JP4966638B2 - オイルポンプ及びオイルポンプの組立方法 - Google Patents

オイルポンプ及びオイルポンプの組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば車両のパワーステアリング装置の駆動源に用いられるオイルポンプ及びオイルポンプの組立方法に関する。
例えば車両のパワーステアリング装置に適用される従来のオイルポンプとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このオイルポンプは、一端側に円環状の凹部を有するポンプハウジングと、該ポンプハウジングの一端開口側に対向配置されたほぼカップ状のカバー部材と、該カバー部材の中央位置に軸方向に沿って挿通されて、一端側が前記ポンプハウジングの中央の突設部に回転自在に支持された駆動軸と、ポンプハウジングの凹部の外周面に嵌着されて、外周円に対して偏心した内周円を有するほぼ円環状のカムリングと、該カムリングの内周面に嵌着されて、内周側にトロコイド形状に形成された複数の内歯を有するアウターロータと、該アウターロータの内周側に前記駆動軸に連結されて配設され、このアウターロータの内歯よりも少ない歯数の外歯を有するインナーロータと、ポンプハウジングとカバー部材に跨って配設されて、アウターロータの内歯とインナーロータの外歯とのクリアランスを調節する調節装置と、を備えている。
前記カムリングは、外周面における軸方向両端側に偏倚して円環状の弾性部材がそれぞれ嵌着されていると共に、該外周面の周方向の所定位置における前記各弾性部材の軸方向中間に凹状の嵌合孔が穿設されている。そして、前記各弾性部材は、ポンプハウジング及びカバー部材の各内周面に弾接することにより、カムリングをポンプハウジング及びカバー部材の両開口部の中心位置に保持しつつ、該両者の内底面側からの漏出する作動油をシールする役割を果たしている。
前記調節装置は、前記ポンプハウジングとカバー部材の接合部における周方向の所定位置に、該各部材の内周側に開口する摺動溝が両者に跨って切欠形成され、この摺動溝内には、先端部が前記カムリングの嵌合孔に嵌合する横断面ほぼ凸形状の調整エレメントがポンプハウジング及びカバー部材の径方向へ進退自在に収容保持されている。さらに、前記調整エレメントの基端部のほぼ中央位置には、ポンプハウジング側からカバー部材側に向かって径方向外側へ漸次偏倚した貫通孔が形成されている一方、ポンプハウジング側の前記摺動溝において前記貫通孔に対応する位置には、該貫通孔内に進入するねじ状の位置決めエレメントが軸方向に沿って螺着されて、前記位置決めエレメントが進出することによって前記調整エレメントがカムリングを径方向へ押圧する機構となっている。
そして、前記調節装置は、前記位置決めエレメントを進出させることによって、前記調整エレメントが径方向内側へ進出し、カムリングを介してアウターロータを径方向外側へ押圧することから、アウターロータの中心とインナーロータの中心(軸心)との距離を拡大して両ロータの歯間のクリアランスを拡大し、反対に位置決めエレメントを後退させることによって、調整エレメントが径方向外側へ後退し、これに伴いカムリングが前記各弾性部材の弾性力によって押し戻されることから、前記両ロータの歯間のクリアランスを縮小するようになっている。
以上のような構成から、前記オイルポンプは、前記調節装置によってアウターロータの内歯とインナーロータの外歯の歯間のクリアランスを調整可能にすることにより、該クリアランスの精度が確保されている。
特開2002−155872号公報
しかしながら、前記従来のオイルポンプにあっては、前記両ロータの歯間クリアランスの精度を確保するべく、ポンプ内に前記調節装置を内蔵させているために、ポンプの構造が複雑化してしまい、これに基づく部品点数の増加や加工及び組立工数の増加によって製造コストの高騰化を招来してしまっている。
本発明は、このような技術的課題に着目して案出されたものであって、アウターロータとインナーロータの両歯間のクリアランスの精度を容易に確保しつつポンプ構造の簡素化を図り得るオイルポンプなどを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、軸方向に沿ってシャフト挿通孔が貫通形成された第1ハウジングと、該第1ハウジングに対向配置された第2ハウジングと、前記シャフト挿通孔に対し偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに挟持されたカムリングと、前記ポンプ要素収容部内に収容配置されて、回転に伴って作動油の吸入及び吐出を行うポンプ要素と、前記第1ハウジングのシャフト挿通孔に回転自在に挿通配置されて、前記ポンプ要素を回転駆動する駆動軸と、を備え、前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられた治具により前記シャフト挿通孔の位置に基づいて前記第1ハウジングに対するカムリングの相対位置を位置決めした後、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを結合するまでの間、前記第1ハウジングに対してカムリングの位置を保持する保持機構によって前記第1ハウジングに仮固定したことを特徴としている。
この発明によれば、前記第1ハウジングに対する前記カムリングの位置決めを前記治具によって行うこととしたため、前記第1ハウジングに前記カムリングの位置決めを行うための加工部や他部材、前記カムリングの位置を調整するための機構などを別途設ける必要がなく、前記第1ハウジングと前記カムリングの相対的な位置精度において部品毎の累積公差の影響を最小限に抑えることができる。
したがって、部品点数の増加を伴うことなくポンプ構造の簡素化が図れると共に、各部品の加工精度を高めることなくポンプの組み付け精度の向上が図れる。この結果、製造コストの高騰化の抑制しつつ、組み付け精度の高いオイルポンプを得ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のポンプ要素を、前記ポンプ要素収容部内に回転自在に収容配置されて内周側に複数の内歯を有するアウターロータとこのアウターロータの内周側に配置されて外周側に前記アウターロータの内歯に噛合する外歯を有するインナーロータ、として前記請求項1に記載のオイルポンプを内接形ギヤポンプに限定したものである。
請求項3に記載の発明は、前提構成は請求項1の発明と同様であり、とりわけ、前記第1ハウジングと前記カムリングとを固定する固定手段をさらに備え、前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられた治具によって前記シャフト挿通孔の位置に基づいて前記第1ハウジングに対するカムリングの相対位置位置決めを行い、前記固定手段によって第1ハウジングに固定した後に、該第1ハウジングに前記第2ハウジングを結合したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載のポンプ要素を、前記ポンプ要素収容部内に回転自在に収容配置されて内周側に複数の内歯を有するアウターロータとこのアウターロータの内周側に配置されて外周側に前記アウターロータの内歯に噛合する外歯を有するインナーロータ、として前記請求項3に記載のオイルポンプを内接形ギヤポンプに限定したものである。
請求項に記載の発明は、軸方向に沿って形成されたシャフト挿通孔を有する第1ハウジングに、前記シャフト挿通孔に対して偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有するカムリングを配置するカムリング配置工程と、前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられることで前記シャフト挿通孔を基に前記第1ハウジングに対する前記カムリングの相対位置を決定する治具の前記小径部を前記シャフト挿通孔に嵌合させると共に、前記大径部を前記カムリングの内周面に嵌合させるカムリング位置決め工程と、前記治具を取り除く治具取り外し工程と、回転に伴って作動油の吸入及び吐出を行うポンプ要素と該ポンプ要素を回転駆動する駆動軸とを前記第1ハウジング及びカムリングに組み付けるポンプ要素組み付け工程と、前記第1ハウジングに、前記カムリングを挟んで軸方向反対側に第2ハウジングを対向配置し、該第1ハウジング、前記カムリング及び前記第2ハウジングを一体的に結合するハウジング結合工程と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、組立方法の発明にあっても、前記請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。
請求項に記載の発明は、前記請求項に記載の発明のカムリング位置決め工程と前記治具取り外し工程との間に、前記治具によって位置決めされた状態で前記カムリングを前記第1ハウジングに固定するカムリング固定工程を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記第1ハウジングに対する前記カムリングの位置決めを行った後、該カムリングを前記第1ハウジングに固定することとしたため、前記治具取り外し工程において、前記治具を取り外す際に前記カムリングに位置ずれが生じてしまうことがないため、該治具の取り外し作業が容易になり、組み付け作業性の向上が図れる。
以下、本発明に係るオイルポンプの各実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、各実施の形態は、このオイルポンプを、従来と同様に車両のパワーステアリング装置に適用したものを示している。
図1〜図6は本発明の第1の実施の形態を示し、まず、このオイルポンプ1が適用されたパワーステアリング装置は、図6に示すように、図外のステアリングホイールに連繋される操舵軸2と、該操舵軸2の操舵回転トルクを検出するトルクセンサ3と、前記操舵軸2に連繋されたラック・ピニオン機構4と、該ラック・ピニオン機構4に連繋されたパワーシリンダ5と、該パワーシリンダ5に油圧を給排するパワーユニット11と、から主として構成されている。
前記パワーシリンダ5は、車体の幅方向に延設された円筒状のシリンダチューブ6内に前記ラック・ピニオン機構4に連繋したラック軸7が貫装され、該ラック軸7にシリンダチューブ6内を摺動する円環状のピストン8が固定されている。そして、シリンダチューブ6内には、ピストン8によって左右の第1油圧室9aと第2油圧室9bが隔成されている。
