よ
りなるグリッド構造、または互いに平行に配された複数
の金属線と、該金属線と直交するように互いに平行に配
された複数の金属線とからなる網構造をなし、上記各金
属線の幅は、1〜30μmの範囲であり、平行に配され
た金属線間の隙間は、30μm〜1mmの範囲である構
成である。
【0135】本発明に係る第24の無線通信装置は、複
数の周波数域で情報の通信を行う無線通信装置であっ
て、第1の周波数で情報を受信する入力部を備えた第1
の受信部と、上記第1の周波数とは異なる第2の周波数
で情報を受信する入力部を備えた第2の受信部と、高導
電性の平面放射素子及び高導電性の透明平面接地面を含
み、上記第1の受信部と動作可能に接続される一方、上
記第2の受信部とは接続されていない第1の透明平面ア
ンテナと、高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の
透明平面接地面を含み、上記第2の受信部と動作可能に
接続される一方、上記第1の受信部とは接続されていな
い第2の透明平面アンテナとを含み、上記透明平面放射
素子及び透明平面接地面は、互いに平行に配された複数
の金属線よりなるグリッド構造、または互いに平行に配
された複数の金属線と、該金属線と直交するように互い
に平行に配された複数の金属線とからなる網構造をなす
金属フィルム構造を有し、上記の2つの透明平面アンテ
ナを用いることによって、アンテナ共用器を省くことが
できる構成である。
【0136】本発明に係る第25の無線通信装置は、複
数の周波数域で情報の通信を行う無線通信装置であっ
て、第1の周波数で情報を受信する入力部を備えた受信
部と、上記第1の周波数とは異なる第2の周波数で情報
を送信する出力部を備えた送信部と、高導電性の透明平
面放射素子と、高導電性の透明平面接地面とを含み、上
記受信部と動作可能に接続される一方、上記送信部とは
接続されていない第1の透明平面アンテナとを含み、高
導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接地
面を含み、上記送信部と動作可能に接続される一方、上
記受信部とは接続されていない第2の透明平面アンテナ
とを含み、上記透明平面放射素子と透明平面接地面は、
互いに平行に配された複数の金属線よりなるグリッド構
造、または互いに平行に配された複数の金属線と、該金
属線と直交するように互いに平行に配された複数の金属
線とからなる網構造をなす金属フィルム構造を有し、上
記の2つの透明平面アンテナを用いることによって、ア
ンテナ共用器を省くことができる構成である。
【0137】発明の詳細な説明の項においてなされた具
体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の
技術内容を明らかにするものであって、そのような具体
例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、
本発明の精神と前記の特許請求事項との範囲内で、種々
変更して実施することができるものである。
【0138】
【発明の効果】本発明の透明アンテナは、以上のよう
に、透明薄膜と、所定の周波数で動作し、上記透明薄膜
上に形成される透明平面放射素子とを含む構成である。
【0139】上記の構成によれば、本発明の透明アンテ
ナを無線装置に設ける場合、無線装置において最も広い
表面積を有するものの1つである表示部をアンテナ設置
面とすることが可能となり、アンテナ設置の自由度が増
す。また、本発明の透明アンテナは、単独使用の場合の
電波出力範囲が半球状であって全方向出力ではないの
で、ユーザの使用時にユーザのいる方向の電波出力が最
小となるように本透明アンテナを設置すれば、人体への
影響を最小限に抑えることができるという効果を奏す
る。
【0140】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、さらに、透明平面接
地面を含む構成である。
【0141】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、高性能の平面状の透明アンテナを得ることができ
るという効果を併せて奏する。
【0142】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、上記透明平面接地面
が上記透明薄膜上に形成されることによって、上記透明
平面放射素子と上記透明平面接地面とが同一平面上に形
成されている構成である。
【0143】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、膜厚の薄い透明度の高い透明アンテナを得ること
ができるという効果を併せて奏する。
【0144】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、さらに、上記透明薄
膜と積層される第2の透明薄膜を含み、上記透明平面接
地面が上記第2の透明薄膜上に形成されている構成であ
る。
【0145】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、透明平面放射素子と透明平面接地面とを別々の透
明薄膜上に形成して積層構造としているので、アンテナ
