JP2008184924A - エンジン - Google Patents

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義史 小西
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Abstract

【課題】オイルパンの所定の剛性及びオイルパンを深く構成することなく所定の潤滑油の容量を確保すると共に、前後方向及び左右方向の幅を小さくすることができるエンジンを提供する。
【解決手段】オイルパン24は、上面を開口としたほぼ箱型形状を有し、底面部50と、底面部50の周縁から上方に角を丸くして一体的に立ち上がる周壁部51と、周壁部51の上端縁から外方に水平方向に延びるフランジ部52とから構成されている。周壁部51は、平面視が底面部の周縁に沿って波形形状に形成され、内方側に膨らむ凸部53と外方側に膨らむ凹部54とが交互に現れている。したがって、周壁部51が外方に膨らんだ凹部54の分だけ、所定の潤滑油の容量を確保することができ、周壁部51が波形形状に形成されることによりオイルパン24の剛性が高くなる。
【選択図】図3

Description

この発明はエンジンに関し、特にオイルパンが直接又はラダーフレーム(間座)を介してシリンダブロックに取り付けられるエンジンに関するものである。
エンジンのシリンダブロックの下方には、潤滑油を溜めておくためのオイルパンが取り付けられている。このオイルパンは、シリンダブロックの下面に取り付けられたラダーフレームの下面に取り付けられ、所定の剛性が確保されている。この剛性を確保するために、複数の補強リブがオイルパン内部の底面に垂直方向に設けられたオイルパン(例えば、特許文献1参照)や、オイルパンの底面部から周壁部にかけて折り曲げ方向に延びるように内方に膨らませた補強リブが設けられたオイルパン(例えば、特許文献2参照)が開示されている。又、シリンダブロックとオイルパンとの間にラダーフレームが取り付けられる場合、オイルパンの周壁は、ラダーフレームをシリンダブロックに取り付けるためのボルト頭を避けるように、そのボルト頭の外方に配置されている。そして、オイルパンの周壁の上端縁からは、外方であって水平方向に延びるようにフランジ部(縁部)が形成され、オイルパンは、フランジ部に配置されたボルトによりプレート又はラダーフレームに固定されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3665122号公報 特開2006−194156号公報
上記のような従来のオイルパンでは、オイルパン内部に補強リブが設けられているため、補強リブの体積分だけ潤滑油の容量が減少している。又、ラダーフレームをシリンダブロックに取り付けるためのボルトとオイルパンをラダーフレームに取り付けるためのボルトとが、オイルパンの周壁の厚み方向に所定の間隔をあけて配置されている。この間隔に影響されて、エンジンの幅が大きくなっている。更に、エンジンの幅を小さくして同じ容量の潤滑油を確保するためには、オイルパンを深く構成する必要があり、エンジンの高さが高くなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、オイルパンの所定の剛性及びオイルパンを深く構成することなく所定の潤滑油の容量を確保すると共に、前後方向及び左右方向の幅を小さくすることができるエンジンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダブロックの下方にオイルパンが設けられるエンジンであって、オイルパンは、底面部と、底面部の周縁から上方に一体的に立ち上がる周壁部とを備え、周壁部は、その肉厚がほぼ一定であると共に、平面視が前記周縁に沿って波形形状に形成されたものである。
このように構成すると、オイルパン底面の平面視における投影面積が大きくなり、かつ
オイルパンの剛性が高くなる
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、シリンダブロックとオイルパンとの間にラダーフレームが取り付けられ、オイルパンは、周壁部の上端縁から外方に延びるフランジ部を更に備え、フランジ部の内方に膨らむ凸部には、オイルパンをラダーフレームに取り付ける固定具を挿通させるための孔が形成され、フランジ部の外方に膨らむ凹部には、ラダーフレームをシリンダブロックに取り付ける固定具が配置されたものである。
このように構成すると、オイルパンをラダーフレームに取り付ける固定具と、ラダーフレームをシリンダブロックに取り付ける固定具との間隔が小さくなる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、シリンダブロックとオイルパンとの間にラダーフレームが取り付けられ、シリンダブロックにラダーフレーム及びオイルパンを、1つの固定具により、複数個所共締めされたものである。
