JP5424318B2 - 内燃機関におけるバランス装置 - Google Patents
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Description
る振動を抑制するためのバランス装置に関するものである。
の低減ために,従来から良く知られているように,偏心バランスウエイトを備えて成るバ
ランス軸をクランク軸と平行にして設け,このバランス軸を前記クランク軸と同期して回
転させるという方式が採用されている。
,バランス軸を内蔵するバランス軸ハウジングを設け,前記内燃機関のシリンダヘッド上
面の動弁機構室における潤滑油を,前記シリンダブロックに設けた第1オイル落とし通路
を介して前記バランス軸ハウジング内に導入し,このバランス軸ハウジング内から前記シリンダブロックの下面におけるオイルパンに,第2オイル落とし通路を介して戻すという構成にすることが記載されている。
バランス軸ハウジングを経てオイルパンにる潤滑油によって潤滑することができる。
まで前記バランス軸の回転にて激しく撹拌されるので,その劣化が早められるという問題
があった。
「クランク軸と同期回転するバランス軸と,シリンダブロックに形成したバランス軸ハウ
ジングとを備えており,前記バランス軸は前記バランス軸ハウジング内に配置されて回転
自在に軸支されており,前記バランス軸ハウジングに,シリンダヘッドにおける動弁機構
室から潤滑油が流下する第1オイル落とし通路と,潤滑油を当該バランス軸ハウジングか
らオイルパンに流下させる第2オイル落とし通路とが開口している内燃機関において,
前記バランス軸は,ピストンの動きに釣り合わせるための偏心バランスウエイトと,円
形のポンプ部とを備えており,前記第1オイル落とし通路と第2オイル落とし通路とが前
記ポンプ部を挟んだ上下両側において前記バランス軸ハウジングに関口しており,前記ポ
ンプ部の外周に,当該ポンプ部の回転によって潤滑油を前記第1オイル落とし通路から前
記第2オイル落とし通路に送り出すための螺旋溝が全周にわたって形成されている」
ことを特徴とする構成にしている。
「前記請求項1の記載において,前記バランス軸ハウジングの内周面のうち前記ポンプ部
の部分に,前記第1オイル落とし通路と第2オイル落とし通路とに連通したオイル送り溝
が円周方向に延びるように設けられており,このオイル送り溝の深さは,前記第1オイル
落とし通路から第2オイル落とし通路に向かつて深くなる構成である」
ことを特徴としている。
てバランス軸ハウジング内に導入される潤滑油は,前記バランス軸ハウジング内における
バランス軸の回転に伴いそのポンプ部により,前記バランス軸ハウジング内に吸い込まれ
たのち,当該バランス軸ハウジング内から第2オイル落とし通路に押し出されることにな
る。
のオイル落としを,前記バランス軸ハウジング内におけるバランス軸の回転を利用して積
極的に行なうことができるから,前記先行技術のように,バランス軸の回転による妨げの
影響及びクランクケース内の脈動による妨げの影響を受けることを確実に低減でき,前記
各オイル落とし通路における断面積を小さくできて,シリンダブロックの小型化,ひいて
は,内燃機関の小型化及び軽量化を図ることができる。
先行技術のように前記バランス軸ハウジング内に溜まった状態のままでバランス軸の回転
にて激しく撹拌されることはないので,その劣化を低減できる。
への潤滑油のオイル落としを,更に積極的に行なうことができるから,前記した効果を助
長できる。
,前記シリンダブロック1の上面に前記シリンダ2の頂部を塞ぐように締結したシリンダ
ヘッドを各々示す。
ケース4の内部には,クランク軸5が,前記シリンダ2内におけるピストン6の往復動に
て回転するように軸支されている一方,前記クランクケース4の下面にはオイルパン7が
取付けられている。
ランス軸ハウジング8が,前記クランク軸5と平行に延びるように形成されており,この
バランス軸ハウジング8の内部には,前記ピストン6に釣り合う偏心バランスウエイト1
0を備えて成るバランス軸9が配設され,このバランス軸9の両端は,転がり軸受け部1
1にて回転自在に軸支されている。
突出した軸端部13には,従動歯車14が,前記クランク軸5上に回着した主動歯車15
に噛合するように固着されており,前記バランス軸9は,これらの歯車14,15により
,前記ピストン6が上死点及び下死点に向かうとき,その偏心バランスウエイト10が下
死点及び上死点に向かうように,前記クランク軸5に同期して同じ回転数で回転する構成
になっている。
は,トロコイド型の潤滑油ポンプ17が,前記バランス軸9にて回転駆動されるように設
けられている。
前記バランス軸ハウジング8の内径D1に近似する直径D2にした円形の太軸部18が一
