JPS6268817A - ポリイミドおよびポリイミドよりなる耐熱性接着剤 - Google Patents

ポリイミドおよびポリイミドよりなる耐熱性接着剤

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JPS6268817A
JPS6268817A JP60205283A JP20528385A JPS6268817A JP S6268817 A JPS6268817 A JP S6268817A JP 60205283 A JP60205283 A JP 60205283A JP 20528385 A JP20528385 A JP 20528385A JP S6268817 A JPS6268817 A JP S6268817A
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正博 太田
Hideaki Oikawa
英明 及川
Teruhiro Yamaguchi
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なポリイミドに関する。また本発明はその
ポリイミドよりなる耐熱性接着剤に関する。
〔従来の技術〕
従来から、テトラカルボン酸二無水物とジアミンの反応
により得られるポリイミドは、種々の優れた物性や良好
な耐熱性のために、今後も耐熱性が要求される分野に広
(用いられることが期待されている。
従来開発されたポリイミドには優れた特性を示すものが
多いが、優れた耐熱性を有するけれども加工性にはとぼ
しいとか、また加工性向上を目的として開発された樹脂
は耐熱性、耐溶剤性に劣るなど性能に一長一短があった
例えば式(III) で表わされる様な基本骨格からなるポリイミド(デュポ
ン社製;商品名1(apton、νespel)は明瞭
なガラス転移温度を有せず、耐熱性に優れたポリイミド
であるが、成形材料として用いる場合に加工が難しく、
焼結成形などの手法を用いて加工しなければならない。
また電気電子部品の材料として用いる際に寸法安定性、
絶縁性、はんだ耐熱性に悪影響をおよぼす吸水率が高い
という性質がある。
また式(IV) (IV) で表わされる様な基本骨格を有するポリエーテルイミド
(ゼネラル・エレクトリンク社製;商品名ULTEM 
)は加工性の優れた樹脂であるが、ガラス転移温度が2
17℃と低く、またメチレンクロリドなどのハロゲン化
炭化水素に可溶で、耐熱性、耐溶剤性の面からは満足の
ゆく樹脂ではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的はボリイミFが本来有する優れた耐熱性に
加え、優れた加工性を有し、吸水率が低く、透明性が良
好で、しかも耐熱接着性に優れ、多目的用途に使用可能
なポリイミドを得ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討した結
果、新規なポリイミドを見出し、またこれらのポリイミ
ドよりなる耐熱性接着剤を見出した。
すなわち、本発明は 式(I) (式中Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単
環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
たは架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族
基からなる群より選ばれた4価の基を表わす。) で表される繰り返し単位を有し、その前駆体である式(
IT) (It) (式中Rは上記と同じを表す。) で表される繰り返し単位を有するポリアミド酸の対数粘
度が0.1ないし4.0dl/gであるポリイミドであ
る。
また本発明の他の発明は 式(I) (式中Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単
環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
たは架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族
基からなる群より選ばれた4価の基を表わす。) で表される繰り返し単位を有し、その前駆体である式(
II) (式中Rは上記と同じを表す。) で表される繰り返し単位を有するポリアミド酸の対数粘
度が0.1ないし4.0a/gであるポリイミドよりな
る耐熱性接着剤である。
ここに対数粘度とは次式で算出した値である。
対数粘度=10(η/ηo ) / C式中Inは自然
対数、ηは溶媒N、N−ジメチルアセトアミド100m
j!中に芳香族ポリアミド酸0.5g−t−熔かした溶
液の35℃で測定した粘度、η0は溶媒の35℃で測定
した粘度、Cは溶媒100n1当りポリアミド酸のgで
表された重合体の溶液濃度である。
本発明のポリイミドは、ジアミン成分として4゜4′−
ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルを用い、これ