前記パワーユニット11は、車両状態を制御する電子コントローラ12と、該電子コントローラ12から入力される制御電流に基づいて駆動される電動モータ13と、該電動モータ13によって駆動されて、前記各油圧室9a,9bに接続された一対の第1、第2配管10a,10bを介して前記パワーシリンダ5に選択的に油圧を給排する可逆式のオイルポンプ1と、を備えている。
なお、前記両配管10a,10bの途中にはフューエルセーフバルブ14が配設されており、前記パワーユニット11に不具合が生じた際に、前記パワーシリンダ5内の油圧を給排することができるようになっている。
前記オイルポンプ1は、図6に示すように、下方に配置された前記電動モータ13に対して軸方向に突き合わせ状態となる縦型に配置され、リザーバタンクTと一体に設けられている。
そして、このオイルポンプ1は、図4及び図5に示すように、前記電動モータ13に対して軸方向に突き合わせ状態となる縦型に配置され、該電動モータ13の上端部に結合される第1ハウジングであるポンプボディ21と、該ポンプボディ21の上端側を閉塞する第2ハウジングであるカバー部材22と、該カバー部材22と前記ポンプボディ21との間に挟持状態に四本のボルト20によって共締め固定されるほぼ円環状のカムリング23と、該カムリング23の内周側に摺動回転自在に嵌着されて内周側に内歯24aを有するアウターロータ24と、該アウターロータ24の内周側に配置されて、前記内歯24aに噛合する外歯25aを有するインナーロータ25と、前記ポンプボディ21のほぼ中央に軸方向に沿って貫通形成されたシャフト挿通孔21aに貫装されて、前記インナーロータ25の中央孔25bにピン部材27を介して係止固定された駆動軸26と、を備えている。
前記ポンプボディ21は、ほぼ円柱状に形成され、図4中の下端部に前記電動モータ13と結合するためのフランジ部21dを有すると共に、上端面が平坦状に形成されている。この上端面には、前記各ロータ24,25の内外歯24a,25a間に形成されるポンプ室に対応する位置に周方向に沿ってそれぞれ半周ごとに分割形成された三日月状の第1、第2ポートP1,P2が互いに前記シャフト挿通孔21aに対してほぼ対称に設けられている。
さらに、前記ポンプボディ21の上端面には、前記各ボルト20が螺着される四つのねじ穴21bが周方向へほぼ等間隔位置にそれぞれ形成されていると共に、これらのねじ穴21bのうち隣接する所定の各ねじ穴21b,21bの間には、一対の位置決め穴21c,21cが前記シャフト挿通孔21aに対してほぼ対称に穿設されて、該各位置決め穴21c,21cには、一対の位置決めピン28,28がポンプボディ21の上端面から突出するように挿入配置されている。
また、前記ポンプボディ21の外側部には、前記第1、第2ポートP1,P2に連通し、ポンプの回転方向によって相対的に吐出あるいは吸入側となる一対の第1、第2油孔N1,N2が穿設され、該各油孔N1,N2に前記各配管10a,10bがそれぞれ接続されている。
前記カバー部材22は、図5に示すように、内部に油通路を有するほぼ円柱状に形成されて、前記ポンプボディ21の各ねじ穴21bに対応する位置に、前記各ボルト20が挿通される四つの取付孔22aがそれぞれ貫通形成されている。また、前記カバー部材22の内側面には、前記ポンプボディ21の上端面に突設された各位置決めピン28,28に対応する位置に、該各位置決めピン28,28が嵌合する位置決め凹部22b,22bがそれぞれ穿設されている。なお、この位置決め凹部22bの内径r7は、前記位置決めピン28の外径r6よりも僅かに大きく設定されている。
前記駆動軸26は、一端側が前記ポンプボディ21のシャフト挿通孔21a内に配設された軸受29aに、他端部が前記カバー部材22における前記シャフト挿通孔21aに対応する位置に形成された支持穴22c内に配設された軸受28bによってそれぞれ回転自在に支持されており、前記電動モータ13から付与される駆動力によって前記各ロータ24,25を回転駆動するようになっている。
前記カムリング23は、前記各ロータ24,25とほぼ同じ厚さ幅d1に形成されると共に、外径r1が前記カバー部材22の外径r2よりも若干大きく形成されている。なお、このカムリング23の外径r1は、前記カバー部材22の外径r2より大きく形成されつつも、前記ポンプボディ21の上端面の外周縁よりも径方向外側へはみ出さない程度の大きさに設定されている。
前記カムリング23の中央位置には、前記アウターロータ24の外径よりも僅かに大きい内径r3を有するポンプ要素収容部であるロータ収容孔23aが貫通形成されている。そして、このカムリング23は、図1に示すように、後述する治具31により、前記ポンプボディ21のシャフト挿通孔21aに対して前記ロータ収容孔23aが径方向に若干偏心した状態で配置されている。なお、この偏心量Xは、約1.18mmに設定されている。
前記治具31は、図1に示すように、二つの円柱を偏心状態に組み合わせた形状を成しており、前記カムリング23の厚さ幅d1よりも大きい厚さ幅D1を有すると共に、該カムリング23のロータ収容孔23aに嵌合する外径R1を有する大径部31aと、所定の軸方向長さに形成され、前記ポンプボディ21のシャフト挿通孔21aに嵌合する外径R2を有する小径部31bと、を有している。
この治具31の大径部31a及び小径部31bの各外径R1,R2は、前記ロータ収容孔23aの内径r3及びシャフト挿通孔21aの内径r4に対してそれぞれ締め代を有しないすきま嵌めとなるような嵌め合いに設定され、前記大径部31aはロータ収容孔23aに、前記小径部31bはシャフト挿通孔21aに、それぞれ挿入可能になっている。
そして、この治具31は、カムリング23がポンプボディ21の上端面に載置された状態で、ポンプボディ21の上端面側から前記小径部31bが前記シャフト挿通孔21aに嵌合されると共に前記大径部31aが前記ロータ収容孔23aに嵌合され、両孔21a,23aに同時に嵌合されることによって、カムリング23がポンプボディ21に対して偏心された状態で位置決めされるようになっている。
また、前記カムリング23には、図4及び図5に示すように、ポンプボディ21の上端面に突設された各位置決めピン28,28に対応する位置に、該各位置決めピン28,28が挿通するピン挿通孔23b,23bがそれぞれ貫通形成されている。そして、このピン挿通孔23bの内径r5は位置決めピン28の外径r6よりも若干大きく形成されており、ポンプボディ21に対するカムリング23の位置決めが容易に行えるようになっている。
さらに、前記カムリング23は、前述のように偏心した状態において前記ポンプボディ21の各ねじ穴21bに対応する位置に、前記各ボルト20のねじ部20aの外径よりも若干大きい内径を有する四つのボルト挿通孔23cがそれぞれ貫通形成されている。これにより、カムリング23は、前記各ボルト挿通孔23cを介して前記カバー部材22と共に各ボルト20によってポンプボディ21の上端部に結合されている。
また、前記治具31を装着した状態では前記ポンプボディ21に前記各ロータ24,25及び駆動軸26を組み付けることができないため、前記カムリング23は、治具31による位置決めの後、図2及び図3に示すように、後述する保持機構32によって治具31によって位置決められた径方向位置がオイルポンプ1の組み付けが完了するまで保持されるようになっている。
前記保持機構32は、前記オイルポンプ1に対して径方向に対向配置された図外の各支柱にそれぞれ固定され、図3中の上下方向に進退するエアシリンダ33,33と、該各エアシリンダ33,33のピストンロッド33a,33aの先端部にそれぞれ軸直角方向の内方へ向かって延設されて、互いに対峙状態設けられた保持アーム34,34と、から主として構成されている。
前記各保持アーム34,34は、横断面ほぼ矩形状となる角柱状にそれぞれ形成され、その厚さ幅D2がカバー部材22の厚さ幅d2よりも小さく設定されている。また、前記各保持アーム34,34は、互いの先端面間距離L1が前記カムリング23の外径r1よりも若干小さく設定され、前記ポンプボディ21の上端面に載置されたカムリング23よりも高い位置、つまり図3中におけるカムリング23よりも上方に配置されている。
そして、前記各保持アーム34,34は、前記各エアシリンダ33,33のピストンロッド33a,33aの進退移動に伴い図3中の矢印方向(上下方向)へ移動可能に設けられ、所定の軸方向位置においてカムリング23の外側面における径方向外側の周縁部に当接すると共に、該カムリング23を各エアシリンダ33,33の押圧力によって図3中の下方へ押圧するようになっている。
このようにして、前記保持機構32は、前記治具31によってポンプボディ21に対する径方向位置の位置決めがなされたカムリング23を、前記各保持アーム34,34を介してポンプボディ21の上端面に押し付けることで、該カムリング23の外側面と各保持アーム34,34の先端部34a,34aの下面との静止摩擦力によってポンプボディ21に対するカムリング23の径方向位置が保持されるようになっている。
以上のような構成からなる前記オイルポンプ1は、図4及び図6に示すように、前記カムリング23と共に駆動軸26に対して偏心状態に配置されたアウターロータ24が、インナーロータ25の回転に伴って相対的に偏心回転することにより、前記内外歯24a,25aの間に形成された前記ポンプ室の容積を増減させ、前記各ポートP1,P2及び各油孔N1,N2を介して連続的にオイルを吸入及び吐出するようになっている。これにより、前記電子コントローラ12によって駆動制御された電動モータ13の回転方向に応じて前記パワーシリンダ5の各油圧室9a,9bにオイルを給排するようになっている。
以下に、本発明に係るオイルポンプ1の組み付け方法について、図1〜図5に基づいて説明する。
まず、図4に示すように、前記ポンプボディ21の各位置決め穴21c,21cに前記各位置決めピン28,28をそれぞれ挿入し、該各位置決めピン28,28を前記カムリング23の各ピン挿通孔23b,23bに挿通しつつ、これらの位置決めピン28,28をガイドとしてカムリング23をポンプボディ21の上面に載置する。
そして、図1に示すように、前記治具31の小径部31bをポンプボディ21のシャフト挿通孔21aに嵌合すると共に、該治具31を回転させつつカムリング23を径方向へ僅かに動かすことにより、この治具31の大径部31aをカムリング23のロータ収容孔23aに嵌合させて、ポンプボディ21に対するカムリング23の径方向の位置決めを行う。
続いて、図2及び図3に示すように、前記保持機構32の両保持アーム34,34を下降させて、該両保持アーム34,34の先端部34a,34aを前記治具31によって位置決めがなされたカムリング23の外側面の外周縁に当接させる。そして、そのままカムリング23を図3中の下方へ押圧することにより、ポンプボディ21に対してカムリング23を仮固定状態に保持する。
