JPS63199239A - 新規な溶剤可溶性ポリイミド及びその製造方法 - Google Patents

新規な溶剤可溶性ポリイミド及びその製造方法

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JPS63199239A
JPS63199239A JP3202987A JP3202987A JPS63199239A JP S63199239 A JPS63199239 A JP S63199239A JP 3202987 A JP3202987 A JP 3202987A JP 3202987 A JP3202987 A JP 3202987A JP S63199239 A JPS63199239 A JP S63199239A
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Tsuyoshi Ikeda
強志 池田
Hiroshi Mami
博司 真見
Mikiro Nakazawa
中澤 幹郎
Yuji Kawashima
川嶋 右次
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な溶剤可溶性ポリイミド及びその製造方
法に関する。
[従来の技術] 高耐熱性及び良好な機械的特性を有する従来の芳香族ポ
リイミドは、一般に融解せず、かつ通常の有機溶剤に溶
けないため成形加工が困難である。
そのため、一般には、まず芳香族テトラカルボン酸二無
水物と芳香族ジアミンとを特定の極性有機溶剤中で反応
して可溶性のポリアミック酸を合成し、この段階で形状
を付与した侵、高温化で脱水閉環してポリイミドを得る
方法が実施されている。しかし、この方法は中間体であ
るポリアミック酸の安定性が悪く、室温で放置すると粘
度が低下したり白濁を生じる等の欠点を有している。
又、ポリアミック酸に形状を付与した後イミド化する際
に脱水反応を伴うため、例えばフィルムではボイド、ピ
ンホール等の欠陥が生じる。
そこで、ポリイミド自体が有機溶剤に可溶性であれば、
その溶液を例えば平滑な表面上に流延し溶剤を除去する
だけで容易に均質なポリイミドフィルムを得ることが期
待できる。
このため、溶剤可溶性ポリイミドの開発が望まれており
、これまでに種々の提案がなされている。
例えば、ジアミン成分として特定の4核体のm。
mo−ジアミノ化合物を使用してポリマー構造の対象性
や反復単位の規則性を乱して溶剤可溶性を付与したポリ
イミドがおる(特公昭52−30319号)。しかし、
一般にm、m=−ジアミノ化合物は、p、p”−ジアミ
ノ化合物に比べて合成が極めて困難であり、反応性も劣
る。又、得られたポリイミドの熱分解温度及びガラス転
移温度も低下する等の欠点を有している。
p、p−−ジアミノ化合物を使用して可溶性ポリイミド
を製造する方法も知られているが(特開昭61−196
34号、特開昭61−28536号、特開昭61−51
033号、特開昭61−123634号)、ジアミン類
及び/又はテトラカルボン酸類を2種以上併用するため
安定した品質のものが得られにくく、又、ポリマー構造
が不均一でおるため、ポリイミド本来の強靭性や電気特
性等を発揮し得ないという難点がある。
このように、これまでに提案された方法は、いずれも溶
剤可溶性を付与することに起因してポリイミドの本来の
優れた特性を損うという欠点を有しており、又、原料の
合成上にも問題を含んでいた。
[本発明が解決しようとする問題点コ 本発明者らは、製造の容易なジアミン類とテトラカルボ
ン酸類から従来の不溶性ポリイミドと同等の高い耐熱性
及び優れた機械的、電気的特性を有し、かつ汎用の有機
溶剤に可溶で成形の容易な新規ポリイミドを開発すべく
鋭意検討の結果、特定のカルボン酸類とp、p=−ジア
ミノ化合物から得られる新規なポリイミドが所期の目的
を満足することを見い出し、この知見に基づいて本発明
を完成した。
即ち、本発明は溶剤可溶性の新規なポリイミド及びその
製造方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る可溶性ポリイミドは、下記の一般式(I>
で表わされる反復単位を有する。
Xl、×2は一〇−又は−8−を、Yは単結合又は−〇
