JP2013238133A - 車両用エンジンのバランサ装置 - Google Patents

車両用エンジンのバランサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013238133A
JP2013238133A JP2012110204A JP2012110204A JP2013238133A JP 2013238133 A JP2013238133 A JP 2013238133A JP 2012110204 A JP2012110204 A JP 2012110204A JP 2012110204 A JP2012110204 A JP 2012110204A JP 2013238133 A JP2013238133 A JP 2013238133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balancer
crankshaft
shaft
oil pump
side gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012110204A
Other languages
English (en)
Inventor
Shotaro Takahashi
章太朗 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2012110204A priority Critical patent/JP2013238133A/ja
Publication of JP2013238133A publication Critical patent/JP2013238133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】車両用エンジンのバランサ装置において、重量を低減しつつ、歯打ち音の発生を防止。
【解決手段】車両用エンジン1のバランサ装置47において、オイルポンプ35をクランクスプロケット27に対して車両水平方向でクランク軸線方向と交差する方向の一側にオフセットした位置に配置し、オイルポンプ35のオイルポンプケース36内にクランクシャフト6の回転方向と同方向に回転する駆動側ギヤ39と駆動側ギヤ39の回転方向に対して反回転する従動側ギヤ38とを備え、オイルポンプ35は、駆動側ギヤ39と従動側ギヤ38との回転によって潤滑油を吸引してエンジン各部に圧送し、従動側ギヤ38の従動側ギヤ軸41にバランサシャフト48を取り付け、バランサシャフト48に、このバランサシャフト48の軸線方向でクランクシャフト6のクランクウェブ17同士間の隙間に配置されるバランサウエイト49を取り付けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は車両用エンジンのバランサ装置に係り、特に、エンジンのピストン、クランクシャフト系の運動において1次成分の往復質量慣性力をキャンセルさせるバランサシャフトや、偶力をキャンセルさせるバランサシャフトを備えるエンジンについての軽量化、静粛性向上を図った車両用エンジンのバランサ装置に関する。
車両に搭載された単気筒エンジン等において1次の慣性力をキャンセルさせる、または、車両に搭載された3気筒エンジン等において偶力をキャンセルさせるためには、バランサシャフトをクランクシャフトと同期させ、かつクランクシャフトの回転方向に対して反回転を与え、バランスをとる必要がある。
その具体的方法として、特許文献1には、クランクシャフトと平行且つ回転可能にバランサシャフトを配置し、クランクシャフトにクランクギヤを取り付け、バランサシャフトにクランクギヤと同歯数のバランサギヤを取り付け、クランクギヤとバランサギヤと噛み合わせて、バランサシャフトをクランクシャフトと同期回転させ、かつクランクシャフトの回転方向に対して反回転を与え、バランスをとるバランサ装置が開示されている。
特開2011−43190号公報
しかし、特許文献1に開示される技術では、クランクギヤとバランサギヤとがクランクケース内の空間で噛み合っているため、各ギヤの噛込み時の歯打ち音が発生する問題があり、またクランクシャフトとバランサシャフトとの軸間距離が長い場合は、互いに噛合う各ギヤの径寸方が拡大することにより重量が増加する問題がある。
この発明は、車両用エンジンのバランサ装置において、クランクシャフトとバランサシャフトとに同歯数のギヤを取り付けてタイミングを合わせるものに対し、重量を低減しつつ、歯打ち音の発生を防止することを目的とする。