次に、前記治具31を取り外して、図4及び図5に示すように、前記インナーロータ25を前記駆動軸26の他端側に前記ピン部材27を介して係止固定し、この状態で駆動軸26の一端側を、ポンプボディ21のシャフト挿通孔21aに上端側からインナーロータ25の内側面がポンプボディの21の上端面に当接するまで挿入する。続いて、前記アウターロータ24を、該アウターロータ24の内歯24aとインナーロータ25の外歯25aとを噛合させつつ、カムリング23の内周側に嵌着する。
そして、前記各位置決めピン28,28を前記カバー部材22の各位置決め凹部22b,22bに嵌合させつつ、これらの位置決めピン28,28をガイドとして前記カバー部材22をカムリング23の外側面上に載置し、前記各ボルト20をカバー部材22の各取付穴22aにそれぞれ挿入して締め込むことにより、該カバー部材22をカムリング23と共にポンプボディ21に共締め固定する。
最後に、図2及び図3に示す前記保持機構32の両保持アーム34,34を上昇させてカムリング23の仮固定を解除することにより、前記オイルポンプ1の組立が完了となる。
このように、高精度に製作された前記治具31を用いてポンプボディ21に対するカムリング23の径方向位置の位置決めを行うことによって、該カムリング23のロータ収容孔23aの内径r3の精度を確保するのみで、互いの部品の累積公差及びこれに基づく組み付け誤差を生ずるおそれがないため、ポンプボディ21に対するカムリング23の径方向位置について高い位置精度を得ることができる。
しかも、前記治具31によるカムリング23の位置決め後、前記オイルポンプ1の組立が完了するまで前記保持機構32によってカムリング23をポンプボディ21に仮固定したために、カムリング23の位置決め後に治具31を取り外す際やその後の組立の過程においてカムリング23の位置ずれを生じるおそれがなく、治具31により位置決めたカムリング23の径方向位置を維持したまま、前記オイルポンプ1を組み付けることができる。
このように、前記ポンプボディ21に対するカムリング23の位置精度を確保することにより、カムリング23の内周側に嵌着されるアウターロータ24を、ポンプボディ21のシャフト挿通孔21aに対して適正な偏心量をもって偏心配置させることができる。
これによって、前記アウターロータ24は、ポンプボディ21のシャフト挿通孔21aに対して適正な偏心量をもって偏心配置され、前記インナーロータ25は、前記シャフト挿通孔21aに軸支された駆動軸26に固定されていることから、シャフト挿通孔21aに対する適正な同軸度が確保されているため、前記各ロータ24,25の内外歯24a,25aの歯間距離(クリアランス)の精度の向上が図れる。
したがって、この実施の形態によれば、前記治具31を用いてポンプボディ21のシャフト挿通孔21aを基準としてカムリング23の径方向の位置決めを行ったため、前記各ロータ24,25の内外歯24a,25aの歯間クリアランスの精度について、ポンプボディ21やカムリング23などの各部品の累積公差に基づく組み付け誤差による影響を最小限に抑えることができる。
これにより、部品点数の増加を伴うことなくポンプ構造の簡素化が図れると共に、各部品の加工精度を高めることなくポンプの組み付け精度の向上が図れる。この結果、製造コストの高騰化を招来することなく、安定した吐出特性を有するオイルポンプ1を得ることができる。
また、前記カムリング23の位置決めを行った後、このカムリング23を前記保持機構32によって仮固定したことにより、該カムリング23を固定するための他の固定部材を別途設ける必要がないために、カムリング23を組み付け作業を容易に行うことができると共に、位置決め後のカムリング23の径方向位置を保持することによる組み付け作業の繁雑化の抑制が図れる。
さらに、前記カムリング23の外径r1を前記カバー部材22の外径r2よりも若干大きく形成するのみによってカムリング23に対する前記保持機構32の保持アーム34の保持代が確保されているため、カムリング23を位置決めた後の仮固定を容易に行うことができると共に、前記保持代を設けることによって生ずるカムリング23の加工工数の増大化の抑制が図れる。
図7及び図8は、本発明の第2の実施の形態を示し、前記第1の実施の形態における前記カムリング23の形状を変更したものである。
すなわち、前記カムリング23は、その外径r1が前記カバー部材22の外径r2とほぼ同じに形成されていると共に、該カムリング23の外周縁における周方向の所定位置に径方向外側へ突出する一対の突出部35,35が一体形成されている。
前記両突出部35,35は、横断面ほぼ矩形状に形成され、カムリング23のロータ収容孔23aに対して対称に突設されている。また、両突出部35,35は、前記ポンプボディ21の上端面に収まるように、つまりこの上端面の外周縁よりも径方向外側へはみ出さない程度の突出量に設定され、該突出部35の厚さ幅d3がカムリング23の厚さ幅d1よりもはるかに小さく設定されている。
そして、前記カムリング23は、前記各突出部35,35の上面が前記保持機構32の各保持アーム34,34によって下方へ押圧されることにより、前記第1の実施の形態と同様の方法に基づいて前記治具31による位置決め後の径方向位置が保持されるようになっている。
したがって、この実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前記各突出部35,35のみを前記カバー部材22の外周縁よりも径方向外側へはみ出すように形成し、該各突出部35,35を前記保持機構32によって保持することとしたことから、前記カムリング23全体を大きく形成する必要がないため、該カムリング23の小型化が図れると共に、カムリング23の重量の増大化を抑制することができる。
図9及び図10は、本発明の第3の実施の形態を示し、前記第1の実施の形態における前記カムリング23の形状及び前記保持機構32の構成を変更したものである。
すなわち、本実施の形態のカムリング23は、その外周面が、前記カバー部材22側に向かって外径r1が漸次縮径するほぼテーパ状に形成されたテーパ面36となっている。具体的には、上端縁の外径が前記カバー部材22の外径r2とほぼ同じ大きさに形成されている一方、下端縁の外径が前記ポンプボディ21の上端面の外径よりも小さくなるように形成されている。
また、前記保持機構32は、前記第1の実施の形態のような上下可動方式ではなく径方向可動方式となっており、カムリング23の外周側にポンプボディ21の上端面とほぼ平行となるように対向配置されて、図10中の径方向(左右方向)へ進退する前記一対のエアシリンダ33,33と、該各エアシリンダ33,33のピストンロッド33a,33aの先端部にそれぞれ軸方向に沿って延設されて、前記オイルポンプ1に対して径方向内側へ延出する保持アーム34,34と、から主として構成されている。
前記各保持アーム34,34は、横断面ほぼ矩形状となる角柱状にそれぞれ形成されていると共に、各先端部34a,34aの端面が、前記カムリング23のテーパ面36と互い違いとなるようなほぼテーパ状に形成されたテーパ面37,37となっている。また、前記各保持アーム34,34は、前記エアシリンダ33,33のピストンロッド33a,33aの最大後退時において、互いの先端部34a,34a間の距離L2がポンプボディ21の外径よりも若干大きく設定されている。
この実施の形態においても前記オイルポンプ1は前記第1の実施の形態と同様の方法によって組み立てられ、前記治具31による位置決め後のカムリング23に対する前記保持機構32の保持の態様のみが異なっている。
すなわち、前記治具31によってポンプボディ21に対するカムリング23の位置決めを行った後、前記保持機構32の両保持アーム34,34を進出させて、該両保持アーム34,34の先端部34a,34aのテーパ面37,37を前記治具31によって位置決めされたカムリング23のテーパ面36にそれぞれ当接させると共に、該両保持アーム34,34によってカムリング23を挟持状態に押圧する。これにより、カムリング23には、前記各保持アーム34,34のテーパ面37,37との係合状態に基づいて、図10中の太矢印方向へ、つまりカムリング23のテーパ面36に対して垂直方向へ押圧力Fが作用する。
このとき、この押圧力Fは、図10中の細矢印で示すように、カムリング23の径方向(内方)へ作用する力f1と、該カムリング23の軸方向(下方)へ作用する力f2と、に分解されることから、このカムリング23は、前記各保持アーム34,34の径方向の力f1,f1によって挟持されつつ、該各保持アーム34,34の軸方向の力f2,f2によってポンプボディ21に押し付けられて、該ポンプボディ21に対してより強固に仮固定される。
したがって、この実施の形態によれば、前記各保持アーム34,34のテーパ面37,37との係合状態に基づく前記各径方向の力f1,f1及び各軸方向の力f2,f2によってカムリング23が径方向及び軸方向の双方向に押圧されるため、該カムリング23を単に下方へ押し付ける場合と比べて径方向の規制力を高めることができる。これにより、ポンプボディ21に対するカムリング23の径方向位置をより効果的に保持することができる。
しかも、前記カムリング23の外周部に前記テーパ面36を設けたことによって、該カムリング23を径方向から保持することが可能となるため、カムリング23は、その外径r1の大きさにかかわらず前記保持機構32によって確実に保持される。したがって、カムリング23の大型化を伴うことなく、該カムリング23の径方向の移動を規制することができる。
図11及び図12は、本発明の第4の実施の形態を示し、基本的な構成は前記第1の実施の形態と同様であり、異なるところは、前記カムリング23の外径r1が前記カバー部材22の外径r2とほぼ同じ大きさに設定されると共に、カバー部材22の外周部における周方向の所定位置に、径方向内側へ凹状に窪み形成されて、かつ、該カバー部材22の開口端側へ開口する一対の凹部38,38が互いにカバー部材22の軸方向中心に対して対称に形成されている。
また、前記保持機構32の各保持アーム34,34は、横断面ほぼ矩形状となる角柱状に形成された基部39a,39aと、該基部39a,39aに先端側から嵌合する中空状のスライド部39b,39bと、をそれぞれ有し、前記各ピストンロッド33a,33aの軸方向に伸縮自在に設けられている。そして、前記各保持アーム34,34は、前記各スライド部39b,39bが最も大きく後退したときの先端面間距離L3がカムリング23の外径r1よりも大きくなるような長さに設定されている。
この実施の形態においても前記オイルポンプ1は前記第1の実施の形態と同様の方法によって組み立てられ、前記治具31による位置決め後のカムリング23に対する前記保持機構32の着脱手順のみが異なっている。