−1−S−1−802−若しくは−CO−から選ばれる
二価の基を表わし、同一でおっても異なっていてもよい
。] 本発明に係る可溶性ポリイミドは、ジフェニルスルホン
−3,3°、4,4°−テトラカルボン酸類と一般式(
n)で表わされる芳香族ジアミンとを反応することによ
り得られる。
xl、x2は−〇−又は−S−を、Yは単結合又は−〇
−1−S−1−802−若しくは−CO−から選ばれる
二価の基を表わし、同一であっても異なっていてもよい
。] ジフェニルスルホン−3,3°、4.4’−テトラカル
ボン酸類とは、当該カルボン酸及びその酸無水物並びに
それらのハロゲン化物、炭素数1〜4のアルコールとの
エステル等のカルボン酸誘導体をいう。この中で、反応
活性の点からは特にジフェニルスルホン−3,3“、4
.4°−テトラカルボン酸二無水物(以下、rDSTA
Jと略称する。)が好ましい。
酸成分として上記のジフェニルスルホン−3,3′、4
,4°−テトラカルボン酸類を単独で使用することが好
ましいが、場合によって他の芳香族テトラカルボン酸類
を併用することもできる。
他の芳香族カルボン酸類としては、4個のカルボキシル
基が芳香環に直接結合している芳香族テトラカルボン酸
類が例示され、具体的には、ジフェニルスルホン−2,
3,3°、4−テトラカルボン酸、ジフェニルスルホン
−2,2“、3,3°−テトラカルボン酸、ピロメリッ
ト酸、ベンゾフランテトラカルボン酸、ビフェニルテト
ラカルボン酸、ジフェニルエーテルテトラカルボン酸、
ナフタリンテトラカルボン酸及び夫々の酸無水物並びに
それらのハロゲン化物、炭素数1〜4のアルコールとの
エステル等の各種カルボン酸誘導体が挙げられる。
これらの芳香族テトラカルボン酸類の配合量は、ジフェ
ニルスルホン−3,3°、4.4°−テトラカルボン酸
類の特性を損わない範囲に限られ、一般的には使用する
テトラカルボン酸類の50モル%以下であることが好ま
しい。
一般式(II>で表わされる芳香族ジアミンとしては、
4,4′−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルス
ルホン、3,3°−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフ
ェニルスルホン、3,4°−ビス(p−アミノフェノキ
シ)ジフェニルスルホン、4,4°−ビス(叶アミノフ
ェニルチオエーテル)ジフェニルスルホン、3.3°−
ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジフェニルス
ルホン、3.4’−ビス(p−7ミノフエニルチオエー
テル)ジフェニルスルホン、4.4’−ビス(p−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルエーテル、3.3°−ビス(
p−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル、3,4°
−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル、
4,4−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルスル
フィド、3,3゛−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフ
ェニルスルフィド、3,4°−ビス(叶アミノフェノキ
シ)ジフェニルスルフィド、4.4°−ビス(叶アミノ
フェニルチオエーテル)ジフェニルスルフィド、3,3
゛−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジフェニ
ルスルフィド、3,4゜−ビス(p−アミノフェニルチ
オエーテル)ジフェニルスルフィド、4,4゛−ビス(
p−アミノフェニルチオエーテル)ジフェニルエーテル
、3,3°−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)
ジフェニルエーテル、3.4°−ビス(叶アミノフェニ
ルチオエーテル)ジフェニルエーテル、4,4°−ビス
(p−アミノフェノキシ)ジフェニル、3,3“−ビス
(p−アミノフェノキシ)ジフェニル、4.4’−ビス