と1種以上のテトラカルボン酸二無水物とを重合させて
得られるポリアミド酸を、さらに脱水環化させて得られ
る新規なポリイミドである。
本発明のポリイミドは、4.4′−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ビフェニルをジアミン成分として用いること
を特長とし、特に優れた加工性および耐熱接着性を有す
るポリイミドである。ちなみに4゜4′−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ビフェニルにかえてそのアミノ基の置
換位置異性体である4、4’−ビス(4−アミノフェノ
キシ)ビフェニルを用い、テトラカルボン酸二無水物、
たとえばピロメリット酸二無水物や3,3) 4,4’
−ヘンシフエノンテトラカルボン酸二無水物とから得ら
れるポリイミドは明瞭なガラス転移温度を持たず、接着
力がほとんどないか、またはとぼしく、加工性にも劣る
本発明のポリイミドは従来のポリイミドと同様な耐熱性
を有していながら、熱可塑性であるため加工性および耐
熱接着性に優れており、本発明のポリイミドの中のある
ものは、高耐熱性の熔融成形可能なポリイミドである。
さらに本発明のポリイミドは低吸水性であり、透明性が
良好で、前記の優れた加工性と考え合わせると、宇宙・
航空機用基材、電気電子部品用基材として、さらには耐
熱性接着剤として極めて有用なポリイミドである。
本発明のポリイミドは次のごとき方法で得られる。
すなわちまず4,4′−ビス(3−アミノフェノキシ)
ビフェニルとテトラカルボン酸二無水物とを有機溶媒中
で重合させてポリアミド酸を得る。
この方法で使用されるテトラカルボン酸二無水物は、式
(V) (式中、Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、
単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接
または架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香
族基からなる群より選ばれた4価の基を表わす。) で表わされるテトラカルボン酸二無水物である。
即ち、使用されるテトラカルボン酸二無水物としては、
例えば、エチレンテトラカルボン酸二無水物、シクロペ
ンクンカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、
3.3S4.4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二
無水物、2.2:3.3’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物、3.3’、4.4′−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物、2,2: 3.3’−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物、2.2−ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2.2−ヒ
ス(213−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物
、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテルニ無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン
ニ無水物、1.1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エタンニ無水物、ビス(2I3−ジカルボキシフェ
ニル)メタンニ無水物、ビス(3゜4−ジカルボキシフ
ェニル)メタンニ無水物、2,3゜6.7−ナフタレン
テトラカルボン酸二無水物、■、4゜5.8−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,2゜5.6−ナフタ
レンテトラカルボン酸二無水物、1,2゜3.4−ベン
ゼンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9゜10−ペ
リレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6゜7−ア
ントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2゜7.8
−フェナントレンテトラカルボン酸二無水物等があげら
れる。
これら、テトラカルボン酸二無水物は、単独あるいは2
種以上混合して用いられる。
上記したポリアミド酸の生成反応は通常、有機溶媒中で
実施する。この反応に用いる有機溶媒としては、例えば
N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセ
トアミド、N、N−ジエチルアセトアミド、N、N−ジ
メチルメトキシアセトアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−
メチルカプロラクタム、1,2−ジメトキシエタン、ビ
ス(2−メトキシエチル)エーテノ、し、1.2−ビス
(2−メトキシエトキシ)エタン、ビス(2−(2−メ
トキシエトキシ)エチル)エーテル、テトラヒドロフラ
ン、1,3−ジオキサン、■、4−ジオキサン、ピリジ
ン、ピコリン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホ
ン、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルアミドな
どが挙げられる。またこれらの有機溶剤は単独でも或い
は2種以上混合して用いても差し支えない。
反応温度は通常60℃以下、好ましくは50℃以下であ
る。
反応圧力は特に限定されず、常圧で十分実施できる。
反応時間は、使用するテトラカルボン酸二無水物、溶剤
の種類および反応温度により異なり、通常、下記式(I
I)で表わされるポリアミド酸の生成が完了するに十分
な時間反応させる。通S4〜24時間で十分である。
このような反応により、下記式(II)の繰り返し単位
を有するポリアミド酸が得られる。
(It) (式中Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単
環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
たは架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族
基からなる群より選ばれた4価の基を表わす。) 本発明においては、ポリイミドの前駆体であるポリアミ
ド酸の対数粘度は0.1ないし4.0dl/gであるこ
とが必要で、好ましくは0.3ないし、2,5dl/g
である。
さらに得られたポリアミド酸を100〜400℃に加熱
脱水するか、または通常用いられるイミド化剤を用いて
化学イミド化することにより下記式(I)の繰り返し単
位を有する対応するポリイミドが得られる。
(I) (式中、Rは前記と同じを表わす。) 本発明のポリイミドは次の如き方法で接着剤として使用
される。
すなわち前記ポリアミド酸を加熱脱水、あるいは化学的
に脱水して例えばフィルム状、または粉状のポリイミド
となし、このフィルムまたは粉末を被接着物の間に挿入
し、1〜1,000 kg/ c+n2の圧力、50〜
400℃の温度で圧着し、100〜400°Cの温度で
キュアさせると、接着物質を強固に接着することができ
る。
この際ポリイミド中にアミド酸部分が一部含有されてい
ても何ら差し支えはない。
また別の方法として前記ポリアミド酸を有機溶媒に熔解
した溶液、あるいは有機溶媒中でポリアミド酸を生成さ
せた反応液そのま−を用い、貼合わすべき被接着物に薄
い層として被着させ、ついで空気中で所要時間、220
T程度に予熱して過剰の溶剤を除去し、被接着物の表面
でポリアミド酸をポリイミドに転化し、これに別の被着
物を重ね、次いで1〜1,000 kg/cm2の圧力
、50〜400′Cの温度で圧着し、100〜400℃
の温度でキュアさせるのも好適な方法で、被接着物を強
固に接着することができる。
〔実 施 例〕         □ 本発明を実施例、比較例および合成例により具体的に説
明する。
合成例 32ガラス製反応容器に4,4′−ジヒドロキシビフェ
ニル186g  (I,0モル)、m−ジニトロベンゼ
ン438g  (2,6モル)、炭酸カリウム363g
およびN、N−ジメチルホルムアミド20.00mj!
を装入し145〜150℃で16時間反応させる。反応
終了後、冷却、無機塩をろ別し、次にろ液の溶剤を減圧
蒸留により留去したのち65℃に冷却し、メタノール2
000 mj+を装入し1時間かきまぜる。結晶をろ別
、水洗、メタノール洗浄、乾燥して4,4′−ビス(3
−ニトロフェノキシ)ビフェニルの茶褐色結晶を得た。
収量426g  (収率99.5%)6ついで、11の
ガラス製密閉容器に、得られた粗4,4′−ビス(3−
ニトロフェノキシ)ビフェニル100g (,0,23
モル)を5%Pd/C(日本エンゲ、ルハルト社製)1
g・メチルセロソルブ350m 12とともに装入した
。60〜65℃で激しくかきまぜながら水素を導入する
と8時間でそれ以上水素を吸収しなくなり反応が完了し
た。冷却後、ろ過して触媒を除去し、これを水500m
 Ilに排出し、結晶をろ別する。これに35%塩酸4
8gと50%イソプロパツール/水540mj2を加え
て加熱熔解し、放冷すると4.4′−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ビフェニルの塩酸塩が析出した。これをろ
過後、50%イソプロパツール/水540m 7!を加
えて加熱溶解し、活性炭5gを加えてろ過後、アンモニ
ア水で中和し、結晶をろ・別、水洗、乾燥して4.4′
−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルを得た。収