すなわち、前記保持機構32によってカムリング23を仮固定する際には、前記治具31によってポンプボディ21に対するカムリング23の位置決めを行った後、まず前記両保持アーム34,34のスライド部39b,39bをそれぞれ進出させて、その後これら両保持アーム34,34を下降させる。そして、該両保持アーム34,34のスライド部39b,39bの先端部下面をカムリング23の外側面の外周縁にそれぞれ当接させ、そのまま下方へ押圧することにより、ポンプボディ21に対してカムリング23を仮固定する。
一方、前記保持機構32によるカムリング23の仮固定を解除する際には、カバー部材22をカムリング23と共に各ボルト20によってポンプボディ21に共締め固定した後、前記両保持アーム34,34を若干上昇させてカムリング23の仮固定を解除し、該両保持アーム34,34のスライド部39b,39bをそれぞれ最大後退させる。そして、この状態でさらに両保持アーム34,34を上昇させることにより、最終的な前記オイルポンプ1の組み付けが完了する。
したがって、この実施の形態によれば、前記カバー部材22に形成された各凹部38,38によって前記各保持アーム34,34の先端部34a,34aを逃げることが可能となるため、前記カムリング23の外径r1をカバー部材22の外径r2とほぼ同じかあるいは小さく形成しても、各保持アーム34,34によってカムリング23を仮固定した状態でカバー部材22を組み付けることが可能となる。これにより、カムリング23外周部近傍に各保持アーム34,34によって保持するための保持代を設ける必要がなくなるため、カムリング23の径方向の小型化が図れる。
図13及び図14は、本発明の第5の実施の形態を示し、前記第4の実施形態における前記各凹部38,38をそれぞれ前記カバー部材22の軸方向全体にわたって形成したものである。
この実施の形態では、前記各凹部38,38をそれぞれカバー部材22の軸方向全体にわたって形成したことにより、前記カムリング23の仮固定を解除する際に、前記保持機構32の各保持アーム34,34を径方向に進退させることなく単に上昇させるのみで、カムリング23の仮固定の解除及び各保持アーム34,34の解放を同時に行うことが可能となる。これにより、前記第4の実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、該第4の実施の形態における保持機構32の解除作業と比べて前述の一連の解除作業を容易に行うことができ、前記オイルポンプ1の組み付け作業性の向上が図れる。
図15及び図16は、本発明の第6の実施の形態を示し、基本的な構成は前記第3の実施の形態と同様であり、異なるところは、前記カムリング23の外周面が、テーパ状ではなく、軸方向に沿って平坦状に形成されている一方、前記保持機構32の各保持アーム34,34が、角柱状ではなく、カムリング23の外径r1よりも大きい幅方向寸法を有する平板状に形成されると共に、該各保持アーム34,34の先端部34a,34aにおける端面のほぼ全体が、それぞれカムリング23の外周面に対応する形状、つまりほぼ円弧凹状に形成されている。
かかる構成から、前記オイルポンプ1の組み立て時においては、前記治具31によってカムリング23の位置決めを行った後、前記両保持アーム34,34を径方向に進出させて、それぞれの先端部34a,34aをカムリング23に外周部に嵌合させる。そして、そのままカムリング23を径方向外側から挟持状態に押圧することにより、カムリング23の径方向の移動が規制されて、治具31によって位置決めされた径方向位置が保持されることとなる。
したがって、この実施の形態によれば、前記カムリング23を径方向外側から挟持状態に押圧することによってその径方向位置を保持することに加えて、前記各保持アーム34,34によってカムリング23の外周面のほぼ全体を保持する構造としたため、前記第3の実施の形態と同様の作用効果を奏することができるのは勿論のこと、カムリング23の径方向の移動をより効果的に規制することが可能となり、前記治具31によって位置決められた径方向位置を確実に保持することができる。
図17及び図18は、本発明の第7の実施の形態を示し、前記第1の実施の形態の前記保持機構32の構成及び保持の態様を変更したものである。
すなわち、前記保持機構32は、前記オイルポンプ1に対して径方向に互いに対向配置された前記各エアシリンダ33,33と、該各エアシリンダ33,33のピストンロッド33a,33aの先端部にブラケット40bを介して支持された平板状の保持部材40と、から主として構成されている。
前記保持部材40は、ほぼ矩形状に形成された平板であって、ほぼ中心位置には、前記カムリング23の外周に嵌着されてカムリング23の外周面全体を保持する保持部40aが厚さ幅方向に貫通形成されている。なお、この保持部40aの内径r8は、カムリング23の外径r1よりも僅かに大きく設定されている。
そして、前記保持部材40は、前記第1の実施の形態と同様に、ポンプボディ21の上端面に載置されたカムリング23よりも高い位置に配置されて、両エアシリンダ33,33のピストンロッド33a,33aの進退移動に伴い図18中の上下方向へ移動可能に設けられている。
この実施の形態においても前記オイルポンプ1は前記第1の実施の形態と同様の方法によって組み立てられ、前記治具31による位置決め後のカムリング23に対する前記保持機構32の保持の態様のみが異なっている。
すなわち、前記治具31によってポンプボディ21に対するカムリング23の位置決めを行った後、前記保持部材40を、該保持部材40の下面がポンプボディ21の上端面に当接するまで下降させて、前記保持部40aをカムリング23の外周面に嵌着させる。これにより、カムリング23は、前記保持部材40を介して軸方向の移動のみが許容された前記両エアシリンダ33,33によって径方向の移動が規制される。
よって、この実施の形態によれば、前記保持部材40によってカムリング23の外周面全体を保持しつつも、該保持部材40の着脱を軸方向の移動のみで行うことが可能となるため、前記保持機構32の構造が簡素化されると共に、装置の組み付け性の向上も図れる。
図19は、本発明の第8の実施の形態を示し、基本的な構成は前記第1の実施の形態と同様であり、異なるところは、前記保持機構32によるカムリング23の仮固定を廃止して、前記治具31による位置決め後にカムリング23を直接ポンプボディ21に複数の小径ボルト30によって固定することにより、該カムリング23の径方向位置を維持したものである。
すなわち、前記ポンプボディ21の上端面の所定位置に前記各小径ボルト30が螺着される複数の小ねじ穴41が軸方向に沿ってそれぞれ形成されていると共に、前記カムリング23におけるポンプボディ21の各小ねじ穴41に対応する位置に、各小径ボルト30のねじ部30aが挿通する貫通孔42がそれぞれ軸方向に沿って貫通形成されている。そして、前記各貫通孔42は、その内径r9が各小径ボルト30のねじ部30aにおけるねじ山の外径r10よりも若干大きく設定されている。
また、前記カバー部材22の内側面には、前記各貫通孔42に対応する位置に、各小径ボルト30の頭部30bの外径r12よりも若干大きい内径r11を有する逃げ穴43がそれぞれ穿設されている。
この実施の形態においても、前記オイルポンプ1の基本的な組立手順は前記第1の実施の形態と同様であり、前記治具31によってカムリング23の位置決めを行った後から前記治具31を取り外すまでの過程のみが異なっている。
具体的には、前記第1の実施の形態と同様に前記治具31によりポンプボディ21に対するカムリング23の径方向の位置決めを行った後に、該治具31を取り付けた状態でカムリング23を各小径ボルト30によってポンプボディ21に固定する。その後、前記治具31を取り外して前記各ロータ24,25及び駆動軸26を組み付け、カバー部材22を、前記各位置決めピン28,28をガイドとして前記各逃げ穴43を前記各小径ボルト30の頭部30bにそれぞれ嵌合させてカムリング23の外側面上に載置する。最後に、このカバー部材22をカムリング23と共に前記各ボルト20によってポンプボディ21に共締め固定することで、前記オイルポンプ1の組み付けが完了となる。
したがって、この実施の形態によれば、カムリング23をポンプボディ21に仮固定するのではなく、前記治具31による位置決め後に予め前記各小径ボルト30によって直接固定したことにより、ポンプボディ21に対してカムリング23を強固に固定することができるため、該カムリング23の径方向位置を確実に維持することができる。
また、その一方で、ポンプボディ21に対するカムリング23の固定手段を単なる前記各小径ボルト30による締結としたことから、該各小径ボルト30を緩めることによってカムリング23の径方向位置を修正することができるため、該カムリング23をポンプボディ21に直接固定することに起因する装置の歩留まりの低下も抑制される。
しかも、前記カムリング23の各貫通孔42の内径r9を前記各小径ボルト30のねじ部30aのねじ山の外径r10よりも若干大きく設定したことにより、該貫通孔42の位置精度に依存することなく、カムリング23を所望とする位置で固定することができる。
さらには、前記カバー部材22との共締め固定とは別にカムリング23を独立してポンプボディ21に固定したことにより、前記オイルポンプ1の保全作業を行う場合に、カムリング23の位置ずれを伴わずに各ロータ24,25や駆動軸26を脱着することが可能になる。これにより、前記保全作業後に装置を再組み付けする際にカムリング23の位置決め作業を再度行う必要がなく、装置の保全性の向上が図れる。
図20は、本発明の第9の実施の形態を示し、前記第8の実施の形態における前記各位置決めピン28,28を廃止し、代わりに前記各小径ボルト30の頭部30bの上端部に軸方向に突出する突起部44をそれぞれ形成する一方、前記カバー部材22の各逃げ穴43の底部における前記各突起部44に対応する位置に、該各突起部44が嵌合する前記各位置決め凹部22bをそれぞれ形成して、これら突起部44によってカバー部材22の位置決めを行ったものである。なお、前記各突起部44の外径r13は、前記第8の実施の形態における位置決めピン28の外径r6とほぼ同じに設定されている。
この実施形態においても、前記第8の実施の形態と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、ポンプボディ21に前記各位置決め穴21c,21cを形成する穴あけ作業及びこれらの位置決め穴21c,21cに前記各位置決めピン28,28を挿入するピン挿入作業を省略することが可能となるため、装置の組み付け作業がさらに容易化される。
