JP2004353506A - エンジンにおけるオイルパン構造 - Google Patents

エンジンにおけるオイルパン構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2004353506A
JP2004353506A JP2003150310A JP2003150310A JP2004353506A JP 2004353506 A JP2004353506 A JP 2004353506A JP 2003150310 A JP2003150310 A JP 2003150310A JP 2003150310 A JP2003150310 A JP 2003150310A JP 2004353506 A JP2004353506 A JP 2004353506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil pan
bottom plate
engine
flat plate
crankcase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003150310A
Other languages
English (en)
Inventor
Azmi Osman
オスマン アズミ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Petroliam Nasional Bhd Petronas
Original Assignee
Petroliam Nasional Bhd Petronas
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Petroliam Nasional Bhd Petronas filed Critical Petroliam Nasional Bhd Petronas
Priority to JP2003150310A priority Critical patent/JP2004353506A/ja
Priority to MYPI20042024 priority patent/MY141655A/en
Priority to GB0412043A priority patent/GB2402436B/en
Priority to CN 200410048807 priority patent/CN1590723B/zh
Priority to EP04253170A priority patent/EP1482135A3/en
Publication of JP2004353506A publication Critical patent/JP2004353506A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/0004Oilsumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/0004Oilsumps
    • F01M2011/0008Oilsumps with means for reducing vibrations