設置面積が比較的小さい場合でも高ゲインの透明アンテ
ナを得ることができるという効果を併せて奏する。
【0146】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、上記透明平面放射素
子は、所定の間隔を開けて設けられた複数の金属線より
なる金属フィルム構造をなす構成である。
【0147】上記の構成によれば、透明な高導電性の放
射素子を得ることができる。これにより、上記発明の効
果に加えて、従来の笞型アンテナと同様の特性を有し、
表示部上にも搭載可能な平面状の透明アンテナを得るこ
とができるという効果を奏する。
【0148】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、上記金属フィルム構
造は、互いに平行に配された複数の金属線よりなるグリ
ッド構造、または互いに平行に配された複数の金属線と
該金属線と直交するように互いに平行に配された複数の
金属線とからなる網構造である構成である。
【0149】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、比較的簡単に導電率のばらつきの少ない均一な金
属フィルム構造を容易に得ることができるという効果を
併せて奏する。
【0150】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、上記金属フィルム構
造の金属線は、銅,アルミニウム,金,銀,ニッケル,
クロム,チタン,モリブデン,錫,タンタル,マグネシ
ウム,コバルト,プラチナ,タングステン,マンガン,
シリコン,ジルコニウム,バナジウム,ニオブ,ハフニ
ウム,インジウム及び上記物質の合金よりなるグループ
より選ばれる材料により形成されている構成である。
【0151】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、上記の高導電性の各金属物質又はそれらの合金に
て金属フィルム構造の金属線を形成しているので、膜厚
が薄く(即ち透明性が高く)、且つ高いアンテナゲイン
を有する透明アンテナを得ることができるという効果を
併せて奏する。
【0152】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、上記各金属線の幅
は、1〜30μmの範囲であり、金属線間の隙間は、3
0μm〜1mmの範囲である構成である。
【0153】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、下方の構造を目視するのに十分な透明性を有し、
且つ高いアンテナゲインを有する透明アンテナを得るこ
とができるという効果を併せて奏する。
【0154】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、上記金属フィルム構
造をなす金属線は、インジウム錫,酸化インジウム錫,
及び酸化錫よりなるグループより選ばれる材料から形成
されており、該フィルムは0.1〜10μmの厚さに設
定されている構成である。
【0155】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、下方の構造を目視するのに十分な透明性を有し、
且つ高いアンテナゲインを有する透明アンテナを得るこ
とができるという効果を併せて奏する。
【0156】本発明の透明アンテナは、Woo et al.米国
特許(No.5,627,548)等に開示されている従来の透明酸化
インジウム錫からなる導電膜を用いた場合よりも高透明
性且つ高導電性(即ち高アンテナゲイン)のアンテナと
なり得る。
【0157】本発明の透明アンテナは、以上のように、
上記記載の透明アンテナにおいて、上記透明平面放射素
子を複数有し、複数の透明平面放射素子が上記透明平面
接地面と同一平面上に形成されている構成である。
【0158】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、複数の透明平面放射素子を有する(即ち複数のア
ンテナユニットを有する)場合にも、膜厚の薄い透明度
の高い透明アンテナを得ることができるという効果を併
せて奏する。
【0159】本発明の無線通信装置は、以上のように、
平面パネル表示部と、上記平面パネル表示部上に設けら
れ、所定の周波数で動作する透明アンテナとを含み、上
記透明アンテナは、高導電性の透明平面放射素子及び高
導電性の透明平面接地面を含んでおり、上記透明平面放
射素子及び透明平面接地面は、所定の間隔を開けて設け
られた複数の金属線よりなる金属フィルム構造をなして
おり、上記金属フィルム構造の各金属線は、上記平面パ
ネル表示部における画素間の非表示部分に対応して、画
素ピッチに合わせて形成されており、さらに、上記金属
フィルム構造と略同じ透明度の非導電性フィルム構造の
ダミー部を含み、上記ダミー部は、上記金属フィルム構
造の複数の金属線と同様の金属線群を有し、該金属線群
の各線が部分的に切断されることによって非導電性フィ
ルム構造をなす構成である。
【0160】上記の構成によれば、無線通信装置におい
て最も広い表面積を有するものの1つである平面パネル
表示部をアンテナ設置面とすることにより、装置の外部