量72.0g (収率85%)、無色結晶、融点144
〜146℃、純度99.6%(高速液体クロマトグラフ
ィーによる)。
I4N 元素分析 計算値(%) * )78,26 5.43
 7.61分析値(%)’   78.5’6’5.2
1 7..66京)Cユ4H2oN202として   
   □MS雪 36B (M” ) 、340.18
4T R(KB r、 cm−’)  : 3400と
3310(N112基)、1240 (エーテル結合) 実施例−1 かきまぜ機、還流冷却器および窒素導入管を備えた容器
に、4,4′−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニ
ル36.8g (0,1モル)と、N、N−ジメチルア
セトアミド175.8gを装入し、室温で窒素雰囲気下
に、ピロメリット酸二無水物21.8g (0,’1モ
ル)を溶液温度の上昇に注意しながら分割して加え室温
で約20時間かきまぜた。かくして得られたポリアミド
酸の対数粘度は2.47d!/gであった。このポリア
ミド酸溶液の一部を取り、ガラス板上にキャストした後
、1’OO℃、200℃、300℃で各々1時間加熱し
て淡黄色透明、フィルム厚35μのポリイミドフィルム
を得た。このポリイミドフィルムの引張強さは14.8
kg/ mm2、引張り伸び率は70%であった。(測
定方法は、ともに457M D−882に拠る。以下同
様。)またこのポリイミドフィルムのガラス転移温度は
271℃(TMA針人法人法定。
以下同様。)、空気中での5%重重量減湯温は545℃
(DTA−TGで測定。以下同様。)であった。さらに
このポリイミドフィルムを130℃に予備加熱した冷間
圧延鋼板(JIS G3141,5pcc/ So、 
25X 100X1.6mm0以下同様。)間に挿入し
、340℃、20kg/cI112で5分間加圧圧着さ
せた。このものの室温での引張せん断接着強さは310
kg / cIT+2であり、これをさらに240℃の
高温下で測定したところ205kg/cI112であっ
た。(測定方法はJIS−に6B4Bおよび6850に
拠る。以下同様。)またこのフィルムを23.5℃下に
おいて24時間水に浸漬した際の吸水率は0.52%で
あった。(測定方法はASTM D−570−63に拠
る。) また上記ポリアミド酸溶液を電解銅箔上にキャストした
後、100℃、200℃、350°Cで各々1時間加熱
してフレキシブル銅張回路基板を得た。コーテイング膜
の膜厚は約35μであった。この銅張回路基板の銅箔引
き剥し強さは90°ピ一ル強度試験で2.8kg/a+
+であった。また300℃で180秒はんだ浴に浸漬し
ても膨れなどは全く生じなかった。
また上記ポリアミド酸溶液溶液150gに、N、N−ジ
メチルアセトアミド337.5gを加え、かきまぜなが
ら窒素雰囲気下に、70’Cまで加熱した後26.1’
g (0,26モル)の無水酢酸および9.05g (
0,09モル)のトリエチルアミンを滴下したところ、
滴下終了後約10分間で黄色のポリイミド粉が析出しは
じめるが、さらに加熱下で2時間かきまぜた後熱ろ過し
てポリイミド粉を得た。このポリイミド粉をメタノール
で洗浄した後150℃で5時間減圧乾燥して34.5g
(収率98%)のポリイミド粉を得た。このポリイミド
粉のX線分析を行なったところ21%の結晶化度を有し
ていた。
またこのポリイミド粉の赤外吸収スペクトル図を第1図
に示す。このスペクトル図では、イミドの特性吸収帯で
ある1780cm−1付近と1720cm−’付近、お
よびエーテル結合の特性吸収帯である1240c+n”
’付近の吸収が顕著に認められた。
またこのポリイミド粉のガラス転移温度は260℃、融
点は367℃であった。(DSC法により測定)。
またこのポリイミド粉を400℃、300 kg/ c
+n 2で30分間圧縮成形して得た圧縮成形物のノ・
ノチ付アイゾツト強度は18kg−c+n / cmで
あった。(測定方法は八STM D−256に拠る。) 比較例−1 4,4′−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルの
かわりに4.4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフ
ェニルを用いた以外は実施例−1と同様に重合を行なっ
た。かくして得られたポリアミド酸の対数粘度は1.5
M/gであった。このポリアミド酸溶液の一部を取り、
ガラス板上にキャストした後、100℃、200°C,
300℃で各々1時間加熱して淡黄色透明のポリイミド
フィルムを得た。このポリイミドフィルムの引張強度は
9.0kg/ mm2、引張り伸び率は20%であった
。またこのポリイミドフィルムはTMA針人法人法ラス
転移温度を測定したところ明瞭なガラス転移温度を示さ
なかった。
また空気中での5%重重量減湯温は533℃であった。
またこのポリイミドフィルムを用いて実施例−1と同様
な方法で冷間圧延鋼板を圧着し、室温で引張せん断接着
強さを測定したところ50kg/c+n2と劣ったもの
であった。
実施例−2 かきまぜ機、還流冷却器および窒素導入管を備えた容器
