JP4810494B2 - 内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法 - Google Patents

内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動モータによってドライブギヤ及びドリブンギヤを回転させてオイルを送液する内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法に関する。
自動変速機等の油圧制御回路へ所望の圧力のオイルを供給するオイルポンプとしては、電動モータを用いて、ドリブンギヤの内歯に外歯によって噛合するドライブギヤを回転駆動する内接歯車式の電動オイルポンプがある。この電動オイルポンプは、特にハイブリッド車等において、エンジンを停止したときでも自動変速機へオイル(作動油)を供給することができる。
例えば、特許文献1においては、吸入ポート及び吐出ポートを有するギヤ室が形成されたケーシングと、互いに噛合してギヤ室内に配設された外歯のドライブギヤ及び内歯のドリブンギヤとを備え、ドライブギヤ及びドリブンギヤの回転によって作動油を昇圧して送液する内接歯車式オイルポンプが開示されている。
また、上記電動オイルポンプを組み付ける際には、組付性を考慮して、上記ドライブギヤに形成したギヤ軸部をポンプボディに形成した回転支持穴に挿入して、ドライブギヤ及びドリブンギヤをポンプボディ内に収容してポンプボディを形成し、このポンプボディと電動モータとを複数のボルトによって締め付けて電動オイルポンプを組み付けることが行われている。
ところで、各部品を位置決めを行って組み付けたとしても、各部の部品の組付部分に設定した寸法公差、各部品の加工精度等によって、位置決めを行った部品同士の間には、微小なミクロンオーダーのクリアランス、位置ずれ等が生じていることがほとんどである。
また、内接歯車式の電動オイルポンプにおいては、ドライブギヤ及びドリブンギヤによってオイルを送液する際には、吐出口におけるオイルの圧力が吸入口におけるオイルの圧力よりも高くなっており、ドライブギヤには、ポンプボディにおいて吐出口を形成した側から吸入口を形成した側へ向けた力が作用する。そのため、特に、ドライブギヤのギヤ軸部の中心に対して電動モータの出力軸の中心が、吐出口を形成した側に微小な位置ずれをして、電動オイルポンプが組み付けられた場合には、ドライブギヤ及びドリブンギヤが回転する際に異音が発生するおそれがある。そして、この異音が、特にハイブリッド車等において、エンジンを停止した際に上記電動オイルポンプを作動させるときに発生すると目立つことになる。
特開2004−28006号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ドライブギヤ及びドリブンギヤが回転する際の異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、電動モータと、該電動モータの出力軸の回転を受けて回転するドライブギヤと、該ドライブギヤの外歯に内歯によって噛合して従動回転するドリブンギヤと、該ドリブンギヤ及び上記ドライブギヤを回転可能に収容し、該ドリブンギヤと該ドライブギヤとの相対回転によって、オイルを吸入するための吸入口及び該オイルを吐き出すための吐出口を形成してなるポンプボディとを有する内接歯車式の電動オイルポンプを製造する方法において、
上記ドライブギヤは、上記ポンプボディに形成した回転支持穴によって回転支持されるギヤ軸部を有しており、上記電動モータの出力軸は、その軸方向に平行に面取りした係合面を有していると共に、該係合面によって上記ドライブギヤに形成したギヤ被係合穴に係合しており、
上記ポンプボディには、上記ドリブンギヤの外周面を摺動させる状態で該ドリブンギヤ及び上記ドライブギヤを収容するための収容穴が形成してあり、上記吸入口と上記吐出口とは、上記収容穴において上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤの側面に対向する底部であって上記電動モータの出力軸を介する両側の位置にそれぞれ円弧状に形成してあり、
上記ポンプボディと上記電動モータとは、複数の位置決めピンによる係合又は軸状突起と軸穴との係合によって位置決めを行った状態で、複数のボルトの締付けによって組み付けてあり、
上記回転支持穴内に上記ギヤ軸部を挿入して、上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤを上記収容穴内に収容した上記ポンプボディと、上記電動モータとの組付を行う際には、上記ドライブギヤの上記ギヤ被係合穴内に上記電動モータの出力軸を挿入し、上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によって上記ポンプボディと上記電動モータとの位置決めを行った状態で、かつ上記電動モータの出力軸が上記ポンプボディの上記吸入口の側へ、上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によるクリアランスの範囲内において位置ずれを行うよう、上記電動モータに対して上記ポンプボディを相対的に押圧した状態で、上記複数のボルトの締付けを行って上記ポンプボディと上記電動モータとの組付を行うことを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法にある(請求項1)。
