JPS6227417A - ポリイミド組成物 - Google Patents

ポリイミド組成物

Info

Publication number
JPS6227417A
JPS6227417A JP60168395A JP16839585A JPS6227417A JP S6227417 A JPS6227417 A JP S6227417A JP 60168395 A JP60168395 A JP 60168395A JP 16839585 A JP16839585 A JP 16839585A JP S6227417 A JPS6227417 A JP S6227417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyimide
acids
aromatic
organic solvent
soluble
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60168395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Goto
幸平 後藤
Hiroharu Ikeda
池田 弘治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP60168395A priority Critical patent/JPS6227417A/ja
Publication of JPS6227417A publication Critical patent/JPS6227417A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリイミド組成物に関し、特に、耐熱性、耐
溶剤性、#薬品性等に特に優れる硬化フィルムを与える
ポリイミド組成物に関する。
[従来の技術] 一般にポリイミドは潰れた耐熱性を有しているため、高
温下で使用するフィルム、電線被覆材、接着剤、塗料等
の原料として非常に有用であり、エレクトロニクス、航
空宇宙産業等の先端技術の分野においても大いに期待さ
れている。
従来のポリイミドとしては無水ピロメリット酸等の芳香
族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを、極
性溶媒中で重合反応させて芳香族ポリアミック酸を得、
次にこれの溶液を基材に塗布し、フィルム状にした後、
加熱等の方法により脱水閉環して得られる、溶媒に不溶
性のフィルム状芳香族ポリイミドが知られている。しか
し、従来の芳香族ポリイミドは、その前駆体である芳香
族ポリアミック酸の安定性が悪く、室温で放置すると、
ポリアミック酸溶液の粘度が低下し、さらに長期間放置
すると一部が脱水閉環してポリイミドとなり、不溶化し
て白濁を生じるなどの欠点を有している。このため、従
来の芳香族ポリアミック酸の溶液は低温で保存する必要
があり、その取扱いには注意を要するという欠点があっ
た。
また上記のポリイミドの製法では、基材に塗布したポリ
アミック酸をイミド化する際に通常400°C以上の高
温で長時間加熱する必要があるため省エネルギーの見地
から不利であり、またイミド化には脱水反応が伴なうた
めに得られるフィルムにボイド、ピンホール等の欠陥が
生じ、平滑で均質なポリイミドのフィルムを得ることは
困難である。
そこで、ポリイミド自体が一定の有機溶媒に可溶性であ
れば、その溶液を例えば平滑な表面上に流延し溶媒を除
去するだけでポリイミドフィルムを得ることができるの
で、有機溶媒可溶性ポリイミドの開発が望まれ、試みら
れてきた。
従来提案されている有機溶媒可溶性ポリイミドの多くは
、例えば、非対称な単量体単位、骨格が柔軟で運動性が
高い構造単位あるいはかさ高い置換基を有する単量体単
位を単独重合もしくは共重合によって高分子鎖中に導入
することにより立体規則性を低下させ、得られるポリイ
ミドの溶解度を高めようとするものであった。
例えば、非対称な単量体単位を導入したものとしては、
非対称ジアミンであるフェニルインダンジアミンをジア
ミン成分として使用する有機溶媒可溶性ポリイミドが知
られている(特開昭50−82300号公報)、この有
機溶媒可溶性ポリイミドはテトラヒドロフラン、ハロゲ
ン化炭化水素等の汎用溶媒にも可溶であるが、従来のど
ロメリット酸類等と芳香族ジアミンから得られた芳香族
ポリイミドに比べ熱分解温度が低いという欠点を有して
いた。
さらに、フェノール系溶媒に可溶性の芳香族ポリイミド
として、少なくとも60モル%の3゜3°、4.4’−
ベンゾフェノンテトラカルポン酸類と、少なくとも60
モル%の次の一般式[式中、Xは、−CH2−1−0−
1 Rは低級アルキル基、低級アルコキシル基、ハロゲン、
−COOHl−OHまたは−SO3Hである。]で表わ
される芳香族ジアミンの1種または2種以上を含むジア
ミンとをフェノール系溶媒中で反応させて得られる芳香
族ポリイミドが知られている(特公昭46−17145
号公報)。このポリイミドは、フェノール系溶媒に可溶
性とするために、p、p’−ジアミノジフェニレン化合
物に比較して対称性が低いm 、 m ’−位に置換基
Rをさらに有するp、p’−ジアミノm、m’ −置換
ジフェニレン化合物(前記一般式(【))やm、m’−
ジアミノジフェニレン化合物(前記一般式(ii) )
等のジアミンを60モル%以上使用することを必須とし
ているが、その結果としてこのポリイミドはフェノール
系溶媒に可溶となった反面、従来のp、p’−ジアミノ
ジフェニレン化合物等を用いたポリイミドに比べ熱分解
温度、ガラス転移温度ともに低く、耐熱性が劣るという
欠点を有する。
また、別の有機溶媒可溶性芳香族ポリイミドとして、少
なくとも50モル%の3,3”、4゜4′−ベンゾフェ
ノンテトラカルポン酸類と50モル%以下のピロメリッ
ト酸類からなるテトラカルボン酸成分と、少なくとも7
5モル%の4゜4°−ジアミノジフェニルエーテルと2
5モル%以下のP−フェニレンジアミンからなる芳香族
ジアミン成分を100〜200℃でハロゲン化フェノー
ル中で加熱する芳香族ポリイミドの製法が知られている
(特開昭58−187430号公報)、この芳香族ポリ
イミドは、熱分解温度、ガラス転移温度ともに高くて優
れた耐熱性を有しているが、溶解し得る溶媒がハロゲン
化フェノールに限られ、その他の汎用有機溶媒に溶解し
難い。
ところが、溶解に用いることができるハロゲン化フェノ
ールは、m−クレゾールをはじめとする汎用フェノール
系溶媒に比して高価であり、また不燃性のため廃棄処分
も容易でないなどの難点を有している。さらにm−クレ
ゾール等の汎用フェノール系溶媒を用いるように構成さ
れている既存の設備には上記のようなハロゲン化フェノ
ールにしか溶解しないポリイミドは利用することができ
ないという欠点を有する。また得られるポリイミドのハ
ロゲン化フェノール溶液は一般に粘度が500ボイズ以
上(ポリイミド濃度:約10重量%、70℃)と高くて
、作業性の点でも不満足なものであった。