Abstract

【課題】エンジンの駆動時、オイルパンの各部が振動しないようにして、このオイルパンからの騒音の発生を防止するようにし、また、これが、簡単な構成で、かつ、オイルパンの重量の増大を抑制して達成されるようにする。
【解決手段】エンジン1は、クランクケース2と、ほぼ水平方向に延びる軸心4回りに回転可能となるようクランクケース2に支承されるクランク軸3と、クランクケース2の下端に固着されるオイルパン9とを備える。オイルパン9が、底板25と、この底板25の外縁部から上方に突出してその突出端部が上記クランクケース2に固着される竪壁26―29とを備える。底板25と竪壁26―29とが鋳造により互いに一体成形される。底板25を全体的にみて、この底板25が、オイルパン9の上方に中心点33が位置する球面34の部分形状にほぼ合致するよう成形されたる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、オイルパンが、エンジンの駆動に伴い振動して騒音を発生するということを防止するようにしたエンジンにおけるオイルパン構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開平7−317600号公報
【0004】
エンジンは、一般に、クランクケースと、ほぼ水平方向に延びる軸心回りに回転可能となるよう上記クランクケースに支承されるクランク軸と、上記クランクケースの下端に固着されてその内部にオイルを貯留可能とするオイルパンとを備え、このオイルパンが、底板と、この底板の外縁部から上方に突出してその突出端部が上記クランクケースに固着される竪壁とを備え、上記底板と竪壁とが鋳造により互いに一体成形されている。
【0005】
上記エンジンが駆動するときには、クランク軸などからの衝撃力が上記オイルパンに与えられる。この場合、このオイルパンの剛性が低いと、上記オイルパンの各部に振動が生じて騒音が発生するという不都合が生じる。
【0006】
そこで、従来、上記特許文献1のように、オイルパンの内部に振動吸収板を設けて、上記振動の発生を防止するようにしたものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したようにオイルパンに振動吸収板を設けると、部品点数が増えて、エンジンの構成が複雑になり、また、オイルパンの重量が増大するという問題点もある。
【0008】
また、従来、オイルパンの各部に振動が生じないよう、このオイルパンの全体にわたり、多くのリブを成形したものがあるが、この場合にも、オイルパンの重量が増大しがちとなる。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、エンジンの駆動時、オイルパンの各部が振動しないようにして、このオイルパンからの騒音の発生を防止するようにし、また、これが、簡単な構成で、かつ、オイルパンの重量の増大を抑制して達成されるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のエンジンにおけるオイルパン構造は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0011】
請求項1の発明は、クランクケース2と、ほぼ水平方向に延びる軸心4回りに回転可能となるよう上記クランクケース2に支承されるクランク軸3と、上記クランクケース2の下端に固着されるオイルパン9とを備え、このオイルパン9が、底板25と、この底板25の外縁部から上方に突出してその突出端部が上記クランクケース2に固着される竪壁26―29とを備え、上記底板25と竪壁26―29とが鋳造により互いに一体成形されたエンジンにおけるオイルパン構造において、
【0012】
上記底板25を全体的にみて、この底板25が、上記オイルパン9の上方に中心点33が位置する球面34の部分形状にほぼ合致するよう成形されたものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記クランク軸3の軸心4に沿った視線でみて(図2,5,6)、上記底板25の幅方向の中央部36を通る鉛直線23の近傍に上記中心点33が配置されたものである。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記オイルパン9の側面視で(図1,3,4)、上記底板25の上記クランク軸3の軸方向における中央部37を通る鉛直線23の近傍に上記中心点33が配置されたものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記底板25の一部分がほぼ水平方向に延びる平坦板40となるよう成形され、この平坦板40の上面が上記オイルパン9の内部の最下端に配置され、上記平坦板40の上方に配置されてオイル8を吸入可能とする吸入部18が設けられたエンジンにおけるオイルパン構造において、
【0016】
上記オイルパン9の平面視で(図7)、上記底板25の中央部41から偏位したところに上記平坦板40が配置されたものである。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4の発明に加えて、上記底板25の他部分の上面に溝45が成形され、この溝45の上記平坦板40側の端部がこの平坦板40の上方域に連通するよう成形され、かつ、上記溝45が上記端部に向かうに従い漸次下方に向かい傾斜するよう成形されたものである。
【0018】