(p−アミノフェノキシ)ベンゾフェノン、3,3°−
ビス(p−アミノフェノキシ)ベンゾフェノン、3.4
’−ビス(叶アミノフェノキシ)ベンゾフェノン、4,
4°−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジフェ
ニル、3,3°−ビス(叶アミノフェニルチオエーテル
)ジフェニル、3−(叶アミノフェノキシ)−4’−(
p−アミノフェニルチオエーテル)ジフェニルスルホン
、3−(叶アミノフェノキシ)−4’−(叶アミノフェ
ニルチオエーテル)シフーエニルスルフイド、3−(p
−アミノフェノキシ)−4°−CD−アミノフェニルチ
オエーテル)ジフェニルエーテル、3−(叶アミノフェ
ノキシ)−4°−(叶アミノフェニルチオエーテル)ベ
ンゾフェノン、3−(p−アミノフェニルチオエーテル
)−4°−(叶アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン
、3−(叶アミノフェニルチオエーテル)−4’−(叶
アミノフェノキシ)ジフェニルスルフィド、3−(p−
アミノフェニルチオエーテル)−4°−(叶アミノフェ
ノキシ)ジフェニルエーテル、3−(p−アミノフェニ
ルチオエーテル)−4’−(p−アミノフェノキシ)ベ
ンゾフェノン、1,4−ビス(p−アミノフェニルチオ
エーテル)ベンゼン、1,3−ビス(叶アミノフェニル
チオエーテル)ベンゼン、4−(p−アミノフェノキシ
)−4’−(p−アミノフェニルチオエーテル)ジフェ
ニルスルホン、4−(叶アミノフェノキシ)−4’ −
(p−アミノフェニルチオエーテル)ジフェニルスルフ
ィド、4−(p−アミノフェノキシ)−4°−(p−ア
ミノフェニルチオエーテル)ジフェニルエーテル、4−
(p−アミノフェノキシ)−4’−(叶アミノフェニル
チオエーテル)ベンゾフェノン等が例示される。
ジアミン成分としては、これらの一般式(II>で表わ
される芳香族ジアミンを単独で使用することが好ましい
が、2種以上の当該ジアミンを混合して使用できる外、
他のジアミンを併用することもできる。 併用できるジ
アミンとしては、例えば、4,4゛−ジアミノジフェニ
ルスルフィド、m−フェニレンジアミン、0−フェニレ
ンジアミン、2,4−トルエンジアミン、4,4゛−ジ
アミノジフェニルエーテル、3,3°−ジアミノジフェ
ニルエーテル、4.4゛−ジアミノジフェニルスルホン
、3,3°−ジアミノジフェニルスルホン、4.4’−
ジアミノベンゾフェノン、3,3“−ジアミノベンゾフ
ェノン、4,4゜−ジアミノジフェニルメタン、3,3
゛−ジアミノジフェニルメタン、1,3°−ビス(叶ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,4゛−ビス(p−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、4,4°−ビス(m−アミノ
フェノキシ)ジフェニルスルホン、1,5−ジアミノナ
フタレン、2.6−ジアミノナフタレン、2,6−ジア
ミツピリジン等が挙げられるが、これらのジアミンの配
合量は、一般式(IHで表わされるジアミンの特性を損
わない範囲に限られ、一般的にはジアミンの全使用量に
対して50モル%以下が望ま−しい。
ジフェニルスルホン− ボン酸類以外のテトラカルボン酸類や一般式(II)で
表わされる芳香族ジアミン以外のジアミンを前記の範囲
以上に添加した場合には、1qられるポリイミドの溶剤
可溶性が不十分となったり、耐熱性の低下、品質が安定
しない等の好ましくない結果をもたらす。
本発明に係る芳香族ポリイミドは、一般に以下の方法に
より製造される。
即ち、まずジフェニルスルホン−3,3“、4.4’ 
−テトラカルボン酸類と芳香族ジアミンを有機溶剤中で
反応させてポリアミック酸を合成する。
ジフェニルスルホン− ボン酸類と芳香族ジアミンのモル比は、高分子量のポリ
イミドを得る上で0.7〜1.3であることが好ましく
、特に0.95〜1.05の範囲が好ましい。
反応温度は一般的には0〜120℃、好ましくは5〜8
0℃であり、反応時間は使用するジアミン類、溶剤や諸
条件によって異なるものの、通常0、5〜50時間であ
る。