この発明は、車両に搭載されたエンジンのシリンダブロックにクランクウェブを有するクランクシャフトを回転自在に軸支し、前記シリンダブロックの上部に載置されるシリンダヘッドに一対の吸気・排気カムシャフトを回転自在に軸支し、前記クランクシャフトに取り付けられたクランクスプロケットと前記吸気・排気カムシャフトに取り付けられた吸気・排気カムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻き掛け、前記シリンダブロックに前記タイミングチェーンの回転によって駆動してオイルパン内の潤滑油を吸引してエンジン各部に圧送するオイルポンプを取り付けた車両用エンジンのバランサ装置において、前記オイルポンプを前記クランクスプロケットに対して車両水平方向で前記クランクシャフトの軸線方向と交差する方向の一側にオフセットした位置に配置し、前記オイルポンプのオイルポンプケース内に、前記タイミングチェーンの回転によって前記クランクシャフトの回転方向と同方向に回転する駆動側ギヤと、該駆動側ギヤに従動して前記駆動側ギヤの回転方向に対して反回転する従動側ギヤとを備え、前記オイルポンプは、前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの回転によって前記オイルパン内の潤滑油を前記オイルポンプケース内に吸引してエンジン各部に圧送し、前記従動側ギヤの従動側ギヤ軸に、前記クランクシャフトの回転方向に対して反回転するとともに、前記クランクシャフトの軸線方向に沿って車両水平方向で前記クランクシャフトと並んで配置されるバランサシャフトを取り付け、前記バランサシャフトに、このバランサシャフトの軸線方向で前記クランクウェブ同士間の隙間に配置されるバランサウエイトを取り付けたことを特徴とする。
オイルポンプは、オイルポンプケース内の駆動側ギヤと従動側ギヤとの回転で、オイルパン内の潤滑油をオイルポンプケース内に吸引してエンジン各部に圧送する。そのため、駆動側ギヤと従動側ギヤとは、回転時や噛み込み時に常に潤滑油で満たされており、駆動側ギヤと従動側ギヤ間では、歯打ち音が発生し難い。
この発明は、クランクシャフトと同方向に回転する駆動側ギヤの回転方向に対して反回転する従動側ギヤの従動側ギヤ軸にバランサシャフトを取り付けることで、バランサシャフトをクランクシャフトと車両水平方向に並べて配置でき、且つ、クランクシャフトの回転方向に対して反回転させることができる。
そして、このバランサシャフトに、バランサウエイトを取り付けることで、クランクシャフトのクランクウェブの回転で生じるエンジンの1次慣性モーメントをキャンセルさせることができる。
つまり、この発明の構造では、従来構造のように、クランクシャフトとバランサシャフトとの間を径寸法が大きなギヤを介して連絡する必要がなくなるため、潤滑油が常に満たすことができない径寸法大のギヤを廃止して、重量を低減できるとともに径寸法大のギヤ同士の回転時または噛み込み時の歯打ち音が発生するのを防止できる。
これによって、クランクシャフトとバランサシャフトとは、ギヤを介して直接連絡する従来構造を回避できるため、ギヤ間の歯打ち音の発生を防止でき、且つ、径寸法大のギヤを廃止できてエンジンの軽量化を図ることができる。
図1はバランサ装置を備えた車両用エンジンのチェーンケースを外した状態の側面図である。(実施例) 図2はバランサ装置を備えた車両用エンジンのチェーンケースを外した状態の斜視図である。(実施例) 図3はバランサ装置を備えた車両用エンジンのオイルパンを外した状態の底面図である。(実施例) 図4はバランサ装置を備えた車両用エンジンのチェーンケース及びウォータポンプを外した状態の側面図である。(実施例) 図5は図4のX−X線による断面図である。(実施例) 図6はバランサ装置を備えた車両用エンジンのオイルポンプ近傍の拡大斜視図である。(実施例) 図7はシリンダヘッドカバーを外した状態のシリンダブロックの平面図である。(実施例) 図8はチェーンカバーを外した状態のシリンダブロックの側面図である。(実施例)
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。図1・図2において、1は車両用エンジン(以下「エンジン」と記す。)である。車両に搭載されたエンジン1は、シリンダブロック2の上部にシリンダヘッド3を載置し、シリンダヘッド3の上部にシリンダヘッドカバー4を取り付け、シリンダブロック2の下部にオイルパン5を取り付けている。エンジン1は、シリンダブロック2にクランクシャフト6を回転自在に軸支し、また、シリンダヘッド3に一対の吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8を軸支している。このエンジン1は、クランクシャフト6の軸線Aが延びる方向(以下「クランク軸線A方向」と記す。)を車両左右方向に向けて、横置きに搭載している。