本発明の製造方法においては、内接歯車式の電動オイルポンプの組付を行う際に、ポンプボディ内に収容したドライブギヤと、電動モータの出力軸との係合状態を安定させる工夫を行っている。
具体的には、本発明のドライブギヤには、ギヤ軸部が形成してあり、このギヤ軸部は、ポンプボディに形成した回転支持穴内に挿入して、ギヤ軸部がポンプボディに回転支持された状態でドライブギヤが電動モータの出力軸の回転を受けて回転するようになっている。また、ポンプボディと電動モータとは、複数の位置決めピンによる係合又は軸状突起と軸穴との係合によって位置決めを行った状態で複数のボルトの締付けを行って組み付けてある。
ところで、ギヤ軸部と回転支持穴との間、複数の位置決めピンとポンプボディ及び電動モータとの間又は軸状突起と軸穴との間には、各部品の寸法公差、加工精度等によって微小なクリアランスがあることがほとんどである。
本発明においては、ポンプボディの回転支持穴内にドライブギヤのギヤ軸部を挿入すると共に、ポンプボディの収容穴内にドライブギヤ及びドリブンギヤを収容して、ドライブギヤ及びドリブンギヤをポンプボディに配置する。そして、ポンプボディと電動モータとを、複数の位置決めピンによる係合又は軸状突起と軸穴との係合によって、位置決めを行った状態で組み合わせる。
また、この位置決めを行った状態において、電動モータの出力軸がポンプボディの吸入口の側へ位置ずれを行うよう、電動モータに対してポンプボディを相対的に押圧する。このとき、電動モータの出力軸は、ポンプボディの吸入口の側へ、複数の位置決めピンによる係合又は軸状突起と軸穴との係合によるクリアランスの範囲内において位置ずれを行う。そして、この位置ずれを行った状態で、複数のボルトの締付けを行ってポンプボディと電動モータとの組付を行い、電動オイルポンプを製造する。
こうして製造した電動オイルポンプを作動させる際には、ドライブギヤは、ポンプボディの収容穴の底部に形成した吐出口におけるオイルの圧力がポンプボディの収容穴の底部に形成した吸入口におけるオイルの圧力よりも高いことにより、ドライブギヤのギヤ軸部とポンプボディの回転支持穴とのクリアランス、及び電動モータの出力軸とドライブギヤのギヤ被係合穴とのクリアランスの範囲内において、吸入口の側へ位置ずれを行う。
このとき、上記のごとく電動モータの出力軸は、吸入口の側へ位置ずれを行った状態にある。
そのため、電動モータの出力軸の回転を受けてドライブギヤが回転する際には、ドライブギヤのギヤ軸部の軸中心と、電動モータの出力軸の軸中心とのいずれもが、吸入口の側へ位置ずれを行った状態にあり、両者の軸中心同士の位置ずれ量を小さくすることができる。これにより、収容穴内において、ドライブギヤが回転すると共にドライブギヤの回転を受けてドリブンギヤが従動回転するときに、ドライブギヤのギヤ軸部の軸中心と、電動モータの出力軸の軸中心との位置ずれが大きいことに起因する異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる。
それ故、本発明の製造方法によれば、ドライブギヤ及びドリブンギヤが回転する際の異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる内接歯車式の電動オイルポンプを製造することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記内接歯車式の電動オイルポンプは、自動変速機の制御回路へオイルとしての作動油を供給するものとすることができる。
また、上記電動モータの出力軸には、互いに平行な2面幅を有する一対の係合面を形成し、上記ギヤ被係合穴には、上記一対の係合面と対向する一対の被係合面を形成することができる(請求項2)。
この場合には、上記2面幅によって電動モータの出力軸とドライブギヤのギヤ被係合穴との回り止めを行う。そして、電動モータの出力軸の回転を受けてドライブギヤが回転する際に、駆動力の作用点が、一方の係合面と一方の被係合面との接触部から他方の係合面と他方の被係合面との接触部へと入れ替わるときでも、上記ドライブギヤのギヤ軸部の軸中心と、電動モータの出力軸の軸中心とのいずれもが、吸入口の側へ位置ずれを行った状態にあることにより、上記異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる。
また、上記ポンプボディと上記電動モータとの組付を行う際には、該電動モータを保持台に保持し、該電動モータに対して上記ポンプボディを、押圧クランプのクランプ部に設けた弾性体の反発力によって所定の押圧力で押圧することが好ましい(請求項3)。
この場合には、電動モータに対してポンプボディを適切な押圧力で押圧して、電動モータの出力軸をポンプボディの吸入口の側へ、複数の位置決めピンによる係合又は軸状突起と軸穴との係合によるクリアランスの範囲内において適切に位置ずれさせることができる。
また、上記押圧クランプはトグルクランプであり、上記弾性体は圧縮バネであることが好ましい(請求項4)。