又、この反応に用いられる有機溶剤としては、非プロト
ン系極性溶剤又はフェノール系溶剤力(一般的に好まし
く、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N, N−ジメチルアセトアミド
、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、1.3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、ヘキサメチルリン酸
トリアミド、フェノール、クレゾール、ジメチルフェノ
ール、クロルフェノール、ブロムフェノール等が挙げら
れる。
これらの溶剤以外に、溶解能は劣るものの、一般的有機
溶剤であるケトン類、エステル類、ラクトン類、エーテ
ル類、セロソルブ類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素
類、例えば、アセ1〜ン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン
、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ酸ジエ
チル、マロン酸ジエチル、γーブチロラクトン、ジエチ
ルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジグライム、メチルセロソルブ、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジクロルメタン、1.2−ジク
ロルエタン、1,4−ジクロルブタン、トリクロルエタ
ン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ベンゼン、1−ルエン、キシレン等
も使用することができる。
得られたポリアミック酸の有機溶剤溶液は、そのまま、
又は有機溶剤溶液から常法によりポリアミック酸を回収
し、必要に応じて精製した1多、再度前記の非プロトン
系極性溶剤又はフェノール系溶剤に溶解してからイミド
化反応に供することができる。
尚、ポリアミック酸の製造時に非プロトン系極性溶剤又
はフェノール系溶剤以外の有機溶剤が使用された場合は
、常法によりポリアミック酸を回収し、必要に応じて精
製した後、再度非プロトン系極性溶剤又はフェノール系
溶剤に溶解してイミド化反応を実施することが望ましい
イミド化反応は、上記ポリアミック酸の有機溶剤溶液を
、通常60〜250℃、特に好ましくは100〜200
℃に加熱することにより実施される。60℃以下では経
済的な反応速度が得られず、250’C以上では反応系
の着色、副反応等が生じ不利である。
又、反応中に水が副生ずる場合には、水と共沸する溶剤
、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン
、シクロヘキサン等、又は五酸化リン、無水酢酸等の脱
水剤を添加して反応を促進することもできる。
反応時間は、基質の種類、溶剤、諸条件等によって異な
るが、通常0.5〜50時間である。
反応溶液中のポリアミック酸並びにポリイミドの濃度は
1〜50重量%、特に3〜40重量%が好ましい。1重
量%以下では経済上不利であり、50重量%以上では分
子量又は粘度調整が困難で、得られるポリイミド溶液が
ゲル状になる場合もある。
以上のようにして得られたポリイミド樹脂溶液は、ガラ
ス板、金属板等の基材の滑らかな表面上にキャスティン
グ又はスピンコーティングした俊、加熱等の方法によっ
て有機溶剤等を除去することにより、容易に黄褐色の透
明なポリイミドフィルムが得られる。
又、反応器のポリイミド樹脂溶液からポリイミドを一旦
分離した後、有機溶剤に再溶解させ、次いで上記の方法
によりフィルム化することもできる。この再溶解に用い
られる有機溶剤としては、前記と同様の非プロトン系極
性溶剤、フェノール系溶剤等が好適である。
このフィルムは機械強度が高く、可撓性にも富んでおり
、30μmの厚さのフィルムでは繰返し折曲げ試験にも
充分耐えるものである。又、熱分解温度も500℃以上
で良好な耐熱性を示し、耐薬品性も良好である。更に、
溶融温度以上では、熱可塑性を示し、フィルムの加熱圧
着や圧縮成型ができる。
本発明に係るポリイミドの固有粘度ηinh  (濃度
