JP5489598B2 - 内燃機関におけるバランス装置 - Google Patents

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Description

本発明は,往復動式の内燃機関において,その往復動に起因して発生する振動を抑制するためのバランス装置に関するものである。
ストン往復動式の内燃機関において,そのピストンの往復動に起因して発生する振動の低減のために,例えば,特許文献1,2等に記載されているように,偏心バランスウエイトを備えたバランス軸をクランク軸を平行にして設け,このバランス軸に設けた従動歯車を前記クランク軸に設けた主動歯車に噛合させることによって,バランス軸をクランク軸と同期して回転させるという方式が採用されている。
実開昭58−2446号公報 実開昭64−13205号公報
しかし,前記バランス軸には,これに設けられている偏心バランスウエイトの回転に起因する遠心力がラジアル方向に作用して,このバランス軸と前記クランク軸との間における軸間距離が変動することにより,この間における主動歯車と従動歯車との間におけるバックラッシが,大きくなったり小さくなったりするように大きく変動するから,噛み合っている歯間の歯打ち音が高くなり,ひいては,前記バランス軸への歯車伝動に起因して発生する騒音が増大するという問題があった。
本発明は,前記特許文献2には,潤滑油ポンプ等として適用される回転式の流体ポンプを前記バランス軸の一端に直結することが記載されていることに着目し,この回転式流体ポンプの特性を利用して前記した問題を解消することを技術的課題としている。
この技術的課題を達成するため請求項1は,
「偏心バランスウエイトを備えたバランス軸をクランク軸と平行に設けて,前記バランス軸の一端における軸端部に,前記クランク軸に設けた主動歯車に噛合する従動歯車を固着して成る内燃機関において,
前記バランス軸における一端の部分でかつ前記従動歯車の外側の箇所に,前記バランス軸と同心のインナロータを有するトロコイドポンプが配置されており,前記インナロータを前記バランス軸に直接に結合していると共に,前記バランス軸の軸線方向から見て,前記トロコイドポンプの流体吐出室は前記バランス軸を挟んで前記クランク軸とは反対側の部位に位置させ,前記トロコイドポンプの流体吸込室は前記バランス軸とクランク軸との間に位置させている。
ことを特徴としている。
この構成において,トロコイドポンプのインナロータがバランス軸にて回転駆動されることにより,流体は圧力が高くなって流体吐出室から吐出される。
そして,トロコイドポンプの流体吐出室が,インナロータの回転中心から偏心した部位に設けられていることにより,この流体吐出室内において高くなった圧力は,インナロータをその回転軸線と直角のラジアル方向に押圧するように作用する。
この場合,前記流体吐出室は,前記バランス軸の軸線方向から見て,当該バランス軸を挟んで前記クランク軸とは反対側の部位に位置していることにより,その流体吐出室において高くなった圧力は,前記バランス軸の一端における軸端部を,前記クランク軸の方向に押圧することになる。
これにより,前記バランス軸の回転に起因して当該バランス軸の軸端部とクランク軸との間に発生する軸間距離の変動を,当該軸端部が前記流体吐出室における圧力にてクランク軸の方向への押圧される分だけ小さく抑制することができ,ひいては,前記軸端部に固着した従動歯車とクランク軸上の主動歯車との間におけるバックラッシの変動を小さく抑制することができるから,前記バランス軸への歯車による動力伝達に起因して発生する騒音を,構造の複雑化を招来することなく,潤滑油ポンプ等の回転式の流体ポンプを利用して低減することができる。
内燃機関の縦断正面図である。 図1のII−II視拡大断面図である。 図2のIII −III 視断面図である。
以下,本発明の実施の形態を,図1〜図3の図面について説明する。
これらの図において,符号1は,シリンダ2を備えて成るシリンダブロックを,符号3は,前記シリンダブロック1の上面に前記シリンダ2を頂部を塞ぐように締結したシリンダヘッドを各々示す。
前記シリンダブロック1の下部にはクランクケース4が一体に設けられ,このクランクケース4の内部には,クランク軸5が前記シリンダ2内におけるピストン6の往復動にて回転するように軸支されている一方,前記クランクケース4の下面にはオイルパン7が取付けられている。
また,前記シリンダブロック1のうち前記クランク軸5の軸線方向に沿って一方の側面8には,チエンケース9が締結されており,このチエンケース9の内部には,前記クランク軸5の動力を前記シリンダヘッド3における吸排気弁用カム軸(図示せず)に伝達するためのタイミングチエン10が,前記クランク軸5に設けたスプロケット11に巻掛けられた状態で配設されている。
前記シリンダブロック1におけるクランクケース4の内部には,バランス軸ハウジング12が,前記クランク軸5と平行に延びるように形成されており,このバランス軸ハウジング12の内部には,前記ピストン6に釣り合う偏心バランスウエイト14を備えたバランス軸13が配設され,このバランス軸13は,軸受け部15にて回転自在に軸支されている。