に十分なアンテナ設置スペースが確保できると共に、装
置内部のアンテナ設置スペースが不要となる。また、上
記透明アンテナは、単独使用の場合の電波出力範囲が半
球状であって全方向出力ではないので、ユーザの使用時
にユーザのいる方向の電波出力が最小となるように本透
明アンテナを表示部上に形成すれば、人体への影響を最
小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0161】また、上記の構成によれば、上記発明の効
果に加えて、高導電性の透明平面放射素子及び透明平面
接地面を得ることができる。これにより、従来の笞型ア
ンテナと同様の特性を有する平面状の透明アンテナを搭
載した高性能の無線通信装置を得ることができるという
効果を奏する。
【0162】また、上記の構成によれば、平面パネル表
示部の画素ピッチに合わせて金属フィルム構造の各金属
線を形成している(即ち、平面パネル表示部における画
素間の非表示部分と、金属フィルム構造の不透明部分で
ある金属線とを合致させている)ことにより、平面パネ
ル表示部の視認性が向上するという効果を併せて奏す
る。
【0163】また、上記の構成によれば、上記発明の効
果に加えて、透明アンテナ全体の透明度の均一性が向上
し、平面パネル表示部の表示状態の視認性が向上すると
いう効果を併せて奏する。
【0164】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、さらに、透明薄膜を
含み、上記透明アンテナの上記透明平面放射素子及び透
明平面接地面は、上記透明薄膜上に形成されている構成
である。
【0165】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、1つの透明薄膜上に透明平面放射素子と透明平面
接地面とを形成しているので、膜厚の薄い透明度の高い
透明アンテナを得ることができ、平面パネル表示部の視
認性が向上するという効果を併せて奏する。
【0166】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、上記金属フィルム構
造は、互いに平行に配された複数の金属線よりなるグリ
ッド構造、または互いに平行に配された複数の金属線と
該金属線と直交するように互いに平行に配された複数の
金属線とからなる網構造をなす構成である。
【0167】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、比較的簡単に導電率のばらつきの少ない均一な金
属フィルム構造を容易に得ることができるという効果を
併せて奏する。
【0168】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、上記金属フィルム構
造の金属線は、銅,アルミニウム,金,銀,ニッケル,
クロム,チタン,モリブデン,錫,タンタル,マグネシ
ウム,コバルト,プラチナ,タングステン,マンガン,
シリコン,ジルコニウム,バナジウム,ニオブ,ハフニ
ウム,インジウム及び上記物質の合金よりなるグループ
より選ばれる材料により形成されている構成である。
【0169】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、上記の高導電性の各金属物質又はそれらの合金に
て金属フィルム構造の金属線を形成しているので、膜厚
が薄く(即ち透明性が高く)、且つ高いアンテナゲイン
を有する透明アンテナを搭載した無線通信装置を得るこ
とができるという効果を併せて奏する。
【0170】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、上記各金属線の線幅
は、1〜30μmの範囲であり、金属線間の隙間は、3
0μm〜1mmの範囲である構成である。
【0171】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、平面パネル表示部の表示状態を目視するのに十分
な透明性を有し、且つ高いアンテナゲインを有する透明
アンテナを搭載した無線通信装置を得ることができると
いう効果を併せて奏する。
【0172】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、上記金属フィルム構
造をなす金属線は、インジウム錫,酸化インジウム錫,
及び酸化錫よりなるグループより選ばれる材料から形成
されており、該フィルムは0.1〜10μmの厚さに設
定されている構成である。
【0173】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、平面パネル表示部の表示状態を目視するのに十分
な透明性を有し、且つ高いアンテナゲインを有する透明
アンテナを搭載した無線通信装置を得ることができると
いう効果を併せて奏する。本発明の無線通信装置に搭載
の透明アンテナは、Woo et al.米国特許(No.5,627,548)
等に開示されている従来の透明酸化インジウム錫からな
る導電膜を用いたアンテナよりも高透明性且つ高導電性
(即ち高アンテナゲイン)のアンテナとなり得る。
【0174】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、上記透明アンテナを
