JPS60145447A - ピストン往復内燃機関 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クランク軸及びクランクビン並びにクランク
腕から構成されたクランク機構をクランク軸受を介して
支承すると共に、クランク軸に平行に延びる縦縁を有す
る下部開口部を備えたシリンダクランクケースを設け、
このシリンダクランクケースの下部開口部にオイル槽を
密封取付し、このオイル槽の底とクランク機構との間に
シリンダクランクケースの下部開口部のほぼ全長にわた
って延びる仕切を設けた型式のピストン往復内燃機関に
関する。

例えば、西ドイツ公開特許第１９４８１８６号公報から
公知のこの種の公知の内燃機関にあっては、仕切が連接
棒大端の運動経路から僅かな間隔をおいてシリンダクラ
ンクケースの下部開口部の一方の縦縁から他方の縦縁へ
延びており、仕切はこれら両縦縁の近くに開口部を備え
、これらを通ってクランク機構の回転部分に用いられる
オイルがオイル槽内の空間に流出するようになっている
。仕切は連接棒大端の運動経路に合わせら７’している
けれども、仕切がシリンダクランクケースの下部開口部
における両縦縁の近傍に開口部を有しているため、仕切
があるにもかかわらず連接棒大端がオイルに浸漬して、
オイルはね損失（エネルギー損失）が生じる。

オイル槽中のオイル液面が迎常連接棒大端とクランク腕
の運動経路の下方にあるピストン往復内燃機関において
も、オイルはねによる著しい出力損失の生じることが今
や明らかとなった。この現象の調査の結果、クランクケ
ース中の空気がクランク機構の回転によって連接棒大端
とクランク腕の影響を受け、大きな速度でクランクケー
ス内においてクランク機構の回転と同方向に高速で回転
流動することが明らかとなった。この回転流動する空気
により動圧が作らｎ、これがオイル槽中のオイルに働き
このオイルをクランク機構の回転方向に排除するため、
連接棒大端とクランク腕の運動経路内に達する。西ドイ
ツ公開特許第１９４８１８６号公報から公知の仕切はこ
のようなオイルの排除を妨げることができない。その理
由は空気流の動圧が仕切の片側の開口部を遠してその下
にあるオイル槽の中のオイルに働き、のみならず仕切の
別の側の開口部の領域で空気過流により吸引作用が作ら
れ、これがこれらの開口部から連接棒大端とクランク腕
の運動経路内へのオイルの溢流を助けるためである。

本発明の目的は、上記の種類のピストン往復内燃機関に
おいて連接棒大端とクランク腕のオイル中への浸漬と、
これにより喚起される出力損失を僅かな手数で最大限に
減少することにある。

この目的は本発明により次のようにして達成される。す
なわち、仕切が、シリンダクランクケースの下部開口部
におけるクランク機構の回転方向の下手に位置する縦縁
からシリンダ中心軸を含む平面までは中断することなく
閉じていて、上記回転方向において下手に位置するオイ
ル槽の領域をシリンダクランクケースの内室から分離し
ているのである。

本発明の提案により、オイル槽のオイルが前述の空気過
流により作られる動圧により連接棒大端およびクランク
腕の運動経路内へ排除されることが妨げらｎる。

本発明の一様態において、仕切はシリンダ中心軸を含む
前記平面までしか延びておらず、その開放縦縁はオイル
槽中のオイル液面の上方にある。

仕切は、クランク軸受の下方に窪みを備えており、その
側壁は隣接するクランク腕の運動経路近くまで延びてお
り、そして窪みの最深部は仕切の開放縦縁に位置してい
る。これによって既にクランク軸受からの流出オイルの
約半分は直接オイル槽に達し、他方他の半分はクランク
軸受下方に配置された窪みの中に滴下し、そこからオイ
ル槽に流出することができる。こｎらの窪みの側壁はク
ランク腕の運動経路の近くまで引き寄せられているため
、クランク腕と連接棒大端の運動経路内には極めて僅か
なオイルしか到達することができない。

仕切の開放縦縁と、運転中に生じるオイル液面との間に
、オイル槽から仕切へのオイルの溢流を少なくとも殆ど
妨げる間隔が常に存在することが保証されるために速切
であるのは、仕切を少なくともクランク機構の回転方向
で下手側の領域に＄いて断面でクランク腕と連接棒大端
の運動経路に合わせ、従ってほぼ１／４円形に構成し、
こｎにより加速時、登畢時および空気の運動によりクラ
ンクケースの中で排除さｎたオイルが仕切の下方空間上
昇でき、仕切の開放縦縁の領域でのオイル液面が下降す
るようにする。

仕切の安定性を上昇するため、仕切はクランクケースの
下部開口部の一方の縦縁から他方の縦縁に延びることが
でき、その際クランク機構の回転方向からみて上手に位
置する、シリンダクランクケースの下部開口部の前記他
方の縦縁とシリンダ中心軸を含む平面との間にクランク
軸受からその下方にあるオイル槽へのオイル流出のため
の出口が設けらｎる〇 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。