図21は、本発明の第10の実施の形態を示し、前記第8の実施の形態における前記ポンプボディ21に対する前記カムリング23の固定手段を変更したものであって、該カムリング23を、ポンプボディ21と同じ材料によって形成し、前記各小径ボルト30による締結ではなく、溶接によってポンプボディ21に固定したものである。
すなわち、前記第8の実施の形態と同様に前記治具31によりポンプボディ21に対するカムリング23の径方向の位置決めを行った後、該治具31を取り付けた状態でポンプボディ21とカムリング23の接合周縁部、つまりポンプボディ21の上端面とカムリング23の内側面との境界部分に、周方向に沿って任意の間隔を隔てて点付け溶接することによって複数の溶接部45を形成し、この各溶接部45を介してポンプボディ21にカムリング23が固定されている。
したがって、この実施の形態によれば、ポンプボディ21に対してカムリング23を溶接によって固定したことにより、両者をより強固に固定することができるため、カムリング23の径方向位置をより確実に維持することができる。さらには、前記両者を固定するためにボルトなど別途他の部材を設ける必要がないことから、製造コストの高騰化の抑制が図れると共に、前記両者の固定作業を容易に行うことが可能となり、装置の組み付け作業性の向上も図れる。
図22は、本発明の第11の実施の形態を示し、前記第8の実施の形態における前記カムリング23の固定手段の他例を示すものであって、前記第8の実施の形態の前記各小ねじ穴41を前記カムリング23の各貫通孔42の内径r9とほぼ同じ内径r14を有する有底円筒状の凹部46にそれぞれ変更し、該各凹部46と前記各貫通孔42によって画成される各空間S内に充填剤である熱硬化性樹脂47をそれぞれ流し込むことにより、該樹脂47を介してカムリング23をポンプボディ21に固定したものである。
すなわち、前記治具31によりポンプボディ21に対するカムリング23の径方向の位置決めを行った後、該治具31を取り付けた状態でカムリング23の各貫通孔42の上端開口から熱硬化性樹脂47をそれぞれ流し込み、前記各空間S内に樹脂47を充填させる。そして、加熱してこの樹脂47を硬化させることにより、該樹脂47を介してカムリング23がポンプボディ21に結合される。
この実施の形態によれば、ポンプボディ21に対するカムリング23の位置決めを行った後に、該カムリング23の各貫通孔42の上端開口から前記樹脂47を流し込むのみで前記両者を容易に固定することができるため、装置の組み付け作業性の向上が図れる。
図23は、本発明の第12の実施の形態を示し、前記第11の実施の形態における前記樹脂47の使用態様を変更したものであって、前記ポンプボディ21の各凹部46及びカムリング23の各貫通孔42を廃止して、カムリング23の各ピン挿通孔23b,23bの内周面と前記各位置決めピン28,28の外周面との間にそれぞれ画成される各隙間C,C内に前記第11の実施の形態と同様に熱硬化性樹脂47を流し込むことにより、この樹脂47を介してカムリング23をポンプボディ21に固定したものである。
なお、前記ピン挿通孔23bの内径r15は、前記第11の実施の形態におけるピン挿通孔23bの内径r5よりも大きく設定されており、前記位置決めピン28の外径r6に対して充分大きく形成されている。
そして、ポンプボディ21にカムリング23を結合させる場合には、前記第11の実施の形態と同様に、前記治具31によるカムリング23の位置決め後に、該治具31を取り付けた状態でカムリング23の各ピン挿通孔23bの上端開口から前記隙間C内に熱硬化性樹脂47を充填させ、この樹脂47を加熱して硬化させることにより、該樹脂47を介してカムリング23がポンプボディ21に結合される。
この実施の形態によれば、前記第11の実施の形態と同様の作用効果を得ることができるのは勿論のこと、前記ポンプボディ21の各凹部46及び前記カムリング23の各貫通孔42を形成する必要がないために、前記両者の加工工数をより削減することができ、製造コストの高騰化のより効果的な抑制が図れる。
図24は、本発明の第13の実施の形態を示し、基本的な構成は前記第1の実施の形態と同様であり、異なるところは、前記ポンプボディ21及びカムリング23を磁性材料によって形成する一方、カバー部材22及び前記治具31を非磁性材料によって形成して、前記保持機構32の代わりに電磁石48を用いて前記治具31による位置決め後のカムリング23を保持したものである。
すなわち、前記オイルポンプ1を組み付ける際には、まず、ポンプボディ21を電磁石48の上に載置して、前記第1の実施の形態と同様に前記治具31によってカムリング23の径方向位置の位置決めを行う。続いて、電磁石48に磁力を発生させ、この磁力によってカムリング23をポンプボディ21に吸着させることにより、カムリング23をポンプボディ21に仮固定する。
そして、前記第1の実施の形態と同様に、前記治具31を取り外して前記各ロータ24,25及び駆動軸26を組み付けた後、カムリング23の上にカバー部材22を積載して各ボルト20によってカムリング23と共にポンプボディ21に固定し、最後に電磁石48の磁力を解除することにより、前記オイルポンプ1の組み付けが完了する。
したがって、この実施の形態によれば、前記第1〜第7の実施の形態のように前記保持機構32を必要としないのは勿論のこと、前記第8〜9、第11〜12の実施の形態のようにカムリング23を固定するために別途他の部材を設けたり、前記第10の実施の形態のようにポンプボディ21とカムリング23とを固定するための特別な加工を施したりする必要もないため、簡素な手段によって容易にカムリング23を保持することができる。
また、カムリング23のみならずポンプボディ21も磁性材料によって形成したことによって、前記電磁石48によってポンプボディ21が磁化されるため、カムリング23の保持力を高めることができ、ポンプボディ21に対するカムリング23の径方向位置が確実に維持される。
さらに、前記カバー部材22及び治具31を非磁性材料によって形成したことにより、治具31を取り外す際や、カバー部材22を組み付ける際に、両者は電磁石48の磁力の影響を受けることがないため、組み付け作業性を悪化させることなくカムリング23の径方向位置を維持することができる。
なお、前記電磁石48の代わりに単なる磁石を用いることも可能であり、この場合には、前記治具31によりカムリング23の位置決めを行った後に、該治具31を取り付けた状態でポンプボディ21を磁石上に載置して組立を行うことにより、前記電磁石48を用いた実施例と同様の作用を得ることができる。
前記各実施の形態から把握される前記各請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
(1) 前記カムリングの外縁のうち、少なくとも一部を前記第2ハウジングの外縁よりも径方向外側へ大きく形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記カムリングの外縁に前記第2ハウジングの外縁よりも径方向外側へはみ出す部分を形成したことによって、このはみ出した部分を前記保持機構によって保持することが可能となり、前記カムリングの位置決め後の仮固定を容易に行うことができる。
(2) 前記カムリング及びこのカムリングと対向する前記第2ハウジングの端部の外形をそれぞれほぼ円形に形成すると共に、前記カムリングの直径を前記第2ハウジングの直径よりも大きく設定したことを特徴とする(1)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記(1)と同様の作用効果を奏することができることは勿論、前記カムリングをほぼ円形に形成したことにより、該カムリングを容易に形成することができる。
(3) 前記カムリングの外縁に、前記第2ハウジングの外縁から径方向外側へ突出する突出部を形成したことを特徴とする(1)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記突出部を前記保持機構によって保持することとなるため、前記カムリング全体を大きく形成する必要がなく、該カムリングの小型化が図れる。
(4) 前記カムリングの外周面を、前記第1ハウジング側から前記第2ハウジング側へ向かって縮径するテーパ状に形成する一方、
前記保持機構を前記カムリングよりも径方向外側に対向配置し、該保持機構によって前記カムリングを径方向内側へ挟持状態に押圧すると共に、
前記両保持機構における前記カムリングとの当接部を、該カムリングの外周面に対応するテーパ形状に形成したことを特徴とする(1)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記両保持機構によって前記カムリングを径方向及び軸方向の双方向に押圧して保持することが可能となるため、該カムリングをより効果的に保持することが可能となる。
また、前記保持機構を対向配置して径方向外側から挟持状態に押圧するようにしたため、前記カムリングの外径の大きさにかかわらず、前記各保持機構によって確実に保持することが可能となっている。したがって、前記カムリングの大型化を伴うことなく、該カムリングの径方向の移動を規制することができる。
(5) 前記カムリングと対向する前記第2ハウジングの端部外周側における前記カムリングと重合する部分に径方向内側へ窪む凹部を形成し、該凹部が形成された第2ハウジングの端面の外縁を、これに対向する前記カムリングの端面の外縁よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第2ハウジングにおける前記カムリングとの対向端部に前記保持機構を回避する凹部を形成したことにより、前記カムリングの外径を前記第2ハウジングの外径とほぼ同じかあるいは小さく形成しても、つまり前記カムリングにおける前記第2ハウジングの径方向外側に前記保持機構のための保持代を設けることなく、前記保持機構によって前記カムリングを仮固定した状態で前記第2ハウジングを組み付けることが可能となる。これにより、前記カムリングの径方向の小型化が図れる。
(6) 前記凹部を、前記第2ハウジングの軸方向全体にわたって形成したことを特徴とする(5)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記凹部を前記第2ハウジングの軸方向全体にわたって形成したことにより、前記保持機構を、前記第2ハウジングとの干渉を避けるように解除する必要がなく、軸方向に移動させるのみで解除可能となるため、該保持機構の解除作業を容易に行うことができ、装置の組み付け作業の向上が図れる。
(7) 前記第1ハウジングの軸方向に沿って第1貫通孔を設けると共に、