複数有し、上記複数の透明アンテナは、各透明アンテナ
毎に設けられた透明平面放射素子と、複数の透明アンテ
ナに共通で用いられる透明平面接地面とを有し、複数の
透明アンテナの各透明平面放射素子が、複数の透明アン
テナに共通で用いられる透明平面接地面と同一平面上に
形成されている構成である。
【0175】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、透明アンテナを複数有する場合にも、膜厚の薄い
透明度の高い透明アンテナ群を得ることができ、平面パ
ネル表示部の視認性が向上するという効果を併せて奏す
る。
【0176】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、さらに、透明薄膜を
複数有し、該複数の透明薄膜は積層して設けられると共
に、上記透明アンテナを複数有し、該複数の透明アンテ
ナは、各透明アンテナ毎に設けられた透明平面放射素子
と、複数の透明アンテナに共通で用いられる透明平面接
地面とを有し、上記複数の透明アンテナの各透明平面放
射素子は、それぞれ対応する複数の透明薄膜上に形成さ
れている構成である。
【0177】上記の構成によれば、上記発明の効果に加
えて、透明アンテナを複数有する構成において、複数の
透明アンテナの各透明平面放射素子を別々の透明薄膜上
に形成して積層構造としているので、平面パネル表示部
(即ちアンテナ設置面)が比較的小さい場合でも高ゲイ
ンの透明アンテナ群を得ることができるという効果を併
せて奏する。
【0178】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、さらに、その面上に
上記透明平面放射素子が搭載された第1の透明薄膜と、
上記第1の透明薄膜と積層され、上記透明平面接地面が
搭載された第2の透明薄膜を含んでいる構成である。
【0179】上記の構成によれば、透明平面放射素子と
透明平面接地面とを別々の透明薄膜上に形成して積層構
造としているので、平面パネル表示部(即ちアンテナ設
置面)が比較的小さい場合でも高ゲインの透明アンテナ
を得ることができるという効果を併せて奏する。
【0180】本発明の無線通信装置は、以上のように、
上記記載の無線通信装置において、さらに、上記透明平
面放射素子と同一平面上に形成された第2の透明平面放
射素子を備えた第2の透明アンテナを含み、上記2つの
透明平面放射素子は、相互配置型の金属フィルム構造内
に共存しており、上記金属フィルム構造は、所定の間隔
を開けて設けられた複数の金属線よりなる構成である。
【0181】上記の構成によれば、2つの透明アンテナ
を有する場合に、各透明アンテナの透明平面放射素子
を、相互配置として1枚の金属フィルム構造内に共存さ
せているので、膜厚が薄く(即ち透明度が高く)且つ高
ゲインの2つの透明アンテナを搭載した無線通信装置を
得ることができるという効果を併せて奏する。
【0182】本発明の無線通信装置は、以上のように、
複数の周波数域で情報の通信を行う無線通信装置であっ
て、第1の周波数で情報を受信する入力部を備えた第1
の受信部と、上記第1の周波数とは異なる第2の周波数
で情報を受信する入力部を備えた第2の受信部と、高導
電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接地面
を含み、上記第1の受信部と動作可能に接続される一
方、上記第2の受信部とは接続されていない第1の透明
アンテナと、高導電性の透明平面放射素子及び高導電性
の透明平面接地面を含み、上記第2の受信部と動作可能
に接続される一方、上記第1の受信部とは接続されてい
ない第2の透明アンテナとを含み、上記透明平面放射素
子及び透明平面接地面は、所定の間隔を開けて設けられ
た複数の金属線よりなる金属フィルム構造をなしてお
り、上記金属フィルム構造の各金属線は、上記平面パネ
ル表示部における画素間の非表示部分に対応して、画素
ピッチに合わせて形成されており、さらに、上記金属フ
ィルム構造と略同じ透明度の非導電性フィルム構造のダ
ミー部を含み、上記ダミー部は、上記金属フィルム構造
の複数の金属線と同様の金属線群を有し、該金属線群の
各線が部分的に切断されることによって非導電性フィル
ム構造をなす構成である。
【0183】上記の構成によれば、第1及び第2の透明
アンテナを第1及び第2の受信部の専用アンテナとして
それぞれ使用することにより、従来のように1つのアン
テナを用いた場合に必要なアンテナ共用器または時分割
多重アンテナスイッチを省略可能となっている。これに
より、アンテナ性能の向上が図れるだけでなく、装置の
製造コストの削減及び装置シャシー内の省スペース化を
図ることができるという効果を奏する。
【0184】本発明の無線通信装置は、以上のように、
複数の周波数域で情報の通信を行う無線通信装置であっ
て、第1の周波数で情報を受信する入力部を備えた受信
部と、上記第1の周波数とは異なる第2の周波数で情報
を受信する入力部を備えた送信部と、高導電性の透明平
面放射素子及び高導電性の透明平面接地面を含み、上記
受信部と動作可能に接続される一方、上記送信部とは接
続されていない第1の透明アンテナと、高導電性の透明
平面放射素子及び高導電性の透明平面接地面を含み、上
記送信部と動作可能に接続される一方、上記受信部とは