また、上記に示した種々のポリイミドには、木質的には
有機溶媒可溶性であるため、芳香族ポリアミック酸から
得られる有機溶媒不溶性芳香族ポリイミドに比べ、耐薬
品性、耐溶剤性が劣るという共通した問題点がある。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のように、従来の有機溶媒可溶性ポリイミドのほと
んどは、一般的にピロメリット酸等と芳香族ジアミンか
ら製造される従来の有機溶媒不溶性芳香族ポリイミドに
比して熱分解温度および/またはガラス転移温度が低く
、ポリイミドの重要な特徴である耐熱性が劣るという問
題点を有していた。また、優れた耐熱性を有する有機溶
媒可溶性ポリイミドの場合には、ハロゲン化フェノール
にしか溶解せず、m−クレゾール等の汎用有機溶媒を利
用することができないという問題が存在した。  さら
に、これら従来の有機溶媒可溶性ポリイミドは、得られ
る被膜等の耐溶剤性および耐薬品性が低いという共通の
問題を有していた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前記の従来技術の問題点を解決するものとし
て、それぞれが異なるの芳香族テトラカルボン酸類に属
する2種以上の化合物と、一般式(I): %式%() [式中、Xは、−〇−1−S−1−C○−1−3O2−
、−CONH−1(CH2)n−(nは1〜4.好まし
くは1〜2の整数である)、および (RおよびR′は、同一でも異ってもよく、−CH3、
−c2H5等の低級アルキル基、−CF3、−02F5
等のフッ素置換低級アルキル基またはF 、 CI 、
 Br等のハロゲン原子である)から選ばれる2価の基
を表わす] で表わされる芳香族ジアミン少なくとも1種とから得ら
れる有機溶媒可溶性ポリイミド(以下「ポリイミドA」
と称する)、および 3.3 ′ 。
4.4′−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類に属する
少なくとも1種の化合物と前記一般式(I)で表わされ
る芳香族ジアミン2種以上とから得られる有機溶媒可溶
性ポリイミド(以下「ポリイミドB」 と称する) から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒可溶性ポリイミ
ドと、加熱によりインシアナート基を生成し得る官能基
を1分子中に2個以上有するポリイソシアナート誘導体
(以下、「ポリイソシアナート誘導体」と称する)とを
含有するポリイミド組成物を提供するものである。
本明細書において、芳香族テトラカルボン酸とは、4個
のカルボキシル基が芳香環に直接結合している4価のカ
ルボン酸を意味し、芳香族テトラカルボン酸類とは、芳
香族テトラカルボン酸ならびにその芳香族テトラカルボ
ン酸の二無水物、ジアルキルエステルおよびテトラアル
キルエステル(ここで、アルキル基は、例えばメチル、
エチル、プロピル等の低級アルキル基を意味する)(以
下、これらを「芳香族テトラカルボン酸誘導体」と称す
る)を意味する。したがって、例えば、ピロメリット酸
類とはピロメリット酸ならびにピロメリット酸誘導体で
あるピロメリット酸二無水物、ジアルキルエステルおよ
びテトラアルキルエステルを意味する。
本発明に用いられるポリイミドAは、特願昭59−17
2077号および特願昭59−151078号に記載の
製法により得ることができる。
特願昭59−172077号に記載されている製法によ
ると、ポリイミドAは、それぞれが異なる芳香族テトラ
カルボン酸類に属する2種以上の化合物と、前記一般式
(I)で表わされる芳香族ジアミン少なくとも1種とを
フェノール系溶媒中で加熱することにより一段階の反応
で製造することができる。
該製法に用いられるこのような芳香族テトラカルボン酸
類の具体例としては、ピロメリット酸類、3.3“、4
.4’−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類、3.3’
 、4.4’−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸類
、1,2,5.6−ナフタレンテトラカルボン酸類、1
.4,5.8−ナフタレンテトラカルボン酸類、2,3
,6゜7−ナフタレンテトラカルボン酸類、フランテト
ラカルボン酸類、3.3’ 、4.4’−ビフェニルエ
ーテルテトラカルポン酸類、3.3’、4゜4°−ジメ
チルジフェニルシランテトラカルポン酸類、3.3°、
4.4’−テトラフェニルシランテトラカルボン酸類、
3.3’ 、4.4°−パーフルオロイソプロピリデン
ビフェニルテトラカルポン酸類等を挙げることができる
この製法においては、芳香族テトラカルボン醜縫iエゴ
2種以上組合せて使用することが有機溶媒可溶性ポリイ
ミドを得る上で不可欠である。すなわち、例えば芳香族
テトラカルボン酸または芳香族テトラカルボン酸誘導体
である2種の化合物を用いる場合は、それらの2種の化
合物は異なる芳香族テトラカルボン酸類に属するもので
なければならない。同一の芳香族テトラカルボン酸類に
属する2種の化合物、例えば、ピロメリット酸とピロメ
リット酸誘導体を組合せてもポリイミドAを得ることは
できず、得られるポリイミドは有機溶媒に不溶性となる
。さらに、2種以上の芳香族テトラカルボン酸類を組合
せる際、用いられるいずれの芳香族テトラカルボン酸類
もすべての芳香族テトラカルボン酸類の合計量に対して
97モル%を超えてはならず、好ましくは95モル%を
超えないことが必要である。97モル%を超える量の芳
香族テトラカルボン酸類が1種でも存在すると、他の種
類の芳香族テトラカルボン酸類を組合せた効果は得難く
、得られる芳香族ポリイミドは有機溶媒可溶性が不十分
となることが多い。なお、ひとつの芳香族テトラカルボ
ン酸類として、それに属する複数の化合物を併用する場
合は当然ながらそれらの合計量が97モル%を超えては
ならない。
2種以上の芳香族テトラカルボン酸類の組合せ方には特
に制限はなく、例えば2種の芳香族テトラカルボン酸類
の組合せとしては、 ピロメリット酸類と3,3°、4.4’−へンゾフェノ
ンテトラカルポン酸類; 3.3’ 、4,4°−ベンゾフェノンテトラカルポン
酸類と3.3’、4.4−ビフェニルスルホンテトラカ
ルボン酸類; ピロメリット酸類と3,3°、4.4’−ビフェニルス
ルホンテトラカルボン酸類; 3.3°、4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸類と
3゜3’ 、4.4−ベンゾフェノンテトラカルポン酸
類;3.3”、4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸
類と3゜3’、4.4−ビフェニルスルホンテトラカル
ボン酸類; ピロメリット酸類と3.3’ 、4.4°−ビフェニル
エーテルテトラカルポン酸類; 1.2,5.6−ナフタレンテトラカルボン酸類と3.
3’ 。
4.4−ビフェニルエーテルテトラカルポン酸類;3.
