JPS63279799A - 新規生理活性ポリペプチド - Google Patents

新規生理活性ポリペプチド

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JPS63279799A
JPS63279799A JP9855387A JP9855387A JPS63279799A JP S63279799 A JPS63279799 A JP S63279799A JP 9855387 A JP9855387 A JP 9855387A JP 9855387 A JP9855387 A JP 9855387A JP S63279799 A JPS63279799 A JP S63279799A
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JP
Japan
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plasmid
gene
polypeptide
amino acid
novel
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Application number
JP9855387A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nakamura
聡 中村
Tsukio Sakugi
柵木 津希夫
Kazuo Kitai
北井 一男
Kenji Yone
米 賢二
Kaku Katou
加藤 革
Jun Suzuki
純 鈴木
Noriyuki Tsunekawa
恒川 典之
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • C07K14/525Tumour necrosis factor [TNF]

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は新規生理活性ポリペプチド、該ポリペプチドを
コードするDNA領域を含む組換えプラスミド、該プラ
スミドによって形質転換された組換え微生物細胞及び該
微生物細胞を用いた新規生理活性ポリペプチドの製造方
法に関する。更に詳しくは、抗腫瘍活性を有する新規ポ
リペプチド(以下、新規抗腫瘍活性ポリペプチドと略す
こともある)、該ポリペプチドをコードするDNA領域
を含む組換えプラスミド、該プラスミドによって形質転
換された組換え微生物細胞及び該微生物細胞を用いた新
規抗腫瘍活性ポリペプチドの製造方法に関する。
本明細書において、アミノ酸、ポリペプチドは■UPA
C−IUB生化学委員会(CBN)で採用された方法に
より略記するものとし、たとえば下記の略号を用いる。
Alal−アラニン Ar(11−アルギニン ASn L−アスパラギン AspL−アスパラギン酸 Cys  L−システィン Gln’L−グルタミン Glu  L−グルタミン酸 Gly  グリシン HisL−ヒスチジン Jlel−−イソロイシン 1−eul−一ロイシン LyS  L−リジン Met  L−メチオニン Phe  L−フェニルアラニン proL−プロリン Ser L−セリン Thr  L−スレオニン Trp  L−トリプトファン Tyr  L−チロシン Val  L−バリン また、DNAの配列はそれを構成する各デオキシリボヌ
クレオチドに含まれる塩基の種類で略記するものとし、
たとえば下記の略号を用いる。
A アデニン(デオキシアデニル酸を示す。)Cシトシ
ン(デオキシシチジル酸を示す。)G グアニン(デオ
キシグアニル酸を示す。)T チミン (デオキシチミ
ジル酸を示す。)さらに、(H2N)−及び−(COO
H)はそれぞれアミノ酸配列のアミノ末端側及びカルホ
キシ末端側を示すものであり、(5′)−及び(3′)
はそれぞれDNA配列の5′末端側及び3′末端側を示
すものである。
(2)発明の背蜆 Carswellらは、Bacillus  Calm
ette −Guerin  (BCG)などで前もっ
て刺激をうけたマウスにエンドトキシンを投与した後に
採取した血清中に、移植したMethA肉腫による癌を
出血壊死させる物質が含まれていることを見出し、この
物質を腫瘍壊死因子(T umor  N ecros
tsFaotOr 、以下TNFと略記することもある
)と名づけだ[E、 A、 Carswellら、 P
 roc、N atl。
Acad、Sci、、U S A 、 72.3666
 (1975) ] 。このTNFはマウス、ウサギ、
ヒト等多くの動物中に見られ、腫瘍細胞に特異的に、し
かも種を越えて働くことから、制癌剤としての利用が期
待されてきた。
最近になって、p ennicaらは、ヒトTNFのC
D N Aクローニングを行ない、ヒトTNF蛋白質の
一次構造を明らかにすると共に、大腸菌におけるヒトT
NF遺伝子の発現について報告した[ D 、  P 
ennicaら、  Nature 、  312. 
724(1984) ] 、その後、自弁ら[T、 5
hiraiら。
Nature 、  313. 803(1985) 
] 、宗村ら[宗村ら、癌と化学療法、 12. 16
0(1985) ] 、Wa+v。
ら[A、M、Wangら、 S cience、ユ28
. 149(1985)  ]及びM armenou
tら[A 、  M armenoutら。
Eur、 J、 Biochem、、 152. 51
5(1985) ]が、ヒトTNF遺伝子の大腸菌にお
ける発現について相ついで報告している。
このように遺伝子操作技術を用いることによって、純粋
なヒトTNF蛋白質が多量に入手できるようになるに及
び、TNFの有する抗腫瘍活性以外の生理活性が明らか
になりつつある。たとえば、癌末期や重症感染症患者に
見られる悪液質を引き起こす原因の一つであるカケクチ
ンがTNFに非常に類似しており[3、Beulter
ら、 Nature 。
316、 552(1985) ] 、カケクチンがリ
ポプロティン・リパーゼ阻害活性を有することから、T
NFの投与により血中のトリグリセリド量が増大し、そ
の結果として高脂血症のような副作用を引き起こす可能
性のあることが示唆された。また、それ以外にも、血管
内皮細胞への影響[J、R。
Gambleら、J、 Exp、 Med、 、ユ62
.2163(1985) ] 、骨吸収作用[D、 R
,Be1toliniら、Nature 、  319
. 516(1986) 1等が報告されている。
一方、近年の遺伝子操作技術の進歩は、蛋白質中の任意
のアミノ酸を他のアミノ酸に置換したり、付加したり、
または欠失させることを可能にした。
このようにして、天然に存在する蛋白質を改変して、特
定の目的にかなった新しい蛋白質を創製する研究が、数
多く成されている。
ヒトTNF蛋白質の改変についてもいくつかの研究が成