請求項6の発明は、請求項4、もしくは5の発明に加えて、上記オイルパン9の内部に設けられて上記クランク軸3に連動連結されるエンジン1の構成部品11が設けられたエンジンにおけるオイルパン構造において、
【0019】
上記構成部品11の下方における上記底板25の部分が、下方に向かって膨出する膨出部47とされ、この膨出部47が、上記クランク軸3の軸心4とほぼ平行な軸心48を中心とする円筒49の部分形状とほぼ合致するよう成形され、上記膨出部47の軸方向の端部が上記平坦板40の外縁部に結合されたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0021】
図1―5において、符号1は、自動車など車両に搭載される多気筒(4気筒)の4サイクルエンジン(内燃機関)である。また、説明の便宜上、各図中矢印Frの方向を前方とし、下記する左右とは、上記前方に向かっての水平方向をいうものとする。なお、車両の進行方向の前方は左方である。
【0022】
上記エンジン1は、車両の車体に支持されるクランクケース2と、このクランクケース2の内部に設けられるクランク軸3とを備え、このクランク軸3はその軸心4が前後方向かつほぼ水平方向に延び、上記クランク軸3は軸心4回りに回転可能となるよう上記クランクケース2に支承されている。また、上記エンジン1は、上記クランクケース2の上端に固着されるシリンダ6と、上記クランクケース2の下端に締結具7により固着されてその内部に潤滑用のオイル8を貯留可能とするオイルパン9とを備えている。
【0023】
また、上記エンジン1は、上記オイルパン9の一端部(前端部、以下同じ)における内部に設けられて上記クランク軸3の一端部に連動連結される上記エンジン1の構成部品11を備えている。具体的には、この構成部品11はオイルポンプ12であって上記クランクケース2の一端部の下面に固着され、上記オイルポンプ12の入力軸13は、上記クランク軸3の一端部に対しチェーン巻掛式の動力伝達手段14により連動連結されている。上記入力軸13の軸心15は上記クランク軸3の軸心4と平行に延び、上記オイルポンプ12は上記軸心15を中心とするほぼ円柱形状とされている。
【0024】
上記オイルパン9の内部において、上記オイルポンプ12から延出する吸入パイプ17と、この吸入パイプ17の延出端部に取り付けられ上記オイル8を吸入可能とする吸入部18と、この吸入部18を上記クランクケース2の下端に支持させるブラケット19とが設けられている。上記オイルパン9の平面視で、上記吸入部18は円形状とされている。また、この吸入部18の下面にはオイル8の吸入口20が成形され、上記吸入部18の内部には不図示のオイルフィルタが設けられている。
【0025】
上記エンジン1の駆動時には、上記クランク軸3に上記オイルポンプ12が連動し、オイルパン9内のオイル8が上記吸入口20から吸入部18と吸入パイプ17とを通り上記オイルポンプ12内に吸入され、その後、エンジン1の各被潤滑部に供給されて、所定の潤滑が行われる。
【0026】
エンジン1の正面視(図2)で、このエンジン1は、鉛直線23に対し右方に少し傾斜している。
【0027】
全図において、上記オイルパン9は、底板25と、この底板25の上記クランク軸3の軸方向における各外縁部からそれぞれ上方に突出する前、後竪壁26,27と、上記底板25の左右の各外縁部からそれぞれ上方に突出する左、右竪壁28,29と、上記各竪壁26―29の上端縁にそれぞれ突設されて上記クランクケース2に固着される外向きフランジ30とを備えている。これら底板25、各竪壁26―29、および各外向きフランジ30はアルミ鋳造製とされてそれぞれ互いに一体成形されている。上記各竪壁26―29と各外向きフランジ30の各上端面は、互いに連続的に連なる平坦面とされて上記オイルパン9の上端面を成形し、上記シリンダ6の下面に接合させられている。
【0028】
上記オイルパン9の底板25を全体的にみて、この底板25は、上記オイルパン9における底板25の鉛直方向の上方に中心点33が位置する球面34の部分形状とほぼ合致するよう成形されている。
【0029】
このため、上記底板25を単に平板形状にすることに比べて、この底板25の剛性が向上させられる。よって、エンジン1の駆動時の衝撃力で、上記オイルパン9の底板25の各部に振動が生じるということが防止されて、このオイルパン9からの騒音の発生は防止される。
【0030】
そして、上記したオイルパン9からの騒音の発生は、上記底板25を球面34の部分形状にほぼ合致させたというものであって、別途の振動吸収板や多くのリブを設けたものではないため、上記オイルパン9からの騒音の発生の防止は、簡単な構成で、かつ、オイルパン9の重量の増大を抑制して達成される。
【0031】
上記クランク軸3の軸心4に沿った視線でみて(図2,5,6)、上記底板25の左右の幅方向の中央部36を通る鉛直線23の近傍に上記中心点33が配置されている。
【0032】
このため、上記底板25は、上記視線でみて(図2,5,6)、上記鉛直線23を基準としてほぼ左右対称形とされることから、上記底板25に剛性上の偏りの生じることが防止される。よって、上記底板25の各部に振動が生じるということが、より確実に防止されて、このオイルパン9からの騒音の発生が、より確実に防止される。
【0033】
上記オイルパン9の側面視で(図1,3,4)、上記底板25の上記クランク軸3の軸方向における中央部37を通る鉛直線23の近傍に上記中心点33が配置されている。
【0034】