3°4,4゛−ジメチルジフェニルシランテトラカルボ
ン酸類とピロメリット酸類; 3.3’4.4″−ジメチルジフェニルシランテトラカ
ルボン酸類と3.3’ 、4.4’−ベンゾフェノンテ
トラカルポン酸類; 3.3’4.4’−ジメチルジフェニルシランテトラカ
ルボン酸類と3.3’ 、4.4°−ビフェニルスルホ
ンテトラカルボン酸類; 3.3°4,4゛−ジメチルジフェニルシランテトラカ
ルボン酸類と3.3’4.4’−イソプロピリデンジフ
ェニルテトラカルポン酸類; 3.3’4.4’−テトラフェニルシランテトラカルボ
ン酸類とピロメリット酸類; 3.3’4.4’−テトラフェニルシランテトラカルボ
ン酸類と3.3’ 、4.4−ベンゾフェノンテトラカ
ルポン酸類; 3.3°4,4゛−テトラフェニルシランテトラカルボ
ン酸類と3,3°、4,4−ビフェニルスルホンテトラ
カルボン酸類; 3.3’4.4’−パーフルオロイソプロピリデンジフ
ェニルテトラカルポン酸類とビロメリッ11類:3.3
°4,4゛−パーフルオロイソプロピリデンジフェニル
テトラカルポン酸類と3.3’ 、4.4’−ベンゾフ
ェノンテトラカルポン酸類; 3.3°4,4°−パーフルオロイソプロピリデンジフ
ェニルテトラカルポン酸類と3.3’ 、4.4’−ビ
フェニルスルホンテトラカルボン酸類; 3.3°4.4゛−イソプロピリデンジフェニルテトラ
カルポン酸類とピロメリット酸類: 3.3’4.4’−イソプロピリデンジフェニルテトラ
カルポン酸類と3,3°、4.4’−へンゾフェノンテ
トラカルポン酸類; 3.3’4.4’−イソプロピリデンジフェニルテトラ
カルポン酸類と3.3’ 、4.4−ビフェニルスルホ
ンテトラカルボン酸類; ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸類と3
゜3°、4,4°−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類
;ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸類と
3,3゜4.4°−パーフルオロイソプロピリデンジフ
ェニルテトラカルポンm、類; ペリレン−3,4,9,,10−テトラカルボン酸類と
3゜3’、4.4’−ビフェニルエーテルテトラカルポ
ン酸類; 3.3°4,4゛−ビフェニルスルフィドテトラカルボ
ン酸類と3.3°、4,4−ベンゾフェノンテトラカル
ポン酸類; 3.3’4.4’−ビフェニルスルフィドテトラカルボ
ン酸類と3,3°、4.4’−ビフェニルスルホンテト
ラカルボン酸類; 3.3°4,4°−ビフェニルスルフィドテトラカルボ
ン酸類と3.3’ 、4.4’−ビフェニルエーテルテ
トラカルポン酸類等を挙げることができ、また3種の芳
香族テトラカルボン酸の組合せとしては、ピロメリット
酸類と3.3’ 、4.4’−へンゾフェノンテトラカ
ルポン酸類と3.3’ 、4.4’−ビフェニルスルホ
ンテトラカルボン酸類; ピロメリット酸類と3.3’、4.4−ベンゾフェノン
テトラカルポン酸類と3,3°、4.4−ビフェニルテ
トラカルボン酸類; 3.3°、4.4−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類
と3.3°、4.4−ビフェニルスルホンテトラカルボ
ン酸類と3.3’ 、4.4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸類;!、2,5.8−ナフタレンテトラカルボン
酸類と3,3°。
4.4−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類と3゜3°
、4.4−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸類; 1.2,5.8−ナフタレンテトラカルボン酸類と3,
3°。
4,4°−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類と3゜3
’、4.4−ビフェニルエーテルテトラカルポン酸類; ピロメリット酸類と3,3°、4.4’−ベンゾフェノ
ンテトラカルポン酸類と3,3°、4,4°−ビフェニ
ルエーテルテトラカルポン酸類; ピロメリット酸類と3.3’ 、4.4−ベンゾフェノ
ンテトラカルポン酸類と3.3’4.4’−インプロピ
リデンジフェニルテトラカルポン酸類; ピロメリット酸類と3.3’、4,4°−ベンゾフェノ
ンテトラカルポン酸類と3.3’4.4’−パーフルオ
ロイソプロピリデンジフェニルテトラカルポン酸類:ピ
ロメリット酸類と3,3°、4,4°−ベンゾフェノン
テトラカルポン酸類と3.3’4.4’−ジメチルジフ
ェニルシランテトラカルポン酸類; ピロメリー、ト酸類と3.3°、4.4−ベンゾフェノ
ンテトラカルポン酸類と3.3°4,4′−テトラフェ
ニルシランテトラカルボン酸類; ピロメリット酸類と3.3’4,4°−イソプロピリデ
ンジフェニルテトラカルポン酸類と3.3’ 、4.4
°−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類; ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボンm類と3
゜3”、4.4−ベンゾフェノンテトラカルポン酸類と
3゜3’、4.4−ビフェニルスルホンテトラカルボン
酸類; ピロメリット酸類と3.3’ 、4.4−ベンゾフェノ
ンテトラカルポン酸類と3.3’4.4“−ビフェニル
スルフィドテトラカルボン酸類等を挙げることができる
該ポリイミドAの製法に用いられる一般式(I)の芳香
族ジアミンの具体例としでは、4゜4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル、4.4’−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、4.4°−ジアミノベンゾフェノン、4.4’−
ジアミノジフェニルスルホン、4.4′−ジアミノフタ
ルアミド、4.4°−ジアミノジフェニルメタン、4゜
4′−ジアミノジフェニルエタン、2.2−ビス(4−
アミノフェニル)プロパン、2.z−ビス(4−アミノ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、3.3−ビス(4
−7ミノフエニル)ペンタン、2,2−ビス(4−7ミ
ノフエニル)フタン、ビス(4−7ミノフエニル)ジク
ロロメタン、ビス(4−7ミノフエニル)ジブロモメタ
ン、ビス(4−アミノフェニル)オクタフルオロブタン
、2,2−ビス(4−アミノフェニル)デカフルオロペ
ンタン、2.2−ビス(4−7ミノフエニル)オクタフ
ルオロブタンを挙げることができる。 該製法において
は、上記の芳香族ジアミンを1種単独でも2種以上の組
合せでも使用することができ、2種以上の芳香族ジアミ
ンを組合せる場合、その組合せ方には特に制限はなく1
例えば、2種の芳香族ジアミンの組合せとしては、4・
、4′−ジアミノジフェニルエーテルと4゜4′−ジア
ミノジフェニルメタン; 4.4′−ジアミノジフェニルエーテルと4゜4′−ジ
アミノジフェニルスルホン; 4.4”−ジアミノジフェニルメタンと4,4′−ジア
ミノジフェニルスルポン: 4.4′−ジアミノベンゾフェノンと4.4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル; 4.4′−ジアミノベンゾフェノンと4.4’−ジアミ
ノジフェニルメタン; 4.4′−ジアミノベンゾフェノンと4.4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン; 2.2−ビス(4−7ミノフエニル)ヘキサフルオロプ
ロパンと4.4゛−ジアミノジフェニルエーテル; 2.2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパンと4.4′−ジアミノジフェニルメタン; 2 、2−ヒス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロ
プロパンと4,4“−ジアミノジフェニルスルホン; 2.2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパンと4.4’−ジアミノベンゾフェノ2.2−ビス
(4−アミノフェニル)プロパンと4.4′−ジアミノ
ジフェニルエーテル;2.2−ビス(4−アミノフェニ
ル)プロパンと4.4′−ジアミノジフェニルメタン;
2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパンと4.4
′−ジアミノジフェニルスルホン;2.2−ビス(4−
アミノフェニル)フロパンと4.4′−ジアミノベンゾ
フェノン; 2.2−ビス(4−7ミノフエニル)プロパンと2.2
−ビス(4−アミノフェニル)へキサフルオロプロパン
等を挙げることができ、また3種の芳香族ジアミンの組
合せとして、 4.4′−ジアミノジフェニルエーテルと4゜4゛−ジ
アミノジフェニルメタンと4,4′−ジアミノジフェニ
ルスルホン; 4.4′−ジアミノジフェニルエーテルと4゜4′−ジ
アミノジフェニルメタンと4.4′−ジアミノベンゾフ
ェノン; 4.4′−ジアミノジフェニルエーテルと4゜4′−ジ
アミノジフェニルメタンと2.2−ビス(4−アミノフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン; 4.4゛−ジアミノジフェニルエーテルと4゜4′−ジ
アミノジフェニルメタンと2.2−ビス(4−アミノフ
ェニル)プロパン; 4.4°−ジアミノジフェニルエーテルと4゜4′−ジ
アミノベンゾフェノンと4,4′−ジアミノジフェニル
スルホン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと4,4′−ジア
ミノベンゾフェノンと4.4′−ジアミノジフェニルス
ルホン; 4.4′−ジアミノジフェニルメタンと4,4′−ジア
ミノジフエニルスルホンと4.4゛−ジアミノベンゾフ
ェノン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと2,2−ビス(
4−アミノフェニル)プロパンと2.2−ビス(4−7
ミノフエニル)ヘキサフルオロプロパン;4,4°−ジ
アミノジフェニルエーテルと2.2−ビス(4−アミノ
フェニル)プロパンと2.2−ビス(4−アミノフェニ
ル)へキサフルオロプロパン;4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテルと4,4′−ジアミノジフェニルスルホ
ンと4.4’−ジアミノベンゾフェノン;4.4′−ジ
アミノジフェニルメタンと4,4゜−ジアミノジフェニ
ルスルホンと4,4′−ジアミノベンゾフェノン; 4.4′−ジアミノジフェニルメタンと4,4′−ジア
ミノジフェニルスルホンと2.2−ビス(4−アミノフ
ェニル)へキサフルオロプロパン; 4.4′−ジアミノジフェニルメタンと4,4゜−ジア
ミノジフェニルスルホンと2,2−ビス(4−アミノフ
ェニル)プロパン; 4.4°−ジアミノジフェニルスルポンと2.2−ビス
(4−アミノフェニル)プロバント2.2−ビス(4−
7ミノフエニル)へキサフルオロプロパン; 4.4′−ジアミノベンゾフェノンと2.2−ビス(4
−アミノフェニル)プロパンと2,2−ビス(4−アミ
ノフェニル)へキサフルオロプロパン等を挙げることが
できる。
このポリイミドAの製法は、上に説明したそれぞれが異
なる芳香族テトラカルボン酸類に属する2種以上の化合
物と一般式(I)の芳香族ジアミンをフェノール系溶媒
中で加熱することにより実施され、これら単量体の反応
が一段階で進行して目的とするポリイミドAがフェノー
ル系溶媒溶液として得られる。
反応溶媒として用いられるフェノール系溶媒の具体例と
しては、フェノール、O−クレゾール、m−クレゾール
、p−クレゾール、2.3−ジメチルフェノール、2.