前記シリンダブロック2の下部には、図3に示すように、クランク軸線A方向と交差する方向の両側に配置した各側壁部9・10を設け、各側壁部9・10の間を連結する複数の縦壁部11〜13を設けている。シリンダブロック2の上部には、図7に示すように、上方に延びた各縦壁部11〜13の間に位置するようにシリンダ14・15を形成し、各シリンダ14・15の周囲を囲むようにウォータジャケット16を形成している。前記クランクシャフト6は、各縦壁部11〜13の下部に回転自在に軸支され、一組の縦壁部11・12に接するように対向する一対のクランクウェブ(クランクウエイト)17・18を有し、他の一組の縦壁部12・13に接するように対向する一対のクランクウェブ19・20を有している。
前記シリンダヘッド2は、図1・図2に示すように、吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8のクランク軸線A方向と交差する方向の両側に配置した各側壁部21・22を設け、各側壁部21・22の間を連結する複数の縦壁部23・24を設けている。なお、この実施例においては、クランク軸線A方向中間の縦壁部を不図示とし、クランク軸線A方向両端側の縦壁部23・24のみを図示している。前記吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8は、各縦壁部23・24の上部に回転自在に軸支され、吸気カム25及び排気カム26をそれぞれ有している。
前記クランクシャフト6は、図1・図2に示すように、シリンダブロック2のクランク軸線A方向一端側の縦壁部11から突出された端部に、クランクスプロケット27を取り付けている。前記吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8は、シリンダヘッド3のクランク軸線A方向一端側の縦壁部23から突出された端部に、吸気カムスプロケット28及び排気カムスプロケット29を取り付けている。なお、このエンジン1は、吸気カムスプロケット28に吸気バルブ開閉タイミングを変更する吸気側アクチュエータ30を取り付け、排気カムスプロケット29に排気バルブ開閉タイミングを変更する排気側アクチュエータ31を取り付けている。
前記クランクスプロケット27と吸気カムスプロケット28及び排気カムスプロケット29との間には、タイミングチェーン32を巻き掛けている。タイミングチェーン32は、図1において時計回りの方向Bに回転するクランクスプロケット27によって吸気カムスプロケット28から排気カムスプロケット29に向かい走行され、クランクシャフト6の回転を吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8に伝達する。
前記エンジン1は、図3・図5・図7に示すように、シリンダブロック2のクランク軸線A方向一端側の縦壁部11及びシリンダヘッド3のクランク軸線A方向一端側の縦壁部23に、タイミングチェーン32を覆うチェーンケース33を取り付けている。チェーンケース33は、幅方向両側縁をシリンダブロック2の縦壁部11及びシリンダヘッド3の縦壁部23の各幅方向両側縁に当接させるとともに、上縁をシリンダヘッドカバー4のクランク軸線A方向一端側の下縁に当接させて、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3に取り付けられる。エンジン1は、クランク軸線方向A一端側に、シリンダブロック2の縦壁部11及びシリンダヘッド3の縦壁部23とチェーンケース33とによって囲まれるチェーン室34を形成している。
前記エンジン1は、図3〜図5に示すように、タイミングチェーン32の回転によって駆動して、オイルパン6内の潤滑油を吸引してエンジン各部に圧送するオイルポンプ35を備えている。オイルポンプ35は、シリンダブロック2の縦壁部11に取り付けられている。オイルポンプ35は、クランクスプロケット27に対して車両水平方向でクランク軸線A方向と交差する方向の一側(図3において車両前側)にオフセットした位置に配置している。オイルポンプ35は、縦壁部11に取り付けられたオイルポンプケース36内に、駆動側ギヤ37とこの駆動側ギヤ37に噛み合う従動側ギヤ38とを備えている。
前記駆動側ギヤ37は、クランク軸線A方向に沿って車両水平方向で車両前側上方にクランクシャフト6と並んで配置した駆動側ギヤ軸39に取り付けられ、オイルポンプケース36に回転自在に軸支されている。駆動側ギヤ軸39は、図6・図8に示すように、軸線方向一端をオイルポンプケース36からクランク軸線A方向一端側に向かい突出させ、突出先端に駆動側ギヤ用スプロケット40を取り付けている。駆動側ギヤ用スプロケット40は、クランクスプロケット27と同歯数に形成され、クランクシャフト6の回転方向と同方向に回転するようにタイミングチェーン32を巻き掛けている。