されており、第1図記載のヒトTNF蛋白質のアミノ酸
配列において、Cy s ry及びCys/D/のいず
れか又は両方の他のアミノ酸残基への置換(PCT出願
公開WO36/ 04606号、特願昭6l−1067
72) 、G ly/JJの他のアミノ酸残基への置換
(特願昭61−106772号、特願昭61−2380
48号)。
A1a/j′の他のアミノ酸残基への置換(特願昭61
−233337号)が報告されている。また、アミノ末
端側のアミノ酸残基の欠失についても、6アミノ酸欠失
TNFが細胞障害活性を有していること(特 。
開開61−50923号)、7アミノ酸欠失TNFが細
胞障害活性を有していること(特願昭61−90087
号)、1〜10アミノ酸欠失TN、Fが細胞障害活性を
有しており、その比活性は6〜8アミノ酸欠失TNFに
おいて極大になること(PCT出願公開W 086/ 
02381号〉、10アミノ酸欠失TNFが細胞障害活
性を有していること(特願昭61−114754号)、
及び11アミノ酸欠失17NFが細胞障害活性を有して
いること(特願昭61−173822号)が報告されて
いる。
そこで、本発明者らは比活性の向上、安定性の向上2反
応スペクトルの広域化、副作用の低減化等を目的として
、ヒトTNF蛋白質の改変について鋭意研究を行ない、
本発明を完成するに至った。
(3)発明の目的 本発明の目的は、新規抗腫瘍活性ポリペプチドを提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、新規抗腫瘍活性ポリペプチドをコ
ードするDNA領域を含む組換えプラスミドを提供する
ことにある。
本発明の更に他の目的は、上記組換えプラスミドによっ
て形質転換された組換え微生物及びその組換え微生物細
胞を用いて新規抗腫瘍活性ポリペプチドを製造する方法
を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、以下の説明から一層明らかと
なるであろう。
(4)発明の構成 本発明者らの研究によれば、前記本発明の目的は、次の
アミノ酸配列 (82N) −P、rO−8er−ASI)−Lys 
−P ro −Val −A Ia −His −Va
l −Val −A la −A 5n−P ro −
G In −A la −G lu −G ly −G
 In −L eu−Q ln−T rp−L eu 
−A sn −A rg −A rg −A Ia −
Asn −A la −L eu −L eu −A 
la −A sn −Gly−Val−Glu−Le、
tl−Ar(]−]ASL−ASn−GIn−L eu
 −Vat −Val−Pro−3er −G lu 
−Gly −Leu−Tyr −Leu−11e−Ty
r−8er −Gln−Val−Leu−Phe−Ly
s−Gly−Gln −G Iy −Cys −P r
o −S er −T hr −His −V al 
−Leu −Leu −Thr −His −Thr 
−11e −Ser −A ra −11e −A I
a −Vat −Ser −Tyr −G In −T
hr −LVS −Val −A sn −L eu 
−Tyr −Ser −A la −1le −Lys
−8er −Pro −Cys−G In −ArQ−
G Iou −T hr −P ro −G lu −
G ly −A la −Glu−Ala−Lys−P
ro−Trp−Tyr−Glu−Pro−I Ie−T
Vr−Lelll−GIV−GIV−Val−Phe−
G In−L eu−G Iu−L ys−G ly−
Asp−A rQ −L eu−S er −A la
 −G ILI −I le −A Sn −A ro
 −P ro −A 8D −T Vr −L eU 
−A SD −P he −A la −G Iu −
S er −G Iy −G In −V at −T
 yr −Phe−Gly−11e−l1e−Ala−
Leu−(COOH) で表わされる新規抗腫瘍活性ポリペプチドまたはそのア
ミノ末端にMetが結合したポリペプチドを提供するこ
とによって達成され、また上記新規抗腫瘍活性ポリペプ
チドをコードするDNA領域を含む組換えプラスミドを
提供することによって達成され、更にかくして得られた
組換えプラスミドによって形質転換された組換え微生物
細胞、その微生物細胞を用いて目的とする新規抗腫瘍活
性ポリペプチドを産生ずる方法及びこの新規抗腫瘍活性
ポリペプチドを含有する医薬組成物を提供することによ
って達成されることがわかった。
以下本発明について更に詳細に説明する。
(A)ヒトTNFl転子のクローン化;ヒトTNF遺伝
子は、ヒトTNF蛋白質を構成するアミノ酸[D、 P
enn1caら、前出]を指定するいくつかのコドンの
中から適当なものを選び、それを化学合成することによ
って取得できる。ヒトTNF遺伝子の設計に際しては、
用いる宿主細胞に最も適したコドンを選択することが望
ましく、後にクローン化及び遺伝子改変を容易に行なえ
るように適当な位置に適当な制限酵素による切断部位を
設けることが望ましい。
また、ヒトTNF蛋白質をコードするDNA領域は、そ
の上流に読みとりフレームを一致させた形での翻訳開始
コドン(ATG)を有することが好ましく、その下流方
向に読みとりフレームを一致させた形での翻訳終止コド
ン(TGA。
TAGまたはTAA)を有することが好ましい。
上記翻訳終止コドンは、発現効率の向上を目的として、
2つ以上タンデムに連結することがとりわけ好ましい。
さらに、このヒトTNF遺伝子は、その上流及び下流に
作用する制限酵素の切断部位を用いることにより、適当
なベクターへのクローン化が可能になる。このようなヒ
トTNF遺伝子の塩基配列の例を、第1図に示した。
上記のように設計したヒトTNF遺伝子の取得は、上側
の鎖、下側の鎖のそれぞれについて、たとえば第2図に
示したような何本かのオリゴヌクレオチドに分けて、そ
れらを化学合成し、各々のオリゴヌクレオチドを連結す
る方法をとるのが望ましい。各オリゴヌクレオチドの合
成法としテハシエステル法[H,G’、 Khorar
ra。
“3 ome  Recent  [) evelop
ments  in(:、 hemistry  of
  P hosphate  E 5ters   o
fB iological   I nterest 
” 、  J ohn   W 1leVand   
5ons  、  Inc、、NeW  York  
(1961)  ]。
トリエステル法[R、L 、 L etsinoerら
、J。
Am、  Chem、Soc、、89.4801(19
67) ]及び−ホスファイト法[M、 DoMatt
eucciら。
T etrahedron   L ett、、  2
1.  719 (1980)  コ があるが、合成
時間、収率、操作のi便さ等の点から、全自動DNA合