4−ジメチルフェノール。
2.5−ジメチルフェノール、2.6−ジメチルフェノ
ール、3,4−ジメチルフェノール、3゜5−ジメチル
フェノール等を挙げることができる。これらフェノール
系溶媒の中でもm−クレゾールが常温で液体であるため
取扱いが容易で特に適している。また、他のフェノール
系溶媒もm−クレゾールとの混合溶媒として用いること
により融点を下げて用いることができる。また、この反
応溶媒には、フェノール系溶媒以外の他の溶媒を必要に
応じて約30重量%以下で加えることができる。例えば
、目的によっては、0−クロルフエノール、m−クロル
フェノール、P−クロルフェノール、O−ブロムフェノ
ール、m−7’ロムフェ/−ルtP−ブロムフェノール
等のハロゲン化フェノール類を加えて、溶媒の溶解力を
高めてもよい、また、反応において水が副生ずる場合、
水と共沸する溶媒、例えば、メチルシクロペンタン、シ
クロヘキサン、ヘキサン、イソヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン、ヘプタン、エチルシクロヘキサン、オクタン
、2,2.4−トリメチルペンタン、ノナン、テカン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、キュ
メン等を加えて、副生ずる水を共沸によって系外へ除去
するようにし、もって反応が円滑に進むようにすること
もできる。その他、反応を害さない有機溶媒をポリイミ
ドが析出しない範囲で稀釈剤などとして加えることがで
きる。
反応に供する芳香族テトラカルボン酸類と一般式(I)
の芳香族ジアミンのモル比は、高分子量のポリイミドを
得る上で0.7〜1.3が好ましく、特にほぼ1が好ま
しい。
また、得られるポリイミドの分子量の調整は、芳香族テ
トラカルボン酸類と芳香族ジアミンの仕込みモル比を変
えるか、アニリンなどの芳香族モノアミンや無水フター
ル酸等の芳香族ジカルボン酸無水物を添加することによ
って行なうことができる。
反応溶液中のこれら単量体の濃度は、3〜50重量%、
さらには5〜30重量%が好ましい。
反応温度は、通常、100’C!を超える温度であり、
好ましくは100℃を超え200 ’C!以下、特に1
20℃以上200℃以下が好ましい。この製法ではポリ
イミド化が一段階で進行するが、ポリイミド化を促すた
めには100℃を超える温度が望ましく、100℃以下
ではポリイミド化が円滑に進行しない、このような反応
条件の下で反応は1通常、10分間〜50時間で終了す
る。
次に、特願昭59−151078号1こ記載されている
製法によると、ポリイミドAは、それぞれが異なる芳香
族テトラカルボン酸類に属する芳香族テトラカルボン酸
二無水物2種以上と、前記一般式(I)の芳香族ジアミ
ン少なくとも1種とを反応させてポリアミック酸を合成
し、該ポリアミック酸をイミド化することによっても製
造することができる。該製法に用いられる芳香族テトラ
カルボン酸二無水物の具体例としては、前記、特願昭5
9−172077号に例示された芳香族テトラカルボン
酸類の二無水物と同様であり、芳香族ジアミンの具体例
も特願昭59−172077号に例示された芳香族ジア
ミンと同様である。
2種以上の芳香族テトラカルボン酸二無水物を組合せる
際、いずれの芳香族テトラカルボン醜二無木物も芳香族
テトラカルボン酸二無水物の合計量に対して97モル%
を超えないように、好ましくは95モル%を超えないよ
うにするが、この条件を満足しない場合は芳香族テトラ
カルボン醜二無水物を組合せて使用する効果が得難く、
得られるポリイミドの有機溶媒可溶性が不十分である場
合が多い。
該製法では、まず芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳
香族ジアミンを有機溶媒中で反応させてポリアミック酸
を合成する。得られたポリアミック酸の有機溶媒溶液は
、そのまま、または有機溶媒溶液から常法によりポリア
ミック酸を回収し、必要に応じて精製した後、再度有機
溶媒に溶解してからイミド化反応に供する。
芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとの
反応の割合は、当モルで行なうのが好ましいが、目的と
するポリアミック酸が得られる限り、これらの七ツマ−
の比率を若干変動させてもよい0例えば高分子量のポリ
アミック酸を得るためには、芳香族テトラカルボン酸二
無水物1モルに対して芳香族ジアミン0.7〜1.3モ
ル程度使用することが好ましい。また芳香族モノアミン
や芳香族ジカルボン醜無水物を添加してポリアミック酸
の分子量を調整することもできる。ポリアミック酸を製
造する際の反応温度は、一般的には0〜100℃、好ま
しくは5〜60℃であり、反応時間は芳香族テトラカル
ボン酩二無水物および芳香族ジアミンの種類等によるが
一般にlO分〜50時間で終了する。また、この反応に
用いられる有機溶媒としては、非プロトン系極性溶媒が
一般に好ましく、例えば、N−メチル−2−ピロリドン
、N。
N−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ヘキ
サメチルリン酸トリアミド、γ−ブチロラクトン等が挙
げられる。その他、これらの非プロトン系極性溶媒以外
に一般的有機溶媒であるケトン類、エステル類、ラクト
ン類、エーテル類、セロソルブ類、ハロゲン化炭化水素
類、炭化水素類、例えばアセトン、メチルエチルケトン
、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ醜ジエチル、マ
ロン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
グライム、メチルセロソルフ、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコール、メチルエーテ
ル、ジクロルメタン、1.2−ジクロルメタン、  1
.4−ジクロルブタン、トリクロルエタン、クロルベン
ゼン、0−ジクロルベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等も使用するこ
とができる。溶媒の使用量は、通常、芳香族テトラカル
ボン酸二無水物と芳香族ジアミンの単量体としての濃度
が溶媒に対し3〜50重量“%、好ましくは5〜30重
量%となる量である。
このようにして得られたポリアミック酸は次にイミド化
反応に供される。このイミド化反応には、溶媒として前
述の非プロトン系極性溶媒が好適に用いられる。したが
って、先の芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジ
アミンとの反応に非プロトン系極性溶媒が用いられた場
合には、得られたポリアミック酸溶液をそのままイミド
化反応に使用することができる。芳香族テトラカルボン
酸二無水物と芳香族ジアミンとの反応に非プロトン系極
