JP6102265B2 - 車両用エンジンのバランサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エンジンの振動を抑制するバランサ装置に関し、例えばクランク軸とバランサ軸とを連動すると共に、クランク軸とウォータポンプの駆動軸とも連動する場合に好適なものである。
このような車両用エンジンのバランサ装置としては、例えば下記特許文献1や特許文献2に記載されるものがある。このうち、下記特許文献1に記載される車両用エンジンのバランサ装置では、クランク軸に対し、クランク軸線方向及びシリンダ軸線方向と交差する方向の一方側にオイルポンプの駆動軸を配置し、クランク軸線方向及びシリンダ軸線方向と交差する方向の他方側にバランサ軸を配置し、そのバランサ軸のエンジン上方、即ちシリンダヘッド側にウォータポンプの駆動軸を配置している。クランク軸、オイルポンプの駆動軸、バランサ軸、ウォータポンプの駆動軸は、夫々、ギヤを介して連結されている。また、下記特許文献2に記載される車両用エンジンのバランサ装置では、クランク軸に対してクランク軸線方向及びシリンダ軸線方向と交差する方向にバランサ軸を配置し、ギヤを介してクランク軸とバランサ軸を連結する。バランサ軸に設けられるバランサギヤは、シリンダブロックの外壁に形成されたギヤ収納部内に収納される。
特開2006−283778号公報 特開2010−7484号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載される車両用エンジンのバランサ装置では、エンジンをクランク軸の軸線方向から見た場合に、バランサ軸に設けられたバランサギヤよりもウォータポンプがエンジンの外側に張り出している。そのため、クランク軸の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向で、エンジンの幅寸法が増加し、エンジンが大型化するという問題がある。また、前記特許文献2に記載される車両用エンジンのバランサ装置では、バランサギヤをシリンダブロックの外壁に形成されたギヤ収納部内に収納している。バランサ軸に連結されるクランク軸にはクランクピン及びウエブが設けられ、バランサ軸にはバランサウエイトが設けられるため、クランク軸とバランサ軸との軸間寸法は大きい。また、2気筒エンジン又は3気筒エンジンでは、一般にクランク軸とバランサ軸とは同じ回転速度で逆回転する。そのため、バランサ軸に設けられるバランサギヤの外径は大きく、このバランサギヤを収納するギヤ収納部はエンジンの外側に張り出す。そのため、クランク軸の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向で、エンジンの幅寸法が増加し、エンジンが大型化するという問題がある。また、何れの特許文献に記載される車両用エンジンのバランサ装置でも、バランサギヤ周辺の剛性が考慮されていない。そのため、バランサギヤやバランサ軸の回転に伴う振動や騒音が増加し易いという問題もある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、エンジンの大型化を抑制することができ、バランサギヤやバランサ軸の回転に伴う振動や騒音を低減することが可能な車両用エンジンのバランサ装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、発明の一態様は、車両用エンジンの振動を抑制するバランサ装置において、エンジンのシリンダブロックに回転自在に支持されるクランク軸と、前記クランク軸に対してエンジンのシリンダ軸線方向と交差する方向に配置され、前記クランク軸の軸線と平行な軸線を有し、複数のバランサ軸受部を介して前記シリンダブロックに回転自在に支持されるバランサ軸と、前記クランク軸の軸線方向の一方の端部で当該クランク軸に設けられ、前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に位置する前記シリンダブロックの外壁よりもエンジン外側に配置されるクランクギヤと、前記クランクギヤと噛み合い、前記クランク軸の軸線方向の一方の端部と同じ側の端部で前記バランサ軸に設けられ、前記バランサ軸を前記クランク軸と逆方向に回転させるバランサギヤと、前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成され、前記クランクギヤの外周及び前記バランサギヤの外周を囲むギヤ収納部周壁と、前記クランク軸に連動して回転するウォータポンプ駆動軸と、前記ウォータポンプ駆動軸によって駆動されるウォータポンプと、前記バランサギヤのエンジン上側に配置され、前記シリンダブロックに一体に形成され、前記ウォータポンプが取付けられるウォータポンプハウジングと、前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成され、前記ウォータポンプ駆動軸の軸線よりもエンジン外側で且つ前記バランサ軸の軸線よりもエンジン外側で前記ウォータポンプハウジングの外周面と前記ギヤ収納部周壁とを連結する下側フランジ部と、前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成され、前記ウォータポンプハウジングと前記ギヤ収納部周壁との間の領域に配置され、前記シリンダブロック内に形成されたオイル通路の加工用に開口されたオイル通路用ボスと、を備えたことを特徴とする車両用エンジンのバランサ装置である。