成機を用いたホス゛ファイト法による合成が好ましい。
合成したオリゴヌクレオチドの精製は、ゲル濾過、イオ
ン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動、逆相カラム
による高速液体クロマトグラフィー等を、適宜単独もし
くは組合せて用いることができる。
こうして得られた合成オリゴヌクレオチドの5′末端側
の水酸基を、たとえばT4−ポリヌクレオチドキナーゼ
を用いてリン酸化した後、アニーリングさせ、たとえば
T4−DNAリガーゼを用いて連結する。合成オリゴヌ
クレオチドを連結してヒトTNF遺伝子を作成する方法
としでは、合成オリゴヌクレオチドをいくつかのブロッ
クに分けて連結し、たとえばpBR322[F 、  
B olivarら、  Gene 、  2. 95
(1977) ]のようなベクターに一度クローン化し
た後、それらの各ブロックのDNA断片を連結する方法
が好ましい。このようなヒトTNF遺伝子を構成するブ
ロックのDNA断片を含むプラスミドとして、好ましく
はpTNFIBR。
pTNF2NまたはpTNF3が用いられる。
上記のようにしてクローン化したヒトTNF遺伝子を構
成する各ブロックのDNA断片を連結した後、適当なプ
ロモーター、 SD (シャイン・ダルガーノ)配列の
下流につなぐことにより、発現型遺伝子とすることがで
きる。使用可能なプロモーターとして、トリプトファン
・オペロン・プロモーター(trpプロモーター)。
ラクトース・オペロン・プロモーター(Iacプロモー
ター) 、 tacプロモーター、PLプロモーター、
 lppプロモーター等があげられるが、とりわけtr
pプロモーターが好適である。trpプロモーターを有
するプラスミドとして、好ましくはpYs31N、又は
pA A 41が用いられる。
さらに、発現効率向上を目的として、ヒトTNF遺伝子
下流に大腸菌で効率良く機能するターミネータ−を付与
することができる。このようなターミネータ−として、
lppターミネータ−1trp Aターミネータ−等が
あげられるが、とりわけtrp Aターミネータ−が好
適であり、trpAターミネータ−を有するプラスミド
として、好ましくはpA A 41が用いられる。この
発現型ヒトTNF遺伝子を、たとえば1)BR322由
来のベクターにクローン化することにより、発現型プラ
スミドが作成できる。ヒトTNF遺伝子発現型プラスミ
ドとして、好ましくはpTNF401NN又はpTNF
401Aが用いられる。
(B)新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子のクローン化
; □ こうして得られたヒトTNF遺伝子発現型プラスミドを
適当な制限酵素で切断し、ヒトTNF遺伝子内の特定な
領域を除去した後、適当な塩基配列を有する合成オリゴ
ヌクレオチドを用いた遺伝子の修復を行なう。かかる手
法を用いることにより、ヒトTNF蛋白質中の任意のア
ミノ酸を他のアミノ酸に置換したり、付加したり、また
は欠失させた形の新規抗腫瘍活性ポリペプチドをコード
する遺伝子を含む発現型プラスミドの作成が可能になる
。このような新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子発現型
プラスミドとして、好ましくはpTNF 416.  
pTNF416A又は11TNF477が用いられる。
(C)発現確認及び活性評価; ヒトTNF遺伝子及び新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝
子を発現させるための微生物宿主としては、大腸菌、枯
草菌、酵母等があげられるが、とりわけ大腸菌[エシェ
リヒア・コリ(Escherichia  coli)
 ]が好ましい。前記ヒトTN F3!伝子発現型プラ
スミド及び新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子発現型プ
ラスミドは、たとえば公知の方法[M、 V、 Nor
oardら。
Gene 、 3. 279(1978) ]を用いて
、微生物宿主、たとえばエシェリヒア・コリ(:、 6
00r−1株(ATCC33525)に導入することが
できる。
このようにして得られた組換え微生物細胞を、それ自体
は公知の方法で培養する。培地としては、たとえばグル
コースとカザミノ酸を含むM9培地[ToManiat
isら編、“Mo1ecularCloninq” 、
 P 440. Co1d  5prin。
Harbor  1−aboratory 、 New
  ’y’ork  (1982)参照]があげられ、
必要に応じて、たとえばアンピシリン等を添加するのが
望ましい。培養は目的の組換え微生物に適した条件、た
とえば振とうによる通気、撹拌を加えながら、37℃で
2〜36時間行なう。また、培養開始時または培養中に
、プロモーターを効率良く機能させる目的で、3−β−
インドールアクリル酸等の薬剤を加えることもできる。
培養後、たとえば遠心分離により組換え微生物細胞を集
め、たとえばリン酸バッファーに懸濁させ、たとえば超
音波処理により組換え微生物細胞を破砕し、遠心分離に
より組換え微生物細胞のライゼートを得る。得られたラ
イゼート中の蛋白質を、ラウリル硫酸ナトリウム(以下
、SO8と略すこともある)を含むポリアクリルアミド
ゲルを用いた電気泳動によって分離し、ゲル中の蛋白質
を適当な方法を用いて染色する。
発現型プラスミドを含まない微生物細胞のライゼートを
対照として泳動パターンを比較することにより、ヒトT
NF遺伝子または新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子の
発現を確認する。
このようにして得られたヒトTNF蛋白質及び新規抗腫
瘍活性ポリペプチドの活性の評価は、マウスに移植した
MethA肉腫を壊死させる効果を見るin  viv
o活性測定法(Carswellら。
前出)、マウスし細胞に対する細胞障害性を見るin 
 VitrO活性測定法[Ruff 、 J。
1munol、、 126. 235(1981) ]
等により行なえるが、測定時間、定量性、測定の簡便さ
等の点から、in  VitrO活性測定法による評価
が好ましい。
かくして本発明によれば、従来公知のヒトTNF蛋白質
とは異なる新規生理活性ポリペプチドを得ることが可能
になり、この新規抗腫瘍活性ポリペプチドを用いること
によって抗腫瘍のためのすぐれた医薬組成物を提供する
ことが可能になった。
以下、実施例を掲げて本発明について詳細に説明するが
、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1(ヒトTNF遺伝子の設計) 第1図に示した塩基配列のヒトTNF遺伝子を設計した
、設計に際しては、p ennicaら[D。
Penn1caら、  Nature 、  312.
