JPS6251584A - エレベ−タ用カム車式速度制限器の前停止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、カム車式速度制限器の前停止装置であって、
速度制限器の取付架台に固定された。操作されるとエレ
ベータ駆動装置を停止させるスイッチと、撮り子レバー
に配置された操作装置とを有しており、前記操作装置は
速度制限器の作動を惹起する速度を下回る所定速度で運
行するエレベータが正常な運行速度を超過すると前記ス
イッチを操作する形式のものに関する、 従来の技術 エレベータには、安全掴み装置が備えられていなければ
ならない。この安全掴み装置は、正常な運行速度が所定
の値だけ超過された場合、少なくとも降下の際、速度制
限器により始動される。安全掴み装置が作動すると、エ
レベータケージは大きなマイナス加速を受けて停止する
。こうしたことは、乗り手にとって不快であるばかりで
なく、エレベータの再運転準備を整えるのにも著しく手
間を要する。そのため、エレベータケージの速度超過が
僅かの場合には、駆動装置を停止し、ブレーキを作動さ
せ、ケージの運行を減速させて停止させるのが有利であ
る。ケージの速度が、駆動装置の停止にもかかわらず更
に増大する場合には、速度制限器により安全掴み装置が
始動される。これによりケージは案内レールの途中で停
止せしめられる。ケージの速度超過の際に駆動装置を停
止し、更に加速される場合には安全掴み装置を始動する
ためには、カム車式速度制限器を用いることが極めて多
い。これらの制限器は、構造が簡単で、製作費も安く、
構造が簡単なために故障も少ない。

このようなカム車式速度制限器は、２本腕の振り子レバ
ーで作業する。このレバーは、取付架台に回動可能に支
持されており、振や子ローラにより振り子運動を生ぜし
められる。撮り子ローラの反対側の振り子レバ一端部は
撮り子突起として構成されており、この突起が、速度超
過時には爪車の軌道に進入する。駆動装置の前停止用に
は、振り子レバーのところにスイッチを操作する装置が
備えられて因る。

この形式の装置は、スイス特許第３８７９０２号により
公知である。この前停止装置は、第１の具体例によると
、圧縮ばねと、質量体と、取付架台に固定されたスイッ
チとから成っている。質量体には、振り子運動により生
せしめられる慣性力が、値と方向を絶えず変化させなが
ら作用する。圧縮ばねと質量体の寸法は、エレベータ速
度が一定の値を超えると、質量体に作用する慣性力が質
量体重量と圧縮ばね力との合計より大となるように選ば
れている。この結果生じる分力が質量体を静止位置から
上方へ押しずらし、押上げられた質量体によって、取付
架台に固定されたスイッチがボルトを介して操作される
。第２の具体例の場合、前停止装置は引張りばねと、質
量体と、振り子レバーのところのコンタクトとから成っ
ており、更に１第３の具体例では、圧縮ばねと、磁石と
、振り子レバーのところのコンタクトとから成っている
。

し、かじ、３つの具体例はすべて、原理的には等しい作
業形式を有している。即ち、これらの具体例は可動の質
量体で上述のように作業し、この際質ｆｆ１体に対して
慣性力、質量体重量及びばね力から成る合力が作用して
、エレベータの速度超過の際には質量体をその静止位置
から変位させる。

この公知の装置の短所は、機械面の清純が大で、したが
って製作費が高いことである。別の短所は、調節作業や
保守作業に極めて手間がかかることである。電気的及び
機械的な停止のための始動点は個別Ｉ／ｃ調節されねば
ならず、この調節は上記２点の相互影響のために余り簡
単とはいえない。エレベータの定格速度を変更したυ適
合させたりする場合、始動点を整合させるのに常忙二重
の手間がかかり、その際電気的停止のり節は新たに選ば
れたエレベータ定格速度に左右されるのみでなく、機械
的停止の調節にも左右される。

西独実用新案登録第７２３８９９９．２号により公知の
前停止装置は、損υ子レバーとは機械的に分ＦｊｉＩさ
れている。こうすることにより、始動点が別個にかつ独
立的に調節可能になる。この前停止装置はしかし、調節
作業が簡単であるとはいえ、スイス特許第３８７９０２
号の場合と同様の短所をもっている。