また、前記複数のバランサ軸受部は、前記クランク軸の軸線方向で前記バランサギヤ側の端部寄りに配置される第1バランサ軸受部と、前記第1バランサ軸受部に隣り合う第2バランサ軸受部とを有し、前記第1バランサ軸受部と前記第2バランサ軸受部との間で前記バランサ軸に設けられた第1バランサウエイトと、前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線及び前記シリンダ軸線と交差する方向に膨らむようにして当該シリンダブロックに形成され、前記第1バランサウエイトが収納される膨出部と、前記第1バランサ軸受部のエンジン上方で前記クランク軸の軸線及び前記シリンダ軸線と交差する方向に突出する前記ウォータポンプハウジングの前記第2バランサ軸受部側端部と前記膨出部とを連結するリブと、を備えた。
また、前記オイル通路用ボスは、前記ウォータポンプハウジングと前記ギヤ収納部周壁とを連結する
また、前記ウォータポンプを前記ウォータポンプハウジングに締結するためのウォータポンプハウジング側締結部を前記ウォータポンプハウジングに複数設け、少なくとも前記バランサギヤを覆うギヤ収納部蓋部材を前記ギヤ収納部周壁に締結するためのギヤ収納部周壁側締結部を前記ギヤ収納部周壁に複数設け、前記複数のウォータポンプハウジング側締結部のうちの一つのウォータポンプハウジング側締結部と前記複数のギヤ収納部周壁側締結部のうちの一つのギヤ収納部周壁側締結部とを前記下側フランジ部で連結すると共に、他のウォータポンプハウジング側締結部と他のギヤ収納部周壁側締結部とを前記オイル通路用ボスで連結した。
また、前記シリンダブロックを車体に連結するマウント部材を締結するためのマウント用締結部を前記シリンダブロックのエンジン上端縁部に形成し、前記マウント用締結部と前記ウォータポンプハウジングとを上側フランジ部で連結した。
発明の一態様によれば、クランクギヤ及びバランサギヤをクランク軸の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロックの外壁よりもエンジン外側に配置する。また、そのクランクギヤの外周及びバランサギヤの外周を囲むギヤ収納部周壁をシリンダブロックからクランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成する。また、ウォータポンプハウジングを、バランサギヤのエンジン上側で、シリンダブロックに一体に形成する。また、ウォータポンプ駆動軸の軸線よりもエンジン外側で且つバランサ軸の軸線よりもエンジン外側で、ウォータポンプハウジングの外周面とギヤ収納部周壁とを連結する下側フランジ部をシリンダブロックからクランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成する。そのため、バランサギヤのエンジン上方の空間部を利用してウォータポンプを配置できる。従って、エンジンをクランク軸の軸線方向から見た場合、従来に比べて、ウォータポンプやウォータポンプハウジングがエンジン外側に張り出す量(突出量)を抑制することができる。その結果、クランク軸の軸線方向及びシリンダ軸線と交差する方向へのシリンダブロックの幅寸法の増加を抑制することができ、エンジンの大型化を抑制することができる。また、エンジンをクランク軸の軸線方向から見た場合、バランサギヤの外周を囲むギヤ収納部周壁がエンジン外側に突出することもない。更に、ウォータポンプハウジングとギヤ収納部周壁とを下側フランジ部で連結したことで、バランサギヤ周辺の剛性を高めることができ、バランサギヤやバランサ軸の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
また、バランサギヤ側の端部寄りに配置された第1バランサ軸受部と、第1バランサ軸受部に隣り合う第2バランサ軸受部との間で、第1バランサウエイトをバランサ軸に設ける。また、その第1バランサウエイトが収納される膨出部を、シリンダブロックからクランク軸の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に膨らむようにして当該シリンダブロックに形成する。また、第1バランサ軸受部のエンジン上方でクランク軸の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に突出するウォータポンプハウジングの第2バランサ軸受部側端部と膨出部とをリブで連結する。そのため、ウォータポンプハウジングの剛性が高まり、ウォータポンプ駆動軸の回転に伴って生じる振動を抑制することができる。また、バランサギヤと第1バランサウエイトとの間のシリンダブロックの剛性を集中して高めることができ、バランサギヤやバランサ軸の回転によって生じる振動や騒音、及びバランサギヤの回転で生じる第1バランサウエイトの振動及び騒音を確実に低減することができる。