このように構成すると、オイルパンをラダーフレームに取り付ける固定具と、ラダーフレームをシリンダブロックに取り付ける固定具との間隔がなくなる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、ラダーフレームは、その上面の周縁に液体パッキンが塗布され、クランク軸の両側に配置される側壁と、側壁の各々に接続される前壁及び後壁と、前壁と後壁との間に配置され、側壁の各々に接続されるシリンダを分離するための隔壁とを備え、前壁、隔壁及び後壁の各々の上面は、クランク軸の軸方向からみてほぼ中央に向かって下方に傾斜するように形成されたものである。
このように構成すると、ラダーフレームをシリンダブロックに、クランク軸方向からみてほぼ中央部のみを固定具により取り付けると、側壁の上面に面圧が加わる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、オイルパン底面の平面視における投影面積が大きくなるため、オイルパンを深く構成することなく所定の潤滑油の容量を確保することができる。かつ、オイルパンの剛性が高くなるため、シリンダブロックから伝達される振動によるオイルパンの騒音を低減させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、オイルパンをラダーフレームに取り付ける固定具と、ラダーフレームをシリンダブロックに取り付ける固定具との間隔が小さくなるため、クランク軸方向及びこれに直交する方向におけるオイルパンの幅を小さくすることができ、同方向におけるエンジンの幅を小さくすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、オイルパンをラダーフレームに取り付ける固定具と、ラダーフレームをシリンダブロックに取り付ける固定具との間隔がなくなるため、クランク軸方向及びこれに直交する方向におけるオイルパンの幅を小さくすることができ、同方向におけるエンジンの幅を小さくすることができる。又、部品点数が削減され、エンジンの製作期間を短縮し、コストを低減させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、ラダーフレームをシリンダブロックに、クランク軸方向からみてほぼ中央部のみを固定具により取り付けると、側壁の上面に面圧が加わるため、ラダーフレームの側壁に配置される固定具が取り付けられる次工程のオイルパン取付けまでの間、ラダーフレーム上面の周縁に塗布された液体パッキンが乾燥することを防止することができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1はこの発明の第1の実施の形態によるエンジンの左側面図であり、図2は図1で示したエンジンの正面図である。
図1及び図2を参照して、エンジン20は、中央部のシリンダブロック21と、シリンダブロック21の上面に取り付けられたシリンダヘッド22と、シリンダブロック21の下面に取り付けられたラダーフレーム23と、ラダーフレーム23の下面に取り付けられたオイルパン24とを備えている。ラダーフレーム23及びオイルパン24の詳細については後述する。シリンダブロック21の左側面(エンジン20の左側面)には、燃料噴射ポンプ30や図示しないクランクケース内で使用される潤滑油を濾過するためのフィルター26等が設けられている。シリンダブロック21の後方には、図示しないフライホイールがエンジン20のクランク軸32の後端に取り付けられ、フライホイールカバー27に覆われている。シリンダブロック21の前面には、燃料噴射ポンプ30を駆動させるカム機構等を内包するギアケース28が取り付けられ、ギアケース28の前面はギアケースカバー29で覆われている。ラダーフレーム23は、ギアケース28の下面まで延びて設けられ、シリンダブロック21に加えてギアケース28とも連結されている。
ギアケースカバー29の前方には、駆動プーリ33がクランク軸32の前端に一体的に取り付けられている。駆動プーリ33の上方には、従動プーリ34が軸35と一体的に回動自在に取り付けられ、軸35の前端には、冷却ファン31が一体的に取り付けられている。従動プーリ34の右方には、テンションプーリ36がオルタネータ39の軸37と一体的に回動自在に取り付けられている。オルタネータ39は、エンジン補機の1つであり、下部に取付け支点41を備えた取付けフランジ40を介して取り付けられている。上記の駆動プーリ33、従動プーリ34及びテンションプーリ36の各々には、Vベルト38が巻回されている。そのVベルト38を介して、駆動プーリ33の駆動力が従動プーリ34及びテンションプーリ36に伝達され、従動プーリ34の軸35に一体的に取り付けられた冷却ファン31が駆動し、オルタネータ39が作動する。
次に、上述のオイルパン24の詳細について説明する。