これら双方の装置の主な短所は、慣性力によって直接動
かされる質量体によって始動される点である。運動部分
の摩擦力が高まると、慣性力は、確実な始動にはもはや
不十分とな、る。加えて、絶えず運動している部材には
摩耗が起こる。

機械面の費消が大であること、調節及び保守作業に著し
く手間がかかること、故障が生じ易く、従って安全性が
低いことが、公知の前停止装置の著しい短所である。

発明の要約 本発明の目的は、速度超過が所定値になるとエレベータ
装置の駆動装置を前停止する装置、しかも簡単な機械構
造をもち、故障率が最低で、調節が簡単な装置を作製す
ることにある。この目的は、特許請求の範囲に記載の本
発明の装置Ｒ１即ち、振り子−カム原理に基づく速度制
限器に備えられた装置により達成された。エレベータク
ー２は、ワイヤケーブルを介して、爪車と単体構成され
たクープルブーりを駆動する。蛋り子ローラがカムの運
動を、２本腕の振り子レバーへ伝達する。振り子ローラ
とは反対の側の撮り子レバ一端部は、揚り子突起として
構成されている。この振り子レバ一端部には％　２本腕
の操作レバーをもつ操作装ｆｆｆが配置され、前記操作
レバーは振り子レバーに回転可能に支持され、支えデノ
ぐイスによシ固定されている。

本発明によって得られる利点は、実質的に次の点にある
。即ち、前停止装置の始動に必要な力が直接に爪車から
得られること、操作装着が滑動部分をもたないこと、前
停止機構の構造が従来公知のものより簡単であり、この
ため１つ製作費の低減に著しく役立つこと、電気的前停
止の際の始動速度を調節する作業が不要となるために、
ミスの原因が除去され、相応に機能の確突性が高くなる
こと、かつ簡単な構造であるため摩耗にさらされる部品
数が少なくなシ、このため故障の可能性も著しく低減さ
れることである。

次に添付図面に基づき本発明の詳細な説明する。

具体例 第１図〜第５図に、参照番号１で取付架台を示す。この
架台１に互いに接し合って固定された、ケーブル溝２．
１が形成されたケーブルプーリ２と、カム３．１を有す
るカム車３と、切欠き４．１１が形成された歯４．１を
備えた爪車４とが軸１．１１こ回転可能に支持されてい
る。別の軸１，２には、取付架台１のところに２本腕の
振り子レバー５が回動可能に支持されている。レバー５
の一方の腕５．１には回転可能の振り子ローラ５．１１
が取付けられており、また他方の腕５．２は撮り子突起
５．２１を有し、かつ操作装置６を支持している。番号
７で示した支えはねは、一端が架台１に、他端が振り子
レバーＭ范ｓ、ｉに固定されている。このばね７は、撮
り子ローラ５．１１をカム車３の軌道に押付けるのに役
立つ。ばね７の張力の調節は、架台１に備えられた調節
デバイス７．１を介して行なわれる。

操作装置６は軸６．ＩＩこ回転可能に支持された２本腕
操作レバー６．２から成り、レバー６２は、上端部には
Ｖ字形操作部材６．２１を、下端部には始動突起６２２
を夫々有している。操作レバ〜６２と振り子しくぐ−５
との間に支えデバイス８が配置されておシ、この支えデ
バイス８は第１の具体例では、球を取付けられたばねか
ら成っている。前記のようなばねは、ラッチとも称され
る。別の具体例では、支えデバイス８は、ばね固定部材
８．１．１と固定ねじ８．１．２とにより保持された戻
しはね８１から成り、この戻しばね８．１はストッパ８
．２と一緒に振り子レバー５に配置されている。戻しば
ね８．１の操作位置を、参照番号８．３で示す。架台Ｉ
Ｉこ固定された停止装置９は、スイッチヘラ＋ｙ　９．
１１をもつスイッチ９．１を有している。

以上に説明した装置の作業形式は次の過少である。エレ
ベータケージが、爪車４及びカム車３と単体構成された
ケーブルプーリ２を、ワイヤケーブルを介して公知のよ
うに駆動する。振り子ロー−）５．１１は、カム車３の
軌道に従って回転する。