 724(1984) ]の報告したヒトTNF前駆体
cD N Aの構造遺伝子部分の塩基配列を基盤として
、適当な制限酵素による切断部位を適当な位置に設け、
5′側に翻訳開始コドン(ATG)を、そして3′側に
2個の翻訳終止コドン(TGA及びTAA’)をそれぞ
れ付与した。また、5′側翻訳開始コドン上流には制限
酵素CjaIによる切断部位を設け、SD配列と翻訳開
始コドン間を適切な状態に保った形でのプロモーターと
の連結を可能にした。更に、3′側翻訳終止コドン下流
には制限酵素HindI[による切断部位を設け、ベク
ター・プラスミドと容易に連結できるようにした。
実施例2(オリゴヌクレオチドの化学合成)実施例1で
設計したヒトTNF遺伝子は、第2図に示したように1
7本のオリゴヌクレオチドに分けて合成する。オリゴヌ
クレオチドの合成は全自動DNA合成機(アプライド・
バイオシステムズ。
モデル380A )を用いて、ホスファイト法により行
なった。合成オリゴヌクレオチドの精製は、アプライ、
ド・バイオシステムズ社のマニュアルに準じて行なった
。すなわち、合成オリゴヌクレオチドを含むアンモニア
水溶液を55℃で一晩保つことにより、DNA塩基の保
護基をはずし、セファデックスG−50フアイン・ゲル
(ファルマシア)を用いたゲル濾過によって、高分子量
の合成オリゴヌクレオチド画分を分取する。ついで、7
M尿素を含むポリアクリルアミドゲル電気泳動(ゲル濃
度20%)の後、紫外線シャドウィング法により泳動パ
ターンの観察を行なう。目的とする大きさのバンド部分
を切出して、そのポリアクリルアミドゲル断片を細かく
破砕した後、2〜5dの溶出用バッフp −[5001
11M  NH4oAc −1mMEDTA−0,1%
SO8(pH7,5)コを加え、31℃で一晩振とうし
た。遠心分離により、目的のDNAを含む水相の回収を
行なった。最後に合成オリゴヌクレオチドを含む溶液を
ゲル濾過カラム(セファデックスG−50)にかけるこ
とにより、合成オリゴヌクレオチドの精製品を得た。な
お、必要に応じて、ポリアクリルアミドゲル電気泳動を
繰り返し、合成オリゴヌクレオチドの純度の向上をはか
った。
実施例3(化学合成ヒトTNF遺伝子のクローン化) 実施例2で作成した17本の合成オリゴヌクレオチド<
TNF−1〜TNF−17)を用いて、ヒトTNF遺伝
子を3つのブロックに分けてクローン化した。
0.1〜1.0μびの合成オリゴヌクレオチドTNF−
2〜TNF−6の5′末端側を、5〜15ユニツトの1
4−ポリヌクレオチドキナーゼ<E。
coliBタイプ、宝酒造)を用いて、それぞれ別々に
リン酸化する。リン酸化反応は10〜20μ皇の501
11MTris HCf (DH9,5) 、 10 
mM  MOCI2゜5 mMジチオスレイトール、1
0IIlv  ATP水溶液中で、37℃で、30分間
行なった。反応終了後、すべての合成オリゴヌクレオチ
ド水溶液をすべて混合し、フェノール抽出、エーテル抽
出によりI4−ポリヌクレオチドキナーゼを失活、除去
する。
この合成オリゴヌクレオチド混合液に、新たに0.1〜
1.0μグの合成オリゴヌクレオチドTNF−1及びT
NF−7を加え、90℃で5分間加熱した後室温まで徐
冷して、アニーリングを行なう。
次に、これを減圧乾固した後に、30μ文の66 mM
Tris−H(J (+)H7,6) 、  6.6 
mMvgC12゜10 mMジチオスレイトール、1m
MATP水溶液に溶解させ、300ユニツトの74−D
NAリガーゼ(宝酒造)を加えて、11℃で15時間連
結反応を行なった。反応終了後、ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動(ゲル濃度5%)を行ない、エチジウムブロ
マイド染色法により泳動パターンの観察を行なう。目的
とする大きさく約220bE))のバンド部分を切出し
て、実施例2の方法に従ってポリアクリルアミドゲルよ
りDNAを回収する。
一方、3μ9の大賜菌用プラスミドDBR322(約4
.4K bp)を30μ磨の10 mM  T ris
−HCR(+)87.5) 、 60 mM  Na 
CL 711MMgCR2水溶液に溶解させ、10ユニ
ツトの制限酵素C夕aIにューイングランド・バイオラ
ブズ)を添加して、37℃で1時間切断反応を行なった
制限酵素(JaIによる切断の後、フェノール抽出。
エーテル抽出を行ない、エタノール沈澱によりDNAを
回収する。このDNAを30μρの50IIIMTri
s−HCf (+)H7,4) 、  100 mM 
 Na CL 10mM  M<1804水溶液に溶解
させ、10ユニツトの制限酵素5alI (宝酒造)を
添加して、37℃で1時間切断反応を行なった。反応終
了後、アガロースゲル電気泳動(ゲル濃度0.8%)を
行ない、エチジウムブロマイド染色法により切断パター
ンの観察を行なう。プラスミドpBR322の大部分を
含む約3.7Kbl)のDNAの部分に相当するバンド
を切出し、そのアガロースゲル断片を3倍量(vol 
/wt)の8M  NaCROa水溶液に溶解させた。
Chenらのグラスフィルター法[C,W。
C,henら、 Anal 、3 iochem、ユ0
1. 339(1980) ]により、約3.7K b
pのDNA断片(CfaI←5alI)をアガロースゲ
ルより回収した。
先に得られたヒトTNF遺伝子の一部を含む約220b
l)のDNA断片について、前記の方法に準じて末端の
リン酸化反応を行なった後、プラスミド1)BR322
の大部分を含む約3.7K bllのDNA水溶液と混
合する。エタノール沈澱の後、前記の方法に準じて両D
NA断片の連結反応を行なった。
エシェリヒア・コリCeoor−m−株の形質転換は通