前記カムリングにおける前記第1貫通孔に対応する位置に第2貫通孔を設ける一方、
前記保持機構を前記第1ハウジングに対して軸方向に沿って配置すると共に、該保持機構の先端部に任意のタイミングで径方向外側へ突出して突き当て状態に押圧する一対の内側支持機構を設け、
前記保持機構を前記第1ハウジングの軸方向外側から前記第1貫通孔を介して前記第2貫通孔内に挿入し、前記両内側支持機構を突出させて前記第2貫通孔の内周面に当接させることにより、前記第1ハウジングに対する前記カムリングの径方向の移動を規制したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記保持機構により前記カムリングの外側ではなく内側を保持することによって前記第1ハウジングに対する前記カムリングの径方向の移動を規制したことから、該カムリングの外形の大型化が抑制され、これに伴い装置の大型化の抑制が図れる。
(8) 前記保持機構を前記カムリングよりも径方向外側に対向配置し、該保持機構によって前記カムリングを径方向内側へ挟持状態に押圧すると共に、
前記各保持機構における前記カムリングとの当接部を、該カムリングの外形にほぼ対応する形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記各保持機構における前記カムリングとの当接部を、該カムリングの外形にほぼ対応する形状に形成したため、前記カムリングの径方向の移動を確実に規制することができる。
また、前記各保持機構を対向配置して径方向外側から挟持状態に押圧するようにしたため、前記カムリングの外径の大きさにかかわらず、前記各保持機構によって確実に保持することが可能となっている。したがって、前記カムリングの大型化を伴うことなく、該カムリングの径方向の移動を規制することができる。
(9) 前記カムリングの外縁全体を前記第2ハウジングの最外縁よりも径方向外側に形成し、
前記保持機構における前記カムリングとの当接部を、該カムリングの外形とほぼ一致する形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記カムリングに対する前記保持機構の着脱を軸方向の移動のみで行うことが可能となり、該保持機構の構造を簡素化することができると共に、装置の組み付け性も向上させることができる。したがって、製造コストの低廉化が図れる。
(10) 前記固定手段をボルトによって構成したことを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記固定手段をボルトによって構成したことにより、前記第1ハウジングに前記カムリングを強固に固定することができ、該カムリングの径方向位置を確実に維持することができる。また、ボルトを緩めることによって前記カムリングの径方向位置を修正することができるため、装置の歩留まり低下の抑制が図れる。
(11) 前記ボルトの頭部に軸方向に突出する突起部を形成する一方、
前記第2ハウジングの前記突起部に対応する位置に、前記突起部が嵌合して前記第2ハウジングの位置決めを行う位置決め凹部を穿設したことを特徴とする(10)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングに前記カムリングを固定しつつ前記第2ハウジングの位置決めを行うことが可能となるため、装置の組み付け作業性を向上させることができる。
(12) 前記カムリングに前記ボルトが貫通する貫通孔を形成すると共に、該貫通孔の内径を、前記ボルトのねじ部の外径よりも大きく設定したことを特徴とする(10)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記カムリングの径方向における位置調整の自由度を確保することができるため、該カムリングの歩留まりの向上が図れる。しかも、前記貫通孔は、その孔の位置や内径について高い精度を必要としないため、前記カムリングの加工作業性の向上及び製造コストの高騰化の抑制が図れる。
(13) 前記固定手段を、前記第1ハウジングと前記カムリングの接合部の境界部分に形成した溶着部によって構成したことを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングと前記カムリングとを固定するために別途他の部材を設ける必要がないため、製造コストの高騰化を抑制することができる。
(14) 前記第1ハウジング及び前記カムリングを鉄系材料によって形成し、
前記溶着部を、前記第1ハウジングと前記カムリングの接合部の境界部分に形成した溶接部によって構成したことを特徴とする(13)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングに対して前記カムリングを溶接によって固定したことにより、両者をより強固に固定することができため、前記カムリングの径方向位置を確実に維持することができると共に、両者の固定作業を容易に行うことができるため、装置の組み付け作業性の向上が図れる。
(15) 前記カムリングと対向する前記第1ハウジングの端面に凹部を穿設すると共に、
前記カムリングにおける前記凹部に対応する位置に貫通孔を形成し、
前記固定手段を、前記凹部と前記貫通孔にわたって充填した充填材によって構成したことを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングに対して前記カムリングを位置決めた後、該カムリングの貫通孔の開口から前記充填材を流し込むのみで前記第1ハウジングと前記カムリングとを容易に結合することができる。
(16) 前記カムリングと対向する前記第1ハウジングの端面に前記カムリング側へ突出する位置決めピンを設けると共に、
前記カムリングにおける前記位置決めピンに対応する位置に、該位置決めピンが挿通されるピン挿通孔を形成し、
前記固定手段を、前記位置決めピンと前記ピン挿通孔との間の隙間に充填した充填材によって構成したことを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記カムリングを位置決めた後、該カムリングのピン挿通孔の開口から前記充填材を流し込むのみで前記第1ハウジングに対して前記カムリングを容易に固定することができるため、装置の組み付け作業性の向上が図れる。しかも、前記位置決めピンによって前記第1ハウジングに対する前記カムリングの大まかな位置決めを行うことができるため、該カムリングの位置決め作業性が向上する。
(17) 前記固定手段を磁石によって構成し、
前記治具によって前記第1ハウジングに対する前記カムリングの位置決めを行った後、前記第1ハウジングにおける前記カムリングとの対向端面に対して軸方向反対側の端面に前記磁石を接触させることによって、該磁石の磁力によって前記カムリングを前記第1ハウジングに固定したことを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジング及び前記カムリングに特別な加工を施すことなく、また別途他の部材を設けることもなく、前記第1ハウジングと前記カムリングとを容易に結合させることができる。
(18) 前記第1ハウジングを磁性材料によって形成したことを特徴とする(17)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングを磁性材料によって形成したことによって、該第1ハウジングに前記磁石を接触させた際にこの第1ハウジングも磁化されることから、該第1ハウジングに対する前記カムリングの固定力をより高めることができる。
(19) 前記カムリングと対向する前記第1ハウジングの端面に前記カムリング側へ突出する位置決めピンを設けると共に、
前記カムリングにおける前記位置決めピンに対応する位置に、該位置決めピンが嵌合又は貫通するピン挿通孔を形成し、
前記位置決めピンの外径を前記ピン挿通孔の内径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項5に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記位置決めピンによって前記カムリングの径方向における位置調整の自由度を確保しつつ前記第1ハウジングに対する前記カムリングの大まかな位置決めを行うことができるため、該カムリングの位置決め作業性が向上する。
(20) 前記カムリングと対向する前記第1ハウジングの端面にねじ穴を形成し、該ねじ穴に螺着するボルトを設けると共に、
前記カムリングにおける前記ねじ穴に対応する位置に、前記ボルトのねじ部が貫通する貫通孔を形成し、
前記貫通孔の内径を前記ボルトのねじ部の外径よりも大きく設定したことを特徴とする請求項5に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記貫通孔の内径を前記ボルトのねじ部の外径よりも大きく設定して前記カムリングの径方向における位置調整の自由度を確保したため、前記第1ハウジングに対して前記カムリングを任意の径方向位置に前記ボルトによって確実に固定することができる。
(21) 前記カムリングの外縁に、前記第2ハウジングの外縁から径方向外側へ突出する突出部を形成する一方、
前記突起部を保持することによって前記第1ハウジングに対する前記カムリングの径方向の相対位置を仮固定する保持機構を設け、
前記カムリング位置決め工程と前記治具取り外し工程との間に、前記保持機構によって前記カムリングを前記第1ハウジングに仮固定するカムリング仮固定工程と、
前記ハウジング結合工程の後に、前記保持機構を解除する保持機構解除工程と、を有することを特徴とする請求項6に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記カムリング位置決め工程において位置決めされたカムリングが前記保持機構によって前記第1ハウジングに対する径方向の相対位置が保持されるため、該カムリングがその後の前記ポンプ要素組み付け工程や前記ハウジング結合工程において位置ずれを生じるおそれがない。したがって、前記カムリングを、前記第1ハウジングに対して所望とする位置精度に組み付けることができる。
(22) 前記カムリングの外周面を、前記第1ハウジング側から前記第2ハウジング側へ向かって縮径するテーパ状に形成する一方、
前記カムリングよりも径方向外側に対向配置されて、前記カムリングを径方向内側へ挟持状態に押圧する保持機構を設け、
前記カムリング位置決め工程と前記治具取り外し工程との間に、前記保持機構によって前記カムリングのテーパ状の外周面を保持することにより、前記第1ハウジングに対する前記カムリングの径方向の相対位置を仮固定するカムリング仮固定工程と、