この場合には、トグルクランプを作業者が手動で操作することが容易であり、簡単に電動モータに対してポンプボディを押圧することができる。
また、上記ポンプボディは、上記収容穴、上記吸入口及び上記吐出口を形成したボディ本体と、該ボディ本体と対面して上記収容穴内に上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤを維持するためのボディカバーとからなり、上記ボディ本体と上記ボディカバー、及び該ボディカバーと上記電動モータは、いずれも上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によって位置決めが行ってあり、上記ボディ本体及び上記ボディカバーと上記電動モータとの組付を行う際には、上記電動モータに対して上記ボディ本体を相対的に押圧した状態で、上記複数のボルトによって、上記ボディ本体と、上記ボディカバーと、上記電動モータとを共締めすることが好ましい(請求項5)。
この場合には、ボディ本体の収容穴内にドライブギヤ及びドリブンギヤを配置し、このボディ本体とボディカバーとを位置決めを行って組み合わせることによって、容易にポンプボディを形成することができる。そして、ボディカバーと電動モータとを位置決めを行って互いに合わせ、電動モータに対してボディ本体を相対的に押圧することにより、ボディ本体とボディカバーとの位置決めによるクリアランスの範囲内、及びボディカバーと電動モータとの位置決めによるクリアランスの範囲内において、電動モータの出力軸をボディ本体の吸入口の側へ位置ずれさせることができる。
この位置ずれを行った状態で、複数のボルトによって、ボディ本体と、ボディカバーと、電動モータとを共締めすることにより、上記異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる内接歯車式の電動オイルポンプを容易に製造することができる。
また、上記ポンプボディは、上記収容穴、上記吸入口及び上記吐出口を形成したボディ本体からなり、上記電動モータの取付部には、上記ボディ本体と対面して上記収容穴内に上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤを維持するためのカバー部が一体化してあり、上記ボディ本体と上記カバー部とは、上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によって位置決めが行ってあり、上記ボディ本体と、上記カバー部を一体化した上記電動モータとの組付を行う際には、上記電動モータ及び上記カバー部の少なくとも一方に対して上記ボディ本体を相対的に押圧した状態で、上記複数のボルトによって、上記ボディ本体と、上記電動モータ及び上記カバー部の少なくとも一方とを締め付けることもできる(請求項8)。
この場合には、ボディ本体の収容穴内にドライブギヤ及びドリブンギヤを配置し、このボディ本体と、電動モータに一体化したボディカバーとを位置決めを行って組み合わせ、電動モータ及びカバー部の少なくとも一方に対してボディ本体を相対的に押圧することにより、ボディ本体とカバー部との位置決めによるクリアランスの範囲内において、電動モータの出力軸をボディ本体の吸入口の側へ位置ずれさせることができる。
この位置ずれを行った状態で、複数のボルトによって、ボディ本体と、電動モータ及びカバー部の少なくとも一方とを締め付けることにより、上記異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる内接歯車式の電動オイルポンプを容易に製造することができる。
また、上記ドライブギヤの上記ギヤ軸部は、上記ボディ本体に形成した上記回転支持穴内に回動支持することができる(請求項6、9)。
また、上記ドライブギヤの上記ギヤ軸部は、上記ボディカバー(又は上記カバー部)に形成した上記回転支持穴内に回転支持することもできる(請求項7、10)。
これらの場合には、ドライブギヤ及びドリブンギヤを、ボディ本体とボディカバー(又はカバー部)との間に容易に配置することができる。
以下に、本発明の内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例において製造する内接歯車式の電動オイルポンプ1は、図1、図2に示すごとく、電動モータ2と、電動モータ2の出力軸21の回転を受けて回転するドライブギヤ3と、ドライブギヤ3の外歯30に内歯40によって噛合して従動回転するドリブンギヤ4とを有している。また、電動オイルポンプ1は、ドリブンギヤ4及びドライブギヤ3を回転可能に収容し、ドリブンギヤ4とドライブギヤ3との相対回転によって、オイルを吸入するための吸入口51及びオイルを吐き出すための吐出口52を形成してなるポンプボディ5も有している。
図2、図3に示すごとく、ドライブギヤ3は、ポンプボディ5に形成した回転支持穴53によって回転支持されるギヤ軸部31を有している。電動モータ2の出力軸21は、その軸方向に平行に面取りした係合面211を有していると共に、係合面211によってドライブギヤ3に形成したギヤ被係合穴32に係合している。
ポンプボディ5には、ドリブンギヤ4の外周面41を摺動させる状態でドリブンギヤ4及びドライブギヤ3を収容するための収容穴54が形成してある。吸入口51と吐出口52とは、収容穴54においてドライブギヤ3及びドリブンギヤ4の側面に対向する底部であって電動モータ2の出力軸21を介する両側の位置にそれぞれ円弧状に形成してある。