常のCaC92法(M、 V、 Norgardらの方
法)の改良法で行なった。すなわち、5IdのL培地(
1%トリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%Na(
J、  l)H7,2)にエシェリヒア・コリC600
r−m−株の18時間培養基を接種し、菌体を含む培養
液の600nmにおける濁度(OD tm)が0.3に
達するまで生育させる。菌体を冷たいマグネシウム・バ
ッファー [0,IM  Na CL 5111M  
M(] Cjz 。
5 IIIM  Tris−1−ICf (pH7,6
,0℃)]中で2回洗い、2#11!の冷したカルシウ
ム・バッファー[100mMCa (Jz 、 250
  mM  KCf、 5111MvgCj2 、5 
+11M  Tris−HCj (EIH7,6゜0℃
)]中に再懸濁させ、0℃で25分間放置する。
次に菌体をこの容量の1/10にカルシウム・バッファ
ーの中で濃縮し、連結後のDNA水溶液と2:1 (v
ol、: vol、)混合する。この混合物を60分間
0℃で保った後、1dのLBG培地(1%トリプトン、
0.5%酵母エキス、1%NaCB、  0.08%グ
ルコース、  l)H7,2)を添加し、37℃で1時
間振どう培養する。培養液を、選択培地[アンピシリン
(シグマ)30μg/#li!を含むL培地プレート]
に100μU/プレートの割合で接種する。プレートを
37℃で1晩培養して、形質転換株を生育させる。得ら
れたアンピシリン耐性のコロニーより、公知の方法を用
いてDNAを調製し、アガロースゲル電気泳動により、
目的のプラスミドDTNFIBR(約4.OK bl)
)の取得を確認した。第3図に、プラスミドpTNF1
BRの作成方法を示す。
以上と同様な手法により、合成オリゴヌクレオチドTN
F−8〜TNF−13を用いてプラスミドpTNF2N
(約3.IKbl))を、合成オリゴヌクレオチドTN
F−14〜TNF−17を用いてプラスミドl1ITN
F3(約2.4K bp)を、それぞれ作成した。第4
図及び第5図に、プラスミドpTNF2N及びpTNF
3の作成方法を、それぞれ示す。
こうして得られたヒトTNF遺伝子の一部を含むプラス
ミドpTNF1BR,pRNF2N及びpTNF3の、
合成オリゴヌクレオチド使用部分の塩基配列が設計通り
であることは、マキサム・ギルバート法[A、M、Ma
xamら、 MethodsEnzya+o1..65
. 499(1980) ]によって確認した。
実施例4(ヒトTNF遺伝子発現型プラスミドの作成) 実施例3で得られたプラスミドpTNFIBR10μグ
を、実施例3と同様にして制限酵素CfaI及び5al
Iで切断し、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(ゲル濃
度5%)の後、実施例2の方法に準じて、ヒトTNF遺
伝子の一部を含む約220bpのDNA断片<CJa 
I H8alI)をポリアクリルアミドゲルより回収し
た。
次に、実施例3で得られたプラスミドpTNF2 10
u9を100μuの10111M  T ris−)I
 CR(p)l 7.5> 、 60m M  Na 
Cff1.7 mMM(lcfz水溶液に溶解させ、4
0ユニツトの制限酵素PVuII(宝酒造)を添加し、
37℃で1時間切断反応を行なった。そして、実施例3
の方法に準じて制限酵素5alIによる切断、ポリアク
リルアミドゲル電気泳動(ゲル濃度5%)の後、実施例
2の方法に準じて、ヒトTNF31伝子の一部を含む約
170bpのDNA断片(SalI+PvuI[)をポ
リアクリルアミドゲルより回収した。
また、実施例3で得られたプラスミドpTNF310μ
9も100μすの10mM  Tris−1−1(J(
1)H7,5) 、 60 mM  Na C1,7m
MMOCf2水溶液に溶解させ、40ユニツトの制限酵
素PvulI及び40ユニツトの制限酵素Hindll
(宝酒造)を添加し、37℃で1時間切断反応を行なっ
た。そして、ポリアクリルアミドゲル電気泳動くゲル濃
度5%)の後、実施例2の方法に準じて、ヒトTNF遺
伝子の一部を含む約1iobpのDNA断片(PVLI
I[←HindI[)をポリアクリルアミドゲルより回
収した。
一方、大腸菌trpプロモーターを有するプラスミド1
)YS31N(約4,7Kb11) 5μ9を、上記と
同様に制限酵素CjaI及びHindI[Iで切断し、
アガロースゲル電気泳動(ゲル濃度0.8%)の後、実
施例3の方法に準じて、プラスミドpYs3INの大部
分を含む約4,7K bpのDNA断片((JaI←H
indnl)をアガロースゲルより回収した。
こうして得られた、ヒトTNF31伝子の一部を含む約
220bp、約i 7obp及び約110bpの3つの
DNA断片とプラスミドpY S 31Nの大部分を含
む約4,7K bpのDNA断片とを混合し、エタノー
ル沈澱の後、実施例3の方法に準じて、T4−DNAリ
ガーゼによる連結反応を行なった。反応終了後、実施例
3の方法に準じてエシェリヒア・コリCeoor−+n
−株に導入し、形質転換株の中より目的のヒトTNF遺
伝子発現型プラスミドpTNF401NN(約5.2K
 bp)を有するクローンを選択した。第6図に、その
プラスミドpTNF401NNの作成方法を示した。
また、上記プラスミドpY831N5μ9を、上記の方
法に準じて制限酵素pvu[で部分分解した後、さらに
制限酵素HindlI[で切断し、アガロースゲル電気
泳動(ゲル濃度0.8%)の後、実施例3の方法に準じ
て、trpプロモーターを含む約2.7KbpのDNA
断片[P vuI[(2) +−1Hind I[[]