第１図ないし第４図において、（１）はシリンダクラン
クケースを表し、これは幾つかのシリンダ（２）を備え
ている。シリンダクランクケース（１）はクランク機構
（３）を支持しており、このクランク機構（３）は軸受
（４）に支承されたクランク軸（５）、隣接するクラン
ク軸（５）の間に配置さｎたクランクピン（６）、及ヒ
クランクピン（６）をクランク軸（５）と連結しバラン
スウェイトとして形成されたクランク腕（７）によって
構成さｎている。クランクピン（６）の数はシリンダ（
２）の数に一致し、各クランクピン（６）は連接棒（８
）により所属するシリンダ内孔（２）の中に配置さｎた
ピストン（９）と連結している。

シリンダクランクケース（１）は下方に向かって開口し
ており、その下方開口部αＯ（第２図）はフランジ付け
したオイル槽（ロ）により密閉されている。

オイル槽Ｏυの中には通常、潤滑ポンプ（図示せず）の
吸込ホース（２）が配置されている。クランク機構（３
）とオイル槽αυの底との間に仕切α３が配置され。

仕切（至）はシリンダクランクケース（１）の下方開口
部αＯのほぼ全長にわたって延びると共に（第２図）、
特に第３図と第４図から明らかな通り、シリンダ中心軸
を通る平面（ロ）からクランク機構（３）の回転方向の
）に延びてシリンダクランクケース（１）の下方開口部
ａＩの一方の縦縁（至）に達している。クランク軸受（
４）の下方で仕切（至）は窪みα→を備えており、その
側壁αηはクランク腕（７）の運動経路（至）の近傍ま
で持ち上がり、その上端は、第３図から明らかなように
、この回転軌跡（至）と平行に延びている。各窪みＱＱ
の最深部ａ値は仕切（至）の開放縦縁（１）に位置して
いる。各窪み０・間において、仕切（至）は回転方向（
９）の下手側領域において連接棒大端（８ａ）の運動経
路（ハ）（バイオリン形）に近接している。これにより
隣り合う窪みα６間にポケット（イ）が生じる。仕切（
至）の開放縦縁翰のポケット（イ）の領域におけるオイ
ル液面翰からの間隔は、通常オイル槽（１１１からポケ
ット翰にオイルが到達しないが、僅かなオイルがポケッ
ト（ハ）の中に集積することができる範囲で出来るだけ
小さくする。

クランク軸受（４）から噴出するオイルは、約半分が仕
切０３に覆われていないシリンダクランクケース（１）
の下部開口部ＱＯの領域を通って、直接オイル槽α毛に
達する。噴出オイルの残る部分は窪みａＱに達し、そこ
からオイル槽０ηの中に流出することができる。これは
その最深部ａ１が開放縦縁（１）に位置しているためで
ある。窪みＱＱの底の傾斜は水平線に対してたとえば３
度あってよい。窪みαＯの側壁αηはクランク腕（７）
の運動経路（至）近（まで引き上げられているため、僅
かなオイルだけしかクランク腕（７）の周面およびポケ
ツ）Ｕの中に達することができない。ポケット（ハ）に
集積される僅かなオイル量は、連接棒大端（８ａ）によ
り繰り返し持ち去らｎ１オイル槽αＤの中に放出される
。場合により、各ポケット（イ）の最深部に排出穴を設
けることができる。

仕切（至）は特に、クランク機構（３）の回転により流
動させられた空気がオイル槽αＤ内のオイルをクランク
機構（３）の回転方向（２）、すなわち第３図と第４図
の右方へ排除するのを妨げる。仕切（至）がなければ、
この時第４図に一点鎖線で示さｎたオイル液面（ハ）が
生じ、この場合は１図から明らかなように少なくとも連
接棒大端（８ａ）がオイルの中に浸漬して回転抵抗を受
けるであろう。仕切α３によりこれは有効に避けること
ができる。仕切（至）をクランク機構（３）の回転方向
（Ｄ）の下手側領域においてクランク腕（７）及び連接
棒大端（８ａ）の運動経制■力に適合させることにより
、上記の空気の流動により排除されたオイルが仕切αｊ
の下で上昇すると共に、仕切（至）の開放縦縁（１）の
領域のオイル液面が下降し、オイルがポケット（イ）へ
溢流するのを防止でき、この結果安全性が高まる。この
効果は、特に開放縦縁（１）をポケット（イ）の領域で
出来るだけ深くするように務めなければならない場合は
尚更顕著である。仕切（至）はまた、勾配の走行時およ
び加速時にオイルが車の進行方向の後方において連接棒
大端の運動経路に達することも防止する。