図1、図5に示すごとく、ポンプボディ5と電動モータ2とは、複数の位置決めピン(ノックピン)55による係合又は軸状突起23と軸穴56との係合によって位置決めを行った状態で、複数のボルト60の締付けによって組み付けてある。なお、図5において、ボルト60は矢印及び2点鎖線によって示す。
本例の製造方法においては、以下のようにしてポンプボディ5と電動モータ2との組付を行う。
まず、図2、図4に示すごとく、ポンプボディ5の回転支持穴53内にドライブギヤ3のギヤ軸部31を挿入して、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4をポンプボディ5の収容穴54内に収容し、ポンプボディ5と電動モータ2とを位置決めを行って組み合わせる。このとき、ドライブギヤ3のギヤ被係合穴32内に電動モータ2の出力軸21を挿入し、複数の位置決めピン55による係合又は軸状突起23と軸穴56との係合によってポンプボディ5と電動モータ2との位置決めを行う。
そして、図1、図5、図6に示すごとく、電動モータ2の出力軸21がポンプボディ5の吸入口51の側へ、複数の位置決めピン55による係合又は軸状突起23と軸穴56との係合によるクリアランスの範囲内において位置ずれを行うよう、電動モータ2に対してポンプボディ5を相対的に押圧した状態で、複数のボルト60の締付けを行ってポンプボディ5と電動モータ2との組付を行って、電動オイルポンプ1を製造する。
なお、図5、図6において、後述する押圧クランプ72による押圧方向を矢印Pによって示し、ポンプボディ5の吸入口51の側を矢印Eによって示す。また、ボルト60は矢印、2点鎖線によって示す。
以下に、本例の内接歯車式の電動オイルポンプ1の製造方法につき、図1〜図18と共に詳説する。
本例の電動オイルポンプ1は、自動変速機の制御回路へオイルとしての作動油を供給するものである。また、本例の電動オイルポンプ1は、ハイブリッド車における自動変速機に用いるものであり、エンジンの停止時においても、電動モータ2を作動させて自動変速機の制御回路へ作動油を供給することができるものである。
図4に示すごとく、本例の電動モータ2は、モータ本体20に取付部としてのベースプレート(フレームエンド)22を固定してなり、出力軸21は、ベースプレート22から突出している。図2に示すごとく、本例の電動モータ2の出力軸21の先端部には、互いに平行な2面幅を有する一対の係合面211が形成してある。また、ドライブギヤ3のギヤ被係合穴32には、一対の係合面211と対向する一対の被係合面321が形成してある。
また、図1、図4に示すごとく、本例のポンプボディ5は、回転支持穴53、収容穴54、吸入口51及び吐出口52を形成したボディ本体61と、ボディ本体61と対面して収容穴54内にドライブギヤ3及びドリブンギヤ4を維持するためのボディカバー62とからなる。また、ボディ本体61の吸入口51及び吐出口52には、それぞれオイルを通過させるための配管が接続される。
また、図4に示すごとく、ボディ本体61及びボディカバー62には、それぞれボルト60を挿通させるための挿通穴601、602が形成してあり、電動モータ2のベースプレート22には、ボルト60のねじ部を螺合するためのネジ穴201が形成してある。
図1、図4に示すごとく、ボディ本体61とボディカバー62とは、2つの位置決めピン55を介する係合によって互いに位置決めしてある。また、ボディカバー62と電動モータ2とは、電動モータ2に形成した軸状突起23とボディカバー62に形成した軸穴56との係合(いわゆるインローによる嵌合)によって位置決めしてある。また、ボディ本体61とボディカバー62との対面部、ボディカバー62と電動モータ2のベースプレート22との対面部には、オイルの漏洩を防止するパッキン、Oリング等の封止部材63が配置してある。また、ボディカバー62の軸穴56に連通形成した連通軸穴561と電動モータ2の出力軸21との間にも、摺動用の封止部材64が配置してある。
また、図2に示すごとく、ボディ本体61において、回転支持穴53は、収容穴54の底部における中心部から偏心した位置に形成してある。また、回転支持穴53にギヤ軸部31を軸支させるドライブギヤ3の回転中心は、収容穴54内に回転摺動可能に配置したドリブンギヤ4の回転中心とオフセットしている。そして、ドライブギヤ3の外歯30がドリブンギヤ4の内歯40に噛合し、ドライブギヤ3の回転に応じてドリブンギヤ4が従動回転することにより、吸入口51からドライブギヤ3とドリブンギヤ4との間に形成される空間45に流入したオイルを、昇圧させて吐出口52から吐き出すことができる。同図において、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4の回転方向を矢印Rによって示す。
また、ドライブギヤ3において、ギヤ軸部31とギヤ被係合穴32とは同一軸心を有して形成してあり、ギヤ被係合穴32は、ドライブギヤ3を貫通して形成してある(図1参照)。
本例においては、図1、図5、図6に示すごとく、電動オイルポンプ1の組付を行うに際して、電動モータ2を保持する保持台71及びポンプボディ5のボディ本体61を押圧する押圧クランプ72を備えたクランプ治具7を使用する。