前記バランス軸13のうち前記シリンダブロック1における一方の側面8から外向きに突出した軸端部16に,従動歯車17が固着されていてこれが前記クランク軸5に固着した主動歯車18に噛合しており,前記バランス軸13は,歯車17,18により,前記ピストン6が上死点及び下死点に向かうとき,その偏心バランスウエイト14が下死点及び上死点に向かうように,前記クランク軸5に同期して同じ回転数で回転される構成になっている。
そして,前記チエンケース9のうち前記バランス軸13における一端の部分でかつ従動歯車17の外側には,回転式の流体ポンプとして一つの例であるところのトロコイドポンプ19が設けられており,このトロコイドポンプ19は潤滑油ポンプとして使用される。
このトロコイドポンプ19は,従来から良く知られているように,前記チエンケース9に一体に設けたポンプケーシング20と,その内部に回転自在に設けたアウタロータ21と,このアウタロータ21の内部に噛合するように設けたインナロータ22とを備えているほか,前記ポンプケーシング20のうち前記インナロータ22の回転中心から両側に偏心した位置に,流体吸込室23及び流体吐出室24が,前記インナロータ22における外周の一部を囲うように設けられている。
前記トロコイドポンプ19において,回転体としてのインナロータ22は,前記バランス軸13の一端における軸端部16から一体にして外向きに設けたポンプ軸25に嵌まって,前記バランス軸13にて回転駆動されるという構成であり,このインナロータ22の回転により,前記オイルパン7内における潤滑油を,前記流体吸込室23を経て吸い込んで圧力を高めて前記流体吐出室24に送り出し,この流体吐出室24から前記クランク軸5及びカム軸における軸受け部等の各種の作動部分に供給する。
そして,前記トロコイドポンプ19における流体吸込室23及び流体吐出室24を,前記バランス軸13の軸線方向から見て,図3に示すように,前記クランク軸5の回転中心5aと前記バランス軸13の回転中心13aとを結ぶ線26上に並べて位置するにおいて,前記流体吸込室23を,前記バランス軸13(ポンプ軸25)を挟んで前記クランク軸5の側の部位に位置する一方,前記流体吐出室24を,前記バランス軸13(ポンプ軸25)を挟んで前記クランク軸5と反対側の部位に位置するという構成している。
この構成において,トロコイドポンプ19におけるインナロータ22は,バランス軸13にて回転駆動されることにより,オイルパン7内の潤滑油は流体吸込室23に吸い込まれたのち圧力が高くなって流体吐出室24から吐出され,内燃機関における各種の作動部分に供給される。
このトロコイドポンプ19における流体吐出室24は,インナロータ22における回転中心から偏心した部位に,前記インナロータ22における外周の一部を囲うように設けられていることにより,この流体吐出室24内において高くなった圧力は,前記インナロータ22に対して,当該インナロータ22をその回転軸線と直角のラジアル方向に押圧するように作用する。
この場合,前記流体吐出室24は,前記バランス軸13の軸線方向から見て,当該バランス軸13を挟んで前記クランク軸5とは反対側の部位に位置していることにより,その流体吐出室24において高くなった圧力は,前記バランス軸13の一端における軸端部16を,図2及び図3に矢印Aで示すように,前記クランク軸5の方向に押圧する。
これにより,前記バランス軸13の回転に起因して当該バランス軸13の軸端部16とクランク軸5との間に発生する軸間距離の変動を,当該軸端部16が前記流体吐出室24における圧力にてクランク軸5の方向への押圧される分だけ小さく抑制することができ,ひいては,前記軸端部16に固着した従動歯車17とクランク軸5上の主動歯車18との間におけるバックラッシの変動を小さく抑制することができる。
1 シリンダブロック
2 シリンダ
3 シリンダヘッド
4 クランクケース
5 クランク軸
7 オイルパン
9 チエンケース
10 タイミングチエン
13 バランス軸
14 偏心バランスウエイト
15 軸受け部
16 バランス軸の軸端部
17 従動歯車
18 主動歯車
19 トロコイドポンプ(流体ポンプ)
21 アウタロータ
22 インナロータ(回転体)
24 流体吐出室

Claims (1)

  1. 偏心バランスウエイトを備えたバランス軸をクランク軸と平行に設けて,前記バランス軸の一端における軸端部に,前記クランク軸に設けた主動歯車に噛合する従動歯車を固着して成る内燃機関において,
    前記バランス軸における一端の部分でかつ前記従動歯車の外側の箇所に,前記バランス軸と同心のインナロータを有するトロコイドポンプが配置されており,前記インナロータを前記バランス軸に直接に結合していると共に,前記バランス軸の軸線方向から見て,前記トロコイドポンプの流体吐出室は前記バランス軸を挟んで前記クランク軸とは反対側の部位に位置させ,前記トロコイドポンプの流体吸込室は前記バランス軸とクランク軸との間に位置させていることを特徴とする内燃機関におけるバランス装置。
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