図3は図1で示したオイルパンの概略構成を示した外観斜視図であり、図4は図1で示したオイルパンの概略平面図であり、図5は図1で示したラダーフレームの概略平面図であり、図6は図1で示したラダーフレームの概略底面図であり、図7は図4、図5及び図6で示したVII−VIIラインにおけるエンジン下部の概略断面図である。
図3及び図4を参照して、オイルパン24は、鉄板等から絞り成形され、上面を開口としたほぼ箱型形状を有し、底面部50と、底面部50の周縁から上方に角を丸くして一体的に立ち上がる周壁部51と、周壁部51の上端縁から外方に水平方向に延びるフランジ部52とから構成されている。
底面部50は平板状からなり、その中央に下方に窪んだ集油部56が形成されている。集油部56の周壁部50と連続して立ち上がる側面には、円形のドレン孔57が形成され、一定期間が経過して不純物が混ざったり、酸化してしまった潤滑油をドレン孔57を通じてオイルパン24から排出することができるようになっている。
周壁部51は、その肉厚がほぼ一定であると共に、平面視が底面部50の周縁に沿って波形形状に形成され、内方側に膨らむ凸部53と外方側に膨らむ凹部54とが交互に現れている。
フランジ部52は、平面視において、外周縁がほぼ矩形形状に形成され、内周縁が周壁部51の上端形状に合わせて凸部53と凹部54とが形成されている。オイルパン24をラダーフレーム23に取り付けるためのボルト孔55・55・・・が、上記凸部53に形成されている。又、クランク軸32の軸方向に直行する方向において、フランジ部52を含めたオイルパン24の幅は、その上面に配置されるラダーフレーム23の幅に合わせて設定されている。
この実施の形態によるオイルパン24では、周壁部51が外方に膨らんだ凹部54の分だけ、底面部50の平面視における投影面積が大きくなるため、オイルパンを深く構成することなく所定の潤滑油の容量を確保することができる。又、オイルパン24の内部に補強リブが形成されていないため、その分だけ潤滑油の容量を増加させることができ、オイルパンの軽量化を図ることができる。更に、周壁部51が波形形状に形成されることによりオイルパン24の剛性が高くなるため、シリンダブロック21から伝達される振動を低減させることができる。
次に、上述のラダーフレーム23の詳細について説明する。
図5、図6及び図7を参照して、ラダーフレーム23は、クランク軸32と平行に両側に配置される側壁71・71と、側壁71・71に直交するように接続される前壁69及び後壁70と、前壁69と後壁70との間にそれと平行に配置されるシリンダ間を分離するための隔壁60・60とを備えている。前壁69、後壁70及び側壁71・71の各々の上面63には、ラダーフレーム23をシリンダブロック21に取り付けるためのボルト孔62・62・・・が下面65まで貫通させて1列ずつ形成され、クランク軸32のクランクジャーナルを支持する軸受部61がクランク軸32の軸方向からみて半円状に形成されている。ラダーフレーム23の下面65には、上記のボルト孔62・62・・・に加えて、オイルパン24をラダーフレーム23に取り付けるためのボルト孔64・64・・・が、ラダーフレーム23の外周に沿って形成されている。このボルト孔64・64・・・は、上述のオイルパン24に形成されたボルト孔55・55・・・と重なるように同位置に配置されている。
次に、ラダーフレーム23及びオイルパン24の取付け構造について説明する。
図7を中心に参照して、ラダーフレーム23が、固定具の1つであるボルト66・66・・・をラダーフレーム23に形成されたボルト孔62・62・・・を挿通させシリンダブロック21に形成されたボルト孔72・72・・・に螺合させることにより、シリンダブロック21に取り付けられる。
次に、オイルパン24が、固定具の1つであるボルト67・67・・・をフランジ部52に形成されたボルト孔55・55・・・を挿通させラダーフレーム23に形成されたボルト孔64・64・・・に螺合させることにより、ラダーフレーム23に取り付けられる。
尚、ラダーフレーム23及びオイルパン24は取付け前に、液体パッキンが、ラダーフレーム23にあっては上面63の周縁に、オイルパン24にあってはフランジ部52の上面58の周縁に、塗布される。液体パッキンが塗布される部分には、ボルト67・67・・・及びボルト66・66・・・が配置されているため、所定の面圧が確保されている。この液体パッキンは、潤滑油がクランクケース外部に漏れることを防止するために塗布される。このようにして、ラダーフレーム23及びオイルパン24は取り付けられる。