このため、上記底板25は、上記オイルパン9の側面視で(図1,3,4)、上記鉛直線23を基準としてほぼ前後対称形とされることから、上記底板25に剛性上の偏りの生じることが防止される。よって、上記底板25の各部に振動が生じるということが、より確実に防止されて、このオイルパン9からの騒音の発生が、より確実に防止される。
【0035】
上記の場合、中心点33から、球面34の部分形状にほぼ合致する形状の上記底板25の下面までの寸法は35―45cmであることが好ましく、35cm未満であると、上記底板25の中央部36,37が下方に向かって大きく突出することにより、エンジン1の上下方向の寸法が過大になりがちであり、45cmを超えると、底板25が平坦形状になり過ぎて、剛性の向上が阻害される。
【0036】
図2,4,7―10において、上記底板25の一部分がほぼ水平方向に延びる円形状の平坦板40とされている。この平坦板40の上面は上記オイルパン9の最下端に配置され、上記平坦板40の上方近傍に上記吸入部18の吸入口20が配置されている。上記平坦板40の直径は約8―10cmとされている。
【0037】
上記オイルパン9の平面視で(図7)、上記底板25の中央部41の近傍で、かつ、この中央部41から偏位したところに上記平坦板40の中央部42が位置するようこの平坦板40が配置されている。
【0038】
上記の場合、平坦板40の上面は上記オイルパン9の最下端に配置され、かつ、このオイルパン9の平面視での中央部41の近傍に上記平坦板40が配置され、更に、この平坦板40の上方近傍に上記吸入部18が配置されている。このため、車両の走行時など、上記オイルパン9内のオイル8の液面の角度が前後、左右にそれぞれ変動した場合でも、上記吸入部18はオイル8中に常により確実に位置させられる。よって、上記吸入部18を通し上記オイルポンプ12にオイル8が、より確実に吸入され、このオイル8による所定の潤滑が確保される。
【0039】
ここで、上記エンジン1の駆動に伴い、オイルパン9の底板25が振動するときには、その振幅はこの底板25の平面視での中央部41で最大となりがちである。また、上記平坦板40は剛性の低い構造であって、振幅が大きくなりがちなものである。
【0040】
そこで、上記したように、底板25の中央部41から偏位したところに上記平坦板40を配置したのであり、このため、上記平坦板40が大きい振幅で振動するということが抑制される。よって、この点でも、上記オイルパン9からの騒音の発生が防止される。
【0041】
図7―10において、上記底板25において、上記平坦板40を除く他部分には、上記クランク軸3の軸方向に延び、かつ、下方に向かって膨出するビード44が複数本成形されている。上記底板25の平面視での中央部41側における上記各ビード44の端部は、それぞれ上記平坦板40の外縁部に結合されている。
【0042】
このため、上記ビード44によって、上記底板25の他部分の各部の剛性が向上させられ、また、剛性の低い平坦板40が上記各ビード44によって補強される。よって、上記平坦板40を含む上記底板25の各部の振動が更に抑制され、オイルパン9からの騒音の発生が更に防止される。
【0043】
上記底板25の他部分の上面に、上記各ビード44の内面(上面)によって溝45が成形され、これら各溝45の上記平坦板40側の端部は、上記平坦板40の上方域に連通するよう成形されている。また、上記各溝45は上記端部に向かうに従い漸次下方に向かい傾斜するよう成形されている。
【0044】
このため、上記オイルパン9内のオイル8の液面が下がった場合でも、上記溝45によって、上記平坦板40上にオイル8が案内されることから、上記吸入部18はオイル8中に、より確実に位置させられる。よって、上記吸入部18を通し上記オイルポンプ12にオイル8がより確実に吸入されて、このオイル8による所定の潤滑が確保される。
【0045】
図1,4,5,7,8,10において、上記構成部品11のオイルポンプ12の下方における上記底板25の部分は、下方に向かって膨出させられて膨出部47とされている。この膨出部47は、上記オイルパン9内に位置して上記クランク軸3の軸心4とほぼ平行な軸心48を中心とするほぼ円筒の部分形状となるよう成形されている。上記膨出部47の軸方向における一端部は上記前竪壁26に結合され、他端部は上記平坦板40の外縁部に結合されている。
【0046】
このため、円筒の部分形状にほぼ合致して剛性の大きい膨出部47を設けたことにより、上記底板25の剛性が向上させられる。しかも、上記膨出部47の端部が剛性の低い平坦板40の外縁部に結合されていて、この平坦板40が上記膨出部47によって補強される。よって、上記平坦板40を含む底板25の各部の振動が防止される。
【0047】
また、上記膨出部47の内底部はその軸方向で上記平坦板40に向かうに従い漸次下方に向って傾斜させられており、このため、上記膨出部47内にオイル8が残留するということは防止される。
【0048】
また、上記構成部品11のオイルポンプ12の下部は上記膨出部47の内部に嵌入されており、このため、上記構成部品11のオイルポンプ12とオイルパン9とが互いにコンパクトに配置され、エンジン1の小形化が図られている。
【0049】
なお、以上は図示の例によるが、球面34の中心点33は上記鉛直線23から前後もしくは左右の各側方のいずれかに多少偏位していてもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0051】