前記従動側ギヤ38は、クランク軸線A方向に沿って車両水平方向で前記駆動側ギヤ軸39よりも車両前側下方にクランクシャフト6と並んで配置した従動側ギヤ軸41に取り付けられ、オイルポンプケース36に回転自在に軸支されている。従動側ギヤ軸41は、軸線方向両端をオイルポンプケース36からクランク軸線A方向両端側に向かい突出させている。従動側ギヤ38は、駆動側ギヤ37と同歯数に形成されて駆動側ギヤ37に噛み合わされ、駆動側ギヤ37に従動して駆動側ギヤ37の回転方向に対して反回転する。
オイルポンプ35は、タイミングチェーン32の回転によって駆動側ギヤ37と従動側ギヤ38とを駆動され、オイルパン5内の潤滑油をオイルポンプケース36の吸入口42から吸入して圧縮し、吐出口43から吐出する。吐出口43から吐出された潤滑油は、図6〜図8に示すように、チェーンケース33の潤滑油路44を経てから、シリンダブロック2の縦壁部11に形成した潤滑油路45に圧送されるとともにシリンダヘッド3の縦壁部23に形成した潤滑油路46(図1・図4参照)に圧送され、クランクシャフト2や吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8等を潤滑するとともに、前記吸気側アクチュエータ30及び排気側アクチュエータ31等を駆動する。
このエンジン1は、クランク系に働く慣性力・慣性偶力による振動をキャンセルするバランサ装置47を備えている。バランサ装置47は、図3・図5に示すように、前記オイルポンプケース36からクランク軸線方向A他端側に向かい突出された従動側ギヤ軸41の軸線方向他端に、バランサシャフト48を取り付けている。バランサシャフト48は、クランクシャフト6の回転方向に対して反回転するとともに、クランクシャフト6のクランク軸線A方向に沿って車両水平方向で車両前側にクランクシャフト6と並んで配置され、シリンダブロック2の各縦壁部11〜13の下部に回転自在に軸支されている。
前記バランサシャフト48には、バランサウエイト49・50を取り付けている。バランサウエイト49は、バランサシャフト48の軸線方向で、一対のクランクウェブ17・18同士間の隙間に配置されている。バランサウエイト50は、バランサシャフト47の軸線方向で、一対のクランクウェブ19・20同士間の隙間に配置されている。
前記エンジン1のオイルポンプ35は、オイルポンプケース36内の駆動側ギヤ37と従動側ギヤ38との回転で、オイルパン5内の潤滑油をオイルポンプケース36内に吸引してエンジン各部に圧送する。そのため、駆動側ギヤ37と従動側ギヤ38とは、回転時や噛み込み時に常に潤滑油で満たされており、駆動側ギヤ37と従動側ギヤ38間では、歯打ち音が発生し難い。
このエンジン1のバランサ装置47は、クランクシャフト6と同方向に回転する駆動側ギヤ37の回転方向に対して反回転する従動側ギヤ38の従動側ギヤ軸41にバランサシャフト48を取り付けることで、バランサシャフト48をクランクシャフト6と車両水平方向に並べて配置でき、且つ、クランクシャフト6の回転方向に対して反回転させることができる。
そして、このバランサシャフト48に、バランサウエイト49・50を取り付けることで、クランクシャフト6のクランクウェブ17〜20の回転で生じるエンジン1の1次慣性モーメントをキャンセルさせることができる。
つまり、このバランサ装置47の構造では、従来構造のように、クランクシャフト6とバランサシャフト48との間を径寸法が大きなギヤを介して連絡する必要がなくなるため、潤滑油が常に満たすことができない径寸法大のギヤを廃止して、重量を低減できるとともに径寸法大のギヤ同士の回転時または噛み込み時の歯打ち音が発生するのを防止できる。
これによって、クランクシャフト6とバランサシャフト48とは、ギヤを介して直接連絡する従来構造を回避できるため、ギヤ間の歯打ち音の発生を防止でき、且つ、径寸法大のギヤを廃止できてエンジンの軽量化を図ることができる。
前記バランサ装置47は、オイルポンプケース36から突出された従動側ギヤ軸41の軸線方向他端にバランサシャフト48を取り付けている。オイルポンプケース36から突出された従動側ギヤ軸41の軸線方向一端には、図3・図5に示すように、ウォータポンプ51の回転軸52を取り付けている。ウォータポンプ51は、チェーンケース33に取り付けられたウォータポンプケース53に回転軸52を回転自在に軸支し、回転軸52にポンプインペラ54を備えている。
ウォータポンプケース53には、冷却水取入口55と冷却水排出口56とを備えている。冷却水取入口55は、チェーンケース33の外側に開口させ、冷却水取入通路57でラジエータ58に連絡している。冷却水排出口56は、チェーンケース33内のタイミングチェーン32で囲まれる内側空間59内に開口させ、チェーンケース33の冷却水通路60を介してシリンダブロック2の縦壁部11に形成した冷却水導入口61に連絡している。冷却水導入口61は、図7に示すように、シリンダブロック2内に形成されるウォータジャケット16に連絡している。