性溶媒以外の有機溶媒が使用された場合などは、常法に
よりポリアミック酸を回収し、必要に応じて精製した後
、再度非プロトン系極性溶媒に溶解してイミド化反応を
実施することが望ましい。
ポリアミック酸をイミド化する方法としては。
ポリアミック酸の有機溶媒溶液を120〜250℃に加
熱することによりイミド化反応を進める方法、ポリアミ
ック酸の有機溶媒溶液を60〜150℃で加熱し1反応
で生成する水を系外へ留去することによりイミド化反応
を進める方法、有機カルボン酸無水物の存在下に必要に
応じて第3級アミンを添加してポリアミック酸溶液を加
熱し、イミド化反応を進める方法等を用いることができ
る。
一般には、上記例示の方法のうち最後に挙げた方法がイ
ミド化反応のコントロールが容易であるので好ましい、
この方法の場合、ポリアミック酸の有機溶媒溶液の濃度
は好ましくは1〜50重量%、特に好ましくは1〜30
重量%である。またイミド化反応時に使用される有機カ
ルボン酸無水物の沸点は250°C以下であることが好
ましい、有機カルボン酸無水物の沸点が250℃を超え
ると、イミド化反応溶液をそのまま用いてフィルム化す
る場合に加熱により溶媒を除去する工程で、有機カルボ
ン酸無水物が同時に除去されず、フィルム中に残留する
ことになり、物性等に悪影響を与える。このような有機
カルボン酸無水物としては。
例えば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸。
無水イソ酪酸、無水吉草酸等が使用される。これらの有
機カルボン酸の混合酸無水物1例えば酢酸とプロピオン
酸から得られる酸無水物等も使用可能である。有機カル
ボン酸無水物を使用する場合の使用量は、ポリアミック
酸の繰返し構造単位1モル当り0.2〜20倍モルが好
ましい、0.2倍モル未満の場合はイミド化反応の進行
が遅くなり、また20倍モルを越えるポリアミック酸の
有機溶媒に対する溶解度が低下する。さらに有機カルボ
ン酸無水物を使用する場合にイミド化反応を促進させる
ために、必要に応じて触媒として第3級アミンを添加す
ることができるが、この第3級アミンは、イミド化反応
の促進の他に、得られるポリイミドの溶液粘度の低下を
抑制する効果も生ずる。
第3級アミンは、有機カルボン酸無水物の場合と同様な
理由で沸点250℃以下のものが好ましく、例えばトリ
エチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン
等の脂肪族第3級アミン、N。
N−ジメチルアニリン等の芳香族第3級アミン、ピリジ
ン、2−メチルピリジン、N−メチルイミダゾール、キ
ノリン、イソキノリン等の複素環化合物が挙げられる。
第3級アミンの添加量は、ポリアミック酸の繰返し構造
単位1モル当り20倍モル以下が好ましい、20倍モル
を超えるとポリアミック酸の有機溶媒に対する溶解性が
低下する傾向にある。有機カルボン酸無水物を使用する
場合のイミド化反応の反応温度は、好ましくは0〜20
0℃、特に好ましくは20〜170℃である。0℃未満
ではイミド化反応の進行が遅れ、また200’0を越え
るとポリイミドの分子量が低下する。有機カルボン酸無
水物および第3級アミンの添加順序は。
いずれが先でもよく、また両者を混合してから添加して
もよい。
一方1本発明の組成物に用いるポリイミドBは、特願昭
59−245551号および同59−140254号に
記載されている製法により得ることができる。
特願昭59−245551号に記載されている製法によ
ると、ポリイミドBは、3.3′、4゜4′−ベンゾフ
ェノンテトラカルポン酸類に属する少なくとも1種の化
合物と、前記一般式(I)で表わされる芳香族ジアミン
2種以上とを有機極性溶媒中で加熱することにより、一
段階の反応により製造することができる。
この製法においては、前記芳香族ジアミンを2種以上組
合せて使用することが有機溶媒可溶性ポリイミドを得る
上で不可欠である。2種以上の芳香族ジアミンを組合せ
る際、用いられるいずれの芳香族ジアミンもすべての芳
香族ジアミンの合計量に対して97モル%を超えてはな
らず、好ましくは95モル%を超えないことが必要であ
る。
97モル%を超える量の芳香族ジアミンが1種でも存在
すると、他の種類の芳香族ジアミンを組合せる効果を得
難く、得られる芳香族ポリイミドの有機溶媒可溶性が不
十分となることが多い。
該製法における、2種以上の芳香族ジアミンの組合わせ
には特に制限はなく、組合わせ例は、前記、特願昭59
−172077号に記載された製法に例示された芳香族
ジアミンの組合せ方と同様である。この製法に反応溶媒
として用いることができる宥機極性溶媒の具体例として
は、フェノール系溶媒および非プロトン極性溶媒を挙げ
ることができ、フェノール系溶媒は特願昭59−172
077号に記載された製法に例示されたフェノール系溶
媒と同様であり、必要に応じてハロゲン化フェノール類
を混合して用いることができる点も同様である。非プロ
トン系極性溶媒としては、特願昭59−151078号
記載の製法に例示された非プロトン系極性溶媒を使用す
ることができる。その他の反応条件、すなわち、必要に
応じて“ 用いられる水と共沸可能な溶媒の使用、反応
成分の単量体の比率、全単量体の反応溶媒中の濃度、反
応温度、反応時間等は、特願昭59−172077号に
記載された製法と同様である。
また、特願昭59−140254号に記載されている製
法によると、ポリイミドBは、3゜3′、4.4′−ベ
ンゾフェノンテトラカルポン酸二無水物と、前記一般式
(I)で表わされる芳香族ジアミン2種以上とを反応さ
せてポリアミック酸を合成し、該ポリアミック酸をイミ
ド化することによっても製造することができる。
この製法においても、2種以上の芳香族ジアミンを使用
することが有機溶媒可溶性ポリイミドを得る上で不可欠
であり、2種以上の芳香族ジアミンの組合せの具体例は
、特願昭59−172077号に記載された2種以上の
芳香族ジアミンの組合せと同様である。用いられるいず
れの芳香族ジアミンもすべての芳香族ジアミンの合計量
に対して97モル%を超えてはならず、好ましくは95
モル%を超えないことが必要である。
この製法は、前記特願昭59−151078号記載の製
法と同様に、最初にポリアミック酸を合成し、次にこれ
をイミド化するという2段階からなり、各段階における
反応条件は、前記特願昭59−151078号に記載さ
れている製法における反応条件をすべて適用することが
できる。
以上説明したいずれの製法により得られるポリイミドA
およびポリイミドBも、単独であるいは2種以上組合わ
せて未発明の組成物に(a)成分として使用することが
できる。
また、ポリイミドAおよびポリイミドBの固有粘度りi
nh  (濃度0 、5 g / 100 m l、溶
媒m−クレゾール、30°C)は、被膜等のフィルムへ
の成形性の点から0 、05 d l / g以上、特
に005〜20cll/gが好ましい。固有粘度が0.