また、シリンダブロック内に形成されたオイル通路の加工用に開口され且つシリンダブロックからクランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成されるオイル通路用ボスによって、ウォータポンプハウジングとギヤ収納部周壁との間の領域でウォータポンプハウジングとギヤ収納部周壁とを連結する。そのため、ウォータポンプが取付けられるウォータポンプハウジングとギヤ収納部周壁とをオイル通路用ボスにより一体化することができ、バランサギヤ周辺の剛性を確実に高めて、バランサギヤやバランサ軸の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
また、複数のウォータポンプハウジング側締結部のうちの一つのウォータポンプハウジング側締結部と複数のギヤ収納部周壁側締結部のうちの一つのギヤ収納部周壁側締結部とを下側フランジ部で連結すると共に、他のウォータポンプハウジング側締結部と他のギヤ収納部周壁側締結部とをオイル通路用ボスで連結する。そのため、下側フランジ部やオイル通路用ボスの変形や振動を抑制することができ、これによりバランサギヤ周辺の剛性を更に高めて、バランサギヤやバランサ軸の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
また、シリンダブロックを車体に連結するマウント部材を締結するためのマウント用締結部をシリンダブロックのエンジン上端縁部に形成し、マウント用締結部とウォータポンプハウジングとを上側フランジ部で連結する。そのため、ウォータポンプハウジングのエンジン上側部分を補強することができ、ウォータポンプ取付面のエンジン上側部分の振動を抑制することができる。これにより、ウォータポンプハウジング周辺の剛性を更に高めることができ、このウォータポンプハウジングに連結されるギヤ収納部周壁のバランサギヤ周辺の剛性を更に高めて、バランサギヤやバランサ軸の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
本発明の車両用エンジンのバランサ装置が適用されたエンジンの第1実施形態を示す斜視図である。 図1のエンジンの平面図である。 図1のエンジンの側面図である。 図1のエンジンの正面図である。 図1のエンジンから液通路蓋部材及びギヤ収納部蓋部材を外した状態の側面図である。 図1のエンジンから液通路蓋部材及びギヤ収納部蓋部材を外した状態の正面図である。 図1のエンジンのシリンダブロックの底面図である。 本発明の車両用エンジンのバランサ装置が適用された第2実施形態のエンジンから液通路蓋部材及びギヤ収納部蓋部材を外した状態の側面図である。
次に、本発明の車両用エンジンのバランサ装置の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のエンジンの斜視図、図2は、図1のエンジンをクランク軸の軸線方向から見た側面図、図3は、図1のエンジンをクランク軸の軸線と直交方向から見た正面図である。本実施形態の車両は、車両前方にエンジンルームを持ち、このエンジンルーム内にエンジンを搭載する。本実施形態のエンジンは、直列2気筒エンジンであり、例えばクランク軸の軸線を車両幅方向に向けて配置した横置きエンジンである。エンジン本体を構成する主機は、シリンダブロック1の上方にシリンダヘッド2を搭載する。シリンダヘッド2の上方にはシリンダヘッドカバー3が取付けられる。本実施形態のシリンダブロック1は、下部にクランクケース4が一体的に取付けられている。そのため、シリンダブロック1の下方にはオイルパン5が直接取付けられている。
なお、エンジンは、種々の向きで車両に搭載されるが、凡そシリンダヘッドがシリンダブロックの上方になるように搭載されるので、この方向をエンジン上方、逆方向をエンジン下方というように定義する。また、シリンダブロック1の内部には、エンジン上方からエンジン下方に向けて軸線を有するシリンダ(シリンダボア)が形成されている。そのため、エンジンの上下方向軸線をシリンダ軸線と定義する。また、シリンダヘッド2内には、例えば車両幅方向に軸線を有するカム軸が内装されており、クランク軸6と同期回転する。そのため、クランク軸6とカム軸とは、図1の図示右側、或いは図4の図示右側に配置されたカムチェーンで連結されている。このカムチェーンは、チェーンカバー7で覆われ、そのチェーンカバー7に対し、図1の図示右側、或いは図4の図示右側に変速機が取付けられる。そのため、変速機が取付けられる側を変速機側と記す。変速機の出力側は駆動系を経て駆動輪に接続されている。また、図1の図示手前側には排気マニホールドを介して排気管が取付けられ、図1の図示奥方側には吸気マニホールドを介して吸気ダクトが取付けられる。そのため、排気マニホールドが取付けられる側を排気系側、吸気マニホールドが取付けられる側を吸気系側と記す。
前記シリンダに対向するシリンダヘッドのシリンダブロックへの接合面には燃焼室が形成されている。また、前記シリンダ内にはピストンが内装されている。ピストンは、コネクティングロッド(コンロッド)を介してクランク軸6に連結されている。クランク軸6は、図示しないクランク軸受部を介してシリンダブロック1のクランクケース4に回転自在に支持されている。従って、燃焼室内での混合気の燃焼によってピストンがシリンダ内部をエンジン上下方向に往復移動すると、その往復運動がクランク軸6の回転運動に変換され、その回転駆動力が変速機を経て駆動輪に伝達され、車両の駆動力となる。ちなみに、シリンダブロック1の上端縁部のうち、変速機側と反対側(こちら側をクランク軸6の軸線方向の一方とも記す)の外壁の排気系側端部及び吸気系側端部には、例えば図4に示すマウント部材9を介して、当該シリンダブロック1を車体にマウントするためのマウント用締結部(ボス)8が設けられている。