接続されていない第2の透明アンテナとを含み、上記透
明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間隔を開
けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィルム構造
をなしており、上記金属フィルム構造の各金属線は、上
記平面パネル表示部における画素間の非表示部分に対応
して、画素ピッチに合わせて形成されており、さらに、
上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非導電性フィル
ム構造のダミー部を含み、上記ダミー部は、上記金属フ
ィルム構造の複数の金属線と同様の金属線群を有し、該
金属線群の各線が部分的に切断されることによって非導
電性フィルム構造をなす構成である。
【0185】また、本発明の無線通信装置は、以上のよ
うに、複数の周波数域で情報の通信を行う無線通信装置
であって、第1の周波数で情報を受信する入力部を備え
た受信部と、上記第1の周波数とは異なる第2の周波数
で情報を送信する出力部を備えた送信部と、高導電性の
透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接地面を含
み、上記受信部と動作可能に接続される一方、上記送信
部とは接続されていない第1の透明アンテナと、高導電
性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接地面を
含み、上記送信部と動作可能に接続される一方、上記受
信部とは接続されていない第2の透明アンテナとを含
み、上記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定
の間隔を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フ
ィルム構造をなしており、上記金属フィルム構造の各金
属線は、上記平面パネル表示部における画素間の非表示
部分に対応して、画素ピッチに合わせて形成されてお
り、さらに、上記 金属フィルム構造と略同じ透明度の非
導電性フィルム構造のダミー部を含み、上記ダミー部
は、上記金属フィルム構造の複数の金属線と同様の金属
線群を有し、該金属線群の各線が部分的に切断されるこ
とによって非導電性フィルム構造をなす構成である。
【0186】上記の構成によれば、第1及び第2の透明
アンテナを受信部及び送信部の専用アンテナとしてそれ
ぞれ使用することにより、従来のように1つのアンテナ
を用いた場合に必要なアンテナ共用器または時分割多重
アンテナスイッチを省略可能となっている。これによ
り、アンテナ性能の向上が図れるだけでなく、装置の製
造コストの削減及び装置シャシー内の省スペース化を図
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる無線通信装置の
平面状透明アンテナを示す概略の斜視図である。
【図2】図1に示す透明アンテナの詳細を説明する斜視
図である。
【図3】グリッド状の金属フィルム構造をなす透明アン
テナの概略の平面構造を示す平面図である。
【図4】網状の金属フィルム構造をなす透明アンテナの
概略の平面構造を示す平面図である。
【図5】図3に示すグリッドの詳細を示す拡大平面図で
ある。
【図6】同一平面上に形成された複数の透明アンテナを
示す概略の平面図である。
【図7】異なる平面上に形成された複数の透明アンテナ
を示す概略の一部断面斜視図である。
【図8】透明タッチパネルを備えた無線通信装置の平面
状透明アンテナを示す概略の斜視図である。
【図9】積層構造の平面状透明アンテナを示す概略の斜
視図である。
【図10】本発明の他の実施の形態にかかる相互配置型
の透明アンテナを模式的に示した概略の平面図である。
【図11】グリッド及び網状の非導電性のダミー部を模
式的に示した透明アンテナの概略の平面図である。
【図12】複数の周波数域で情報通信が可能な無線通信
装置を示す概略ブロック図である。
【図13】従来のパネルアンテナの概略の平面構造を示
す平面図である。
【図14】図13に示す従来のアンテナの概略の部分断
面図である。
【符号の説明】
30 無線通信装置 32 平面パネル電気表示ディスプレイ(平面パネル
表示部) 34 第1の透明アンテナ(透明アンテナ) 36 第1の透明平面放射素子(透明平面放射素子) 38 第1の透明平面アンテナ接地面(透明平面接地
面) 40 第1の透明薄膜 44 金属フィルム構造 50 第2の透明アンテナ 52 第2の透明平面放射素子(透明平面放射素子) 54 第3の透明アンテナ 56 第4の透明アンテナ 58 第3の透明平面放射素子(透明平面放射素子) 60 第4の透明平面放射素子(透明平面放射素子) 62 第2の透明薄膜 70 第3の透明薄膜 74 透明タッチパネル 76 第4の透明薄膜 78 第5の透明薄膜 80 非導電性の金属フィルム構造(ダミー部) 90 第1の受信部(受信部) 94 第2の受信部 98 送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−256304(JP,A) 特開 平5−110331(JP,A) 特開 昭63−198401(JP,A) 特開 昭61−176201(JP,A) 特開 平7−46515(JP,A) 実開 平2−4306(JP,U) 実開 平2−55706(JP,U) 実開 平5−21511(JP,U) 実開 平3−39911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/08 H01Q 1/24 H04N 5/64