05dl/g未満であると、ポリイミドとしての成形性
が不十分である。なお固有粘度Q inhは、 In(t/lo) /7 inh =□ 0.5 (tはポリマー溶液の流下速度、toはm−クレゾール
の流下速度である)で表わされる粘度である。
本発明のポリイミド組成物に用いられる(b)成分のポ
リイソシアナート誘導体は、加熱によりイソシアナート
基を生成し得る官能基(以下単に「官能基」と称する)
を2個以上有する化合物である。
この官能基は、イソシアナ−ト基を2個以上有するポリ
イソシアナート化合物(以下「ポリイソシアナート化合
物」と称する)または、ポリイソシアナートを (I)トリメチロールプロパンなどの多価アルコールと
反応させる方法 (2)アルカリ金属塩、ホスフィン、マンニッヒ法 (3)常温以五で長時間反応させ環状三量化する方法 (4)高温下もしくはホスホリンオキシドの存在下で三
量化もしくは三量化する方法 等により得られる ポリイソシアナート化合物の7ダクト体、ウレタン変性
体、アロファネート女性体、ビウレット変性体、インシ
アヌレート変性体、ウレトジオン変性体、カルボジイミ
ド変性体、ウレトンイミン変性体([日本ゴム協会誌 
第55巻第3号 1982」参照)等が有するインシア
ナート基をフェノール、クレゾール、キシレノール、ハ
ロゲン化フェノール等のフェノール類 アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンなどの炭素数1〜10のケトンから誘導されるオキシ
ム類 ピロリドン、ε−カプロラクタム等のラクタム類および
マロン酸ジアルキルエステルマロノニトリル、アセト酢
酸エステル、α−シアン酢酸エステル等の活性メチレン
化合物などの活性水素化合物によりブロックすることに
より得られる。
本発明におけるブロックとは、インシアナート基にイン
シアナート基と容易に反応する前記活性水素化化合物の
ような化合物(以下「化合物X」と称する)を可逆的に
結合させ、加熱時には再びインシアナート基と化合物X
に生成するような状態に処理することを意味する。
上記(b)成分のポリイソシアナート誘導体の製造に用
いることができるポリイソシアナート化合物の具体例と
しては例えば ヘキサメチレンジイソシアナート、キシリレンジイソシ
アナート、リジンジイソシアナート、トリメチルへキサ
メチレンイソシアナート 等の脂肪族ジイソシアナート; インホロンジイソシアナート、ビス(インシアナトメチ
ル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アナート 等の脂環式ジイソシアナート; トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシ
アナート、ナフタレンジイソシアナート、トリジンジイ
ソシアナート、フェニレンジイソシアナート、ジフェニ
ルエーテルジイソシアナート、ジフェニルスルホンジイ
ソシアナート、ジフェニルスルフィドジイソシアナート
、ベンゾフェノンジイソシアナート 等の芳香族ジイソシアナート; トリフェニルメタントリイソシアナート、トリス(イソ
シアナトフェニル)チオホスフェート等の芳香族トリイ
ソシアナート; ジフェニルメタンジイソシアナートのオリゴマーこれら
ポリイソシアナートの多価アルコールとの付加物、環状
二量体、環状二量体およびカルボジイミド変性体等を挙
げることができる。
上述のように得られる(b)成分のポリイソシアナート
!導体の中でも、芳香族ポリイソシアナートのインシア
ナート基にフェノール類を付加させウレタン結合とした
、いわゆるブロックイソシアナート誘導体が、(a)成
分である有機溶媒可溶性ポリイミドとの混和性、化学安
定性が優れ、また得られるポリイミド組成物を加熱処理
した時により、高いガラス転移温度を有するものとなる
ので好ましい。
本発明のポリイミド組成物における(a)成分の有機溶
媒可溶性ポリイミドと(b)成分のポリイソシアナート
誘導体の割合は、有機溶媒可溶性ポリイミドの分子量、
ポリイソシアナート誘導体のインシアナート当量および
ブロック化剤の分子量にもよるが、通常、有機溶媒可溶
性ポリイミド100重量部に対し、ポリインシアナート
誘導体1〜100重量部であり、特に5〜80重量部の
範囲が好ましい。ポリイソシアナート誘導体の使用量が
1重量部未満であるとポリイミド組成物を加熱硬化させ
た時得られる硬化物の架橋密度が低く、硬化物のガラス
転移温度が十分に高まらず、100重量部より多いと、
得られる硬化物の架橋密度が高過ぎてもろくなり易い。
本発明のポリイミド組成物は、通常、前記の(a)成分
および(b)成分を適当な溶媒に溶解した溶液として調
整される。使用する溶媒としては、非プロトン系極性溶
媒およびフェノール系溶媒などが挙げられるが、(a)
成分の有機溶媒可溶性ポリイミドに対する溶解性が高い
点でフェノール系溶媒が好ましく、具体例としては、フ
ェノール、0−クレゾール、m−クレゾール、P−クレ
ゾール、2.3−ジメチルフェノール、2.4−ジメチ
ルフェノール、2.5−ジメチルフェノール、2,6−
ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3
,5−ジメチルフェノール金 等を挙げることができ。これらフェノール系溶媒の中で
もm−クレゾールが常温で液体であるため取扱いが容易
で特に適している。また、他のフェノール系溶媒もm−
クレゾールとの混合溶媒として用いることにより融点を
下げて用いることかできる。またこれらのフェノール系
溶媒には、フェノール系溶媒以外の他の溶媒を必要に応
じて約30重量%以下で加えることができる0例えば、
目的によっては、0−クロルフェノール、m−クロルフ
ェノール、p−クロルフェノール、0−ブロムフェノー
ル、m−ブロムフェノール、p−ブロムフェノール等の
ハロゲン化フェノールRyFt−加工て、溶媒の溶解力
を高めてもよい。
また、非プロトン系極性溶媒としては ジメチルホルムアミド、ジメチルスルオキシド。
N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド。
テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルトリアミド、
r−ブチロラクトンなどを挙げることかできる。これら
の非プロトン系極性溶媒は2種以上混合して用いること
ができ、上記フェノール系溶媒と混合して用いることも
できる・ 本発明における組成物溶液の調整は、適当な溶媒に(a
)および(b)成分を所要量溶解させればよく、溶解さ
せる順序は制限されない。また、(a)成分の有機溶媒
可溶性ポリイミドは前述の製法により溶液として得られ
るので、該有機溶媒可溶性ポリイミド溶液に(b)成分
のポリイソシアナート誘導体を溶解させて調整してもよ
い。このような本発明のポリイミド組成物溶液中の有機
溶媒可溶性ポリイミドとポリイソシアナーhd導体より
なるポリイミド組成物溶液中の濃度は、合計で、3〜5
0重量%の範囲が好ましい。
得られたポリイミド組成物は120°C以上好ましくは
150〜300’Cで加熱することにより架橋され、よ