請求項1の発明は、クランクケースと、ほぼ水平方向に延びる軸心回りに回転可能となるよう上記クランクケースに支承されるクランク軸と、上記クランクケースの下端に固着されるオイルパンとを備え、このオイルパンが、底板と、この底板の外縁部から上方に突出してその突出端部が上記クランクケースに固着される竪壁とを備え、上記底板と竪壁とが鋳造により互いに一体成形されたエンジンにおけるオイルパン構造において、
【0052】
上記底板を全体的にみて、この底板が、上記オイルパンの上方に中心点が位置する球面の部分形状にほぼ合致するよう成形されている。
【0053】
このため、上記底板を単に平板形状にすることに比べて、この底板の剛性が向上させられる。よって、エンジンの駆動時の衝撃力で、上記オイルパンの底板の各部に振動が生じるということが防止されて、このオイルパンからの騒音の発生は防止される。
【0054】
そして、上記したオイルパンからの騒音の発生は、上記底板を球面の部分形状にほぼ合致させたというものであって、別途の振動吸収板や多くのリブを設けたものではないため、上記オイルパンからの騒音の発生の防止は、簡単な構成で、かつ、オイルパンの重量の増大を抑制して達成される。
【0055】
請求項2の発明は、上記クランク軸の軸心に沿った視線でみて、上記底板の幅方向の中央部を通る鉛直線の近傍に上記中心点が配置されている。
【0056】
このため、上記底板は、上記視線でみて、上記鉛直線を基準としてほぼ対称形とされることから、上記底板に剛性上の偏りの生じることが防止される。よって、上記底板の各部に振動が生じるということが、より確実に防止されて、このオイルパンからの騒音の発生が、より確実に防止される。
【0057】
請求項3の発明は、上記オイルパンの側面視で、上記底板の上記クランク軸の軸方向における中央部を通る鉛直線の近傍に上記中心点が配置されている。
【0058】
このため、上記底板は、上記オイルパンの側面視で、上記鉛直線を基準としてほぼ対称形とされることから、上記底板に剛性上の偏りの生じることが防止される。よって、上記底板の各部に振動が生じるということが、より確実に防止されて、このオイルパンからの騒音の発生が、より確実に防止される。
【0059】
請求項4の発明は、上記底板の一部分がほぼ水平方向に延びる平坦板となるよう成形され、この平坦板の上面が上記オイルパンの内部の最下端に配置され、上記平坦板の上方に配置されてオイルを吸入可能とする吸入部が設けられたエンジンにおけるオイルパン構造において、
【0060】
上記オイルパンの平面視で、上記底板の中央部から偏位したところに上記平坦板が配置されている。
【0061】
ここで、上記エンジンの駆動に伴い、オイルパンの底板が振動するときには、その振幅はこの底板の平面視での中央部で最大となりがちである。また、上記平坦板は剛性の低い構造であって、振幅が大きくなりがちなものである。
【0062】
そこで、上記したように、底板の中央部から偏位したところに上記平坦板を配置したのであり、このため、上記平坦板が大きい振幅で振動するということが抑制される。よって、上記オイルパンからの騒音の発生が防止される。
【0063】
請求項5の発明は、上記底板の他部分の上面に溝が成形され、この溝の上記平坦板側の端部がこの平坦板の上方域に連通するよう成形され、かつ、上記溝が上記端部に向かうに従い漸次下方に向かい傾斜するよう成形されている。
【0064】
このため、上記オイルパン内のオイルの液面が下がった場合でも、上記溝によって、上記平坦板上にオイルが案内されることから、上記吸入部はオイル中に、より確実に位置させられる。よって、上記吸入部を通し上記オイルポンプにオイルがより確実に吸入されて、このオイルによる所定の潤滑が確保される。
【0065】
請求項6の発明は、上記オイルパンの内部に設けられて上記クランク軸に連動連結されるエンジンの構成部品が設けられたエンジンにおけるオイルパン構造において、
【0066】
上記構成部品の下方における上記底板の部分が、下方に向かって膨出する膨出部とされ、この膨出部が、上記クランク軸の軸心とほぼ平行な軸心を中心とする円筒の部分形状とほぼ合致するよう成形され、上記膨出部の軸方向の端部が上記平坦板の外縁部に結合されている。
【0067】
このため、円筒の部分形状にほぼ合致して剛性の大きい膨出部を設けたことにより、上記底板の剛性が向上させられる。しかも、上記膨出部の端部が剛性の低い平坦板の外縁部に結合されていて、この平坦板が上記膨出部によって補強される。よって、上記平坦板を含む底板の各部の振動が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の部分拡大図である。
【図2】エンジンの正面図である。
【図3】エンジンの側面図である。
【図4】図1で示したものの断面図である。
【図5】図1の5‐5線矢視断面図である。
【図6】図1の6‐6線矢視断面図である。
【図7】オイルパンの平面図である。
【図8】オイルパンの下面図である。
【図9】オイルパンの内部をみた斜視図である。
【図10】オイルパンの下面をみた斜視図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 クランクケース
3 クランク軸
4 軸心
8 オイル
9 オイルパン
11 構成部品
12 オイルポンプ
17 吸入パイプ
18 吸入部
20 吸入口
23 鉛直線
25 底板
26 竪壁
27 竪壁
28 竪壁
29 竪壁
33 中心点
34 球面
36 中央部
37 中央部
40 平坦板
41 中央部
42 中央部
44 ビード
45 溝
47 膨出部
48 軸心
49 円筒