クランク軸6の軸線方向の一方の端部には、シリンダブロック1のエンジン外側において、クランクプーリ10が取付けられている。クランクプーリ10は、駆動ベルト11を介してウォータポンププーリ12に連結されている。そのため、ウォータポンププーリ12の回転中心となるウォータポンプ駆動軸13はクランク軸6と連動して回転する。このウォータポンプ駆動軸13はウォータポンプ14に連結されている。そのため、ウォータポンプ14はウォータポンプ駆動軸13によって駆動される。ウォータポンプ14は、シリンダブロック1に形成されたウォータポンプハウジング15内に収納される。このウォータポンプハウジング15の一部は、後述するバランサギヤのエンジン上方の空間部において、シリンダブロック1からクランク軸6の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に突出するように当該シリンダブロック1に一体的に形成されている。また、ウォータポンプハウジング15の一部は、クランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁からエンジン外側に突出されており、この突出部分とシリンダブロック1の当該外壁との間にウォータポンプ14が収納される。なお、シリンダブロック1の外壁からクランク軸6の軸線方向の一方の端部側に突出するウォータポンプハウジング15は、ウォータポンプ14を収納すると共に、エンジン冷却液の液通路となっており、この液通路は液通路蓋部材18によって閉塞されている。
本実施形態の車両用エンジンは、直列二気筒エンジンである(シリンダ毎の行程が360°位相ずれしている)から、燃焼行程でエンジンに生じる振動を抑制するためにバランサ軸16を備えるのが望ましい。バランサ軸16は、クランク軸6と同期し且つクランク軸6と逆方向に回転する。このバランサ軸16は、例えば図4に示すように、クランク軸6の軸線方向及びシリンダ軸線と交差する方向の排気系側に配置される。そして、バランサ軸16は、軸線をクランク軸6の軸線と平行にして、シリンダブロック1のクランクケース4内に収納されている。クランク軸6とバランサ軸16は、互いにギヤで連結されており、それらのギヤは、クランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁よりエンジン外側で、当該シリンダブロック1に形成されたギヤ収納部内に収納されている。このギヤ収納部は、エンジンの完成状態では、図1、図3に示すように、ギヤ収納部蓋部材17によって閉塞されている。
図5は、図1のエンジンから液通路蓋部材18及びギヤ収納部蓋部材17を外した状態の側面図、図6は、同じく図1のエンジンから液通路蓋部材18及びギヤ収納部蓋部材17を外した状態の正面図である。例えば、図5の紙面手前側、図6の図示左方が、前述したクランク軸6の軸線方向の一方に相当する。このクランク軸6の軸線方向の一方の端部にはクランクギヤ19が設けられている。また、クランク軸6の軸線方向の一方の端部と同じ側のバランサ軸16の端部にはバランサギヤ20が設けられている。そして、クランクギヤ19とバランサギヤ20は互いに噛み合っている。これらクランクギヤ19の外周及びバランサギヤ20の外周はギヤ収納部周壁21で囲われている。このギヤ収納部周壁21は、クランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁に形成されている。このギヤ収納部周壁21は、シリンダブロック1からクランク軸6の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロック1に一体に形成されている。そして、このギヤ収納部周壁21を覆うようにギヤ収納部蓋部材17が取付けられている。そのため、ギヤ収納部周壁21には、ギヤ収納部蓋部材17をギヤ収納部周壁21に締結するためのギヤ収納部周壁側締結部35が複数形成されている。
なお、前述のように、ウォータポンプ14及びウォータポンプハウジング15は、バランサギヤ20のエンジン上方の空間に配置されている。そのため、エンジンをクランク軸6の軸線方向から見た場合、ウォータポンプ14やウォータポンプハウジング15がエンジン外側に張り出す量(突出量)を抑制することができる。また、クランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁からエンジン外側に突出するウォータポンプハウジング15の一部は、エンジン内部の冷却液通路に冷却液を供給する冷却液供給口23とウォータポンプ14を接続する液通路周壁22を兼ねており、この液通路周壁22に液通路蓋部材18が取付けられる。液通路蓋部材18には、予めウォータポンプ駆動軸13及びウォータポンプ14が取付けられている。従って、液通路蓋部材18を液通路周壁22に取付けると、ウォータポンプ14はウォータポンプハウジング15に収納される。またそのため、液通路周壁22には、液通路蓋部材18、即ちウォータポンプ14を液通路周壁22、即ちウォータポンプハウジング15に締結するためのウォータポンプハウジング側締結部34が複数形成されている。