り高い耐熱性を有するようになる。
[実施例] 以下9本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例によって制限されるものでは
ない。
参考例1 温度計、攪拌器、冷却管を取付けた容量1文のフラスコ
に4,4′−ジアミノジフェニルメタン(以下、DDM
という、)27.26g(0,1375モル、芳香族ジ
アミン成分として100モル%)とm−クレゾール30
4gを仕込み、この混合物を攪拌しながら加熱して12
0℃まで昇温し、DDMを溶解させた。溶解後ピロメリ
ットs二無水物(以下、PMDAという、)6.70g
(0,031モル、芳香族テトラカルボン酸類成分とし
て25モル%)と3.3’、4.4”−ベンゾフェノン
テトラカルポン酸二無水物(以下、BTDAという、)
30.29g (0,094モル、芳香族テトラカルボ
ン酸類成分として75モル%)の混合物を粉体のままで
すばやく上記のm−クレゾール溶液に加えた。その後、
反応混合物の温度を160℃まで上げ、その温度で5時
間反応させ、透明で粘稠な有機溶媒可溶性ポリイミドの
溶液を得た。得られた有機溶媒可溶性ポリイミド物の赤
外吸収スペクトルを測定したところ、1780cm−”
、1720cm−1にイミド環形成に基づく、イミドカ
ルボニルのカルボニル伸縮振動の吸収が観察され、この
有機溶媒可溶性ポリイミドでは、少なくとも95%以上
のイミド化が進行していることがわかった。また得られ
た有機溶媒可溶性ポリイミドのm−クレゾール溶液(濃
度16.1重量%)は室温で十分な流動性を有するもの
であり、25°Cにおける溶液粘度は2000Cpsで
あった。また、得られた有機溶媒可溶性ポリイミドのm
−クレゾール中、30”Cの固有粘度は0.28dl/
gであった。
実施例1 参考例1で得られた有機溶媒可溶性ポリイミド溶液10
0重量部に対し、インシアナート基をフェノールでブロ
ックしたポリ″イソシアナート誘導体(商品名:デスモ
ジュールCTステーブル、住人バイエルウレタン(株)
製)の30重量%m −クレゾール溶液を26.8重量
部(有機溶媒可溶性ポリイミド固形分100重量部に対
し50重量部に相当)を加え、攪拌混合し、固形分濃度
19.0重量%のポリイミド組成物溶液を調製した。
得られたポリイミド組成物溶液は、均一で濁りもなく透
明であった。溶液粘度は2200CPS  (25’ 
C)であった。このポリイミド組成物溶液をそのままガ
ラス板の平滑な表面上に流延し、ドクターブレードを用
い製膜を行い、200’Cで30分間、さらに300@
Cで5分間加熱して溶媒のm−クレゾールを完全に除去
し膜圧25JLmの均質なポリイミドフィルムを作製し
た。得られたポリイミドフィルムはもはやm−クレゾー
ルに溶解せず、耐溶剤性に優れていた。この得られたポ
リイミドフィルムを用い、動的粘弾性測定装置(レオパ
イブロン−DDVmEA:東洋ボールドウィン社製)を
用い1周波数11H2の条件で動力学的性質の温度依存
性を室温から400°Cまで測定したところ、その動的
貯蔵弾性率が400°Cでも10  dyne/cm 
 以上であり、動的損失弾性率のピークおよび損失正接
(jan3)の主分散温度のピークも400°C以上で
あることから、ガラス転移温度が400’C以上である
ことが判明した。
さらに熱重量分析によって求めた、空気中、lO°C/
分の昇温速度での10%熱分解温度は530’Cであっ
た。
これらの結果を表1に示す。
また、動力粘弾性測定装置により得られたポリイミドフ
ィルムの動的貯蔵弾性率の温度依存性を図1に示す。
なお、このポリイミド組成物溶液は、室温で1ヶ月放置
後も沈殿が生じたりすることなく、均一であり、粘度の
変化もなく、保存安定性にも優れていた。
実施例2〜4 実施例1において用いたインシアナート基をフェノール
でブロックしたポリイソリアナート誘導体の組成物中の
割合を表1に示すように変えた以外は実施例1と同様に
ポリイミド組成物溶液を調整し、実施例1と同様にポリ
イミドフィルムを作製した。
ポリイミド組成物溶液の固形分濃度および溶液粘度、得
られたポリイミドフィルムの損失正接の主分散温度のピ
ーク温度から求めたガラス転移温度ならびに熱量分析か
ら求めた空気中、10°C/分の昇温条件での10%熱
分解温度を表1に示す。また、ポリイミドフィルムの動
的貯蔵弾性率の温度依存性を図1に示す、なお、これら
のポリイミド組成物溶液は、いずれも室温で1ケ月放置
しても沈殿が生じたりすることなく均一で、粘度の変化
もなく、保存安定性に優れていた。また、得られたポリ
イミドフィルムは、いずれもm−クレゾールに不溶であ
った。
比較例1 参考例1で得られた有機溶媒可溶性ポリイミド溶液を用
い、実施例1と同様にしてポリイミドフィルムの作製を
試みたが、本比較例で用いられた有機溶媒可溶性ポリイ
ミドの分子量は低く、ポリイミドフィルム成形態は有し
ていなかった。このポリイミド組成物の空気中10%熱
分解温度を測定し、表1に示す。
比較例2 DDMを24.78g (0,125モル)、PMDA
を6.76g (0,031モル)、およびBTDAを
30.29g (0,094モル)と。
仕込量を変えた以外は参考例1と同様にして有機溶媒可
溶性ポリイミド溶液を得た。該溶液の有機溶媒可溶性ポ
リイミド濃度は15,7重量%で、25°Cにおける溶
液粘度は35,000cpsであった。なお、有機溶媒
可溶性ポリイミドのm −クレゾール中、30°Cの固
有粘度は0.73dl/gであった。
上記有機溶媒可溶性ポリイミド溶液を実施例1と同様に
して膜圧25gmのポリイミドフィルムを作製した。
自己保持性のある柔軟なポリイミドフィルムが得られた
。得られたポリイミドフィルムから、動力学的性質のt
anSの温度依存性から求めたガラス転移温度と空気中
10%熱分解温度を表1に示す、また、動力学的性質の
貯蔵弾性率の温度依存性を図1に示す。本比較例で用い
られた有機溶媒可溶性ポリイミドは、実施例1〜4のポ
リイミド組成物の成分である有機溶媒可溶性ポリイミド
に比べ、分子量が高いものであるため自己保持性を有す
るポリイミドフィルムを作製することができたが、その
ために製膜用の溶液の高濃度化に低い限界があり、得ら
れるポリイミドフィルムはガラス転移温度が低いものと
なっている。
実施例5 比較例2で調整した有機溶媒可溶性ポリイミド溶液10
0重量部に対し、実施例1で用いたデスモジュールCT
スチーブルの30重量%溶液13.1重量部(ポリイミ
ド100重量部に対し25重量部に相当)を加え、攪拌
混合し、固形分濃度17.2重量%の組成物溶液を調整
した。溶液濃度は28000cps  (25°C)で
あった。
実施例1と同様にポリイミドフィルムを作成しガラス転
移温度および10%熱分解温度を測定した。結果を表1
に示す。
参考例2 温度計、1!!拌器、冷却管を取付けた容量11のフラ
スコに3.3’、4.4′−ベンゾフェノンテトラカル
ポン酸二無水物40.28g (0,125モル)、4
.4′−ジアミノジフェニルエーテル(以下DDEとい
う)6.46g (0,032モル)、4.4′−ジア
ミノジフェニルスルホン(以下、DO5という)21.