支えげね７は、振り子ローラ５．１１がエレベータ定格
速度まではカム車３のカム３．１に従動するように調節
しておく。振ｐ子レバー５はカム３．１により振り子ロ
ーラ５．１１を介して、交互の方向に振り子運動を生せ
しめられる。エレベータ速度が支えばね７により前調節
された特定の始動値を超えると、振り子ロー２５．１１
がカム車３から浮上がる。振り子レバー５の慣性能率が
、支えばね７の支持能率より大となるからである。振り
子突起５．２１は爪車４の軌道内に入り込んだままにな
シ、その結果ケーブルプーリ２がロックされる。このロ
ックによりケーブル溝２．１内に生じる摩擦によって、
安全掴み装置を始動する力が形成される。

エレベータの駆動装置を前停止するためには、操作装置
６が役立っている。支えデバイス８は、振り子レバー５
に対して操作装置６を静止位置に保持している。静止位
置において始動突起６，２２は振り子突起５．２１に比
べて、爪車４の軌道により近い位置にあるか、ないしは
より深く軌道内ζこ進入する。双方の突起はこの具体例
では、恨り子ローラ５．１１がカム３．１上に載ってい
る場合には常に爪車４の２個の歯４．１の間にある。振
り子ローラ５，１１が２個のカム３．１の間に来ると、
双方の突起は振り子レバー５によって爪車４の歯４，１
の軌道から引き離される。これにより爪車４の歯４．１
は、始動突起６．２２及び振り子突起５゜２】のところ
を、作用を与えることなく通過する。速度超過が生じた
場合は、振り子ロー２５，１１はカム車３から離れる。

爪車４の歯４．１が始動突起６．２２に作用し、操作装
置６を操作位置にもたらす。操作レバー６．２の静止位
置において、操作部材６２１はスイッチヘッド９．１１
に接触しておらず、操作位置において初めてスイッチヘ
ッド９．１１の方にスライドし、それによってスイッチ
９１を切換える。２本腕振り子レバー５が運動しても、
静止位置にある操作レバー６．２が操作される危険は存
在しない。第１の具体例の場合、操作レバー６２はスイ
ッチ切換えのための回動後、再作動するには支えデバイ
ス８の位置まで回転して戻されねばならない。別の具体
例の場合は、回動じて傾いた操作し、ｓ−６，２は支え
デバイス８により自動的に静止位置に戻される。上昇方
向でエレベータケージが速度超過した場合、始動突起６
．２２は爪車４の歯４，１の切欠き４．１１に係合する
。爪車４が左回転することにより、操作レバー６．２は
操作部材６２１と一緒に時計回り方向へ旋回せしめられ
、これによりスイッチヘッド９．１１及びスイッチ９．
１を介して駆動装置が停止せしめられる。

第１の具体例では支えデバイス８を、市販のラッチとし
て構成して置くことができる。このラッチは次のように
作業する。

振り子レバー５に埋込まれたばね案内部には、取付けら
れた球を操作レバー６．２に対して押付けるばねが装入
されている。球の直径は、ばね案内部の直径より小さく
しである。ばね案内部の操作レバー側は、リングで終っ
ている。リング内径は、球がリング孔から抜は出ないよ
うに寸法づけされている。それゆえ、球はばね案内部か
ら、せいぜい球直径の約２分の１だけ進出し得るに過ぎ
ない。

操作装置６の操作位置では、操作レバー６．２が球をば
ね案内部内へ圧入している。球直径よシ直径が小さい孔
が、操作装置６の静止位置において球の上方Ｉζ位置し
ている。球はばね力ｌこよってこの孔内へ押込まれる。

進入する球部分の直径が孔直径に等しくなるところまで
押込まれる。球は、このため振り子レバー５と操作レバ
ー６２との間の連結部材として作用する。操作レバー６
．２０回動によシ、孔は球から離される。これによって
、球は孔から出て、操作レバー６．２によりばね案内部
内へ押込まれる。