また、クランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁のうち、ウォータポンプハウジング15の中央部には、エンジン内部の冷却液通路から冷却液を排出する冷却液排出口25が形成されている。ちなみに、ウォータポンプハウジング15の一部をなす液通路周壁22とギヤ収納部周壁21との間の領域には、オイル通路用ボス24が設けられている。このオイル通路用ボス24は、シリンダブロック1内に形成されたオイル通路の加工用に開口されたものであり、クランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁からエンジン外側に突出するようにして当該シリンダブロック1に一体に形成されている。
図7は、図1のエンジンのシリンダブロック1の底面図である。図に示す符号26が、シリンダブロック1に形成されたシリンダである。これらシリンダ26のエンジン下方、つまり図7の紙面手前側にクランク軸6が配置される。このクランク軸6のうち、各シリンダ26のエンジン下方直下には、図示しないクランクピンやウエブが設けられている。バランサ軸16には、図6にも示すように、これらクランクピンやウエブに対向する位置にバランサウエイト27、28が設けられている。ここでは、図6、図7の図示左方、即ちクランク軸6の軸線方向の一方の端部寄りのバランサウエイトを第1バランサウエイト27とし、図示右方、即ちクランク軸6の軸線方向の他方の端部寄りのバランサウエイトを第2バランサウエイト28とする。バランサ軸16の第1バランサウエイト27よりクランク軸6の軸線方向一方の端部寄りには第1バランサ軸受部29が設けられている。また、第1バランサウエイト27と第2バランサウエイト28との間には第2バランサ軸受部30が設けられている。また、第2バランサウエイト28よりクランク軸6の軸線方向他方の端部寄りには第3バランサ軸受部31が設けられている。そして、これらの軸受部によりバランサ軸16がシリンダブロック1に回転自在に支持されている。
バランサ軸受部29〜31は、夫々、クランク軸6のクランクジャーナルを支持するクランク軸受部に対向する位置に配置されている。そのため、シリンダブロック1のうち、バランサ軸受部29〜31の部位には、シリンダブロック1の内部を区画する区画壁部が設けられており、この区画壁部に各バランサ軸受部29〜31が取付けられている。一方、バランサウエイト27、28の部位に相当するエンジン外側には、シリンダブロック1の側壁しかない。そのため、各バランサウエイト27、28を収納するためにシリンダブロック1の側壁をクランク軸6の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に膨らませて膨出部32、33を形成した。ここでは、第1バランサウエイト27を収納する膨出部を第1膨出部32、第2バランサウエイト28を収納する膨出部を第2膨出部33とする。なお、前記バランサギヤ20のエンジン上方に形成されているウォータポンプハウジング15の一部は、前記第1バランサ軸受部29のエンジン上方で、クランク軸6の軸線方向及びシリンダ軸線と交差する方向に突出している。
本実施形態では、シリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性を高めてバランサギヤ20やバランサ軸16の回転に伴う騒音や振動を抑制するために、液通路周壁22、即ちウォータポンプハウジング15の外周面とギヤ収納部周壁21とを下側フランジ部36で連結する。フランジ部は、縁部を意味する。この下側フランジ部36は、ウォータポンプ駆動軸13の軸線よりもエンジン外側で且つバランサ軸16の軸線よりもエンジン外側に位置する。そして、下側フランジ部36を、シリンダブロック1からクランク軸6の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロック1に一体に形成する。バランサ軸16は、バランサウエイト27、28の回転とバランサギヤ20の回転によって、第1バランサ軸受部29に比較的大きな荷重が加わる。そのため、バランサギヤ20から噛み合い音などの異音や振動が発生し易くなったり、また、バランサ軸16の振れ回りが増加して、バランサギヤ20の異音や振動が増加し易くなったりする。本実施形態では、下側フランジ部36によってウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21とを連結してシリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性を高めることにより、バランサギヤ20やバランサ軸16の回転に伴う騒音や振動を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、シリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性を高めてバランサギヤ20やバランサ軸16の回転に伴う騒音や振動を抑制するために、シリンダブロック1を車体にマウントするマウント部材9用のマウント用締結部8と液通路周壁22、即ちウォータポンプハウジング15とを上側フランジ部37で連結する。前述のように、バランサギヤ20を収納するギヤ収納部周壁21とウォータポンプハウジング15とは下側フランジ部36によって連結され、これによりシリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性が高められている。そこで、ウォータポンプハウジング15とマウント用締結部8とを上側フランジ部37によって連結すれば、バランサギヤ20を収納するギヤ収納部周壁21もマウント用締結部8に連結されることになる。そのため、シリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性がより一層高められ、バランサギヤ20やバランサ軸16の回転に伴う騒音や振動をより一層抑制することが可能となる。