0.59/100m1、溶媒N−メチル−2−ピロリド
ン、温度30℃)は、好ましくは0.1以上、特に好ま
しくは0.1〜2.0である。固有粘度が0.1以下で
は、成形性が不十分である。
本発明により得られるポリイミドは、好ましくは溶液の
状態で耐熱性ワニス、耐熱性積層板、耐熱性フィルム、
耐熱性接着剤等、電機・電子材料、機器応用が可能であ
り、具体的にはプリント配線基盤、フレキシブル配線基
盤、テープキセリャー、半導体集積回路素子の表面保護
膜又は層間絶縁膜、エナメル電線用被覆材、各種積層板
ガスケット等に用いられる。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
実施例1 撹拌装置、冷却管、温度計及び窒素ガス導入管を取付け
た反応器に4,4°−ビス(叶アミノフェノキシ)ジフ
ェニルスルホン43.2g(0,1モル)、及びN−メ
チル−2−ピロリドン(以下、rNMPJと略称する。
>300gを仕込み、窒素置換した後溶解するまで室温
下に撹拌した。次に、DSTA35.8g(0,1モル
)を徐々に添加し、25〜30℃で1時間反応して透明
粘稠なポリアミック酸溶液を得た。この溶液を160℃
まで昇温し、5時間反応させて、目的とする透明粘稠な
ポリイミド溶液を得た。この溶液の粘度は、35ポイズ
(25℃)であった。
このようにして得られたポリイミド溶液をメタノール中
に投じ、再沈して得たポリマーを減圧乾燥し赤外吸収ス
ペクトルを測定したところ、1770cm−1にイミド
基に基づく特性吸収が認られた(第1図)。
当該ポリイミドの固有粘度、熱分解温度、軟化点及びそ
の他の物性を第1表に示す。
又、このポリイミドは、N、N−ジメチルホルムアミド
(以下、rDMFJと略称する。)及びm−クレゾール
にも容易に溶解した。
実施例2 4.4°−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルエ
ーテル38.4g(0,1モル)をDMF30O9に溶
解し、これにDSTA35.89 (0゜1モル)を徐
々に加えて実施例1と同様に反応した。150℃で5時
間反応させて、目的とする透明粘稠なポリイミド溶液を
得た。この溶液の粘度は、41ボイズ(25°C)でめ
った。
実施例1と同様に処理してポリイミドを得、その固有粘
度、熱分解温度、軟化点、及びその他の物性を第1表に
示した。又、このポリイミドはNMP及びm−クレゾー
ルにも容易に溶解した。
実施例3 1.4−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ベン
ゼン32.4g(0,1モル)をm−クレゾール250
gに溶解し、これにDSTA35゜8g(0,1モル)
を徐々に加えて実施例1と同様に反応した。170℃で
3時間反応させて、目的とする透明粘稠なポリイミド溶
液を得た。この溶液の粘度は、32ボイズ(25℃)で
あった。
得られたポリイミドの固有粘度、熱分解温度、軟化点及
びその他物性を第1表に示した。又、このポリイミドは
NMP及びDMFにも容易に溶解した。
実施例4 4.4°−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルエーテルとDSTAとを実施例1と同様に反応
して、相当するポリイミドを合成した。
得られたポリイミドのm−クレゾール溶液(ポリイミド
濃度20重量%)の粘度は、37ポイズ(25℃)であ
った。
得られたポリイミドの諸性性を第1表に示した。
実施例5 4.4°−ビス(叶アミノフェノキシ)ジフェニルスル
フィドとDSTAとを実施例1と同様に反応して、相当
するポリイミドを合成した。得られたポリイミドのNM
P溶液(ポリイミド濃度20重里%)の粘度は、36ポ
イズ(25℃)であった。
得られたポリイミドの諸性性を第1表に示した。
実施例6 4.4°−ビス(叶アミノフェノキシ)ベンゾフェノン
とDSTAとを実施例1と同様に反応して、相当するポ
リイミドを合成した。得られたポリイミドのNMP溶液
(ポリイミド濃度20重量%)の粘度は、38ボイス(
25℃)であった。
得られたポリイミドの諸性性を第1表に示した。