保持台71は、電動モータ2の外周における適宜箇所に係合する保持ブロック711を有しており、本例の複数の保持ブロック711は、電動モータ2のベースプレート22の適宜箇所に係合するよう形成してある。
図6に示すごとく、本例の押圧クランプ72は、作業者によって操作レバー722を操作して用いるトグルクランプ72である。そして、トグルクランプ72のクランプ部721には、所定の押圧力を付与する弾性部材73としての圧縮コイルバネ73が複数設けてあり、この圧縮コイルバネ73の先端部には、先端プレート74が設けてある。
本例の製造方法においては、内接歯車式の電動オイルポンプ1の組付を行う際に、ポンプボディ5内に収容したドライブギヤ3と、電動モータ2の出力軸21との係合状態を安定させる工夫を行っている。
ところで、ドライブギヤ3のギヤ軸部31とボディ本体61の回転支持穴53との間、複数の位置決めピン55とボディ本体61との間、軸状突起23と軸穴56との間には、各部品の寸法公差、加工精度等によって微小なクリアランスがある。
本例においては、図2、図4に示すごとく、ボディ本体61の回転支持穴53内にドライブギヤ3のギヤ軸部31を挿入すると共に、ボディ本体61の収容穴54内にドライブギヤ3及びドリブンギヤ4を収容して、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4をボディ本体61に配置する。そして、このボディ本体61とボディカバー62とを、複数の位置決めピン55によって位置決めを行って組み合わせることによって、ポンプボディ5を形成する。
次いで、図5に示すごとく、ポンプボディ5におけるボディカバー62と、電動モータ2におけるベースプレート22とを、軸状突起23と軸穴56との係合によって位置決めを行った状態で組み合わせる。そして、この組合せを行った仮組体を、クランプ治具7の保持台71にセットする(図6参照)。
次いで、図1、図6に示すごとく、トグルクランプ72を操作し、電動モータ2の出力軸21がポンプボディ5の吸入口51の側へ位置ずれを行うよう、電動モータ2に対してボディ本体61を、押圧クランプ72のクランプ部721に設けた複数の圧縮コイルバネ73の反発力によって所定の押圧力で押圧する。このとき、ボディカバー62も、複数の位置決めピン55を介して押圧される。
なお、複数の圧縮コイルバネ73による所定の押圧力は、例えば、20〜40Nの大きさにすることができる。
これにより、ボディ本体61とボディカバー62との位置決めによるクリアランスの範囲内、及びボディカバー62と電動モータ2のベースプレート22との位置決めによるクリアランスの範囲内において、電動モータ2の出力軸21をボディ本体61の吸入口51の側へ位置ずれさせることができる。そして、この位置ずれを行った状態で、複数のボルト60によって、ボディ本体61と、ボディカバー62と、電動モータ2とを共締めする。こうして、ポンプボディ5と電動モータ2とを一体化して、電動オイルポンプ1を製造することができる。
こうして製造した電動オイルポンプ1を作動させる際には、ドライブギヤ3は、ボディ本体61の収容穴54の底部に形成した吐出口52におけるオイルの圧力がボディ本体61の収容穴54の底部に形成した吸入口51におけるオイルの圧力よりも高いことにより、ドライブギヤ3のギヤ軸部31とボディ本体61の回転支持穴53とのクリアランス、及び電動モータ2の出力軸21における一対の係合面211とドライブギヤ3のギヤ被係合穴32における一対の被係合面321とのクリアランスの範囲内において、吸入口51の側へ位置ずれを行う。
このとき、上記のごとく電動モータ2の出力軸21は、吸入口51の側へ位置ずれを行った状態にある。
そのため、電動モータ2の出力軸21の回転を受けてドライブギヤ3が回転する際には、ドライブギヤ3のギヤ軸部31の軸中心と、電動モータ2の出力軸21の軸中心とのいずれもが、吸入口51の側へ位置ずれを行った状態にあり、両者の軸中心同士の位置ずれ量を小さくすることができる。これにより、収容穴54内において、ドライブギヤ3が回転すると共にドライブギヤ3の回転を受けてドリブンギヤ4が従動回転するときに、ドライブギヤ3が円滑に回転し、ドライブギヤ3のギヤ軸部31の軸中心と、電動モータ2の出力軸21の軸中心との位置ずれが大きいことに起因する異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる。
それ故、本例の製造方法によれば、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4が回転する際の異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる内接歯車式の電動オイルポンプ1を容易に製造することができる。
図7〜図12には、電動モータ2の出力軸21の回転を受けてドライブギヤ3が回転する際に、出力軸21からドライブギヤ3への駆動力の作用点が入れ替わる状態を、電動モータ2の出力軸21を吸入口51の側へ位置ずれさせて組み付けた場合(発明品A)と、電動モータ2の出力軸21を吐出口52の側へ位置ずれさせて組み付けた場合(比較品B)とについて示す。