ラッチの代シｌこ小型磁石を振９子レバー５に配置する
こともできる。その場合は、操作レバー６．２には孔を
設ける代りに、上記磁石と逆の極性の対応磁石を取付け
ておくことになる。

第４図及び第５図の別の具体例で示したようｌこ、ラッ
チの代りに、操作レバー６．２を自動的に戻す支えデバ
イス８を用いてもよい。この支えデバイス８は、次のよ
うに作業する。ストツノｅ　ｓ、　２によってプレスト
レスを与えられたＵ字形戻しばね８」が、■字形操作部
材６．２１の夫々の側に作用する双方のはね脚端によっ
て操作レバー６．２を静止位置に保持する。下降時にエ
レベータケージが速度超過した場合には、操作レバー６
．２が操作部材６．２１と一緒に反時計回り方向へ旋回
する。その際、戻しはね８．１の一方の脚が操作部材６
．２１に連行され、ばね力に抗して操作位置８．３へと
傾けられる。

爪車４の歯４．１が始動突起６．２２に対して作用を加
えなくなると直ちに、操作位置８．３ではねエネルギを
貯えた戻しばね８．１が操作装置６を再び静止位置に戻
す。上昇方向でエレベータケージの速度超過が生じた場
合は、戻しばね８．１の他方の脚が傾けられる。操作装
置６の戻しは、下降の場合と同じように行なわれる。

【図面の簡単な説明】

＠１図は振り子−カム原理に従って作業する前停止装置
付速度制限器の正面図、第２図は第１図の速度制限器の
平面図、第３図は球を取付けられたばねから成る支えデ
／々イスを備えた第１図の前停止装置の拡大詳細図、第
４図はプレストレスを与えられた戻しばねから成る支え
デバイスを備えた第１図の前停止装置の拡大詳細図、第
５図は第４図の支えデバイスの平面詳細図である。 １・・・取付架台、　　２・・・ケーブルプーリ、３・
・・カム車、　　４・・・爪車、４．１・・・歯、４゜
１１・・・切欠き、　５・・・振り子レバー、５．１１
・・・振り子ｏ　−９、６・・・操作装置、６．２　　
・・・操作レバー、　６．２１・・・Ｖ字形操作部材、
６．２２・・・始動突起、　　７・・・支えばね、８・
・・支えデバイス、　　８．１・・戻しばね、８．２・
・・ストツノ？、　　８．３・・・戻しばね８．１の操
作位置、９・・・停止装置、　　９．１・・・スイッチ
、９．１１・・・スイッチヘッド。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）カム車式速度制限器の前停止装置であつて、速度
   制限器の取付架台に固定された、操作されるとエレベー
   タ駆動装置を停止させるスイッチと、振り子レバーに配
   置された操作装置とを有しており、前記操作装置は速度
   制限器の作動を惹起する速度を下回る所定速度で運行す
   るエレベータが正常な運行速度を超過すると前記スイッ
   チを操作する形式のものにおいて、 操作装置は振り子レバーの、速度制限器の 爪車と協働する振り子突起を具えた振り子腕に支持され
   、かつスイッチ操作部材及び始動突起を有する操作レバ
   ーであり、この操作レバーはこのレバーと振り子レバー
   との間に配置された、支え力を及ぼす少なくとも１個の
   支えデバイスによつて振り子レバーに対し静止位置に保
   持され、前記静止位置において操作レバーの始動突起は
   振り子レバーの振り子突起よりも爪車の運動軌道に接近
   しており、また前記操作レバーは所定のエレベータ運行
   速度に達すると、爪車の歯の１個により支え力に抗して
   旋回せしめられ、操作位置をとることを特徴とする、エ
   レベータ用カム車式速度制限器の前停止装置。
2. （２）支えデバイスがラッチとして構成されていること
   を特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の前停止装
   置。
3. （３）支えデバイスが磁石として構成されていることを
   特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の前停止装置
   。
4. （４）支えデバイスが振り子レバーに配置され、かつス
   トッパによつてプレストレスを付与されたＵ字形の戻し
   ばねを有しており、この戻しばねは旋回した操作装置を
   自動的に静止位置に復帰させ、かつ該位置に保持するこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の前停止
   装置。