Claims (6)

  1. クランクケースと、ほぼ水平方向に延びる軸心回りに回転可能となるよう上記クランクケースに支承されるクランク軸と、上記クランクケースの下端に固着されるオイルパンとを備え、このオイルパンが、底板と、この底板の外縁部から上方に突出してその突出端部が上記クランクケースに固着される竪壁とを備え、上記底板と竪壁とが鋳造により互いに一体成形されたエンジンにおけるオイルパン構造において、
    上記底板を全体的にみて、この底板が、上記オイルパンの上方に中心点が位置する球面の部分形状にほぼ合致するよう成形されたエンジンにおけるオイルパン構造。
  2. 上記クランク軸の軸心に沿った視線でみて、上記底板の幅方向の中央部を通る鉛直線の近傍に上記中心点が配置された請求項1に記載のエンジンにおけるオイルパン構造。
  3. 上記オイルパンの側面視で、上記底板の上記クランク軸の軸方向における中央部を通る鉛直線の近傍に上記中心点が配置された請求項1、もしくは2に記載のエンジンにおけるオイルパン構造。
  4. 上記底板の一部分がほぼ水平方向に延びる平坦板となるよう成形され、この平坦板の上面が上記オイルパンの内部の最下端に配置され、上記平坦板の上方に配置されてオイルを吸入可能とする吸入部が設けられたエンジンにおけるオイルパン構造において、
    上記オイルパンの平面視で、上記底板の中央部から偏位したところに上記平坦板が配置された請求項1から3のうちいずれか1つに記載のエンジンにおけるオイルパン構造。
  5. 上記底板の他部分の上面に溝が成形され、この溝の上記平坦板側の端部がこの平坦板の上方域に連通するよう成形され、かつ、上記溝が上記端部に向かうに従い漸次下方に向かい傾斜するよう成形された請求項4に記載のエンジンにおけるオイルパン構造。
  6. 上記オイルパンの内部に設けられて上記クランク軸に連動連結されるエンジンの構成部品が設けられたエンジンにおけるオイルパン構造において、
    上記構成部品の下方における上記底板の部分が、下方に向かって膨出する膨出部とされ、この膨出部が、上記クランク軸の軸心とほぼ平行な軸心を中心とする円筒の部分形状とほぼ合致するよう成形され、上記膨出部の軸方向の端部が上記平坦板の外縁部に結合された請求項4、もしくは5に記載のエンジンにおけるオイルパン構造。
JP2003150310A 2003-05-28 2003-05-28 エンジンにおけるオイルパン構造 Pending JP2004353506A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003150310A JP2004353506A (ja) 2003-05-28 2003-05-28 エンジンにおけるオイルパン構造
MYPI20042024 MY141655A (en) 2003-05-28 2004-05-27 Oil pan structure in engine
GB0412043A GB2402436B (en) 2003-05-28 2004-05-28 Oil pan structure for an engine
CN 200410048807 CN1590723B (zh) 2003-05-28 2004-05-28 发动机中的油盘构件
EP04253170A EP1482135A3 (en) 2003-05-28 2004-05-28 Oil pan structure for an engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003150310A JP2004353506A (ja) 2003-05-28 2003-05-28 エンジンにおけるオイルパン構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004353506A true JP2004353506A (ja) 2004-12-16