をアガロースゲルより回収した。
次に第7図記載の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド
を、実施例2の方法に準じて、合成・精製した。得られ
た2本の合成オリゴヌクレオチドそれぞれ0.5μ9に
ついて、実施例3の方法に準じて、末端のリン酸化を行
ない、アニーリングの後、先に得られた約2.7K b
pのDNA断片[pvuII (2J” Hind I
II ]と混合し、エタ/−)Lt沈澱0)後、実施例
3の方法に準じて、T4−DNAリガーゼによる連結反
応を行なった。反応終了後、実施例3の方法に準じてエ
シェリヒア・コリCeoor−m−株に導入し、形質転
換株の中より目的のプラスミドpAA41(約2.7K
 bp)を有するクローンを選択した。このようなプラ
スミドは、プラスミド1)Y S 31Nからコピー数
制御領域除去し、trpプロモーター下流に存在するク
ローニング・サイトの下流に大腸菌trp Aターミネ
ータ−を付与した形の、多コピー・高効率発現ベクター
であり、第7図にその作成方法を示した。
このプラスミドIIAA41 2μシを、上記と同様に
制限酵素(JaI及びHindu[で切断し、アガロー
スゲル電気泳動(ゲル濃度0.8%)の後、実施例3の
方法に準じて、プラスミドl)A A 41の大811
を含ム約2.7KbpノDNA断片(CjaI−)1i
ndlll)をアガロースゲルより回収した。
また、先に得られたヒトTNF遺伝子発現型プラスミド
IITNF 401NN5μグを、上記と同様に制限酵
素C#aI及びHindllで切断し、ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動(ゲル濃度5%)の後、実施例2の方
法に準じて、ヒトTNF遺伝子全域を含む約490bl
lのDNA断片(CRa I HHind I[I)を
ポリアクリルアミドゲルより回収した。
こうして得られた、プラスミドl)A A 41の大部
分を含む約2.7K bpのDNA断片とヒトTNF遺
伝子全域を含む約490bpのDNA断片とを混合し、
エタノール沈澱の後、実施例3の方法に準じて、T4−
DNAリガーゼによる連結反応を行なった。
反応終了後、実施例3の方法に準じて、エシェリヒア・
コリ600r−m−株に導入し、形質転換株の中より目
的のプラスミドpT N F 401A (約3.2K
b11)を有するクローンを選択した。このプラスミド
は、ヒトTNF遺伝子をより効率良く発現させる能力を
有しており、第8図にその作成方法を示した。
実施例5(新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子発現型プ
ラスミドの作成) 実施例4で得られたヒトTNF311伝子発現型プラス
ミドpTNF 401NN20μりを、実施例4の方法
に準じて制限酵素CjaI及びHindl[[で切断し
、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(ゲル濃度5%)及
びアガロースゲル電気泳動(ゲル濃度0.8%)の後、
それぞれ実施例2及び3の方法に準じて、生成する2つ
のDNA断片(約490bp及び約4,7K bp、両
方共CRa I”Hind ll)をゲルより回収した
ここで得られたヒトTNF遺伝子全域を含む約490b
pのDNA断片を50μ文の10111M  Tris
−HCf (pH7,5> 、 60 mM  Na 
、CL 7 mMM(lcjz水溶液に溶解させ、10
ユニツトの制限酵素AVaI(宝酒造〉を添加して、3
7℃で1時間切断反応を行なった。反応終了後、ポリア
クリルアミドゲル電気泳動(ゲル濃度5%)を行ない、
実施例2の方法に準じて、ヒトTNF遺伝子の大部分を
含む約460bpのDNA断片(AvaI+Hind■
)をポリアクリルアミドゲルより回収した。
また、第9図記載の塩基配列を有する2本鎖オリゴヌク
レオチドを、実施例2の方法に準じて、上の鎖と下の鎖
とに分けて合成、精製した。得られた2本の合成オリゴ
ヌクレオチドそれぞれ0.5μ9について、実施例3の
方法に準じて、末端のリン酸化を行なった後、アニーリ
ングさせた。
アニーリング後の2本鎖オリゴヌクレオチドを、先1c
 48うit tc約4.7K bp、(7) D N
 A断片((JaI−1−1indlI[)及びヒトT
NF遺伝子の大部分を含む約aeobpのDNA断片(
AvaIHHind [1)と混合し、エタノール沈澱
の後、実施例3の方法に準じて、T4−DNAリガーゼ
による連結反応を行なった。反応終了後、実施例3の方
法に準じてエシェリヒア・コリC600r−111−株
に導入し、形質転換株の中より目的のプラスミドDTN
F416(約5.2K bl))を有するクローンを選
択した。このプラスミドはTNFのアミノ末端の7アミ
ノ酸を欠失させた形の新規抗腫瘍活性ポリペプチドをコ
ードする新規抗腫瘍活性ポリペプタド遺伝子発現型プラ
スミドであり、第9図にその作成方法を示した。
さらに、pTNF 401NNから1)TNF401A
を作成した場合と同様な方法により、TNFのアミノ末
端の7アミノ酸が欠失した形の新規抗腫瘍活性ポリペプ
チド遺伝子を効率良く発現させる能力を有する発現型プ
ラスミドpTN F 416A (約3.2Kbl))
を作成した。第8図その作成方法を示した。
上で得られた発現型プラスミドpTNF 416Aを、
実施例3の方法に準じて制限酵素HindDI及び3a
l■で切断し、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(ゲル
濃度5%)及びアガロースゲル電気泳動(ゲル濃度0.