仕切（至）は薄板またはプラスチックからなっていてよ
く、ボルト（ハ）によりシリンダクランクケース（１）
の下側に取付けられる。

第５図による実施例が第２図によるものと異なるのは、
仕切（１８ａ）がシリンダクランクケース（１ａ）にお
ける下部開口部（１０ａ）の一方の縦縁（１５ａ）から
他方の縦縁（至）まで延びており、上記他方の縦縁（至
）とシリンダ中心軸を平面（１４ａ）との間の領域に、
クランク軸受（４ａ）からその下にあるオイル槽（図示
されてないが、第１図と同様）へオイルが流出するため
の出口ｃｌりが設けられている点だけである。これによ
り各出口０３の間形成されるブリッジＣ３］）は縦縁（
２０ａ　）を補強し、運転中の縦縁の振動を防ぐ。ブリ
ッジ３】）は、クランク軸受（４ａ）の直下に配置され
るのが望ましいが、しかしクランク軸受（４ａ）の幅よ
りはるかに狭いため、これらの軸受（４ａ）からのオイ
ル流出はブリッジＯＤによって妨げられることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はオイル槽をフランジ付けしたピストンｆ［内燃
機関のシリンダクランクケースの縦断面図％第２図はオ
イル槽を省略した第１図のシリンダクランクケースの底
面図であり、第３図は第１図のＩＩＩ　−Ｉｎ線に沿っ
た断面図、第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面
図、第５図は仕切を変形した第２図と同様の底面図であ
る。 （１）（ｌａ）・・・シリンダクランクケース、（２）
・・・シリンダ、（３）・・・クランク機構、（４）（
４ａ）・・・クランク軸受、（５）・・・クランク軸、
（６）・・・クランクピン、（７）・・・クランク腕、
　（８）＝一連接棒、（８ａ）一連接棒大端、（１０（
１０ａ）・・・下部開口部、（１１１・・・オイル槽、
α３　（１８ａ）・・・仕切。 （１４１（１４ａ）・・・中心軸平面、（至）（１５ａ
）・・・前方の縦縁、０ト・・窪み、Ｃη・・・側壁、
（１１１・・・クランク腕の運動経路、θ１・・・窪み
の最深部、（イ）（２０ａ）・・・仕切の開放縦縁、３
０・・・連接棒大端の縦縁、（イ）・・・ポケット、（
ハ）・・・ボルト、（至）・・・後方の縦縁、０力・・
・ブリッジ、（至）・・・出口。 代理人　森　本　義　弘

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　クランク軸（５）及びクランクピン（６）並びに
   クランク腕（７）から構成されたクランク機構（３）を
   クランク軸受（４Ｈ４ａ）を介して支承すると共に、ク
   ランク軸（５）に平行に延びる縦縁を有する下部開口部
   α＊　（１０ａ）を備えたシリンダクランクケース（１
   ）（ｌａ）を設け、このシリンダクランクケース（１）
   （ｌａ）の下部開口部α０　（１０ａ）にオイル槽（ロ
   ）を密封取付し、このオイル槽（ロ）の底とクランク機
   構（３）との間にシリンダクランクケース（１）（ｌａ
   ）の下部開口部α＊　（１０ａ）のほぼ全長にわたって
   延びる仕切Ｑ３（１８ａ）を設けたピストン往復内燃機
   関であって、前記仕切（１３（１８ａ）が、シリンダク
   ランクケース（１）　（ｌａ）の下部開口部（１（１０
   ａ）におけるクランク機構（３）の回転方向（Ｄ）の下
   手側に位置する縦縁（至）（１５ａ）からシリンダ中心
   軸を含む平面（１４（１４ａ）までは中断することなく
   閉じていることを特徴とするピストン往復内燃機関。 ２、前記仕切（至）が前記平面０るまでしか延びていず
   、その開放縦縁（ホ）がオイル槽αη内の油面の上方に
   あり、また仕切（１３はクランク軸受（４）の下方に窪
   みａ！を備えており、その側壁（１７）は隣接するクラ
   ンク腕（７）の運動経路（至）の近傍まで延び、その最
   深部ＯＩは仕切α３の開放縦縁−に位置していることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のピストン往復
   内燃機関。 ３、前記仕切０３は隣り合う窪みａＱの間にポケット＠
   を備えており、このポケット（イ）におけるクランク機
   構（３）の回転方向（至）の下手領域は連接棒大端（８
   ａ）の運動経路（財）に隣接していることを特徴とする
   特許請求の範囲第２項に記載のピストン往復内燃機関。 ４、前記仕切（１８ａ）がシリンダクランクケース（１
   ａ）の下部開口部（１０ａ）の一方の縦縁（１５ａ）か
   ら他方の縦縁（至）まで延びていると共に、クランク機
   構（３）の回転方向（２）でみて下手側に位置する下部
   開口部（１０ａ）の他方の縦縁（１５ａ）と前記平面（
   １４ａ）との間にクランク軸受（４ａ）からその下方に
   あるオイル槽へオイルが流出することができる出口（２
   ）を備えていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載のピストン往復内燃機関。 ５、仕切０：１　（１８ａ）がシリンダクランクケース
   （１）（ｌａ）にねじ止めされていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項ないし第４項のいずｎかに記載の
   ピストン往復内燃機関。