ウォータポンプ51は、図1・図4に示すように、タイミングチェーン32の回転によって駆動側ギヤ37と従動側ギヤ38とを介して駆動され、ラジエータ58の冷却水を冷却水取入通路57を介してウォータポンプケース53の冷却水取入口55から取り入れ、冷却水排出口56から排出する。冷却水排出口56から排出された冷却水は、チェーンケース33の冷却水通路60を経て、シリンダブロック2の縦壁部11に形成した冷却水導入口61に流れ、シリンダブロック2のウォータジャケット16に供給されて冷却する。
図8に示すように、前記エンジン1をクランクシャフト2のクランク軸線A方向から見た場合、ウォータポンプ51の冷却水排出口56をタイミングチェーン32の内側空間59に配置している。そのため、ウォータポンプ51とウォータジャケット16とを連絡する冷却水通路60がタイミングチェーン32に干渉することなく、冷却水通路60をタイミングチェーン32の内側空間59に配置できる。
さらに、図7に示すように、冷却水通路60が連絡する冷却水導入口61を、ウォータジャケット16を構成する吸気側ジャケット部62と排気側ジャケット部63との境界部分Cに開口できる。つまり、エンジン1をクランクシャフト6のクランク軸線A方向から見た場合のシリンダ14・15の中央部または中央部付近に、冷却水導入口61を開口できる。
これによって、ウォータジャケット16の吸気側ジャケット部62と排気側ジャケット部63とへ均等に冷却水を流すことができ、シリンダ14・15の吸気側と排気側との冷却効率を高めることができる。また、高温となるシリンダ14・15の排気側を積極的に冷却したい場合には、冷却水導入口61を排気側ジャケット部63側にオフセットして開口することで、シリンダ14・15の排気側で発生し易いノッキングを抑制できる。
この発明は、クランクシャフトとバランサシャフトとに同歯数のギヤを取り付けてタイミングを合わせるものに対し、重量を低減しつつ、歯打ち音の発生を防止することができ、車両用エンジンにかぎらず、オイルポンプを備えたエンジンのバランサ装置に適用可能である。
1 車両用エンジン(エンジン)
2 シリンダブロック
6 クランクシャフト
7 吸気カムシャフト
8 排気カムシャフト
16 ウォータジャケット
17〜20 クランクウェブ
27 クランクスプロケット
28 吸気カムスプロケット
29 排気カムスプロケット
32 タイミングチェーン
33 チェーンケース
35 オイルポンプ
36 オイルポンプケース
37 駆動側ギヤ
38 従動側ギヤ
39 駆動側ギヤ軸
40 駆動側ギヤ用スプロケット
41 従動側ギヤ軸
47 バランサ装置
48 バランサシャフト
49・50 バランサウエイト
51 ウォータポンプ
52 回転軸
53 ウォータポンプケース
54 ポンプインペラ
55 冷却水取入口
56 冷却水排出口
58 ラジエータ
59 内側空間
61 冷却水導入口

Claims (2)

  1. 車両に搭載されたエンジンのシリンダブロックにクランクウェブを有するクランクシャフトを回転自在に軸支し、前記シリンダブロックの上部に載置されるシリンダヘッドに一対の吸気・排気カムシャフトを回転自在に軸支し、前記クランクシャフトに取り付けられたクランクスプロケットと前記吸気・排気カムシャフトに取り付けられた吸気・排気カムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻き掛け、前記シリンダブロックに前記タイミングチェーンの回転によって駆動してオイルパン内の潤滑油を吸引してエンジン各部に圧送するオイルポンプを取り付けた車両用エンジンのバランサ装置において、前記オイルポンプを前記クランクスプロケットに対して車両水平方向で前記クランクシャフトの軸線方向と交差する方向の一側にオフセットした位置に配置し、前記オイルポンプのオイルポンプケース内に、前記タイミングチェーンの回転によって前記クランクシャフトの回転方向と同方向に回転する駆動側ギヤと、該駆動側ギヤに従動して前記駆動側ギヤの回転方向に対して反回転する従動側ギヤとを備え、前記オイルポンプは、前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの回転によって前記オイルパン内の潤滑油を前記オイルポンプケース内に吸引してエンジン各部に圧送し、前記従動側ギヤの従動側ギヤ軸に、前記クランクシャフトの回転方向に対して反回転するとともに、前記クランクシャフトの軸線方向に沿って車両水平方向で前記クランクシャフトと並んで配置されるバランサシャフトを取り付け、前記バランサシャフトに、このバランサシャフトの軸線方向で前記クランクウェブ同士間の隙間に配置されるバランサウエイトを取り付けたことを特徴とする車両用エンジンのバランサ装置。