また、クランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁に対し、当該外壁よりクランク軸6の軸線方向中央部寄りのウォータポンプハウジング15は、バランサ軸16の第1バランサ軸受部29のエンジン上方で、クランク軸6の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に突出している。本実施形態では、第1バランサ軸受部29のエンジン上方で、クランク軸6の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に突出するウォータポンプハウジング15の第2バランサ軸受部30側の端部と第1膨出部32とをリブ38で連結する。前述のように、バランサギヤ20は、バランサ軸16の振れ幅の増加やバランサギヤ20の噛み合い音の増加によって振動し易い。そこで、ウォータポンプハウジング15の第2バランサ軸受部30側の端部と第1膨出部32とをリブ38で連結することにより、第1バランサ軸受部29、即ちバランサギヤ20と第1バランサウエイト27との間のシリンダブロックの剛性を集中して高めることができる。その結果、バランサギヤ20の回転によって生じる振動や騒音、及びバランサギヤの回転で生じる第1バランサウエイト27の振動及び騒音を低減することができる。
このように本実施形態の車両用エンジンのバランサ装置では、クランクギヤ19及びバランサギヤ20をクランク軸6の軸線方向の一方の端部側に位置するシリンダブロック1の外壁よりもエンジン外側に配置する。また、そのクランクギヤ19の外周及びバランサギヤ20の外周を囲むギヤ収納部周壁21をシリンダブロック1からクランク軸6の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロック1に一体に形成する。また、ウォータポンプハウジング15を、バランサギヤ20のエンジン上側で、シリンダブロック1に一体に形成する。また、ウォータポンプ駆動軸13の軸線よりもエンジン外側で且つバランサ軸16の軸線よりもエンジン外側で、ウォータポンプハウジング15の外周面とギヤ収納部周壁21とを連結する下側フランジ部36をシリンダブロック1からクランク軸6の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロック1に一体に形成する。そのため、バランサギヤ20のエンジン上方の空間部を利用してウォータポンプ14を配置できる。従って、エンジンをクランク軸の軸線方向から見た場合、従来に比べて、ウォータポンプ14やウォータポンプハウジング15がエンジン外側に張り出す量(突出量)を抑制することができる。その結果、クランク軸6の軸線方向及びシリンダ軸線と交差する方向へのシリンダブロック1の幅寸法の増加を抑制することができ、エンジンの大型化を抑制することができる。また、エンジンをクランク軸の軸線方向から見た場合、バランサギヤ20の外周を囲むギヤ収納部周壁21がエンジン外側に突出することもない。更に、ウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21とを下側フランジ部36で連結したことで、バランサギヤ20の周辺の剛性を高めることができ、バランサギヤ20やバランサ軸16の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
また、バランサギヤ20側の端部寄りに配置された第1バランサ軸受部29と、第1バランサ軸受部29に隣り合う第2バランサ軸受部30との間で、第1バランサウエイト27をバランサ軸16に設ける。また、その第1バランサウエイト27が収納される第1膨出部32を、シリンダブロック1からクランク軸6の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に膨らむようにして当該シリンダブロック1に形成する。また、第1バランサ軸受部29のエンジン上方でクランク軸6の軸線及びシリンダ軸線と交差する方向に突出するウォータポンプハウジング15の第2バランサ軸受部30側端部と第1膨出部32とをリブ38で連結する。そのため、ウォータポンプハウジング15の剛性が高まり、ウォータポンプ駆動軸13の回転に伴って生じる振動を抑制することができる。また、バランサ軸16から加わる荷重が最も大きい、バランサギヤ20と第1バランサウエイト27との間のシリンダブロック1の剛性を集中して高めることができ、バランサギヤ20やバランサ軸16の回転によって生じる振動や騒音、及びバランサギヤ20の回転で生じる第1バランサウエイト27の振動及び騒音を確実に低減することができる。