35g (0,099モル)およびN−メチルピロリド
ン500gを仕込み、この混合物を攪拌しながら加熱し
、160℃まで昇温させた。この160℃の温度で5時
間反応させ、透明で語調な有機溶媒可溶性ポリイミド溶
液を得た。
得られた有機溶媒可溶性ポリイミドの赤外吸収スペクト
ルを第1図に示す。1780cm  、1720cm−
にイミド環形成に基づく、イミドカルボニルのカルボニ
ル基伸縮振動の吸収が観察され、この有機溶媒可溶性ポ
リイミドは、少なくとも95%以上のイミド化が進行し
ていることがわ力)った。
また、得られた有機溶媒可溶性ポリイミドのN−メチル
ピロリドン溶液(6度12.0重量%)は室温で十分な
流動性を有するものであり、25°Cにおける溶液粘度
は1150cpsであった。また、得られた有機溶媒可
溶性ポリイミドのm−クレゾール中、30°Cの固有粘
度は0.25dl/gであった。
比較例3 参考例2で得られた有機溶媒可溶性ポリイミド溶液を用
い、実施例1と同様にしてポリイミドフィルムを作製し
たが、該ポリイミドの分子量は低く、ポリイミドフィル
ム成形能は有していなかった。
比較例6 参考例2で得られた有機溶媒可溶性ポリイミド溶液10
0重量部に対し、実施例1で用いたデスモジュールCT
ステーブルの30重量%のm−クレゾール溶液12重量
部を加え、攪拌混合し固形分13.9重量%の組成物溶
液を調整した。 溶液粘度は1050cps  (25
°C)であった、実施例1と同様にしてポリイミドフィ
ルムを成形し、ガラス転移温度および10%熱分解温度
を測定した。結果を表1に示す。
なお、この組成物溶液は室温放置−ケガ後も外観や粘度
の変化もなく保存安定性にも優れていた。
[発明の効果] 本発明のポリイミド組成物は汎用のフェノール系溶媒お
よび非プロトン系極性溶媒等を用いて均一な溶液として
調整することができ、該組成物溶液は高い保存安定性を
有する。
本発明のポリイミド組成物は、ポリイミド成分が低分子
量であってもポリイミドフィルムを成形できるので、そ
れ自体が製膜性を有する程高分子量である必要がなく、
比較的低粘度の溶液として調整することができ、高濃度
化も可能であり、塗膜、被膜等のフィルム作製時の作業
性が高いので、通常のディッピング、キャスティング、
スコービング等の方法により均一なポリイミドフィルム
を容易に作成することができる。
本発明のポリイミド組成物は、塗布後、比較的低い温度
で加熱することにより架橋させることができ、また架橋
されたポリイミドフィルムにはすてにイミド化が完結し
ているため、イミド化に伴なう水などの低沸点脱fa成
分が存在しないので均質でピンホール等の欠陥のないフ
ィルムを作製することができる。得られる架橋されたポ
リイミドフィルムは、熱分解温度およびガラス転移温度
のいずれも高く、耐熱性に優れたものであり優れた耐溶
剤性、耐薬品性を有している。 さらに、架橋された本
発明のポリイミド組成物は、機械的性質、電気的特性等
の点でも優れており1例えば高温用フィルム、接着剤、
塗料等に有用であり、具体的にはプリント配線基板、フ
レキシブル配線基板、半導体集積回路素子の表面保護膜
または層間絶縁膜、液晶配向膜、エナメル電線用被覆材
、各種積層板、ガスケット、分離膜等に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例、比較例で得られたポリイミドフィル
ムの動的貯蔵弾性率の温度依存性を表わすグラフである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)それぞれが異なる芳香族テトラカルボン酸類に属
    する2種以上の化合物と、一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) [式中、Xは、−O−、−S−、−CO−、−SO_2
    −、−CONH−、−(CH_2)n−(nは1〜4の
    整数である)、および▲数式、化学式、表等があります
    ▼、(RおよびR′は、同一または異なり低級アルキル
    基、フッ素置換低級アルキル基またはハロゲン原子であ
    る)から選ばれる2価の基を表わす]で表わされる芳香
    族ジアミン少なくとも1種とから得られる有機溶媒可溶
    性ポリイミド、および3,3′,4,4′−ベンソフェ
    ノンテトラカルボン酸類に属する少なくとも1種の化合
    物と、前記一般式( I )で表わされる芳香族ジアミン
    2種以上とから得られる有機溶媒可溶性ポリイミドから
    選ばれる少なくとも1種の有機溶媒可溶性ポリイミドと (b)加熱によりイソシアナート基を生成し得る官能基
    を1分子中に2個以上有するポリイソリアナート誘導体
    とを含有するポリイミド組成物。
JP60168395A 1985-07-30 1985-07-30 ポリイミド組成物 Pending JPS6227417A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60168395A JPS6227417A (ja) 1985-07-30 1985-07-30 ポリイミド組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60168395A JPS6227417A (ja) 1985-07-30 1985-07-30 ポリイミド組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6227417A true JPS6227417A (ja) 1987-02-05

Family

ID=15867320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60168395A Pending JPS6227417A (ja) 1985-07-30 1985-07-30 ポリイミド組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6227417A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013122062A1 (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 日産化学工業株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013122062A1 (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 日産化学工業株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子
CN104115057A (zh) * 2012-02-13 2014-10-22 日产化学工业株式会社 液晶取向剂、液晶取向膜和液晶显示元件
JPWO2013122062A1 (ja) * 2012-02-13 2015-05-11 日産化学工業株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101948819B1 (ko) 폴리이미드 전구체 조성물, 이의 제조방법 및 이로부터 제조된 폴리이미드 기재
KR102004659B1 (ko) 폴리이미드 필름의 접착성을 향상시키기 위한 폴리이미드 전구체 조성물 및 이로부터 제조되는 폴리이미드 필름
JP4053603B2 (ja) 可溶性ポリイミド樹脂、その製法及びポリイミド樹脂溶液組成物
JPH0291124A (ja) ポリイミド共重合体及びその製造方法
JPS63172735A (ja) 溶融成形可能な結晶性ポリイミド重合体
KR102246218B1 (ko) 폴리아믹산 조성물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 폴리이미드 필름
JPH0291125A (ja) シリコーンポリイミド及びその製造方法
JPH03121132A (ja) 新規ポリイミド
JPH01121A (ja) ポリイミド樹脂組成物並びにその製造方法
JP2949568B2 (ja) 新規なポリイミド及びその製造方法
KR102121307B1 (ko) 폴리이미드 필름의 접착성을 향상시키기 위한 폴리이미드 전구체 조성물 및 이로부터 제조되는 폴리이미드 필름
JPS614730A (ja) 有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法
US5112942A (en) Polymide compositions
JPS62135529A (ja) ポリイミド前駆体
KR102246227B1 (ko) 폴리아믹산 조성물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 폴리이미드 필름
KR101229180B1 (ko) 폴리이미드 필름
JPH08302015A (ja) 新規なポリイミド及びその製造方法
JPS6128526A (ja) 有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法
JPS6227417A (ja) ポリイミド組成物
JPS63199239A (ja) 新規な溶剤可溶性ポリイミド及びその製造方法
JPH08120075A (ja) コポリイミドの製造法
JPH03247623A (ja) ポリイミド樹脂およびその製造方法
JPS6151033A (ja) 有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法
JPS6119634A (ja) 有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法
JPS63225629A (ja) ポリイミド系樹脂