8%)の後、それぞれ実施例2及び3の方法に準じて、
生成する2つのDNA断片(約270bp及び約2.9
K bp、両方共5alIH′Hindl[I)をゲル
より回収した。
ここで得られた新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子の3
′側半分を含む約270bpのDNA断片を50μρの
1’OmM  Tris−HCj (+)H7,4) 
、 10mM  Mg804 、1  mM  ジチオ
スレイトール水溶液に溶解させ、10ユニツトの制限酵
素5au3AI(宝酒造)を添加して、37℃で1時間
切断反応を行なった。反応終了後、ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動(ゲル濃度5%)を行ない、実施例2の方
法に準じて、新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子の3′
側の部分を含む約190bl)のDNA断片(Sau3
AI+Hind [[)をポリアクリルアミドゲルより
回収した。
また、第10図記載の塩基配列を有するオリゴヌクレオ
チドを、実施例2の方法に準じて、合成。
精製した。得られた4本の合成オリゴヌクレオチドそれ
ぞれ0.5μ9について、実施例3の方法に準じて、末
端のリン酸化を行ない、アニーリングの後、T 4’−
D N Aリガーゼによる連結反応を行なった。
反応終了後、得られた2本鎖オリゴヌクレオチドを、先
に得られた約2.9K bpのDN入断片(SalI→
HindI[[)及び新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝
子の3′側の部分を含む約190bpのDNA断片(S
au3AI+Hind I[[)と混合し、エタノール
沈澱の後、実施例3の方法に準じて、T4−DNAリガ
ーゼによる連結反応を行なった。
反応終了後、実施例3の方法に準じてエシェリヒア・コ
リ(:、 600r−m−株に導入し、形質転換株の中
より目的のプラスミド1)TNF477(約3.2Kb
l))を有するクローンを選択した。このプラスミドは
、次のアミノ酸配列 (H2N ) −Pro−8er−Asp −L yS
−P ro −Val−A la−His −Vat 
−Val−A Ia−A sn −P ro−G ln
−A Ia −G lu −G IV −G In −
L eU −G ln−T rl)−L eiU−A 
Sn−A r(1−A rQ−A Ia−A’5n−A
 1a−L eu −L eu−A Ia−Asn −
Gly−Val−Glu−Leu−Aro−Asp−A
’sn −G In −Leu −Vat −Val 
−P ro −Ser −G lu −G +y −L
eu −Tyr −Leu −I le −Tyr −
3er −Gln−Val −Leu −Phe −L
ys−Gly−Gln −G +y −CVS −P 
ro −S er −T hr −HiS −V at
 −Leu−Leu−Thr−H1s−Thr−1le
−5er−Ar(1−11e−Ala−Val−8er
−Tyr−Gln−T hr−’L VS−Val−A
 sn−L eu−Tyr−5er−Ala−11e−
Lys−8er−Pro−Cys−Gln−A r(1
−G lu −T hr −P ro −G Iu−G
 Iy −A la −G Iu −A la −L 
ys −P ro −T rp −T yr−G lu
 −’Pro −I 1e−Tyr −Leu−GIV
−Gly−Val −Phe−Gln−Leu−Glu
−Lys−Gly−Asp−ArO−’Leu−8er
−Ala−Glu −I Ie−Asn −Ara−P
ro−As’p−Tyr−Leu−Asp−Phe−A
 Ia −G Iu −Ser ]G ly −G I
n −Vat −Tyr −Phe−Gly−l1e−
11e−Ala−Leu −(COOH) で表わされる新規抗腫瘍性ポリペプチドまたはそのアミ
ノ末端にMetが結合しているポリペプチドをコードす
る新規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子発現型プラスミド
であり、第10図にその作成方法を示した。
実施例6(発現の確認) 前記実施例5で得られた、新規抗腫瘍活性ポリペプチド
遺伝子発現型プラスミド1lTNF416゜+1TNF
416A又はpTNF477を有するエシェリヒア・コ
リ(:、 600r−m−株を、30〜50μg/dの
アンピシリン、0.2%のグルコース及び4 #/dの
カザミノ酸を含むM9培地[0,6%NazHP04−
0.3%に2 HPO4−0,05%NaCR−0,1
%NH4Cl水溶液(11H7,4)をオートクレーブ
滅菌した後に、別途にオートクレーブ滅菌したMgSO
4水溶液及びCaCJ2水溶液をそれぞれ最終濃度21
11M及び0.1 mMになるように加える。]  2
50#ll!に接種し、OD、<、ρが0.7に達する
まで、37℃で振どう培養を行なった。次いで、最終濃
度50μg/−の3−β−インドールアクリル酸を培養
液中に添加し、さらに37℃で12時間振どう培養を続
けた。
遠心分離により大腸菌菌体を集めた後、PBSバッフ7
− (150mM  Na CRを含む20 n1yl
リン酸バツフアー、  IIH7,4)を用いて菌体の
洗浄を行なった。洗浄後の菌体を10dのPBSバッフ
ァーに懸濁させ、超音波発生装置(久保田、  200
M型)を用いて菌体を破壊した後、遠心分離により菌体
残漬の除去を行なった。
得られた大腸菌ライゼートの一部に対して、Tris−
H(JバッフF  (pt−t e、a) 、 SDS
、 2−メルカプトエタノール、グリセロールを、それ
ぞれ最終濃度60mM、2%、4%、10%になるよう
に加え、5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動[鈴
木、遺伝、■、 43(1977) ]を行なった。
分離用ゲルは12.5%とし、泳動バッファーはSDS
、Tris−グリシン系[Ll、 K、 Laemml
i。
Nature 、  227. 680(1970) 
]を用いた。電気泳動終了後、ゲル中の蛋白質をクーマ
シープルーR−250(バイオ・ランド)で染色し、新
規抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子の発現の確認を行なっ
た。
なお、染色後のゲルをクロマト・スキャナー(呂律、 
GS−930型)にかけて、産生された新規抗腫瘍活性
ポリペプチドの大腸菌細胞質蛋白質中にしめる割合の算