図7〜図10に示すごとく、発明品Aにおいては、ドライブギヤ3が回転する際に、このドライブギヤ3は吸入口51の側に吸引されて位置ずれを行い、電動モータ2の出力軸21も吸入口51の側に位置ずれを行っている。
発明品Aにおいて、出力軸21からドライブギヤ3への駆動力の作用方向は、以下の状態になっていると考える。
すなわち、図7、図8に示すごとく、駆動力は、出力軸21において吸入口51の側に位置する一方の係合面211の接触部(係合角部)から吸入口51の側に向けて作用する。そして、図9に示すごとく、ドライブギヤ3が約90°回転したときには、駆動力の作用点が他方の係合面211の接触部(係合角部)に切り替わり、駆動力は、他方の係合面211の接触部から再び吸入口51の側に向けて作用する。こうして、ドライブギヤ3が約180°回転する毎に上記係合面211の接触部及び駆動力の作用点の切り替わりが繰り返されると考える。
なお、図7はドライブギヤ3の回転位置が0°のとき、図8はドライブギヤ3が約45°回転したとき、図9はドライブギヤ3が約90°回転したとき、図10はドライブギヤ3が約135°回転したときをそれぞれ示す。
また、図7〜図10において、出力軸21による駆動力が加わる方向を矢印Fによって示し、ドライブギヤ3の回転方向を矢印Rによって示す。
このように、電動モータ2の出力軸21を吸入口51の側に位置ずれさせて組付を行った発明品Aにおいては、ドライブギヤ3の回転時において、ドライブギヤ3のギヤ軸部31の軸中心と、電動モータ2の出力軸21の軸中心との位置ずれ量が小さくなる。また、発明品Aにおいては、駆動力は、常時、吸入口51の側に向けて作用すると考えられる。
そのため、発明品Aにおいては、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4が回転する際の異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができると考える。
一方、図11、図12に示すごとく、比較品Bにおいては、ドライブギヤ3が回転する際に、このドライブギヤ3は吸入口51の側に吸引されて位置ずれを行う一方、電動モータ2の出力軸21が吐出口52の側に位置ずれを行っている。
比較品Bにおいて、出力軸21からドライブギヤ3への駆動力の作用点及び作用方向は、以下の状態になっていると考える。
すなわち、図11に示すごとく、駆動力は、出力軸21において吐出口52の側に位置する一方の係合面211の接触部(係合角部)から吐出口52の側に向けて作用する(同図は45°回転した状態を示す。)。そして、図12に示すごとく、ドライブギヤ3が約90°回転したときには(図12は135°回転した状態を示す。)、駆動力の作用点が他方の係合面211の接触部(係合角部)に切り替わり、駆動力は、他方の係合面211の接触部から再び吐出口52の側に向けて作用する。こうして、ドライブギヤ3が約180°回転する毎に上記係合面211の接触部及び駆動力の作用点の切り替わりが繰り返されると考える。
なお、図11、図12において、出力軸21による駆動力が加わる方向を矢印Fによって示し、ドライブギヤ3の回転方向を矢印Rによって示す。
このように、電動モータ2の出力軸21を吐出口52の側に位置ずれさせて組付を行った比較品Bにおいては、ドライブギヤ3の回転時において、ドライブギヤ3のギヤ軸部31の軸中心と、電動モータ2の出力軸21の軸中心との位置ずれ量が大きくなる。また、比較品Bにおいては、駆動力は、常時、吐出口52の側に向けて作用すると考えられる。
そのため、比較品Bにおいては、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4が回転する際の異音の発生率又は異音の大きさが大きくなると考える。
また、図13に示すごとく、ポンプボディ5は、回転支持穴53、収容穴54、吸入口51及び吐出口52を形成したボディ本体61から構成し、電動モータ2のベースプレート22には、ボディ本体61と対面して収容穴54内にドライブギヤ3及びドリブンギヤ4を維持するためのカバー部65を一体化することもできる。この場合には、ボディ本体61とカバー部65とは、複数の位置決めピン55による係合又は軸状突起23と軸穴56との係合によって位置決めを行うことができる。
そして、ボディ本体61と、カバー部65を一体化した電動モータ2との組付を行う際には、電動モータ2の出力軸21をボディ本体61の吸入口51の側へ位置ずれさせるよう、電動モータ2及びカバー部65の少なくとも一方に対してボディ本体61を相対的に押圧した状態で、複数のボルト60によって、ボディ本体61と、電動モータ2及びカバー部65の少なくとも一方とを締め付けることができる。この場合にも、上記異音の発生率又は異音の大きさを減少させることができる内接歯車式の電動オイルポンプ1を製造することができる。
また、図14に示すごとく、ドライブギヤ3のギヤ軸部31は、ボディカバー62(又はカバー部65)に形成した回転支持穴53内に回動支持することもできる。
(確認試験)
上記発明品A及び比較品Bについて、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4が回転する際に生ずる振動について(本例では4回)測定を行った結果を、図15〜図18に示す。各図は、横軸に時間をとり、縦軸に振動の大きさ(振動値)をとって、発明品A及び比較品Bについて測定を行った結果1〜4を示す。