また、シリンダブロック1を車体に連結するマウント部材9を締結するためのマウント用締結部8をシリンダブロック1のエンジン上端縁部に形成し、マウント用締結部8とウォータポンプハウジング15とを上側フランジ部37で連結する。そのため、ウォータポンプハウジング15のエンジン上側部分を補強することができ、ウォータポンプ取付面を構成する液通路周壁22のエンジン上側部分の振動を抑制することができる。これにより、ウォータポンプハウジング15周辺の剛性を更に高めることができ、このウォータポンプハウジング15に連結されるギヤ収納部周壁21のバランサギヤ周辺の剛性を更に高めて、バランサギヤ20やバランサ軸16の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
図8は、本発明の車両用エンジンのバランサ装置が適用された第2実施形態のエンジンから液通路蓋部材18及びギヤ収納部蓋部材17を外した状態の側面図である。本実施形態では、前記第1実施形態で説明したオイル通路用ボス24の位置を液通路周壁22、即ちウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21との間の領域で変更し、このオイル通路用ボス24によって、液通路周壁22、即ちウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21とを連結する。そのため、ウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21とを一体化して、シリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性を高めることができる。また、本実施形態では、前記第1実施形態で説明した複数のウォータポンプハウジング側締結部34のうちの一つのウォータポンプハウジング側締結部34と複数のギヤ収納部周壁側締結部35のうちの一つのギヤ収納部周壁側締結部35とを下側フランジ部36で連結すると共に、他のウォータポンプハウジング側締結部34と他のギヤ収納部周壁側締結部35とをオイル通路用ボス24で連結する。そのため、下側フランジ部36やオイル通路用ボス24の変形や振動を抑制することができ、これによりシリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性を高めることができる。
このように、本実施形態の車両用エンジンのバランサ装置では、前記第1実施形態に加えて、シリンダブロック1内に形成されたオイル通路の加工用に開口され且つシリンダブロック1からクランク軸6の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロック1に一体に形成されるオイル通路用ボス24によって、ウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21との間の領域でウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21とを連結する。そのため、ウォータポンプ14が取付けられるウォータポンプハウジング15とギヤ収納部周壁21とをオイル通路用ボス24により一体化することができ、シリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性を確実に高めて、バランサギヤ20やバランサ軸16の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
また、複数のウォータポンプハウジング側締結部34のうちの一つのウォータポンプハウジング側締結部34と複数のギヤ収納部周壁側締結部35のうちの一つのギヤ収納部周壁側締結部35とを下側フランジ部36で連結すると共に、他のウォータポンプハウジング側締結部34と他のギヤ収納部周壁側締結部35とをオイル通路用ボス24で連結する。そのため、下側フランジ部36やオイル通路用ボス24の変形や振動を抑制することができ、これによりシリンダブロックのうちバランサギヤ20の周辺の剛性を更に高めて、バランサギヤ20やバランサ軸16の回転によって生じる振動や騒音を低減することができる。
なお、エンジンの配置や変速機・補機類との連結は、前記に限定されるものではなく、如何様なエンジンの配置、変速機・補機類との連結にあっても、本発明の車両用エンジンのバランサ装置は適用可能である。また、エンジンの形式についても、前記に限定されるものではなく、バランサ軸を必要とするあらゆるエンジンに本発明の車両用エンジンのバランサ装置は適用可能である。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 シリンダヘッドカバー
4 クランクケース
5 オイルパン
6 クランク軸
7 チェーンケース
8 マウント用締結部
9 マウント部材
10 クランクプーリ
11 駆動ベルト
12 ウォータポンププーリ
13 ウォータポンプ駆動軸
14 ウォータポンプ
15 ウォータポンプハウジング
16 バランサ軸
17 ギヤ収納部蓋部材
18 液通路蓋部材
19 クランクギヤ