  2. 前記従動側ギヤ軸の軸線方向他側に前記バランサシャフトを取り付けるとともに、前記従動側ギヤ軸の軸線方向一側にウォータポンプの回転軸を取り付け、前記ウォータポンプの冷却水排出口を前記タイミングチェーンの内側空間内に開口させ、前記冷却水排出口と前記シリンダブロック内に形成されるウォータジャケットの冷却水導入口とを冷却水通路で連絡したことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンのバランサ装置。
JP2012110204A 2012-05-14 2012-05-14 車両用エンジンのバランサ装置 Pending JP2013238133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012110204A JP2013238133A (ja) 2012-05-14 2012-05-14 車両用エンジンのバランサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012110204A JP2013238133A (ja) 2012-05-14 2012-05-14 車両用エンジンのバランサ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013238133A true JP2013238133A (ja) 2013-11-28

Family

ID=49763383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012110204A Pending JP2013238133A (ja) 2012-05-14 2012-05-14 車両用エンジンのバランサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013238133A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109322741A (zh) * 2018-09-26 2019-02-12 绵阳新晨动力机械有限公司 一种发动机总成

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109322741A (zh) * 2018-09-26 2019-02-12 绵阳新晨动力机械有限公司 一种发动机总成
CN109322741B (zh) * 2018-09-26 2023-12-19 绵阳新晨动力机械有限公司 一种发动机总成

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1703093B1 (en) Oil supply apparatus
JP4858354B2 (ja) エンジンのバランサ装置
JP7107054B2 (ja) 内燃機関のカバー構造
JP2013113148A (ja) 内燃機関の油路構造
JP2011038437A (ja) 内燃機関
JP5310657B2 (ja) 内燃機関のバランサ装置
JP2013238133A (ja) 車両用エンジンのバランサ装置
JP2002339712A (ja) オイルポンプの取付構造
US11391341B2 (en) Balancer device for internal combustion engines
JP5424318B2 (ja) 内燃機関におけるバランス装置
KR20180061349A (ko) 가변 압축비 내연 기관의 액추에이터 장치
JP6146114B2 (ja) 車両用エンジンのバランサ潤滑構造
JP2007002740A (ja) エンジン
JP6383094B2 (ja) 内燃機関
JP5261814B2 (ja) 内燃機関
JP6136139B2 (ja) エンジン
JP2021063494A (ja) エンジンの補機取付構造
JP6029705B2 (ja) 内燃機関におけるクランク室からのオイル排出構造
JP4255552B2 (ja) V型エンジンのクランクケース換気通路
JP2014134124A (ja) 車両用エンジンのバランサ装置
JP2012197691A (ja) エンジンのオイル通路構造
JP2009299489A (ja) バーチカルエンジン
JP2011001902A (ja) 内燃機関のクランクケース
JP2022139430A (ja) バランサ装置及びこのバランサ装置を備えた内燃機関
JP2014088784A (ja) 可変容量形オイルポンプ