ここで、図4に戻って、上述のラダーフレーム23をシリンダブロック21に取り付けるためのボルト66・66・・・の頭位置が2点鎖線で示されている。ラダーフレーム23の側壁71・71よりに配置されたボルト66・66・・・は、オイルパン24の周壁部51に近接させてオイルパン24の凹部54に配置されている。又、オイルパン24をラダーフレーム23に取り付けるためのボルト66・66・・・は、オイルパン24の凸部53に配置されている。よって、ボルト66・66・・・とボルト67・67・・・とのクランク軸32の軸方向に直交する方向における間隔が狭くなっている。尚、クランク軸32の軸方向における間隔が狭くなるように構成することもできる。
したがって、この実施の形態によるエンジン20では、上記間隔が狭くなった分だけクランク軸32の軸方向に直交する方向におけるオイルパン24の幅を小さくすることができる。それに伴って、ラダーフレーム23の幅も小さくすることができ、同方向のエンジン20の幅を小さくすることができる。
図8はこの発明の第2の実施の形態によるエンジンに設けられたオイルパンの概略平面図であり、先の第1の実施の形態による図4に対応した図である。図9はこの発明の第2の実施の形態によるエンジンに設けられたラダーフレームの概略平面図であり、図10は図9で示したラダーフレームの概略底面図であり、図11は図8、図9及び図10で示したXI−XIラインにおけるエンジン下部の概略断面図である。各々、先の第1の実施の形態による図5、図6及び図7に対応した図である。図12は図11で示したラダーフレームの取付け前の状態を示した断面図である。
基本的な構成は第1の実施の形態によるエンジン20と共通するので、異なる点を中心に説明する。
図8を参照して、オイルパン75にあっては、第1の実施の形態では、オイルパン24の長手方向に延びる側のフランジ部52に、オイルパン24のみをラダーフレームに取り付けるためのボルト孔55・55・・・が形成されていたが、第2の実施の形態では、それに代えて、シリンダブロック21にラダーフレーム80及びオイルパン75を共締めするためのボルト孔76・76・・・が形成されている。具体的には、上記ボルト孔76・76・・・は、オイルパン75のフランジ部52の内方側に膨らむ凸部53に形成されている。
図9及び図10を参照して、ラダーフレーム80にあっては、第1の実施の形態では、側壁71・71の下面65に、オイルパン24のみをラダーフレーム23に取り付けるためのボルト孔64・64・・・が形成されていたが、第2の実施の形態では、そのようなボルト孔は形成されていない。又、側壁71・71に形成されたシリンダブロック21にラダーフレーム80及びオイルパン75を共締めするためのボルト孔62・62・・・の各々は側壁71の長手方向に整列している。側壁71・71に形成されたボルト孔62・62・・・は、上述のオイルパン75に形成されたボルト孔76・76・・・と重なるように同位置に配置されている。
次に、ラダーフレーム80及びオイルパン75の取付け構造について説明する。
図11を中心に参照して、ラダーフレーム80が、クランク軸32側の、即ちクランク軸32の軸方向からみて中央側のボルト66・66・・・のみをラダーフレーム80に形成されたボルト孔62・62・・・を挿通させシリンダブロック21に形成されたボルト孔72・72・・・に螺合させることにより、シリンダブロック21に取り付けられる。
次に、オイルパン75が、ボルト66・66・・・をフランジ部52に形成されたボルト孔76・76・・・及びラダーフレーム80の側壁71・71に形成されたボルト孔62・62・・・を挿通させシリンダブロック21に形成されたボルト孔72・72・・・に螺合させることにより、ラダーフレーム80に取り付けられる。
次に、第1の実施の形態と同様に、ボルト67・67・・・をフランジ部52に形成されたボルト孔55・55・・・を挿通させラダーフレーム80の前壁69及び後壁70の下面65に形成されたボルト孔64・64・・・に螺合させる。このようにして、ラダーフレーム80及びオイルパン75は取り付けられる。
尚、ラダーフレーム80及びオイルパン75は取付け前に、液体パッキンが、第1の実施の形態と同様に塗布される。第2の実施の形態にあっては、ラダ−フレーム80をシリンダブロック21に取り付ける際に、液体パッキンが塗布された部分である側壁71・71側のボルト66・66・・・は締め付けられていない。次工程のオイルパンを取り付ける際に、その側壁71・71側のボルト66・66・・・は締め付けられる。したがって、オイルパンを取り付けるまでの間、液体パッキンが塗布された側壁71・71の上面63に、所定の面圧が確保されない場合がある。