Family

ID=32677676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003150310A Pending JP2004353506A (ja) 2003-05-28 2003-05-28 エンジンにおけるオイルパン構造

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1482135A3 (ja)
JP (1) JP2004353506A (ja)
CN (1) CN1590723B (ja)
GB (1) GB2402436B (ja)
MY (1) MY141655A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031814A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Toyota Motor Corp 内燃機関のピストンおよびその製造方法
CN112360591A (zh) * 2020-11-11 2021-02-12 新昌县精锐机械有限公司 一种发电机油底壳及其制备工艺
JP2021110255A (ja) * 2020-01-07 2021-08-02 本田技研工業株式会社 オイルパン
JP2021156254A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 本田技研工業株式会社 内燃機関のオイルパン

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202009018682U1 (de) * 2009-12-22 2012-08-22 Elringklinger Ag Ölwanne
US10724469B2 (en) 2010-12-29 2020-07-28 Ford Global Technologies, Llc Cylinder block assembly
US8887703B2 (en) 2011-10-10 2014-11-18 Ford Global Technologies, Llc Integrated positive crankcase ventilation vent

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227626A (ja) * 2000-12-21 2002-08-14 Petroliam Nasional Bhd 自動車エンジン用オイルパン

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3334044C2 (de) * 1983-09-21 1985-11-07 Audi AG, 8070 Ingolstadt Hubkolben-Brennkraftmaschine
DE19620905A1 (de) * 1996-05-23 1997-11-27 Mtu Friedrichshafen Gmbh Ölleiteinrichtung
US6029638A (en) * 1997-11-07 2000-02-29 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with dry sump lubricating system
JP3839993B2 (ja) * 1999-04-19 2006-11-01 株式会社共立 4サイクル内燃エンジン
JP4228491B2 (ja) * 1999-11-02 2009-02-25 日産自動車株式会社 内燃機関のカバー制振構造及びオイルパン制振構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227626A (ja) * 2000-12-21 2002-08-14 Petroliam Nasional Bhd 自動車エンジン用オイルパン

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031814A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Toyota Motor Corp 内燃機関のピストンおよびその製造方法
JP2021110255A (ja) * 2020-01-07 2021-08-02 本田技研工業株式会社 オイルパン
JP6998407B2 (ja) 2020-01-07 2022-01-18 本田技研工業株式会社 オイルパン
US11480077B2 (en) 2020-01-07 2022-10-25 Honda Motor Co., Ltd. Oil pan
JP2021156254A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 本田技研工業株式会社 内燃機関のオイルパン
US11220937B2 (en) 2020-03-30 2022-01-11 Honda Motor Co., Ltd. Oil pan for internal combustion engine
JP7043536B2 (ja) 2020-03-30 2022-03-29 本田技研工業株式会社 内燃機関のオイルパン
CN112360591A (zh) * 2020-11-11 2021-02-12 新昌县精锐机械有限公司 一种发电机油底壳及其制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
EP1482135A3 (en) 2009-12-30
CN1590723A (zh) 2005-03-09
GB0412043D0 (en) 2004-06-30
EP1482135A2 (en) 2004-12-01
CN1590723B (zh) 2011-09-14
GB2402436A (en) 2004-12-08
MY141655A (en) 2010-05-31
GB2402436B (en) 2006-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5513925B2 (ja) クランクケース構造
JP2009068345A (ja) エンジンに固設されたカバー
US8176890B2 (en) Engine oil pan structure
JP2573766Y2 (ja) エンジンのロアブロック構造
US20110073062A1 (en) Oil pan structure
JP2004353506A (ja) エンジンにおけるオイルパン構造
JPS5825897B2 (ja) クウキアツシユク 4 サイクルオウフクピストンナイネンキカン
JP2010509536A (ja) 内燃機関のオイルパン
US5662080A (en) Engine crankcase
JP2008184924A (ja) エンジン
US10655513B2 (en) Oil pan
EP1482134B1 (en) Oil pan structure for an engine
JP6810620B2 (ja) オイルケース
JP2003201928A (ja) エンジンの吸気系支持構造
JP2015218696A (ja) 内燃機関のクランクケース及び内燃機関
US20200386128A1 (en) Structure of internal combustion engine
JP7327196B2 (ja) バランサ付きエンジン
JP4580593B2 (ja) エンジン用オイルパン
JPH04121445A (ja) エンジンのブロック構造
JP5346097B2 (ja) エンジンに固設されたカバー
JP2013096238A (ja) オイルパン構造
JP2003161163A (ja) オイルのエアレーション防止構造
JP2021156254A (ja) 内燃機関のオイルパン
JP2021120563A (ja) 内燃機関の補機取付構造
JP2020084864A (ja) オイルパン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060509

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090818

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090819

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090824

A601 Written request for extension of time

Effective date: 20091019

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

A602 Written permission of extension of time

Effective date: 20091022

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091119

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02