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面パネル表示部と、 上記平面パネル表示部上に設けられ、所定の周波数で動
    作する透明アンテナとを含み、 上記透明アンテナは、高導電性の透明平面放射素子及び
    高導電性の透明平面接地面を含んでおり、 上記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間
    隔を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィル
    ム構造をなしており、 上記金属フィルム構造の各金属線は、上記平面パネル表
    示部における画素間の非表示部分に対応して、画素ピッ
    チに合わせて形成されており、 さらに、上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非導電
    性フィルム構造のダミー部を含み、 上記ダミー部は、上記金属フィルム構造の複数の金属線
    と同様の金属線群を有し、該金属線群の各線が部分的に
    切断されることによって非導電性フィルム構造をなす
    とを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】さらに、透明薄膜を含み、 上記透明アンテナの上記透明平面放射素子及び透明平面
    接地面は、上記透明薄膜上に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】上記金属フィルム構造は、互いに平行に配
    された複数の金属線よりなるグリッド構造、または互い
    に平行に配された複数の金属線と該金属線と直交するよ
    うに互いに平行に配された複数の金属線とからなる網構
    造であることを特徴とする請求項1または2に記載の無
    線通信装置。
  4. 【請求項4】上記金属フィルム構造の金属線は、銅,ア
    ルミニウム,金,銀,ニッケル,クロム,チタン,モリ
    ブデン,錫,タンタル,マグネシウム,コバルト,プラ
    チナ,タングステン,マンガン,シリコン,ジルコニウ
    ム,バナジウム,ニオブ,ハフニウム,インジウム及び
    上記物質の合金よりなるグループより選ばれる材料によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】上記各金属線の幅は、1〜30μmの範囲
    であり、金属線間の隙間は、30μm〜1mmの範囲で
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】上記金属フィルム構造をなす金属線は、イ
    ンジウム錫,酸化インジウム錫,及び酸化錫よりなるグ
    ループより選ばれる材料から形成されており、該フィル
    ムは0.1〜10μmの厚さに設定されていることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の無線
    通信装置。
  7. 【請求項7】上記透明アンテナを複数有し、 上記複数の透明アンテナは、各透明アンテナ毎に設けら
    れた透明平面放射素子と、複数の透明アンテナに共通で
    用いられる透明平面接地面とを有し、 複数の透明アンテナの各透明平面放射素子が、複数の透
    明アンテナに共通で用いられる透明平面接地面と同一平
    面上に形成されていることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれか1項に記載の 無線通信装置。
  8. 【請求項8】さらに、透明薄膜を複数有し、該複数の透
    明薄膜は積層して設けられると共に、 上記透明アンテナを複数有し、該複数の透明アンテナ
    は、各透明アンテナ毎に設けられた透明平面放射素子
    と、複数の透明アンテナに共通で用いられる透明平面接
    地面とを有し、 上記複数の透明アンテナの各透明平面放射素子は、それ
    ぞれ対応する複数の透明薄膜上に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の 無線通信装置。
  9. 【請求項9】さらに、その面上に上記透明平面放射素子
    が搭載された第1の透明薄膜と、 上記第1の透明薄膜と積層され、上記透明平面接地面が
    搭載された第2の透明薄膜を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の 無線通信装置。
  10. 【請求項10】さらに、上記透明平面放射素子と同一平
    面上に形成された第2の透明平面放射素子を備えた第2
    の透明アンテナを含み、上記2つの透明平面放射素子