そして、振動値の平均値(dB)は、比較品Bについては、52.3dB(結果1)、54.1dB(結果2)、62.2dB(結果3)、53.6dB(結果4)であったのに対し、発明品Aについては、43.6dB(結果1)、48.3dB(結果2)、54.1dB(結果3)、48.6dB(結果4)であった。
この結果より、電動モータ2の出力軸21を吸入口51の側へ位置ずれさせて組み付けた電動オイルポンプ1(発明品A)によれば、電動モータ2の出力軸21を吐出口52の側へ位置ずれさせて組み付けた電動オイルポンプ(比較品B)に比べて、ドライブギヤ3及びドリブンギヤ4が回転する際の異音の大きさを減少できることがわかる。
実施例における、内接歯車式の電動オイルポンプの要部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、ドライブギヤ及びドリブンギヤの周辺を、電動モータの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例における、吸入口及び吐出口の周辺を、電動モータの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例における、ボディ本体、ボディカバー及び電動モータを位置決めを行って組み合わせる状態を示す斜視説明図。 実施例における、ボディ本体、ボディカバー及び電動モータを組み立て、複数のボルトを挿通する際に、電動モータに対してボディ本体を押圧する状態を示す斜視説明図。 実施例における、電動モータに対してボディ本体を押圧する状態を示す平面説明図。 実施例における、発明品(0°回転時)について、電動モータの出力軸からドライブギヤへの駆動力の作用状態を示す説明図。 実施例における、発明品(45°回転時)について、電動モータの出力軸からドライブギヤへの駆動力の作用状態を示す説明図。 実施例における、発明品(90°回転時)について、電動モータの出力軸からドライブギヤへの駆動力の作用状態を示す説明図。 実施例における、発明品(135°回転時)について、電動モータの出力軸からドライブギヤへの駆動力の作用状態を示す説明図。 実施例における、比較品(45°回転時)について、電動モータの出力軸からドライブギヤへの駆動力の作用状態を示す説明図。 実施例における、比較品(135°回転時)について、電動モータの出力軸からドライブギヤへの駆動力の作用状態を示す説明図。 実施例における、他の電動オイルポンプの要部を模式的に示す説明図。 実施例における、他の電動オイルポンプの要部を模式的に示す説明図。 確認試験における、発明品及び比較品について、ドライブギヤ及びドリブンギヤが回転する際に生ずる振動について測定を行った結果1を示すグラフ。 確認試験における、発明品及び比較品について、ドライブギヤ及びドリブンギヤが回転する際に生ずる振動について測定を行った結果2を示すグラフ。 確認試験における、発明品及び比較品について、ドライブギヤ及びドリブンギヤが回転する際に生ずる振動について測定を行った結果3を示すグラフ。 確認試験における、発明品及び比較品について、ドライブギヤ及びドリブンギヤが回転する際に生ずる振動について測定を行った結果4を示すグラフ。
符号の説明
1 電動オイルポンプ
2 電動モータ
21 出力軸
211 係合面
22 取付部(ベースプレート)
23 軸状突起
3 ドライブギヤ
30 外歯
31 ギヤ軸部
32 ギヤ被係合穴
321 被係合面
4 ドリブンギヤ
40 内歯
41 外周面
5 ポンプボディ
51 吸入口
52 吐出口
53 回転支持穴
54 収容穴
55 位置決めピン
56 軸穴
60 ボルト
61 ボディ本体
62 ボディカバー
65 カバー部
7 クランプ治具
71 保持台
72 押圧クランプ(トグルクランプ)
721 クランプ部
73 弾性部材(圧縮コイルバネ)

Claims (10)

  1. 電動モータと、該電動モータの出力軸の回転を受けて回転するドライブギヤと、該ドライブギヤの外歯に内歯によって噛合して従動回転するドリブンギヤと、該ドリブンギヤ及び上記ドライブギヤを回転可能に収容し、該ドリブンギヤと該ドライブギヤとの相対回転によって、オイルを吸入するための吸入口及び該オイルを吐き出すための吐出口を形成してなるポンプボディとを有する内接歯車式の電動オイルポンプを製造する方法において、
    上記ドライブギヤは、上記ポンプボディに形成した回転支持穴によって回転支持されるギヤ軸部を有しており、上記電動モータの出力軸は、その軸方向に平行に面取りした係合面を有していると共に、該係合面によって上記ドライブギヤに形成したギヤ被係合穴に係合しており、
    上記ポンプボディには、上記ドリブンギヤの外周面を摺動させる状態で該ドリブンギヤ及び上記ドライブギヤを収容するための収容穴が形成してあり、上記吸入口と上記吐出口とは、上記収容穴において上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤの側面に対向する底部であって上記電動モータの出力軸を介する両側の位置にそれぞれ円弧状に形成してあり、