体に設けられている。
(図示せず)から前記バランス軸ハウジング8に潤滑油を流下させる第1オイル落とし通
路19と,前記バランス軸ハウジング8から前記オイルパン7に潤滑油を流下させる第2
オイル落とし通路20とが形成されている。
グ8における天井面のうち前記バランス軸9における太軸部18の個所に開口している一
方,前記第2オイル落とし通路20の上端における入口20aは,前記バランス軸ハウジ
ング8における内政面のうち前記バランス軸9における太軸部18の個所で,旦つ,前記
第1オイル落とし通路19の出口19aから軸線方向にずれた個所に開口している。
ってポンプ部22に構成されている。
1オイル落とし通路19を前記第2オイル落とし通路20に連通させるオイル送り溝23
が略半円周にわたって延びるように設けられており,このオイル送り溝23は,前記バラ
ンス軸9の軸線方向から見て当該バランス軸9における矢印Aで示す回転方向に沿って円
周方向に延びるように設けられており,このオイル送り溝23の深さは,前記第1オイル
落とし通路19から第2オイル落とし通路20に向かつて次第に深くなるという構成にさ
れている。
通路19を介してバランス軸ハウジング8内に流下した潤滑油は,前記バランス軸9の回
転に伴い,そのポンプ部22の螺旋溝21により,前記バランス軸ハウジング8内に吸い
込まれたのち,当該バランス軸ハウジング8内から第2オイル落とし通路20に押し出さ
れて,前記オイルパン7に戻ることになる。
滑油のオイル落としを,前記バランス軸ハウジング8内におけるバランス軸9の回転を利
用したポンプ体22によって積極的に行なうことができる。
により,前記ポンプ体22における螺旋溝21のポンプ作用を一層促進することができる
。
2 シリンダ
3 シリンダヘッド
4 クランクケース
5 クランク軸
7 オイルパン
8 バランス軸ハウジング
9 バランス軸
10 偏心バランスウエイト
11 軸受け部
18 太軸部
19 第1オイル落とし通路
20 第2オイル落とし通路
21 螺旋溝
22,22´ポンプ部
Claims (2)
- クランク軸と同期回転するバランス軸と,シリンダブロックに形成したバランス軸ハウ
ジングとを備えており,前記バランス軸は前記バランス軸ハウジング内に配置されて回転
自在に軸支されており,前記バランス軸ハウジングに,シリンダヘッドにおける動弁機構
室から潤滑油が流下する第1オイル落とし通路と,潤滑油を当該バランス軸ハウジングか
らオイルパンに流下させる第2オイル落とし通路とが開口している内燃機関において,
前記バランス軸は,ピストンの動きに釣り合わせるための偏心バランスウエイトと,円
形のポンプ部とを備えており,前記第1オイル落とし通路と第2オイル落とし通路とが前
記ポンプ部を挟んだ上下両側において前記バランス軸ハウジングに開口しており,前記ポ
ンプ部の外周に,当該ポンプ部の回転によって潤滑油を前記第1オイル落とし通路から前
記第2オイル落とし通路に送り出すための螺旋溝が全周にわたって形成されている,
内燃機関におけるバランス装置。 - 前記バランス軸ハウジングの内周面のうち前記ポンプ部の部分に,前記第1オイル落と
し通路と第2オイル落とし通路とに連通したオイル送り溝が円周方向に延びるように設け
られており,このオイル送り溝の深さは,前記第1オイル落とし通路から第2オイル落と
し通路に向かって深くなる構成である,
請求項1に記載した内燃機関におけるバランス装置。
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JP2009193993A JP5424318B2 (ja) | 2009-08-25 | 2009-08-25 | 内燃機関におけるバランス装置 |
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Family Applications (1)
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JP2009193993A Expired - Fee Related JP5424318B2 (ja) | 2009-08-25 | 2009-08-25 | 内燃機関におけるバランス装置 |
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- 2009-08-25 JP JP2009193993A patent/JP5424318B2/ja not_active Expired - Fee Related
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