出を行った。その結果、発現型プラスミド11TNF4
16を有する大腸菌における新規抗腫瘍活性ポリペプチ
ドの産生量は、発現型プラスミドpTNF416Aの場
合の約50%にすぎず、発現ベクター1)A A 41
及び発現型プラスミドpTNF416Aの有用性が示さ
れた。
実施例7(活性の評価) 新規抗腫瘍活性ポリペプチドの活性測定は、前記RuN
の方法に準じて行なった。すなわち、実施例6で得られ
た新規抗腫瘍活性ポリペプチドを含む大腸菌ライゼート
を順次培地で希釈した試料iooμすと、4 x io
5個/−の濃度のマウスL−929繊維芽細胞(ATC
CC0L−929)懸濁液100μ磨を、96穴の組織
培養用マイクロプレート(コースタ−)内で混合した。
なおこの際に、最終濃度1μg/#l!!のアクチノマ
イシンD(コスメゲン、萬有製薬)を添加しておく。培
地としては、5%(vol /vol )のウシ胎児血
清を含むイーグルのミニマム・エツセンシャル培地(日
本製薬)を用いた。上記マイクロプレートを、5%炭酸
ガスを含む空気中、37℃で18時間培養した後、クリ
スタル・バイオレット溶液[5%(vol/v01)メ
タノール水溶液に、0.5%(wt/vol )のクリ
スタル・バイオレットを溶解させたもの]を用いて生細
胞を染色した。余分なりリスタル・バイオレットを洗い
流し乾燥した後、残ったクリスタル中バイオレットを1
00μAの0.5%SDS水溶液で抽出し、その595
nmにおける吸光度をELISAアナライザー(東洋測
器、ETY−96型)で測定する。この吸光度は、生き
残った細胞数に比例する。そこで、新規抗腫瘍活性ポリ
ペプチドを含む大腸菌ライゼートの希釈溶液を加えない
対照の吸光度の50%の値に相当する大腸菌ライゼート
の希釈倍率をグラフ(たとえば第11図)によって求め
、その希釈倍率をユニットと定義する。第11図より、
実施例6で得られた発現型プラスミドpTNF477に
コードされるヒトTNF蛋白質を含む大腸菌ライゼート
 100μρは90ユニット程度の活性を有しているこ
とが明らかになった。
実施例6で得られた発現型プラスミドpTNF477に
コードされる新規抗腫瘍活性ポリペプチドを含む大腸菌
ライゼート中に含まれ総蛋白質量は、プロティン・アッ
セイ・キット(バイオ・ランド)を用いて定量し、ウシ
血清アルブミンを用いた検量線より計算した。上記で得
られた活性の値及び蛋白質定量結果より新規抗腫瘍活性
ポリペプチドを含む大腸菌ライゼートの比活性を計算し
たところ、約130(ユニット/IFJ−蛋白質)の比
活性を有していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は設計したヒトTNF311仏子の塩基配列を、
第2図は化学合成した合成オリゴヌクレオチドの塩基配
列を、それぞれ示したものである。第3図、第4図及び
第5図は、ヒトTNF遺伝子の一部を有するプラスミド
pTNFIBR,pTNF2N及びpTNF3の作成方
法を、それぞれ示したものである。第6図はヒトTNF
遺伝子発現型プラスミドpT N F 401N Nの
作成方法を、第7図は発現ベクター1)A A 41の
作成方法を、そして第8図はヒトTNF遺伝子発現型プ
ラスミド1)TNF 401A及び新規抗腫瘍活性ポリ
ペプチド遺伝子発現型プラスミド1)TNF416Aの
作成方法を、それぞれ示したものである。第9図は新規
抗腫瘍活性ポリペプチド遺伝子発現型プラスミド111
7NF416の作成方法を、そして第10図は新規抗腫
瘍活性ポリペプチド遺伝子発現型プラスミド117NF
477の作成方法を、それぞれ示したものである。第1
1図は新規抗腫瘍活性ポリペプチドの活性測定結果を示
したものである。 特許出願人 帝 人 株 式 会 礼 式  理  人  弁理士  前  1) 純  博1
 邑 第9図 第10閏め巳 )(i抗σ1 荀払伴ヤ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)次のアミノ酸配列 【アミノ酸配列があります】 で表わされる、新規生理活性ポリペプチド。 (2)アミノ末端にMetが結合していることを特徴と
    する第1項記載のポリペプチド。 (3)次のアミノ酸配列 【アミノ酸配列があります】 で表わされる新規生理活性ポリペプチドまたはそのアミ
    ノ末端にMetが結合しているポリペプチドをコードす
    るDNA領域を含む組換えプラスミド。 (4)該DNA領域が次の塩基配列 【塩基配列があります】 で表わされる一本鎖DNAとそれに相補的な一本鎖DN
    Aとから成る二本鎖DNAを含むことを特徴とする第3
    項記載のプラスミド。 (5)該DNA領域が次の塩基配列 【塩基配列があります】 で表わされる一本鎖DNAとそれに相補的な一本鎖DN
    Aとから成る二本鎖DNAを含むことを特徴とする第3
    項記載のプラスミド。 (6)該プラスミドがプラスミドpTNF477である
    第3項記載のプラスミド。 (7)次のアミノ酸配列 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる新規生理活性ポリペプチドまたはそのアミ
    ノ末端にMetが結合しているポリペプチドをコードす
    るDNA領域を含む組換えプラスミドにより形質転換さ
    れた組換え微生物細胞。 (8)該微生物細胞がエシェリヒア・コリ (Escherichia coli)であることを特
    徴とする第7項記載微生物細胞。 (9)次のアミノ酸配列 【アミノ酸配列があります】 で表わされる新規生理活性ポリペプチドまたはそのアミ
    ノ末端にMetが結合しているポリペプトチドをコード
    するDNA領域を含む組換えプラスミドにより形質転換
    された組換え微生物細胞を培養し、培養物中に新規生理
    活性ポリペプチドを生成蓄積せしめ、得られた培養物か
    ら新規生理活性ポリペプチドを分離することを特徴とす
    る、新規生理活性ポリペプチドの製造方法。 (10)抗腫瘍に有効な量の次のアミノ酸配列【アミノ
    酸配列があります】 で表わされる新規生理活性ポリペプチドまたはそのアミ
    ノ末端にMetが結合しているポリペプチドを含有する
    医薬組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109182318A (zh) * 2018-08-16 2019-01-11 湖北大学 一种利用pBV220表达载体高效表达色氨酸合成酶的方法

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