    上記ポンプボディと上記電動モータとは、複数の位置決めピンによる係合又は軸状突起と軸穴との係合によって位置決めを行った状態で、複数のボルトの締付けによって組み付けてあり、
    上記回転支持穴内に上記ギヤ軸部を挿入して、上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤを上記収容穴内に収容した上記ポンプボディと、上記電動モータとの組付を行う際には、上記ドライブギヤの上記ギヤ被係合穴内に上記電動モータの出力軸を挿入し、上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によって上記ポンプボディと上記電動モータとの位置決めを行った状態で、かつ上記電動モータの出力軸が上記ポンプボディの上記吸入口の側へ、上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によるクリアランスの範囲内において位置ずれを行うよう、上記電動モータに対して上記ポンプボディを相対的に押圧した状態で、上記複数のボルトの締付けを行って上記ポンプボディと上記電動モータとの組付を行うことを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  2. 請求項1において、上記電動モータの出力軸には、互いに平行な2面幅を有する一対の係合面が形成してあり、上記ギヤ被係合穴には、上記一対の係合面と対向する一対の被係合面が形成してあることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  3. 請求項1又は2において、上記ポンプボディと上記電動モータとの組付を行う際には、該電動モータを保持台に保持し、該電動モータに対して上記ポンプボディを、押圧クランプのクランプ部に設けた弾性体の反発力によって所定の押圧力で押圧することを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  4. 請求項3において、上記押圧クランプはトグルクランプであり、上記弾性体は圧縮バネであることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記ポンプボディは、上記収容穴、上記吸入口及び上記吐出口を形成したボディ本体と、該ボディ本体と対面して上記収容穴内に上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤを維持するためのボディカバーとからなり、
    上記ボディ本体と上記ボディカバー、及び該ボディカバーと上記電動モータは、いずれも上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によって位置決めが行ってあり、
    上記ボディ本体及び上記ボディカバーと上記電動モータとの組付を行う際には、上記電動モータに対して上記ボディ本体を相対的に押圧した状態で、上記複数のボルトによって、上記ボディ本体と、上記ボディカバーと、上記電動モータとを共締めすることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  6. 請求項5において、上記ドライブギヤの上記ギヤ軸部は、上記ボディ本体に形成した上記回転支持穴内に回動支持してあることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  7. 請求項5において、上記ドライブギヤの上記ギヤ軸部は、上記ボディカバーに形成した上記回転支持穴内に回転支持してあることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  8. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記ポンプボディは、上記収容穴、上記吸入口及び上記吐出口を形成したボディ本体からなり、
    上記電動モータの取付部には、上記ボディ本体と対面して上記収容穴内に上記ドライブギヤ及び上記ドリブンギヤを維持するためのカバー部が一体化してあり、
    上記ボディ本体と上記カバー部とは、上記複数の位置決めピンによる係合又は上記軸状突起と軸穴との係合によって位置決めが行ってあり、
    上記ボディ本体と、上記カバー部を一体化した上記電動モータとの組付を行う際には、上記電動モータ及び上記カバー部の少なくとも一方に対して上記ボディ本体を相対的に押圧した状態で、上記複数のボルトによって、上記ボディ本体と、上記電動モータ及び上記カバー部の少なくとも一方とを締め付けることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  9. 請求項8において、上記ドライブギヤの上記ギヤ軸部は、上記ボディ本体に形成した上記回転支持穴内に回転支持してあることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
  10. 請求項8において、上記ドライブギヤの上記ギヤ軸部は、上記カバー部に形成した上記回転支持穴内に回転支持してあることを特徴とする内接歯車式の電動オイルポンプの製造方法。
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