実施例7 4.4°−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルスルポンとDSTAとを実施例1と同様に反応
して、相当するポリイミドを合成した。
得られたポリイミドのm−クレゾール溶液(ポリイミド
濃度20重量%)の粘度は、32ポイズ(25℃)であ
った。
このポリイミドの諸性性を第1表に示した。
実施例8〜41 第2表に示した各種ジアミンとDSTAを実施例1と同
様にして反応し、相当するポリイミドを合成した。得ら
れたポリイミドの固有粘度ηinh、用いた反応溶剤及
び反応後の溶液粘度を第2表に示す。
比較例1 4.4゛−ビス(叶アミノフェノキシ〉ジフェニルスル
ホン43.l (0,1モル)をNMP300gに溶解
し、ベンゾフェノン−3,3’、4,4°−テトラカル
ボン酸二無水物32.2s (0,1モル)を徐々に加
えて実施例1と同様に150℃で5時間反応させたとこ
ろ、不均一のゲル状物となった。
このものに更にNMP3009を加えて加熱tx t=
したが、均一な溶液は得られなかった。
比較例2 4.4゛−ビス(p−アミノフェノキシ〉ジフェニルエ
ーテル38.4g(0,1モル)をDMF300gに溶
解し、ベンゾフェノン−3,3’ 、 4.4−テトラ
カルボン酸二無水物32.2g(0,1モル)を徐々に
加えて実施例2と同様に170’Cで3時間反応させた
ところ、不均一のゲル状物となった。
このものに更にDMF300gを加えて加熱撹拝したが
均一な溶液は得られなかった。
[発明の効果コ 本発明により得られる新規の芳香族ポリイミドは汎用の
極性有機溶剤に可溶性であり、熱分解温度及び軟化点が
ともに高く、従来の溶剤不溶性芳香族ポリイミドと同様
の優れた耐熱性を有する。
又、当該ポリイミドを有機溶剤に溶解して得るポリイミ
ドの有機溶剤溶液は、常温で流動性のある比較的低粘度
の溶液でおるため、取扱い及び成形加工が極めて容易で
ある。その上、溶液状態での安定性も高く、粘度低下や
、不溶介析出等の変質を起すことなく常温で長期間保存
することができる。
更に、本発明のポリイミドは合成の容易なジフェニルス
ルホン−3,3°、4,4°−テl−ラカルボン酸類と
p、p”−ジアミノ化合物が原料であるため、工業的に
安価に製造できる。
(以下余白) 手Uとネ市正訓(方式) 昭和62年5月18日 1、事件の表示   昭和62年 特願昭 第3202
9号2、発明の名称  新規な溶剤可溶性ポリイミド及
びその製造方法3、補正をする者 (発送日 昭和62年4月28日) 5、補正の対象 「明細書の図面の簡単な説明の欄」及
び「図面」別紙
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で1qられたポリイミドの赤外吸収
スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I )で表わされる反復単位を有すること
    を特徴とする新規な溶剤可溶性ポリイミド。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、Zは▲数式、化学式、表等があります▼又は▲
    数式、化学式、表等があります▼を表わす。 X^1、X^2は−O−又は−S−を、Yは単結合又は
    −O−、−S−、−SO_2−若しくは−CO−から選
    ばれる二価の基を表わし、同一であっても異なっていて
    もよい。] 2、ジフェニルスルホン−3,3′,4,4′−テトラ
    カルボン酸類と一般式(II)で表わされる芳香族ジアミ
    ン類の中から選ばれた1種若しくは2種以上のジアミン
    を反応させることを特徴とする新規な溶剤可溶性ポリイ
    ミドの製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) [式中、Zは▲数式、化学式、表等があります▼又は▲
    数式、化学式、表等があります▼を表わす。 X^1、X^2は−O−又は−S−を、Yは単結合又は
    −O−、−S−、−SO_2−若しくは−CO−から選
    ばれる二価の基を表わし、同一であっても異なっていて
    もよい。]
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