前記ハウジング結合工程の後に、前記保持機構を解除する保持機構解除工程と、を有することを特徴とする請求項6に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記(21)と同様の作用効果により、前記カムリングを、前記第1ハウジングに対して所望とする位置精度に組み付けることができる。
(23) 前記第1ハウジングの軸方向に沿って第1貫通孔を設けると共に、
前記カムリングにおける前記第1貫通孔に対応する位置に第2貫通孔を設ける一方、
前記第1ハウジングに対して軸方向に沿って配置されて、先端部に任意のタイミングで径方向外側へ突出して突き当て状態に押圧する一対の内側支持機構を有する保持機構を設け、
前記カムリング位置決め工程と前記治具取り外し工程との間に、前記保持機構を前記第1ハウジングの軸方向外側から前記第1貫通孔を介して前記第2貫通孔内に挿入し、前記両内側支持機構を突出させて前記第2貫通孔の内周面に当接させることにより、前記第1ハウジングに対する前記カムリングの径方向の相対位置を仮固定するカムリング仮固定工程と、
前記ハウジング結合工程の後に、前記保持機構を解除する保持機構解除工程と、を有することを特徴とする請求項6に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記(21)と同様の作用効果により、前記カムリングを、前記第1ハウジングに対して所望とする位置精度に組み付けることができる。
(24) 前記第1ハウジングに対する前記カムリングの径方向の相対位置を仮固定する保持機構を設け、
前記カムリング位置決め工程と前記治具取り外し工程との間に、前記保持機構によって前記カムリングの外周面を保持することにより、前記カムリングを前記第1ハウジングに仮固定するカムリング仮固定工程と、
前記ハウジング結合工程の後に、前記保持機構を解除する保持機構解除工程と、を有することを特徴とする請求項6に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記(21)と同様の作用効果により、前記カムリングを、前記第1ハウジングに対して所望とする位置精度に組み付けることができる。
(25) 前記カムリング固定工程において、前記第1ハウジングと前記カムリングとをボルトによって結合したことを特徴とする請求項7に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングと前記カムリングとを強固に固定することができ、該カムリングの径方向位置が確実に維持される。また、ボルトを緩めることによって前記カムリングの径方向位置を修正することができるために、装置の歩留まりの向上が図れる。
(26) 前記ボルトの頭部に軸方向に突出する突起部を形成する一方、
前記第2ハウジングの前記突起部に対応する位置に、前記突起部が嵌合して前記第2ハウジングの位置決めを行う位置決め凹部を穿設したことを特徴とする(25)に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングに前記カムリングを固定しつつ前記第2ハウジングの位置決めを行うことが可能となるため、装置の組み付け作業性を向上させることができる。
(27) 前記カムリング固定工程において、前記第1ハウジングと前記カムリングとを溶接によって結合したことを特徴とする請求項7に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記第1ハウジングと前記カムリングとをより強固に固定することができると共に、両者の固定作業を容易に行うことができるため、装置の組み付け作業性の向上が図れる。また、両者を固定するために別途他の部材を設ける必要がないため、製造コストの高騰化が抑制される。
(28) 前記カムリングと対向する前記第1ハウジングの端面に凹部を穿設すると共に、
前記カムリングにおける前記凹部に対応する位置に貫通孔を形成し、
前記カムリング固定工程において、前記凹部及び前記貫通孔内に充填材を充填し、前記第1ハウジングと前記カムリングとを前記充填材によって結合したことを特徴とする請求項7に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記カムリングの貫通孔の開口から前記第1ハウジングの凹部にわたって前記充填材を流し込むのみで前記第1ハウジングと前記カムリングとを容易に結合することができ、装置の組み付け作業性の向上が図れる。
(29) 前記カムリングと対向する前記第1ハウジングの端面に前記カムリング側へ突出する位置決めピンを設けると共に、
前記カムリングにおける前記位置決めピンに対応する位置に、該位置決めピンが挿通されるピン挿通孔を形成し、
前記カムリング位置決め工程において、前記位置決めピンに前記ピン挿通孔を嵌合させた後に前記第1ハウジングに対する前記カムリングの位置決めを行い、
前記カムリング固定工程において、前記位置決めピンと前記ピン挿通孔との間の隙間に充填材を充填し、前記第1ハウジングと前記カムリングとを前記充填材によって結合したことを特徴とする請求項7に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記(28)と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前記位置決めピンによって前記第1ハウジングに対する前記カムリングの径方向の大まかな位置決めを行うことができるため、該カムリングの位置決め作業性が向上する。
本発明は、前記各実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば前記ポンプボディ21、カバー部材22及びカムリング23などの形状及び大きさを、前記オイルポンプ1の仕様によって自由に変更することができる。
また、前記保持機構32によるカムリング23の保持の態様についても、必ずしも前記各実施の形態の態様に限定されるものではなく、図25に示すように、前記ポンプボディ21に軸方向に沿って形成された第1貫通孔であるシャフト挿通孔21aの下端側開口から、先端部に任意のタイミングで径方向に突出する内側支持機構49を有する前記保持機構32を、前記カムリング23における前記シャフト挿通孔21aに対応する位置に形成された第2貫通孔であるロータ収容孔23a内まで挿入して、前記内側支持機構48を径方向に突出させることにより、カムリング23を外周側からではなく、該カムリング23を内周側から支持することによってポンプボディ21に対するカムリング23の径方向の移動を規制してもよい。
また、前記第1、第2、第4及び第5の実施の形態における前記各保持アーム34,34の先端側のそれぞれの下面、すなわち各保持アーム34,34におけるカムリング23の外側面との当接面に、図26に示すように、薄肉の板状に形成された弾性部材50を貼り付けてもよい。この場合には、カムリング23に対する各保持アーム34,34の静止摩擦力を大幅に向上させることが可能となり、カムリング23をより強固に保持することができる。
しかも、前記弾性部材50は、各保持アーム34,34の押圧力に基づいて潰れ変形することによってカムリング23の外側面に密着することとなるため、該カムリング23の外側面の平面度や、各保持アーム34,34の下面とカムリング23の外側面との平行度などにかかわらず、カムリング23の外側面に対する接触面積を定量的に確保することが可能となり、安定した静止摩擦力を得ることができる。
同様に、前記第3及び第6の実施の形態においても、前記弾性部材50を前記保持アーム34の先端部34aの端面に貼り付けてもよい。この場合、前述のように安定した静止摩擦力によってカムリング23をより強固に保持することができるのは勿論のこと、特に、各保持アーム34,34に対して直角左右方向に作用する力に効果的に対向することが可能となり、カムリング23の径方向位置をより確実に維持することができる。これに伴って、前記第6の実施の形態では、カムリング23に対する前記各保持アーム34,34の接触面積が小さい場合でも比較的高い保持力が得られることから、前記各保持アーム34,34の幅方向寸法をカムリング23の外径r1よりも小さく設定することもできる。
また、前記各実施の形態において、前記オイルポンプ1は、カムリング23の外径r1の大きさによって機能上の問題が発生することはないために、該カムリング23の外径r1をポンプボディ21の上端面よりも径方向外側にはみ出すような大きさに設定することも可能である。とりわけ、前記第1の実施の形態においては、カムリング23の外径r1は、前記保持機構32による保持性に影響することから、該保持性とカムリング23の重量とのバランスを考慮して適宜変更することができる。
一方、前記第2〜第6の実施の形態では、カムリング23の外径r1をカバー部材22の外径r2より小さく設定しても各保持アーム34,34によってカムリング23を保持することが可能であり、前記第8〜第13の実施の形態では、前記保持機構32による仮固定を必要としないことから、これら第2〜第6及び第8〜第13の実施の形態においては、前記カムリング23の外径r1を任意の大きさに設定することができる。
そして、前記第2の実施の形態における前記各突出部35,35は、その上面が前記ポンプボディ21の上端面に対してほぼ平行に形成されていればよく、特に形状は制限されないと共に、突出量についても、該各突出部35,35をポンプボディ21の上端面よりも径方向外側にはみ出して形成しても差し支えない。したがって、前記各突出部35,35の形状及び突出量は、前記保持機構32による保持性とカムリング23の重量とのバランスを考慮して適宜変更することができる。
さらに、前記第3の実施の形態においては、前記カムリング23のテーパ面36の傾斜角度は、該カムリング23に対する保持力に応じて任意に設定することが可能であり、カムリング23の上端縁の外径を前記カバー部材22の外径r2よりも小さく設定できる一方、該カムリング23の下端縁の外径をポンプボディ21の上端面の外径よりも大きく設定することもできる。したがって、このカムリング23のテーパ面36の傾斜角度についても、前記保持機構32による保持性とカムリング23の重量とのバランスを考慮して適宜変更することができる。