に、4.4′−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニ
ル36.8g (0,1モル)と、N、N−ジメチルア
セトアミド175.8gを装入し、室温で窒素雰囲気下
に、ピロメリット酸二無水物20.71g (0,09
5モル)を溶液温度の上昇に注意しながら分割して加え
、室温で約20時間かきまぜた。かくして得られたポリ
アミド酸の対数粘度は0.60dl/gであった。
このポリアミド酸溶液に、160gのN、N−ジメチル
アセトアミドを加え70℃まで加熱し、20.4g(0
,2モル)の無水酢酸および7.1g (0,07モル
)のトリエチルアミンを滴下した。滴下終了後約10分
で黄色のポリイミド粉が析出しはじめるが、さらに加熱
下で2時間かきまぜた後熱ろ過によりボリイミ]゛粉を
得た。このポリイミド粉をメタノールでスラッシングし
た後ろ別し150℃で5時間乾燥して53.8g (収
率97%)のポリイミド粉を得た。
こ\に得られたポリイミド粉の赤外吸収スペクトル図を
第2図に示す。
このスペクトル図では、イミドの特性吸収帯である17
80cm−’付近と1720cm−’付近、およびエー
テル結合の特性吸収帯である1240c+a−’付近の
吸収が顕著に認められた。
かくして得られたポリイミドは100kgの荷重および
0.1cI11ノオリフイスを用イテ4oo℃テ5×1
o3ボイズの熔融粘度を有していた。また得られたスト
ランドは褐色透明で可撓性に富んだものであった。
またこのポリイミドフィルムを130℃に予備加熱した
冷間圧延鋼板間に挿入し、340”c、20kg /c
ff12で5分間加圧圧着させた。このものの室温での
引張せん断接着強さは305kg / cm 2であり
、これをさらに240℃の高温下で測定したところ21
0kg/c112であった。
実施例−3 実施例−1と同様な反応装置に4.4′−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ビフェニル18.4g (0,05モ
ル)と、N、N−ジメチルアセトアミド103.5gを
装入し、室温で窒素雰囲気下に、3.3−4.4′−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物16.1g (
0,05モル)を溶液温度の上昇に注意しながら分割し
て加え室温で約20時間かきまぜた。かくして得られた
ポリアミド酸の対数粘度は1.62dl/gであった。
このポリアミド酸溶液の一部を取り、ガラス板上にキャ
ストした後、100℃、20(Ic、300’Cで各々
1時間加熱して淡黄色透明のポリイミドフィルムを得た
。このポリイミドフィルムの引張強度は13.5kg/
ml112、引張り伸び率は11%であった。またこの
ポリイミドフィルムのガラス転移温度は230”c、空
気中での5%重重量減湯温は538℃であった。
さらにこのポリイミドフィルムを130’Cに予備加熱
した冷間圧延鋼板間に挿入し、340°Cl2Oに+r
/Cl112で5分間加圧圧着させた。このものの室温
での引張せん断接着強さは280kg / cm 2で
あった。
また上記ポリアミド酸溶液を冷間圧延鋼板上に塗布し、
100℃で1時間、220 ”Cで1時間乾燥加熱した
後スチール板を重ねて300℃で20kg/■2に5分
間加圧圧着した。このものの引張せん断接着強さは室温
で260kg / c+n 2であった。
比較例−2 4,4′−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルの
かわりに4.4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフ
ェニルを用いた以外は実施例−3と同様に重合を行なっ
た。かくして得られたポリアミド酸の対数粘度は1.2
8dl/gであった。このポリアミド酸溶液の一部を取
り、ガラス板上にキャストした後、100℃、200℃
、300℃で各々1時間加熱して淡黄色透明のポリイミ
ドフィルムを得た。このポリイミドフィルムは明瞭なガ
ラス転移温度を示さず、また空気中での5%重重量減湯
温は505℃であった。またこのポリイミドフィルムの
引張強度は13.3kg/問2、引張り伸び率は8%で
あった。さらにこのポリイミドフィルムを用いて実施例
−1と同様な方法で冷間圧延鋼板を圧着し、室温で引張
せん断接着強さを測定したところ40kg / cm 
2と劣ったものであった。
実施例−4 実施例−1と同様な反応装置に4,4′−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ビフェニル9.2g (0,025モ
ル)と、N、N−ジメチルアセトアミド50.85gを
装入し、室温で窒素雰囲気下に、3.3:4,4’−ジ
フェニルエ−チルテトラカルボン酸二無水物7.75g
 (0,025モル)を溶液温度の上昇に注意しながら
分割して加え、室温で約20時間かきまぜた。かくして
得られたポリアミド酸の対数粘度は1.70d!/gで