    は、相互配置型の金属フィルム構造内に共存しており、 上記金属フィルム構造は、所定の間隔を開けて設けられ
    た複数の金属線よりなることを特徴とする請求項1に記
    載の 無線通信装置。
  11. 【請求項11】複数の周波数域で情報の通信を行う無線
    通信装置であって、 第1の周波数で情報を受信する入力部を備えた第1の受
    信部と、 上記第1の周波数とは異なる第2の周波数で情報を受信
    する入力部を備えた第2の受信部と、 高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接
    地面を含み、上記第1の受信部と動作可能に接続される
    一方、上記第2の受信部とは接続されていない第1の透
    明アンテナと、 高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接
    地面を含み、上記第2の受信部と動作可能に接続される
    一方、上記第1の受信部とは接続されていない第2の透
    明アンテナとを含み、 上記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間
    隔を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィル
    ム構造をなしており、 上記金属フィルム構造の各金属線は、上記平面パネル表
    示部における画素間の非表示部分に対応して、画素ピッ
    チに合わせて形成されており、 さらに、上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非導電
    性フィルム構造のダミー部を含み、 上記ダミー部は、上記金属フィルム構造の複数の金属線
    と同様の金属線群を有し、該金属線群の各線が部分的に
    切断されることによって非導電性フィルム構造をなすこ
    とを特徴とする 無線通信装置。
  12. 【請求項12】複数の周波数域で情報の通信を行う無線
    通信装置であって、 第1の周波数で情報を受信する入力部を備えた受信部
    と、 上記第1の周波数とは異なる第2の周波数で情報を受信
    する入力部を備えた送信部と、 高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接
    地面を含み、上記受信部と動作可能に接続される一方、
    上記送信部とは接続されていない第1の透明アンテナ
    と、 高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接
    地面を含み、上記送信部と動作可能に接続される一方、
    上記受信部とは接続されていない第2の透明アンテナと
    を含み、 上記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間
    隔を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィル
    ム構造をなしており、 上記金属フィルム構造の各金属線は、上記平面パネル表
    示部における画素間の非表示部分に対応して、画素ピッ
    チに合わせて形成されており、 さらに、上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非導電
    性フィルム構造のダミー部を含み、 上記ダミー部は、上記金属フィルム構造の複数の金属線
    と同様の金属線群を有し、該金 属線群の各線が部分的に
    切断されることによって非導電性フィルム構造をなすこ
    とを特徴とする 無線通信装置。
  13. 【請求項13】複数の周波数域で情報の通信を行う無線
    通信装置であって、 第1の周波数で情報を受信する入力部を備えた受信部
    と、 上記第1の周波数とは異なる第2の周波数で情報を送信
    する出力部を備えた送信部と、 高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接
    地面を含み、上記受信部と動作可能に接続される一方、
    上記送信部とは接続されていない第1の透明アンテナ
    と、 高導電性の透明平面放射素子及び高導電性の透明平面接
    地面を含み、上記送信部と動作可能に接続される一方、
    上記受信部とは接続されていない第2の透明アンテナと
    を含み、 上記透明平面放射素子及び透明平面接地面は、所定の間
    隔を開けて設けられた複数の金属線よりなる金属フィル
    ム構造をなしており、 上記金属フィルム構造の各金属線は、上記平面パネル表
    示部における画素間の非表示部分に対応して、画素ピッ
    チに合わせて形成されており、 さらに、上記金属フィルム構造と略同じ透明度の非導電
    性フィルム構造のダミー部を含み、 上記ダミー部は、上記金属フィルム構造の複数の金属線
    と同様の金属線群を有し、該金属線群の各線が部分的に
    切断されることによって非導電性フィルム構造をなすこ
    とを特徴とする 無線通信装置。
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