また、前記第11及び第12の各実施の形態における充填材47は、前記熱硬化性樹脂に限定されるものではなく、例えば紫外線硬化性樹脂などの他の硬化性樹脂材を用いても、該第11及び第12の各実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係る第1の実施の形態を示し、治具による位置決めの態様を示す斜視図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの平面図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 同実施の形態を示し、オイルポンプの構成を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 同実施の形態を示し、本発明に係るオイルポンプが適用された自動車のパワーステアリング装置の概略図である。 本発明に係る第2の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの平面図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第3の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの平面図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第4の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの平面図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第5の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの平面図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第6の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの平面図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第7の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの平面図である。 同実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第8の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第9の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第10の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第11の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第12の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係る第13の実施の形態を示し、カムリングの保持の態様を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係るオイルポンプの組立時におけるカムリングの保持の態様の他例を示すオイルポンプの正面図である。 本発明に係るオイルポンプの組立時においてカムリングを保持する保持アームの先端部の構成の他例を示す要部拡大図である。
符号の説明
21…ポンプボディ(第1ハウジング)
21a…シャフト挿通孔
22…カバー部材(第2ハウジング)
23…カムリング
24…アウターロータ(ポンプ要素)
25…インナーロータ(ポンプ要素)
26…駆動軸
31…治具
32…保持機構

Claims (6)

  1. 軸方向に沿ってシャフト挿通孔が貫通形成された第1ハウジングと、
    該第1ハウジングに対向配置された第2ハウジングと、
    前記シャフト挿通孔に対し偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに挟持されたカムリングと、
    前記ポンプ要素収容部内に収容配置されて、回転に伴って作動油の吸入及び吐出を行うポンプ要素と、
    前記第1ハウジングのシャフト挿通孔に回転自在に挿通配置されて、前記ポンプ要素を回転駆動する駆動軸と、を備え、
    前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられた治具により前記シャフト挿通孔の位置に基づいて前記第1ハウジングに対するカムリングの相対位置を位置決めした後、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを結合するまでの間、前記第1ハウジングに対してカムリングの位置を保持する保持機構によって前記第1ハウジングに仮固定したことを特徴とするオイルポンプ。
  2. 軸方向に沿ってシャフト挿通孔が貫通形成された第1ハウジングと、
    該第1ハウジングに対向配置された第2ハウジングと、
    前記シャフト挿通孔に対し偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに挟持されたカムリングと、
    前記ポンプ要素収容部内に回転自在に収容配置されて、内周側に複数の内歯を有するアウターロータと、
    該アウターロータの内周側に配置されて、外周側に前記アウターロータの内歯に噛合する外歯を有するインナーロータと、
    前記第1ハウジングのシャフト挿通孔に回転自在に挿通配置されて、前記インナーロータを回転駆動する駆動軸と、を備え、
    前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられた治具により前記シャフト挿通孔の位置に基づいて前記第1ハウジングに対するカムリングの相対位置を位置決めした後、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを結合するまでの間、前記第1ハウジングに対してカムリングの位置を保持する保持機構によって前記第1ハウジングに仮固定したことを特徴とするオイルポンプ。
  3. 軸方向に沿ってシャフト挿通孔が貫通形成された第1ハウジングと、
    該第1ハウジングに対向配置された第2ハウジングと、
    前記シャフト挿通孔に対し偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに挟持されたカムリングと、
    前記ポンプ要素収容部に収容配置されて、回転に伴って作動油の吸入及び吐出を行うポンプ要素と、
    前記第1ハウジングのシャフト挿通孔に回転自在に挿通配置されて、前記ポンプ要素を回転駆動する駆動軸と、
    前記第1ハウジングと前記カムリングとを固定する固定手段と、を備え、
    前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられた治具により前記シャフト挿通孔の位置に基づいて前記第1ハウジングに対するカムリングの相対位置位置決めを行い、前記固定手段によって第1ハウジングに固定した後に、該第1ハウジングに前記第2ハウジングを結合したことを特徴とするオイルポンプ。
  4. 軸方向に沿ってシャフト挿通孔が貫通形成された第1ハウジングと、
    該第1ハウジングに対向配置された第2ハウジングと、
    前記シャフト挿通孔に対し偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに挟持されたカムリングと、
    前記ポンプ要素収容部内に回転自在に収容配置されて、内周側に複数の内歯を有するアウターロータと、
    該アウターロータの内周側に配置されて、外周側に前記アウターロータの内歯に噛合する外歯を有するインナーロータと、
    前記第1ハウジングのシャフト挿通孔に回転自在に挿通配置されて、前記インナーロータを回転駆動する駆動軸と、
    前記第1ハウジングと前記カムリングとを固定する固定手段と、を備え、
    前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられた治具により前記シャフト挿通孔の位置に基づいて前記第1ハウジングに対するカムリングの相対位置位置決めを行い、前記固定手段によって第1ハウジングに固定した後に、該第1ハウジングに前記第2ハウジングを結合したことを特徴とするオイルポンプ。
  5. 軸方向に沿って形成されたシャフト挿通孔を有する第1ハウジングに、前記シャフト挿通孔に対して偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有するカムリングを配置するカムリング配置工程と、
    前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられることで前記シャフト挿通孔を基に前記第1ハウジングに対する前記カムリングの相対位置を決定する治具の前記小径部を前記シャフト挿通孔に嵌合させると共に、前記大径部を前記カムリングの内周面に嵌合させるカムリング位置決め工程と、
    前記治具を取り除く治具取り外し工程と、
    回転に伴って作動油の吸入及び吐出を行うポンプ要素と該ポンプ要素を回転駆動する駆動軸とを前記第1ハウジング及びカムリングに組み付けるポンプ要素組み付け工程と、
    前記第1ハウジングに、前記カムリングを挟んで軸方向反対側に第2ハウジングを対向配置し、該第1ハウジング、前記カムリング及び前記第2ハウジングを一体的に結合するハウジング結合工程と、を有することを特徴とするオイルポンプの組立方法
  6. 軸方向に沿って形成されたシャフト挿通孔を有する第1ハウジングに、前記シャフト挿通孔に対して偏心状態となるほぼ円形孔状のポンプ要素収容部を有するカムリングを配置するカムリング配置工程と、
    前記ポンプ要素収容部に嵌合する大径部と前記シャフト挿通孔に嵌合する小径部とが一体的に設けられることで前記シャフト挿通孔を基に前記第1ハウジングに対する前記カムリングの相対位置を決定する治具の前記小径部を前記シャフト挿通孔に嵌合させると共に、前記大径部を前記カムリングの内周面に嵌合させるカムリング位置決め工程と、
    前記治具によって位置決めされた状態で前記カムリングを前記第1ハウジングに固定するカムリング固定工程と、
    前記治具を取り除く治具取り外し工程と、
    回転に伴って作動油の吸入及び吐出を行うポンプ要素と該ポンプ要素を回転駆動する駆動軸とを前記第1ハウジング及びカムリングに組み付けるポンプ要素組み付け工程と、
    前記第1ハウジングに、前記カムリングを挟んで軸方向反対側に第2ハウジングを対向配置し、該第1ハウジング、前記カムリング及び前記第2ハウジングを一体的に結合するハウジング結合工程と、を有することを特徴とするオイルポンプの組立方法。
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