20 バランサギヤ
21 ギヤ収納部周壁
22 液通路周壁
23 冷却液供給口
24 オイル通路用ボス
25 冷却液排出口
26 シリンダ
27 第1バランサウエイト
28 第2バランサウエイト
29 第1バランサ軸受部
30 第2バランサ軸受部
31 第3バランサ軸受部
32 第1膨出部
33 第2膨出部
34 ウォータポンプハウジング側締結部
35 ギヤ収納部周壁側締結部
36 下側フランジ部
37 上側フランジ部
38 リブ

Claims (5)

  1. 車両用エンジンの振動を抑制するバランサ装置において、
    エンジンのシリンダブロックに回転自在に支持されるクランク軸と、
    前記クランク軸に対してエンジンのシリンダ軸線方向と交差する方向に配置され、前記クランク軸の軸線と平行な軸線を有し、複数のバランサ軸受部を介して前記シリンダブロックに回転自在に支持されるバランサ軸と、
    前記クランク軸の軸線方向の一方の端部で当該クランク軸に設けられ、前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に位置する前記シリンダブロックの外壁よりもエンジン外側に配置されるクランクギヤと、
    前記クランクギヤと噛み合い、前記クランク軸の軸線方向の一方の端部と同じ側の端部で前記バランサ軸に設けられ、前記バランサ軸を前記クランク軸と逆方向に回転させるバランサギヤと、
    前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成され、前記クランクギヤの外周及び前記バランサギヤの外周を囲むギヤ収納部周壁と、
    前記クランク軸に連動して回転するウォータポンプ駆動軸と、
    前記ウォータポンプ駆動軸によって駆動されるウォータポンプと、
    前記バランサギヤのエンジン上側に配置され、前記シリンダブロックに一体に形成され、前記ウォータポンプが収納されるウォータポンプハウジングと、
    前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成され、前記ウォータポンプ駆動軸の軸線よりもエンジン外側で且つ前記バランサ軸の軸線よりもエンジン外側で前記ウォータポンプハウジングの外周面と前記ギヤ収納部周壁とを連結する下側フランジ部と、
    前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線方向の一方の端部側に突出するようにして当該シリンダブロックに一体に形成され、前記ウォータポンプハウジングと前記ギヤ収納部周壁との間の領域に配置され、前記シリンダブロック内に形成されたオイル通路の加工用に開口されたオイル通路用ボスと、
    を備えたことを特徴とする車両用エンジンのバランサ装置。
  2. 前記複数のバランサ軸受部は、前記クランク軸の軸線方向で前記バランサギヤ側の端部寄りに配置される第1バランサ軸受部と、
    前記第1バランサ軸受部に隣り合う第2バランサ軸受部とを有し、
    前記第1バランサ軸受部と前記第2バランサ軸受部との間で前記バランサ軸に設けられた第1バランサウエイトと、
    前記シリンダブロックから前記クランク軸の軸線及び前記シリンダ軸線と交差する方向に膨らむようにして当該シリンダブロックに形成され、前記第1バランサウエイトが収納される膨出部と、
    前記第1バランサ軸受部のエンジン上方で前記クランク軸の軸線及び前記シリンダ軸線と交差する方向に突出する前記ウォータポンプハウジングの前記第2バランサ軸受部側端部と前記膨出部とを連結するリブと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンのバランサ装置。
  3. 前記オイル通路用ボスは、前記ウォータポンプハウジングと前記ギヤ収納部周壁とを連結することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用エンジンのバランサ装置。
  4. 前記ウォータポンプを前記ウォータポンプハウジングに締結するためのウォータポンプハウジング側締結部を前記ウォータポンプハウジングに複数設け、
    少なくとも前記バランサギヤを覆うギヤ収納部蓋部材を前記ギヤ収納部周壁に締結するためのギヤ収納部周壁側締結部を前記ギヤ収納部周壁に複数設け、
    前記複数のウォータポンプハウジング側締結部のうちの一つのウォータポンプハウジング側締結部と前記複数のギヤ収納部周壁側締結部のうちの一つのギヤ収納部周壁側締結部とを前記下側フランジ部で連結すると共に、他のウォータポンプハウジング側締結部と他のギヤ収納部周壁側締結部とを前記オイル通路用ボスで連結したことを特徴とする請求項3に記載の車両用エンジンのバランサ装置。
  5. 前記シリンダブロックを車体に連結するマウント部材を締結するためのマウント用締結部を前記シリンダブロックのエンジン上端縁部に形成し、
    前記マウント用締結部と前記ウォータポンプハウジングとを上側フランジ部で連結したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の車両用エンジンのバランサ装置。
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