あった。このポリアミド酸溶液の一部を取り、ガラス板
上にキャストした後、100℃、200℃、300℃で
各々1時間加熱して厚味的50μの無色透明のポリイミ
ドフィルムを得た。このポリイミドフィルムの引張強度
は15.2kg/ mm2、引張伸び率は10%であっ
た。またこのポリイミドフィルムのガラス転移温度は2
08℃、空気中での5%重重量減湯温は503℃であっ
た。さらにこのポリイミドフィルムを130℃に予備加
熱した冷間圧延鋼板間に挿入し、340℃、2Qkg 
/ am 2で5分間加圧圧着させた。
このものの室温での引張せん断接着強さは307kg/
 Cm 2であった。またこのポリイミドフィルムの光
線透過率は86%、ヘイズは0.69%であった。(測
定方法は共にASTM D−1003に拠る。)実施例
−5 実施例−1と同様な反応装置に4,4′−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ビフェニル9.2g (0,025モ
ル)と、N、N−ジメチルアセトアミド42.45gを
装入し、室温で窒素雰囲気下に、1,2,3.4−ブタ
ンテトラカルボン酸二無水物4.95’g (0,02
5モル)を溶液温度の上昇に注意しながら分割して加え
、室温で約20時間かきまぜた。かくして得られたポリ
アミド酸の対数粘度は0.35dl/gであった。この
ポリアミド酸溶液の一部を取りガラス板上にキャストし
た後、100℃、200℃、300℃で各々1時間加熱
して黄橙色透明のポリイミドフィルムを得た。このポリ
イミドフィルムの引張強度は1.1 、0kg/ mm
2、引張伸び率は8%であった。またこのポリイミドフ
ィルムのガラス転移温度は207℃、空気中での5%重
重量減湯温は400°Cであった。
実施例−6 実施例−1と同様な反応装置に4,4′−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ビフェニル9.2g (0,025モ
ル)と、ビス(2−メトキシエチル)エーテル4’2.
45gを装入し、室温で窒素雰囲気下に、ピロメリット
酸二無水物5.45g (0,025モル)を溶液温度
の上昇に注意しながら分割して加え、室温で約20時間
かきまぜた。かくして得られたポリアミド酸の対数粘度
は1.55LII/gであった。また上記ポリアミド酸
溶液をトリクロロエチレン洗浄した冷間圧延鋼板上に塗
布し、100℃で1時間、220℃で1時間加熱乾燥し
た後、冷間圧延鋼板を重ねて300℃で20kg/cm
2に5分間加圧圧着した。このものの引張せん断接着強
さは室温で280kg / cm 2であった。
〔発明の効果〕
本発明はポリイミドが本来有する優れた耐熱性に加え、
優れた加工性および耐熱接着性を有し、吸水率が低く、
透明性が良好で、多目的用途に使用可能な全く新規なポ
リイミドを提供するものである。
さらにはまたこのポリイミドよりなる新らしい耐熱性接
着剤を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明のポリイミド粉末の赤外吸
収スペクトル図の一例である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単
    環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
    たは架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族
    基からなる群より選ばれた4価の基を表わす。) で表される繰り返し単位を有し、その前駆体である式(
    II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中Rは上記と同じを表す。) で表される繰り返し単位を有するポリアミド酸の対数粘
    度(N,N−ジメチルアセトアミド溶媒、濃度0.5g
    /100ml溶媒、35℃で測定)が0.1ないし4.
    0dl/gであるポリイミド。 2)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単
    環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
    たは架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族
    基からなる群より選ばれた4価の基を表わす。) で表される繰り返し単位を有し、その前駆体である式(
    II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中Rは上記と同じを表す。) で表される繰り返し単位を有するポリアミド酸の対数粘
    度(N,N−ジメチルアセトアミド溶媒、濃度0.5g
    /100ml溶媒、35℃で測定)が0.1ないし4.
    0dl/gであるポリイミドよりなる耐熱性接着剤。
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