そこで、図12を参照して、隔壁60・60の上面63は、クランク軸32の軸方向からみてほぼ中央に向かって下方に、水平面に対して角度θだけ傾斜するように形成されている。前壁69及び後壁70の上面63も、隔壁60・60と同様に構成されている。このように構成されるラダーフレーム80では、クランク軸32側(クランク軸32両側)のボルト66・66・・・のみを締め付けるだけで、側端部68、即ち液体パッキンが塗布された側壁71・71の上面63に所定の面圧が確保される。したがって、ラダーフレーム80の側壁71・71側のボルト66・66・・・が取り付けられる次工程のオイルパン75の取付けまでの間、ラダーフレーム80の上面63の周縁に塗布された液体パッキンが乾燥することを防止することができる。つまり、上記のような傾斜を設けずにクランク軸32側のボルト66・66・・・のみを締め付けると、側壁71・71の上面63に所定の面圧が確保されないまま、液体パッキンが乾燥してしまう恐れがある。液体パッキンが乾燥して硬化してしまった後に側壁71・71側のボルト66・66・・・を締め付けてもシール性が悪化してしまう。上記のような傾斜を設けることにより、シール性の悪化を防止することができる。
この実施の形態によるエンジンでは、側端部68において、オイルパン75をラダーフレーム80に取り付けるボルト66・66・・・と、ラダーフレーム80をシリンダブロック21に取り付けるボルト66・66・・・とが同一となるため、オイルパン75のみを取り付けるボルト67・67・・・を配置するスペースを確保する必要がなくなる。よって、クランク軸32の軸方向に直交する方向におけるオイルパン75の幅を小さくすることができる。それに伴って、ラダーフレーム80の幅も小さくすることができ、同方向のエンジンの幅を小さくすることができる。又側壁71・71に配置されるオイルパン75のみを取り付けるボルト55がなくなるため、部品点数が削減される。よって、エンジンの製作期間を短縮し、コストを低減させることができる。
尚、上記の各実施の形態では、オイルパンは絞り成形によって製造されているが、ダイカスト成形等他の成形によって製造されてもよい。
又、上記の各実施の形態では、オイルパンは箱型形状を有しているが、エンジン下部に取り付けることができれば、他の形状であってもよい。
更に、上記の各実施の形態では、固定具としてボルトが使用されているが、シリンダブロックにラダーフレーム及びオイルパンを同様に取り付けることができれば、他の固定具であってもよい。
図1はこの発明の第1の実施の形態によるエンジンの左側面図である。 図1で示したエンジンの正面図である。 図1で示したオイルパンの概略構成を示した外観斜視図である。 図1で示したオイルパンの概略平面図である。 図1で示したラダーフレームの概略平面図である。 図1で示したラダーフレームの概略底面図である。 図4、図5及び図6で示したVII−VIIラインにおけるエンジン下部の概略断面図である。 この発明の第2の実施の形態によるエンジンに設けられたオイルパンの概略平面図である。 この発明の第2の実施の形態によるエンジンに設けられたラダーフレームの概略平面図である。 図9で示したラダーフレームの概略底面図である。 図8、図9及び図10で示したXI−XIラインにおけるエンジン下部の概略断面図である。 図11で示したラダーフレームの取付け前の状態を示した概略断面図である。
符号の説明
20 エンジン
21 シリンダブロック
23,80 ラダーフレーム
24,75 オイルパン
32 クランク軸
50 底面部
51 周壁部
52 フランジ部
53 凸部
54 凹部
55 ボルト孔
60 隔壁
63 上面
66 ボルト
69 前壁
70 後壁
71 側壁

Claims (4)

  1. シリンダブロックの下方にオイルパンが設けられるエンジンであって、
    前記オイルパンは、底面部と、
    前記底面部の周縁から上方に一体的に立ち上がる周壁部とを備え、
    前記周壁部は、その肉厚がほぼ一定であると共に、平面視が前記周縁に沿って波形形状に形成された、エンジン。
  2. 前記シリンダブロックと前記オイルパンとの間にラダーフレームが取り付けられ、
    前記オイルパンは、前記周壁部の上端縁から外方に延びるフランジ部を更に備え、
    前記フランジ部の内方に膨らむ凸部には、前記オイルパンを前記ラダーフレームに取り付ける固定具を挿通させるための孔が形成され、
    前記フランジ部の外方に膨らむ凹部には、前記ラダーフレームを前記シリンダブロックに取り付ける固定具が配置された、請求項1記載のエンジン。
  3. 前記シリンダブロックと前記オイルパンとの間にラダーフレームが取り付けられ、
    前記シリンダブロックに前記ラダーフレーム及び前記オイルパンを、1つの固定具により、複数個所共締めされた、請求項1記載のエンジン。
  4. 前記ラダーフレームは、その上面の周縁に液体パッキンが塗布され
    クランク軸の両側に配置される側壁と、
    前記側壁の各々に接続される前壁及び後壁と、
    前記前壁と前記後壁との間に配置され、前記側壁の各々に接続されるシリンダを分離するための隔壁とを含み、
    前記前壁、前記隔壁及び前記後壁の各々の上面は、前記クランク軸の軸方向からみてほぼ中央に向かって下方に傾斜するように形成された、請求項3記載のエンジン。
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